※この作品はR-18です。

魔術師の娘   作:カミアラエル

8 / 15
弟子に与えられし試練

"エル、私の持つ最大の魔術を見せてあげるよ。"

 

師匠、カラスの声が私の耳に届く。彼の声はいつもより、深みに満ちている。かつてない何か大きな魔術を試みるのか?と思った矢先、その様子は一変した。

 

一瞬で身体が張り詰める、それは驚きと共に、何かがおかしいという直感が鋭く突き刺さった。しかし、目の前の現実は受け入れがたいものだった。

 

師匠は自らの体を原点として、強烈なエネルギーを放ち、周囲に衝撃波を広げた。その光景は、まるで自己を犠牲にするかのように見えた。そして、その後の彼の姿はまさに地蔵のように静まり返り、しかし一部だけが活動していた。その異常さに心は混乱し、思考が止まった。

 

何もかもが急速に色を失い、世界は師匠のその部分だけが鮮やかに映った。その状態、自己の全てを注ぎ込んだ結果なのだろうか? 理解を超えた現象に、私はただ茫然と見つめることしかできなかった。ただ一つ確かなことは、師匠の魔術は予想を遥かに超えたものだった。そして、それは恐怖とともに私の記憶に刻まれることになる。

 

"ひっ、ひぃぃ………"

 

独り言のように溢れ出た私の困惑に、師匠のあの部分が反応した。ブンブンと縦に揺れて返事をするとは、まるでそれが新たな生命体のようだ。脳があの部分に移動したのかという私の推測は、絵空事と思いたいが、目の前の現象にはどう対処すべきかわからない。

 

勇気を出して、試しにその部分を掴んでみる。すると四肢が駄々っ子のように暴れだし、それが全身を揺さぶる。「イヤイヤ」を表すかのように、あたかも子供のように反抗する姿は、皮肉なことにコミカルさすら感じてしまう。

 

このちんぽは操縦桿みたいになっているのだろうか。掴んだ感触から判断すると、師匠のこの部分が中心となって、体全体の動きをコントロールしているように見える。これは元々どういう魔術だったのだろうか。一体全体、師匠は何を意図していたのだろう。

 

あまりのことに、無意識に笑みを浮かべてしまう。自分でも制御できない。笑いをこらえきれない。しかし、これは現実だ。まさかの現実を受け入れ、そして何とかして師匠を元の状態に戻さなければ…そして、ちんぽが師匠を完全に支配する前に。

 

師匠はあの部分を除いて一切の反応を示さない。目は虚空を見据えて、何も映していないように見える。

目が見えているのかどうか。それは重要な疑問だった。師匠はこの状態を認識できているのか、完全に無意識のうちに体が反応しているのか。

 

私は試しに剣を手に取り、その尖端を師匠のあの部分に添えてみる。急にそこが攻撃を受けるかもしれないという警戒心を、師匠の体がどのように反応するか見るためだ。

 

するとその一部は、脅威を感じたかのように反応した。感じ取ったのか、動きが止まり、かつて見たことのない慎重さと恐怖さえ感じさせる。それはまるで、この部分が師匠の意識を持って反応しているかのようだった。

 

注意深く顔を見てみるが、こちらを見た様子は無い。頭部は完全に沈黙しているのか。

この観察が真実ならば、師匠の意識があの部分に宿っているのかもしれない。つまり、何か方法を見つければ、師匠を元の状態に戻すことが可能なのかもしれない。

 

目の前の現象は恐ろしいが、その中にも希望の光が見え始めた。それが私の持つ魔術師としての能力を試す挑戦なのかもしれない。

 

"ぷるぷる震えちゃって、なんだか可愛いちんぽ。"

 

私の剣の脅威から逃れるように、師匠のあの部分がぷるぷると震え始めた。それはまるで無力な小動物が恐怖に震えるかのように、異常な状況の中でも何となく微笑ましさを感じさせた。

 

それが、師匠の内面を映し出しているのだろうか。いつも強靭で、厳格な師匠が。

突如として露わになった無防備さに、私は少し心を動かされた。

 

恐怖と混乱の中でも、微笑むことができる。それは私が師匠に対して抱く深い信頼と尊敬から来るものかもしれない。だからこそ、師匠を助けられる力を私は持っている。

 

この奇妙な状況を解決するためには、もっと魔術の深淵を理解し、そしてそれを超越する力を手に入れなければならない。これは、私が師匠から学んだ魔術の力を試す、新たな試練なのだ。

 

そのためには、師匠のこの現状を深く理解し、そして解決策を見つけ出すことが求められている。これはただの試練ではなく、私が魔術師として成長するための重要なステップなのだ。

 

"ふふ、怖がらないでね。師匠。"私は、ぷるぷると震える師匠のあの部分に微笑みかけた。それが師匠に届くことを願いながら。

 

"えいっ!"

 

私の手に握られた剣が、師匠のあの部分をぺちぺちと叩いた。しかし、それは無害な程度の力で、少し驚かせるくらいのものだ。

 

すると、予想通り師匠のあの部分は敏感に反応し、小さく跳ねるように動き出した。その反応はまるで小動物が驚いて飛び跳ねるようで、思わず口元が緩んだ。

 

「ふふ、なんて可愛いのでしょう。」と私はつぶやいた。それは本音だった。どこか人間味を失った現状にも、なんとなくユーモラスな雰囲気を感じていた。

 

私が師匠のあの部分を軽く叩くたびに、その反応はより生き生きとしてきて、私の心はゾクゾクと興奮した。この感情は何だろう。何か新たな発見ができるかもしれない、それが師匠を助ける手がかりになるかもしれないという期待感に従い、私は剣を再び師匠のあの部分に向けた。

 

「もう一度、ぺちっとね。」私の声が包む空気に少しの期待が混じり、その一部に包丁が軽く触れると、再び師匠のあの部分が跳ね上がった。その動きに私の心は再びゾクゾクとした。

 

この興奮は、新たな魔術の発見への期待、そして師匠を助けることへの決意から来ている。それを思うと、このゾクゾク感は私にとっての原動力であり、私を更なる挑戦へと突き動かしていくのだ。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。