※この作品はR-18です。

クレオパトラの鼻がもっと低かったら   作:ㅤ ْ

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ロリビッチ

柊明香の朝は早い。

 

小学三年生。まだ齢が二桁にも満たない子供。幼子は良く寝るも仕事と言えそうなものだが、彼女は長く寝る事が出来ない。早寝早起きならば健康的なものなのだが、明香は夜11程に床につき、おおよそ朝三時前後に目が覚めてしまうのだ。

 

別に短時間睡眠でも平気な人間は居るが、彼女の場合特に理由なくそれ以上長く寝られた事がほぼないというのだから生粋のショートスリーパーだろう。

 

実際彼女の母親は、娘があまりにも寝ないから心配して医師の診察を受けさせた事があったが、それでも医師の判断は、心身に問題は無い、健康上恐らく問題ない体質的な短眠者であるとの診断を下した。

 

実際、明香も全く困っている訳でもない。むしろ普通の睡眠時間が必要不可欠な人間に比べれば、睡眠に裂く時間が短い分人生における活動時間が増えて得であったろう。最もまだ幼い彼女は自身の特異性もよく分かっていなく、その恩恵も実感出来ないが。

 

なので、まだ外も暗い朝三時頃から身支度を整えている今日も、明香からすれば普段通りの日常である。彼女からすれば自分に比べて何故かやたらと朝が遅い家族が起きだして朝の支度をするまでにさっさと身嗜みを整えたら、のんびり余暇をスマホで動画を見たり、漫画を読んだりで潰すのがいつもの事だ、起きてから母が朝食を用意してくれるまでに時間がたっぷりある。

 

明香は鼻歌混じりに姿見の前でピンクから赤の暖色系統で纏めまれたプルパーカーとスカートに身を包んだ自分の姿をチェックする。同年代として平均かやや平均より下くらいの小さな体躯。まだ第二次性徴が始まる極手前の性差のあまりない幼気な身体付きで、くりっとした吊り目気味の無垢に光る眼が印象的な顔立ちはかなり整っているがまだ幼い為に美しさよりも強い可愛らしさが表立っていた。

 

肩にかかる程度の長さの艶やかな黒髪を、横でほんの一房だけ飾り付きヘアゴムでくくる。ほんの少しついた頭頂部の寝癖をくしくしと手櫛で撫で付ける仕草はおしゃまだった。

 

 

大体、母親が起き出すのは六時過ぎになる。そして一人いる兄は七時過ぎになるか、たまに明香の次に早起きして四時くらいに起き出す事がある。

 

何で皆起きるのがそんなにおそいのかなぁ?等とたまに思う事もあれどまぁそういうものなのだと思っている。

 

「朝ごはんはなにかなぁー?」

 

どうでもいい独り言を溢しながら明香はベッドの上でうつ伏せに寝そべって足をパタパタさせながらスマホを弄る。彼女は食べるのが好きで、同年代に比べて良く食べる。朝食に想いを馳せても実際に用意されるのはまだ二時間以上先なのだが。

 

「おっ?」

 

その時、明香はベッドの上で身体を起こした。兄の部屋である隣室の扉が開いた音を聞いたのだ。一般家屋の為別に防音等優れている訳でもなく隣室の扉が開く事くらいは起きていれば気がつく。どうやら今日は兄が早起きの日らしい。

 

ガチャリと音を立てて少々不躾にノックも無しに扉が開けられて兄が入ってきた。

 

「明香ー、セックスしよーぜ」

 

「にいちゃん!やるやるー!」

 

そして兄が早起きする日は、兄妹でセックスするのが常であったーー

 

………

……

…

 

「うぁー、気持ちいい……」

 

ベッド上でジュルジュポ、と唾液が絡む音を立てて明香は中学三年生になる兄の朝勃ちのままの肉棒にしゃぶりつき舌をねっとりと絡めていた。

 

兄の体はほぼ大人の身体に成熟して、肉棒も反り立ったサイズは中々立派だが仮性包茎で亀頭は包皮に包まれたままだ。

 

明香はその包皮と亀頭の隙間に尖らせた舌を挿し込むようにして少しずつ包皮をずり下げる、一定以上押し下げるとぺろりと包皮が向けて赤い亀頭が露出する。手を使わずに舌先だけで皮をむく舌技は器用なものだった。

 

仮性包茎であり寝起きという事もあって、包皮内は蒸れて口内から鼻にむっとした臭いが抜けるが、明香は構わずに自分の匂いで上書きしようとするように舌を裏筋に這わせると、雁首の溝をくるりくるりと舌先で舐め取り、鈴口のすぐ上辺りを口内の上顎の天井に当てるようにして擦り付ける。

 

「にいひゃん、じゅるっ、あすか、くぽっひょうずでひょ?」

 

「おぉ、すっげぇ……腕を上げたなぁ」

 

明香の言葉に、兄は妹の口内の感触に悶えそうになりながら賞賛する。

 

んふっ、と咥えたまま嬉しそうに一つ息を漏らすとじゅるじゅると絡めた唾液を啜るように、口内の空気を抜いてペニスに強く吸い付くようにしつつ頭を前後させてピッタリと隙間ない口内で扱き立てる。

 

「うおっ!ヤバい、出そう」

 

その兄の言葉を聞き、明香は更に技巧を変える。前後動をより深くして殆ど自分の喉奥に亀頭を自ら叩きつけるディープスロートに以降。

 

「ごえっ、ぷほっ、ごっぶちゅっ、がほっ!」

 

僅かにえずくが、しかし明香は割と平然と亀頭の先を喉奥の向こうまで入りかねないくらいに出し入れする。彼女はどうも嘔吐反射が人より鈍いため、言わばオーラルセックスの奥義のような技法も使えた。それを使いこなしているのがこんな幼子という事実。

 

そうやって亀頭を喉奥で扱かれるとあっという間に射精感は絶頂へと追いやられた。

 

「よーし、明香、出すぞー」

 

「んー」

 

兄が言うと、明香は喉を鳴らして了承の意を伝えると彼女は殆ど自分の顔が兄の腰に埋まる程に深々とペニスを咥え込み止まる。半ば食道に届きそうな所に鬼頭が到達している状態で明香は吐き気を抑えつつ、んぐんぐと喉を嚥下運動させて鬼頭を喉で揉み込んだ。兄は射精する時これをされるのが好きだった。

 

「うぉっ!っ!」

 

堪らず爆発射精。明香は間断なく嚥下運動を行なっている為に射精中も刺激は止まずに最大の快楽を感じながらの射精を行える。また喉奥に亀頭が嵌ったまま嚥下している為に、精液は口内を通らずにほぼ直接に胃へと落ちた。

 

「は、ぁ」

 

そうして喉奥でしゃくり上げていた亀頭が大人しくなったのをみて、明香はちゅぽっと肉棒を口から解放した。湯気の出そうな程に熱い唾液に濡れているちんこはしかしまだまだ硬度を保っている。精液は胃に直行したために彼女の口内には僅かな精液の残滓もない。

 

こうして二人の兄妹が倒錯した近親姦を行うようになったのはいつからだったろう。兄は明香とセックスしたい時はいつもこうして早起きして早朝に求める。誰よりも明香は早起きな為に母親に知られずにセックスをする為にはこの時間ぎ都合がいいのだ。人間は目が覚める手前が一番眠りが深いから夜明け前後はそう簡単に母親も起きない。まさにこの兄妹にとってはセックスなど朝飯前という訳だ。

 

「にーちゃ、明香もしてー」

 

「あいよ」

 

膝立ちのままぺろりと一つ舌舐めずりしつつ、明香は腰からスカートをストンと落としてパンツを下ろしながらそうねだる。兄が気楽に応じると、そのまま明香はパタリと後ろ様に倒れてパーカーを軽くたくし上げて、その秘部を露わにする。

 

その幼い女性器は、年齢に似合わずにかなり使い込まれているのだが、やはり歳が歳だけにそれでもほぼ発達は見られずにただの縦筋のようにしか見えない。しかし足を広げると僅かに割れ目が開く、隙間から除く肉はやや赤みがかり充血してみえ、中に溜まっていたらしい淫液がトロトロと溢れた。どうも兄に口淫を行いながら興奮していたようで、反応性に関しては年齢通りではない淫猥なものだ。

 

また足回りや太ももは皮下脂肪が豊かについてぷにっと良く肉付いており、お腹周りも少し肉が余ってぽちゃっとしていた。パーカーの袖に隠れているが腕も同様に肉付きがよい。彼女はよく食べる方ではあるが運動はそんなに好きではない為、然程カロリー消費が激しくはなく、少し体型はぽっちゃり目であった。最も、成長において大事な時期であるし、明確な肥満体というほどではない故に無理に減量などはすべき程ではないだろう。

 

「つってもこりゃもうほぐす必要もなさそうだな」

 

「あっ、ん」

 

兄は割と無造作に手をやり、明香の割れ目を開いてサーモンピンクの膣口に指二本を浅く突っ込んで掻き回して状態を確認する。トプトプと愛液を分泌している膣内は熱く、湯気が出そうであった。ぬとり、と糸を引く愛液は彼女の体質なのか水っぽさがなくて異様に粘度が高く天然のローションのようだった。潤滑剤としては非常に優秀そうだ。

 

「さっさと挿れてやるか」

 

準備は整っている事を確かめて、兄は先程一発射精したばかりでありながら既に回復を遂げてギンギンに滾ったペニスを明香に示した。流石の若さである。

 

「いーよ、いれていれてはやく!」

 

前戯に一々時間をかけないスピード感のある兄の行為に明香は寝そべったまま腰を持ち上げて左右にふりふりと揺らしてねだった。明香とて兄と同じく若さーーというより幼さだがーー故にテンポの早いのも嫌いではない。そのまま明香はベッドの枕を取って兄に向けて放る。兄は受け止めると浮かせている明香の腰の下に枕を敷いた。こうして少し腰の位置を高くすると兄は挿れやすく、明香も腰が楽だ。

 

兄は明香の開いた足の間に入って亀頭の切先を割れ目に沿わせて上下になぞって愛液をまぶす。そのまま狙いを定めて腰を突き出したがあまりに滑りが良すぎる為か亀頭が上滑りして外れた。改めて片手で竿を固定しながら膣口に当てがうと今度は抵抗感なくにゅるにゅると亀頭から竿を膣が飲み込んで行った。実際幼く小さな割れ目に、兄のモノは少々ミスマッチの大きさに見えたがこれもやはり見かけ通りではなく、まるで蛇が自分の口や胴体より大きな卵を丸呑みするような、空恐しくすらなる貪欲さを明香の膣は見せた。

 

「にーちゃんのちんこすごぃかたいー」

 

はー、と浸るように息を吐きながら自分のお腹の中を押し上げる肉棒の感触を味わう明香。

 

「お前も、相変わらず膣内がすげぇ」

 

その幼さ故に半分くらい挿れた所で行き当たる最奥で動きを一旦止めて兄も返す。竿全部を挿入する事は出来ないが、膣内に埋まった先の感触は格別だった。その小さな性器でありながらよくこなれていて、適度な締め付けがある。何よりその膣内の感覚は複雑だ、一枚一枚が高い襞がみっちりと詰まって絡みついてくる上に奥側はざらつきを感じる。そういう複雑な膣内が本人の呼吸や微妙な力の入り具合に合わせてぐねぐねと蠕動するのだから堪らない。これは生まれ持った名器というものだろう。極論、兄は挿入したまま動かずにいても充分に射精まで追い込まれるだろう。

 

コンドーム等付けていない生な為に尚更その快楽は鮮烈だ。まだ乳房の発達も見られない明香は、もちろん初潮もまだであり排卵も行われていない故に避妊は必要ない。

 

これが子供の作れる身体の大人の女だったらどうか?セックスには不純物が混じる。如何にただただセックスしたいと願っても、その男女のセックスは途端に子作りという要素に頽落してしまう。ただのセックスに子供、などというお呼びではない存在の影が常にまとわりついて離れない。故にくだらない避妊行為などといった無粋なものが必要になり、セックスは不純なものになる。本質的に純粋なセックスというのは不可能なのだ。

 

