※この作品はR-18です。

生かさず殺さずのクリスマスの日に、傀逅   作:A00913

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第一章 セックス漬けの日々が終わる日

昼下がりの公園で、俺はいつものように腹筋ボコボコと殴られていた。数人の子供は淫獣拓也を取り囲んで拳を振り上げる。典型的ないじめ。小さい頃の俺は虐められっ子だった。いつもいつもいじめられて、泣きながら白目を向いて喘ぎまくり

 

「おいデブ!」「死ね!」「臭いんだよ!」

 

心無い罵倒によがっていると、そいつは突然、現れた。ウルトラマンの仮面をかぶった女性。彼女はいきなり子供たちを蹴り飛ばし、俺を助けた。

 

「大丈夫かい?君」

「ふざけんじゃねーよ!助けてなんて言ってないだろ!!」

 

初めて助けてもらった時は、恥ずかしくて、報復が怖くて、何より気持ち悪くて、そんなこと言って拒否したっけか。

 

「いじめられている子供を救う……ということに理由なんて必要ないじゃない」

「じゃあ明日も明後日もずっと助けられるのかよ!あいつら、絶対報復しにまた来るぜ!」

 

「ずっとは無理。だから、あなたが強くなればいい。それまで私が助ける。ピンチの時は私を呼んでね、心の中で3回唱える。ヒーロー見参、と。そうしたら私はいつでも駆け付ける、M78星雲からやって来る!」

 

……この日であった彼女は、ウルトラマンのBL本を書くの好きな腐女子のお姉さん、続きゎまたあとで話すけど、とにかく俺はその人に憧れた。

 

 

拓也県、魔字狂居市。

 

「クリスマス・イブは3日間くらいあるといいんだよね。だってさぁ、イヴの日とかに一人のオンナの子とかいっぱいいてかわいそうじゃん!」

 

なんて言っていながら、俺は本命君ことセンパイとマネージャー、レオの四人で商店街を歩いていた。

 

「一人のオンナの子はクリスマスがいくつあっても一人じゃない?」

 

レオは苦笑いしながら言う。

 

「いやー、それは違うよ」「何が違うんだよ」

 

商店街は今日も賑わっている。クリスマスが近いから、皆どこか浮き足立っているように見える。

 

「拓也?今年のクリスマスはどちらか出勤できますか?」

 

マネージャーは、俺にそう尋ねてきた。年がら年中、仕事に明け暮れているマネージャーはこの季節でもいつもと変わらない。

 

「ウッス! クリスマスは開いてまっす、ウゥッス! 年末年始は全部空けてまっす、ウゥッス! 正月は休みください、ウッス! ゴールデンウィークは空けてまっす、ウッス! 盆休みは空けてまっす、ウッス! 年中無休でっす、ウッス! ブラックウリ専やってまっす!」

 

なんて言ってるけど、本当は出勤なんてしたくない。やっぱりセンパイと過ごしたいなと思っちゃう。でも決して絶対に約束なんかしてくれないだろうから。オレはグレまくってウリなんかやっている。絶対決して「好きだ」なんて言ってくれない。単なる「ペット」として愛してくれているだけだ。

 

センパイはそれを聞いて「社会人の鏡だな拓也!」と頭を撫でてくれた。拓也はそれで満足せず、もっと褒めて欲しいとばかりに「ウッス!」と吠えた。でも気まぐれなセンパイはレオと話していて構ってくれない。

 

チョーさみしいぜ。

 

俺たちは商店街で買い物を各自でしていった。とある酒屋で俺は「聖夜」という名のシャンパンを買った。三万円くらいして高いぜ。これはセンパイへのプレゼント。買い物の後は商店街を出て、駅の前を通る。顔をあげると大きな電光パネルがニュースを映していた。

 

「デカチクNEWS の時間です。原因不明の奇病、通称『悪霊化症候群』での死亡者が 30名を超えました。「悪霊化症候群」とはその名の通り、悪霊と化したようにに正気を失った行動を取るという謎の病気のことです。末期症状では、糸が切れたように理性を失い滅茶苦茶に他人を強姦してから意識を失うケースが多く報告されています。また、感染源も不明で、治療法も今のところ発見されていません」

 

ニュースキャスターは淡々と喋っていた。

 

「おいレオ! 俺の精液飲ませてやるから来いよ!」

「やだよ気持ち悪い! 変態かよ!」

「何が変態だ! この変態野郎! お前だってビルダー拓也のケツ穴舐めてただろうが!」

 

