野中愛莉は変態である。
彼女は地元の共学高校に通う二年生。少し赤みがかった茶髪。これは染めているわけではなく生まれつき色素が薄いためだ。極めて艶やかで瑞々しい髪は癖がなくさらりと背中まで流すロングヘアー。前髪を横でヘアピンで止めているのがワンポイントとなっている。この綺麗な髪はちょっとした自慢で良く友人にも羨ましがられた。
目鼻立ちも整っており、特に猫の様なアーモンド型のくりっとした眼が特徴的だった。悪戯っぽい印象で口元に笑みを浮かべるととても愛嬌がある。
身長は160㎝後半と、どちらかと言えば長身だがその割に胸の起伏はなだらかで同年代の娘と比べると控えめである。別に痩せているという訳ではなく、健康的な肉付きなのだが何故か乳房はあまり発育しなかった。最も本人はあまり気にしていないようだが。
性格的にも人当たりが良く、あまり人の事を悪く言ったりする事もない好人物として知られていた。ただ本人が交友関係を広く持とうと積極的ではないため、仲の良い友人が数人いるという程度である。
身だしなみにも隙がなく、制服を綺麗に着こなしていて清潔感がある。
総じて魅力的な女子生徒として学園では男子生徒の間で密かに人気が高い。若くて性欲旺盛な同級生達の自慰の際の妄想に使われる事もしばしばだ。流石に本人はそんな事まで知る由もないが。
しかし、学友達は知らないが彼女は変態である。思春期の男子生徒と比べても少なくとも同等か凌駕する程の性欲。それだけではない。特筆すべきはその性的嗜好だ。
「あっ、ん……ンッ」
家族が寝静まった深夜、愛莉は自室で日々の楽しみのオナニーに耽っていた。
「いっ、あっあっンッ」
彼女は吸盤で床に吸いつけたディルドに跨って腰を上下させていた。彼女は目を閉じて、脳内では自分が男の上に乗り激しく腰を使っているイメージを浮かべていた。
しかし、ディルドを挿入しているのは女性器ではなく肛門だった。
愛莉は腰を上下させて直腸にディルドを出し入れし、また腰をなめかましくうねらせて肛内を掻き回し、深く腰を落としてディルドを根本まで飲み込んでは思い切り肛門を締め付け、ふーと息を吐きながらいきみつつ腰を上げてにゅぽん、とディルドを抜いて、ローションが糸を引く肛門が広がり切ってまだ閉じない内にまたディルドの切っ先を捉えてにゅるると飲み込んでいく。
「あっ!あっ!ひ、」
ガクガク、と服を汚さないように全裸の全身が小さく痙攣していた。彼女が肛門で咥え込んでいるディルドは極めて太く長い。実際のペニスで考えるなら相当な巨根だ。
しかし、愛莉の肛門は本来の出す用途だけではなく、入れる為の機能も相当開発されていてこれだけのサイズも潤滑剤さえあれば慣らす必要すらなくいつでもすぐに咥え込めるのだ。
家族にバレないように細心の注意を払って通販で入手したアダルトグッズ。最初のウチはビギナー向けの小さな細いものだった。それに物足りなくなると実際の平均的サイズのディルドを使うようになった。それすら超えて行き着いたのが今のモノだった。
「あっ、ぎぃ、ひっあぁっっ!」
お腹の中に熱いものが溜まり、それがグルグルと渦巻いて段々と全身に広まっていく。ガクンガクンと彼女の意思に反して身体が跳ねる。
「あーー」
頭が白い光で一杯になり、何かが爆発する。彼女は気をやって全身を激しく痙攣させながらジュッホッとディルドから腰を引いて法悦に浸る。
ディルドは愛莉の直腸の熱に暖められて湯気を放っていた。糞がこびりついて茶色のまだら模様になっている。彼女は自慰の時肛内を洗浄しない。むしろ糞を溜める。
何故なら。それも彼女の楽しみ。
全身が弛緩して、激しい快楽からぬるま湯に浸かったような緩やかな気持ち良さの中で、愛莉はぶりゅぶりぶち、と開き切った肛門から溜まった糞を排出した。
「あぁ、うんこ気持ちいい……」
茹で上がったような顔で、とろけるような眼をしたまま愛莉はそう呟いた。流石に床を汚さないようにあらかじめ厚く新聞紙を敷いていた上にやや柔らかそうな長くて形の良いうんこをひり出していく。部屋一杯に健康的な便の悪臭が広まり、本人の鼻にもそれがついてまたそれが興奮を誘う。
ひとしきりうんこを出し切ると愛莉はそのまま大の字になって、獏とした眼で快楽の余韻に浸った。
あぁ、堪らない。気持ちよかった。こんなのやめられないよ。
息をする様にひくひくとしていた彼女の糞汁に汚れた肛門はゆっくりと閉じていったが、しかしこれまでの酷使を証明するようにすっかり肛門が縦に割れていた。対して、女性器の方は縦筋から僅かに小陰唇がはみ出している程度で色素も薄く綺麗なサーモンピンクで殆ど発達が見えない。彼女の情欲に応じて滝の様に愛液を垂れ流し、子作りの準備を健気にしているのだが、哀れにも本人からは本来の女性器に性器としての価値を見出されていないらしい。そちらは男のペニスどころかディルドすら入れられた事はない。というか自慰においていじられる事すら殆どない。役立たずの性器であった。
ゆっくりと余韻に浸っていた愛莉は、やがてもそもそと起き出し後片付けをし始める。ローションと糞便で汚れた肛門と愛液で溢れた股座を拭いて、パジャマを着直す。その上で家族が寝ている間にディルドを綺麗に洗って隠して、ひり出した糞便も隠滅しなくてはならない。窓を開けて臭いを消す必要もある。変態的なオナニーは快楽は極上だが、その後の処理が非常に億劫だった。
それに比べれば皆がやっているだろう通常のオナニーはなんて手軽だろうかと愛莉はそこは少し羨ましく思う。ただ妄想と共に指でクリトリス等女性器を弄れば気持ちよくなれて後片付けの手間もない。しかし、そんなインスタントなオナニーなどに彼女は全く興奮を覚えないのだから仕方ない。
どうして愛莉はこうなのか。きっかけは思い出せない。幼い頃から既に肛門や排便に執着を覚えていた気がする。昔からわざとギリギリまで我慢してうんこを出すのが気持ち良かった。小学校、いや幼稚園の頃には本人はそれがどういう事かよく分かっていないながら指で肛門を弄る癖があった。
変態性欲には後天的に目覚める事もあるが、愛莉の変態性は文字通り生まれ持った性としかいい様がないだろう。
この生来の変態性故に彼女には同年代の少女と違った悩みがある。一つには恋愛観だ。
同級生達と同じように彼女も人並みの少女程度には恋愛に興味があった。愛莉自身、女の子として魅力的だから今までに同級生の男子に交際を申し込まれた事もある。しかし、彼女は今まで誰とも付き合った事はなかった。それは何故か。
有体に言えば、彼女は恋愛より性欲が先に来るからだ。と、いうか彼女自身は誰もが皆そういうものだと思っていた。
つまり、性欲を満たせる相手でなければそもそも恋愛対象になどならないという当たり前の話だ。もっとシビアに言えば愛莉は恋愛とはセックスする為のものと思っている。だってそうじゃないか。女の子とのセックスしか興味がない青年があるとき中年男性と恋愛を始めたりする訳がないという話だ。
全く元も子もない言い方をすると愛莉はこう思っている。愛だの恋だの美辞麗句を並べ立てても皆ようはセックスしたいだけでしょう?
