「ハーレムルートを目指しましょう、先生」 作:アキラゼミ
去年の内にコンプしたこの私に隙など無い。
せいぜいアニバ前に苦しむがいい、ハハハ。
その間、私は生えかけの親知らずで苦しむから。
一緒に苦しむっすよ。(開眼)
「「ポリネシアンセックス……!?」」
謎のセックスを指定されたことで、ついハナコと声が被ってしまった。
それにしても参った、私は指定されたその行為を知らない。ポリネシアンだから、外国風のセックスなんだろうとは予想がつくが……。
しかも「〜部屋」の文字の横に「1日目」の謎の表記がある。なんの事やらサッパリだ。
「ポリネシアンセックス……そう来ましたか……」
「ハナコ、これ知ってるの?」
「ええ、知識程度ですが……。ですが、こうなったらヤるしかありませんねっ♡ 覚悟してくださいね、先生♡ 有事の際に備え、せめていつでも部屋から出られるようにはしておかないとですし……♡」
「えっ?覚悟って、どういう……」
「あ。サクラコ様のような意味ではないですよ?」
「
「ふふっ♡……それじゃあ、ポリネシアンセックスについて、簡単に説明させて頂きますね」
──曰く、射精より精神的な交わりを重視する、少々特殊な流れの性行為である。
──曰く、性行為は5日に1回程度、残り4日は愛撫だけに留めておいて
──曰く、前戯は最低1時間かけて行い、挿入後30分はピストンせず馴染ませておく。ただし勃起が治まりそうな場合や、女性に性感が無くなりそうな場合のみ動いて良い。
などなど、普通のセックスと違って多くの制約があるらしい。他にも細かなルールなどがあるが一体ハナコはどうしてそんな知識を有しているのか。
というかゴルコンダのヤツ、私で遊んでないか?ヤル気マンマンでここに来たのに、4日もお預けを喰らう事になるだなんて……。
「──他にも電話機の受話器を外したり、スマホの電源を落とすなどして、完全に、外界と自分達とを分離する必要がありますね♪」
「そうなんだ……」
「とはいえ、あくまで行為の時だけです。5日間、ずっとそうしている訳ではありません」
「成程。日常生活と性生活で、きっちりメリハリを付けるって感じなんだね」
「そうです。大体1〜3、4時間とか、それくらいゆっくり時間を掛けて行うのだそうです」
「1日目から4日目はセックス無し……でしょ?」
「はい♡」
「耐えられるかな……」
「それは私も同じ気持ちですが、折角ですし新たなセックスを開拓する気持ちで挑みましょう?時間はありますし♡」
「……そうだね、そう前向きに考えよう」
6泊7日のうち4日はセックスできないらしい。そう思うと、少し寂しい。密室に彼女と2人きりでセックス禁止というのは、ただの禁欲よりキツイ。
こうして、ハナコと始めるポリネシアンセックス1日目が幕を開けた。
◆
「このホテル、小さいキッチンまであるんですね。まるで何日も滞在することが前提のような……」
「ラブホに何日も滞在するのはワケありだろうし、ここはそういう人向けのホテルなのかもね」
実際の所はゴルコンダやデカルコマニーが揃えてくれたんだろうけど、流石にそんな事はハナコには言えないからね……。
冷蔵庫の中には洋食メインの作り置きがあった。トリニティ生のハナコ向けだからだろうか。和食も欲しいけれど、ここは文句は言うまい。中華もあるようだが、どれもが精力を高める系の料理だった。今これを食べたら、きっとハナコを襲ってしまう。
「テレビもエッチなのばかりだな、普通のテレビが見れないのは中々……」
「私は勉強道具も持ってきましたけど……。先生は、そうもいきませんものね。お仕事も終わらせてきたみたいですし……」
「仕事ってのは完全に無くなる事は無いさ。だから大丈……あれ?宿題は終わったんじゃなかった?」
「ええ、冬休みの宿題は終わっていますよ。これは所謂、自主勉というヤツです」
「ッ!」
真面目だなぁ。ハナコの優秀な頭脳は、こうして鍛えられているワケね。普段は、見えないところで勉強しているんだろう。補習授業部の子から彼女が自主勉しているなどという話は聞いた事も無いし。
──普段、友人にさえ見せていない姿を、私には見せてくれているのか。なんだか、彼女が私に心を許してくれているみたいで、どこか嬉しくなるな。
