※この作品はR-18です。

スーパーイッセーハーレム   作:Longmarsh

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今回、本文は短めでエロシーン無しです。
強いてあげればライザーとユーベルーナのキスシーンでしょうか。


第14話:不死鳥現る

《イッセー》

 

部室の中央にある魔法陣が光り出し、そこから現れたのはホスト崩れの男だった。

 

「ふう…人間界の空気は久し振りだ。」

その男はリアスを見るなり、こう言った。

「逢いに来たぜ。愛しのリアス。」

 

そいつの気障な物言いに俺はカチンと来てしまった。

「何だお前は?リアス部長の何だ?」

 

「そっちこそ何だお前は?口の聞き方がなってないんじゃないのか?」

喧嘩腰になっていた俺と似非ホストは互いにメンチを切る。

 

パンパン

「イッセー様。静粛になさい。」

その時、グレイフィアさんが手を叩いて場を収める。

 

「この方は、フェニックス家のご三男、ライザー・フェニックス様です。

そして、リアスお嬢様の…婚約者です。」

 

な、何ぃぃぃ!!婚約者だとぉ!!

驚愕の表情を浮かべる俺に、ライザーは勝ち誇った笑みを浮かべるのだった。

 

すると、ライザーはある方向を見て言った。

「おいリアス。何故堕天使がここにいるんだ?」

ライザーはレイナ達3人を睨んでいた。その睨みにレイナ達は萎縮していた。

 

あっ、そうか。レイナ達とは和解したとは言え、悪魔と堕天使はまだまだ(いが)み合っているんだったな。

 

「堕天使の皆様。これから悪魔陣営の大事な話がありますので、失礼ですが、席を外して戴けないでしょうか。」

グレイフィアさんは、レイナ達に退室を促す。その言葉に従い、レイナ達は部室から出るのだった。

 

************

 

リアスとライザーがソファーに座り、俺達眷属はリアスの後ろに起立し、グレイフィアさんは給仕係としてリアスとライザーの間に立っていた。

 

そして、肝心の縁談だが……両者の意見が完全に食い違って平行線を保ったままだった。

 

「嫌よ!何度も言っているけど、私は高校の在学中には結婚しないって言った筈よ!」

「しかしリアス。この縁談は両家にとっても美味い話だ。俺と結婚しろ。」

「絶対に嫌よ!私は私の意思で婚約者を選ぶ!」

 

あれも嫌、これも嫌と駄々を捏ねるリアスに、ライザーは痺れを切らした。

 

「…リアス!いつまでも我儘が(まか)り通る歳じゃないんだぞ!

俺もな、フェニックス家の看板を背負っているんだ!お前の眷属全員を燃やし尽くしてでも、連れて行くぞ!」

 

その一言に、俺はまたもカチンときた。

 

「おい、焼き鳥!今何て言ったんだ?」

自分でも驚くくらい、考えるよりも先に体が動いていた俺は、ライザーの前に立っていた。

 

「や、焼き鳥だとぉ!!?…さっきから何だテメェはぁ!?眷属の分際でこの俺に指図だと!?

おいリアス!眷属の教育がなってないんじゃねぇのか!?」

ライザーはリアスに怒鳴る。

「…いちいち教える必要なんてないもの。」

リアスは不機嫌な表情で言い返した。

 

俺はライザーの前で名乗りを上げた。

「俺は兵藤一誠。リアス・グレモリー様の兵士(ポーン)で、赤龍帝だ!」

「フン!赤龍帝だと!?笑わせるな!」

俺とライザーは再び睨み合う。

 

「お二人とも!矛を収めなさい!これ以上やるというならば、私も黙ってはいられませんよ…!!」

すると、傍らで見守っていたグレイフィアさんが、目に見えないオーラを放って俺達を威圧した。

 

「…ふう。『最強の女王(クイーン)』の異名を持つ貴女と戦いたくはないなぁ。」

俺は緊張を解き、ライザーも渋々といった表情で力を抜いた。

 

「お二方の意見が食い違うことは、予め想定していました。

僭越(せんえつ)ながら私から提案があるのですが…ここは一つ、『レーティングゲーム』で決着を付けては如何でしょうか?」

 

ん?レーティングゲーム?何だそれは?

