「ハーレムルートを目指しましょう、先生」 作:アキラゼミ
「色々ありましたが、やっと到着ですね。ふふっ、先生の驚く顔が今から楽しみ────」
「この先は通さないよ!」
「通さないよ〜!」
「……?」
閉鎖されていない1階を抜け、共用スペースをも通過したハナコの前に現れたのは、グレゴリオ改めグレイ&リンゴ。白い天使の翼を生やした見知らぬロリータファッションの2人を前にして、ハナコは怖気付くどころか────。
「……どこのどなたかは存じませんが……」
「消え────!?」
「そんなに精液の匂いをプンプンさせて……。まさか誘っているのですか?♡」
「ひゃんっ♡」
「リンゴ……んひゃっ!?」
消えたと錯覚する程の速度で2人の前に移動したハナコは、2人のスカートの中に手を入れパンツへ指を添わせる。ハナコの長くしなやかな指が2人の陰部──陰核の周囲に及ぶと、2人はガクガク腰を折ってしまいその場にへたり込んだ。
「成程。風の噂程度に聞いていましたが、あなた方でしたか。私の先生の元にやってきた『人工天使を擬人化させた少女達』というのは。──とすると、私が以前シャーレで対面した金髪の子も居るものと考えた方が良さそう、ですね?」
「金髪……お姉ちゃんかなっ……?」
「お姉ちゃん、だね……んっ♡」
「……。ふむ、あの時は動かぬラブドール状態だったあの少女もとうとう完成したのですね。それは大変おめでたいです…………が」
「「?」」
「私と先生の間に立ちはだかるのであれば、容赦はしません♡」
「「ひっ……」」
ハナコは満面の笑みを浮かべたまま、再び2人の股間に手を伸ばしたと思うと、まだ経験も浅く幼い膣には過剰と言える程の強烈な刺激を与え、瞬時に2人の意識をシャットダウンさせてしまった。
「さて、と」
ペロリと指を舐めたハナコは再び執務室へ向けて歩みを進める。
しばらく進むと漆黒のガトリングを備えた銀髪のゴスロリ少女が彼女の行く手を阻む。見るからに、先程の少女、グレイ&リンゴの姉に当たる存在──しかもゴリゴリの武闘派であると見ただけで嫌でも理解させられた。
ヒーラー、サポーター気質の強いハナコにとって流石に分が悪く、先程のようにはいかないと直感で感じ取る。
「この先には行かせませんわ」
「あらあら」
「私は妹達のように甘くないですよ。先生は来年に向けて準備中で来客はもうお断りしておりますの。さっさとお引き取りになってくださいません?」
「成程、来年に向けての準備中。そうなれば確かにこのまま引き返すのが
「ええ、それが利口ですわ。さ、お帰りになって?お出口は、来た道を戻ればすぐですわよ?」
「ですが私は────
「……!!」
ホースを手に巻き、アサルトライフルを構える。戦闘態勢に入る2人、しかしそこに割り込む銀髪のツインテールの少女が1人……。
「お前達、廊下で何をしている!?」
「チッ、大晦日の夜ですのにまた来客ですの……?」
「っ!イオリさん……!」
「ん?……あ、トリニティの痴女……じゃなかった、才女の浦和ハナコ……」
「……」
「と、そこの……えーと、白黒のドレスっぽい格好のお前!何者だ?夜のシャーレで何をしてるッ!?」
「あら、先生の彼女でありながら、まだ私のことをご存知でないの?いいですわ、初対面ですし一度は自己紹介して差し上げてもいいですわ。──そう、私こそは!ある時はシャーレの先生の私兵であり、またある時は愛玩天使でありッ!シャーレの先生に名を賜った、誇り高き人工天使4姉妹が次女ッ!!名を──
「……長い。名前しか聞いてなかった」
「なっ……!?」
「先生の手下?か何か知らないが、とにかく、私の邪魔をするなら容赦はしない!先生の所には、誰も行かせない!」
「『先生の所には誰も行かせない!』──ですか。それがそちらの目的でしたなら、寧ろ、私とは同じ目的ですのに。私達が排除すべきは、このピンクの水着女ですのよ?」
「!?」
ガシャ、と重そうなガトリングでハナコを示したアン、しかしそこにあったのはハナコの水着(上)だけであり、ハナコ本人は既に2人が問答している隙を突いて執務室へ進軍していた……。
「……とりあえずあの女、追います?」
「お前のせいで取り逃したんだろうがー!!」
「ええええっ!?り、理不尽ですわー!!」
ドンパチ撃ち合い、2人は長い対戦時間を経て、相討ちにも近い状態で、廊下でそのままダウンすることになってしまった。
その頃、執務室ももうすぐという所まで来ていたハナコは、最後の関門にブチ当たっていた。
「……やっぱり来たね」
