※この作品はR-18です。

「ハーレムルートを目指しましょう、先生」   作:アキラゼミ

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キケン♡なあの子とワンナイトラブ

 

 ユカリとのちょっぴり特別な1日を終えた私は、彼女を家まで送り、そして帰る。彼女の事を家まで送るのはこれが初めてじゃなかった。けれど私は、そのせいでどこか心の中で油断していたのだろう。

 

「ヤバい、もうこんな時間……ユカリ、使用人さんに怒られてないといいけど────アレ?」

 

 気が付けば私は、知らない場所に来ていた。道をどこかで間違えたのだろう、周囲の風景も建物も、全く見た事が無い場所に来てしまっていた。

 一応、風景から察するにまだ百鬼夜行の自治区を出てはいないようだが……。

 

「まぁいいや、GPS……あ゙っ、しまった……」

 

 スマホは充電切れである。そうだった、ユカリのハメ撮りをしている間に充電がゴリゴリと削られて殆ど充電切れの状態でシャーレを出たんだった。

 さて、詰んだ。アロナは道案内できないし、空は暗く月が出てきている。方角しか分からないのでは帰れるはずも無い。SRTの生徒なら、サキ以外はすんなり帰れそうだけど。

 近くのバス停──ダメだ、終バスは終わってる。充電切れではタクシーも呼べない。財布はあるし、今夜は近くの宿を探して泊まって朝イチで帰るか。

 充電できたら、ソラちゃんに、明日は店に行くの遅くなるってモモトーク入れておかないとな……。

 

「宿……この辺りだとホテルは無さそうだし、旅館か民宿になるのかな」

 

 どちらも、あまり利用した事のない施設だ。特に民宿なんて全く無いはず。しかしそれだけに、もし泊まれるならと思うと、少しはワクワクもする。

 ──が、しかし。歩けど歩けど、宿らしい建物が見えてくる事は無く、私は空腹で力が入らず近くの長椅子に座り込む。ユカリと運動しまくったから、そりゃ空腹になるというものだ。時間が遅いからと夕飯も食べずにシャーレを出たのがまずかった。

 

「……お腹、空いたなぁ……」

 

 既に通行人すらも見当たらない時間帯だ。せめて1人でも居てくれれば、道を尋ねたりできたのに。ここがD.U.ならまだ違ったのかもしれないが。

 どうしたものか、と相変わらず長椅子に座りつつ地面を見つめて大きな溜め息を吐く。

 すると、カラコロと反響する足音と共に、1人の少女が私の前に姿を現した……。

 

「このように、とてもとても美しい月夜に────今にも、倒れそうなお方が居るだなんて……。手前、とても、とて〜も……残念です」

 

「……ッ!?」

 

 その子は、傷だらけだった。全身のあちこちに、包帯を巻いたり、ガーゼを貼ったり、湿布のようなモノを貼ったりしている。これだけで見るのなら、ネルと戦った後のトキよりもボロボロに見える。

 服、いや服と呼ぶには布面積が寂しすぎるモノを纏い、アバラ骨すら浮き出て見えるような「私よりそっちが空腹だろ!?」とツッコミたくなるような格好をしている。

 

「どっ、どうしたの君っ、その怪我……!?」

 

「?……あぁ、これですか?まぁ、そういうモノ(・・・・・・)だと思って、放っておいてください」

 

「えぇ……?ファッションみたいなもの、とか?」

 

「ふふ、手前の事など、今はどうでもよいのです。それよりも──あなた?お力、お貸ししますよぉ?猫の手も借りたいのでしょ?ふふっ……手前は猫じゃありませんけどもね」

 

 ニヤリと笑い、ズイッと顔を寄せてくる。身なりなどからも何となく分かったが、あんまりお風呂に入っていないらしく、濃厚な彼女の香りがツンッと鼻腔を刺激する。正直、かなりムラついてしまう。極めてイイ匂いだ。

 

「あ……そうだった。道に迷っちゃって。バス停なら見付けたけど終バスも出てるし、スマホ使えないしどうしようかなって思ってて……」

 

「しかも、大体の食事処は夜なので閉店しており、空腹も満たせず今に至る────と」

 

「うん……」

 

「猫の手、ご入用です?」

 

「え?」

 