拓也はこの時、ニュースを全く気にしていなかった。

 

「怖い病気ですね」

「そうだなぁ」

「感染源がわかっていないというのは恐ろしいです、自分も注意しないと」

「ほんとにな」

 

センパイとマネージャーが真面目に話している傍で俺はレオとちんぽをしゃぶり合う。

 

「もういいよ、お前のケツの穴にぶち込んでやるよ!」

「うわー! 止めろよ! 人前でそんな汚ねぇもん入れるなよ!」

「うるせぇ! 大人しくしろ! この変態! 」

 

駅の入り口で俺とレオが争っていると、突然俺の耳に直接声が聞こえてきた。それはイヤホンで聞いたかのような綺麗な人の声、

 

「たすけて…。だれか。おねがい。」

 

と。オレはその瞬間、全身の血の気が引いて、冷や汗が出た。オレは恐る恐る振り返る。

 

「どうした?急に黙りこんで?」

「…………」

 

レオも、周りの人々の反応もこの声が聞こえている様子ではないよう見える。だが、マネージャーは拓也と同じように目を見開き驚いていた。

首を回して辺りを見回す。すると、一定の方向を向いたときにだけ大きく聞こえる。そっちに、なにかいるのか?

 

目線の先には路地裏があるだけで誰もいない。でも、拓也は確信していた。あの中だ……!と。

 

「なんだよ! オレを無視するなよ!お前らおかしいぞ! どこ見てんだよ!」

「おい、どうした? 」

 

ンパイとレオが俺に詰め寄り、ガタイを触る。しかし俺はそれを振り払った。

マネージャーも俺と同じように無意識の内その方へと走り出していて、センパイとレオを残してしまっていた。ビルダー拓也はすぐに後悔したが、それでも足を緩めることはしない。ビルダー拓也たちは路地裏に入っていく。向かえば向かうほど声は大きくなってゆくけど力がなくなってきていた。

 

「せめてこれだけは…。渡さない…」

 

拓也はどんどん不安になってきて、身体には鳥肌が立ち、全身の毛穴からは汗が噴き出した。少し入り込んだビル街の一角で、拓也は足を止める。そこにはワゴン車が煙を上げて横転していた。周りには人の姿はない。

 

「これは一体……」

「事故なのか?」

 

素早く運転席へと近づく。

 

「危ないですよ!」

 

車のドアを開けた。中には首や手があらぬ方向に曲がったドライバーが一人。拓也は一瞬で察した。こいつはイッちゃってるな。マネージャーが俺の腕を掴む。

 

「警察に通報しましょう。」

 

怯えた様子で、死んでいるぽっちゃり系ドライバーから目をそらしながら言った。頭の中に響く助けを求める声はまだ止まない。この路地にはまだ先が、きっと奥で助け求めているオンナが待ってる。

 

「いや、その前に奥へ行くべきなんじゃないか?一刻も早く行かなきゃ!」

 

オレはマネージャーを振り切って先へ進む。後ろから「待ってください!」という声が聞こえるがオレは振り返らない。暗く細い路地を進むと、目に飛び込んできたのは血まみれの地面と壁の乾いた精液の跡。そして2人の人影。1人は何かを守るようにうずくまったまま動かない、髪の長いオンナ。助けを呼ぶ声は、彼女から聞こえていたのだろうか?もう1人は、その女性を踏みつけ、蹴りあげて痛めつけている男。ボディビルダーのような筋肉をつけており、ローブを纏っている。しかし顔は目が不気味なほど離れており頬骨が大きく飛び出していて、ボディビルダーのような体とは思えないガリ系の顔つき。奴はオンナを痛めつけることに快楽を感じているようでニヤリと笑みを浮かべながら腕を組み、見下ろしていた。そして周りには複数人の白衣の人間と、ローブの男たちが血と精液まみれで倒れている。拓也県でレイプは珍しくないけど、こんなにも残酷なプレイは見たことがない。奴は、プレイに夢中で俺にまだ気づいていない。飛び出すか出さないか迷っていると、急に背後から肩を叩かれた。

 

「あっ……えっと……」

 

俺は思わず飛び上がった。振り返るとそこにはマネージャーがいた。

 

「ダメじゃないですか!なにも考えずに入っていって!」

「すみません……」

「ほら、警察を呼びますよ」

 

警察は今からでも間に合うのか?頭の中の女性の声は、ほぼ聞こえなくなってきている。確実に死が近い。でも俺が助けにむかったところで、あんな変な奴に勝てるかどうかわからない。だけど...だけど黙ってられない!あんな惨いことをして、ニヤニヤと笑っているあいつが許せない。俺の心の底にある、ヒーロー精神に火が付いた。

