広大な汽水湖に浮かぶクーケン島。その島にあるラーゼンボーデン村の一角に佇む寂れた民家。マルスリンク家の主である男とその息子が暮らしているはずだが、夜だというのに息子の姿はなく、代わりに少女が一人招かれ、男に手荒い歓迎を受けていた。
「いやぁあああっ!? やめてぇえっ! ザムエルさんっ!」
寝室のベッドに押し倒された茶色いショートヘアの少女が夜の部屋に悲鳴を響かせ、覆い被さる男の名を呼んだ。だが、赤髪を肩上まで伸ばしっぱなしにしたその男、ザムエル・マルスリンクが止まることはなかった。少女の細い両手を片手で掴み、自身のベッドに押しつける。頭上で両手を拘束された少女にはもう下半身で抵抗するしかないのだが、それも殆ど意味を成していなかった。
「うるせぇぞ、ライザ」
「あぁああっ! やだっ! やだぁぁあっ!?」
ザムエルが舌打ちと共に膝立ちの体勢で体をぐいっと前に進ませる。それだけでその少女、ライザリン・シュタウトの股を強引に開き、侵入を果たす。どうにかザムエルを遠ざける、もしくは開かれた股を閉じようと暴れるが、その抵抗は一瞬だった。
「静かにしろっ!」
「ぁがっ!?」
ライザのほっそりとした腹にザムエルの拳が突き刺さる。その昔、傭兵として各地を放浪していた男の一撃だ。既に引退して久しいとはいえ、微かに手心を加えていたとはいえ、苛立ちを乗せた拳は少女を激痛で支配するには十分だった。
「ぅ……ぁ……!」
強烈な痛みに悶絶するライザ。両足の抵抗が大人しくなった。
その隙にと、ザムエルは握っていたライザの両腕を解放し、次の手に出る。
先ほどからライザの目に映って恐怖を与えているだろうザムエルのそれ。股座にて怒張する雄の生殖棒。血が滾り、勇ましく膨れ上がった肉の塊は蛇のように長い竿を伸ばし、鎌首をもたげている。尿道口から我慢汁を漏らし、シーツに落ちて染みを作っている。
ザムエルは右手で竿を握り、左手でライザの太ももを掴み、さらに股を開かせる。触れた太ももの肉付きが想像以上に豊かで、人よりも太いそれに指を沈める行為に夢中になりそうになったが、それは後で目いっぱい楽しむことにした。
ザムエルは無防備になった股の中心に目を向ける。
下半身を纏ったミニの赤いホットパンツ。そこから伸びる白く肉感的な生の太ももは暴力的で、日頃村の男たちの心を掻き乱し、セックスシンボルとして扱われているのだが、ライザは気がついていないだろう。
ザムエルは竿を軽く扱いた手でホットパンツを掴むと、力任せに破り取った。
確かに頼りない生地面積のホットパンツだが、それを容易く破るザムエルの膂力は並外れていた。ザムエルは四十七歳になった現在も、傭兵時代の習慣で密かに鍛錬を継続している。180センチ台の長躯は横にも分厚く、鎧のようにさえ感じる隆々とした筋肉は、ザムエルがおもむろに服を脱ぎだしたことで全身に確認できた。
裸になった雄と、ベッドに押し倒されて衣服を破かれた雌。
雄の年齢は四十七歳で、雌は十七歳。
その上、ザムエルにとってライザは、一人息子であるレントの幼馴染だ。レントがライザと結ばれるのはおかしくないことだろうが、その親が息子に代わって幼馴染を食うなど本来あり得てはならない。
だが、現実というのは残酷だ。
ザムエルは高揚に伴う荒い息を吐きながら、ライザの白いショーツにも手を掛けた。ホットパンツと違ってショーツまで破る必要はない。クロッチ部分を横に捲るだけで隠されたその一帯が表れる。
ぷっくりとしていて、緩やかで柔らかい恥丘。その間には縦に割れた窪みがある。ピッタリ閉じた縦筋に人差し指を埋め、横に開く。
すると、ピンク色に染まる粘膜が花弁のように花開いた。
穢れを知らない無垢な色。強い刺激など味わったことのない、皮を被った陰核。そして、小さな尿道口の下にて口を開ける膣穴。男を受け入れたことのないそこには、形を保った処女膜があった。
幼馴染だからといって、レントとはそういう関係にはならなかったようだ。ザムエルから見て、ライザと接するレントは少なからずライザのことを想っていたはずだが、手を出すまでには至らなかったようだ。
勿体ないな。代わりに俺が破いてやる。
ザムエルは再び肉竿を握ると、ビクビクと脈動するそれを、ライザの秘所に近づけた。ザムエルの指が離れたことで陰裂が閉じてしまったが、それを亀頭で捲り、潜っていき、膣穴に亀頭が触れ合う。
「……ぇ、ざ、ザムエルさ、ん……。ゃ、だ、だめっ、おねがい、それ、だけは……」
長く響いた激痛にようやく耐え凌ぎ、ライザがザムエルのやろうとしていることに気がついた。激しく抵抗したいのだろうが、一度受けた痛覚と恐怖がライザの心を縛っているのか、自由になったはずの両手はザムエルを止めるために動くことはなく、口からも弱々しい懇願の声を漏らすばかり。
その様子が、逆に雄の肉欲を煽っていることにも気づいていないようだ。
お仕置きが必要だ。
ザムエルは赤い髭に囲まれた口元を鋭利な角度まで吊り上げると、肉棒を前に進ませた。
「ぃ、ぃやぁああああ!?」
ライザが寸前で持てる力を振り絞って抵抗を示そうとしたが、さすがに遅すぎた。
ブチブチブチッ!
