※この作品はR-18です。

【アークナイツ】赤毛の人形遣い   作:おくちだいすけ

2 / 31
【第一章】2話 - 壊される犬

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 ――――、

 

 (……、ん……?)

 

 マゼランの意識が柔らかい布の上で徐々に覚醒していく。

 頭部に受けた強い衝撃のせいか、側頭部がズキズキと痛む……。

 

 (あ、あれ……あたし……どうなって……下着だけ……?服……は……。)

 

 半裸で横たわるマゼランの意識が覚醒するにつれ、黒い沼から引き上げるように、意識を失う直前の記憶が朧気に浮かび上がってくる。

 

 (そ、そうだあたし……メイヤーちゃんに……)

 

 意識を失う直前の、今にも泣き出しそうなメイヤーの表情が徐々に脳内で輪郭を持つ。

 

 そして浮かび上がる意識と、白い布ばかりが広がる視界の先で、なにか肌色の物が蠢いているのが見えた。

 焦点が上手く定まらず、ぼやけた視界。だが視界が収束するより前に、マゼランの耳へ聞き慣れない音と声が響く。

 

 

 ―― グボッ……、ギシッ……!グジョブッ!

 ……じゅぼっジュゾボボッ……!どちゅぅっ!ギシギシッ……!グボンッ!……

 

「お゛っ!ごぉっっ!、ンオ゛オッ……、アギッ……! ……ぶふっ!ぶひゅっ、―― お゛ッあ゛あ゛っ……!」

 

 

 なにか、肉が弾けるような音。

 しめった雑巾を叩くような音。

 ベッドが激しく軋む音。

 そして獣のような……まるで豚のような声。

 

 そのざわざわと胸をかき乱す調べを聞き。マゼランの意識が急速に覚醒していく。

 

 (―――っ? ……!!)

 

「――!!教官っ……!!」

 

 マゼランは飛び上がり、跳ね起きようとするが……

 

 (―― なっ……!?)

 

 マゼランの両手両足は見(・)え(・)な(・)い(・)何(・)か(・)に(・)拘束されていて、身を攀じることしか出来なかった。

 焦点が収束し、だんだんクリアになる視界の先で。

 教官が、ドーベルマン教官が跳ね回っていた。崩れた壁の前で、滑稽に、淫らに。

 

 ―― ブヂュボぼぼっ……!ごぼっ…!!ギシッ…、!

 ばぢゅんっ!グゴボボッ……!ぶぼりゅりゅっぶぼぁっ……ッ!

 

 両手は体の前で拘束され、身体をマゼランの方へ向け、頭にはなにか麻袋のような物が被されていた。

 頭の先、袋の上部からはまるで頭が燃えているかのように煙の様な白いモヤが立ち昇っている。

 辛うじて見える腰まで伸びた汗にまみれ黒く輝く髪が、その揺れる女体がドーベルマン教官だと示していた。

 

「……ぶお゛っ! おご、ごっお゛!…… やえっ……!ッンお゛おっ、いギっ、 ……おお゛っ、おあ゛ア゛っ止めッ イぎゃっ……」

 

 マゼランが寝そべるベッドとは違うベッドの上で、ドーベルマン教官が黒く太く長い棒の上で一心不乱に腰を振り上げ、振り下ろし、スクワットのようにズボズボと出し入れを繰り返している。

 野太いうめき声を上げ、時折なにかに抵抗するように言葉を発する。

 

(な、なに……?これ……。)

 

 眼の前で起こっている非現実的な光景にマゼランの脳がふわふわと揺れる。まさか夢?そんな甘い考えが頭をよぎる。

 だが初めて聞く音、初めて見る光景、そして初めて嗅ぐ獣のような汗のリアルな香りがその考えを無情にも否定する。

 

 廃墟の中の一室だろうか、天井も四方の壁もある暗い部屋の中に複数のベッドが置かれている。

 教官がいるベッドの周りには複数の人影が見えた。どの影も少し背が低く、少年のような華奢な体つきをしているように見える。

 そして決して教官の身体に触れる事なく、まるで四方から監視をするかのように乱れる教官を熱い瞳で見つめていた。

 

 漏れ出る声は被さる袋のせいか、袋の中に充満している煙を避けるためか、どこか息苦しそうで、まるで窒息する寸前のような、そんな切迫さを感じさせる。

 首へと締め付けられた袋の口の部分からは、白く濁った液体が滴り、教官の胸や腹へボタボタと垂れていた。

 

 (なんで……、自分で……、?)