 

「マネージャー、イッてくる!」

「えっ!?」

 

俺は物影から飛び出し、男に飛びかかった。

男は振り返って驚いた顔をしたが、すぐに不敵な笑みを浮かべ、腕を横に振って攻撃してきた。その腕を掴む。が、掴むと同時に腹に膝蹴り。

 

「ぐふっ……!!」

 

追撃とばかりに男が拳を振り上げ、俺を殴ろうとする。しゃがみこんで避け、男の足を払った。そのまま倒れむ男、俺は馬乗りになって殴りつける。奴の力は強く、抑えきれずに俺の腕はつかまり、投げ飛ばされた。

 

「うぐっ!!」

 

地面に叩きつけられる。痛みに耐えながらもすぐに起き上がる俺、こいつのパワーは半端ねーな。すると背後でバキッと音がして、振り返るとマネージャーが地面に携帯をたたきつけていた。

 

「バッテリー途中で切れた!」

「えっ!?」

 

男はナイフを取り出し、それを両手で持って、上から下へ大きく振った。刃が風を切る音が聞こえる。

 

「嘘だろ!?何やってんだよ!」

 

男が俺に襲いかかる。俺はその攻撃を何とか避け、ズボンを脱ぎ、股間を露出させた。

奴はそこに向かってナイフを振ってくる。

 

「うおおおっ!!」

 

俺は思い切りチンポを勃起させ、男を驚かせた。その隙をついて思い切り足を蹴ってうつ伏せになるよう倒す。そして無防備のケツに俺の超デカマラを突き刺し高速ピストン運動で掘りまくる。さらに男の頭を掴んで叩きつける。何度も叩きつける。精液まみれの地面に頭を叩きつける。男が気絶してもしばらく叩き付けまくった。

 

「ウホ....」

 

ゴリラみたいな感じでがむしゃらに掘りまくった後、オンナの元へ駆け寄る。

 

「大丈夫ですか!?」

 

彼女の身体に触れてまず気が付くのは、その冷たさ。脈を確認。彼女は死んでいた。

 

「そんな..どうして……」

 

マネージャーは女性の死に困惑していた。

ビルダー拓也は彼女を抱き上げ、その場から立ち去ろうとすると、彼女の身体の下から、半開きのジュラルミンケースが出てきた。

 

「え?……なんだこれ」

 

気になってしまい。俺は勝手にそれを開けてしまった。開けると一枚の紙が出て来た。『株式会社AVプロダクション』という文字が書かれている。それと見たこともない機械と、これまた見たことのない筒状の何かが入っていた。

 

「何だこれは……?」

 

オレは筒状の何かを手に取ってみた。

 

「...ここにもありますね」

 

マネージャーは女性の手に握られているそれを手にする。

 

「何かわかりますか、コレ?」

 

「わかりません。とりあえず、警察に電話しましょう。携帯を貸してくれませんか?」

「あ、はい……」

 

物知りのマネージャーでも知らないんだなと思いながら、マネージャーに携帯を渡そうとしたその時、俺たちが来た通路と反対側の通路から複数の足音が聞こえてきた。

 

「誰だ!?」

 

するとそこには、さっき倒した男と同じような姿のアンバランスマッチョ系男集団がいた。

 

「そこで何をしている」

 

しがれた、唸るような声でしゃべりながら男たちは俺にギン目を向ける。

 

「え、あの、その……」

 

マネージャーは突然の出来事に面してパニックになっていた。

 

「逃げよう!!」

 

オレはマネージャーの手を引いて、その場から逃げようとするが、男の一人が行く手を阻むように立ち塞がる。

 

男は拳を振り上げ殴りかかってきたので、オレはマネージャーを突き飛ばし、男の攻撃を受けた。

 

「逃げろ!捕まったらヤバい!」

「で、でも……。」

 

俺たちは既に囲まれていた。逃げ場なんてどこにもない。マネージャーは泣きそうな顔をしている。オレはこの状況をどう切り抜けていいか分からず、乳首がビンビンに立った。もうダメだ。ケツ穴犯されまくって殺される。と、その時。ドローンが一機俺たちの元へ飛んできた。

 

男たちは一斉に銃を取り出し、そのドローンに向けて発砲するが、銃弾は全て跳ね返されている。ドローンは目のような部分が光っており、俺たちの方に向いていた。

 