そして、愛莉は自分が異常な変態だと弁えていた。男は大抵はマンコにチンコを突っ込むだけのつまらないセックスにしか興味がない、自分にとってはつまらない男ばかりだと理解していたのだ。そんな並の男では彼女の変態性についてこれないだろう。
愛莉だってこれまでいいな、と思った男の人はいた。でもその人もまずうんこを漏らしながらのアナルセックスなんてしてくれないだろうと思えば、途端に付き合う気も失せた。
あぁ、自分に匹敵する男の人が居たならば。愛莉はそう夢見た。男の人が私がうんこをする姿を見て興奮して勃起してくれたら。そして獣のように糞まみれの肛門を犯して肛内で大量に射精して満足してくれたらどんなに嬉しいだろう。
もしそんな人が居たならば、愛莉は全力で愛して逃がさないだろう。
そして悩みはもう一つ。これは愛莉が肛門を性器として見做して酷使してきた為に起こり始めた問題だった。
まるで彼女の肛門自体が最早自身をすっかり性器と考え、肛門としての機能を放棄し始めたのように排便機能に問題が現れてきていた。いや、出す能力はなんら問題がないのだ。だがもう一つの不可欠な機能、便を留めておく事、我慢する能力が弱まりつつあった。着実に括約筋が緩んでいる為だ。
つまり便失禁が起こり始めていた。留める機能が弱まっているにも関わらず排便の快楽の為に我慢する癖があるのがよろしくなかった。今までに三回、我慢していた時に不意に漏らしてしまった事がある。二回は自室など誤魔化しが効く場面だったから、誰にもバレずに隠滅する事が出来た。
しかし一回、一回だけは家族にばれた。一緒に出掛けた折に車の中で漏らしてしまったのだ。車内では臭い等誤魔化しようがなかった。
もの凄く恥ずかしかった。必死にお腹の調子が悪くて我慢出来なかったと言い訳し、謝った。事が事なので両親も気を使って言及を避けてくれた。しかし後始末を手伝った母親は、お腹を壊したという割にはパンツの中に溜まったモノが下痢便でもなくむしろ健康的な便であったことに内心訝しんでいたが。
ばれてしまった一回は特にだが、三回とも、もの凄く惨めで恥ずかしくて死にたくなった。
しかし、同時にいけないところでうんこをした背徳感。そして排便すらコントロールできない当たり前の人として終わりつつある事に倒錯的な興奮が確かにあった。
誠、愛莉という少女は救いがたい変態だったのである。
故に愛莉は考えていた、まだ細かい進路は決めてはいないがどうあれ卒業後は一人暮らしをしようと。そうすれば両親を気にせず好きにスカトロオナニーが出来る。それにまた漏らしてしまってもばれずに後始末しやすい。
後は、パートナー探し。自分の性欲が満たせない男性と付き合う気にはなれない。男性の中にも自分に匹敵する人はいるはずだネットでは然るべき所を見ればそういう男性はみる。自分みたいな女にも需要はあるはずだ。ならばやはりネットのSNSや出会い系で探すしかないだろうか。まさか現実に会う人会う人に私はスカトロやアナルが好きなんです。なんて吹聴しながら恋人を探すわけにもいくまい。
卒業後一人暮らしを始めたらそうやって探そうかと色々方法を考えていた。流石にまだ実家暮らしの学生の身分であまり大胆な事は出来ない。しかし、一人でやるのも気持ちいいがもしパートナーと一緒にプレイしたらと想像するとオナニーで満足するしかない現状は隔靴掻痒だ。
近い将来の事も夢などではなく、単に自分の性欲を満たす事のみを念頭に考えている当たりもまた真性である。
そんな風に……少なくとも自分の変態としての人生が飛躍するのは今の学校を卒業してからだと考えていた。
しかし、運命の歯車が動き出すのは本人の予定など考慮してはくれない。いつだって唐突だった。
その転機はなんでもない日の朝。愛莉が眠い目をこすりながら朝食を取り、身支度を整えて学校に行こうとするいつもの予定調和。
「お母さんお弁当はー?」
「台所にあるから包んでもっていきなー」
食卓の上にいつも用意されている昼食の弁当がないので愛莉は声を上げると、忙しそうにベランダで洗濯物を干す母からそう答えが返ってきた。キッチンを確認すると弁当自体は出来ていたから愛莉はクロスに包みスクールバックに納めた。
準備は出来て時間も頃合いだから出かけようかとしたときほんの少しお腹に違和感を覚えた。明確な下痢の腹痛という程でもなく、かと言って出したいという普通の便意とも違う。人によっては一応トイレに行くかもしれない微妙な感覚だった。
ここが明確な分岐点だった。
「行っています」
愛莉はトイレには行かずにそのまま家を出た。もう出かける所だし、別に明確な便意や腹痛にかわったらその時学校のトイレに行けばいいのだと思ったのだ。本当に微妙な感覚だったので便意を我慢しがちな愛莉でなくとも別におかしな選択ではなかっただろう。
結果として愛莉は何事もなく学校の教室に入り学友と朝の挨拶を交わしホームルームが始まるまで雑談するなど、いつも通りに過ごした。そうしてホールムールが終わり授業が始まる。
しかし、愛莉はほんの少しの違和感をお腹にずっと感じていた。くるくる、と周りには聞こえない程度の音で腸が蠕動して僅かな異物感がある。しかしやはり便意と言うには弱い。
微妙過ぎるためほっとけば収まるだろうと高をくくった。
「ここから……野中、読んでみろ」
「はい」
そんな現国の授業中、教師に指名された。愛莉は教科書を片手に朗読しようと席から立ち上がる。その拍子だった。
にゅるる、と慢性的に括約筋が弱った肛門から生暖かい便が漏れてパンツの中に溢れた。
愛莉は一瞬で血の気が引いた。正直明確な便意を感じていた訳ではなかった為完全な不意打ちだった。慌てて肛門を閉めて便の流失を止めんとする。
しかし、元々堰き止める能力が弱い肛門を先陣を司る便が切り開くと一気に後続が続いた。
ぶりゅりゅ!ぶぴっ、ブチチッ!ぶちゅぶちゃぶちゅ!と、もう誤魔化しようがないくらいの音を教室に響かせながら愛莉は激しく便失禁をした。下痢便というほどドロドロではないが、軟便であった。量もかなりのもので、やはり彼女は少し腹具合がおかしくなっていたのだろう。
「えっ」
「嘘ッ!」
「漏らした!?」
周囲から声が上がり、愛莉の席の周囲の者は思わずガタッと音を立てて立ち上がる。うんこの悪臭が辺りに漂い文字通り引くように愛莉から離れようとする者も多かった。
大量の軟便はパンツでは受け止め切れずにパンツから溢れ出てスカートを汚しながら丁度立ち上がった席の上にボタボタと落ちて小さな山となった。
終わった。
愛莉は自分の机に両手を突き立ったまま項垂れて荒い息を吐きながらそう思った。最早、うんこを止めようという努力すら放棄していた為、ぶりりりりっ!と音を立てて最後の宿便を出し切った。
やってしまった。これで自分の学園生活。そして一人の女として終わった事を自覚した。自然と涙が溢れてきた。そのまま愛莉は助けを求めるように周囲を見た。この異常自体にクラスメイト達はある者はざわつき、ある者は嫌悪に顔を歪め、またある者は絶句して遠巻きに愛莉を見ていた。彼女の友人を含めて誰も愛莉に助けの手を差し伸べる者は居なかった。
教師ですら、事態をどうすれば良いのか明らかに狼狽していた。それはそうだろう。教師にしても授業中に女子生徒がうんこを漏らしてしまうなどという経験はまずないだろう。
「だ、誰か野中を保健室へ連れて行ってやってくれ」
ともかく、教師はそう指示した。しかし、後始末はどうするのか、彼一人では明らかに自体は手に余る。
教師の指示とは裏腹に、うんこで汚れた愛莉を保健室に連れて行こうと動く者は居なかった。ただ、もうどうしたらいいか分からず愛莉は迷い子の様にまた辺りを見渡した。
殆どの生徒が顔を歪めている中で、一人の男子生徒と目が合った。
………
……
…
その後、何とか愛莉は保健室へと連れられる事となった。
便失禁直後の愛莉自身のショックが大きい為そこら辺の記憶は本人もふわふわしている。だが、とにかく保健室へ連れられて、備品であるパンツやジャージを与えられて汚れた服を自分で何とか着替えた覚えが何となくあった。
しかし、そのまま授業に戻るなんて事は出来る筈もなく彼女は早退する事となった。もちろん軟便に汚れたパンツや制服などの関係で誤魔化しようもない為家族にも学校で漏らしてしまった事は明かされてしまった。
家に帰った後、愛莉がまるで死人のような顔をしているので母親は必死で愛莉を慰めた。実際、年頃の娘がクラスメイトの前でうんこを漏らしたという事の重大性と娘の表情を見たら母親は真面目に愛莉が自殺しかねないと懸念した程なのだ。
愛莉は呆然としたままその日を終えた。そして翌日、ある程度自意識が戻ってきたが、そしたらそしたで絶望感が襲ってきて、学校はある日だったが結局愛莉は登校する勇気が持てずに学校を欠席した。
そして自室で日がな一日絶望と失意に思考が渦巻いた。もう自分の学生生活は終わった、いや女として終わったのだ。そう考えているとやがて変な笑いが込み上げてきて愛莉は一人部屋のベットの上で膝を抱えたまま笑い声を上げた。誰も見ていないとはいえ、まるで物狂いのじみていた。
もういいじゃないか。変態の末路だ、自業自得じゃないか。ならもう行くところまで行ってやろうじゃないか。そう変な開き直りの心境になった。
そうだ。自分は変態だ、明日は学校に行ってやろう。そして白い目で見られて笑われてやるのだ。
自分が変態として開き直って日常生活が定まってしまうとむしろ愛莉は肛門を疼かせ、またぐらを濡らした。開き直っあ変態というのはある意味最も強い人種なのかも知れない。
そうして肚が坐ってしまうと、漏らした時の事で一つ思い出した事があった。
あの時、一人モロに目の合った男子。確か名前は……加藤君だったか。彼は自分の席から離れていた筈なのに何であんなに近くに居たのだろうか?