「あぁああああっ!?」
ライザの悲鳴が再び響き渡る。中年男であるザムエルの熟成された肉棒が、ライザの無垢な膜を破ったのだ。純潔を奪われるショックで震える少女の内側で、少しの逡巡も見せずにザムエルは進行する。ライザの細腰をガッチリと両手で掴み、前のめりになって股へと股間を詰め寄らせていく。
狭い膣穴が異物を追い出そうと穴を窄めてくるが、ザムエルの侵攻は止まらない。ザムエルは笑い、口の端から涎を垂らす。息子の幼馴染である少女の処女を奪い、犯していく背徳感から生み出された大量の涎は、ライザの白いキャミソールにぼたぼたと落ちた。
「ぃ、痛っ、ん、ひぃぃいっ!?」
ライザの声で耳を悦ばせながら、ザムエルはやがて終着へと辿り着いた。
「う、嘘……奥まで、入って……」
受け入れた側のライザには、はっきりと伝わっているだろう。自身の内側に感じる、凄まじい熱量と硬さを有したザムエルの肉棒の存在感が。ザムエルの陰毛が生え散らかった下腹がライザの綺麗な股の中心に密着している。ザムエルがぐいぐいと腰を動かすのに伴い、膣の奥深くで亀頭がコツコツと当たっている箇所も感じ取れるはずだ。
「嘘……噓っ……」
「噓じゃねぇぞ、ライザ」
自身に起きた出来事を否定する少女に、ザムエルは現実を知らしめる。
「お前は俺に処女を奪われたんだ。今まで誰も入れたことのないマンコに、俺のチンポを奥まで受け入れたんだ。いい具合だぞ、ライザ。よく締めつけてきてチンポが蕩けそうだ。これは名器だな。レントよりも先に奪えて良かったぜ」
ライザは異常者を見るように大きく開いた眼でザムエルを捉えた。大人でありながら、少女を強姦して笑っている男。後のことを考えず、この瞬間の欲望に身を任せた性欲狂いのケダモノは、恐怖の対象でしかなかったようだ。
「ひっ……」
脈絡なく振り上げられたザムエルの拳に怯え、ライザが慌てて両腕で顔を守る。普段、幼馴染であるレントたちを連れ回して男勝りに遊び回っている少女とは思えない。雄という屈強な存在を前に縮こまった、か弱い雌の子供だった。
「なんてな。殴らねぇよ。お前が、大人しくしていたらな?」
殴る振りをしたザムエルに言われ、腕を恐る恐る顔から離すライザ。だが、ザムエルが体を前に倒し、顔を近づけてきたことで、再び身を強張らせた。
「一晩でいい。抱かせろ。それが済めば、もう俺からはお前に手を出さねぇ」
ただし、とザムエルは言い添えた。
「この場でこれ以上抵抗してみろ。お前自身と、お前の両親がどうなっても知らんぞ」
「そんな、こと、できるわけ……」
「そう思うか? お前を無理矢理犯した俺が、これ以上過ちを犯すとは思えないか?」
ザムエルの言葉は、被害者であるライザを説得するのに十分だったらしい。
何も言えず、何もできず、竦む体をベッドに預け、ライザは腕で顔を隠す。
程なくして、すすり泣く声と共にライザの頬を伝う涙が確認できた。
「いい子だ」
顔が見えないのは残念だが、これで大人しくなった。
ザムエルは腰から離した両手を、今度はライザのキャミソールを押し上げる胸元に伸ばした。母親に似て大きく実った双丘。果実のような丸みと、着衣越しでもじんわりと伝わってくる体温。そして、指を沈めても押し返してくる弾力。
ザムエルの大きな手でもちょうどいい巨乳をむぎゅぅっと力任せに揉み、それを支えにしてザムエルは腰を振り始めた。
「っ……ふっ……ぅっ……!」
白い歯を食い縛り、顔を隠し続けるライザを見下ろしながらの反復運動。たった今奥まで挿入した少女には酷な動きだが、ライザは耐えている。涙を流し、膣から漏れ出た破瓜の血でベッドの白いシーツを汚し、ザムエルの分身を穴で抱く。
擦れ合っていくごとに滑りが良くなってきた。ザムエルの腰遣いが一定の速度を保ち、ライザを食らう。ギシギシギシッと二人分の重みを乗せたベッドが軋む中、買い替え時か、などとザムエルは日常的なことを考え、ライザの穴を奥まで掘り返す。
とても強姦をしでかした者の思考とは思えない。ライザの口からザムエルの蛮行が漏れ出ることに対する不安もない。この先に、自分の身の安全が保障されていることを知っているかのように、ザムエルは脳内でピンク色の未来予想を描いていた。
買い替えたベッドで愛し合うザムエルとライザ。そのライザは今と違ってザムエルを拒絶してはいなかった。表情に深い笑みを刻み、甘い声を垂れ流してザムエルを受け入れる想像上のライザは、愛する恋人と接するようにザムエルと愛を育んでいた。
都合の良すぎる異常者の妄想。
誰かに脳内を覗かれれば、そう思われてもおかしくない思考回路だった。
しかし、ザムエルは気が狂っているわけではない。普段のように酒に溺れて思考が焼かれているわけでもない。極めて平静に現実を見据え、いずれはこうなるであろうという予測可能な少し先の未来を想い描いているだけだ。
そう。未来はもう殆ど確定している。
ザムエルは自身が所有している『スキル』の存在を確認し、満足げに笑った。
そして、何の不安も抱かず、ライザを犯す。
「んっ、く、ぅっ……」