 

 目の前で、自らの身体をバウンドさせ、情欲を発散させんとばかりに女体が震え蠢く。

 

「きょっ…教官……?」

 

 マゼランが呼びかけるが、か細いその声はドーベルマンの耳には届かない。

 

 

「ぶひゅっ! ぶしゅしゅっ……! ダメ、だっ……!―― ほギゅっ…!ぜぇっ、!やめっえっ!……ふぁぁっ!ぁ゛ぁ゛っ!!」

 

 連続する呼吸音が続き、合間合間に袋の中から教官の拒絶の声が聞こえる。だがその声は自らの腰の動きにより、快楽と衝撃でかき消されていく。

 

「……ふしゅーっふしゅーっ!!っ……あ゛っ止゛めッぇ゛ッ ……、ふぎゅっ!…ぁぁっ!くるっ ぐる゛っ!”! ………ぁ…ぁああ゛あ゛あ゛っ!、!!」

 

 ―― どっっぢゅんっ……!!!……ぶジュジュじゅうっ!

 じゅじゅぶびゅブビュびゅぶビュッ!!――ボタボタボタっ……!

 

 さらに深い呼吸が数回続くと、ベッドの上に突き立てられた黒い棒へ自らの秘所を思いっきりに振り下ろし、教官が一際大きな声を上げながら、自らの女陰の奥深くへその凶悪な棒をぐっぽりと咥え込んだ。

 卑猥な下の口がぐぢゅぐぢゅと伸縮し、まるでその棒を噛み潰さんとばかりに下劣な音が響いた。

 

 あまりに棒が太く長い為、教官の腹が内部から押し上げられ、あばらの下、鳩尾の近くまでボコリと膨らみ、秘所と黒い棒との僅かな隙間からブシュブシュと卑猥な液体を吹き出しながら深い絶頂へと堕ちて行く。

 

「………イッギィィィィっ!!!…お゛あ゛っ…… ん゛お゛おお゛お゛お、イ゛ッ、!!お゛お゛お゛っ、!!おお゛っ、あ゛っ!!!」

 

 膝立ちのまま開かれた股が、汗にまみれ震える太ももが、ブルブルと激しい痙攣を起こす。

 頭部を覆う麻袋の中から、辺り一帯の空気を振動させるような大音量の悲鳴が、雄叫びのような喘ぎが漏れ出る。

 

 ―――ぶじゅっ……うじゅっ……ぶくぶくぶく……

 

 そして首元と袋の隙間から溢れる白濁した液体にブクブクと大量の泡が混ざり、まるでジョッキから溢れ出るエールの泡のように零れ落ちた。

 快楽に耐える為か、教官の鍛え上げられた腹筋がギリギリと引き絞られ、美しい凹凸を描く。

 

「……おあ゛っ! ああ゛っ、イぎっ! あギギっ……、 ぶぎゅっ…、ぶじゅっ…………ぉ……ぉあ゛…―――」

 

 そして奥深く咥え込んだままドーベルマンが全身をぐったりと脱力させると、先程まで聞こえていた呼吸音も漏れ出す声も聞こえなくなった。

 全身から玉の汗が吹き出し、鍛え上げられた見事な肢体がキラキラと輝く。だがその下腹部はまるで杭を打たれたかのように膨れ上がり異様なシルエットを描いていた。

 

「――――ッ!、ううぅ…… ―――――」

 

 その光景を見届けたマゼランは思わず息を呑む。

 皮肉にも、自身の体内を穿つ凶悪な棒に支えられ、教官が倒れ伏せる事は無かった。彫像のようにそこに固定される。

 

 ――――、

 

(―― えっ……?死ん……?)

 

 そのあまりに強烈で、淫靡で、非現実的な光景に、まるで凄惨な処刑を目の当たりにした群衆のように、マゼランは言葉を失っていた。

 死を連想させるその仲間の姿に、跳ね回る心臓の鼓動だけがマゼランの耳元でうるさく鳴り響いている。

 そして脳内には混乱による支離滅裂な感情が渦巻き、身体はギシリと硬直した。

 

 すると横たわるマゼランの後ろから――――、

 

 

「おはようお姉さん」

 

 

 ――――と、この場に似つかわしくない少年の声が響いた。

 町中ですれ違う知り合いに声をかけるような、そんな気楽な調子で話しかけられた。

 

「――やっと起きたな。お姉さん起きるの遅いから、あっちの犬のお姉さんはもう壊れちゃったかもよ」

 

 もぞもぞと身体を捩り後ろへと振り返ると、一人の少年がマゼランと同じベッドの上に足を投げ出すように座り、こっちを見ていた。

 体躯は小さく、マゼランより小柄に見えた。

 

(こっ、子供……?)