それは考えるまでもない。当然あの事態に自分の席を立って愛莉の近くに寄ってきたからだ。
何故?単に異常な出来事に野次馬根性で近くで見ようとしただけとも考えられる。しかし、愛莉の近くの席の者は皆うんこを漏らしたという事態にむしろ引いて、離れていた。なのに離れた席の彼だけがわざわざ前に出てきていた。
それに今思い出してみると視界に入った人達の顔が殆ど嫌悪や驚愕に歪んでいた中で彼の顔色は違っていたように感じた。
流石に都合の良いように考え過ぎだろうか?いや、しかし彼は、もしかして、やはり……
………
……
…
翌日、愛莉は登校した。母親にはもう少し休んでいても、と随分心配されたが、しかし登校する意思を曲げなかった。母親は娘がやけくそになっているのではと思った、文字通り糞を漏らしてやけくそとは冗句にもならない。
母親からすると、二日で開き直ったような娘の態度は見ていて不安しかないのだろう。親としては無理はない。
愛莉がいつも通りに教室に入ると、既に登校していたクラスメイト達は一瞬凍りついたようだった。それはそうだろう。学校生活でちょっとしたつい一昨日、一大事件を起こした本人が現れたのだから。
「おはよう」
「あ……愛莉、おはよう」
愛莉は友人になるべく普段通りーー流石に全くの普段通りに出来るほどの豪胆さはなかったーー朝の挨拶をすると、友人も僅かに引き攣った顔で戸惑いは隠せないながらも返礼をしてくれた。それでいい、流石にこれまで通りとはいかなくても、出来るだけ皆一昨日の事には触れずに過ごしてくれれば愛莉にとってもそれがベターだ。
クラスメイトの視線を感じつつ愛莉は席につく。あの直後愛莉は保健室に行ってそのまま帰ったのであの後、彼女の粗相がどう始末されたのは知らなかったがちゃんと清掃されたようだった。一体誰がーー教師だろうか?ーーどうやったのかは分からないが。派手に汚してしまった椅子はどうも別のものと交換されたらしい。
結局クラスメイトの態度は腫れ物扱いに近い感じだが、どうも一昨日の事はなかったかのような態度ではいてくれた。あくまで表向きで裏でどう言われているかはわからないが。それでも時が解決してくれて、何とか元の学校生活に戻れるのではないかと愛莉は思った。
流石に愛莉も何も考えずにヤケになって登校した訳でもない。いつまでも塞ぎ込んでいて学校を休み続けていたらむしろ傷口が広がり、クラスメイトとの溝が深まりどんどん元の生活に戻れる見込みが薄くなると思ったのだ。なら空元気でも何事もなかったかのようにいつも通り過ごすのが良いと思った。そしてそれは決して見当はずれでもなさそうだった。
そしてもう一つ。ある意味こちらの方が愛莉にとっては重要かも知れない。
授業中、離れた席に座る一人の男子生徒に目を向ける。
一昨日漏らした際に目が合った彼、加藤君。外見上は中肉中背。顔立ちはカッコいいとは言えず、さりとて不細工という訳ではない等良くも悪くも特徴がない。
その他の事、例えば学業の成績やスポーツ等の能力やプライベートな情報は分からない。クラスメイトではあったが今までお互いに話すような事もなかったし、愛莉も特に興味がなかった為に彼に関しては良く知らないのだ。
しかし、一昨日の事で興味が湧いた。愛莉はもしかしたら、と思いつつも半ば確信があった。故にどうしても彼について知らずにはいられなくなったのだ。
………
……
…
放課後、加藤は学校の廊下を歩いていた。
彼は終礼の後、いつものように真っ直ぐ帰宅しようとした。特に部活等に入っている訳でもない為いつまでも残っている理由はない。たまに友人と帰りに遊びに出る事もあるが、今日はそういう予定はない。毎日毎日友人と遊び歩く程人付き合いが良い人物ではなかった。特に恋人がいたりする訳ではない。
愛莉が抱いていた印象通り加藤は外見上は良くも悪くも特徴がない。更にそれは外見だけではない。成績も平均的。運動も苦手ではないが、特に好きというわけではない。交友関係も広いとは言えないが、孤立している訳でもない。帰宅部であり、特筆すべき趣味もなく、人並み程度に漫画やゲームで暇を潰して、テストで悪い点を取らない程度には勉強もする。
月並みな言い方をすれば何処にでもいる平凡な男子学生というべき人物だった。いや、むしろ凡庸もここまで突き詰めれば立派な個性と言える程かも知れない。
しかし、彼は昇降口で靴を履き替えようとした時に下駄箱に手紙が入っている事に気がついた。
取り出すと、如何にも女の子らしい可愛いレターセットだった。下駄箱に女の子からの手紙なんてまるで古典的なラブレターである。まさか自分がそんな、と加藤は思った。何かの悪戯ではないだろうか、と。彼はその平凡さ故に女子からの評価も悪くもなければ良くもない。悪い言い方をすれば箸にも棒にもかからないタイプだ。
ともかく開いてみると便箋にはこれまた女の子らしい丸文字で、三階のある空き教室で待っているから来て下さい。という旨が指定時間と共に端的に書かれているだけだった。ラブレターという訳ではないが、少なくとも呼び出しだ。差出人の名すら書かれて居ない匿名。
まさか自分の男友達が悪戯でこんな物書くとは思えない。でも女子にしたって自分を呼び出すような相手に心当たりはない。
そう思った時、加藤の頭に電撃的に一人の女子が思い浮かんだ。
まさか……?だとしたら何故……?
ともかく加藤は呼び出しに応じる事にした。指定の時間は三十分ほど後だったので少し時間を潰す。
そして今、三階の指定の空き教室へと向かっている最中だった。
一体誰が自分を呼び出したというのか。青春らしい甘い展開が待っているのか。加藤は正直そんな期待は殆どしていなかった。むしろ何か不味い事態が待っているのではないかと不安の方が大きかった。
そうして、呼び出しの教室の前まで辿り着き加藤は周囲を見渡す。人気は周りには無さそうだ。いや、この空き教室は校舎の一番上階である三階の外れだし、またこの階の他の教室等に用事がある者もこの空き教室付近を通りかかるものが居るとは思えない。この空き教室側にも階段はあるのだが、使用されている教室との位置関係的に遠回りになるのでわざわざそちらを使う理由がないのだ。
つまり、何が行われようと邪魔は入らない。呼び出し主はきっとそういう意図で此処に呼び出したのだ。
加藤は覚悟を決めたように一つ息を吐き、教室の扉を開けた。
「良かった、来てくれたんだね」
「……野中」
果たして、教室の中で窓際に背中を預けて加藤を待っていたのは野中愛莉であった。加藤はまさかと思っていた事がやはりに変わった。どうしても加藤を呼び出す女子に彼女くらいしか心当たりがなかった。あくまで消去法的にはであるが。
「入りなよ」
「あ、あぁ」
愛莉に促されて加藤は教室に踏み入る。扉は閉めた。人は通りかからないとはいえ、話し声が漏れるのは良くなさそうだと思った。
「こうしてちゃんと話すのは、多分初めてだよね」
「あぁ、そうだと思う」
同学年の中でも背が高めでスレンダーな体格と、愛らしく整った顔立ちをしている為に綺麗さと可愛さを併せ持つ可憐な少女。それでありながらつい昨日、授業中に大便を大量に漏らすという年頃の娘として終わりを迎えてしまった相手を前にどう応じたらいいかわからず、加藤は言葉少なくに応じる。実際愛莉の方も緊張しているのか、微笑を浮かべてはいるが声が少し硬い。
「それで……俺に何か用なのか?」
「ちょっと……聞きたい事があったの……一昨日の事で」
加藤が思い切って切り込むと、愛莉は恐る恐るそう言った。
一昨日の事で、と言われたら例の件しかない。一昨日の今日で呼び出された事といい、やはりその事しかない。加藤自身彼女に呼び出された心当たりは、あの時自分でもほぼ理性が働かずに他のクラスメイトの中でもやや不自然な動きをしてしまった事を理解していた。そしてあの時はっきりと顔に涙とともに羞恥と絶望感を浮かべていた愛莉と目が合ったのは忘れられない。
「一昨日の事というと?」
しかし、加藤は惚けた。いくら愛莉から切り込んできても当然の対応ではある。クラスメイトは愛莉に対して一昨日の事は全く触れなかった。加藤もそれに倣う。
「だから……一昨日私、が、あの……もらし、ちゃった時」
流石に真っ赤になりつつ、それでも引けない愛莉は更に切り込んだ。
「……あぁ、お腹を壊していたんだろ。あれがどうかしたのか?」
そこまで言われたら二度は惚けられず、加藤はなるべく何でもない事のように問い返した。しかし、一体何を言及されるのか加藤の胸は嫌に高鳴り、必死に平静を装っていた。
「加藤君、あの時席を立って私に近づいて見ていたよね……何でかな?」
「っ!」
まさにあの時の無意識的行動を突かれて加藤は息を呑んだ。
「……あ、あぁ、野中の周りが騒ぎ出し、たから気になって席を立ったんだ、よ」
必死にそれらしい理由をでっち上げる加藤。しかししどろもどろの弁明ではただの出まかせだという事は瞭然だった。
そもそもそんな行動を取ったのは彼だけだったのだ。別に多少席が離れていたって他の人達は大体の事態は把握していたし、唖然とするばかりだった。
最早殆ど愛莉は確信していた、この人はきっと……
「あの……正直に言って欲しいんだけど、これは責めてるとかじゃなくて……もしかして私が漏らしてる所を良く見たかったの?」
その愛莉の言葉は明らかに喜悦が滲んでいた。
そして、加藤もまた理解した。この娘はもしや、つまり……
「もしかして、一昨日のはわざと……だったの、か?」
「違う、よ。流石にそんな事しない、よ」
加藤の発言は流石に邪推だった、が、しかし、否定しつつも愛莉は一昨日の大失態は決してただの失態に終わらずに済んだのだと確信した。
「ねぇ……私のうんこ見て……興奮したの?」
そう濡れたような声で尋ねる愛莉の顔こそ興奮を示していた。
無理もない。彼女が探していた相手が、今、目の前に。
「私のうんこを漏らした所思い出して、オナニー、したの?」
そう陶然と尋ねる愛莉は周囲に、発情した少女が発する甘酸っぱさに生々しさが混じるメスの臭いを纏っていた。
「あぁ……」
「したよ。明け方まで……思い出して十回以上射精した」
何度抜いても、数十分で勃起。また抜いて、さぁ寝ようと思って目を瞑っても愛莉のあの無様な姿と軟便、便臭が思い起こしてしまいまた勃起し、扱きたてるしかなくまた射精。それを数え切れない程繰り返したのだ。