しかし、例外はここにある。子供を宿せぬ子供の身体。彼女達にのみ、純粋なセックスが可能となる。あぁ、幼き少女こそがセックスのためだけにセックスをする為に神がもたらしたセックスの権化なのだ。

 

兄は腰を動かしてピストン運動を始める。慣らし運転等はなく、腰使いはいきなりハイテンポだった。かつシンプルな挿抜だけで、明香を感じさせる事よりも単純に自分が気持ちよくなる事優先といった、若さ故の拙速なセックスだった。

 

「あー、やっぱすっげぇ気持ちいい」

 

「にーちゃ、あっ!明香のまんこきもちい?っつ、好き?」

 

しかし、ある種自分勝手でやや乱暴に兄に扱われるのも明香は嫌いではなかった。一見乱暴な抽送なようで膣が浅い明香が本気で痛かったり苦しくならないように奥を無理矢理突き上げるような事はしないよう気遣ってくれているのが分かっているし、ハイペースでぐちゃぐちゃに掻き回される感触も乙な気持ちよさがある。何より兄が、一人の男が自分の上に乗って無我夢中に腰を振っている様。自分の身体に溺れゆく様を見るのは堪らなく好きだった。 

 

「あぁ、お前のまんこ俺は好きだぞ!」

 

明香の問いにそう返して、兄は身体を倒して明香に口付ける。体格差がある為やや苦しい体制になるが、しかし兄は妹の唇を一舐めする。それに応じて明香も口を開けて舌を伸ばして、兄の舌と絡めた。ぴちゃ、ぴちゅりと違いの唾液が混ざり合う。蛇のように舌を絡め合いながら兄は明香にのし掛かるように腰を使う。ギシギシとベッドのスプリングが軋んだ。あぁ、兄ちゃんはホントに明香のまんこが大好きなんだ。そう実感した。

 

「あっ、お腹、暖かいの!」

 

兄に揺らされて、荒い息を吐きながら明香は言う。まだ起きたばかりでエンジンのかかり切らなかった身体に火が灯る。まだ正しく機能はしていない幼き子宮が疼く、下っ腹が熱くなる。

 

兄も高い壁がまとわりついてくる膣内を激しく挿抜していてはもう高まる射精感を堪えるのも限界だった。

 

「出すぞ!」

 

ぐっ、と一際深く挿入して子宮の入り口にぴたりと亀頭をくっつけて動きを止める。お腹の奥を押し上げられる異物感にふっと明香が息を吐き、反射で膣が大きくうねった。それが最後のトリガーとなって最奥でドブドプと射精が始まった。

 

「あー、出てる、出てる、あったかぃー」

 

射精を胎内で受けながら、明香は目を閉じてぬるま湯に浸かっているかのような心地良さげな声を出した。

 

兄は射精の勢いが弱まると二、三回腰を前後に揺すって膣内で最後の一滴まで出し切るとにゅぽっ、と肉棒を引き抜いた。明香の小さな孔と少し萎えた亀頭の間に粘液が糸を引いて橋がかかった。

 

「あー、気持ち良かった」

 

「んー、明香も目が覚めた!」

 

満足そうに兄が言うと、明香も上体を起こして一つ伸びをしながら言った。目覚めのいい明香は別に眠気があったわけではないが、こうして兄と一つ運動すると身体があったまってきて調子が上がる。

 

兄が萎えつつあるペニスを差し向けると、明香は何も言わずともぱくりと咥えた。そうして舌を這わせてこびりついた互いの液を舐め取って綺麗にする。

 

ーー兄ちゃんは好き。だって兄ちゃんはセックスが好きだから。

 

兄ちゃんは明香のまんこが一番都合がいいから明香とセックスする。だから兄ちゃんは好き。

 

………

……

…

 

「おはよー!」

 

「柊ちゃんおはよう」

 

朝、いつも通りの時間の朝のホームルームが始まる少し前に明香は登校する。級友の女の子達と朝の挨拶を交わしながら、席に着く。ランドセルの中の教科書類を引き出しに納めると、少し余った時間を仲の良い少女達の元に歩み寄り、昨日観たテレビドラマの事などの雑談で暇を潰す。

 

こうして朝の始業前はクラスの者は皆各々、仲の良いもの同士で集まって談笑している事が多い。明香も四人程で集まって何気ない話をしていた。その少し離れた所でクラスメイトの少年の三人組が居た。雑談に興じているというのとは少し様子が違う。周りに聞こえないように声を潜めて互いに何か言い合いながら、チラチラと明香達四人組、いや、明確に明香に向けて三人は時折目線を向けていた。

 

そんな視線を感じたのか、明香は首をそちらに向け不意に彼らと目が合った。

 

明香はふっ、と何処か艶のある微笑みを彼らに向けると少年達は慌てて目線を切った。

 

その後すぐに先生が来てチャイムが鳴り、皆各々の席に戻り朝のホームルームが始まった。

 

そうして一時間目、二時間目と退屈な授業が淡々と進む。そんな中明香の授業態度はどうかというとあまり宜しくはない部類だ。流石に勝手に席を立ったりといった授業崩壊になりかねない授業の妨害はするような事はないが、そもそも全く授業は聞いていないし、ノートすら取る様子がない。彼女は教科書を開いているフリをして、全く授業とは関係ない図書館で借りた本を開いて読書などしたりしていた。

 

彼女は勉強が好きではないし、そもそも特にする必要性を見出してすらいなかった。何故なら彼女はテストなどではどの教科にしても90点を下回った事がない。大抵は百点か、精々が一、二問間違えて95点以上かの答案だ。

 

別に勉強などしなくても簡単にそれくらい取れた。そもそも学年での学習内容など明香は教科書を読んだだけでほぼ理解していたからだ。強いて言うなら勉強らしき事は、テスト前に範囲となる教科書の該当部分を一度読み返せばそれで終わりだ。

 

特別に凄い事でもないだろう。子供というのは身体の発育同様に知能の発達具合にも著しい個人差がある。明香は知能の発達がかなり早い部類なのだ。故に同年代と比較した知能水準であるIQはかなり高い値になるだろう。

 

元々小学校での学習カリキュラムなどは知識発達が遅い、所謂出来ない子向けに組まれているのだ。有体に言って小学生のテストなどは簡単過ぎる。故に出来る子は低レベルな所で足踏みさせられる。逆に、特に出来ない子は付いていけない。同年代で皆で仲良く足並み揃えましょうなんて無理のある教育システム故だが、明香のように出来る子供にとっては時間の無駄だろう。

 

そんな欠陥教育故に明香は勉学のやり甲斐や楽しさなど知りはしない。結局、明香も単に知能水準の発達が早いだけなので、成熟したら恐らくは平均点か、平均より良い程度の知能に落ち着くだろう、十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人とはよく言ったものだ。

 

そんな訳で大して意味もない退屈な授業を、暇を潰しながら明香は過ごした。いっそ居眠りでもしてしまえば、退屈な時間を潰せるだろうが、明香は短眠者という体質上昼間に眠くなる事もないので本当に暇を持て余す。

 

しかし、そうして退屈な授業を四限目までこなすと楽しみにしていた給食の時間だ。食べるのが好きな明香はこの時間が待ち遠しかった。朝食も結構食べてきたが、しかし昼にもなれば腹ペコだ。

 

そして、今日は特に給食を楽しみにしていた。献立が大人から子供まで大好きカレーライスだからだ。配膳されたトレーの前で明香は目を輝かせながら皆といただきますと手を合わせると、一二もなく早速カレーを頬張る。

 

明香は食べ物は、割と極端な味付けのモノを好む。甘かったりしょっぱかったりといった濃口の味が好みであり、カレーで言えば辛口が好きだ。だが、家で食べる味の濃くてスパイシーな辛いカレーとは違った、学校給食の辛いのないマイルドで優しい味付けのカレーもまたこれはこれで好きだった。彼女はパクパクと食べ進み、おかわりまでして綺麗に平らげた。

 

そうして、皆食べ終わり食器を下げると昼休みになる。この時間は皆、校庭に遊びに出たりと思い思いに自由に過ごす。さて、腹ごなしでもするかと明香も席を立つ。ふと、始業前に自分に目を向けていた三人組の事が頭を過ぎる。彼らは既に教室には居ないようだ。

 

「あれ?柊ちゃん、どこいくの?」

 

「ちょっと遊びにいってくるねー」

 

声をかけてきた友人の少女に、明香はそう答えるとひらひらと軽く手を振りながら教室を出て行く。その背中を見送りながら明香の友人は首を傾げた。

 

明香は昼休みは割とふらりと何処かへ出て行く事が多いのだが、そういえばいつも何処にいるのだろうとふと疑問に思った。遊びにと言う割には校庭などで遊びに興じている姿を見た事が彼女は無かった。では図書室にでもいるのだろうか?

 

そんな事を少し考えていたが、まぁそんなのは別に後で本人にでも聞けばいいやと考えを切り替えて彼女は仲良しグループとの談笑の輪に入っていった。

 

………

……

…

 

明香は渡り廊下を歩いて体育館へと向かっていた。

 

この学校の体育館は使用時以外も基本的に常に解放されているが、無断で使用する事は禁じられており昼休みにも普段は誰も立ち入らない。なんだか設備を無駄に遊ばせているようだが明香にはここは良い場所だった。

 

平然と体育館内に明香は立ち入る。誰も使わない為にガランとしたフロアを歩く。フロアの奥、体育倉庫の扉を開いた。

 

「今日は星野くん達かぁ」

 

「よし!やっぱりここだったな」

 

埃っぽい体育倉庫内に居た先客は、朝に明香に意味ありげな目線を送ってきていたクラスメイトの少年三人組だった。

 

………

……

…

 

埃の漂う体育倉庫。床運動や器械体操等に使うマットや跳び箱、ボールなどが収められている。使用時間外の体育館の更に奥なので人が近づく事はない。故に明香は学校内での情事を行う際のスポットとして利用していた。

 

セックスを愛する明香は日々を過ごす学校においても当然というべきか結構な数の相手に手を出していた。しかも相手は多岐に渡り、クラスメイトから始まり同級生の男子、高学年、低学年、更には教師も二人ほど。

 

そんな風に多数の少年(一部例外有り)達と関係していくが、当然明香という女を知った幼い彼らは皆もっとヤリたがる。しかし、肉棒がいくら何本もあっても相手をするのは明香の身体一つ、穴は限られている。

 

その結果、明香達と彼らには自然とある種のルールが出来ていた。明香達が使うセックスの為のスポットはここだけではなく、校内に数カ所ある。

 

セックスしたい少年達は、昼休みや放課後などの纏まった時間にそれらのセックススポットの何処かに行って待機する。早いもの勝ちであり先客がいた場合は基本的に引くが、あるいは交渉して一緒にやろうかという場合もある。

 

そして、明香はそのスポットのどれかにランダムに出向いてその場に居た者と必ずセックスするという、言わば抽選制とでもいうルールだ。無論何処に行くかは明香の気分次第で、気分が乗らない時はーー最も彼女にそんな事は滅多にないがーー何処にも行かない事も自由である。つまり、選ぶのは場所なので明香自身も日によって特定の誰とやりたいという風に相手を選べる訳ではないのである意味お互いに公平である。

 

そんな抽選結果で、運良く明香の行き場所を引き当てて見せたクラスメイトの少年三人と明香はマットの上で絡み合っていた。

 

少年達は皆簡易的に下だけを脱ぎ、対する明香は惜しげもなく全ての衣服を脱ぎ散らかし全裸ーーと思いきやソックスだけは付けている。単に脱ぐ必要性もないからだろうが、それが返ってある種のフェティシズムを煽る。

 

マットの上で仰向けになっている少年は、同年代としては背丈がやや高めで、ガッチリとした体格という訳ではないが、少年らしい身体の範囲でしかし無駄なく引き締まった筋肉質な体付きをしていた。やや日焼けした肌をしており、何かのスポーツクラブにでも入っているのか、単に日々外を遊び回る中で鍛えられたのか、明香は知らない。どうでもいい事だった。

 

「あー、気持ちぃー」

 