『状況、確認チュウ…確認カンリョウ。』

 

すると、俺たちの周りに透明なバリアのようなものが展開され、そのドローンはオレたちの元へ近づいてきた。

 

「お、おお……んんっ、んはぁあああっ!!」

 

俺の男根はスリルで勃起しっぱなしだった。

 

『トランスフォーム、変身シテクダサイ。』

「え?」

 

ドローンはそう言いながらオレたちの周りをグルグル飛び回る。

 

「へ、変身って……」

「どういうこと....?」

『アナタタチガモッテイルソノシリンジノ、天辺ノボタンヲ押シテクダサイ。』

 

改めて、手に握っているそれを見る。赤い何かが入ったシリンジの上には、押せそうなボタンが付いていた。

 

「いきなりそんなこと言われても困ります....」

 

マネージャーは躊躇していた。確かに、いきなりであった謎のドローンに変身しろなんて言われても困る。けど、躊躇なんてしてられない。バリアの外では男たちがこっちに向かって銃を撃ちまくっている。ここを切り抜けるには、変身しかない。俺の気持ちは不思議と高ぶっていた。子供の頃にあこがれていた何かが、俺の手の中にある。そんな気がした。

 

『トランスフォーム、変身シテクダサイ。』

「.....ウッス!」

 

オレは、言われた通りボタンを押した。すると、音声が鳴る。

 

「コンバスチョン!!」

「で、では私も」

「ハリケーン!!」

 

同時に、ボタンがついていない逆側から針のようなものが真ん中に長く一本、淵部分に短く4本飛び出した。

 

「何ですかコレ……??」

『ソレヲアナタノ乳首ニ刺シテクダサイ。』

「え……?」

『乳首ニ刺シテクダサイ。刺シタラ、変身ト宣言シテクダサイ。』

 

こんな鋭くて硬いモノを、乳首に突き刺すなんて……痛いだろうなぁ。

 

「マネージャー、とりあえずやるぞ!」

「……はい」

 

俺たちは恐る恐る、シリンジを自分の乳首に刺す。

 

「……変身ッ!!」

 

俺達は、叫んだ。一瞬の激痛。しかしそれはすぐに快楽へと変わる。

そして、筒そのものが身体の中にひとりでに沈んでいく。筒は大きく鼓動し、まるで心臓のように鼓動している。

 

「な、なんだ……?」

 

やがて完全に身体の中に入り込む。その瞬間、オレの身体に変化が訪れる。

まず、全身が熱くなり、股間がムクムクと勃起していく。次に、身体中が筋肉質になり、胸がどんどん膨らんでいき、その先端にある乳首は、長く伸びていき、その先からは、赤い液体が流れ出る。

 

「……はぁ……はぁ……何だこれ……?」

 

頭の中には何か、超常的な知識が入って来る。例えば、人間の構造だとか、男性が妊娠する方法、レズ性行為の仕方、さらには、キメションの種類、合ドラックの名称、宇宙の真理、禁断の扉、人間が神と呼ぶ存在達。

 

それら知識の暴力的な流入が過ぎ去ると、今度は、心地よい高揚感、漲り、快感、幸福、歓喜、万能感、達成感、快楽、絶頂、至福、興奮、勃起、性欲、発情、 様々な感情が入り混じったものがオレたちを襲う。

 

「……ふ……ぐ……あああっ!!」

 

身体の奥から無尽蔵に湧き出ると錯覚してしまうほどの膨大な量の精液。なんでもできてしまうと思えるような溢れるパワー。

 

痛みに苦しんでいたはずの肉体が、快楽によって上書きされ、そして、その快楽が、さらに俺を快楽へと誘っていく。

 

拓也の頭上、小さな赤黒い点が、浮かぶように現れ真っすぐ降下してくる。それは、やがて形を成していき、隕石だろうか?おおよそ直径2mにも及ぶ燃え盛る球体が凄まじいスピードで降下し、拓也の頭に直撃した。

 

「……っ!?」

 

その瞬間、拓也は今までに経験したことの無いような、強い衝撃を受ける。

その衝撃は脳天を貫き、炎と共に全身を駆け巡る。

 

あっちーなこれ!としか思ってなかった炎が、今は、心地よい暖かさで、まるで自分

自身が炎そのものであるかのような、安心感。

 

「……これが、キメションの力なのか……!」

 

マネージャーの方を向くと、そこには、マネージャーの姿はなく、代わりに、風を身にまとった美しいヒーローが立っていた。

 

