「ハーレムルートを目指しましょう、先生」 作:アキラゼミ
「さて、そろそろ実験場に向かいましょうか。……?聞いているのですか、デカルコマニー?」
「……そぉ〜ゆぅ〜こ〜ったぁ〜……」
「あ、ダメですね、聞いていませんね」
ゴルコンダを腹に乗せたまま、手足をだらしなく投げ出して全身を脱力し、移動しようともしない。終いには「はぁ」と溜め息まで漏らす始末。
「最近、たまにですが
「……そぉ〜ゆぅ〜こ〜ったぁ〜……」
「クックックッ、その返答は『ガチでダリィ』時の返答ですね。デカルコマニーも、以前と比べて感情豊かになりましたね。それ自体は喜ばしい事です」
「それに伴い、貴殿の身体を代行するのも疲れたのだろうな──ゴルコンダよ」
「ふむ、それは困りました。肉体がありませんから誰かに代行して頂かなくてはいけませんので……」
「活動に支障が出るのはあまり好ましくはないな。ゴルコンダは絵画の身であるが故に、全ては貴殿に掛かっているのだぞ、デカルコマニー」
「……そーゆーこったー……」
「『分かってはいるがそれはそれとして疲れた』、ですか。まあ、気持ちは分かりますけれど。流石にゴルコンダを放置はできませんからねぇ……」
無論、黒服もマエストロもゴルコンダを預かろうなどと提案はしない。フランシスに入れ変われば、危険度はグッと上がる。いつ爆発するか分からない爆弾を預かろうと、誰が考えるだろう?相性が良いデカルコマニーにしかゴルコンダは任せられない。
「ならば、いっそ、気分をリフレッシュさせるのはどうだろうか?なぁ、デカルコマニー?私の演奏で良ければいつでも聴かせるぞ?」
「……どういうこった?」
「なに、気分転換にな。グレゴリオを作ったのは、他でもないこの私だぞ。それなら私が演奏できないハズがないだろう?」
「……そういうこった」
「どんな曲が良いだろうか?リクエストがあれば、それを弾いてみせようではないか」
「……」
沈黙を貫くデカルコマニー。やがてゴルコンダを机の上に置くなり、デカルコマニーだけ、スックと立ち上がり、コツコツと軽快に革靴の音を鳴らして歩き始めた。
「ん?何処かへ行くのか?」
「そういうこった」
「──待ってください。先程ゴルコンダは、人間の頃の記憶が戻ってから──と仰ってましたね?」
「ええ、おおよそ同時期かと思われますね」
「デカルコマニー。まさかとは思いますが念の為。まさかあなた──人間の頃に懇意にしていた生徒に会いに行くつもりではありませんよね?」
「っ!」
黒服の鋭い指摘に思わず足を止めてしまう。彼のその反応を見て、マエストロも黒服も警戒を強め、彼を掴み、軽く拘束しようとするが。
「図星です、か。全く、ワガママはいけませんよ」
「有事の際ならばいざ知らず、こういった平常時に我々が彼女達に干渉するのはあまり褒められた事と思えないのだが?デカルコマニー?」
「マエストロの言う通りです。例えば、私のように贖罪ですとか、何かしらの役目があるのであれば、あなたがそちらに向かうのを止めはしません」
「確か、かつてデカルコマニーが深く関わってきた生徒は、ミレニアムのゲーム開発部でしたね」
「あぁ……」
「ゲーム開発部だとっ?精神的にもまだ幼く我々の存在等について説明しようと理解も及ばぬだろう。しかもゲーム開発部には花岡ユズが居るのだから、下手をすると先生と我々の関係をも崩しかねない。行くのはやめておけ、デカルコマニーよ」