あらゆる負の感情をライザは最小限の声に乗せていた。ザムエル相手に弱い自分を極力見せようとせず、感じているなどと誤解を抱かせることもしない。ただの被害者であり続け、この地獄のような時間が早く終わるのを待っているようだった。
抱く側からすれば面白味に欠けるが、ザムエルは仕方がないとも思っていた。
所詮は強姦。愛情などない。今この時点においては。
ザムエルは割り切ってただライザの穴を使う。欲望を込めた突きで膣肉を厚ぼったい竿で摩擦し、亀頭がぐちゅりと子宮を叩きのめす。その激突によってライザの腰が浮き、身悶えているが、気にしない。
引き戻す際に亀頭のエラが膣壁に引っ掛かるが、ザムエルは力任せに引き戻す。
「んはぁぁぁっ!?」
鳴くライザの穴から取り出された肉棒は体液で潤っていた。破瓜の血が混ざってピンクになったそれは、ザムエルの我慢汁だけではなかった。犯されながらも膣から滲み出てしまった愛液も含まれており、ザムエルの竿に雌の匂いを纏わせている。
「おらっ!」
「ぉっ……!?」
反抗的な態度を取っていながら、体では雄を求める卑しい雌に、ザムエルは苛立ちを覚えた。こういう無自覚な雌が一番扱いに困る。仕置きもせずにこのまま放置しておけば、今後どれだけの雄が翻弄されるかわからない。
これは正当な制裁だ。
ライザが振り撒く色香に惑わされた男たちの総意だ。
「ぅっ、ぐぅっ……! ぉっ……おぉっ……!?」
段々と圧力を増していくザムエルのピストン運動を敏感な子宮に受け、ライザが声を漏らす。体の内側を殴られるという未知の体験にどうして良いのかわからないようで、攻め方を変えたザムエルを怯えた様子で見つめていた。
そんなライザにザムエルは目線を重ね、はっきりと嗤った。
歓喜と、それ以上の興奮が形作った嘲笑。
「出すぞっ、お前の中に、俺の子種をな!」
最悪の言葉を正面から放ち、ライザの表情が絶望に歪んでいくのを眺めながら。
「う、うぅっ!?」
ザムエルは腰を中心に打ち震え、これまでにない最強の一撃と共に、限界を迎えた。
「ぁ、あぁっ、な、中、これ、なに、熱っ、重っ、ん、ぁ、あぁあぁあっ!?」
子宮口を塞いだ亀頭が、尿道からびゅるるるっと精液を搾り出す。灼熱を帯びる白く濁った泥が、雄の種を浴びたことのない肉の器に拡散していく。中で雄の汁を吐き出されたライザは初めての経験に声を戦慄かせ、目からは大粒の涙をぼろぼろとこぼしていた。
それから時間にして約十秒。それだけの時間で子宮は白一色に塗り替えられ、中に溜まった白濁液がぐるぐると掻き回る。子宮の壁に触れた精液は縋りつくようにへばりつき、早速精子の大群を送り出す準備を進めていた。
「はっ、はっ、はっ……!」
若い雌への種付けはザムエルに過剰な満足感を与える。肉厚な胸板の内側で背徳に心を跳ねさせながらも、さらなる興奮に身を浸そうとして、ザムエルは重たい巨体でライザに倒れ掛かっていく。
「どうだ、ライザ……。俺の子種は美味いか? 好きでもない男の、いや、毛嫌いしていた男の精液を胎に浴びる気分はどうだ? 最悪か? 俺は最高だぞ。体ばかり発育した生意気なメスガキに、男の恐ろしさをたっぷり教え込むことができたんだからな」
ザムエルがライザの両手を力尽くで引き剥がしたことで、ライザの隠れていた表情が露わになる。
そこには、涙で顔をぐしゃぐしゃに濡らしながらも、ザムエルへの敵意を浮かべたライザの顔があった。ザムエルの悦ぶような態度は取らない。あくまでも拒み続ける姿勢を崩さずに、ザムエルの行為を拒絶していた。
「最悪だよ……。絶対に、許さないから……!」
強気なライザを目にしてザムエルが見せたのは、落胆でも憤怒でもなかった。
極上の獲物を前にした、獰猛な肉食動物の笑顔。組み伏せられ、逃げることも叶わない補食対象からすれば、それは恐怖の対象でしかない。いくら虚勢を張ろうと、恐ろしいという感情は拭いきれず、ライザの敵意は少しずつ削り取られた。
「はははっ……!」
ザムエルは笑い続ける。
「はははははっ……!」
哄笑する。
まだ親の庇護下にある少女が怯えを見せるまで、時間は掛からなかった。
「なに……。なんで、そんな……」
気味の悪いものを見るようにザムエルを見つめるライザ。
ライザは何も知らない。訳も言わずにレントを自宅から叩き出してまで邪魔者がいない環境を作り、話があるからと言ってライザを家に呼び出し、二人きりになったところで襲いかかったザムエルの思惑を。
ライザには予測できるはずがない。
この後に待ち受ける自分の運命を。
「ぇ……」
ニヤニヤと品のない笑みを絶やさず、ザムエルは大きな手でライザの頭を掴んだ。力を込めれば、万力のようにライザを締めつけ、苦しめるだろう。しかしながら、ザムエルの目的はライザを不必要に痛めつけることではない。
ザムエルの目的は、自分にとって都合の良い雌を手に入れること。
この場で起こした残酷な一幕は、あくまで余興に過ぎなかった。
「お前の泣き顔は十分楽しめた」
ザムエルは自身の内側に秘められた『スキル』の力を汲み上げる。
「だが、泣いてばかりじゃ疲れるだろ?」
体の中心から腕を伝い、手へと伸びていく不可視の力は、触れた対象にも伝わっていく。
「ぇ……頭……が……。何、を……」