「任務更新。未確認生命体ノ撃破。コレヨリ戦闘ニ入ル。」

 

俺は、俺たちはこの時、ヒーローとなった。ドローンがバリアを消すと、アンバランスマッチョ系男集団が、俺とマネージャーを取り囲み、一斉に襲ってきた。

 

「……っく……!」

 

俺は、拳を振るうと、その拳は、男の腹を貫いた。思いがけない力の強さに戸惑っていると、

 

背後から胸を揉みし抱かれた。しかし触った男は両腕が燃えた。尻も男達に撫で回された。みんな火傷を負った。自分の身体は熱い溶岩の物に変貌している。それに驚いて尻餅をつくと、口に、男達のモノが突っ込まれた。男たちのモノは炭になった。

そうして怯んだ男たちを、同じく制御出来てないマネージャーが風の刃を操り、切り裂いていった。あっけに取られていると、頭の中でマネージャーの悲鳴が響き渡る。「うわぁあああ!」そんな調子で力を制御出来ず、暴走気味の状態で敵をヤリまくっていると、ドローンから一声が。

 

「任務完了、オ疲レサマデシタ。」

 

その言葉で正気に戻る俺たち、マネージャーは両腕についた血を見て顔色を変えた

。

「あ、ああ……ごめんなさい……」

 

こいつらが人間なのかどうかわからない、でも敵とは言え、俺は凄くしんどかった。

マネージャーにどう声をかけていいか戸惑っていると、背後から、ゴトッと物音がした。

 

更なる増援を予感し、恐る恐る振り返ると、そこにいたのはスマートフォンをこちらに向けている少女。

 

「……は?……は?」

 

その少女は、オレたちに見られていることに気が付くと、ハッとした顔になり、すぐに姿を隠してしまった。

 

それを追いかけようとするが、突然力が抜けて、体が元へと戻る。

変身が解除され、初体験を終えた俺は仰向けで寝ころびながらハァハァ喘ぎ続けて心の中を整理していた。マグマのヒーローに変身していた俺、小学生の頃を思い出す。あれからいっぱい時間が過ぎて、ウリ専ボーイになった俺が今さらヒーローになるなんて思ってもみなかった。

 

「すげぇな……」

 

そんな言葉を口にする。

 

「本当ですね」

 

隣で寝転んでいたマネージャーも正気を取り戻したのか、俺の発言に同意。

 

「マネージャー、大丈夫ですか?」

「....割り切りましたよ。彼らは怪人ですから、倒していい。そう思うことにしました」

 

そう言いながらも、マネージャーの様子はどこかおかしかった。目線を合わせようとせず、視線は下向き。明らかに動揺している。

 

そんな俺たちの会話を映しながら、ドローンは俺たちの周りをぐるぐると回っていた。

 

「会話能力…正常。意識ノ混濁…無シ。記憶喪失……ナシ。」

「なんだ?」

「なんとなく思ったんですけど、今の私たちの体の状態をどこかへと送っているのでしょうか?」

「適合体ノ可能性、95 パーセント。」

 

そんなやり取りを行っていると、俺たちが通った方の通路から足音がまたも複数聞こえてきた。

 

「まだいるのか…!!」

「ど、どうしましょう……!!」

 

怯えていると、黒服スーツに身を纏ったジャニ系男たちがやってきた。

男たちは当たりを見回し、そして俺達を見つけると、すぐにこちらに向かって走ってきた。

 

ドローンは黒服に向かって飛び、このように命令。

 

「適合体候補、発見。本部カラノ指示有リ。捕獲スル。」

 

すると、男達は、俺達に襲い掛かってくる。

 

「……っく……!!」

 

ビルダー拓也達はすぐさま取り押さえられ、手錠をされた。ドローンは本体から格納されていたアームが伸び、ジュラルミンケースを運んでいった。

 

「……おい!!どこへ連れて行く気だ!!」

「我々ノ基地ヘト連行シマス」

「ふざけんな!センパイが待ってんだ!離せボケ!」(←怒)

「シズカニシテクダサイ」

 

近くに停車しているバンに連れて行かれ、中へと押し込められた。

 

「ふざけんじゃねぇよ!拉致じゃねえか!!」

 

車が駅前を通る。入り口にはセンパイとレオが立っている。俺とマネージャーをまだ待ってくれているんだ。滅茶苦茶会いに行きたいのに、こんなところで拘束されているなんて……!!マジ悔しい……!!

