【実妹ルビーと結婚ルート】今日が最高の日❤︎【前世との約束】 作:朝比奈小町
(ネタバレ注意)
「お兄ちゃん、結婚しよ」
——その一言から始まった。
事務所でルビーが俺に抱きついてくる。
俺らの他に誰もいない。
あっけに取られていると、ルビーがキスを浴びせてきた。
「んっ、ちゅ……」
「る、ルビー……」
唇に湧き上がる暖かい感触。
俺はルビーを突き放そうとするが、ルビーは背中に手を回し離さない。
「俺たち、家族なんだぞ……」
「大丈夫、妹でも赤ちゃん作れるよ。それに……」
「お母さんが赤ちゃん作ったの、アタシ達の年頃だったじゃない」
その言葉に固まってしまう。
すると、ルビーはもっともっと俺にキスしてくる。
——ついばむようなキス。
唇が温かい。
キス初心者のようなキスだ。
——病室で一生を終えたのだから、当然か。
——大人のキスを知らない、淡い、優しいキス。
唾液と唾液が交わる。
——胸が昂ぶる
心が交わったのか、それともカラダが交わったのか。
だが、心としての俺はともかく、
——カラダとしての俺は、
——目の前の女性を抱きたくてしょうがなかった。
あかねにも、有馬かなにも抱かなかった情欲。
エロ、情欲、オスの本能。
——俺はいま、それを実妹のルビーに抱いている。
彼女は魅力にあふれ、俺の情欲を濃い焦がす。
——魅力的だ。
枝毛一つ無い美しい金髪。
目に闇を秘めた輝きは無くなり、むしろいま光輝く明るさに満ちあふれている。
スタイルが良く、ジャージの中ですら張り詰めた胸。
華奢な女の子らしい、保護欲をそそる腰の細さ。
全てがぞわぞわとするぐらい魅力的だ。
——結婚しよう
——それはさりなちゃんが、16になったときに、
——真面目に考える約束だったからだ。
でも、一つだけ、気になる点がある。
「お兄ちゃん……、さっきからぼーっとして、どうしたの?」
「ルビーの告白、うれしいよ……。とっても。でも俺は……、雨宮ゴローであると同時に、星野アクアでもあるんだ……」
「……それで?」
「もう、俺と僕が交わって、境目がないんだ……」
俺の不安そうな顔を心配したのか、ルビーは俺を見上げてくる。
——その輝く緋色の瞳に、俺は魅入られた。
「大丈夫だよ。……私は、お兄ちゃんもセンセも両方愛してるんだから!」
——その一言で救われた。
——その一言で、俺の理性は決壊した。
ルビーの小さい顎をつかみ、熱烈なキスを押しつける。
「んんっ!? んっ、んっ、んんんぅ〜〜っ!?」
強引に唇を舌で割り込み、ルビーの舌や歯茎を蹂躙する。
「んっ、んっ、ぅ〜〜〜っ♡ っちゅ、んじゅっ、んふぅ〜〜〜っ♡」
甘くて、女の子の香りが強いルビーの唾液。
その香りが脳裏を焼く。
俺から理性を引き剥がす。
ムラムラして、この女の子をもっと俺のものにしたくなる。
こんなにもこの女の子は可愛かったのか、と改めて思い知る。
ぷりっとした紅色の強い唇。
もちもちとした肌。
くりり、として大きく可愛らしい瞳。
そう思っていると、カラダが昂ぶってくる。
俺のペニスが、十数年で初めて役割を遂げようと熱を帯びる。
「はぁっ……、はぁ……、カラダが、熱い、よぉ……」
「俺もだ、ルビー……」
もう、兄弟とか、家族とか、倫理観とか、どうでもいい気がした。
さりなちゃんが、ルビーが、俺を求める。
——それだけでいい。
俺も体が熱くて、胸の中がルビーであふれてしょうが無い。
——ルビーの、
——さりなちゃんの、