「花岡ユズは警戒心が強い、才羽姉妹は思い込みが強い。特に姉でしょうか。自分が決めたらこうだと突き進む所がある。そこが彼女の長所であり短所。王女については──敢えて触れずにおきましょう」
「どういうこった!!」
「!?──では折衷案でどうでしょう。どうしても彼女達に会いたいのならば、せめて、先生と一緒にミレニアムに向かうのです。それならば幾らか話もまとまりやすいでしょうし────」
「やなこった!!」
「「「!?」」」
そう叫んだデカルコマニーは、ダッシュで本部を出てしまった。黒服は慌てて追いすがるも、彼より移動に慣れているデカルコマニーに追い付くことは叶わず──不完全な肉体のマエストロには瞬発力が無く、肉体の無いゴルコンダはそもそも追えずに、そのままデカルコマニーを行かせてしまった。
「……やれやれ、困ったものですね」
「だが、ゴルコンダの実験でヤツを振り回した事も一因ではないのか?最近、何かと実験や製作などでデカルコマニーに頼る事が多かっただろう」
「そうですね……。私は少々、彼のことを労うのを、疎かにしていたのかもしれません」
「……クックックッ……では『追わない』という事でよろしいでしょうか?」
「だがそれではまずいぞ。ゲーム開発部の生徒に、ひいてはミレニアムに混乱を齎す可能性があるぞ、どうする?先生の誕生日パーティなどで見掛けた事くらいはあるだろうが警戒はされるだろう。先生を怒らせてしまうぞ?」
「────皆さん。デカルコマニーへの贖罪に、とまではいきませんが、今一度、この私の案にノッて頂けますか?」
「ほう……?」
「クククッ……お聞かせください、ゴルコンダ」
◆
トボトボと、徒歩と電車、バスを乗り継ぎ1人でミレニアムへやってきたデカルコマニー。そろりと侵入でもするかのように入っていくが、彼の大柄な身体は隠しようがない。
「むむっ?何やら見た事あるような無いような人が居ますね!」
「!!」
「うん?あぁ、あのコートの頭が無いロボットか。確か、先生のお誕生日パーティで見掛けたかな?」
「あ、そうでした!」
コトリとウタハに見られるも、疑われる事もなく通過していく。ミレニアムに何の用だい、と追求が来るだろうと身構えていたデカルコマニーは、無い口がポカンと開いているような気がしていた。
気を取り直して校舎内に侵入、真っ直ぐにゲーム開発部の部室へと向かう。
かつて自分が「先生」だった頃、よく遊んだのがゲーム開発部の生徒だった。薄ぼんやりとした遠い記憶を辿るように、しかし確かな足取りで真っ直ぐ部室へ向かう……。
「…………」
勢いのままにゲマトリアの本部を出たはいいが、いざ扉の前に立つと、緊張してしまうものである。口数が少ないデカルコマニーでなくとも、例えば、黒服やマエストロでさえ、置かれた状況によってはこうなってしまうだろう。
扉の向こうは静かだ。カチカチと、ボタンを押す音が時たま聞こえてくるくらいで。いや、唸り声のような声もほんのたまに聞こえてきたりする。
意を決したデカルコマニーは、コンコンと優しく扉を叩く。ゲームを止める音が聞こえたかと思うとパタパタと軽い足音が近付いてくる。
モモイ、ミドリのどちらかだろうと予想していたデカルコマニーは、扉が開かれ、磨かれた己の勘が間違っていなかった事に安堵する。
「はーい、どちらさま……え?うわわわぁっ!?頭が無いッ……ろ、ロボット!?背ぇ、高ッ!?」
「お姉ちゃーん?お客さん誰だったー?」