頭を掴まれたまま、じっとしていたライザの瞳から光が消えていく。
「ここからは楽しもうじゃないか。一緒にな」
「ぉ……ぉお……」
搾り出た声と一緒に、表情から欠落していく感情。
間もなく、ライザの顔は何の感情も読み取れない無表情に変わる。人よりも凶悪で欲望に忠実な雄の前で、あまりにも無防備な姿だった。
しかし、それも今さらだ。なにせライザは体ではなく、心を直接弄られているのだから。目には決して見えない、触れることも叶わない、ザムエルの醜い欲望に濡れた黒い魔の手がライザの内側にズブズブと沈んでいき、中にあった心を掌握する。
穢れた魔の手から放たれた悪意の波動は、ライザの心を包み、変質させていく。
唯一絶対にして偉大なる雄、ザムエル・マルスリンク。
彼と彼のチンポに愛を尽くす、どこまでも忠実な卑しい雌になるように。
わずかな時間を経て、調整は恙なく完了した。
程なくして、生の感情を取り戻し始めたライザ。
その顔が浮かべたのは、色香に濡れた艶やかな微笑だった。
「ぁんっ、ザムエルさんのおチンポ、さっき出したばかりなのに、もうこんなに硬いっ。これって、あたしで興奮してくれてるってことだよね? 嬉しいなっ、ぁっ、あぁっ! 勃起させちゃったからには、おマンコでシコシコヌプヌプしてあげるからね? 出したくなったら、いつでも精液中出ししていいからね?」
ベッドで仰向けになるザムエルの上で、下半身に跨ったライザが自ら腰を揺すっている。脅されて嫌々やっているわけではないことは、目元や口元が緩みきった表情と、ザムエルの喜ぶ顔を見ようと前のめりになる姿勢を見れば一目瞭然だった。
ザムエルはそんなライザを見ながら、口角を鋭利な角度まで吊り上げる。
良い景色だ。
ザムエルは右手をライザの胸元に近づけると、キャミソールからこぼれ出て、掴んでくださいと言わんばかりに弾んでいた乳房を握り締める。生で揉み潰していくそれは汗とは明らかに違う、どろりとした粘液で濡れていた。
それはザムエルの唾液だ。ライザの騎乗位ピストンが始まる前に、ザムエルはライザの乳房を舐めしゃぶっていた。乳房の膨らみをなぞり、下乳と腹の境目に舌先を這わせ、澄んだピンク色の乳首を口で引っ張るように吸い、唾液で濡らした後に乳房に歯形ができる程度に甘噛みした。それは、自分の物に匂いを擦りつけるマーキングよりも醜く、おぞましい戯れだった。
だが、そのときのライザも、今のライザにも嫌悪の感情は一瞬たりとて確認できなかった。
「ぁあんっ、ふふっ、おっぱい揉むの気持ちいい? いいよ、おっぱいも、遠慮せずにぎゅぅぅぅって揉み潰していいからね? あたしの体は、髪の毛一本一本まで全部ザムエルさんの物だから。ザムエルさんが気持ち良くなれるんだったら、あたしの体で何をしてもいいんだからね?」
ライザは変わってしまった。中身が別人に入れ替わったと言われても信じられるほどに。
けれど、別に人格が変わったわけではない。
ライザの心は、彼女自身のまま改変が行われていた。洗脳とも言えるだろう。
それは、ザムエルが有するスキル『征服』によるものだ。対象に接近することで発動可能なそれは、対象の心に干渉し、支配し、変質させる。心を持たない無機物相手には無意味なスキルだが、相手が生物であればレジスト不可能という強力すぎる効果だった。
なお、対象に接触する必要はないが、触れれば素早く効果が発揮される。
ザムエルは、長年の鍛錬と小金稼ぎの魔物狩りによって経験を積み重ね、偶然このスキルを獲得するに至った。長い間、新しいスキルを覚えることもなかったために成長しきったものと思っていたが、そうではなかったのだ。
スキルを得た直後、その効果を頭で理解したザムエルは、欲しい物を手に入れた子供のように笑っていた。これだ。これさえあれば、ザムエルを酒乱の粗暴者と見下してきた村人共を黙らせることができる。スキルで人を操れば、好きなものを容易く手に入れられる。
金も、酒も、女も。
強力無比なスキルを得たザムエルは、自身の欲望に忠実だった。
その欲望の矛先が、相変わらず布地面積の少ない格好で楽しげに村を駆け回っていたライザへと真っ先に向けられたのは、偶然すれ違ったからだ。しかし、最初に味わってみて正解だったとザムエルは股間で強く実感していた。
「んぁ、ぁあぁっ……!」
尻を持ち上げるライザの膣穴から、ずにゅにゅ~、と肉棒が取り出される。精液と愛液が混ざり、擦れ、白く泡立って真っ白になった肉棒がバッキバキに直立した姿を現す。「ぁはっ、いくよ? 見ててね? ザムエルさんっ」とライザはにんまりと笑うと、猛烈な勢いで尻を振り下ろし、ザムエルの股間に着席した。
「ぉぉっ、来たぁ、ザムエルさんのぉ、デカマラチンポぉっ!」
膣穴を一気に突き抜けてきた肉棒の感触に痙攣し、どぢゅんっと子宮口で亀頭を受け止めてライザは天を仰ぐ。ザムエルの手の中で乳房がぷるんっと揺れ、ザムエルは反射的にそれを鷲掴みにした。
「んきゅぅぅっ!?」
胸を掌握されて高い声で鳴くライザは、またビクビクッと身震いしていた。
そんな状態になっても、ライザの腰は止まっていない。
ぱぢゅっ! どちゅっ! ぐっぢゅっ! ぬぢゅぢゅっ!