今、この瞬間。二人の変態は通じ合った。
この相手は間違いなく、自分の最高のパートナーだと。
二人は言葉もなく、愛莉が歩み寄った。最後の一歩は加藤が詰めた。二人は顔を見合わせて、そっと互いの顔を寄せると瞳を閉じてキスを交わした。
あくまで軽いキスを終えて、そのまま二人は抱擁を交わした、至近距離でお互いに顔を見合う。濡れた眼をした愛莉が一つ恍惚と吐息した。彼女は自分のお腹に硬いものが当たるのを感じていた。加藤は既に勃起していたのだ。しかし、愛莉とて負けていない。彼女の性器もじくじくと愛液を分泌し続けてパンツの中では小さな液溜まりを作っていた。
「ねぇ」
愛莉は口元を彼の耳に寄せて囁いた。
「あのね、朝、少しうんこしたかったけど。今日は、我慢して今まで溜めてきたの」
「私のうんこするところ、見たい?」
ごくり、と加藤は一つ生唾を飲み込みはっきりと答えた。
「見たい」
物言わずに抱擁を解くと愛莉はとん、と軽く後ろに下がる。スカートの中に手を入れてパンツをするり、と下ろす。加藤は穴が空きそうな程、それを注視していた。スカートの上から脱いだ為に加藤からはスカートの裾が邪魔してギリギリ肝心な所が見えなかった。別に愛莉は意図した訳ではないが、絶妙に焦らすような効果があった。
しかし、加藤の眼には下ろされる瞬間のパンツのクロック部とスカートの中の間に橋掛かるように粘液が糸を引いたのを確かに見た。興奮に息が荒くなり、彼の制服のズボンの前が大きくテントを張った。
す、とそのまま足を上げてパンツを抜き取ってしまうと愛莉はその場にしゃがみ込んだ。
「ね、見ていいよ」
その様をずっと見ていたが、立っている加藤からは肝心な所がやはり見えなかった。愛莉がそう声をかけると、彼は無様に這いつくばるようにして覗きこむ。スカートを履いていても、視点を落とせばしゃがんで股を開く、文字通りのうんこ座りをした愛莉の秘部がはっきりと見えた。
陰毛は元々の体質か薄く、クリトリスより上部に疎に生えている程度で性器自体もあまり発達していないので歳よりも幼い印象だ。見かけのエグみはないが、トロリと床に雫が溢れる程濡れている。愛莉自身は女性器にはあまり性器としての価値を見出していないとはいえ、それを初めて男に見せる事には流石に羞恥と、同時に興奮があった。
加藤も初めてみる女子のそれに目が血走り、息が荒くなる。ますますペニスは勃起を強めて反り返ろうとて、しかし窮屈なズボンとパンツのせいで抑え付けられて軽く痛みを覚える程だ。
だが、位置関係上女性器は見えても肝心な所が見えなかった。
「あ、こっちのほうがいいよ、ね」
それにすぐに愛莉は気がつく。自分達にとって重要な本来の性器はこっちではない。くるりと回れ右で背中側を加藤に向ける、そしてお尻を突き出し気味にして両手で尻たぶを開くようにしてそれを示す。
「う、わ」
加藤は驚嘆の声を上げた。これまでの酷使を示すように見事に縦に割れて、色素が沈着し黒ずんだ肛門がそこには鎮座していた。手によって開かれた尻たぶに引っ張られ僅かに口を開いている。それは加藤にとっても前の本来の女性器よりも卑猥な割れ目だった。
知識として使い込めば、そのように発達するとは知ってはいたがまさか本当に実際に女性の縦割れアナルを目の当たりする事が出来るとは思っていなかったが故の圧倒的な興奮、感動、欲情。
「うんこ、するよ。見ててね」
愛莉が首だけで振り向き、そう加藤に言った。加藤は興奮で上手く言葉が返せずに頷いて答えた。喉が渇く。水を飲みにでも行きたいが、そんな事の為にこの瞬間に中座しては彼は一生後悔するだろう。
女性器から一雫の愛液が糸を引き床に垂れる。ぐっ、愛莉がいきんだのが分かった。肛門に力が入り盛り上がる。もう出るのか、と思わず床に這ったまま加藤は身を乗り出した。しかし、ぼふぅっ、と小気味よい音を立てて出てきたのは先走って屁である。ガスが床を広がりお腹の中にたっぷりと溜まっているのだろう便と腸内の発酵した臭いが辺りに広がった。
愛莉は恥ずかしさに顔を真っ赤にしつつ、更にいきむ。確かに奥に溜まっているものが直腸を伝い、肛門へと下ってくる感覚があった。ぶぴっ、とまた軽く放屁した。
「あ、あ、、出る、出そう」
そして直腸の出口まで下った固形物がいよいよ肛門を切り開く。大きく突き出した肛門がぱかりと割れて茶色い塊が顔を覗かせる。
はー、はー、と加藤は荒い息を吐きながら鬼気迫る表情でそれを見る。
やや固くて大きな先頭は、出すことも入れる事も得意な愛莉の肛門も僅かに手こずるようにゆっくりと顔をだした。しかし、ある一定の太さが肛門を通ると後は勢いよくぶりゅりゅ!と長いバナナ状の便が飛び出して床に落ちた。
まだ、まだだ。直腸にまだ残っている感触がある。一つ息を整えて、また力を入れる。まだ口を開けたままの肛門からぬるるるるっ!と勢いよく長い糞が蛇のように放り出されて、先鋒の一本に巻き付く様に乗っかった。
はー、と大きく息を吐き愛莉は人心地ついた。奥にまだ残っている残便の感覚はあるが……。
カチャリ、と音がした。
愛莉が加藤へと振り向くと思わず眼を向いた。彼は興奮の余りに大きく勃起したペニスをズボンのベルトを外し、下ろして露出させていた。余りに隆起してしまったそれは窮屈なズボンの中では痛みすら感じていたのだ。衣服から解放されたチンポは腹につきそうな程反り返り、鈴口からは先走り液が珠の様に浮かんでいた。今にも射精しそうにびくびくと脈動している。
初めて本物の勃起した男性器を見た。もちろん愛莉とて子供の頃に一緒に入った父親の性器を見た事もある。同じく小学生の頃プールの時間にふざけていた同級生の子供の男性器を見た事もある。ネット上で探して色々な画像の勃起した男性器も見た事がある。そして、実際の勃起した男性器を模した、しかし現実よりも巨大な極めて凶暴なディルドを扱って来た事がある。
だが実際に目の当たりにするそれは熱量が違った。父親の性器とは違い凶暴に勃起している。小学生の同学年の物など比べるのが馬鹿らしい。ネット上の画像などより余りにも現実的で生々しい。それらを複合して、愛莉が扱ってきたディルドの方がサイズ的には遥かに凶悪なのだが、しかし、加藤のペニスは、余りにも現実的な残忍さがあった。
ただ生の女を犯し抜いて満足しよう、セックス出来るなら何でもいい、射精させろという迫力に愛莉は息を呑んだ。凄い、紛れもなく本物、だ。
加藤は、自分のペニスに手を伸ばした。興奮が高まって、もう射精する事しか考えられないのだ。愛莉とセックスするとかの目的意識など消し飛んでいた。極限まで高まった性的興奮は何でもいいから射精したい。
「まっ、待って!」
愛莉は言いながら排便を中断してくるりとしゃがんだまま回れ右して加藤へと向き直る。ちょうどすぐ前の床に自分がひり出したうんこがある状態。新鮮な便臭が辺りに広まっていた。危うく自ら扱き、射精してしまう所だった加藤の手が止まる。
「今度は加藤君のちんこ……私にも見せて」
んく、と一つ唾を飲み込み湿った息を吐きつつ、濡れたように光る眼でそうおねだりした。
加藤はびくん、びくんと跳ねるちんこを扱きたててしまいたい衝動を必死に抑えた。それだけ抗いがたい魔性の色が今の愛莉の声にはあったのだ。加藤は立ち上がり、つかつかと歩み愛莉の望み通りに極限まで勃起したちんこの切っ先をしゃがんでいる彼女の顔に向かって突きつける。学年でも屈指の美少女とされるその顔に至近距離で自分の狂暴なちんこが並んでいる光景は非現実的で、なにもしなくとも射精が始まってしまってもおかしくない興奮が加藤に襲い掛かる。足元から立ち昇る愛莉のうんこの香りもまたそれを助長していた。
「これが……これが本物のちんこ……」
いや、それほどの興奮を覚えているのは決して加藤一人ではなかった。愛莉もまた発情というレベルを超えた狂気すら感じる尋常ではない光をその眼に宿していた。加藤が夢にまでみた女子の排便姿を生で目の当たりにしたように、また、愛莉もずっと望んでいたものを突きつけられているのだ。
夢にまで見た自分のうんこをする姿を見て、その臭さを嗅いで興奮し、勃起している変態の男性器。自らの顔に突きつけられたその迫力。熱気が伝わってくる。鼻につくのは体育の後の同級生男子から仄かに感じる汗の男臭さを濃縮したものに生臭さが混じるようなオスの匂い。
すっ、と手を差し伸べて愛莉はそのチンコに手をかけ、慎重に握った。どうも興奮の余りか触るのに了承すら取らぬ程夢中になっているようだ。
「うっ!っ」
加藤が呻いた。手が伸びてくるのはゆっくりだったから触られるのは分かったが、それでも少し冷たい、繊細でしなう指が絡みついてくる感触に一瞬快楽の閾値を超えたようにチンコの感覚が遠くなり腰の奥から何かが登りかける。射精の前兆。
「ちょっとまっ!」
慌てて加藤は愛莉の手を取り腰を逃した。解放されたチンコがびくんびくんと跳ねた。
「ご、ごめん、痛かった?」
変態といえどまだチンコの扱いは初心者の愛莉が尋ねる。そっと触ったから大丈夫だと思ったのだが。加藤はそれに答えられずに呼吸を整える。危うい所で暴発を免れたようだった。しかし、射精寸前以下には落ち着かない。多分また一押しされたら今度は射精を堪えきれないだろう。
「違う……ごめん、もう出そう」
「えっ、ほんと?……凄い」
興奮し過ぎているとは言え、早漏過ぎて若干情け無いのは承知で加藤は白状する。しかし愛莉はそんな事はどうでも良くてただ感動を覚えていた。やはり本物は本当に射精するんだ。自分に興奮してくれた生の射精を是非見てみたい。
いや待てよ、と愛莉はそこで一考した。記念すべき初の生射精。それは鑑賞すべきなのか?他の選択も……
よし、決めた。
べ、と舌を見せて愛莉は言った。
「口、に出してみてくれる?」
初めては味わってみよう。
「い、いのか?」
「お願い」
確認する加藤にむしろ愛莉はそう懇願する。愛莉とて、変態と言えど実際にチンコをしゃぶるのは初めて。今まで、妄想しながらディルドをしゃぶったりとイメージトレーニングはした事はあれど、しかし実物相手は流石に勝手も違うだろう。最初から上手く出来る自信は愛莉にはないが、しかしもう射精寸前の相手を射精に追い込むくらいなら初心者でも出来るだろうと思った。
