天に太陽があり、自ら光を発するものがあれば、その光を受けて初めてその存在を浮かべる月のようなものもいるだろう。
そして、その月を直に見ずに水面に映った月を美しいと思うものがいるだろうが、そのものは限りなく不器用な者だろう。
夏の終わりに、夜明け前のコーヒーを飲んだ人達はその日一日を夏の太陽のように充実した気持ちで終えることができただろう。夏が終わりを告げた後、季節は秋になろうとしていた。
夏休みが終わって最初の日曜日に蕪皿と早瀬は玉袋で買い物をしていた。
「結構いい服あってたくさん買っちゃったね!」早瀬は蕪皿に声を弾ませながら話した。
「そうだな……。」蕪皿は服の入った袋を4つ両手にぶら下げながら飄々と答えた。
「私の分の服も持ってもらって、悪いね…。」少しバツが悪そうに早瀬は返した。
「片側によると却って疲れる……2対1より2対2の方がいい。それに小物の類は美奈が持っているから、別にいいだろう…。」いつものことのように蕪皿が言う。
「それはそうだけど…。なんかカブちゃんばかりに頼っちゃてるとこ…あるからさ…。」
「高辺には……。」言いかけた時にジェットの音が町全体を包む。
「えっ!?」早瀬は蕪皿の方に驚いた顔をしながら振り向いた。
戸惑いながらも気を取り直して蕪皿は早瀬に
「高辺はこういう時、同じようにして貰っているのか?」
「えっ……ま、まぁね……。」
「そうか。それじゃあ、私もそろそろ疲れてきた。高辺でも呼んでもらおうかな。」意地悪な笑みを浮かべて蕪皿は早瀬に冗談を言った。
「もう!……、うん?」早瀬は蕪皿に一瞬不機嫌になったが、遥か後ろに不審な影を見るとすかさず
「こんなとこで、高辺君呼んでも多少はどうにかなっても、待ってる時間のほうがもったいないよ!」っと
蕪皿に近づいて荷物を一つづつ両手に掴むと並びながら蕪皿の耳元に小声で尋ねた。
「ちょっと、後ろにいる人はどうゆう人?」
「気づいたか……。」蕪皿の眼光が光る。
「知らない人?知ってる人?」
「知っているが、知らないとも言える。」
「学校の人ではないみたいね。背低いし」
「あぁ、高校生では見ない背丈だな……中学生ではあるが…。」
「いつから?」
「夏休みの後半くらいからだな…。」
「どうして?」
「夏休みが終われば気が変わると思って泳がしてた。」
「いやそうじゃなくて、なんで?ってこと!」
「なんでと言われて、多分と答えることは出来るが、本当にそれが理由かどうかは分からないぞ。」
「それでも、納得できそうな理由があると思いま~す。」
ケラケラとしながら早瀬は蕪皿に軽薄に言った。それをいつものお約束という感じで微笑み返して蕪皿は早瀬に言った。
「多分、囲碁であの少年が私にたまたま勝ったからだろう。」
翌日、高辺を交えて対策会議が開かれることになった。
去年の夏、たまたま積んでいたSEXFRIEND をやって長年の疑問が解けたと同時になぜ突発の同人誌が何冊もあったのかを理解した。
恥ずかしい話、エロゲーという終わったコンテンツで感動というかある種の衝撃と達成感をえるとは思っていなかったので、とりあえずネットで情報を集めてみたものの時の流れは非情にも早く、原画の方はお亡くなりになっているは、リリースした所のホームページはほぼ休眠状態?でようやく当時の状況を知りえる2ちゃんのスレッドを見てtana氏の存在を知りました。
今ここに二次創作小説として出す所に至ったのですが、何分初めての試みなので加筆修正を多用するとは思いますが暖かく見守ってください。
よろしくお願いいたします。