パンパンッと尻を叩きつけ、ザムエルの肉棒に膣内マッサージを行う。子宮に出された精液はまだ殆どが残留している中、わずかに垂れ出たエキスが摩擦されながら膣内の隅々まで広がっていく。
チンポの形は勿論のこと、臭いまでもライザの膣内は学習しつつあった。さっきまで処女であったことが嘘のように穴はザムエルを歓迎し、膣襞がゴシゴシと亀頭と竿を洗う。子宮口は自発的に下がっていき、チンポの強烈な口づけを浴びて喜んでいた。
ライザの膣穴は天然ものの名器であり、愛する雄のチンポを存分に癒し尽くしていた。
「あぁっ、あぁあっ! おチンポ、ビキビキッてまた硬くなってきたっ! 出ちゃう? 出ちゃいそうなの? いいよぉっ、ザムエルさん! あたしの中にまた出してっ! こんなに濃い精液を中出しばかりされてたら妊娠しちゃうだろうけど、いいよっ。だってあたしは、ザムエルさんのお嫁さんになるんだから。お嫁さんが赤ちゃんを産むのは当然だよね? ね、お願いっ。ちゃんと可愛がって、立派に育てるからぁ。あたしの赤ちゃん袋にザムエルさんの子種をミッチリ仕込んで孕ませて? ライザリン・シュタウト――ううん、ライザリン・マルスリンクの中に、マルスリンク家のつよつよ雄ザーメン、どぴゅどぴゅ~っ、びゅるるるるぅ~って、撒き散らしてぇっ?」
両手をザムエルの頭の横に突き、若く張りのある実った乳房を見せつけるように垂れ下げながら、ライザはニィッと白い歯を見せる。その笑顔は、いつも見掛ける太陽のような明るいものではなく、歪んだ愛情と穢れた肉欲に濡れた、堕ちた雌の喜悦だった。
「あたしの熱々な赤ちゃん袋の中で、二人の子供、作っちゃお……?」
息が頬に触れるほどの至近距離で吹きかけられた、ライザの囁き声。
それに耐えられるほど、ザムエルの性欲は乏しくはなかった。
「んぁぁぁあんっ!? ぁ、あぁあっ! 出てるぅ! 出てるよぉっ! んふっ、ぁははっ、ザムエルさんの精子さんたちぃ、奥にちゃんと入ってねっ……? んっ、んんっ、はぁ、あたしの子宮ではっ、ザムエルさんのっ、最初の子供を募集中でーす。あたしたちの子供に生まれたい精子さんは頑張って泳いで、あたしの卵をぷちゅって射止めてねっ……?」
おどけたように言いながらも、ライザは子宮にどぽんっ、ごぽんっと殴りかかってくる精液の太い放射を気持ちよさそうに浴びていた。古くなった精液を押し退けて新鮮な精液が胎に行き渡っていくのを、心の底から歓迎している様子だ。
「っ、ぅ、ぉおっ……」
ザムエルは低く唸り、子宮口を塞いだまま亀頭から精子を捻りだす。
「あぁっ、まだ出るんだ……! ザムエルさん、すごっ……! 好きっ……! あたしのためにお精子ひり出してくれるザムエルさん、ほんっとうに優しい……! どうしてこんなに格好いいの……? あぁー、ザムエルさんのお嫁さんになれて、幸せだなぁ……」
「嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか」
「あ、もしかしてお世辞だと思ってる? 違うよ。これはあたしの紛れもない本心だって。本気でザムエルさんと結ばれて、種付けしてもらって、本気で喜んでるの。嬉しくって、おマンコきゅんきゅん疼いちゃって、本気で精子搾り出しちゃってるんだよ?」
ぎゅうぎゅうとライザがマン圧を強め、肉棒を締めつけ、追加の精液を次々と刈り取っていく。でっぷりとしたザムエルの金玉からは精子を捻出する余裕はまだまだあるが、既に大量の子種がライザの胎に撒かれていた。
「ライザ」
ライザの言葉に気分を良くしたザムエルは、一言だけ言って舌を伸ばした。
何をしろと命じる必要はない。求められたことを正確に汲み取ったライザもまた口を開けて舌を伸ばし、近づけていく。煽るように左右にれろれろと動かしたそれがザムエルの舌に触れると、舌先でねっとりと撫でていく。
「んぁ、ぁー、れるぅ~、ぬちゃぁぁっ」
自分の唾液を拭いつけ、たっぷりと広がったところで、舌を搦めていく。
「ぬぢゅぐっ、ぐぢゅぢゅっ、ぶぢゅるるっ!」
戯れながらザムエルの舌を口の中に導いていき、ぱっくりと咥える。
「ぐぢゅぢゅっ、ぶぢゅぢゅるるっ!」
舌フェラをし、ザムエルの顔を真っ直ぐに見つめるライザ。白い頬を真っ赤に染め、瞳にはザムエルの顔だけを映す。これ以上の幸せはないと今にも断言しそうな様子であり、ザムエルの興奮は鰻登りだった。
ザムエルの中で、ライザがお気に入りの雌になった瞬間だった。