本当に心地良さげに言う彼の上に明香は跨がって幼い膣で少年の肉棒をずっぽりと咥え込んでいた。兄のモノは半分くらいしか挿入らない明香の膣でも、少年のペニスはまだまだ未成熟で勃起していても完全に明香の膣内に収まり、互いの股座が密着した状態で明香は腰を前後にスライドさせて膣内の硬いペニスの感触を楽しんでいた。少年もまた小さいが硬く隆起した肉棒にかかる緩やかな快楽に浸っていた。元々明香は相当な名器の持ち主故にその気になればすぐに男を搾り取ってしまうので、控えめな腰使いくらいで丁度良い。

 

「う、おっ、つぅ」

 

下では一人を膣で相手しつつ、上では自身の右に立つ少年のペニスを口でくぷくぷと咥えて舌を絡めていた。同時に右手で小さくもぷっくりと張っている玉袋を優しく弄っている。こちらは膣内と違って、あまり手加減していない為に咥えられているやや小太りの少年は挿入している少年よりも快楽に翻弄されて悶えていた。

 

「くちゅっ、はぁ……ちゅっ」

 

少年の射精感が湧き上がりそうという所で、小休止というように明香は口を離す。離し際、鈴口に一つ慈しむようにキスをした。少年のペニスは年齢通りに小さいが代わりに結構太さがあり寸詰まりのような印象だった。包皮は剥かれて鮮やかなピンクの亀頭が露出していた。

 

明香は腰つかいを前後のスライドから、ゆったりとのの字を描くように廻すのに切り替えつつ、今度は左に向き直る。そちらは三人の中で一番体格の劣る少年だった。色白で背丈も低く、細身であり、顔立ちも性の分化が始まる前の為に中性的で可愛らしく、全体的に少女とも少年とも判断がつきにくい。

 

明香の左手が根本を抑えていた小さな勃起も可愛らしく包皮を被っていた。他二人は仮性包茎ながら既に包皮を剥く事が出来るがこの少年は、被ったままだ。明香は試しに剥いてみようかとも試した事はあったがまだ無理があったのか痛がるので無理はやめておいた。包皮の余った先っぽにキスをする。その反対の右手は小太りの少年のペニスを甘いじりしていた。

 

「ん、くちゅっ、うん、くちくちゅっ」

 

「あぁっ!」

 

そうして、そのまま舌を絡めつつ咥え込むと頭を前後に振ってかなりのハイペースで攻める。可愛らしい少年はいきなりの速攻に意識せずに声が出てしまった。

 

「ふぁ……星野くん。ひもちいい?」

 

一旦口を離して、舌でペロペロと先っぽを舐めながら明香は可愛いらしい少年の顔を上目遣いで見つめてそう尋ねる。すっかり乱交に酔っているのか明香は、上気した顔に濡れたようなトロンした目付きだ。

 

しかし、そんな眼で問いかけられた少年は戸惑ったような表情を浮かべていた。他の二人も、どこか素に戻ったかのように真顔になる。

 

「?」

 

「あの、星野は俺だけど」

 

「あれっ?」

 

はて、何か間違えたろうかと首を傾げた所に、反対の方向から小太りの少年が小さく突っ込んだ。

 

「僕は、田宮だけど」

 

「えっ?」

 

星野と呼びかけられた可愛らしい少年は、そう小声で訂正した。

 

「……ちなみに俺は?」

 

明香に跨られている筋肉質の少年が聞いた。

 

「確か田口くんだよねー」

 

『誰だよ!?』

 

その明香の答えに三人は異口同音に突っ込んだ。彼の名は山口だった。ちなみに明香達のクラスメイトに田口などという名のものは一人もいない。

 

「お前本当に人の名前覚えねーよな。まぁ、どうでもいいけどっ!」

 

「んひゃあ!」

 

どうでもいいと言いながらも当て擦りのように、筋肉質の彼は下から腰を跳ね上げるように明香の膣内を突き上げた。それまで受動的に明香の腰つかいを享受していただけだが、自ら積極的に腰を使い出した。上から跨られているという、自分では動き難い体勢でもお構いなしに下から挿抜出来るのは筋肉質な身体の通り体力があるのだろう。下から揺すぶられるのに合わせ、少しだらしのない明香のお腹の余った肉が揺れた。

 

「あ、あんっ、田口くん、そんなしたらすぐ出ちゃう、よー」

 

「山口だよ!……もどかしーんだよ、いいから一発さっさと射精させろ」

 

下から突き上げられながら明香は自らを支えるように両手で両脇の二人の少年の勃起を掴んだまま忠告する。彼女は自身が過剰に快楽を与える名器である事を自覚している。自分か相手が最初から飛ばせば三分程持たせられる者はごく一部しかいない程だ。しかし、少年は最初から持たせる気がなくさっさと射精したいらしい。ある種、明香を都合の良い便所扱いしているかのようだ。

 

「それに余り時間をかけると僕達の番が回ってこないし」

 

「そゆこと」

 

横から細身の少年がそう訴えた。昼休みはある程度まとまった時間とはいえそこまで長くはないし、一人だけを相手にするならともかく三人がかりなら確かにあまりゆったり楽しむ暇はない。

 

「しょーがない、なー。じゃー射精しちゃえ!」

 

「言われなくても、もうすぐだよ」

 

促す明香に、そう応じる筋肉質の少年。それならばと、明香は自らも少年に合わせて腰を上下させつつ腹圧を利用して膣内を蠕動させた。そうして搾り取りにかかれば。

 

「あっ、ちょっと待っ?つっ!」

 

十秒強だった。明香が攻勢に出ると少年はその程度で暴発に近い形で射精をした。

 

「あはっ。射精てる射精てる、お腹の中ですっごくビクビクしてるー」

 

歯を食いしばって、射精の快感を堪える自分の下にいる少年の顔を、陶然とした顔で見下ろしつつ愉悦を含ませた声色で明香は言った。

 

そうして、膣内での吐精が収まったのを見計らって明香は腰を上げる。にゅるん、と小さな膣口からぬとぬととした多量の愛液が糸を引きながら少し柔らかくなった少年のペニスが吐き出された。白っぽく粘性の高い液が見られるが、これは攪拌された明香自身の愛液であり、多量に吐き出された精液は逆流してこなかった。高い粘性故に膣奥に留まっているのだ。

 

「はぁー、気持ちいかったー」

 

そう感想を述べる明香は少し汗ばみ、仄かな木々の若葉のようなフレッシュさにオレンジに似た柑橘系の爽やかな甘みが混じったようなニュアンスの香り、プチグレンのような青い果実に相応しい体臭を纏っていた。

 

「くそ……一瞬で持ってかれた」

 

「明香のまんこに勝てるわけないでしょー。きれーにするからじっとしててー」

 

少し悔しそうにいう筋肉質な少年とは対照的に得意気に明香は言うと、下がって上体を寝かせて少年の肉棒を口に咥える。自身の愛液を舐め取り、鈴口から漏れてくる尿道に残っていた精液を吸い取るようにして清掃する。流石の若さというべきか、それだけで射精直後にも関わらず少年の肉棒は射精前の硬さを取り戻す。

 

そのまま、明香は膝を立て腰を上げて自身の性器を他の二人に呈する。湯気が立ちそうに熱い愛液がトロトロと溢れて、少しの生臭さの混じるメスの香気が立ち上り、二人の少年は生唾を飲んだ。

 

「ほらー、次星宮くんいれてー」

 

『名前が混じってるよ!』

 

明香のおねだりに、素に戻って星野と田宮は同時にツッコんだ。

 

「あれー?」

 

はて、どっちがどっちでなんだったっけ?と首を傾げる明香に、二人の少年は結局どっちが指名されたのか分からなかったからじゃんけんでさっさと順番を決める。

 

「よし、じゃあ次俺」

 

結果勝利した小太りの少年の方が澱みない動きで明香の後ろに回り、突き上げられた腰を片手で掴んで、もう片手で自身の太めの寸詰まりのペニスを支えて狙いを定めるとぬるり、と挿入する。

 

「あっ、硬い、ふといねぇー」

 

ふー、と心地良さげに息を吐き間延びした感想を漏らす明香。三人の中では最も太いとは言えども流石に兄や大人には劣るのだが。

 

「う、わ、ぬるぬるでグネグネだ。相変わらずすご……」

 

小太りの少年もまた感想を漏らす。挿入してくるモノには問答無用で快楽を与えてくる無慈悲な膣内の感触でいきなり込み上げそうになる射精感を堪えていた。精液を得ようとする女の膣の機能性に少年は恐怖すら覚える。最も、実際にはこれ程快感を与えるのに特化している名器の明香が特別なのだが、経験は明香以外にない少年は知る由もない。

 

その間に、先に終えた筋肉質の少年と可愛らしい少年がアイコンタクトを交わす。筋肉質は自分が一番先だったから譲るよ。という意思で場所を明け渡し、可愛らしい少年がその場に来る。元々仲のいい友人達なのだろう、息が合って無言でも意思の疎通が出来ている。

 

「ん、ちゅ」

 

そして、明香も彼らの意思を汲み取り目の前に来た少年の勃起した包茎にキスを一つすると、舌を絡めて口内にぱくりと納めた。

 

「ぢゅっ、じゅぽジュルっ、んっ、ピチャッ、んふっ」

 

「うわぁ!」

 

そしてそこから明香は、慣らし運転等の遊びもなくいきなり本気で口淫をしてきた。唇の咥え、舌の絡め、上顎との摩擦、吸い付き、喉……は幼き短小のペニスでは届かず使えなかったが、それらを駆使して今まで覚えた技法を良い塩梅でかつハイペースで行うものだからその暴力的とも言える快楽に可愛らしい少年は思わず悲鳴にも似た声を上げた。

 

そんな自分の前方で繰り広げられている攻勢に意識を向ける余裕もなく、挿入している小太りの少年は自らも腰を使い攻め始めた。いや、明香の口唇に比べると少年の腰つかいは攻勢というには、あまりにも慎重で弱々しいものだった。

 

それも仕方がないだろう。明香の幼き身体は純粋なセックスの為にだけある。故にその膣は膣であって膣ではない。月経の為の排出や、産道といった為の器官ではない。それはただ男に快楽を与えて射精させる為の純粋な搾精器官としてある。故に、積極的に攻め入れば逆に少年の方があっという間に根を上げて射精する事になる。明香の搾精器官を出来るだけ長く楽しむには兎のような慎重さと臆病さが肝要だ。

 

「っ、えげつねぇ」

 

小太りの少年は生々しい膣内のうねりと大量の襞の絡みつきに射精感を誤魔化しつつ腰をゆっくり前後させながら、そう感想を漏らした。

 

「うわぁ!射精る、射精る!」

 

しかし、えげつないのは口淫もであった。挿入している少年は自分で挿抜しているから快楽をコントロール出来るが、咥えられている可愛いらしい少年は腰をがっしりと相手の両手でホールドされて逃げられない状態で全く遊びのないフェラをモロに受けて、なすすべなく明香の口内でペニスを激しくしゃくり上げさせ射精した。

 

「あーっ、あっ」

 

「ん、ちゅるっ」

 

足腰を軽く痙攣させながら射精する少年の顔を上目遣いで観察しつつ明香は口内の吐精が収まるのを確認すると吸い付きながら頭を引いて、唇から音を立てて肉棒を解放する。その凄まじいフェラチオに文字通り腰砕けになったのか、少年はふらふらと後退するとへたり込む。こくり、と一つ喉を鳴らして明香は舌上の精液を胃に落とす。

 

「んー、ごちそーさま」

 

ぺろっと一つ指先を舐めつつ無邪気でかつ妖艶な笑みを浮かべて明香は言った。可愛らしい少年はその見かけ通りにまだ男としてはかなり未成熟なのだろう。精液の量は少なく、そもそも薄くて水っぽかった。クセもないし、喉に引っかからずに非常に飲みやすい。が、明香にとっては悪く言えば飲みごたえに少々欠ける。

 

「か……おいでおいでー」

 

可愛らしい少年に場所を譲って手持ち無沙汰で三人の絡みを見物していた筋肉質な少年を明香は手招きした。ちなみに彼女は川口君と少年を呼ぼうとして、しかし何か間違っている気がしたがしかし、彼はさっきなんと名乗ったかが覚え出せずに結局名を呼ばずに誤魔化した。