——全てが欲しい
ルビーのジャージの中に手を回し、尻を揉みしだく。
「っ! は、はぁ……♡ ぅっ、んっ♡」
手から伝わる感触が、心地よい。
ルビーの尻肉は柔らかくてもっちりしている。
弾力があって、下着越しでもまるで手に吸い付くようだ。
「お兄ちゃん……♡ ぁっ、ふっ、ぅっ……♡ そ、そうやって、んっ、ぅぁっ♡ 女の子、手籠めにしてきたんでしょ……♡」
「人聞きの悪いことを言うな」
「大丈夫だよ……、私で最後にしてあげる。は、はぁんっ♡ いまは私たちしかいないんだし……♡ ぁっ、んんっ、ふあっ……♡」
揉めば揉むほど、嬉しいのか体を密着させてくるルビー。
ジャージ越しでも、体が熱く、興奮してくるのが伝わってくる。
「ぁっ、んっ、んふぅんっ……♡ こ、これが、愛し合う人同士の、ん゛っ♡ かいかん、なんだね……♡ んはぁっ♡」
「俺も、ルビーのカラダ、気持ちいいよ……」
「その言葉、嬉しい……♡ んはっ、んんぅっ〜〜っ!」
尻を揉み、前に手を入れると、既にルビーのマンコは既に濡れていた。
「やぁ……、そこ、恥ずかしいからぁ……!だ、だめぇ〜〜……♡」
ルビーのマンコをイジる。
パンツ越しに軽くクリトリスをイジってやると、ルビーは簡単に昂ぶってくれる。
「はぁっ♡ ぁっ、ぁっ、ぁっ、んふぁっ♡!」
俺の指使いで喘がれる度、俺も胸が幸せでいっぱいになる。
「んぁっ、はぁっ、んっ、ダメ、お豆さん、ダメだから、だめぇ〜〜っ!」
ルビーはビクビクと震えると、あっという間に達した。
「んあぁ〜〜〜〜〜〜っ♡」
ビクビクと震え、プシャっと潮を吹く。
手に潮がかかる。
「ふぅ〜〜〜っ♡ ふぅ〜〜〜〜〜っ♡」
息を乱しながら、俺にしなだれかかるルビー。
「んぁっ、ふあぁっ……、ん、んんうぅ……♡ はぁっ、はぁっ……♡ お兄ちゃん、体があついよぉ……♡ 不思議な気分だよ……、お兄ちゃん♡ でも、不思議と嫌じゃ無いんだ♡」
「俺もルビーが感じてくれて嬉しいよ♡」
「もう……、そうやって何人の女の子泣かせてきたの」
ルビーは拗ねたように僕の女性遍歴を問い詰める。
そんな様子すらも、見知らぬ女性に嫉妬する様子すら可愛かった。
本当に、十数年ぶりなんだけどな。
「……また、キス、してほしいな♡ ……チュ、んっ、ちゅ、んんぅ……、んっ……♡」
キスをほどほどに楽しむと、ルビーの目つきはトロンと蕩け、すっかり俺を受け入れる様子だ。
ルビーの体はすっかり仕上がっている。
俺は彼女の体を抱き上げると、そのまま事務所のソファーに横たえる。
「お兄ちゃん……、細マッチョなんだね。肉体がよく絞られてるのがよく分かるよ」
「……照れるな」
「私、お兄ちゃんの肉体がセクシー過ぎて、実はお兄ちゃんの体をオカズにオナニーしたことあるんだ……。そのとき、お兄ちゃんをセンセだって知らなかったから、罪悪感が凄かったんだけど……。それぐらいお兄ちゃんの体にコーフンしちゃったことあったの。……そんなはしたない私、嫌い?」
「嫌いになんてなるものか」
「そっか、よかった……。嬉しい……」
ルビーのジャージを脱がしていく。
……ルビーも俺も、事務所なのに、布一枚纏ってない。
「事務所でこんなことしちゃうなんてね♡」
「ああ」
「私、これから処女、破られちゃうんだね……」
「ああ」
「やっぱり、痛いの?」
「人によりけりだな。スポーツ選手は痛くないことの方が多いらしい」
「……なんで?」