「猫の手ですよぉ、猫の手。にゃんにゃん♪ノリの悪い殿方は嫌われましてよ?」

 

「あは……ははは……」

 

 にゃんにゃんと腰をくねらせるが、相変わらず、彼女の紅色の瞳にはハイライトは無い。ヘイローも人魂が3つ繋がったような、三つ巴のようにも見えほんの少しだけ不気味に見える。

 

「この辺りに、宿はありませんよ。旅館などもね。見ての通りこの辺り一帯は、住宅やらちょっとしたお店やら、その程度しかありませんから……」

 

「だよね……なんかそんな雰囲気だものね」

 

「ただ、休憩にも使える茶屋でしたらありますよ。夜も営業していますよ?」

 

「休憩に使える茶屋……?そんなのあるの?」

 

「ええ。出合茶屋*1と言うのですが、ご存知?」

 

「出合茶屋……ごめん、分からないや」

 

「でしたら、手前が案内しますよ?どうです?」

 

「ありがとう。お願いしたいな。良ければ、そこでご飯、奢らせてくれないかな」

 

「あらっ、いいのですか?見ず知らずの少女を出合茶屋に連れ込むなんて……イケナイ先生ですね♡」

 

「え?」

 

「ねぇ?シャーレの先生……♡」

 

 そこからは彼女の案内にて移動する。道中、何故私がシャーレの先生だと分かったのか聞いたりしたものの、ヘイローが無い人間の男ですから、などと簡単に一蹴されてしまい……。

 そんな話をしている間に、その出合茶屋とやらに到着。しかしここも閉店している──と思いきや、少女は裏口から勝手に中に入ってしまった。

 呼び止める為にも私は彼女を追って入店するが、なんと、表向きには閉店しているのに、実際は未だ営業中であった。

 

「いらっしゃい。……おや、見ない顔だね……?」

 

「コチラしか、空腹を満たせそうな場所は無くて。あと、一晩の宿をお願いしたいのですが?」

 

「ウチは茶屋だ。宿はやっていないよ」

 

「あ、あら……?聞いていた話と違いますね……?」

 

「でも……そういえば(・・・・・)、酔い潰れたお客用に、2階に布団を用意しているんだよねぇ」

 

「……おや♡」

 

「階段は正面口から見て右側にあるよ」

 

「はーい♡……だそうですよ、せ〜んせっ♡」

 

 パチンコ屋かソープか何かだろうか。そういう、真の目的を店は知らぬ存ぜぬを貫いて──表向きの理由、ストーリーというものを用意しておくとは。

 パチンコ屋は「お店を出たお客様は大体あちらに行かれますね」と客を暗に換金所へ誘導するもの。そしてソープなどは、セックスを売り物にする事は違反なので、店はあくまで風呂屋の体で営業して、実際は「お店の女の子とは、あくまでも自由恋愛。知り合った男女が偶然恋仲になりセックスに至る」という、言い訳のストーリーが用意されている。

 ────そしてこの出合茶屋は「酔っ払った客を介抱する為の布団と休憩室」といったストーリーがあるらしかった。中々面白い事をする。

 

 ◆

 

「……よ、予想外の出費だった……」

 

「ふふ、ですが美味しいですねぇこのお店の料理。また来たいですね♡」

 

「一晩2万円かぁ……」

 

 食事付きとはいえ、2人で一晩2万円────。少しだけ割高に思える。料理も美味しいが、どこか定食らしくはない。いや私がフウカやルミの料理に慣れてしまったのかもしれないが……。

 とはいえ、この料理、どこかで食べた事がある。フウカがよく作ってくれている…………。

 

「っ……」

 

 鼓動が、段々と早くなってくる。トクントクン、ドクンドクン、ドクドクと次第に早くなってくる。少しだけだが軽い鼻づまりも感じる。

 そうだ、この料理────精力を付ける料理だ。バイアグラのようなもので、強力な精力効果を発揮すると心臓は早くなり、息は荒くなり──鼻づまりなどの反応が現れるのである。

 フウカがエッチ前に私に食べさせてくれる料理を食べた後と同じ反応だから、何となく分かった。

 

「く……っ」

 

「あら、先生?手前を見る目が獣のようです♡」

 

「ッッ、何考えてんだ私はッ……」

 