「……あなたは────
人工天使擬人化シリーズ4姉妹とハナコは今日が初対面だ。リンゴもグレイもアンも、ついさっきがまさしく「はじめまして」の状態であった。
しかし唯一、4姉妹長女のローニィだけは、既にハナコと面識があった。
「そっか。あなたとは初めましてじゃなかったね。覚えててくれたんだ」
「ええ、嫌でも覚えています。あの、先生のご友人という謎の3人と共にこのシャーレにやってきた、あの日の事。そして、先生からの依頼でマエストロという人物の手によって『創られた』、文字通りの生けるラブドール、擬人化ヒエロニムス……!」
「今は『
「あの時と比べて、随分とイキイキしていますね。しかもその質感、生身に寄せて創られたのですね」
「生身だよ、紛れもなくね」
「……技術で生身が創れるとでも?」
「生身も、創れるんじゃないかな。私が創ったワケじゃないから、何とも言えないけど」
「いいえ。命無き創り物は生身とは呼びませんよ。先生に必要なのは創り物のおっぱいではなく生身の温かみのある母性溢れるおっぱい──つまり私ッ!先生には私が必要なのです。──ですから、そこを退いて頂けませんか?」
無表情のまま首を傾げるローニィ。まだ創られて間もないローニィにとっては、ハナコの理論は全く理解が及ばず、それでいて本人は確かな強い信念、確信を持って迫ってくるから驚きであった。
そんな女──ハナコはジリジリと詰めてくるので思わず、無意識の内にローニィも後退してしまう。
「まさか、シャツ1枚の変態に迫られるなんてね。私のご主人様も、大変な人に好かれたものね……」
「……」
「でも、通さない。ご主人様は今──ミレニアムの彼女達との夜を楽しんでいるから」
筒の長い、彼女の愛銃──ウルガータを向ける。ハナコもアサルトライフルを構え今にも撃ち合いを始めんばかりの雰囲気になる。
この場で撃ち合いを始めたら、執務室にまで音が届くのはまず間違いなかった。2人は、銃を互いに向けたまま、動けずに居た。
「それでも通りたいなら、私を倒してからにして」
「随分と──『人間』のような事を言うのですね」
「だって私、人間だもの。人造人間は人間じゃない思想の人間には理解できないとは思うけれど──。少なくとも先生は……『人造人間も人間』派よ」
「……っ!!」
「今来ているミレニアムの彼女達もね。それなら、価値観が同じ、または近い相手との方が──末永く先生と仲良くできると思わない?」
「────ッ!!」
さり気なく発せられたローニィの言葉にハナコは一瞬我を忘れそうになった。引き金に掛ける指にも力を込めそうに……今にも発砲しそうになった。
捉えようによっては、今の彼女の言葉は「お前は先生とは長続きしないから大人しく身を引け」にも近い意味合いに受け取れたから。
ローニィ達4姉妹は人工天使を擬人化した存在。それは「創り物」に他ならない。そんな事、彼女達自身が誰より理解している。それでも……。
「それでも私は『人間』だから。人間の上下関係は守るし、主人の幸せ、平穏は、私の手で守りたい。だからあなたは通さない」
「……どんな手を使ってでも通る……と言ったら?」
「ならどんな手を使ってでも止めるよ。例えば──
『価値観にズレがあって、それを知りながら自分を貫き通すんだね。先生の平穏を崩してまで行くの?とんだワガママ女だね。エゴの塊だ』──みたいな精神攻撃をしても構わないし、武器庫から武器とか取ってきてドンパチ撃ち合うのも良いかも」
「……ワガ、ママ……」
先生の平穏を崩す、邪魔をする、ただのエゴ──そんな言葉が、ハナコの頭の中をグルグルと回る。
自分は何の為に来た?先生とイチャつく為、ただそれだけだ。しかしそんなのは先生にとってただの邪魔でしかない、ハナコのワガママでしかない。
ローニィの言葉は、弾丸なんかより深くハナコにダメージを与えた。
引き金に掛けた指は震え、足もガクガクと震え、力が入りにくくなってきた。冬の寒さなんか微塵も感じなかったのに、冷蔵庫にでも入ったかのように急激に寒さを感じるようになった。
「……ぁ……あ……ッ」
「……分かったなら、このまま帰ってね。私だって、別に、撃ち合いたいワケじゃないから……」
4姉妹で一番の穏健派であろうローニィは、背を向けて執務室前に向かおうとする。ハナコは震える足に手を添えて、どうにかローニィに歯向かおうと思考を巡らせる。やがて────。
「……待ってください、ローニィさん」
「っ!」
「それでも私は──先生に会いに行きます!」