 

その彼は招きに応じて明香の目の前にくると、どすりと胡座をかいた。その股間では一番最初に射精したものの興奮冷めやらぬのか勃起は収まっていなかった。収まりがつかないから何とかしろと言わんばかりだ。しかし、歳の割には態度といい中々ふてぶてしい少年である。

 

明香はそのぴんと健気に勃った肉棒に手を這わせてこしゅこしゅと扱き出す。

 

「うおっ!」

 

唐突に声を出したのは明香の後ろ。挿入している小太りの少年だ。手コキをしつつ明香がいきなり不意打ちで括約筋を絞めつつ腰を一つくねらせた、それにより膣内が複雑にうねりながら締まり、その快楽に思わず声を上げてしまった。精液が込み上げそうになり彼は挿抜を止めてクールダウンを試みていた。がっしり明香の腰を掴んでいるのはまた腰を使われない為か、もう一度明香から責められたらもう射精は我慢出来そうにないのだろう。後ろの事なので明香からは目視は出来ないが、なんだか健気で懸命な様子が伝わってきて彼女はクスリと一つ笑った。

 

そうしながらも彼女は手は止めない。元々かなり器用でマルチタスクが得意でありその気なら4wayくらいは出来る。対多人数は得手で三人くらいなら同時に悶えさせる程の能力があるのだ。

 

握った手で長いストロークーーと言っても幼き勃起ではそこまで長い必要はないがーーで根本から先までをしごいて、やがて親指と人差し指で作ったリングで根本付近を押さえるような短いストロークな変化させて、パツっと張っている鬼頭をパクリと咥え込んだ。

 

「くぷっ、ジュプッ、んーんおひでー」

 

竿の部分を扱きたてつつ亀頭を口内で転がす責めに、筋肉質な少年は顔を歪める。そうしながら明香はへたり込んだままの可愛らしい少年に目を向けて彼も呼んだ。少年二人に挟まれている明香を見ているうちに彼のペニスも再び鎌首をもたげ始めたのを目敏く気がついたのだ。

 

魅入られるようにふらりと横に近づいてきた可愛らしい少年のペニスを明香は空いている片手で捕食するようにきゅっ、と捕まえた。彼女はあくまでもう片手と口で筋肉質の少年の細長い勃起への奉仕に集中し、目線は伏せされていたがほぼ死角に寄って来たペニスをノールックで捕まえて見せた。

 

そんなくらい今の彼女には簡単だ。彼女は現在フロー状態、スポーツでいうところのゾーンに入っていた。それは視野が狭くなるような集中とはまた違う。拡散的な集中だ。強い多幸感。幸福なこの瞬間、背中に目がついているようだった、肌が開きこの体育倉庫の部屋の隅に転がっている埃の一欠片すら感じ取れた。

 

射精感が収まったのかまた腰を使い始めて挿抜を始めた小太りの少年。後ろから突かれているから彼の姿は勿論明香には見えない。だが彼が強い快楽に酔ったような、それに抗うような法悦とも苦悶ともつかない表情に歪んでいるのが、今、明香には見えなくても確かに見えていた。

 

そして、彼ら三人の射精感の昂ぶり具合の強弱まで手に取るようにーーうち二人は実際に手に取っている訳だがーー分かった。一番切羽詰まっているのは挿入している彼。さっき射精したばかりの可愛らしい少年は勃起してはいるものの、手で軽く扱いている分には彼らの中でもまだまだ余裕がある。

 

ならば、と明香は目の前にある筋肉質の少年の細長い肉棒への攻勢を強める。伝った唾液を絡めて指で作ったリングで根本付近を強めに扱き、顔を傾けて亀頭を頬の肉に擦り付けつつ、舌を絡める。指の強いピストン、柔らかい肉の摩擦、やや固い舌による蛇のような巻き付き。それら三位一体の快楽が少年を襲う。

 

一番射精に近い小太りの少年、彼は魔窟と言える明香の膣相手に恐る恐るのセックスを試みている。射精感を堪えつつ快楽を長引かせるのが目的だろう。恐らく明香がちょっかいを出さなければもう少し持たせるはずだ。

 

なので、明香は膣からはなるべく意識を外して相手のピストンに膣が射精を求める動きを行わないようにーーもっとも不随意、無意識には膣内はそういう風に蠢いているだろうがーー口での奉仕に集中する。今度は上口蓋のやや硬い壁に亀頭の上側を擦り付けながら、さらに下からサンドするようにして舌を裏筋に激しく舐める。

 

「う、くっ!」

 

どんどん攻撃的になっていく口淫に筋肉質の少年はみるみる余裕を無くし、射精感を昂らせる。竿の根本近くは強い手コキにて責めながらの中程より先から亀頭までを激しいフェラの二重の攻めてでこられるのだからたまらない。だがそこで明香はちゅぱっ、と口を離した。

 

一気に射精まで持っていかれそうだった少年はこれで少し落ち着けるかと安心しかけた、が、それは慢心であった。明香は肉棒にたっぷりと塗された唾液を潤滑油にして勃起全体を長いストロークでかつ速いテンポでクチュクチュクチュッ、と扱きたててきた。緩急も特別な技巧もない強くて早い、極めて単純な手コキはそれだけに、さっさと射精させるという点では一番有効な攻め手だったかも知れない。

 

「うぉわっ!」

 

しかし、それだけにはとどまらなかった。激しく手コキをしつつ明香は舌を伸ばして鈴口付近を重点的に舐め回す。腰の浮きそうになる、敏感な箇所故に快楽は強いが苦しさも混じるような舌の愛撫と手コキの分かりやすい快楽が同時にやってきて少年は訳がわからなくなる。腰の奥にグツグツとした性感が集まってくる。

 

だが、更に明香は一歩攻め手を進める。舌先を尖らせて亀頭の小さな鈴口の割れ目に差し込んできた。尿道口に舌が僅かに侵入してくるおぞましさすら感じる快楽。肉棒の中から与えられる刺激。同時に肉棒の外を責める手コキ。中と外からの激しい性感にペニスの付け根でキュッと快楽の塊が一点に収縮する感覚があった。これは明らかに絶頂の予感。いや、それすらも生温い、大爆発の前兆と言っても過言ではない。

 

「うぐわぁ!出るぅっあ!」

 

激しくペニスが引き攣り一点に集中した快楽が一気に爆発する寸前で思わず少年は叫ぶ。思わず他の二人の少年すらギョッとした程のオーバーリアクション。だが、その瞬間にそれまで明香はそれまで弛緩させていた膣に意識を向けた。小太りの少年が突き入れてくるのに合わせて括約筋を締め付けくるんっ、と螺旋を描くように腰をひねる。

 

「うわぁ!」

 

元より射精寸前を恐る恐る挿抜していた少年は一気に精液が尿道を走る。思わず腰を引く、しかし明香はそれを許さずに腰で追いかけて後ろ手に相手な腰を捕まえて逃がさない。恐ろしい締め付けに射精が始まったにも関わらず尿道が塞がれて一瞬射精が堰き止められる!

 

瞬間、くにゃっと明香の膣は弛緩した。同時、にゅるっと鈴口に刺していた舌先を抜く。途端に一瞬圧縮された精液が爆発する!

 

爆発的な射精に二人の少年は絶叫した。一人遊ばれていた可愛らしい少年だけが置いてけぼりのまま、二人は破裂するような勢いで精液を打ち出す。小太りの少年は明香の膣奥に精液をこってりと撒き散らし、筋肉質の少年は口内で、喉奥にぶら下がる垂体に目掛けめちゃくちゃに射精する。二人とも睾丸が競り上がり、腰の奥が抜けそうになる感覚だった。

 

「あっ………あー」

 

「くっ、はっ、っっ」

 

二人は、全部射精してしまうとほぼ同時に唇と膣口からにゅぽっ、と勃起の抜けきらぬ肉棒を引き抜く。二人とも足がガクガクとして身体を支えきれずにどさりと腰を下ろした。いや、むしろ生殖器官を全部引っこ抜くような搾精により文字通り腰が抜けてしまったのだ。

 

「うわ……」

 

友人二人が同時に腰を抜かれ、思わず床に倒れ込みそうになるのを必死に床に手をついてなんとか身体を支えているのを見て、一人絞られなかった可愛らしい少年は声を漏らす。

 

「こほっ、ん」

 

明香は腰を下ろして、喉に張り付いた精液に軽く咳払いする。圧縮した分如何に幼いとは言えそこそこの濃さのねっとりした精液だった。それを意識して分泌した唾液とちゃくちゅ、と口内で混ぜてこくりこくりと二度に分けて飲み下した。それで喉にこびりついたものも一瞬に胃に落ちてスッキリした。

 

「ふぁ、はぁ……」

 

熱い吐息を漏らしながら明香は、じっと上目遣いで可愛らしい少年の顔に目を向けた。その眼の色を見て可愛らしい少年はゾッとするものを感じた。余りにも煽情的な、そして同時に飢えた獣が獲物を目の当たりにしたような獰猛な眼。

 

喰われる。

 

少年はそう本能的に恐怖した瞬間に、ふわり、と優しく明香に押した押されていた。それは余りにも甘く、嫋やかな、捕食行為。

 

可愛らしい少年の視野の端には絞り尽くされた友人二人が映っていた。二人は腰砕けになり、結局震える身体を支えきれずにマットの上に伸びていた。

 

自分もああなるのか。という確信に近いものを抱き、彼は恐怖を覚えて、同時に抗いがたい魅力も感じた。

 

ちらり、と明香は横目でこんな所にも律儀に設置してある時計を見やる。昼休みの終了まで後おおよそ五分。

 

もう五分しかない。後一人絞るのは無理だ。普通はそう思うだろうか。

 

しかし、明香は思った。

 

後五分もある。充分だ。

 

明香は悪魔的な笑みを浮かべて、少年にしだれかかったーー

 

………

……

…

 

昼休みが終わるほんの直前に明香は教室に戻ってきた。ほぼ同時にチャイムが鳴り、教室内の皆が席に着いた為に彼女が纏う甘いニュアンスのある獣の生臭さと青臭さの混じった性臭に気がついた者はいなかった。

 

そうして午後の授業が始まるが、明香が昼休みに相手をした三人組の席は空いていた。授業を始める前に、担任の教師は姿が見えない三人に気がつき、三人はどうしたのか知っている者はいないかと生徒達に尋ねたが誰も答えられるものは居なかった。ちなみに唯一答えを知っている明香はそもそも担任の話を聞いておらず、ノートに絵を描いてなどいた。

 

誰も答えない為にやむなく教師は授業を始めるが、十五分程して三人組は完全な遅刻で教室に戻ってきた。担任は叱責すると三人は素直を謝った。何故授業開始に遅れたかも勿論聞かれたが、三人は口裏を合わせていたのか適当な理由をでっち上げて誤魔化した。まさかクラスメイトの女子とセックスしていたら腰が抜けてしまって動けませんでした。等と馬鹿正直に言えるはずもない。しかし恐るべきは三人を同時に相手して自分は余裕を保ったまま三人ともグロッキーにしてしまう明香の性豪ぶりか。

 

結局、教師からは多少の注意で済んだのか三人は席について、授業が再開した。元凶の明香はと言えば特に彼らのやり取りには興味がないようだった。絵を描くのに飽きたのか、切り取ったノートのページで折り紙を折って無聊を慰めていた。

 

よく食べて、そしてよくセックスする。短眠者という体質でなければ午後の授業はたっぷり寝ていたりしたのかも知れない。そしたら見事に三大欲求に応じる事となる。

 

愛らしくも賢く、幼い少女。しかし本能的な欲求に忠実な獣に近いのが明香という少女な一面であった。しかし、それは明香に限った事ではないのかも知れない。彼女程に極端なのは稀だろうが、子供とは、社会的生物としての人間には成りきれずに本能で生きる獣のような部分があるだろう。

 

明香は、ただ退屈な午後の授業も暇を潰しながら過ごした。明香にとって授業自体は殆ど意味がないから、ただ学校の楽しみは給食と、友人と会う事。そしてセックスだけであった。それらの意義がなかったら明香は全く学校は無意味だととっくに不登校にでもなっていただろう。

 