しかし、実際加藤側の感覚と比べるともっとイージーなのが現実だった。もう加藤は何とか射精感を押し留めている状態でもう一触れしただけでも射精が始まってしまうギリギリにいる為、最早愛莉の提案は本当に射精する為の便器に愛莉の口腔を使うに等しい贅沢だった。彼はもう彼女の熱い舌上に亀頭の裏筋を乗せて吐息が掛かっただけで間違いなく精液を撒き散らしてしまう。
「じゃあ、いくね」
加藤が僅かに葛藤したのも知らずに、愛莉は口を開けて鬼頭を咥え込もうとした。唇を超えた時熱い吐息がかかった瞬間に射精の準備が終わり、ぱくり、と濡れた口唇にカリ首辺りが包まれた時に尿道を精液の塊が走った。
「うおぉぉ!」
「っ!」
そして、愛莉が舌で裏筋をなぞったと同時に加藤は吠えながら射精をした。腰の奥から金玉まで引っこ抜かれて腰が抜けるような爆発的な射精だった。根こそぎ全部排泄するような恐ろしい快楽と解放感。
愛莉もまた口内にゲル状のものがドクドクと吐き出されるのがはっきりとわかった。舌上で何度も勢いよくチンコが跳ねるのと共にどんどんと液が放出されるのだ。
玉袋が激しく伸縮しつつ大量に精液を放出するが、やがて勢いは弱くなりやっと射精は収まった。加藤が思わず後ろにふらつくと僅かに勃起の弱まったチンコがちゅぽっ、と愛莉の唇から解放される。唾液か精液か、その混合とも取れぬ液が鈴口と唇の間に糸を引いて橋がかかり、垂れてぷつりと切れた。
加藤は腰が抜けたような感覚に、へたり込みそうになり机に手をついて体を支えた。それ程に凄まじい快楽だったのだ。愛莉は口内に多量に吐き出されたどろりとした濃い精液を口内で転がし首を傾げる。良く精液は臭いとか苦い等と言われるがあまりそうは感じなかった。鼻に抜けるのは植物的な青臭さで確かに臭みといえば臭みかも知れないが思っていたのと違って独特だ。苦味も殆ど感じない。ややえぐみがある気はもするが殆どしょっぱい感じで人間の体液としては普通な感じだ。
別段まずくもないし、一塊のゲル状になっている為試しに嚥下してみたら結構な量なのにするりと喉を通った。なんだ、精液を飲むってもっと飲みにくくて変態的なのかと思ってたらなんて事はなくて愛莉は拍子抜けした。
ぺろりと一つ舌で液に濡れた自身の唇を舐める。その艶かましい様を見て、未だ荒い息を吐いていた加藤の少し弱まった勃起がすぐに完全に回復する。彼とて変態として決して愛莉に劣っている訳ではない。このくらいでまだ満足はしない。
そんな勃起を強めると加藤のチンコの鈴口から僅かに排出仕切れなかった精液の残滓が遅れて出て珠となって浮いた。あ、まだある。そう思い、愛莉は跪いたままにじり寄りちゅっ、と鬼頭に口付けた。
「あっ!」
射精直後の鬼頭の刺激に思わず小さく声を上げた加藤。構わず尿道の中まで綺麗にしようと愛莉はちゅーっと吸う。何も出てこなくなった事を確認してちゅぽんっと口を離す。
更に刺激を受けたチンコは完全復活どころかむしろ射精前より滾っていた。ビキッビキッと血管を浮き立たせて腹につきそうなくらいに反り返っている。とは言え射精前とは違い、一回発射した事で射精感はまだ遠いというベストコンディションになったと言える。
愛莉は期待の熱い息を吐いた。良かった。知識としては愛莉は男の生理は色々知っている。何度でも絶頂する事が出来る女性とは違い、男性は継戦能力が低い事も知っていた。男性は一度射精してしまうと途端に醒めてしまう生き物と良く言うし良くて二、三回連戦出来れば凄いと聞く。だからもしかしたら一回射精したら今日は、ここまででまた日を改めなければいけないかもとも思っていたがーーそんな事はボルテージが上がりっぱなしの愛莉に到底許容出来ないのだがーーどうやらまだまだ相手して貰えそうだと更に高揚した。
しかし、愛莉は加藤をみくびっていた。彼は変態性だけではなく生まれ持った単なる精力もまた半端ではない。加えて若いし、何よりも今彼は今日この瞬間生涯で最も興奮を覚えている。加藤自身の感覚からすると今日は時間さえ許すなら完全に精魂尽き果てるまで十〜二十回程射精は出来る自信すらあった。
「まだ、全然いけそう、だね」
「正直、いくらでも大丈夫かも」
愛莉の言葉に加藤はそう返す。加藤はもっと射精したいし、もっと変態的な事がしたい。二人の利害は一致していた。
「なら、あのね、お腹の中にまだうんこが残っててね」
ならばと愛莉は口を開く。とりあえず今一番してみたい事、彼となら出来そうだ。
彼女はお尻を加藤に向けてスカートを捲りアナルを見せつける。その下で陰唇が自分こそが性器だと主張するように充血しトロトロと愛液を溢していたが、そちらのアピールも虚しく、くぱくぱと呼吸するように開いたり閉まったりする縦に割れた肛門の方に加藤は釘付けだった。先程の排便により少しのうんこが付着していた。
「出やすくなるように、加藤君のチンコで……私のお尻の中かき混ぜてくれる?」
そのおねだりに加藤は一つ生唾を飲んだ。
「入る、か?」
とりあえずという感じで問いかけつつ、加藤は思った。入るのだろうな、と。見るからにあんなに使い込んでいるアナルだ。チンコの一本くらい、わけないだろう。
「大丈夫」
それに対してやはり愛莉も自信を持って断言した。彼女のこれまでの過酷なオナニーを思え。入らない道理はないのだ。
愛莉はポケットから小瓶を取り出した。中身は彼女がオナニーの際に使う潤滑油であるローションであった。我ながら自身に都合の良い展望ばかり考えたものだが、全て上手く行ったら必要になるかも知れないと朝登校前に用意しておいたものだ。そして事実として出番が来たのだから備えあれば憂いなしとはよく言ったものだ。
瓶から粘度の高いそれを手の平に取ると入念にアナルに塗り込む。良くローションを絡めた指を二本挿入し、肛内にも入念に塗布した。我ながらよく解れている、肛門のコンディションは最高だ。指を抜くと彼女のしなやかな手にローションと茶色い便の混じったものが汚らしく付着していた。
そのまま、いつもディルドにするように慣れた手つきで少量のローションを加藤の勃起に垂らして薄く塗り広げた。元々小瓶で中のローションの容量は大した事はないがまだ瓶に半分は残っていた、流石に普段から扱い慣れている為に最低限の量で肛門の準備を整えられる事を熟知している。
これで良し。
「来て」
愛莉は改めて尻を向けて両手で尻を広げてローションで濡れ光るアナルを示した。加藤はその尻に手をかけて後ろからそのアナルを穿たんと腰を近づける。
いよいよという寸前のこの瞬間、二人の期待と高揚は最高潮にあった。
加藤は夢にまでみた女子のうんこの詰まったアナル。それの中に自らのチンコを埋めるという初めての瞬間に。
愛莉は初めての生のチンコで肛内を掻き回してもらえる。それもオナニーと違い、こちらが受動の姿勢でも勝手に挿入されると言う相手がいる故ならではの瞬間に。
鬼頭の切先がローションに少量の糞汁が混じったものに濡れた肛門に触れた。加藤は少し力を込めて腰を押し進めようとすると粘液濡れの肛門の表面を滑ってしまった。改めて縦割れアナルの中心付近に先っぽを添えて、今度は滑らないように手で支えて腰を押し出す。
アナルが少し開き僅かに鬼頭の先が埋まるが、案外抵抗感がある。潤滑は充分だがそれでもある程度の力で切り開く必要はあるようだ。問題ない。加藤のそそり立ったチンコの硬さはその多少の抵抗で跳ね除けられる程に柔じゃない。
更に力を込めると少しづつ鬼頭が埋まっていき、アナルが広がっていく。きつい抵抗を破っていくじわじわとした挿入感。だがある程度まで行った途端にアナルが挿入を拒んでいたのが急に態度を急変させてチンコを歓迎するように一気ににゅるりと鬼頭全体を飲み込んでしまった。
「あっ、」
「う、わ」
愛莉は初めて人に挿入してもらった感覚に小さな声をあげた。同時に加藤も呆気に取られたように意味をなさない声を出した。
入ったのは鬼頭と竿の少し。勃起の三分の一程度だ。竿をアナルの括約筋がやや強めに締め付ける感触がある。しかしアナルを超えた肛内の直腸に収まった鬼頭は全体を余す事なく熱い肉で柔らかく包まれているようだ、ローションによるものかトロリとした感触でもある。
アナル付近は締め付けてくる、キツイ印象。だが中は熱くて柔らかくてトロトロに包まれる優しい印象。とてもコントラストがあってとても面白い挿入感だし、気持ちいい。蹂躙するような攻撃的な気持ちよさではなく、お風呂にゆったり浸かっているような快楽だ。
腰を突出してまだ収まっていない残りの部分をぬるると全部挿入していく。一度鬼頭が収まってしまうともう押し込むのも引き出すのも全く抵抗がなく力は要らなかった。簡単にチンコは全て肛内に収まり加藤の腰が愛莉の尻にぶつかり止まった。
「は、あぁぁぁ〜」
愛莉が大きく心地良さげな声を出した。オナニーでディルドによる挿入感とは違い格別の思いがあった。単純な刺激はオナニーの時と違い緩やかだが、体温が感じられて、独立して動く、生々しい生きた性器が挿入されるというのはやはり違う。加藤がのしかかるように腰をぶつけてくるのもまた良い。お尻とお腹の奥が熱くなりピリピリとした刺激が背筋から脳へと上がってくる。なんだが安心するような、だけども確かに興奮が高まってくるような、相反するような悦楽だった。男に乗られる事でそのような悦びを覚えてしまう。愛莉は自分が変態であるとともに、どうしようもなくメスなのだと思い知らされた。
加藤はチンコを全て埋没させた状態で暫し動かずに中の感触を堪能する。最奥付近では、ふんわりした腸壁よりも固い感触のものが当たった。それはさらに奥に挿入するに従って鬼頭に押されてまとわりつくように崩れつつ奥に沈む。
うんこだ、うんこがまるで膣内の子宮口の如く加藤のチンコにぶつかるのだ。それが鬼頭にまとわりつく様はまるでうんこが孕まされたがって精液をねだっているかのようだった。まさに愛莉の肛内は性器以上に性器だったのだ。
これが女の子の糞穴の感触。加藤の背筋から脳にもまたゾクゾクした快楽が走り、びきりと更に勃起が硬くなっていく。
「加藤君……動いていいよ、好きに……」
「分かった」
愛莉は熱い吐息混じりにそう言うと、加藤は頷いた。彼はぬるりとチンコが抜けない程度に腰を引いた。目線を落とすと露出した怒張にはローションとうんこの混じった茶色い汁がまとわり付いていた。そして鬼頭だけが押し広げられた少女の肛門の中に収まっている。恐ろしく淫猥な光景だった。
