※この作品はR-18です。

追放された名家の長男が復讐を誓いつつ肉欲に耽るようです   作:サリオン

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レアルザットの『シャングリラホテル』でラルフとヘスターとパーティーを結成して、しばらくしてからのお話。



第1話 主語は大事だろ、おい。

 

 

「なぁ、ヤラないか?」

 

 ある日、俺は『シャングリラホテル』でくつろいでいるとラルフからとんでもないことを言われた。

 

 この部屋には俺とラルフ以外にヘスターもいるため、そちらに言ったのだろうと、ヘスターを見ると、顔を赤らめてモジモジとしていた。

 

 やはり、今の言葉はヘスターに向けての言葉だったのだろう。

 俺に隠れて、二人がそういうことをする関係だと知っているため、その言葉は聞かなかったことにする。

 

 しかし、ラルフはこちらの目を見て、

 

「おいおい、クリスに言ってるんだぜ? なぁ、ヤラないか?」

 

 と、俺の名を口にして、とんでもないことを言ってきた。

 

 ヘスターはさらに顔を赤くしている。

 一方でラルフは依然としてニカッとした男前の笑みを浮かべ、まったく羞恥していない様子に腑に落ちないが、これが噂に聞く、腐ってるということだろうか? 

 

 まさかパーティーの紅一点の魔法使いが腐っていたことに驚きを隠せないが、その驚きは、目の前の男の隠されていた性的嗜好ほどではなかった。

 

 俺の動揺に気づいたらしく、ラルフは気遣わしげに

 

「あ……すまん……こんなこといきなり言ってすまん……」

 

 謝罪する。

 

「クリスのお陰で俺の、いや……俺達の人生は一変した。感謝しても感謝しきれねぇ……お金もいつもだしてもらってるし、世話になりまくってる……だけど、やっとパーティーとして認められたから、クリスに何かお礼がしたくて……今のまだナニモノにもなってねぇ俺たちには『そういうこと』しかできない……」

 

 そうか……

 そういうことだったのか……

 変な誤解をしてしまったが要は俺に感謝したくて、そんな手段を取ろうとしたのか。

 その手段の是非はともかく、動機がなかなか憎らしいじゃないか……

 俺はただ単にクラウスへの復讐のための手段としてラルフたちといるんであって、感謝されるようなことはしていないんだが、それでも嬉しく感じてしまうのは俺がチョロいんだろうか? 

 

 実際俺のこれまでの人生は親父から剣術漬けだけで門下生とも世間話どころか会話らしい会話も片手に数えれるほどしたかどうも怪しい。

 こういう人間関係をまったく築いたことがないため、とんでもないことを言われても、頬が緩みそうになっている。

 

 あ、いや、俺にはそんな趣味はない。

 趣味はないが、恋愛経験もろくにしたこともない。

 だからか、そんなに忌避感もなかった。

 

 英雄色を好む、という言葉もあるしな。

 何事も経験なのかもしれないな……

 

「わかった……その気持ちだけでも正直、十分だが、こういうお礼は受け取らないのも失礼だしな……こちらこそ頼む……」

 

「うしっ!!」

 

 ラルフは嬉しそうにガッツポーズをとる。

 ヘスターはますます顔を赤くしている。

 興奮しすぎだろ。どんだけ腐ってるんだ……汗

 

 ヘスターの反応を見るとまんざらでもなさそうだが、しかし、ラルフとヘスターは肉体関係にある。

 こっそり二人の行為を見たことがあるが、二人は偽装ではなく、心底快楽に耽っていた。

 ならば、ここは筋を通すべきだろう……

 

 ヘスターに向き合い、

 

「ヘスター……本当に……(ラルフの相手は)俺で……いいんだな……」

 

 目を見て問いかける。

 

 ヘスターはボンッと顔をさらに赤くして、

 

「ひゃ、ひゃい//////いい、れひゅ//////♥」

 

 ビックリしたように舌を噛み噛みで答える。

 

 どんだけ腐ってるのか心配でたまらないんだが……汗

 

「お? やっぱ、クリスにほの字だったか……」

 

 なんて、ラルフがヘスターをからかうが完全に見当違いだろ。

 

「ち、違うって//////」

 

 ヘスターがラルフをぽかぽかと叩くが【聖騎士】のラルフの耐久力を貫通するのは並大抵なことではない。

 まったく効いた様子もない。

 

 まあ、俺のブロードソードが貫くことになるんだがな……

 

「はいはい。そういうことにしとくぜ。よし、クリスから同意を得たし、さっさとおっぱじめちまうか!」

 

「……ッ!!」

 

 思わず息を飲んでしまう。

 

「///////♥」

 

 いや、だから、ヘスターは何でそんな反応するんだ……

 

「じゃ、お邪魔虫はさっさと消えますか……」

 

 ラルフが踵を返し、俺は思わず、その手を掴む。

 

「ちょ、待てよ……! なんでラルフなんだ? 消えるのは、ヘスターの間違いじゃないのか!?」

 

 思わず、心の声が漏れてしまう。

 

「ん???」

 

 頭の中にはてなマークを浮かべるラルフ。

 

「ブホォッッ!!」

 

 上着のボタンに手をかけて、血走った目を見開いて、咳き込むヘスター。

 

 二人の反応で俺はようやく自分の勘違いに気づいた。

 

 

 

 

 ラルフが『ヤラないか?』と言ったのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐへへへ……まさかのクリ✕ラル誘い受け……たまりせんねぇ……」

 

 鼻血をポタポタ垂らすパーティー紅一点の俺と同い年の15歳の少女ヘスターとだったわけだ。

 

 

 

 

 主語は大事だろ、おい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回……チョメチョメしちゃいますっ!!



クリス「……おい。わかってるよな?」

は、はひぃ……!!

ヘスター「ぐへへ……」

ラルフ「ブルッ……寒気が……」


次回『温め合う二人……』


クリス「やめい」

次話でクリスとチョメチョメして欲しい相手は?(アンケート結果は一切反映されないものとして考えよ)

  • ①ラルフ
  • ②ヘスター
  • ③ラルフとヘスター
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