こんなにエロい女は滅多にいない。昔、金で買って一晩抱き続けた女よりも、ザムエルの酒癖の悪さと乱暴な性格に呆れ果てていなくなった元妻も、これには勝てない。生意気なメスガキを懲らしめて清々とするだけのはずが、思わぬ拾い物だった。
「ぬぷっ、ぐぢゅっ、ぢゅるっ、んんぅっ」
ザムエルの舌をしゃぶりながらまた尻を上げ下げし始めたライザ。好きなだけ搾り取らせてやろうと、ザムエルは力を抜いて全身をベッドに深く預け、自分のツガイに相応しい雌に子種という褒美を授ける。
熱い夜はいつまでも続いた。
「ぁっ、おぉっ、んおぉっ、それ、いぃっ、ザムエルさん、もっとぉっ、あぁぁっ!?」
ベッドの周りに服を脱ぎ散らかし、全裸で四つん這いになったライザをザムエルがバックで攻める。腰をガッシリと掴んで膣奥まで一気にチンポを挿入されるのが好きなようで、ライザは黄色い声を張り上げた。
ズパンッ、ズパンッ、とライザの尻にザムエルの股間が強かに打ち据えられ、その衝撃で二人の体から汗が飛び散る。それだけの水分が失われても、二人は枕元にある水差しを仲良く分け合って、時には口移しをして水分補給をしつつ、飽きずに交尾を続ける。
「外っ、ぁんっ、誰かに見られちゃうよっ」
「こんな時間にここに来るやつなんていねぇよ」
家の玄関の扉を開け放ち、外の夜気で涼みながら立ちバックで繋がる。ライザの声はシンとした夜の空気に拡散した。ザムエルの勇猛なピストン運動の果てに吐き出された精子の提供を受け、遠吠えのような絶頂声が後に続いて大気を震わせた。
「んぁぁっ、やっぱり、ベッドでザムエルさんの大きな体で抱き締められるの、気持ち良いっ。もう少し力入れてもいいよ? ぎゅってして? うん、ありがとう。あたしも抱き締め返してあげる。ほら、ぎゅぅぅぅっ。あぁ、ずっとこうしていたいかも」
「これからは好きなだけしてやるよ」
「えへへ、ありがとうザムエルさん。ううん、あ・な・た」
既に結婚したかのような甘い空気を漂わせ、隙あらば互いの唇を塞ぐ。そうして愛情を深めていき、出したくなったらザムエルがライザをベッドに押し潰し、萎えることを知らない肉棒から雄汁を流し入れる。
「きたぁぁあっ、せーえきっ、愛しい旦那様の、ねばねばどろっどろのザーメンミルクぅっ!」
中出しされるだけで、ライザは表情を強い幸福に染めた。
ザムエルはライザに種付けプレスをお見舞いしながら、はぁはぁと荒い息を吐いていた。
ライザを相手にしていると、次から次へと際限なく性欲が溢れてくる。改めてライザという少女が秘めた並外れた性的な才能に触れ、心が躍る。息子の幼馴染の少女、自分の嫁となったこの女がどこまで才能を伸ばせるか気になっていた。
俺の傍で、立派な雌にしてやる。
「お前は俺の女だ、ライザ」
恍惚とした顔で痙攣するライザを抱き込み、ザムエルは今後の性活を想像し、肉棒を興奮で滾らせていった。勃起が収まらない以上、セックスを中断するはずもなく、ザムエル専用に成り果てたライザの肉穴は、しばらく乾くことはなかった。
度重なる交わりを経て、二人だけの時間を過ごしたザムエルとライザ。
窓から見える空はもう白み出している。さすがに疲労感を覚えたザムエルは、一旦休憩しようとベッドで胡坐を掻き、壁に背を預ける。涙と涎、それと、幸福と快楽で顔をぐちゃぐちゃにし、仰向けになって痙攣を続けているライザの横で。
「ぁ、あ、ぁっ……!」
ライザの開いた口の中には、ザムエルの精液が残っていた。
呼吸に合わせて上下に膨らむ乳房には、薄っすらと手形や歯形が残り、唾液と汗、精液と縮れた赤い陰毛がべったりとついていた。
両脚を大きく開き、公開した秘所は全貌が確認できないほどに白濁に汚れ、表面を覆うそれを押し流すようにマンコから精液がごぽぉと逆流している。それは液体というにはあまりにも粘度が高く、塊となってシーツの上にこんもりとした丘を作った。
「いい姿だぞ、ライザ」
ザムエルは座ったまま足を開いてライザの顔に股間を寄せる。微かに小さくなったが、まだ雄々しく膨れ上がったままの肉棒をライザの顔面に置いた。
「ぁ、チンポっ、チンポぉ、ザムエルさんのおチンポ、ちょうらぁい……」
目元を肉棒で覆われ、視界を塞がれたライザは舌だけを伸ばして竿の表面に触れようとする。ライザの舌がれろれろと左右に揺れて竿を撫でようとするが、さすがに届かずに、もどかしい状況が続く。
「舐めたいぃっ、んぁ、ぁっ、おチンポ舐め、させて、お願いっ、ザムエルさぁん。あぁんっ、お精子臭くてぇ、熱々でぇ、大大だぁいすきなおチンポぉ。血管が浮き出てデコボコした表面をなぞって、こびりついた精子舐め取ってあげたいのにぃ、届かないよぉ」