 空腹を満たしてくれた子を襲おうとするなんて、どうかしている。ましてや初対面なのに、こんな、傷だらけの子を襲うだなんて────。

 

「……先生?大丈夫ですか?」

 

「っ!……え?な、何が?うっ────ッ!!?」

 

「ムラムラしてしまって大変なのでしょう?手前もそうなんです。身体が……疼いてしまって……♡」

 

 頬を紅潮させ、ハァハァと息を荒くさせた彼女が前掛けのような服をズラし、ツンと可愛らしく勃起している桜色の乳首を見せ付けてくれる。

 そんなものを見せられてしまってはもう彼女から目が離せなくなり、ブルブルと、禁断症状のように手が、身体が震え出す。

 

「ここはサクッと……交わってしまいません?♡」

 

「……う……ううぅっ……!!」

 

 今の私は、きっと、目が血走っているのだろう。乳首をチラ見せし、自分でツンツンとつついて私に見せつけてくるのだ。なんて子だ、この子は。私を誘っているのか、そんなアバラ骨すら見えるような身体で────。

 

「……一宿一飯の恩義を返すつもりで……」

 

「ええ、ええ。それでいいんです、先生♡ 寒空の下でお腹を空かせていたあなたをお店に案内して、温かなご飯と、温かな寝床を与えた。その恩返しと思って、手前と熱い一夜を過ごしてくださいな♡」

 

 店の者に用意されていた布団にコロンと寝転び、猫のヘソ天のような、可愛らしいポーズをする。

 

「ほらぁ♡ 早くしてくださいな♡ 手前は早く、先生と交わりたくって仕方ありません……♡♡」

 

「っ……分かった、もう襲うよ……!」

 

 辛抱ならない。一気にコップの水を飲み干して、布団に寝転がる彼女の上に覆い被さった。まるで、念願の童貞卒業を目前にした童貞であるかのように息は荒ぶり、身体は震えが止まらなくなる。

 

「ハーッ、ハーッ……」

 

「……♡」

 

 キスしたい、キスしてもいいのだろうか、すぐに胸を触りたい、乳首を指で捏ねくり回したい、挿入してしまいたい、解さなければ、クリも舐めたい、耳も耳裏も腋も指も足裏も指の間もうなじも膕も、彼女の全てを舐めてしまいたい。

 

「ッダメだもう、我慢できない……っ!」

 

 我慢の限界を感じた私はギリリと歯を食い縛り、遂に脱ぐ事にした。

 彼女は、ノーパンだった。既に布団を濡らす程に愛液を垂らしていて、少し膣口に当てるだけでも、その小さなピンクのお口はペニスを迎え入れようとチュッチュッと強く亀頭に吸い付く。

 

「あらあら……先生のおちんちん、既に熱いですね♡ こぉんなカチカチにしちゃって……。手前のカラダ、そんなに魅力的に見えますか?♡」

 

「ああ、魅力的だよ……目にしたら手が出そうになるくらい、いや、もう勝手に手が出るくらいッ……蜜に引き寄せられる虫になったような気分だよ、こんな我慢できないなんて初めてかもしれない!」

 

「ふふっ……。ほら、焦らないでくださいな、手前のえっちな穴はコチラですよ……♡」

 

「ごめんなさい……解してる余裕無い……ごめんッ、ごめんッ……!!」

 

「良いんです。ハジメテは自分で散らせましたし、何より、ずぅっと気になっていたあなたとこうして1つになれるなら────痛みなど、無いも同然♡ ですから、先生……本能に任せて、手前のメス穴で、ジュポジュポびゅーびゅー♡……シてください♡♡」

 

「うぅっっ……挿れるよ……!」

 

 性欲に支配されたオスは脆いもの。躊躇いもなく目の前の少女へ腰を突き出し、ズプン──と一息にブチ込んでしまった。

 

「あぁん♡ 手前のような小さな子を襲うなんて♡ イ・ケ・ナ・イ・ひ・と……♡」

 

「あ゙っ……イクッ……」

 

「え?あっ……あぁあ……♡ 射精()てます、あなたの熱い、あつぅい精液ぃっ……んんっ……♡♡」

 

「っ……ふぅ…………。はあ……まずいな、治まる気配がまるで無いや……いつもより……」

 