「分からない所があったらその時は言ってね。私はデータ整理してるから」
「はい♪」
データ整理とは言っても、とても簡単なものだ。グレイやリンゴ、ココナちゃんに任せられるような簡単なものなので、割かし暇だ。アロナとプラナも居るので、シッテムの箱のデータ整理はしなくても大丈夫だし……。
「先生、この単語は何ですか?」
「συνουσία……性行為というより、セックスかな」
「ではこちらは……?」
「ψωλή……ペニスだね」
「ふふっ♡」
「あのさ……狙ってるでしょ」
「どうでしょう♡」
「……。古語の勉強してるの?」
「ええ。最近、何かと耳にする、目にする機会が……何となく、増えたような気がしたので……」
「……そっか」
勉強しておいて良かったかもね。サオリやノア、モルモと知り合い、交流を深めるにつれて、色々と学ぶ必要を感じたから勉強してきたワケだけど。
まさかここでその恩恵を受けることになるなんて思わなかったな。もしここで答えられなかったら、どうなっていたんだろう。
アリウス、ノア、モルモ──それぞれラテン語、フランス語、ギリシャ語か。大人になってからも、勉強の日々は変わらず……って感じだな。
「はー……エッチします?」
「ポリネシアンセックス中だよ?」
「ええ、ですからソレをシませんか?♡」
「……分かった」
仕事やら勉強も早々に、揃って全裸になる。
1日目はまず全裸でコミュニケーションを取る。性的な接触は禁止。キスすらダメだとされている。ハナコからそれを聞いたとき、キスが好きな私は、膝から崩れ落ちそうになった。
お互いの身体を観察して、褒め合うなどするのが良いとされているそうだ。
「先生は、細身なシルエットに反して、思ったより筋肉質ですね♪」
「運動してるからね」
「それはセックスの事ですか?」
「セックスを除いても運動はしてるよ。自転車って全身運動みたいなとこあるからね……」
「あぁ……アビドスのシロコさん……でしたか」
「運動すると、身も心も引き締まるからいいよね。あ……でも────」
「?」
「ハナコは、そのままで居てね」
「……え?」
「いや、その、女の子って、ほんのり肉付きがいいだけで『太った』とか言ってダイエットを始めがちだから、ハナコにはそうなってほしくないというか何というか……」
「あぁー……。ミレニアムのユウカさん、ダイエットしたんでしたっけ……?前に話してるの聞いちゃいました」
「そうなんだよ。ダイエット前後どっちも可愛い。可愛さは変わらないけれども。──だけど私はっ、私個人としては!せめて、ハナコには、そのままで居てほしいんだ……!」
「私……例えばコハルちゃんと比べて、ぽよぽよってしてると思いますが……それでも良いんですか?」
「イイ。ハナコの二の腕とか、お腹とかっ!程良い肉付きだって、ずっと思ってる。最高に柔らかくて触り心地抜群で、触るだけで興奮できちゃうくらい大好きなんだ。だからその、ハナコさえ良ければ、ずっとそのままで居てほしい」
「……♡ 先生がそう仰るなら、体型維持、このまま頑張りますね♡」
「ハナコ……!ありがとう……」
後ろから抱き締めた時のあの感触。あれは決して胸が大きいだけでは味わえない感触なんだ。胸だけ大きくても意味は無い。その他、腕やお腹、頬など程良い肉付きだからこその柔らかな感触──これは胸やお尻などを触るのでは発散できない『欲』だ。
「──ところで、つかぬ事を伺いますが」
「うん?」
「
「ッッ!!!」
そうだよね、そりゃ気付くよね。いつもは仄暗いライトにするか、ライトを消してエッチしてるし。だけどポリネシアンセックス1日目は互いの身体の観察から始まる。だから暗いライトではない。
片方はサオリに撃たれた穴だ。そしてもう1つはゲヘナ行きの特急の中でイチカの銃弾からイオリを庇ったときの……。
「……っ」
「先生は……私の知らない間にまた、あの時のように生死の境を彷徨っていたんですか……?」
「……ううん。それは無かった。この時は本当に軽いものでね。あっさり塞がった傷だよ」
「どうしてそんな怪我をする事になったんです?」
「生徒同士の争いに割って入……巻き込まれてね」
