「これなんかよくない?」
ミーシャが1枚のクエスト依頼を持ってきた、
「大猪豚討伐………数は6で報酬は銀貨12枚か、最初としてはいいんじゃないか」
アリシャが同意した、勿論俺とサーニャも異論は無く頷いた。
「受けてくる」
アリシャが依頼票を窓口に出しに行った。
「回収部位はと………尾と牙か…あとの肉についてはギルド担当者が同行した場合のみ買い取り可か」
俺はミーシャと詳細を読んでいた。
「戻ったぞ」
アリシャがギルドの同行者と名乗る若い男を連れていた。
「貴方方は初回クエストですので私が同行します」
「わかりました」
俺達はギルドの魔導車保管場所からM577装甲兵員輸送車に乗り込むと初クエストへと出発した。
「しかし………この魔導車は」
ギルドの同行者は物珍しそうに車内を色々見ていた。
「雷刃、まえっ!」
操縦席の俺に寄りかかっていたサーニャが何かを見つけたらしく前を指さした。
「サーニャ座ってろ、飛ばすぞ」
暫く走ると一人の女性が大猪豚の群れに追われ此方に向かって走ってきているのが見えだした。
「アリシャ!」
「あいよ」
アリシャが側面のドアを開けてその女性を保護すると、俺達は大猪豚の討伐を開始した。
そして討伐を終え、車内に戻ると、その女性に話を聞くことにした。
「………」
女性は怯えていたが、ギルドの同行者が話すと、何とか答えだしてくれた。
「冒険者さんのパーティでしたのですね」
その女性はギルドの同行者からの説明を聞いて安心したのか座り込んでしまった。
「私はアイシャ・グレイバックといいます………皆さんにお願いが………そのこの町まで乗せていって貰えないでしょうか」
アイシャと名乗る女性が懇願してきた。
「町では誰か待っているのか?」
アリシャが聞いた。
「………はい、5になる息子と、3になる娘、それと夫が………」
俺は全員の顔を見た。
「構いませんよ、我々もその町から来たのですから」
俺達の返事を聞くとアイシャは何度もお礼を言っていた。
「では、クエストも完了確認しましたので、戻りましょうか」
ギルドの同行者が買い取り可部位や回収部位の確認をすると、合計金額を提示した。
「クエスト完了報酬の銀貨12枚と、買い取り金額の銀貨10枚、合わせて銀貨22枚となります」
俺は提示額に納得すると、書類にサインし報酬を受け取った。
「ではこの書類をギルドに提出してください」
俺は書類を受け取ると、アリシャに渡した。
「じゃあ均等ね、残り2枚はどうする?」
アリシャが銀貨5枚を其々の前に置いた。
「そうだな………全員で使える何か貯金的なものにするか」
「そうね、賛成だわ」
全員が賛成し、俺達は町への帰路についた。
アイシャが何故に大猪豚の群れに追われていたかは後に書きます………タブン