「ちょうど良い機会ね。その勝負、乗るわ。」

リアスは覚悟を決めた表情で言った。

 

「なあ木場。『レーティングゲーム』って何だ?」

俺は隣にいる木場に耳打ちする。

 

「イッセー君。『悪魔の駒(イーヴィルピース)』はチェスを模した物だというのは分かっているね。つまり、人間チェスという訳さ。」

 

レーティングゲームは貴族悪魔の娯楽というが、命を落とす危険も伴うため、参加は20歳以上と決まっていると言う。

 

だがライザーは余裕の表情でリアスを見る。

「フン。俺は既にレーティングゲームに参加して、通算8勝2敗の成績だ。

それにリアス。見たところお前の眷属はたった5人しかいないじゃないか。」

 

ライザーは更に続けて唱える。

「出でよ!我が眷属達よ!!」

 

その瞬間、再び炎が噴き上がり、ライザーの背後に数々の人影が立ち上がる。

その数は15人。つまりライザー含めて16人のフルメンバーなのだが…眷属全員が女性だったのだ。

 

クソォ!こいつ俺より先にハーレムを築いてやがる!しかも皆中々レベル高いじゃないか!!

俺は心の中で血涙を流すのだった。

 

「何だコイツは?羨ましそうな顔してよ。」

「…彼の夢はハーレムを作る事なのよ。」

リアスは呆れ気味に言った。

「…そう言う事なら、来い、ユーベルーナ。」

 

ユーベルーナと呼ばれた美女が無言でライザーの元へ近寄る。すると、

 

チュウ、チュウ、チュルルルッ

 

ライザーとユーベルーナは俺達の目の前で濃厚なディープキスを見せ付けた。

「んんんっ…ライザー様…。とても情熱的でございます…」

ユーベルーナは覚束無い足取りで下がる。

 

俺達全員は内心でドン引きしていた。

そして、ライザーはまたも俺を挑発して来た。

「どうだ俺のテクは。貴様では一生掛かっても辿り着けんだろうよ!」

 

うぐぐ…俺は内心歯噛みした。

今直ぐにでもコイツを殴りたいが、迂闊に動いたらコイツの思う壺だ。リアスの評価をますます落としかねない。

 

「さて、リアス。もう茶番はいいだろう。

だが、デビュー前の相手を倒した所では自慢にもならん。

決戦は10日後だ。ハンデとして10日間待ってやる。

それまでには強くなって、俺を楽しませてくれよ!」

 

「望む所よ!貴方を消し飛ばして見せるわ!」

リアスはライザーの提案に躊躇いなく乗った。

 

正直言って10日間なんて付け焼き刃でしかないが、それ以上伸ばしたらリアスの価値を下げるだろう。

 

「分かりました。お二人の言葉、(しか)と受け取りました。

レーティングゲームの本番は、本日より10日後の夜と致しましょう。それで宜しいですね?」

「ええ。」

「構いませんよ。」

グレイフィアさんの確認にリアスとライザーは肯定する。

 

「それでは、私は両家の当主に報告致しますので、先に失礼させて戴きます。」

その言葉と共に、グレイフィアさんは転移魔法陣に入って姿を消した。

 

「リアス。10日後にまた逢おう。それまでには精々強くなるんだな!」

その言葉と共に、ライザーは眷属を引き連れて転移魔法陣で姿を消した。

 

**********

 

後に残ったのは、俺達6人だけだった。

 

リアスの表情は不快感で染まっていた。

いや、リアスだけじゃない。朱乃さんや小猫ちゃんも嫌悪感を隠そうとしなかった。

もしライザーとリアスが結婚したら、朱乃さん達も奴の毒牙に罹る訳だからな。

木場も端正な顔を歪ませる程憎々しい表情だった。

一方でアーシアは顛末をまだ理解しきれてないのか、終始オロオロしていた。

 

「皆。これから10日間、私の別荘で強化合宿を行うわ。

アーシア、堕天使達を呼んでちょうだい。」

「はっ、はい!」

いきなり名前を呼ばれ、驚いたアーシアは部室を出て行った。

 

10日後には運命が決まる。

望まない運命を覆すべく、俺達の修行が始まるのだった。

 




原作にあったイッセーとミラの手合わせのシーンはカットしました。

さて、次回は修行回になります。
果たして、グレモリー眷属は強くなれるのでしょうか。
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