「えー、なんか知らないロボットが来たよー?誰か部室に届くように荷物頼んだりした?」
「アリスちゃんからは何も聞いてないけどー?」
「ユズはー?」
「しっ、知らない……金欠でそもそも買えないしっ……」
「だよねー。……ん?このロボット荷物持ってない、配達員さんじゃなかったの?」
「そういうこったぁ!」
「うわ喋った!」
「え?その声……」
デカルコマニーの声に聞き覚えのあったミドリは彼の「そういうこったぁ!」の声に反応し、作業を中断してこちらを見る。
頭の無い彼を見て一瞬だけ身体が固まるも、軽く咳払いしてモモイにヒソヒソと耳打ち。
「お姉ちゃん。この人、先生のお友達の人だよ」
「え、そーなの!?」
「先生の誕生日パーティに来てたもん。黒いのと、頭が2つの木のマネキンみたいなロボットの3人組だったと思うけど……」
「そういうこったぁ!!」
「声デカッ!」
「えっ、と……何か用ですか?」
「ッ!…………」
何と答えるべきかとデカルコマニーは硬直した。今の自分は語彙が少ない。しかももし仮に「ゲーム開発部の皆の顔を見に来た」などと答えたところで怪しまれるのは確実。デカルコマニーは泣きそうになってしまった。
「……固まっちゃった」
「えぇ……。私、作業に戻るよ?」
「あ、うん。……えっと、おじさん?お兄さん?は、どうしたいの?」
「…………」
言葉で伝えられないなら、行動で伝えればいい。土壇場でそう閃いたデカルコマニーはしゃがむ事で大きな身体を小さく見せ、その上で、ゴルコンダを置いてきた事でフリーになった両手で、ゲーム機を持つフリをした。
左右の親指をピコピコと交互に動かし、ゲームをしているような動きを見せるとそれだけでモモイはデカルコマニーが言わんとしている事を察した。
「ゲームしたいの?ミドリは作業中だけど、私なら少し暇だから、相手するよ?」
「っ!そういうこった!そういうこった!」
「お、乗り気だね!いいよいいよー、入りな!」
「え、ちょ、お姉ちゃん?私、作業中なんだけど」
「まぁまぁ!折角だしさ!」
「ったく……」
ペコッと腰を折って礼をしたデカルコマニーは、無い頭を気遣ってなのか、それともゲーム開発部の生徒達を怖がらせまいとしているのか、身を屈めて入室する。
デカルコマニーの主観では数年ぶり────酷く久しぶりな「懐かしい」雰囲気に、タイムスリップしたかのような錯覚に陥ってしまう。
入室するなり再び固まってしまった彼を見ても、とりあえずゲームをしようと、モモイはいくつかのゲームを持ってきて彼に見せる。
「色々あるよー、どのゲームで遊ぶ?」
「……」
すごろくゲームを見付けた彼はそれを指差した。モモイは意気揚々とソフトをセットして、ゲームを起動。それぞれキャラを選びゲームスタートさせ、チュートリアル代わりにと解説しようとするが彼は手でそれを制す。
「え、もしかして
「そういうこった!」
「おぉ!それじゃあ、手加減しようとしてたけど、その必要は無さそうだね!本気出しちゃうからね!えっと…………」
「?」
「なにさんって呼べばいい?」
「金鉄の社長の名前で呼べばいいんじゃない?」
「『デカル社長』かぁ。名前、名前……確かあの時のパーティで聞いたような気がしたんだ〜。えっと、デカイバルコニーさん、だっけ?」
「デカルコマニー」
「あ、そうそう……!じゃあ、デカルさんだねっ!」
「っ……!!そういうこったぁ!!」
「あははっ!そういうこった〜!」
(語彙が少ないロボットなのかな……?)