「今頃、きっと先生はノアさんとユウカさんと沢山イチャついてると思うよ」
「それでもです!もう、姫始めなんかどうでもいいです。今はただ、何をしても、どんな手を使ってもあの人に会いに行きたい……」
「……ワガママだね、あなた」
「ええ、ワガママです!!」
「!」
「だって私──年頃の女の子なんですからっ!!」
宣言すると同時に引き金から指を離しローニィに向けて走り出す。銃をしまいハナコを受け止めんと構えるが、ハナコはその勢いのまま……。
「えいっ♡」
「っっ…………!?!???!?!????!」
ムニッ♡と胸を押し付け、その反動でローニィを吹き飛ばしてしまった。何が起きたのか分からず、無言のままに目をぱちくりさせる。
「……な……にが……起きたの……?」
「これが生身の温かみ──そして
「!?」
「柔らかさも、乙女心を理解するにも足りてない。まだまだ修行不足ですね、ローニィさん♡」
「…………」
「では、失礼します♪」
床に座り込んだままで呆けているローニィの横を堂々と通り、執務室の扉に手を掛けた────。
◆
「っ……先生……そろそろ挿れてください……♡」
「……だね、そろそろ姫納めといこうか」
「はいっ♡」
23時50分、ユウカとのねっとりした前戯を終えてとうとう挿入────しようとしたその時、寝室の扉が開かれノアが入ってきた。
「ノア!?」
「どうしたの?」
「その……トリニティのハナコさんが来て、少しだけ先生に会いたい、と」
「「!?」」
「エッチするつもりは無いみたいです、ただその、いつもの余裕ある感じと少し違うと言いますか……」
「……先生」
「うん、ちょっと行ってくる」
ユウカからの許しも得たので、ハナコに会いに、執務室に向かう。そこには、裸にワイシャツ、靴下だけの状態でソファに座るハナコが居た。
「ハナコっ……どうしたの、そんな格好で!?」
「こんばんは、先生♪──水着で来たのですけど、戦闘が始まりそうだったので水着は囮として現地に置いてきちゃいました♪」
「???……と、とりあえずこれ着て……」
「ふふ、先生も上着の下は裸だったんですね♡」
「ン……まぁ、ね……」
「……先生、1つだけワガママを言わせてください」
「うん?」
「先生の姫始めの相手が私でなくても構いません。でも……先生とまったり、ねっとり、ゆっくりエッチできる時間が……欲しいな、と……」
「……!」
「今年の姫納め、来年の姫始めの相手は決まってるそうですね。それについてはワガママ言いません。あまりワガママを言ってしまってはハーレムなんて成り立ちませんから……」
「…………」
「でもっ、来年、学校が始まるより早く──先生と2人きりの時間が過ごしたくて……。急に言われても先生を困らせてしまうだけだと分かってます。今日だってそうです、先生は他の女の子の相手をしてるなんて分かっていて……なのに私は……っ」
「わかった」
「……え」
「──最近、ハナコと2人でゆっくりできる時間、少なかったかもね。シャーレの当番の日はカヤとか居るし……業者やらお客人とか、突発的な出張とかも何回もあったし……」
「ハーレムのやりくりって難しいですね♪」
「う……ごめんなさい……」
「来年は今年よりもぉ〜っとハーレムを広げつつ、上手く運営できるように頑張っていきましょう♡」
「そうだね。今年はハナコともあまり長くは一緒に居れなかったけど……来年はもっと時間作るように、やりくりも頑張るよ。まだまだ未熟だけど、改めてよろしくね、ハナコ」
(そういう事では無かったのですが……今は、それで良いですかね……♪)
その後、トリニティにトンボ返りしたハナコは、ことの次第をセイアに報告。そのまま「次回」への作戦を2人で練るが、意外にもその時は2人の予想よりも早く訪れ────。
次回──ゴルコンダの実験に協力する先生とそれに巻き込まれる誰か。
ポリネシアンセックス、到来……?
ユウカとノアを書いて年末年始編は締めにしようとしたけれど、よく考えたらユウカとノアはとっくに2回以上書いてたという。もうそんな書いたのか。
早くサクラコ様書きてぇ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
マリーとのエッチ見ちゃったサクラコ様のその後も含めたエチチチチッ\勃ッ/書きてぇ〜〜〜〜〜〜!!!
実装当時に引いときゃ良かったよバカヤロォ……。
わっぴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッ!!!!!