「イイんですよ、先生。あなたをココに誘ったのは他でもない手前ですから♡ そうなる(・・・・)と分かって、あなたをココに連れ込んだのですから♡」

 

「……キスしてもいい……?」

 

「ええ、ご随意に♡」

 

 んっ♡ と唇を可愛らしく尖らせる彼女に、強く押し付けるようなキス。唇を舐め、彼女のガードが解かれてからはちゅるんと舌を滑り込ませて彼女の狭い口内をグチュグチュに掻き混ぜる。

 

「はぁ、はぁぁっ……君、可愛すぎ……名前は?強く抱き締めたくなる……っ」

 

「名前は〜……ふふっ、今はまだヒ・ミ・ツ、です♡ 大丈夫、またすぐに会えますから……ね♡」

 

「っ、焦らすなぁ……でもそんな所も可愛いね……」

 

 彼女の唾液を貪り、逆にこちらのを流し込む。

 

「んぶ……けほっ、ゲホッ!んもぅ……もっと舌での触れ合いを楽しみたいというのに……。唾液なんかで楽しめるのですか?手前にはどうも……ん゙っ♡♡」

 

 ぢゅるぢゅると執拗いくらいに舌を結ぶ。するとちょっぴりムッとした顔で見てくるものの発情した私にそんな抗議の目は通用しない────と、慢心していたら、ガリッと舌に穴が空くような痛みが。

 

「ッ!?ゲホゲホッ!?……えっ?えっ!?」

 

「んふふっ……目は覚めましたか?先生?」

 

 べっ、と血に濡れた舌を見せてくれた。その血の出処はどうやら私の舌────今の痛みはそうか、彼女に噛まれたのか。

 

「飼い猫に手を噛まれるとはこの事ですね?いえ、猫でもありませんし、噛んだのは舌ですけれど♡」

 

「ッ……」

 

「もう少し腰振りする方のえっちに集中しません?手前としても、先生で溺れたくはありませんし♡」

 

「う、うーん……ごめん……つい興奮しすぎた」

 

「ふふっ……。ですが、それだけ先生が手前に夢中になってくれているのだなと、前向きに考えることもできそうですね♡……もっと、キスばかりではなく、互いの深層まで分かり合えるような深〜いエッチを楽しみましょう?月が顔を伏せて、陽が起き出す、そのときまで……♡」

 

 それからも私は────本能に身を任せるように彼女を抱き続けた。全身を軽くテイスティングしてドン引きされたが、彼女の足裏の蒸れた汗のお味はイオリにも匹敵するような味わい深さがあった。

 足裏を舐めながら突きまくり、膣内に遠慮なく、孕ませるつもりかと言われそうな程に全力も全力で射精して、首元にも胸にも、足にさえキスマークを残し、ハメたまま眠りに落ちた。

 

 ◆

 

「……あれ……?」

 

 朝。汗やら体液やらでビショ濡れになりすっかり冷たくなった布団の上で、全裸のまま目を覚ます。既に、あの痩せた生徒はおらず、部屋には私だけ。1人きりであった。

 夢だったのか?と思うような出来事であったが、舌に残る噛まれた痛みと、布団に残る2人分の汗の匂いが、私の他にもう1人ここに居たのだと嫌でも分からせてくる。

 帰り支度しようと机を見ると「ご馳走様でした。またお会いしましょう」という書き置きがあった。どこの生徒かもよく分からず、尋ねても名前すらも教えてくれなかったのに、何故だか、また近い内にあの子に会える────そんな気がしていた。

 

「……帰るか」

 

 充電切れにより、使えぬ板きれと化してしまったスマホを胸ポケットにしまい込み、どこか後ろ髪を引かれながらも、バスなどでシャーレへ帰還した。

*1
出合茶屋:江戸時代のラブホテル。男女のイケナ〜イ密会によく使われた。天保の改革で全て取り潰しになった。




手前ちゃんは花鳥風月部の子と予想。

シッテムの箱には、道案内(地図)の機能は無いのでしょうね。先生、アビドスで遭難したんだし。

百鬼夜行は和風で、ホテルとかは無さそうだから、あるとしたら出合茶屋でしょう。百鬼夜行自治区のどこかには絶対にある。偏見だが。絶対にある。
黒服とアラタとラブちゃんの魂を賭けよう。
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