「処女膜というモノは存在しないんだが、激しい運動でそれに値する筋肉が破れている場合が多い」
「へぇ……、さすがお産専門のお医者さん」
「本当は他の科のが専門だったけどな。地方病院だから色々やらされてた」
「お医者さんって、なってからも大変なんだね……」
小声でルビーが漏らす。
全身が緊張と興奮からか、色素の薄い肌は真っ赤だ。
「恥ずかしいから、関係ない話しちゃったけど、……焦れておかしくなりそうだよぉ」
「………」
「お兄ちゃん、私の事、抱いて……♡ もう、耐えられないよぉ……♥ 私のナカに、来てぇ……!」
「ああ」
ルビーのマンコは既にじゅくじゅくに濡れている。
俺もいきり立ったペニスを。ルビーのナカに挿入した。
「んぅっ!」
「大丈夫か、痛くないか……」
「痛い……、けど、お兄ちゃんに気持ち良くなって欲しいからぁ……、我慢する! 挿れてぇ……!」
ルビーの熱意に押し負け、ゆっくりとペニスを差し込んでいく。
「お兄ちゃんのが、ナカにぃ……! ん゛っ♡ ん、んひぃぁ……♡」
体を愛撫しながら、リラックスさせてやりながら挿入すると、ルビーの痛みが和らいでいく。
特に両手を恋人つなぎにしてやると、ルビーは安心して、俺のことを受け入れてくれた。
「ぁっ……、んっ、んぅんっ♡ カラダに、きもちいいのが、ひろがっていく……、これがエッチ……♡ 子作りなんだね………♡」
俺はいまさらな事を気付いてしまった。
ルビーとの熱情に浮かされる余り、コンドームをしていない。
すると、ルビーが脚を俺に絡める。
「ダメだよ、お兄ちゃん♡ 私たち、結婚するんだから、子作りだってヘンじゃないよ♡」
ルビーの笑顔が俺の脳裏を焼く。
その輝くような笑顔が、焼き付いて目から離れない。
それに……。
「お兄ちゃん♡ 私で感じてくれてるんでしょ? 嬉しいよ……♡ 私を抱いて、ずっと抱いて……♡」
ルビーが少し腰を動かすだけで、体中に快感の波が押し寄せる。
ルビーのお腹の奥は、暖かくて、安心して、そして脳裏の思考を全て押し流すぐらい気持ちいい。
快感で背中に電流が走る。
俺も今世で初めてのセックスだ。
その精か、ルビーにとにかく愛しい気持ちがわいてくる。
いままでの兄姉の愛情とは違う、性欲としての愛情、男と女としての愛情と愛着がわいてくる。
この女を、他の男に渡してなんかやるものか。
「お兄ちゃんの……、お、おちんちん♡ とっても気持ちいよ……♡ 気持ちいいってことは悪いことじゃないんだよ……♡ 一緒に、気持ち良くなろう……♪」
ルビーがそう言うと、若干腰を動かし始めた。
つたない動きのそれだが、カラダの相性がいいのか、快感のことしかかんがえられない。
それに触発されて、若いカラダの本能が動き始めた。
心もそれに釣られて、この女に以前と違う愛情を抱き始める。
ルビーとの子どもが欲しい。
俺の生きた証が、彼女との間に欲しい。
俺もルビーの動きに合わせて、腰を動かし始める。
十数年ぶりの動きだったが、意外と何とかなった。
「ぁっ♡ ぁっ、ぁっ♡ き、きもちいい……♡ お兄ちゃん♡ すきぃ、だいすきぃ♡ け、けっこんしよ……♡」
「もちろんだ」
「う、うれしいよぉ……♡」
ルビーはよっぽど嬉しいのか、泣いてくれる。
その涙が、俺の心に染みた。
アイが死んで以来乾ききった、飢えきった心が、ルビーによって満たされていく。
幸せだ。
「ぁっ、ぁっ、んっ、んぁっ♡ もう、感じ方が、全然違ってきちゃう……♡ 嬉しさと、気持ちよさで、ごちゃごちゃだよぉ〜〜♡ ぁっ、んんっ♡ お、おにいちゃんっ♡ ずるいよぉっ♡」