20 分ほどして車は停車。車内の窓から見ると、そこはGYM-k近くの警察署だった。

車は地下駐車場に入っていく。そこで停車し、黒服スーツ達が降り、オレ達の車の前に立つ。

 

「オリテクダサイ」

「警察が拉致とはどういう了見だよ……ッ!!」

 

そんな感じでごねていると、オレは黒服スーツ達によって乳首を引っ張られて無理矢理車から降ろされた。マネージャーは諦めたのか抵抗せずに車から降りていく。

そのままエレベーターへと連れていかれる。ドローンはアームを伸ばしエレベーターのボタンを激しいピストン運動の要領で押すと、今最下層にあるはずのエレベーターは更に下降し始めた。

 

「私達は一体どうなるんでしょうか……。」

 

マネージャーはただただ怯えるだけ。

エレベーターは止まり、扉が開く。

そこは開けたスペースで天井も高い、まるでスポーツジムのような場所だった。

トレーニング機器、たくさんのデスクとパソコンが並び、10人以上?30人以下? の人が忙しなく働いている。

 

黒服スーツ達がビルダー拓也達を引っ張っていく。

 

「おい、ここどこだよ……!!淫獣拓也達はこれから何をされるんだ!!」

「ミスジムに会ってもらいます」

 

一番奥まで行くと、木製の執務机に足を乗せ、頬杖をついている 40 代くらいのオンナがいた。

 

そのオンナは170cm 近くある高身長で、ジムのトレーナーみたいな格好をしており、口に大きい煙草をくわえてどこか威圧感がある。

彼女は俺達を見るなり、

 

「お前たちか。」

「おい、あんた一体なんなんだ!!俺をこんなところに連れてきやがって!!一体何が目的だ!!」

 

こんな女とお話ししなきゃいけないなんて最悪だぜ!俺はセンパイに会いたいんだ!

 

「私はこのジムの責任者、ジムナスターシャだ。円滑に話を進めるためにまずは自己紹介をしてもらおうか」

「っく……淫獣拓也は拓也。」

「マネージャーの佐藤です……。」

 

ジムナスターシャは机の上に足を投げ出し、椅子にふんぞり返るように座っていた状態から、足に重りをつけ、下半身の筋トレを開始。手にはタブレット端末を持ち、操作している。

 

「二人とも市内在住か。年齢は18歳?40代ぐらいに見えるのだが....職業ウリ専。」

 

ジムナスターシャはトレーニングをしながら、俺達の個人情報を閲覧しているようだった。

 

「話が早く終わりそうだな、聞きたいことは山ほどあろうが、まず私の話を聞け。」

「なんなんだ、早く言いやがれ。話の長いオンナは嫌われるんだぜ!!」

 

あー、チョーネムー!!ジムへ行きたいってゴネても、きっとここで筋トレさせられるだけだなぁ。どうやって早く帰ろうか、俺は必死に考えていた。

 

「最近、この魔字狂居市でのみ、悪霊化症候群という原因不明の奇病が流行っているのは知っているか。」

「はい、噂程度には。この辺りでは、最近この病気の患者が増えてて、悪霊にとりつかれたみたいに暴れだすとか……。」

「そうだ。」

「ああ、その話は聞いたことあるぜ。でも、それが一体雄膣から精液たらしたい拓也に何の関係が……。」

「気味悪いこと言ってないで黙って聞け。それの正体は恐らく、奇病でも何でもない。あの症状は…邪神復活の為に、「生贄」となった者の末路だ。」

 

拓也はあまりにも馬鹿けたこの話を聞いて、一瞬、頭が真っ白になり、変顔をした。

 

「…なんだその顔は。何か言いたげだが。」

「…ふざけんな!!何言ってんだババァ!!妄想話に俺たちを巻き込」

 

正直に言ったのがヤバかった!俺は、黒服スーツ達に両腕を捕まれ、羽交い締めにされた。

 

「……口の聞き方に気をつけろ。」

 

ジムナスターシャは、拓也の足に重りをつけ、自分はスクワットを始めた。

 

「何も驚くべきことではない。お前たちだって既に、人間を超えた力の一端を使ったのではないのか?」

「確かに、私たちは先ほど、常人ではあり得ない力を使い....敵を倒しました」

 

マネージャーはさっきの出来事がフラッシュバックしたのか、体が小刻みに震えている。対照的に俺はあの時感じた暖かさを思い出し、惚れ惚れとしていた。オンナの話はでたらめじゃない。そう思えてくる。

 