そしてまた最奥までにゅるる、と腰を押し込む。締め付けのキツイ肛門に竿が扱かれて、中の柔らかい直腸を切り開き、そして奥で生暖かいうんこが絡みつく。手前、中、奥、三種の異なった快楽が絡む。
そのままゆっくりと挿抜を繰り返した。手前付近を重点的に数回往復して、時たま奥まで挿入する。
「これ、気持ちいい、な」
「なんか、思っていたより、凄い、ね」
二人はそう言い合う。ゆったりとしたセックスは思ったより快楽はマイルドだった。加藤は複数の感触のある肛内を好きに楽しめるし、愛莉は自分が何もしなくても勝手に犯してくれる受動的で不規則な挿入を楽しめる。こんなにも淫靡な光景や匂いの中でそんなゆるりとした温い悦楽を楽しむ贅沢。
少しずつ快楽のボルテージが上がってくるのを自覚した加藤は段々とピストン運動を強める。入り口を重点的に動いていたのを勃起一杯のストロークを使う。愛莉の尻と加藤の腰がぶつかりぱちゅぱちゅ、と湿った打撃音がした。
「あっ、ん、あぁ!」
そのペースアップを受けて愛莉が控えめに喘ぎ声を上げる。このスピードでのストロークは自分でディルドを使う際にも近しい挿抜だった。何もしなくてもそれを与えて貰える立場を享受しつつ快楽を楽しむ。
加藤もまた、チンコを全体で使ってうんこ塗れの肛門から直腸を掻き回す悦楽に酔いしれながら腰を送る。スピードをアップすると暫くしてまた腰の奥に射精の予感が僅かに感じられ始めた。倒錯的な興奮に、物理的な快楽の強さの為に二回目にも関わらず、やはり大して持ちそうにない。
やや激し目のピストンに、元々奥にまだ充分な量残っていたうんこがどんどん崩れて、それがカリ首に掻き出されてうんこの固形が少しずつアナルから漏れてきて、臭いが広がってきた。それを加藤のチンコが巻き込むようにさらに激しく挿抜する。
「また、出そうになってきた」
「い、いよ。出し、て。あっ、お腹の中でうんこにかけ、んっ、て」
そう愛莉からねだられて加藤の勃起は最高潮に達した。鋼のように硬くなったチンコで加藤は一気に腰つかいをトップギアに入れた。序破急と腰を早めていき、最速へと。射精感はまださして強いものじゃなかったが、一気に自分を高めて射精へと持っていくつもりでの早め早めのラストスパートだ。
「あっあっあんっ!は、げし、い」
ズパンッズパンッ、と恐ろしい硬度に達したチンコで肛内を掘削するような抽送は最初の遠慮は全くなかった。完全に加藤の男としての射精する為の全力は破壊的な激しさで、普通のアナルセックス初心者だったら括約筋が崩壊してもおかしくはない。しかし、実戦は初めてながらも良く鍛錬された愛莉の括約筋は柔軟にこの凄まじいピストンにすら耐える。
「ぐ、うっ」
加藤は一つ呻いた。激しい挿抜でチンコに感じる感触はめちゃくちゃでもう良く吟味出来ない。ただ、暴力的なセックスで自身に返ってくる快楽もただただ暴力的だった。掻き回された直腸内で掻き回された崩れたうんこがアナルから漏れて床にぼたぼたと落ちる。
「あぁ!すご、いっ、んっ!」
愛莉は、オナニーですら普段中々やらない域の激しい挿抜に、恍惚とした表情を浮かべて喘ぐ。加藤が腰ごとぶつかってくる故に机に手をついて体を支えても全身がガクンガクンと揺らされる初めての体験だった。まさにオスに犯されているというのが全身で感じられて何処か被虐的な愉悦を覚える。ぐちゃぐちゃに掻き回されるお腹の奥から灼熱感を伴ったビリビリとした快楽が全身に広がって、彼女は知らず知らずに爪先を立てて尻を突き出した。明らかに孕ませられたがっている雌の本能的な行動。最も孕ませられるべく精子を受け取る事になるのは卵子などではなく、腸内で熟成した排泄物なのだが。
バチンバチンと暴力的に腰を叩きつけるに従って一気に加藤の射精感が高まっていった。
「うっ!ぐっ!」
そのまま加藤は射精感に逆らわずに高速のピストンを緩めずに一気に肛内射精に至った。腰をピッタリと愛莉の尻に付けて最奥でうんこに対して精液を接射した。
「あ、出、てる」
激しいピストンからスパァンッと一際強く腰を叩きつけただままガクガクと呻きながら全身を震わせる加藤の様子に愛莉は射精を悟る。腰は押し付けられたまま動かないが、直腸内でチンコが激しく脈動しているのが伝わってきた。
凄い、本当に男の人が私のアナルで射精してる。その事実を実感して愛莉は深い感激を覚えた。
「っ!はーっ、はーっ!」
長々と吐精した加藤は荒く息を吐きながら、ゆるゆると腰を前後させて最後に尿道に残った精の残滓まで完全に搾り出すと、腰を引いてちゅぽんっとチンコを抜き出した。肛内から解放された途端に糸を引きつつぴんっ、と跳ねて射精直後にも関わらずまるで勃起が衰えず、ローションと腸液と崩れたうんこの混合汁でドロドロになりながらもその鬼頭はビンビンに張り詰めていた。十回でも出来そうとは決して加藤の妄言ではなかったという事か。
「あ、私もで、る」
そう愛莉は呆然と言った瞬間にぶちりゅりゅびしゅ!っと未だ閉じきらぬ彼女の肛門が吠えた。音を立てて崩れたうんこが排出されてびたびたと床に溢れた。
更にブシューッと放屁混じりの音と共に今度は綺麗な一本糞が勢いよく飛び出してびたんと床に落ちる。こちらはやや奥にあった為に加藤の勃起による打撃で形が崩れる事を免れたのだろう。
そして、愛莉は一つ大きく息を吐くとまたいきんだ。最後に残った一本を排泄にかかる。一番奥に待機していたモノを送り出すのは少し努力を要した。少し時間を間を空けて肛門が盛り上がる。
加藤は最大限勃起したチンコをヒクつかせながら、目を見開いてその様を凝視している。
肛門から黄土色のやや色の明るい糞が顔をだすとムリムリムリ、とドンドン蛇のように長い全長が姿を表していきぶら下がる。どうも粘りが充分あるようで自重で切れない。結局、ぶぽっ!と音を立てて腸内の便は全て出し尽くすと同時に今までで最長の長さのうんこがとぐろを巻くように床に落ちた。一部が先のうんこの上に重なった。量と長さ、そして排出される様、全て合わせて最後のは芸術的ですらある見事な排泄だった。
自分自身の排便は見る事は出来ない為に愛莉自身はその排便の淫猥さと美しさを知る事はなかったが、加藤は涙さえ浮かべていた。今のうんこは彼が今までみたどんな映像作品のうんこよりも素晴らしいものだった。今の一本は仮に巧みに撮影して映像にしていて世に出したら世界を獲れたのではないか?そんな事すら思わせる程だった。
全てを出し切った愛莉は身体を起こした、そして振り向いたと同時に声が上がった。
「うおぉぉぉぉっ!」
加藤が凄まじい形相で吠えた。彼の顔立ちは良くも悪くも特徴がなく印象に残らないというものだったが、その瞬間の彼の顔はまるで野生の飢えた肉食獣のオスの様な精悍な漢の顔をしていた。彼は吠えながら、床に跪き汁塗れの自らの勃起を愛莉が排泄した床のうんこに向けて激しく扱いていた。
「ごぁぁあああっっッッ!!」
加藤が一際激しく咆吼した瞬間にチンコの先から激しい射精が迸った。びゅるびゃると大量の精液が狙い通りにびしゃびしゃと愛莉のうんこにぶっかけられていく。彼は同年代の愛らしくて蠱惑的なすぐ側にいる少女にも今は眼中にないとばかりに血走った目でうんこに向かって大量の、そして極上の快楽を伴う射精をしていた。
愛莉はそれを腰が抜けたように床にへたり込みつつ呆気に取られたように見ていた。彼女は一応自分の女としての自信はそこそこあった。客観的に見て、女子高生という若さに見てくれの良さは中々のものの筈だ。胸こそないものの、性的魅力だって充分だと思っていた。ある程度の自身はあったからこそこんなに大胆にも誘惑するような手段にも踏み切れたのだ。
しかし、その相手は何と愛莉になど見向きもせずに一心不乱に彼女の出した糞に向かって狂ったように放精しているのだ。まるでうんこをこそ孕ませる対象だというかの如く。
敗北だった。女としての魅力で、愛莉はうんこ以下だった。加藤という男は射精対象として見目麗しい同級生女子よりうんこを選んだのだ。愛莉はうんこに敗北を喫するという倒錯的な敗北感にゾクゾクと酔いしれた。
なんて、素敵。
「はーッ、はーッ!」
うんこに対しての大量射精を終えると加藤は荒い吐息を吐きながら、白濁に塗れたうんこを眺めていたがやがてスッと愛莉に目線を向けた。
その瞬間へたり込んでいた愛莉は気圧されて、思わず後ろに手をついた。加藤の眼は未だまるで飢えた狼のような獰猛なものだった。一緒喰い殺されるかと恐怖してしまった。どうやら愛莉は眠れる獅子を起こしてしまったようだ。
どうしよう。もっとうんこを出せと言われるのだろうか?愛莉は考えた。しかしもう先ので完全に出し切ってしまいもう欠片も残ってそうにない。
加藤は、未だ治らぬ勃起を抱え愛莉を見据えていたがやがて壁にかかっている時計を一瞥する。放課後になってからそれなりに経つ。もっとこの女の尻とうんこで楽しみたいが、しかしそもそも何回射精すれば治るのかキリがないし、これ以上時間をかけ過ぎると見回りの教師がやってくる可能性もある。タガが外れながらも一方で変な所で冷静さの残っている加藤はそう考えた。
ならば、せめてあと一つくらい最後にしたい事をしたい。そう思った時に、加藤には前々から空想でやってみたいと思っていた事を思いついた。
僅かな良心は、それをやるにはせめて相手の了承を取ろうと提案したが。タガの外れた獣性を剥き出した加藤の思考はそれを無視した。こんな変態相手に一々そんな必要はない。そもそもがこの女も自分の欲望をぶつける為に俺に近づいてきたのだ、こちらも多少の無理をぶつけてもお互い様だ。加藤はそう考えた。
だから加藤はへたり込んでいる愛莉に歩み寄り、愛莉の顔の至近距離で手で勃起したチンコの切先を向けて、そこで動きを止める。
無言の行動に愛莉は考える。これはつまりお掃除フェラという奴をしろという事では?そう思いついた。ある意味では今までよりベーシックなプレイの要求ではある。しかしそれが、ローション、腸液と糞まみれのチンコでなければの話だが。
しかし、すっかりと昂まりきった愛莉は求められるなら躊躇は無かった。口を開けてそれを咥え込み綺麗にしようとして。
「動くな」
加藤の冷たい声色の命令に愛莉は動きを止めた。間違えた?