それでも、強い雄である旦那様に媚びるライザは楽しそうだった。
ここにいるのはもう、以前のライザではない。
その姿を見ているのはザムエルと、ちょうど家に帰ってきた息子のレントだった。ザムエル譲りの赤い髪を短く整え、程よく筋肉を備えた長躯。十八歳の彼の顔はザムエルと違って厳めしくはなく、まだ子供の愛嬌を持つ温厚そうな見た目をしている。
「親父……何か変な臭いが……」
レントは文句を言いに来たのだろう。不快そうに顔を顰め、扉を開けっ放しにしていたザムエルの部屋に足を踏み入れる。そして、言葉を続けようとしたところで、部屋の中の様子を目の当たりにして、硬直していた。
「……は? 誰だ、それ……。何やって……」
ベッドで裸になったザムエルと、仰向けになった全裸の少女。両者の体が体液で濡れているのに気づいたようで、ここで何があったのかを何となく察している。しかし、父親が女を連れ込むという状況を想定していなかった彼は酷く混乱しているようだった。
それでも、一組の雌雄としてヤリまくったザムエルたちを呆然と眺め、理解していったようだ。
汗をぐっしょりと吸って、脱ぎ散らかされた女の衣服。それはレントにとって見覚えのある服装のはずだ。その衣服を纏っていた少女の体は、衣服を取り払えばこれほど魅惑的な恵体をしているのだという推測は、レントには容易なはずだ。
この村の誰よりも、この少女の傍で、見てきたはずなのだから。
「ライ、ザ……?」
レントは、実の父親に食い散らかされた少女に向かって、幼馴染の愛称を口にした。返事をしてほしくないという表れであるかのように刮目した眼の内で瞳を小刻みに震わせ、暗い感情を吐き出すように短く静かに息を搾り出していた。
レントの気持ちなど推し量ることなく、ライザはただ、聞こえてきた幼馴染の声に応じた。
「あ、レント帰ってきたんだぁ。おかえりぃ」
ライザは楽しげな声色で挨拶をした。肉竿で視界を遮られたまま、膣からザムエルの子種汁を垂らしながら。胸や股間を隠そうともしない。ここで起きたことをレントに知られても、どうでも良いと思っているのだろう。
「嘘、だろ……?」
レントの顔が絶望に曇る。
その様子を黙って見ていたザムエルは、優越感に心を震わせた。
息子の幼馴染の少女を隅々まで食べ尽くし、その結果を息子に見せる。父親としては失格だが、雄としてはこの状況に興奮を覚える。お前がもたもたしているからこうなるんだ。こんなに美味い女を放っておく気がしれない。侮蔑の言葉を心中で並べ立て、実際にどう揶揄ってやろうかと考えていたが、ザムエルの口からは笑いが先にこぼれ出てしまった。
「くくっ、はははっ……!」
突然笑い出したザムエルに、レントは視線を移す。
真っ青な顔色で、光を失った暗い瞳で。
「ふざ、けんな……」
レントが一歩、また一歩とベッドに近づいてくる。
歩調に合わせ、レントは少しずつ憎悪を滲ませていた。
ザムエルがライザを汚した。
レントがザムエルに殺意を覚えるのは、それで十分だったはずだ。
「ふざけんなぁぁあっ!」
怒りに身を任せ、愚直に突進してきたレント。鍛えられた太い腕が後方に引かれ、振り戻す勢いに乗せた拳をザムエルに叩き込むつもりだろう。
その拳が当たれば、大人の男であっても吹き飛ばす威力はあったのかもしれない。だがそれは、相手がそこら辺にいる村人の男だった場合だ。何十年も訓練を続け、対人や魔物との実績を重ねてきた元傭兵には、子供のじゃれつきに等しかった。
怒りのせいでことさら単純なレントの右ストレートを左手で受け止めるのは容易かった。
そのまま左腕を引っ張り、体勢を崩したところで、レントの腹に拳を叩き込む。
「がぁっ!?」
ザムエルの拳はレントの腹に食い込み、反対側の壁まで殴り飛ばした。
「ぁ、が、がぁっ……!?」
壁に背を強かに打ちつけたが、レントはそれ以上の激痛が暴れ回る腹を抑えていた。のたうち回るとはまではいかずとも、すぐに立つことはできないようだ。
父親に殴りかかっておきながら返り討ちに遭った哀れな息子。その情けない姿を近くで見下そうと、ザムエルはベッドを降りた。自然と手を伸ばしてきたライザを左腕に寄り添わせ、レントの傍まで歩み寄る。
「おい、レント。いきなり殴りかかってくるたぁ、どういう了見だ? 俺はただライザと愛し合ってただけだぞ? 妻に逃げられた父親が、新しく作った妻とベッドで交尾してただけで、どうして息子のお前に殴られなゃいけねぇ?」