「やつらは邪神復活の為に暗躍しているゴミクズどもだ。気に病むことはない」

「復活したらどうなるんだ?願いを叶えてくれたりとかしないのか?」

「...それの復活を許したら人類は、終わりを迎えるだろう……。」

 

ジムナスターシャは、トレーニングをやめた。

 

「そんな...人類が……。邪神なんて、一体どうすればいいんだ!!」

「…で、ここからが本題。」

 

彼女はふぅと煙を吐く。

 

「お前たちには、我々と協力して邪神の復活を阻止してもらう。…あの力の適合者であるお前たちにしか出来ないことだ。」

「……俺達にしかできない.....?」

 

いきなり責任という巨大な何かが俺の胸の奥に圧し掛かって来た。俺達にしかできない、しかも失敗すれば人類が終わるなんて、チョー重いじゃねーかよ!でもさ、こんな重たい物、二人で背負ったら何とかなるんじゃない?俺はマネージャーの方をみた。マネージャーは真剣な、でもどこか恐怖を隠せないような表情をみせている。

 

「これはお願いなんていう生易しいものではない。命令であり、脅迫だ。」

「私たちにしかできない……。」

「わかったか?」ジムナスターシャは、俺達に顔を近づけ、威圧した。

「ウッス!」

「わかりました……。」

 

断る理由なんてない、俺はギン目で彼女を見ながら返事をした。彼女はそんな俺と目を合わせて、不快なものを見るかのような表情を俺に返す。

 

「ありがとう。少なくとも今の君たちの選択は、物分かりの良い “ 大人 ” の選択で助かったよ」

「はい。人類を救えるのが私たちしかいないのですから、喜んで。」

 

ぎこちない笑顔でマネージャーは答えていた。

子供の頃の大きな夢、それがかなったことに俺は満足していた。ここに来たときは真逆のテンション。そりゃあ俺達にしかできないなんてギン目で言われたら男として断れないよな!今まさに激エロモロホストヒーローになってるオレ、すっげー興奮するぜ。

 

「具体的には何するんですか!?」

 

俺はケツを振りながら話を進める。

 

「この邪神復活を推し進めている “ 支援者 ” と呼ばれる存在の本拠地を突き止めることだ。ここを突き止め、制圧することが出来れば邪神の復活活動は完全に停止する。」

 

「ウッス!すぐに探して支援者を調教してやりまっす!」

 

「とは言っても君たちに警察の真似をさせてがむしゃらに調査させるわけではない。市内監視ネットワークから調査地はある程度絞りだしている。なお、調査時はこのドローン、通称「淫夢くん」を同行させる。こちらから指示・命令があれば淫夢くんを通して行う。」

「基本的ニ私カラノ命令ハ絶対服従デオネガイシマス」

「はい、お願いします」

 

マネージャーは淫夢くんに向かって頭を下げた。拓也も一緒に頭を下げる。

すると淫夢くんが動きだし、拓也の股間へ近づき、ファスナーを下ろし、勃起したペニスを露出させた。

 

「えっ……? 」

 

これから何されるんだと不安になる拓也だったが、ナニをするというわけでもなく、ふよふよとジムナスターシャの元に飛んでいった。

 

「積ミ荷ノ回収ヲ完了シマシタ。ms.ジム」

「ご苦労」

 

アームで持ち運んでいたジュラルミンケースを彼女に渡した。中身を見て、少し苦い顔をする。

 

「なるほどな、全てとは行かなかったか。しかしよく残りを守ってくれた。」

 

そういうと彼女は、ケースを机の引き出しにしまう。シリンジは俺たちが持っているから、中に入っているのは変な機械だけだ。

 

「そうだ、作戦時の私のコールサインは、ジムで構わん。お前たちは....」

「俺は、南佳也ッス。」

 

コードネームは自分が名乗りたい名前にしたかったので瞬時に答えた。

 

「で、では私はマネージャーで」

「いいだろう....何か質問は?」

 

コードネームを瞬時にメモした後、俺達に質問を求める。

 

「えっと、その……。」

 

何か言うべきことがあった気がした。たしか....。

 

「えっ、えっ、えっ……実は路地裏で、変なオンナに写真撮られたんです」

 

思い出した。一瞬しか姿が見えなかったけど、頭に青いリボンをつけた女の子に俺たちの姿を撮られたんだっけか、にしてもあの子、お菓子のパッケージかなんかで見たことがあるような...。

 

「なんだと…?おい。」

 

そう黒服に声をかけると、黒服はジムナスターシャの元に近寄り、彼女は耳打ちした。

 