「口は開けて舌は出してろ。そのまま動くな」
そう言われて愛莉は困惑しつつも、そのまま口を大きく開けたままサーモンピンクの唾液でぬとぬとと濡れた舌を突き出してじっとする。これでどうすればいいのか?そう思っていたが、加藤は勃起した鬼頭の鈴口を愛莉の口へと狙いを定める。
そこで愛莉はピンときた。これはもしかしてひょっとして。
加藤は、男にはままある事として射精直後で尿意は感じていた。膀胱も少し張っているような気がする。
しかし、未だ勃起が治らないのが問題だ。下腹部に力を入れても勃起にせき止められて普段のようにスムーズに排尿出来ない。しかし、先の射精で勃起は最高硬度よりは少し軟化しているから行ける。そう思い更に下っ腹にぐっと圧力をかけた。
すると一気にジョバババッ、と鈴口から小便が迸り狙い違わずに愛莉の舌上から口内へと吸い込まれていく。
やっぱりだ。愛莉は思った。この人は大事な射精はうんこにして、どうでもいいおしっこは便器がわりに私にしちゃうんだ。
うんこに射精し、そして自分を便器にする。愛莉は自分も筋金入りだと自負していたが、この人も変態だ、掛け値なし。自分について来れる変態なのだ。そう確信すると口内へと注がれる強い塩気と苦味にえぐみと臭みを合わせもった尿を躊躇わずにごくごくと飲み下した。
しかし、勃起状態で尿道が狭まっている為か小便の勢いは凄く到底注がれる量に飲み下すのは間に合わない。というか勢い故に狙いが時々それて思い切り顔にかかったり襟元に逸れたりする。結果、愛莉は顔面から制服までみるみるうちに小便濡れになっていった。
愛莉が多量の尿を飲みながらも制服や顔が尿まみれになった頃にやっと小便は収まった。未だ勃起したままのチンコの切先からポタポタと残尿の雫が溢れ、加藤は大きく息を吐いた。
加藤が何か言うより早く、愛莉は自ら身を乗り出してそのチンコの鈴口に感謝と服従の証のキスを一つした。そのままでは済まさずに、じゅぽりと口内に深く咥え込み、舌を這わせてローションや自身の腸液や糞による汚れを清掃していった。
先程の飲尿により舌が痺れて最早殆ど味は分からなかった。ただ強烈な便臭は鼻に抜けた。構わずに舌を這わせて表層の付着物は全て丁寧に舐め取り飲み下した。
「は、ぁあ」
ちゅぱ、と最後に一つ吸って愛莉が口を離すと僅かに唾液に濡れるだけでそのまま服を着ても問題なさそうな程にチンコは綺麗にされていた。素晴らしい献身的清掃だった。
「加藤君、貴方は……」
「野中、お前は……」
『最高』
二人は異口同音に言った。
そうして二人は契りを交わした。それは一般的な関係性として言えば恋人同士と言っていいだろう。
しかし、二人の間の認識はそれよりも深かった。互いは、互いがずっと望んでいた、互いの欲望を満たす為の代替の効かないセックスパートナーだった。それは二人にとっては恋人などよりも大切で、重要で、利己的な存在だったのだ。
なお余談だが、その日お互いのボルテージが上がった結果、制服を尿まみれにしてしまった愛莉は、冷静になった後どう帰ったらいいかと頭を悩ませた。多少の汚れならまだしも制服が尿濡れになってしまっては普段の変態オナニーと違い家族に誤魔化しようがない。
そこで苦肉の策として愛莉が取った方法は、家に帰る前に制服のまま川に飛び込むというものだった。川の水の中で全身余すことなく、制服も着衣もを完全にずぶ濡れにしてしまえば尿濡れになった事は誤魔化せるだろうという目論見だった。結果的に誤魔化す事には成功した。しかし、それはそれで問題となった。
そもそも川でずぶ濡れになって帰ってくるというのもまずおかしい。どうしたらそんな事になるのか、帰った後愛莉は川岸で躓いて川に飛び込んでしまったと母親に言ったのだが、大分無理のある言い分だった。
その結果、狼狽し切った母親に泣かれてしまったのだ。どうも母親は、うんこを学校、それも同級生の前で漏らしてしまった事を苦にして娘が入水自殺を試みたと本気で勘違いしたらしい。
これには愛莉は参った。必死にそんなつもりはない、本当に違うと泣きながら心配する母に弁明することになった。最も母からすれば無理はない勘違いだったろう。同級生の前で大便をお漏らしした翌日に、たまたま不注意で川に飛び込んでしまった等と連続した偶然ある訳がないのだから。結果的にその勘違いのおかげで制服を汚してしまった真相に気付かれる事はなかったが。
母親の勘違いしたように直接的な因果関係は実際には無かったのだが、さりとて愛莉がうんこを漏らした事と、川に飛び込む羽目になった事には相関関係はあったと言える。それから暫くは娘を亡くす訳にはいかないと母は大分過保護になったが、これは後から言えば笑い話だ。
閑話休題。それからは愛莉と加藤の付き合いは続いた。表向きは普通の恋人同士だが、裏ではお互いの変態性欲を満たす為にスカトロやアナルセックスを基本として様々な倒錯的なプレイをした。二人は変態として最高のパートナーだった。
進学して、大学に行っても二人は変態的な付き合いを続けた。単なるセックスパートナーと同時に普通の恋人同士だっかからカップルとしての付き合いもあれば、時には恋人同士として喧嘩したり衝突したりもした。そこは当然である。如何に変態性で強い一致があってもあくまでも別の人間なのだ、様々な価値観の相違もあり中には許容出来ない事だってある。
一度などは大喧嘩をして互いに別れも本気で考えた事もあった。しかし、結局二人は仲直りした。
男女の仲はそういうものだろう。いくら相手が好きだからと言って一から十まで相手の全てを好ましく思うなんて事はあり得ない。そんな事を信じているのは恋に恋する幼稚な子供くらいなものだ。何処かしら疎ましく思う部分があるのは当たり前だ。だから大抵の人は付き合ったり別れたり、また別の人と付き合ったりそういう事の中でその事を勉強していく。人の関係は白と黒で割り切れはしない。だから要はその中でも相手を許せる何かがあるか、だ。
そして、愛莉と加藤の二人の場合は互いの変態性がそれだった。別れを考えた時に二人とも思ったのがこれだ。
しかし、またこんな自分について来れる人が見つかるだろうか?