「生徒同士の争いに割って入ったんですね」
「う……」
「もう、そんな事、やめてください。先生は私達に比べて強くないんです。死んでしまっては元も子もありません。残されたハーレムのメンバーの事も、少しは考えてください」
「……ごめんね。気を付けるよ」
「────と言っても、いざその場に立ち会ったら割り込んでしまうんでしょうね」
「っ!」
「そんな先生だから、好きになったんですけど──でも……本当に、気を付けてくださいね?」
「……うん。気を付けるさ」
「……」
ハナコにジト目で見られながら、激動の1日目は終わりを告げた。
そして始まる2日目────。
「2日目は、1日目のお互いの肉体の観察に加え、軽いキスやスキンシップ──そしてお待ちかねの、愛撫が解禁されます♡」
「おおっ!」
「ただし!──
「……ッ!!」
「そう──ディープキスもまだダメです。性感帯は口内にもありますからね」
「軽いキス……そうか、成程……唇だけね」
「ええ。今日解禁された愛撫は、例えばですけど、性感帯以外を舐める等、そういうもので────」
性感帯以外を舐める──それを聞いた私の行動は極めて早かった。身を屈めてハナコの足を抱き締めムチムチの太ももに舌を這わせる……。
「ひゃんっ♡ せ、せんせっ……あっ♡ ま、まだ、説明シてるとちゅっ……うぅんっ♡」
「足……ハナコの足……っ!」
「ッ……♡ 足、そんなに舐めちゃ……あんっ♡」
内ももに始まって、膝の裏の凹みや僅かなシワ、ふくらはぎ──果ては足裏、指の間、爪の間にまで舌先を突っ込み、口に含んでぢゅるぢゅるとわざとらしく音を立てて吸い、角質など存在しないような滑らかで柔らかな踵にも舌を運ぶ。
「んぅ……足を舐めるの、妙にお上手ですね……?」
「っ!」
「首筋や耳でも舐められたみたいに、声が……っ♡」
「キヴォトス1の舐め犬たぁ私の事よ!フフフッ……舐めたくて昨日は悶々としてたんだ。ロクにエッチできないままに、こうしてポリネシアンセックスが始まっちゃったからね……」
「あぁ〜……なるほど……」
「ちなみに、耳舐めはセーフなの?」
「一般に性感帯ではないでしょうし、イイのでは?私は先生のお耳を舐めちゃいますね♡」
「え」
膝の周辺をちゅぷちゅぷと舐めていると、グッと体勢を変えた彼女は私の耳をパクリと咥え込んだ。しかもそこは、ノアに噛まれて耳たぶに切り込みを入れられた右耳で……。
「先生の右の耳たぶ、痛々しいくらいにパックリと切れちゃってますね?銃弾……当たりましたか?」
「あ、いや、それは……」
「噛まれましたね?」
「!」
「全く……左肩といい右耳といい、先生の身体に傷を付けるだなんて……」
「そういう愛情表現、私は好きだからさ。されたら嬉しいんだけどね……他の子からは不評なんだ」
「それはそうです。大好きな先生を独占したいって想いは──み〜んな、同じなんですから。ましてや傷を残すなんて……ねぇ?」
ふふ、と暗めの笑いを漏らすハナコ。怖い怖い。あまり私からはこれらの傷には触れない方がいいのかもしれない。
他の女の影を感じる要素とも言えるし、そりゃ、他の子からすれば面白くないか。ハーレムってのは難しいなぁ……。
────そして無事、より過激なスキンシップが解禁される3日目を迎えた……!!
次回────理性がトロけ、日数リセットの危機!
ハナコで過酷すると濃いのが射精るッッッ!!!!
どうも、アキラゼミです。
ブルアカのアンケート、酷い質問がありましたね。
「一番好きな生徒を教えてください」、これ酷い。1人になんて絞れるワケないじゃんね……?
(推しが多い弊害)
私ですか?
そりゃ、PNを「セイアゼミ」と「アキラゼミ」で迷ったんですから、このどちらかだと思うでしょ?それか、うちの「先生」にとってメインヒロインのミカやシロコにすると思うでしょう?
ハナコにしました♡
出張にハナコのグッズ持ち歩く程度には好きです。ホテルの部屋でハナコが私を待っているのですから飲み会なんぞ蹴って直帰ですわ、ガハハ。
飲みニケーションなんざ時代遅れだよ。
書きたい子が多すぎて逆に書くのが進まないです。下書き、ゆうに20話分は溜まってる。(被り含む)