「こちらで対処しよう。他に質問は? なければ、夜も遅い。本日はこれで解散だ。」

「わかりました。」

「明日朝、警察署前まで来い。では解散。」

 

俺たち二人は警察署から出ていった。未だに興奮が冷めず、身体は熱を帯びていた。ヒーローになったという実感がわかない。しかし、身体に染み込んだ汗の匂いや、下半身を濡らす精液は本物だ。そして何より、今まで体験したことのない快感と優越感があった。

 

「今日は大変なことに巻き込まれてしまいましたね」

 

外はすっかり暗くなっていて、ビル街にネオンが灯っていた。

 

「ほんとだな……でもサイコーだぜ、ずっと、こんなことは出来ないって思ってた。世界の危機なんてテレビで見るもんだって思ってたから。俺たちが真っ先に直面して、救うことになるなんてすごくワクワクするぜ」

 

マネージャーは、そんな俺をみて不思議そうな顔をした。

 

「怖くないんですか?いきなり、こんなことになってしまって。私は、不安です。自分なんかが戦えるのかって……。」

「怖くないっていうのは...ウソになるかなぁ、やっぱ責任が重大すぎてマジ狂い。でも二人だったら行けそうだなってなんとなく思ったんだよね。俺とマネージャー、全然持ってるものが違うからさ、上手く補っていけばクリスマスまでには絶対勝利だぜ!!」

「....そうかもしれませんね、良かったです、あなたが前向きでいてくれて」

 

そういってマネージャーは微笑んだ。

俺たちは駅で別れ、それぞれ帰路についた。一人になっても道は明るく見える。しばらく普通には戻れないのかもしれない、とか一瞬考えたけど、不思議と後悔はない。これ以上犠牲を出さないためにも、俺は戦うんだ。覚悟は出来てる、あのシリンジを乳首に刺した時から、後戻りはできないんだ。俺は叫ぶ。

 

「かかってこいやぁああ!!」

 

住宅街のど真ん中でケツ穴を広げながら、俺はこれからめぐり合う敵に対し宣戦布告を行った。

 

空を見上げると、満天の星空。見とれていると突然、拓也の携帯に着信が入る。センパイからだ。

 

『よぉ拓也』

「センパイ!?」

『今から会える?」

「うぃっす、大丈夫です!」

 

こんな夜遅くに着信、これってお誘い!?

ここからセンパイの家まで歩いて5分ほどだ。

センパイの家に着き、インターホンを鳴らすと、玄関のドアが開いた。

 

「やぁ拓也、昼間はよくも俺とレオを置いて行ってくれたな」

 

俺を出迎えるセンパイの怖い笑顔。やっべーっ、チョー怒ってるかも。

 

「すんません、ちょっと緊急だったので!」

「まあいいぜ、入れよ」

 

そう言って、家の中に招かれた。

部屋に入ると、センパイは冷蔵庫の中から一本の瓶をもってやってきた。「はい、クリスマス・プレゼント」って、すっげー!ブーヴ・クリコのシャンパンじゃん!

 

「うぉおおっす!! あざーっす!!」

「まあ、飲めよ」

 

グラスに注がれていく、金色の液体。でもさぁ、今晩シャンパンを開けるってことは、24日のイヴはどうなんだよぉ!種付け競パン姿でオードブルをつまみながらセンパイのエロ話しを聞いているうちに、酔いがまわってきて、話しに登場するセンパイのたくさんの若いペットたちにムラムラジェラシーを感じる。センパイの膝にワンコのように手をつき、股間に向かって舌を伸ばした。

 

「おい、そんなにがっつくなよ」

「だってぇ……」

「しょうがない奴だな、ほら、もっとこっちこい」

 

そう言うと、センパイはオレを抱き寄せた。センパイ「じゃあ、クリスマスのお祝いに仕込んであげるよ」4つんばいで胸を床につけ、くの字にアナルを上に向け、クスコで穴を広げられるとぽっかりとピンク色のアナルが口を開ける。グラス一杯のクリコのシャンパンに催淫剤を溶かし、アナルに流しこむ。しかしここで拓也の体に異変が起きた。強烈な眠気が襲う。なんだこれ? 急に体が重くなって……瞼も重いし、意識も薄れてきた。センパイとのセックスがこれから始まるってのにこんな眠いなんておかしいぜ。催淫剤が変に効いたのかな?

 

「おい拓也?......大丈夫か?」

 

視界が半分ぐらいになってきて、足取りも重くなってフラフラ。記憶が残っているのは、ここまでだった。

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