聞く所によると、アリスは買い物中なのだそう。ユズはいつも通りロッカー内で、ミドリは作業中。故にデカルコマニーの相手をできるのはモモイだけだったようだ。
「あれ?物件買わないの?安いし収益もあるのに」
「そういうこった」
「ふーん?じゃ、私が買っちゃおー!」
「……」
モモイと彼のプレイを、ユズは、ロッカーの扉を開けた隙間から覗いていた。そして、彼のプレイを見て、やがてある事に気が付く……。
「急行系カード、まとめ買いしちゃうの?最終的な収益、私が勝っちゃうよ〜!」
コツコツと物件を集めて、地道に収益を上げる。その間、デカルコマニーの収入は殆ど無し。物件を買ったことによる収益で言うと0である。
しかし決算のターンになる直前になり、真っ先にゴールしたのはデカルコマニー。ゴールの報酬からその物件をまとめ買いした彼は、大人しく、決算のターンを待つ。
「あれぇ!?かなり差開いてない!?」
「そういうこったぁ!」
「な、なんで!?確かにまとめ買いの方がボーナス付くけど、こんなに変わるっけ!?かなりコツコツ物件集めたハズだけどな〜……まぁいいや、次!」
コツコツ集める戦法が通じにくいと見るや、次はモモイもその戦法を執るようになった。今の自分に買える範囲の物件をまとめ買いし、ボーナスを狙いジワジワとデカルコマニーに迫り──追い抜いた。
「よっし、また私の勝ち!次の決算で最後だよっ!もう少しで勝ち逃げだー!」
「どういうこったぁぁぁ……!!」
「さぁ、次はデカルさんのターンだよっ!」
「っ……!」
大人気ないとは思いつつ、カードを使っての特殊攻撃を試みる。
「『亀歩きカード』!?喰らえば、5ターンくらいカードも使えなくなって、1マスしか動けなくなるクソみたいなカードだ!ついさっき、デカルさんがカード駅で取ってたヤツ……!」
「そういうこったァ!!」
「うわあああ!!やめてえええええ!!」
容赦無くカードを使用する、しかしモモイは怒るワケでもなく、逆にほくそ笑む。
「──なぁんて言うと思った?」
「!?」
「『リフレクトカード』発動っ!」
「────ッ!」
「デカルさんの『亀歩きカード』の特殊効果は私の手持ち『リフレクトカード』で自動反射!亀歩きになるのは私じゃない!デカルさんだっ!!」
「どういうこったぁぁぁっ!?」
モモイの解説と同じような文章が画面に表示され逆にデカルコマニーが亀歩きカード攻撃を喰らう。モモイは元気に高笑いするがロッカーから出てきたユズは静かにモモイの敗北を告げる。
「……モモイの負けだよ」
「うわぁ!?ビックリしたなーもうっ!……え?私の負けってどういう事!?」
「見て……デカルさんの居るとこ」
「?」
「ゴールから3マスしかない。亀歩きカード効果で毎回1マスしか動けなくなったけど、逆に言うと、3ターン後
「なッ──!?」
「そういうこった♪」
「だけど、モモイは島の南端周辺に居るから、北端近くのデカルさんには『北にぶっ飛べ!カード』を使わないと、確実には追い付けないよ」
「うぇえええっ!?じゃあもう、リニアカードとか買いに行かないとダメじゃん!!確か、この近くのカードショップにリニアカード売られてたハズだしまだ間に合うよ!」
「それ使えるようになるの、もっと長い年でゲーム開始しないとだから……短期で設定しちゃってるからそのカードは店には出現しないよ」
「うああああああ!!終わったぁぁぁぁ!!」
「運を天に任せて、ふつーに『ぶっ飛べ!カード』使うしかないね」
「ちぇ〜っ……。このターンでは行けそうにないし、次のターンでそのカード買うかぶっ飛べ!駅に行くくらいしか方法は無さそうだね……」
しかし、次のデカルコマニーのターンでは……。
「あッ!?歴史ヒーロー出てきた!」
「そういうこった!」
「エレキテルで私を行動不能に!?何なのそれ!?ありえなーい!!」
「エレキテルの効果は3ターン行動不能……お疲れ、モモイ」
「悔しい〜!悔しいぃ〜っ!!」
結果、途中こそモモイに逆転されたが最終的にはデカルコマニーが安定的な勝利を果たす。連続でのゴールに加えてまとめ買いボーナスの上乗せにて、それなりに差をつけてしまった。
「うぅ〜っ、強かったなー……」
「次、私もやっていいかな……?」
「お、いーよいーよ!ねー、ミドリもやろ!?」
「んー……観察しとく」
「アリス、参戦します!」
「あ!アリスおかえり〜!」
「それより、ユズがお客さんの前に出てきてゲームするなんて珍しいです!」