「あなたは……」

 

 燃えるような赤毛の少年。上に黒いシャツだけ着ており、下半身はなにも身に付けていない。

 思わず見惚れてしまうような整った顔と、青みがかったクリっとした瞳をマゼランへと向けている。

 

 右手はマゼランを……、いやその先のドーベルマン教官へ指を刺す様に掲げられている。

 左手は茶髪の女性の頭に置かれており、皮膚には鉱石病と思われる灰色で硬質な部分が点在している。

 そして茶髪の女性は少年の股間へと顔を押し付けられ、虚ろな目でフゴフゴと鼻を鳴らしている。その顔の先では、少年の身体に不釣り合いな巨大なシルエットが隆起していた。

 無意識にマゼランの喉がゴクリと鳴る。

 

「……っ!、メイヤーちゃ……」

 

 メイヤーは目こそ開いているものの、全身は脱力し、少年のなすがままになっていた。

 下着だけ着けたお尻をマゼランへと向け、川獺の尻尾がゆらゆらと漂う。後頭部を掴まれ、顔を肉棒の根本に押し付けるようにグリグリと揺すられている。両手足はマゼランとは違い、拘束はされていないようだ。

 

「あなたっ……なにをっ!許さない……!」

 

 マゼランが敵意を込めた底冷えするような眼差しで少年を見据える。

 だがベッドの上で無様に横たわった女の敵意なんて少年は意に介していないようだった。

 

 すると赤毛の少年が右手の指を何もない空間でユラユラと揺らし始める。

 その指先の動きは、人形師が糸の付いた人形を操る光景を想起させた。

 

「ありゃ~?もしかしてもう死んだ?動かないや。……おい、誰かクスリ追加しろ」

 

 この赤毛の少年がリーダーなのだろうか、赤毛の少年がドーベルマン教官がいるベッドの横に立つ別の少年達へと指示を出す。

 

「お、俺がやる……!」

 

 すると指示を受けた一人の少年がテキパキと準備を始める。

 そして足元にあるケースから注射器のような形状をした器具を取り出すと、ぐったりと脱力する教官の胸元へ押し付けた。

 

 ―― プシュッ……!

 

 空気の圧力が抜けるような音が鳴り、程無くして……

 

「――――、ッ!…… ――――ァア゛ッ!! ンゴッ!――んぶっ…!………あ゛あ゛っ、あぎゃ……ッ!!」

 

 麻袋の中から悲鳴が上がり。

 

 ―― ぐぶっ……!ぶじゅっ……!!、ブしゅっ……!!ぶしゅシュしゅっ……!

 

 脱力していた教官の身体に力が戻った。

 

 まるで時間が逆戻りしているかのように、また教官の全身がブルブルと痙攣を始める。

 黒い棒を根本まで咥え込む女陰がグニュグニュと収縮し、隙間から透明の液体が吹き上がり出し、びゅるびゅるとベッドの上に飛沫を撒き散らし始めた。

 

「―― ……お゛お゛っ……?、んお゛っ、お゛っおぁっ……ごろっ…… おオ゛っ ごろじゅっ……!、いぎっ……いひっ…… ――」

 

 身体を後ろへと仰け反らせたドーベルマン教官の腰がヘコヘコと上下に揺すられている。たわわに実った双丘がふるふると揺れ、その先ではぷっくりと膨らんだ桃色の乳首が踊る。

 そして女陰では自らの奥の奥までぐっぽりと咥え込んだ黒い棒を、まるでねちっこく舐め回すかのようにぐじゅぐじゅと撹拌する。

 だがその強請るような腰の動きとは裏腹に、教官の口からは怨嗟の言葉がポツポツと溢れ出る。だがその声もすぐに快楽によりかき消えていく。

 

 

「なぁ~~んだ生きてるじゃん。良かった良かった。かははっ、犬のくせに死んだふり上手じゃん。じゃあ次は……、 ……あー、でもお姉さんも起きたからもういいか」

 

 赤毛の少年がちらりとマゼランを一瞥する。

 

(いいって……、 なにが……? ……っ!)