しかしてそれらの楽しみがある学校は明香にとってちゃんと有意義だった。授業自体は退屈とは言えど、授業をする担任は授業態度をあまりうるさくいうタイプではないので別に寝ててもーー明香は寝ないのだがーー極端な話、スマホでゲームしてても音を出すなど周りに迷惑をかけるなどしない限り注意される事はなかった。故に授業中も適当に一人遊びなどやりたい事をやっていれば明香もそれなりに有意義に過ごせるのだ。

 

そうして一日の授業は終わり、帰りのホームルームが行われると晴れて放課後となった。クラスの者は皆、三々五々になって帰ったり、或いはすぐに帰らずに友人同時で談笑を始めたり、遊びを始めたりする。

 

さて、明香はランドセルを背負いつつどうするかと考える。放課後もまた明香のいつもの校内のセックススポットにヤリたい誰かが待機する事だろう。明香自身も旺盛な性欲はまだまだ止まらず、今日は何処に出向こうかと一考しつつ歩き出してとりあえず階段近くのトイレに寄る。

 

用を足して洗面台で手を洗い、トイレから出た所で一人の男子生徒が立っているのを見て少し驚いて彼女は足を止めた。

 

「あの、柊さん」

 

「んー、明香に用?」

 

そのタイミングで少年は意を決してという風に声をかけてきた。明香は間伸びした口調で応じながら相手を観察する。どちらかと言うとひ弱そうな体格をした少年、顔立ちは明香が昼間に相手にした内の一人のような女の子のように見える可愛い顔と言うわけではないが、素朴な少年といったまた違った可愛らしさがあった。

 

身体の発育具合から見て多分同学年。というか見た事あるような顔の気がする。話すのは初めてだが確かクラスメイトにこんなのが居なかっただろうか。そう明香は思った。

 

彼女は普段、他人に気を払わない為にうろ覚えであったし、勿論名前なども覚えていないが、事実彼は明香のクラスメイトだった。彼は明香が教室を出るのを見て、話しかけるタイミングを探す為後を追ってきたのだろう。

 

「……あっ、えっと」

 

しかし、彼はそこで何を言ったらいいかという風に言い淀んだ。焦ったように少年の頬が紅潮していた。

 

ははぁ、これは。と明香はピンと来た。要は明香が校内でセックスして回っている事を知って自分もヤリたいと声をかけて来たのだと直感した。だが、これは実は割と稀な事態である。学内で淫蕩に耽る明香は同級生内で噂になっててもおかしくはない……と思う者もいるだろうがその実違った。

 

これがもっと上の、色を覚える年齢の中高生ならまた違ったのかも知れない。しかし、まだまだ子供の明香のセックスフレンド達は内心で自分達がいけない事をしている、これがバレたら不味い。そういう意識があったのだ。そして皆よりも早く女遊びを知っているという優越感を、周囲に自慢するよりも秘匿する方向で満たしていた。

 

故に、明香と関係を持った少年達同士の間でのある種の仲間意識はあるが、故にこそ部外者への口は皆硬かった。だからこれまで関係の無い人間に明香の放埒ぶりがばれた事は殆どない。最もそう簡単に露見するようなら、明香達は皆ただでは済まない為に必然ではある。つまり子供達も大人達が考える程、馬鹿ではないという事だ。

 

であるが故に、明香のセックスフレンド為は皆殆どが明香からアプローチした人達である。故に目の前の彼が自力で明香の事を知ったのならば極めて珍しいケースだ。

 

「こっちでお話しよーね」

 

明香は一瞬で廊下を見渡して、こちらを見ている生徒がいない事を確認して、すぐに少年の手を取り有無を言わさずにトイレからすぐ近くの教室に共に入った。好都合な事にそこは使われていない空き教室だ。

 

一回り昔では普通に全ての教室が使われていたらしいが、どうも地域の少子化による児童数の漸次的な低下によりこの学校でも空き教室が出来てきた。その一室である。教室に面した廊下を生徒が通りかかる事はあるだろうが、わざわざ空き教室に入ってくる物好きはいないので廊下に漏れない声量で話す分には覗かれたりしないだろう。

 

「それでー、なーにー?」

 

明香は背負っていたランドセルを並べられた机の上に無造作に下ろしつつ少年に向き合うと、普段以上に殊更に間延びした甘ったるい口調で尋ねた。

 

「あの……実は……」

 

しかし、尚も少年は言い淀む。内気な方なのだろう。最も事が事なので中々言い出せないのも無理はないだろう。

 

「明香の事誰かにきーた?それともたまたま見たのかなぁ?」

 

埒が開かないので明香は自ら話を進める為に切り出した。

 

「……見た、二人を相手に……その」

 

「そっかー、見ちゃったんだねぇー」

 

さして不味いものを見られたという風でもなく、むしろ面白がっているようにニマッと笑いながら言った。なるべく人目につかないスポットを使ったいるのだが、おそらく多分偶々見つけてしまったのだろう。今日の昼か。いや今日は三人相手だった。二人相手にしたのはいつだったか?昨日はどうだったかな?などと明香は思った。

 

「それでー」

 

クスッと一つ笑い、煽情的な表示でペロッと一つ自分の指先を赤い舌で舐めると、とんっ、と羽のように重さを感じさせない軽やかなステップで少年の懐に接近していた。明香の体温とオレンジのニュアンス混じりの若草のような匂いも感じられる距離に、少年は真っ赤になってしどろもどろになった。

 

「きみも明香としたいのー?」

 

吐息が掛かりそうな距離で明香はよくしなう手つきで少年の股間をズボン越しに撫でる。やはりというべきか、少年も期待していたのだろう。中に、小さいがピンと芯の勃ったモノがある事が感じられた。

 

「う、わっ」

 

ズボンの上から軽くなぞられただけでぴくん、と身体を震わせる少年。かわいいなぁ。そう思って舌舐めずりをする明香。

 

人数がそこそこ多いから、ここ最近はずっと固定メンバーだったが、久々に新規開拓もいいだろう。考えなしに増やしまくる訳にはいかないが一人くらいは増えても問題ない。よし、今日の放課後は久々に新しい同年代の童貞を楽しもうと明香は思った。

 

しかし、僅かに引っかかった事を彼女は口にした。

 

「ねー、でもどうして明香が他の人としている所を見つけたのー?」

 

そう問いを投げた。偶々ならいいのだ。いくら人目に付かないような所を選んでいるとはいえど低い確率でも偶然に見つかってしまう可能性はあるのだから。

 

だが全くの偶然以外の可能性の方が高いのも事実。少年は答えに窮したように言い淀んだ。

 

「誰かにきいたのかな?」

 

明香が問いを重ねると、少し考えるように間をあけて少年はふるふると首を横に振った。明香は続けて問う。

 

「もしかして、明香の後をつけたのかなー?」

 

「っ!」

 

びくり、と震えて。少年は目が泳いだ、何かを言おうとして口を開きかけるが、結局彼は何も言わずに肯首してそれを認めた。

 

「んー?」

 

ぎゅっ、とぬいぐるみでも抱くように少年を抱きしめつつ明香は一考する。自分に抱きしめられて小さくなっているこの人は何故そんな事をしたのか?

 

側からみたら、確かに明香は長い休み時間等があれば、いつも何処とも知れず何処かに消えているように友人などには見えるだろう。この少年がうろ覚えだがクラスメイトだったかも知れないからそうだとして——なお明香は確信出来なかったが事実として少年はクラスメイトである——明香に注目していればそれに気がつくだろう。

 

しかし、友人ですらそんな事はしないのに大した関わりもない、というか明香の記憶する限り全く関わった事のない自分を何故わざわざ付けたりしたのか……?

 

それを考えた時に、明香は一つゾッとするような仮定をに思い至った。瞬間的に明香の頭は醒めてそれまで人懐っこく触れ合っていた少年から突然一歩距離を取った。

 

「もしかしてキミ」

 

やたらと甘ったるく間延びした口調がガラリと変わっていた。声の高さが変わった訳ではなくのにやけに冷淡に響く。突然豹変した明香の態度に少年は眼を白黒させていた。

 

この子の事なんて自分は全く印象に残っていない。だから今まで殆ど関わりはないはずだ。だからそれは考え難い、筈だ。と思いつつも反面で明香はもうほぼ確信しているのが態度に現れていた。

 

「明香の事が好きな、の?」

 

まさに図星を突かれたという風に少年は顔を真っ赤にさせて狼狽えた様子を見せたが、やがて覚悟を決めたように頷いた。

 

そんな様子の少年とは対照的に、明香はその気になってほてっていた身体がみるみるうちに興醒めするのを感じていた。一言で言って、白けた。

 

「そう、じゃあ君とはできない。ごめんね、バイバイ」

 

ぞんざいにすらなった口調で明香は言いつつ乱れた服装を整えた。その眼は少年を全く見てもなく、まるで眼中にもないと言った様子だった。そうして、もうこの場に用はないという風に机の上に置いていたランドセルを手に取った。

 

「ちょっ、と待ってよ柊さん!」

 

まるで180℃違う、テンションの急転落下の明香の豹変に唖然としてしまって反応が遅れた少年は、明らかにこの場を去ろうとしている明香を呼び止めた。

 

「……どうして」

 

どうして。の後には言葉が続かなかった。どうして、自分とは出来ないのか?とでも続けるつもりだったのか。どうしてそんなに態度を豹変させるのか、何か怒らせたかと訊くつもりだったのだろうか。

 

少年は明香に好意を抱いていた。故に明香の放埒な面を見て当然ショックだったが、しかし好きなものはしょうがなかった。暫くの間考えたが、ならばこの事を利用してしまおうと彼は思ったのだ。

 

誰とでもセックスするような節操がないのだったら、兎に角自分も明香とセックスしてしまえばいいのではないか、と。今までは全く関わりすら無かったが、先に関係さえしてしまえば何はともあれ取っ掛かりが出来る、そう考えた。当然何でもいいから好きな娘とセックスしたいという動機も強いが。

 

実際セックスに持ち込める勝算はあると少年は思っていたのだ。少なくとも校内でやるにはあれはまずい事なのは明らかで、少年はその事実を知った事で弱みを握ったといえる。ならば、明香は自分を共犯者に引き込もうと迫ってくるはずだ、とそういう打算があった。そして目算通りに行っていたのに直前で明香の掌返し。完全に少年の計算外だった。

 

「……明香の事が好きな人は、明香とセックスしちゃいけないの」

 

ランドセルを片方の肩にかけた状態で、少年に背を向けたまま首だけで振り返って冷たい眼で明香はそう告げた。

 

「ど、どうして?」

 

少年は狼狽して間抜けにも先程と全く同じ事を繰り返してしまった。だってそれはおかしい、あべこべじゃないか。普通自分が好きだったり、相手に好かれているからセックスする筈だ。少年は明香の言葉を全く理解出来なかった。

 

だが、それは少年の間違いであった。事実、明香は関係のある彼らを誰一人好きではないし、彼らも明香を好きではなかった。彼らは皆ただセックスが好きなだけだからセックスをしているだけである。

 

「好きな人とはセックスは出来ない筈なの」

 

それだけ告げて、明香はこの少年は自分には縁のない人物だと完全に見限ってランドセルをもう片方の肩に通して背負うと歩き出した。

 

去ろうとする明香の背中を見て少年は奥の手として、自分が見た事を周囲にバラす。と脅迫する手を思いついたが、しかし少年はそれを実行に移す勇気の出ぬ間に結局明香はガラリと戸を開けて退室してしまった。

 

「……どうして」

 

後に残された少年は再三同じ言葉を独言て、空き教室に残された椅子に呆然と腰掛けた。

 

………

……

…

 

明香は久々に自身に向けられた好意に苛々した気分になって学校の廊下を歩いていた。元々享楽的な性格の彼女としては珍しい事だ。

 

しかし、それは無理はないかも知れない。久々に美味しそうな、新しい相手をたっぷりと楽しめると思った矢先にそれが手出し出来ない相手と知った失望。腹ペコの所に大好物ばかりが食卓に並んでいるのを見つけて、早速手をつけようとした瞬間にそれらの食事が悪臭を放ち腐敗しているのに気がついたような気分。一言で言って最悪だ。