「あ……言われてみれば?」
「なんだか、デカルさんのプレイスタイルが先生に似てたから。それに、先生のお友達の人?だから、悪い人じゃないと思うし……」
「確かに!先生も大人気ないもんねー!」
「そ、そうだけどそうじゃなくて……。まぁいいや。先生に似てるプレイスタイルの人に、悪い人なんて居ないよ。……ゲーマーとしての勘だけどね」
「ユズが言うならそうだね!クイーンだもん!」
「人前でそれ言うのはやめてっ……!」
モモイとユズとアリスがわちゃわちゃしているとミドリのスマホがモモトークの通知音を奏でる。
どうやら「先生」から連絡が来たらしい。
「『私の友達が1人部室に遊びに行くと思うから、迎えてあげてね』……だってさ」
「それって、デカルさんの事……だよね?」
「1人だし、そうじゃないかな?私もデカルさんのことはパーティで見た覚えあるから間違いないよ」
「……そういうこった……?」
「あっはははは!連絡が遅過ぎるよ、先生ぇ〜!!まぁいいや、もっと遊ぼ、デカルさん!」
「そういうこったぁ!!」
◆
それから暫くして、日付が変わる少し前になってようやくデカルコマニーはゲマトリアの本部へ帰還した。そんな彼の事を、黒服、マエストロ、そしてゴルコンダは温かく出迎えた────。
「おかえりなさい、デカルコマニー」
「……」
「久しぶりの生徒との交流──満喫できたかね?」
「……そういうこった」
「それならば良かったです。私としても、あなたを見逃した甲斐があったというもの」
「貴殿の場合は追い付けなかっただけであろう」
「クククッ、鋭いご指摘をどうも」
自分がゲーム開発部に遊びに行ったことを先生に伝えたのか、と黒服に疑問を投げかける。しかし、既に確定事項と思われたこの件は、黒服によって、事も無げにサラリと否定された。
「……先生には知られていませんよ、この件は」
「どういうこったっ!?」
「私のシッテムの箱に常駐するAI『マロン』が、先生のスマートフォンをハッキングしたのです──そうとだけ言えば、後はお分かりですね?」
「……そういうこった」
「シッテムの箱ならばいざ知らず、スマホ程度なら遠隔からのハッキングもござれですよ。そう、私のマロンならばね。ですね、マロン?」
『ヨユーのヨッちゃんなのです』
「先生には申し訳ないと思っているがな。生徒とのやり取りも、一部とはいえ見てしまった訳だしな」
「ですので、また後日、機会を見て皆でシャーレに謝罪に行きましょうか、と話していた所です」
「……そういうこった」
「そして帰還早々申し訳ないが、デカルコマニー。ゴルコンダから話があるそうだ」
「っ!」
マエストロに促され、机の上に立つゴルコンダの額縁の前に立つ。真っ向から逆らってしまったので渋々といった感じだ。その様子がどこか可笑しく、黒服はクックッと小さな笑いを漏らしてしまう。
「……私は少し、あなたに甘え過ぎていたようです。私など、あなたに『身体を代行してもらっている』立場にも関わらず──いつしか、それが当たり前になっていた。あまつさえ私の話を聞かないあなたに対して『ワガママ』などと吐き捨てる始末。感謝の気持ちが欠けていたと、マエストロ達からご指摘を頂いて、初めて気が付きました。許して頂けるかは分かりませんが、どうかこの場で謝らせて下さい。大変申し訳ありませんでした」
「…………。ふぅ。……そういうこった」
小さく溜め息をついたデカルコマニーは、机上に置かれた台座に立て掛けられていたゴルコンダを、いつものように抱えた。
「……許して頂けるのですか?」
「そういうこったそういうこった」
「わ……額縁を撫でないでください……」
「フフフ……傍から見ていると、頭を撫でられているように見えるぞ、ゴルコンダ?」
「いやはやなんとも、いかんともしがたい……」
「クックックッ……やはり2人はこうでなくては」
「そうだな。恐らくゴルコンダとデカルコマニーは共にあってこそ『絵になる』……というヤツだな」
「そういうこったぁ!!」
ゲーム開発部で遊んでいた時よりも更に大きな、まさしく、この日一番の「そういうこった」を叫ぶデカルコマニーであった。
次回────リクエストにお答え。
???「またまた実装されなくてすまない」
メンテ延長などのトラブルはあったものの、一応、無事?にマコト、アコ(通常)、ヒビキ(通常)、アコ(ドレス)、迎えられました。
アコのリクエストを送ってくれた方よ、もうしばし待たれよ。まずは絆ストーリー読破するから。