理屈の上では探せば見つからない事もないだろう。しかし、一からそんな相手を探して今の相手以上に変態性で一致するパートナーと新たに付き合える可能性は現実的にはかなり低い事はお互いに理解していた。
これがお互いに凡百なありきたりのつまらない性癖しかないカップルならさっさと別れて、もっと気の合う相手を探すのも良かったろう。
しかし、二人はそうしなかった。この二人の変態が出会えた事が奇跡なのだ。
故に例え他に合わない部分があっても、二人は最高のセックスパートナーを逃したくはない故に別れる事は無かった。惚れただの愛だのの漠然としたものなどより、変態性が二人には何よりも強い結束だったのだ。
故に、時折のトラブルはありながらも二人の交際は続いた。最高のセックスパートナーを手に入れた愛莉は幸福な日々を送った。
だが、一方で問題もあった。まだ加藤と付き合う以前、一人で倒錯的オナニーを繰り返していた事から既に出始めていた問題。括約筋が着実に弱り始めていた事。そもそも加藤との付き合いはその為に起こった便失禁事件に端をなす訳だが。
加藤と付き合いだしてからは半ば狂ったように変態セックスを二人でするようになった。当然愛莉は肛門に酷使に酷使を重ねた。
結果、ただでさえ弱っていた肛門はどんどんその機能を低下させていった。高校卒業までにもまた便失禁を起こした。そこまでならまだ良かったが、大学に入ってから一年の間にまた三回。そして大学の卒業前の最後の年に至っては一か月に一回か二回は便失禁が起こす程に悪化していた。明らかに日常生活にも支障を来たすレベルだ。
大学の学友の前で漏らしてしまう事も何度もあった。しかし、愛莉も逞しくなったもので学友には昔からの体質で便失禁癖があるのだ。と一種の障害のようなものと説明した。
そのように言われると、女性としては辛かろうと同情的にみてくれてその事にはなるべく触れずに変わらず接してくれるとても人の良い学友は案外多かった。勿論、愛莉に白い目を向けてくる人々もいたが。
対外的にみれば愛莉は着実に女性としては終わりつつあったが、何も不安も後悔も無かった。何故なら自分を最高の女性として肯定してくれる人が居たから。その人一人いればもう、愛莉にとってはどうでもいいのだ。
そして二人は交際を続けたまま、大学を卒業して就職した事を期に、掛け替えのないパートナーとして結婚へと至った。
「準備はいいか?」
「うん。丁度いいくらい」
教会での結婚式当日。新郎新婦入場前になって加藤は愛莉の控え室に訪れた。
学生時代に比べて愛莉は顔立ちは未だ少しのあどけなさを残しているが、しかし大人らしい落ち着きを身につけていた。体型もやはり隆起に乏しい胸は余り変わらなかったが、代わりに腰つきは成熟しより女性らしくなっていた。
それも、メイクと純白のウエディングドレスにより少しの幼さはなりをひそめてただただ美しい花嫁姿の女性がそこにいた。
「綺麗だよ」
そう妻となる女性に告げた加藤もタキシード姿。彼は女性としての魅力に富む愛莉に比べると、特徴もない顔立ちで体系も中肉中背、普段は印象に残りにくいがこの日は綺麗に着付けたタキシードと、覚悟を決めたような表情故に精悍さを感じさせる。
「貴方も。今までで一番かっこいい」
そう陶酔したように愛莉も返す。彼女は夫となる加藤が確かに輝いて見えた。
しかし、その陶然とした顔に一筋の脂汗が伝った。
「充分効いているみたいだね」
「うん。ちょっと遅れると我慢仕切れないかも」
加藤の問いに、少し顔を歪めながら愛莉は答える。加藤はハンカチを取り出して愛莉の汗を拭いた。
「ならそろそろ行かないとかな」
加藤がそう言った時にガチャリと控え室の扉が開かれて結婚式場の教会の女性スタッフが顔を出して告げた。
「お時間です」
「丁度良かった。行こうか」
「ええ、貴方と一緒にどこまでも」
加藤が手を差し出すと、愛莉はそれを取り言った。
ーー新郎新婦の入場。現れた二人に、結婚式に出席していた二人の身内、親類や友人達は色めき立った。
普段とは違ったタキシード姿の加藤にウエディングドレスに身を包んでラウンドブーケを手にした愛莉。二人は息を呑む程美しかった。普段は元々女性的な魅力に富んでいた愛莉に比べると、見てくれが悪い訳ではないが無個性な加藤はどうしても見劣りする面がある。無論面と向かって言うものは居ないが、陰では二人は釣り合っていないカップルなどと言うものもいた。
しかしこの時の加藤は、元々の顔立ち云々を超えた美しい風格を纏っていてまるで今この瞬間の愛莉の隣にいるべきはこの男を置いて他にいないと皆が確信する程だった。
皆な祝福を受けながら二人はヴァージンロードを歩き祭壇へと向かう。その道中に二人の姿を見て違和感を感じた者が複数居た。先に述べたように加藤の風体は優雅だ。しかし愛莉の表情は硬く強張っているように感じられた。頬に一筋の汗が伝わって、注意深く見れば歩き方も何処かぎこちなく感じられる。単に緊張しているだけかも知れない、そう皆思った。愛莉の一部の身内は体調が悪いわけではないといいが、と思っていた。
そして、特筆すべき直感の良さを持つ僅かにこの場に一人か二人程度だけが、この後起こるかも知れない事に思い至った。
二人は祭壇に上がり、神父の元で向かい合った。
神父はまず二人と参列者に祝福の言葉をかけた。そして結婚式での佳境とも言える、誓いの言葉が紡がれる。
「加藤さん、あなたは今、愛莉さんを妻とし、神の導きによって夫婦になろうとしています。汝健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、敬い、慰め遣え、共に助け合い、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
その予定調和とも言える神父の台詞に加藤は一人、頷いて穏やかに、しかしはっきりと答えた。
「誓えません」
予定調和をぶち壊す加藤の返答に、一瞬遅れて参列者達がざわついた。神父も狼狽した様子だったが、あくまで穏やかで冷静な様子の加藤に自身も落ち着きを取り戻して聞いた。
「それは何故ですか?」
「これは神前での誓いでしょう」
加藤はあくまで穏やかに答えた。
「口先だけで誓いを立てたくないのです」
「神父様。貴方は今までに何組の新郎新婦に今の言葉を投げかけましたか?」
「答えかねます」
加藤からの問いに神父もまた穏やかに微笑して返した。
「そして、あれ程遍く状況に対して相手を愛すると誓いを立てた方々の何組が離婚しましたか?」
その問いに、ぴくりと神父の微笑が強張った。そう、神聖なる父と子の身許においての絶対の誓いにもかかわらず、それを軽々しく破るものなど珍しくもないだろうと。
そして、そんな軽々しく破られる宣誓になんの意味があるのだと問うていた。
「口では何とでも言えます。しかし、私達の先の事など分かりません。分からない事を誓えません。ただ、私はこの先も出来れば彼女と共に歩みたい。それは安い誓いなどに堕としたくはないのです。ただそうあれるように二人で努力していきます」
「そうです」
加藤の思いに、愛莉も目元から一雫の澄んだ涙を流しながら、応じた。
「私も、そういう風に貴方と在りたい。誓うことなどありません」
「分かりました」
神父はその二人の言葉を聞き、深く頷いた。
「あなた方の誠実なお言葉を主は聞き届け、主はその考えを尊重し、そして主はあなた方の努力を見守って下さる事でしょう」
そう微笑して、新郎新婦の意思を尊重して誓いの宣誓を極めて特例の形で締め括った。それでざわついていた参列者達も落ち着きを取り戻していた。参列者の中にはその宣誓での二人の態度を神父の言った通り誠実だと感心している者もいるが、また一方で宣誓の様式美を守れない新郎新婦に不愉快な思いを抱いている者もいた。
「では指輪の交換を」
上手くアドリブで取り仕切った神父は滞りなく、式を続けた。加藤と愛莉は共にここは慣例通りに互いの左手薬指に指輪を通し合った。しかし、ここで出席者の多くは愛莉の変調に気がついていた。彼女はこの幸福の絶頂の場面にそぐわない苦痛を堪えるように表情を歪め、しかし必死でそれを隠そうともしているが額には脂汗が玉のように浮いている。
「それでは、これから二人で努力していく姿を主にお見せするという約束のキスを」
誓いは行えない二人の為に、神父はそう言い回しを工夫して新郎新婦のキスを促す。
結婚は人生の墓場という言葉があるが、言い得て妙である。少なくとも今までの二人は今日この結婚の瞬間において死ぬのだ。そして死んだ者は生まれ変わらなければならない。
そう、二人に誓いは要らない。これから共に新生して二人は新たに歩み出す。ならばこの場に御座す神よ、二人の変態の夫婦の門出を御照覧あれ。
加藤が促されるままに口付けをしようと一歩踏み出した、その時ぎゅるるごろごろ、と大きくお腹の鳴る音がした。
明らかに新婦のお腹が鳴ったのだと大半の人が理解したが、この大事な場面で聞かなかった事にするくらいの情けは皆持っていた。そして、先程愛莉の顔色をみてこれから起こる事を予感した僅かな人は、その予感が確信に変わった。
ーー間違いない、これから起こるのは……
ブリュブリュウウゥゥゥッ!ビビビヂビチビリュゥゥッ!
二人がキスをした瞬間に、激しい音が鳴った。愛莉の肛門が奏でた爆音が教会の聖堂に響き渡ったのだ。
ボダボダボチャッ!っと祭壇の床に音を立てて軟便が落ちた。茶色の糞溜まりが愛莉の足元に出来る。
ブリュウ!ブリリリリュゥゥ!プシューッブヂッ!ビタビタビタ!
完全に静まり返った聖堂の中で更にキスをしたままの愛莉の肛門が爆発した。先程の加藤の誓いの拒否に対してはざわついた参列者達は、完全に言葉を失い静まり返っていた。愛莉のウエディングドレスの尻部分がみるみる黒茶色に染まる。
先程は上手く対応した、結婚式においては百戦錬磨といった具合の神父も口を開けて絶句してしまい何も取り繕う事が出来なかった。一番近くに居た為に神父には真っ先に生臭い腐ったような便臭が届いた。
そんな、馬鹿な。参列者達は皆そう思っていた。確かにこの場にいる人達は愛莉には体質として便失禁の悪癖がある事を知っている者は多かった。
それにしても、こんな場面でやらかすか?
やらかす訳はない。わざとだ。愛莉は、事前にこの頃合いに効いてくるように多量の下剤を服用していた上で、吹き出しそうな糞を我慢していたのを今解放したのだ。
そう、女として完全に死ぬ為に、そして加藤の妻として生きる為。その為に愛莉は漏らしたのだ、加藤の口付けを受けながら幸福の絶頂で。
キスを終えると、加藤と愛莉の二人は連れ立って祭壇を辞して歩き出した。ブチッブリュッ、と断続的に愛莉の肛門が音を立ててバージンロードに糞が点々落ちた。加藤のタキシードの股間はパンパンに張り詰めて誰から見ても勃起しているのは明らかだった。
美しい結婚式はあっという間に糞まみれになった。
そして二人は教会の外に出た。段取り通りに、参列客もどうしたらいいか分からぬままに反数がついて来た。祝福のライスシャワーは誰からも無かった。
あぁ、加藤は自分の妻となる愛莉を見た。神聖な結婚式を糞濡れにして全ての人に自身の変態性を表した、史上最低の新婦、自分の妻。今この瞬間に女性として死んだ、恍惚とした表情で涙を流す彼女がーー
「君は誰よりも美しいよ」
そう言って先程の祭壇でのそれよりも幸福の激情のこもったキスを加藤は愛莉に捧げた。
ブリュリュブチュブチュブリリリプューッ!ビダビチャビチャ!
口付けを交わし最後に腸に残っていた宿便をぶちまけながら、間違いなく自分の人生で最も幸福な瞬間に愛莉は手にしていたブーケをトスした。
放られたブーケは誰も受け取ろうとはせずにばさり、と虚しく地面に落ちた。
チャペルの鐘が高らかに鳴る。最高に糞ったれの新郎新婦を、それでも天だけは祝福していた。