 

気分が台無しにされた明香はもういつものように放課後に待っているだろう他の皆ともセックスする気も削がれ、結局その日はそのまま帰ることにして、昇降口で靴を履き替えるとそのまま校門を出た。

 

しかし、帰路を四分の一程歩いたあたりで明香のささくれ立っていた明香の気分は落ち着いていた。彼女は非常に移り気で感情が中々持続しない少女であった。少し歩いていたらよくよく考えたら別にそんな腹を立てる程の事じゃないな。と鼻歌混じりに歩き出す程に機嫌を回復させた。

 

そして帰路を半分まで来た所で明香は足を止めた。何というか、気分が上向きになった途端に何とも現金すぎる話だが、つまりはまぁ、物凄くムラムラしてきたのだ。何とも悲しきナチュラルボーンセックスモンスターのサガである。

 

やっぱり、さっさと帰らずに誰かとしてくれば良かった。だからと言って今更学校にとって帰るのも馬鹿らしい。いや、そもそも明香のセックスフレンズ達も明香は今日は来ないと判断し、もう帰ってしまっていてもおかしくない。

 

いや、まてよ。そう明香は考え直す。そういえば今日は木曜だった。なら好都合だ、一人当てがある。何も放課後の楽しみは学内だけではない。明香はスマホを取り出して、ある人物にコールする。程なくして電話は取られた。

 

「もしもしー、おじさん、今日は暇なのー?」

 

明香はすっかり舌っ足らずの甘ったるい口調を取り戻して、電話口で話始めた——

 

………

……

…

 

「お邪魔しまーす」

 

アポを取った明香は、その後ある一軒家に訪れた。同じ学区内に建つ家だが、特に明香の家からすぐ近所という訳でもない。帰り道に寄ると大分遠回りになる。

 

「久しぶりだね明香ちゃん、少し髪が伸びたんじゃないかな?」

 

そう言って明香を迎えたこの家の家主は四十代だろう中年男性であった。その風体は穏やかで品の良さそうな印象を受け、口調も優しげであった。

 

「そうかなー、そろそろ切りに行こうかなー?」

 

そう言われると、服を脱いだ時毛先がほんの少し背中に掛かるようになってきたかも知れないと後ろ髪を撫で付けつつ明香は言う。

 

「髪を伸ばしてもいいんじゃないかな?長くてもきっと似合うし、可愛いと思うよ」

 

「実は明香去年まではかなり髪長かったよー。でもねー、シャンプーとか、髪が乱れちゃったり結構大変なんだよー?」

 

そんな風に気心が知れたように明香と話をするこの中年男もまた明香のセックスフレンドの一人である。明香のセックスフレンズ達の中では最年長クラスであろう、明香と関係があるのは兄や同じ学校など、明香と歳の近いむしろ幼いと言った方が相応しい年代が多い傾向がある。大人は、学校の教師とか後は他少数だ。

 

そんな中で特異なこの中年の男は所謂独身貴族だ。大企業に勤めつつ、豊富な収入があり、良暇も独り身である身軽さ故に好きに使えて自分の道楽に費やして日々を楽んでいる。以前明香に語った所によると人生なんて遊びの合間に仕事をするくらいのバランスでちょうど良いんだ。との事である。それを聞いた明香もそういう生き方は楽しそうと思ったものだ。

 

男の身の回りの同年代は世帯持ちが多いが、そういう皆はいつも何処か不満気に妻や家庭の愚痴を言ったり、毎日の仕事が終わると、疲れた顔で帰って行き全く幸せそうではない。家族を持つと大抵は家庭の維持の為に労働する為の人生しか送れてないのだろう。若い頃は友達が結婚していく中で、自分はこのままでいいのか?と思った事も彼はあるが、この歳になり、翻って考えてみると自分は正しい選択をしたのだとしみじみ思えた。

 

明香はそんな中年男が自分一人の為に建てた城である一軒家にこうしてたまに遊びにくるのだ。彼は平日のこの曜日に休みが多いから放課後に寄るのに都合が良い。

 

「ケーキあるよ。食べるかい?」

 

「わーい、たべるー!」

 

リビングのソファーの上にランドセルを降ろした明香に男は尋ねると明香は喜んで両手を挙げる。

 

「じゃあ、手を洗ってきなさい。お茶を用意するから」

 

「はーい」

 

まるで保護者のように言うと、明香は素直に笑顔で洗面所に手を洗いに行く。それを見届けて男は茶葉を取り出し、熱湯で紅茶を淹れつつ、冷蔵庫に保管していたレアチーズケーキを取り出して皿に出してフォークを添えた。

 

「はい、どうぞ」

 

手を洗い、ダイニングテーブルに着いて待ち遠しそうにしている明香の前に紅茶とケーキを出す。男も自分の分の紅茶を手に対面の椅子に座る。彼は自分のケーキはない。彼はマメな事に、休みの日にはいつ明香が来ても、もてなせるように彼女の好物のレアチーズケーキを一個だけ買って置いている。いつも明香が来るとは限らないが、来なかったら自分で食べてしまえばいいので無駄になるわけではなかった。

 

「いただきまーす」

 

明香はそう言って早速フォークを取り、ケーキを一口美味しそうに食べる。そして、紅茶のティーカップのソーサーに添えられていた角砂糖を二個紅茶の中に落とすとティースプーンでかき混ぜて溶かすとふうふうと冷ましながら紅茶も口にした。キャンディの茶葉で淹れられた紅茶は香りや味わいに癖がなく、マイルドで子供にも飲みやすいものだった。

 

男はストレートの紅茶を少しずつ飲みつつ、笑顔で美味しそうにケーキを食べる明香を見る。とても幸せそうに食べるのに一生懸命にすら見える少女を眺めながら可愛いなぁ、と思った。こういう娘の様子を毎日見れるのならば、もしかしたら家庭を持って子供を育てるのも案外悪くないのかも知れないなとも少し思う。

 

だが、男は同時に自分は人の親になどなれないともわきまえていた。こんな幼気な少女にふつふつと湧き上がる性欲を自覚している。こんなロクでもない親の元に生まれては子供が哀れだろうと理解していた。正しく彼は子供を愛するが故に子供を持つ事はしないという良識があったのだ。

 

そして、もう一つ。子供は愛しても、目の前のこの娘を決して愛してはならないという事も理解していた。

 

「ごちそーさまでした」

 

明香はのんびりケーキとお茶を平らげて手を合わせた。男もティーカップに僅かに残った紅茶を飲み干して食器を片付けようと席をたった。その男の食器に伸ばした腕を明香が掴み、自負の胸に掻き抱くようにしてしまった。

 

「明香ちゃん、片付けなくちゃ」

 

「そんなの後でいーよー。それより明香ベッド行きたい」

 

訴えた男に対して、明香は男の耳元に口を寄せてそう囁くようにおねだりした。彼女の吐息からは紅茶の香りがした。

 

「全く……」

 

本当にこの娘の性欲は旺盛だ。半ば呆れ、同時に悦びも覚えつつ男は欲情具合を測るように明香のスカートの上から股間に指を差し入れて擦り付けた。

 

「ん、はぁぁぁ」

 

明香は大きく息を吐くように声を出しながら、恥ずかしげもなく差し入れられた男の手に自分の恥部擦り付けるように腰を動かした。こんな愛らしく幼い女の子が猿のように性欲を剥き出しにしている背反的な光景。それに男のペニスも大きく勃起して堪らなかった。

 

「しょうがないな」

 

男はそう言って明香の膝の裏に腕を入れて抱っこした。

 

「わぁー、おじさん力持ちー」

 

「明香ちゃんが軽いんだよ」

 

そんな事を言いつつ、男は明香を抱き上げたまま寝室まで運んだ。腕の中で発情した明香の身体は熱を持っており、若木に柑橘類の混じった体臭が立ち上っていた。

 

そしてとさり、と寝室のベッドの上に明香を横たえた。彼女は自分からは動かずに胸元に両手を置いて、上気した顔、濡れた眼でじっと期待するように男を見ていた。

 

男は軽く触れるだけのキスを一つすると、短いスカートの裾から手を差し入れてパンツを脱がしにかかる。明香が脱がせやすいよう腰を上げた所をパンツを下ろす。するとスカートで隠れ直接は見えない恥部とパンツの間にぬとっと粘液が糸を引いて橋がかかりぷつりと切れた。パンツのクロッチ部分は大分濡れて汚れていた。

 

手を差し入れたスカートの中は熱がこもっており、男さまだそんなに顔を近づけていないのにむっとする性臭が鼻をついた。パンツの汚れは明香の愛液等ばかりではないようだった。白濁しているが、時間経過で半透明になり粘度も下がって膣内から逆流してきた精液も含まれているようだ。

 

「うわぁ、明香ちゃん今日だけで何人としたの」

 

男は呆れるような感心するような声でそう言った。

 

「えーと、朝ににーちゃんとクラスの子達とー、確か四人くらいだったよ」

 

「相変わらず凄いね」

 

この幼さで性器が乾く暇がないという、その貪欲な性欲をむき出しにしたビッチっぷりに男は感嘆した。末恐ろしい娘だ。

 

その一方でセックスしては性臭を漂わせたまま、恥部も清めずに次に行ってしまうという無頓着さはある意味で幼いままというべきなのだろうか。

 

いや、末恐ろしいというのは間違いかもな。そう男は思った。

 

この幼き身体で子供を作る機能も働かない今こそが明香の最も恐ろしい時代なのではないだろうか。

 

どんなに快楽のみ追求しようとセックスは子供が出来る可能性がある。どんなに避妊しようとも可能性はゼロではない。

 

そもそもが順番が逆なのだ。セックスに快楽が伴うのは子供を作らせようとする神様の作意、故に本来セックスに置いて快楽は不純物なのだ。

 

しかし、明香は違う。子供が出来る可能性が無い故にただただ純粋な快楽の為だけのセックスを実現している。不純物なはずの純粋快楽を得る事が出来る。

 

その為だけに、自分の幼さで神様すら欺いて見せる涜神の少女。

 

そんな少女に空恐ろしいものを感じながら、男は明香の秘部に手を這わせる。親指でクリトリスの包皮の上から優しく触れつつ、人差し指で割れ目をなぞるようにして割り中の媚肉に中指で触れる。

 

「んっ、うんっ」

 

控えめに声を出す明香。男はこの娘は幼さ故かあまり演技くさい大きな喘ぎ声は出さず、軽い息遣いの程度の中で心地良さげな声をだして快楽に浸るのを知っていた。やたらうるさいばかりの妙齢の女性の喘ぎは耳障りで嫌いだったが、この娘のはリラックスして楽しんでくれているような声が心地よく男も好ましかった。

 

男はくにくにと親指で包皮の上から軽くクリトリスをマッサージしつつ、中指で膣口をクルクルとくすぐる。ぬとぬととした粘液が豊富なので引っかかりもなく愛撫もやり易い。最も粘液は明香の愛液ばかりではなく今日明香と性行した少年達の精液も混じるが、男はそれを不愉快とまでは思わない。というか、それが気になるような潔癖な男では明香とは関係出来ないだろう。

 

男は指遣いを止めずに、もう片手で明香のパーカーと肌着を纏めて胸の上まで大きくたくし上げた。贅肉の余る柔らかそうなだらしないお腹とは裏腹に発育が見られずに肉付きのない平坦な胸が露出する。少し濃い肌色をした乳首は少し肥大ーーもちろん未発達の胸に比べたら程度だがーーしている。その乳首を男は口に含み、ごく小さな乳輪と周りをくすぐるように舌を回した。

 

「んんっ!」

 

クリトリスや膣口付近を手淫しつつ、乳首も吸い付かれる同時多発的な快楽に瞠目して、軽く背を反らせるようにしながら明香は小さく喘ぐ。彼女の乳房などとは到底言えない無発達な胸は、無発達具合とは裏腹に乳首周りはちゃんと性感帯としては開発されているようだった。

 

ちゅっ、と乳輪ごと吸い付きながら舌先で乳首を激しく愛撫し、手先ではゆるりと入口を甘いじりしていな中指をつぷりと膣内に侵入させた。すると指先に段々とした高い壁々の感触が伝わってくる、さらに浅い所にも関わらず膣肉がまるで奥に誘うように吸いついてきた。