「そうだよ、レント。あたしたちは夫婦として仲良くしてただけなんだから」
「ぅ、ぁ……そ、んな、わけ……あるか……」
レントは床に倒れ伏しながら、ザムエルに向かって手を伸ばし、太い足首を掴む。ただ、それでどうこうするわけではなかった。握り潰してやろうとでも思っているのだろうが、手には殆ど力が入っておらず、全く以て無意味だった。
「暑苦しいぞ。俺は男に触られる趣味はねぇ」
ザムエルは軽く足を動かし、レントの手を振り払う。
「もう、レントってば。お父さんに甘えたくなっちゃったの? でも、駄ぁ目。ザムエルさんはあたしの旦那様だから。不用意に触らないでね? 喧嘩もしちゃだめだよ。レントは別にどうなってもいいけど、ザムエルさんの体が心配だから」
「ライザ、今の見てなかったのか? 俺がこんな軟弱者に怪我させられるわけねぇだろ」
「あははっ、そうだね。それなら良かった。でも、やっぱり心配だなぁ。レントを殴ったザムエルさんの手、少し赤くなってるし。よしよし、痛かったね。暴れん坊で怖い息子を撃退できて、偉かったね」
ライザはザムエルの右手に手を重ね、手の甲を優しく撫でている。レントのことは、やはりどうでもいいのだろう。
「ライ、ザ……」
幼馴染の身を案じることもないライザに向かって、レントは声を搾り出す。
「目を、覚まして、くれ……」
別人のようになってしまったライザ。その原因まではわからないだろうが、何らかの方法で心が操られているのだと察したのだろう。呼びかけたレントだったが、当の本人であるライザは、小馬鹿にするように一笑に付した。
「目を、覚ませ? え? なに言ってるの? あたしは正気だよ? 心から望んで、ザムエルさんのお嫁さんになるためにこうして傍にいるの。処女だって望んであげたし、赤ちゃんが欲しいから種付けしてもらったんだ。その証拠に、ほら見て?」
ライザは片手の指を股へ伸ばし、陰裂に引っ掛ける。処女を失ってから数えきれないほどザムエルのチンポを抜き差しされたマンコ。割れ目を開き、表出させた膣穴を見せれば、そこから中に残留していた精液が重力に従ってどろり、どろりと垂れてくる。
「ザムエルさんの赤ちゃんの素。すごい量でしょ?」
ぼちゃっ、ぼちゃ、とレントの顔の前に落ち、床を濡らす。
「ぁ、ぁぁぁ……」
悲痛な声を漏らすレント。先ほどよりも色濃くなった絶望。
ザムエルの心に嗜虐心が灯る。
「お前、ライザのことがそんなに好きだったんだな」
相手は息子だが、事あるごとに親に逆らう生意気な子供だ。世間一般的な観点からすればザムエルは酒に酔っては暴れ、酒が切れれば暴れるという最低なクズ親で、それを鎮めようと反抗するレントのほうが真っ当な人間のはずだが、ザムエル目線ではそうは映っていなかった。
「悪いな、俺が寝取っちまった。もうお前は、ライザとは一生結ばれねぇ」
ザムエルはしゃがみ込むと、レントの頭を掴む。
そして、ライザにしたときと同じように、スキルを発動する。
「苦しいだろ? 最悪な気分だろ? 今からそれを和らげてやるよ」
ザムエルが何をしようとしているかなど、何も知らないレントにはわからないはずだ。しかし、顔を上げてザムエルを見上げるレントの表情は徐々に強張っていく。これから訪れる、自分の未来に恐怖するように。
「……や、やめ……」
そこまで言って、唐突にレントの全身から力が抜けた。
レントは顔を床に伏し、眠りに就く。
目が覚めたときには、レントの意識は改変を終えているはずだ。
ライザは幼馴染ではあるが、ザムエルの愛妻だ。ライザに向ける好意は決して実らない。それをわかっているはずなのに恋心は捨てることができない。自分にできるのは、ザムエルとライザが愛し合う様を見て、鬱勃起したチンポから無駄な精液を搾り出し、行き場のない性欲を晴らすことだけだ、と。
そんな精神構造になるように、レントの頭は弄られていた。
「レント寝ちゃったね。ザムエルさん、あたしたちも一休みしよ?」
用を終えて立ち上がったザムエルにライザが抱き着き、ベッドへと誘う。
一休みとは言うが、果たして大人しく寝かせてくれるのだろうか。むにゅむにゅと胸を腕に押しつけ、熱い眼差しを送ってくるライザに苦笑しつつ、ザムエルは夫婦のベッドに二人で横になると、ライザと顔を寄せ合って見つめ合った。
「ねぇ、ザムエルさん?」
「なんだ?」
「ぎゅってして?」
嫁からの可愛い要望に応え、ザムエルはライザの細い体を大きい腕の中に包んだ。