これまでの行動で、どこか楽観的に考えていたかもしれない。
死に神ちゃんという力が、未だに分からない事もあった。
だからこそ。
「それで、君には色々と聞きたい事があるのよ」
そう、僕の目の前にいる青い髪の女性からの問いかけに対して、どうすれば良いのか迷う。
家に帰り、部屋に入ると共に、出迎えた女性。
僕の椅子に座って、堂々としていた事もあって、一瞬戸惑ってしまった。
だが、普段から死に神ちゃんの悪戯に巻き込まれる事もあってか、すぐに冷静になった。
目の前にいる人物が誰なのか、分からない。
「えっと、そもそも、あなたは一体、何者なんですか」
「んっ、お姉さんの事が気になるの?」
「いきなり、家に不法潜入したら、それは、気にならないという方が無理だと思いますが」
「ふふっ、そうね、とりあえずは、私の名前を教えましょうか」
そう、言うと共に、その扇子を広げる。
「私は更識楯無。
まぁ、裏で色々と働いているお姉さんよ」
「その、更識さんが、俺に一体」
「いやぁ、実は最近になって、色々と奇妙な出来事が多いのよねぇ」
「奇妙な」
それに対して、僕は心当たりがあった。
「学校で、マネージャーに手を出す監督、これまで証拠を見せなかった半グレに、様々な悪事に手を染めている亀蔵社長。
それらがどういう訳か、次々と警察に捕まっているのよねぇ」
それは、確かにこれまで僕が関わった人物ばかりだった。
「心当たりは?」
「・・・あります」
それに対して、更識さんは驚いたように目を開けていた。
「あら、あっさりと言ったわね」
「その、多分、嘘を言っても、無理だと思いますから」
「なるほど、だったら、どうやって、そんな事を行ったのか、説明してくれるかしら?」
その言葉に対して、俺は、これまでの出来事を話していった。
それに対して、更識さんは、少し驚いた様子であった。
「なるほどねぇ、まさか、私も長年、裏社会にいるけど、そんなのがあるとはねぇ」
「その、やっぱり、そういうのは」
「難しいわよねぇ、あなたの、いや正確には、死に神ちゃんだったかしら?
彼女の能力は、いわば悪人相手にはかなり強い能力わね、それを考えていると」
『いやぁ、こういう相手って、結構厄介だねぇ』
「死に神ちゃん?」
そんな僕の疑問を余所に、これまで傍観していた死に神ちゃんの呟きが聞こえる。
『こういう相手には、これの限りだねぇ!』
「死に神ちゃん!?」
その行動に対して、僕は思わず叫んでしまう。
そうしている間にも、僕達は、あの部屋へと向かってしまう。
「これが、死に神ちゃんの。
これって、あなたの了承なしでは無理じゃないの?」
「いや、俺にも分からなくて」
困惑する俺を余所に更識さんは、ため息を吐く。
「・・・この空間の脱出には、確か、性行為が必要なのよね」
「そうです」
「なら、仕方ないわね」
その言葉と共に、その行為もまた、始まっていく。
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