 

いつもながら男は感心する、指先の感触からしてもこんな所にペニスを挿入したら恐ろしく気持ちいいだろう事は伝わってくる。男が知る限りの女の中でも明香は頭二つは抜けている名器の持ち主だ。

 

その搾精しようと働きかける膣内だったが、ペニスだったら腰砕けになりかねないが幸い指先なら問題はない。軽く挿入した中指をくんっと鉤状に曲げてお腹側の膣内を指先で軽く引っかくように刺激した。

 

「んっ、あっ、ふぁ」

 

明香は気持ちよさそうに腰を一つうねらせて片方の手を上げて指を自分の耳たぶに触れた。これは、彼女が愛撫を受けている時に良がった時の癖だと男は知っていた。事実明香はリラックスした状態で男から与えられる性感を楽しんでいた。

 

明香がいつも相手しているのは幼いか若い相手が多い。皆大抵若さ故の爆発力のあるセックスを明香にぶつけてくる。エネルギーはあるが悪く言えば自分本位で明香が気持ち良くなれるという点にはあまり気を配ってくれる相手は居ない。勿論明香はそういう自分本位に男に好きにされる事も大好きだ。

 

しかし、この中年男の経験を積んできて良く女の勘所を押さえた明香の扱い。若い爆発力やエナジーこそはないが、老練なセックスの技術。これも非常に乙なもので、故に明香のこの男とのセックスも好きだった。実際の所、セックスという面では自分本位で勢いまかせなものより、女心や身体を理解した技巧派の方が大抵の女性には好まれるだろう。

 

トロトロと中指が挿入された膣口から止めどなく粘液が分泌されて尻穴の方に伝うように溢れてシーツにポツポツと染みを作る。その膣口に更に人差し指を男を差し入れた。浅い所の天井を圧迫するように愛撫している中指を超えて、人差し指は真っ直ぐに深く侵入すると、身体が小さく膣も浅い為にあっさりと最奥付近まで届く。子宮口付近はざらついて中程より少しスペースがあった。そこを指を回してくすぐるように刺激する。入り口付近を愛撫している中指と全く違う動きを別々の指で繊細にやってのける男の器用さ。

 

「あっ、おなか、あつ、い、んっ」

 

明香は乳首、クリトリス、膣の浅瀬、膣奥、同時に四箇所を責められて身体を悶えさせた。片腕で自分の胸に吸い付く男の頭をギュッと抱え、もう片手では自分の耳たぶを軽くつねった。明香のお腹はぴくぴくと震え、下っ腹があったかくなっていく。与えられる性感に応じて、未だ子供を作る器官としての機能を果たせない子宮が身の程を知らずに虚しく熱を放っていた。男は四箇所のみではなく空いた手では、脇腹、脇の下、太腿の内側など皮膚の薄い敏感な所を愛撫してくる。それによる気持ちいいようなくすぐったいような感覚と、明確な多発的な性感に明香の頭は混乱して上手く考えられなくなっていく。

 

「あっ、っっ、あぁ、ぴりぴり、するのっ!」

 

何が何だかわからない。段々と思考能力が奪われていき明香はそんな状態に陥っていった。お臍の下がカッカッと熱くなっていく、お腹は勝手にビクンビクン震えて、手足はビリビリと痺れる感覚が広がっていく。これは、絶頂の予感だと辛うじて分かった。

 

瞬間、男はグッと中指を鉤のように曲げて膣の浅い所のお腹側を強く圧迫して、人差し指は最奥を突き上げる。同時に乳首を歯でくりっと甘噛みした。

 

「〜〜〜っ!」

 

不意打ちであった。絶頂の予感を感じた明香。でもここから絶頂の寸前に至って、そしてオーガズムを迎える。当然そういう段階を踏んで至るものと思っていたが、男の急な苦痛ギリギリの強度の愛撫で明香は一段飛ばしで一気に絶頂に至った。海老反りになり、全身を震わせる。目の前がチカチカして、口から涎が垂れた。膣からドッと溢れた愛液がポタポタとシーツに染みをつくる。フワッと一瞬何処かに飛んでしまったような感覚に浸っていた明香だったが、オーガズムの波が引いて身体の感覚が戻ってくる。

 

「あっ、うあっふぁ!」

 

その瞬間に男は乳首を引っこ抜くように強い吸い付きを行いながら、蕩けた膣内で二指をバイブレーションさせるように細かく激しく動かして快楽を送り込む。それによって明香は絶頂から降りてき損ねた。またすぐにビリビリと痺れるような感覚が臍下丹田から四肢に広がり、引きかけた波がすぐに返ってきた。

 

「ひぁっっ!」

 

一旦は収まった絶頂感にまた一気に飲み込まれて明香は引き攣った声を出した。プシッと秘部から淫液がしぶき、お腹と腰がガクガクと痙攣した。しかし、男は容赦がなかった。相手がオーガズムの中にいても愛撫の手を一切緩めない。それにより明香は絶頂から降りて来られない。

 

「おじさんっ!もう、ちんこ、挿入(いれ)て!」

 

堪らずに明香はそう懇願した。あまりに強すぎる快楽を長く受けて逆に辛くなってきたのだろうか、しかし男は懇願を無視して空いた片手をもう片方の胸にやり、乳首を捻った。

 

「あぁぁぁっ!」

 

また腰を振るわせながら絶頂に達する明香、それでも男は口て手による愛撫を緩めずに、結局明香はそこから更に三度の絶頂に至った。

 

流石に明香もぐったりした所で、男はグズグズに崩れたゼリーのような感触になった膣内から指を抜き、乳首から口を話した。ふっと男は息を吐き、ひくりひくりと震えながら荒い息を吐く明香を見下ろした。

 

たくし上げられた上着だけ残して、贅肉の乗るふっくらとした小さな身体はすっかり赤みを帯びてしっとりと汗ばんでいた。びちゃびちゃに濡れた股間はシーツを駅で濡らし湯気を上げんばかりに出来上がっていた。口からは浅い息を吐き、トロンと蕩けた眼は焦点が定かではない。その様を見て、男は喉を鳴らした。

 

全く、自分がどうかなってしまうのじゃないかと怖くなるくらいに簡単に連続絶頂させてくる手管。でも、本当に辛くなる手前を心得た手練。経験豊富な中年だからこそ出せる醍醐味だと明香は浸っていた。

 

はっはっ、と浅く、細かい息をしていた明香はすーと深く吸、ふーっ、と長く細い息を吐くと、次の瞬間に望洋としていた眼がスッと男の顔に向けられた。色に蕩けた眼ではあっても獣が獲物に狙いをつけるような獣性も宿している。その眼に吸い込まれるような錯覚を抱き男は背筋がゾクリとした。

 

「おじさん、今度こそ」

 

明香はそう言いかけて、改めて快楽の余韻に震える身体を起こして男の首に腕を回して、その耳元に口を寄せて言った。

 

「ぱぱの、ちんこ、挿入(いれ)て」

 

囁きと共に吐息が耳にかかりぞくぞくとしたものが背筋を下へと走っていき、ギンッと肉棒を激らせる。

 

それだけ囁くと、連続絶頂の過負荷で身体を支えていられないのか、とさりと明香は再び上体を倒した。心持ち足を開いて好きにされたい体勢だった。

 

「きてー、ぱぱ」

 

再びその幼さには似合わない、商売女のように甘ったるい声色で囁いた。

 

それに応じて男はカチャカチャとベルトを外してズボンを脱ぎ、パンツの中で窮屈そうに勃起していたペニスを取り出す。それは成人男性としては長さは特別大きくもなく小さくもなく平均的なサイズであろう。もっともそれでも明香の同年代の少年と比べれば大きいが。

 

しかし、長さは普通なのに一見して太さがかなりのものだった。その為実際短いという訳ではないのに寸詰まりに見えた。彼は片手でそのペニスを支えていたが、まるでサツマイモのようにずしりと重そうだ。いや実際に重いのだろう、最大限勃起して、充分に硬くなっていてもその勃起力では自重を支えきれないようで、男が自ら支えていないとペニスは切先が下がってしまいそうだった。

 

「わぁー」

 

明香はその同年代とは比べ物にならない立派なモノを目の当たりに期待に染まって恍惚とした声を出した。正直、彼女の身体の小ささではキャパシティをオーバーしているように思えるが、それでも明香の貪欲な膣はそれすら飲み込めるのだろう。

 

男は明香の足の間に窮屈そうに身体を滑り込ませて、亀頭を開き気味の割れ目をなぞるように二、三度上下させる。それだけで亀頭は愛液濡れになった。そして切先を割れ目上部のクリトリス辺りに添えて止まった。

 

「欲しかったのあげるよ、明香、ちゃん」

 

そう言いながら男は亀頭を下方に滑らせて膣口の窪みの手ごたえを感じると容赦なく一息でその太い肉棒を半分まで小さな膣にぶち込んでしまった。瞬間——

 

「ひぁっ!あぁーっ!」

 

下っ腹から脊髄から脳へ電源のようなモノが走り、明香の視界に閃光に染まった。思考が一瞬で真っ白になった。口からは勝手に妙な声が飛び出して、身体が不随意に跳ねた。ついさっきまで連続的な絶頂を味合わされて完全に身体が仕上がっていた所に、いきなり太い口径で膣を穿たれた衝撃でいとも容易く再び昇天していた。底が浅い膣の為、半分程度しか埋まらない肉棒を男はズルリと切先が膣口に引っかかる程度に引き出し、そのままズルズルと亀頭だけでごく浅いピストン運動を数回行う。

 

「〜〜っ!ぱぱっ!ぱぱっ!」

 

明香は目を剥いて身体をくねらせながら半ば叫ぶように言った。どうやらまたしても絶頂から降りて来られなくなったらしい。男はしかし、手心を加えずにやはり亀頭部分だけ挿入しているような、抜けてしまいそうな浅い前後運動を続けて時折深くまで挿入する。比較的簡単な動きで攻める。明香の名器はオーガズムを繰り返しながら膣内は細かく震えて、襞々が蠕動し精液を搾り取ろうとして強い快楽をペニスに与えんとしてくるが、しかし男はどうやらそう簡単には屈しないようだ。

 

恐ろしい快楽を男に与えて、あっという間に肉棒から精液を吹き出させてしまう名器の持ち主でありセックスモンスターと言える明香の身体。しかして、彼女の与える快楽に負けずに攻略する事はその実可能だった。それがこの中年男がやった事だ。

 

まず明香の弱点として、彼女自身経験豊富で快楽に貪欲な結果、開発されていった身体は性感帯も多くかつ、非常に敏感だった。容易く興奮状態にもなりやすい為に、ねっとりと責められるとすぐに出来上がってしまって、そのスイッチの入った状態ではマルチプルオーガズムがいくらでも続いてしまう始末だ。

 

その状態まで持っていって挿入、そしてそのまま絶頂させればこっちの物だ。明香は名器の持ち主だが、それは天性の膣内の構造だけに由来するのではない。彼女は腰の使い方が上手く、かつ膣周りの筋肉を巧みにコントロールする事によって膣内の締まりやうねりを任意に起こしているのだ。つまり膣内の襞の高さや、ザラつきや吸い付き具合と言った天性に加えて彼女自身の技術が合わさる事によりその膣は魔性の搾精器官足り得ていた。

 

だが、明香がオーガズムの波の中ではその卓越した技術の方が使えなくなってしまう為に、その魔性の名器も威力が半減してしまう。無論絶頂に応じて膣内も自然と精液を絞ろうという動きは見せるが、明香は基本的に絶頂時に膣内が弛緩気味になり、彼女の技術的な膣運動の快楽には遠く及ばない。

 

無論それでも、天然で彼女の名器はかなりの快楽を与えてくるが、酸いも甘いも噛み分けてきた中年を即座に射精する程規格外のものではない。男からすれば、明香の弱点の膣の浅い所のお腹側、そこを野太い肉棒で圧迫しつつ、雁首で引っ掻いてやるようにすれば容易く明香を絶頂させ続ける事が出来て、自分はゆとりを持って痙攣する膣内の快楽を楽しむ事が可能だった。