 

「――きょっ、教官をどうするつもりっ!?……」

 

 マゼランが声を上げるが、赤毛の少年はニヤニヤと笑ったまま意に介さない。

 

「おい、お前ら。もうその犬女は好きにしていいぞ。……たぶん大丈夫だと思うけど、定期的なクスリの投与と身体の拘束は忘れるな。……もし暴れて手に負えないようだったら、俺か妹……、インターセプションを呼べ。……腐ってもロドスの精鋭だ、油断はするな」

 

 その言葉を受け、教官の近くにいた6人ほどの少年達が色めき立つ。

 

 ニヤけた顔を浮かべる者、ソワソワと落ち着きが無い者、そして強烈な憎悪を顔に浮かべる者……。

 少年達の反応は皆それぞれだが、皆一様に股間を服の下でビキビキと隆起させていることは共通していた。

 

 "好きにしていい"……、その言葉が何を意味し、どの様な結果をもたらすのか……、その答えはそういった経験が乏しい処女のマゼランでもはっきりと推測出来た。

 マゼランの背に、焦りとも恐れともつかない、生暖かい汗が垂れる。

 

「あ〜〜……。ただし絶対殺すなよ??意図的に殺した奴はインターセプションの相手をさせるからな?……ただでさえ今回捕虜に出来たのは女だけだっんだ。あいつも溜まってる。……この意味わかるよな?」

 

 赤毛の少年からの忠告を受け、少年達は顔に汗を滲ませ必死にコクコクと頷いた。

 

 ―― "インターセプション" ……、彼の妹のコードネームだろうか。その言葉の意味は……"傍受"……?。

 

 

「よぉし、じゃあ隣の部屋に持っていけ。全員この部屋から出て行くんだ」

 

「わ、わかった……!、おっお前そっち持ち上げろっ」

 

 その赤毛の少年の言葉を受け、逸る気持ちに追い立てられるように教官の周辺にいる少年たちがドーベルマン教官の身体を掴む。

 

「せーのっ……!」

 

 そして黒い棒から引き抜くように身体を乱暴に持ち上げた。

 広がりきった教官の秘所から、ずるずると太くて長い棒が……いや、男性器を模したディルドが引き抜かれていく。

 

 (うっ……うううっ……)

 マゼランの瞳はその光景に釘付けになっていた。

 

 ―― ぶぶぶっ…… ぶぼボっ! ぐぶぼっ……!! ぶじゅりゅっ……ッ…! ぶっぼぉぉっ……!!

 

 ベッドへと固定され、教官の秘所を文字通り貫いていた極太のディルドがずるずる、ずるずると引き抜かれ辺りに飛沫を飛ばしている。

 通常の男性器の長さを軽く超え、まるで大型の猛獣の陰茎のようなサイズの黒い凶器が露わになっていく。

 

「もうちょっとだ、……よいっしょっ……!」

 

「お゛っ……?!おお゛お゛っ……! ふしゅっ……!ふしゅぅっー!んぁ゛っ、―――! ああっ、!――おおおお゛んっっ!!!」

 

 そして優に40cmの長さを超える極太のディルドがすべて抜き出された。

 ベッドの上で隆起するその姿はまるで大男が拳を突き上げているかのような威圧感があった。あまりの大きさに、つい先程までこれが教官の秘所に入っていたことですら、既に手品でも見せられている時のようにマゼランには非現実的な物に感じられた。

 

「あがっ……ッ、あぇ……、おほぁ……、………おげっ……!」

 

 教官の奥まで丸見えとなったピンク色の秘所が、まるでマゼランに話しかけるかのように飛沫を飛ばしながらグパグパと開閉を繰り返している。

 まるで餌を待つ魚のように、ぎゅむぎゅむと空中を咀嚼する。

 その姿を見て、周りの少年たちが次々に心無い事を口にした。

 

 

「うわぁ~こりゃしばらく使えないな。噛みちぎられそう……、……あとで腕でも突っ込んで見る?」

 

「ケツは行けるだろ?まぁクスリ使えばそのうち大人しく閉じるだろ」

 

「ケインのやつはこうゆうぶっ壊れたまんこ好きだったろ?呼んで来いよ」

 

「この人お口はなんか舌が長くて凄そうだったよ?袋外してみ?」

 

 

 ――しゅるしゅるっ……ぼふっ……!

 

 教官の頭に被されていた袋が取り外されたが、マゼランからは少年たちの背に遮られ見ることは出来なかった。

 

 

「うわっ!凄い顔っ!」

 

「うへぇっ。完全に白目抜いちゃってるじゃん。口からも鼻からもめちゃくちゃ泡吹いてるし。蟹かよ」

 

「舌長すぎでしょっ!犬耳だとこうなるん? 顎より下まで伸びてんじゃん。……うわぁ~楽しみ」

 

「うおっ、匂いやばっ!雌くっせぇ!」

 

「はっ、早くっ!早く持って行こっ!」

 

「ロドスのくそ女めっ……!小便ぶっかけてやるっ!」

 

 

 そのままドーベルマン教官は両脇から抱えられ、ズルズルとベッド近くの出口からこの部屋の外へと連れ出されて行った。

 

「きょ、教官……!絶対……、絶対助けるから……!」

 

 マゼランがきっと叶わない言葉を口にした。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。