 

最もこの攻略法は、女慣れして年齢からくる老練な機微や技術がある男だから出来ることだが。明香の同年代のようなまだ子供だったり、色々経験の浅い若者では同じ事は出来ないだろう。

 

「はは、ちょっと弄ってあげただけで、明香ちゃんはすぐにこんなに乱れちゃうんだよねぇ」

 

そう、少しの優越感が混じる声で男は軽く明香を揶揄する。如何に生まれながらのセックスモンスターが相手でも、まだまだ男としてこんな子供には負けられないというプライドもあったのかも知れない。

 

「あぁぁっ!ぱぱ!すご、いっ、あすか、死、んじゃい、そうっ!」

 

しかし、明香はそんな男の意図など知りもせずに紅潮した全身を震わせながらうわ言めいた事を言う。勝ちも負けもなく、ただただどんなセックスであっても全力で楽しむという全く純粋ない故にこそ彼女はセックスモンスターなのだ。その点で言えば、くだらない張り合いやプライドを少しでも持ち込んでしまっている点ではこの男はやはり明香に敗北していると言えるかも知れない。

 

「まったく、叶わない、ね」

 

「んひぃぃっ!うぁ!」

 

男は言いながらあえて明香の膣内の最奥、子宮口に行き当たる部分まで三度挿抜した。苦しくならない程度のギリギリの所で奥を突く肉棒に明香は一際高い声をあげて、ぷしっと結合部で淫液がしぶいた。全く男の下半身とベッドのシーツはすっかりと濡れそぼって湯気すらあげそうだ。

 

「ぱぱ!ぱぱ!すご、い、もっと!ぱぱ!大好き!」

 

明香は狂ったような調子で若干支離滅裂な事を言う。この他の人とは違う、自分を壊しにかかっているんじゃないかと言うくらい快楽で攻めてくる中年男。経験を重ねているから出せるねちっこい持ち味。そこが明香は大好きだった。もちろん兄や同年代の若き勢いのあるセックスも大好き。本来あってはいけない幼い教え子との秘め事との快楽に酔う教師だって大好きだ。明香は分け隔てなくセックスを愛していた。

 

「パパ、ね」

 

男は膣内で翻弄されるペニスから上がってくる快楽を意識しないようにして昂まりつつある射精感を誤魔化しながら、呟いた。

 

「明香ちゃんの、本当のパパはどうしたんだい?」

 

「ん、ほんとのパパ、わ、あ!」

 

男が問いかけつつまた膣の浅い部分を亀頭で引っ掻いてくる悦楽に、蕩けながら明香は熱に浮かされたように答える。

 

 

「ママ、が。おふ、ろば、でばらばらにしてっ!にーちゃ!とあ、すか、も手伝っ、て。あんっ!お山、に埋めたの、おっ!」

 

「……は、は」

 

背筋にゾッとするものが走り、肉棒が僅かに縮こまり、射精感が一旦遠のいた。本当、この質問は射精までの延命を図るのに有効だった。

 

明香が言った事が事実なのか……男はそれを確かめた事は今までになかったし、確かめる気はなかった。知らない方がいい事もあると知っていた。

 

ただ、これを今までに聞いていた故に弁える事が出来た。自分は決してこの娘を愛してはいけないのだと。

 

もしこの娘に深入りしたら、彼女の父(・)親(・)ときっと同じ事になる。そんな予感があった。

 

触らぬ神に祟りなしだ。この娘はある種の怪物なのだろう。そう理解しているから、男は一定以上の感情を抱く事なく済む。

 

だから、そろそろ接待セックスはいいだろう。

 

「あっ、あんっ!あぁぁっはぁ!」

 

男の腰つかいが変わり、それに伴い明香の声質も変わった。それまではあくまでも明香に快楽を与える事を第一にしていた男が自分の快楽の優先に切り替えた。最も明香優先の動きは結果的に男もなるべく長くセックスを楽しめる事になる為に、全く利他的な理由からやっていた訳ではないが。

 

男は浅い所の亀頭だけの刺激から、腰のストロークを長く使って、竿の方も複雑にうねる膣で扱き始める。ややペースを速くしていき貪欲に明香の名器の快楽に酔いしれる。

 

「うぁ!強、いぃ、ひぁ!」

 

明香の声色は、快楽だけではなく少し苦しそうなものが混じった。自分より遥かに体格の上の男に快楽を得る為に、己の身体を乱暴に扱われるというのはそれなりの苦痛も伴った。

 

そして、そんな大の大人がこんな幼い自分の身体一つに溺れていく事への堪らない愉悦も。

 

男が快楽を優先すると、結局単調なピストン運動になる。やや激しめのそれは、すっかり粘液塗れのお互いの下半身がグチュグチュと湿った音を立て、掻き出されて攪拌されすっかり白身がかった愛液がシーツにこぼれて、つんと淫靡な匂いを立てる。

 

「うっ、っ!」

 

膣の奥行きが圧倒的に浅い明香にペニスの全長を突き込む訳にはいかないので、そこは手加減しつつも、ピストンのスピード自体はハイテンポで行なう男の口元から小さな呻きが漏れた。明香は未だ技術は使っていないが、激しく侵入してくる肉棒に反応して襞々を絡みつかせてくる名器に堪らずに射精感が湧き上がってくる。延命を目的としないと、決して早漏ではない経験豊富な中年男すらあっさりと追い詰めてしまうおそるべき膣。

 

「うぁ!あぁぁっ!」

 

そこで一旦また浅い所で腰をグラインドさせるように回して、少し快楽を遠ざけてまた延命を図る。また弱点を掻き回さて明香は悶えるが、射精感が高ぶってきた状態でこうしたのは、単純に長引かせる為でも明香を快楽責めする為でもない。

 

言ってしまえばこうして腰を回す事で膣に亀頭を擦り付ける、セルフ亀頭攻めを膣内でやっているようなものだ。竿を扱く運動ではなく、亀頭に集中する苦痛ギリギリの快楽で更に射精感を昂らせて限界まで引きつける。

 

「っ!イクよ、明香ちゃん!」

 

「あっ!ぱぱ、ぱぱっ!」

 

そう言って最後の仕上げとばかりに男は一気にグチュグチュグチュと高速で数回だけピストンした。射精感がもう後戻りが出来ない所を超えて爆発寸前の所でじゅぽっ、と抜いて急いで体ごと明香の頭の方に移動した。

 

「口開けて!」

 

高速ピストンの衝撃にまた気をやって痙攣していた明香は、男の命令にちゃんと反応して口を開けると、間髪入れずに突き出された太いペニスを咥え込んだ。太さ故に咥えるだけでも顎が大変だった。口内にはペニスにこってりとこびりついた自分自身の愛液のしょっぱく酸っぱい味が広がる。

 

「うっっ!」

 

男が呻き、口内で激しくペニスが跳ねて一気に口内は精液が撒き散らされてその青臭いえぐみのある味に上書きされた。この一回の射精をギリギリまで我慢していた男の精液の量は凄まじいものがあった。口内から溢れそうなので鈴口から吐き出される側から喉奥に送り込み嚥下する。ゲル状の濃い精液が引っかかりながら胃に落ちていく。

 

びくんびくんと口内でしゃくりあげて最後の一滴まで搾り出した男は腰を引く。

 

「ん、れんぶ、れた?」

 

「はぁ……あぁ、ありがとうね明香ちゃん」

 

舌にまだ白濁が乗っている状態で聞いた明香に、男は彼女の頭を一つ撫でて答える。明香は口内で唾液を出して残っている精液を薄めてんくんく、と全て飲み込むと、ご馳走様を言うように萎えかけている男の肉棒の鈴口に一つキスをした。

 

「は〜……きもちよかった〜」

 

そのままぼふりと頭を落として、仰向けのまま全身を脱力させ、明香は暝目して心地良さげに浸るように言った。

 

そしてふー、と大きく息をついて、すーと安らかな寝息を立て始めた。

 

男もたった一回の吐精で精魂尽き果てたかのようにベッドに腰を落としていたが、気だるげに手を伸ばして明香を揺り起こす。

 

「こらこら明香ちゃん、寝ちゃ駄目だよ」

 

別にいくらだって寝ていって構わないと言いたい所だが、親の庇護下にある明香はあまり遅くなる前に家に返さないと男の立場とて危うい。

 

「ん〜、そうだったぁ……かえらなきゃあ」

 

くしくしと眼を擦りつつ、間延びした甘い声で言った。無論狸寝入りであった。ちょっと男を揶揄う稚気であろう。そもそも明香は短眠者故に昼寝等生きていてした事すらないのだが、男はそんな事は知らなかった。

 

「おじさん、シャワーかしてー」

 

身体を起こしてぐー、と伸びをしながら明香は言った。

 

………

……

…

 

「ただいまー」

 

「おかえりなさい」

 

「おかえりー」

 

明香が帰宅した頃は時間もやや遅くなり辺りが暗くなって来た頃だった。リビングに入りながら挨拶をすると、ソファーに寝っ転がってスマホを弄っていた兄と、キッチンで夕食の準備をしていた母が返礼した。

 

明香の兄は一応受験生であるが、申し訳程度にしか受験勉強はしない。志望する高校は別段ランクが高いというわけではないが、低いわけではない並み程度の所だが対策など大して必要ないとたかを括っているらしい。そして恐らく実際に問題はないのだろう、彼は明香と同じで地頭は良い。

 

母親は、白髪混じりの髪に、黒子の多い頬の少しこけた顔に疲れたような表情を浮かべるくたびれた主婦然とした五十代程に見える中年女性だった。いや、殊更老けてみえるだけで、肌の張りなどを見ると実際にはもっと若く四十代なのかも知れない。

 

「お腹すいたー、ご飯まだ?」

 

自室にランドセルを置いてきた明香は母親にそう尋ねると、母親は何処かぎこちない笑顔を浮かべて答える。

 

「ちょうど出来た所。手を洗ってらっしゃい」

 

「魚?」

 

くん、と辺りに漂う香ばしい香りを一つ嗅ぎ、明香は尋ねる。

 

「そうよ。秋刀魚の塩焼き」

 

「やた!」

 

好物だと聞いて、明香は喜んで洗面所に飛んで行った。

 

そうして、母親が食卓に配膳して皆席に着く。卓には四席椅子があったが、一つ空いている。

 

『いただきます』

 

三人でそういうと各々食事に手をつけ始めた。明香はいつも通りに食事が楽しくて仕方ないという風に秋刀魚やお浸し、味噌汁に箸をつけ、兄は美味しそうにも不味そうにも見えない、淡々とした様子でのんびり手を動かす。

 

そして母親はいつも通り、砂を噛むような食事を義務のようにこなす。

 

いつからだろう、娘と囲む食卓の食事の味が分からなくなったのは。

 

娘が、学校から帰ったばかりの娘が家のものと違うシャンプーの香りをさせている事に気が付かぬわけがなかった。それがどういう意味か気がつかぬ訳はなかった。

 

そして……兄と妹。この二人は互いに日常的に情事に耽っているが、同じ家で頻繁な事である。それに母親が勘付かないという事があろうか。

 

だが、それは気が付かなくていいのだ、勘付かなくていい事なのだ。それを母親はわきまえていた。

 

わきまえざる負えなかった。

 

あの日、小分けにした父親の身体を皆で埋めに行った時。兄も母親も何度も嘔吐しながら、と言っても母親に限っては風呂場で解体作業をしていた段階で内臓を全て吐き出しそうなくらいに全部嘔吐してしまったため、出てくるのは嘔吐き過ぎて傷付いた内臓からの血の混じった胃液だけだったがーーしていた中で明香だけは非日常の一幕を楽しみながら作業していた。あの姿が忘れられない。

 

「お母さん」

 

「えっ」

 

不意に明香に話しかけられてびくっ、と母親は過剰に反応した。

 

「秋刀魚、美味しーね」

 

「……えぇ、そうね」

 

爛漫に本当に美味しそうに言った明香に、母親はまるで百足が首筋に這っているかのようにぞくっ、とした怖気が走った。

 

この娘は愛してはいけない。愛してはいけない。

 

愛さなくても、いいのだ。それだけを慰めにして母親は自分に言い聞かせた——

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