ルビーが嬉しいことは、俺も嬉しい。
体がさらに熱くなり、マンコがペニスをきゅんきゅんと締め、俺の精を求めているのがよく分かる。
「ぁっ、ぁっ、んっ、んぃ〜〜っ♡ おにいちゃんっ!おにいちゃんっ♡ ナニかきちゃうよっ!きちゃうよぉっ♡ 怖い、こわいよっ♡ てぇ、にぎってぇ〜〜っ!♡ ひゃっ、んっ、んふぅっ♡ 」
ルビーの求めに応じて手を握る。同時にルビーの弱いところを見つけたので、そこに向けてペニスを突き込む。
「そこぉっ、やぁっ、ダメ、だめぇっ♡ 感じちゃうからぁっ♡」
「ルビー、それはイクって感覚だ。恐れる必要はない、受け入れるんだ……」
「ぁっ、ぁっ、ぁっ〜〜〜〜〜っ♡ イクっイくっ♡ぁっぁっ、んぁっ♡ おぼえ、ちゃったぁっ♡ お、おにいちゃんに♡ おぼえさせられちゃったぁっ♡ ぁっ、んんっ、んあぁっ♡ き、きもちぃいっ♡」
じゅぷじゅぷと、俺たちしかいない事務所に性交の音が響き渡る。
くちゅくちゅとセックスする音すらも、心地よい。
「ぁっ、ぁっ、ぁっ、はぁっはぁんっ♡ 浅いところ、き、きもちいいよぉっ♡ だ、だめぇっ♡ そ、そこばっかりっ! や、やらぁ〜〜っ♡!」
「ルビー、俺も、そろそろ……」
ぞわぞわと、体中が鳥肌立つ。
ペニスから伝わる快感に、電撃が伝わったかのように俺のカラダも震える。
——絶頂が近い
「ぁっ、ぁっ、んっんんぁ〜〜っ♡ おにーちゃんっ♡ きてっ♡ きてぇっ♡ いっぱい、いっぱいっ♡ ぁ゛っ、ぁ゛っ、ぁ゛っ、んぁ゛っ♡」
——出して、出して、出してぇ〜〜〜〜っ♡
ルビーの呼吸に合わせて、マンコがきゅうっとしまり、理性が崩壊した。
ルビーのナカに爆発的に射精する。
どぴゅーっ!どくどくどくっ!どくんどくんっ!どくどくどくっ!どぴゅぴゅっ!ドぴゅーっ!
「んっ! イックぅうううううううう〜〜〜〜〜っ!♡」
妹に中出しする背徳感も加わり、ぞわぞわと体中が鳥肌経つ。
ルビーの喘ぎ越えが、それにさらなる深みを加える。
射精の快感、女の肉体を知る歓喜に、体中に幸せが満ち満ちている。
「ぁっ♡うぁ〜〜〜〜っ♡ でてるっ、でてるよぉっ♡ あついのがなかにぃ〜〜〜っ♡!」
ルビーのマンコもヒクヒクと動き、俺から精を搾り取る。
快感以外、なにもかんがえられない。
「ぁっ、ぁあああああ〜〜〜〜〜っ♡!
「ッ!!」
視界が明滅する。
下手すれば射精したまま気絶する程の気持ちよさだった。
——気付いたら二人して、汗だくのまま事務所のソファーに伏していた。
正直、俺も最高にきもちいい……。
ルビーは俺の下で、既に汗だくだ。
「はっ、はっ、はっ♡ はぁーっ……、はぁーっ……、はぁーっ♡ キス、してぇ……、おにいちゃん……♡」
ルビーが息を乱しながら、キスをねだってくる。
二人の汗だくのカラダが汗で馴染み、不思議と気持ちいい……。
俺たちのカラダが溶け合うようだ。
「んっ♡ んっちゅ、んんふぅっ♡ んっちゅ、んちゅぅ、んちゅ、ちゅぱ、んちゅぅ……、〜〜〜ぷはっ♡
つながったままキスすると、はぁ、はぁ、と息を整えながら俺のまっすぐ見るルビー。
その瞳は愛情に満たされていた。
彼女の半生を思い出す。
——病室での生活。
——アイの事件。
——宮崎での出来事。
全てが彼女をどこか欠けさせていてもおかしくなかった。
このまま、途中で歪んでしまうことがあったが、ありのままのまっすぐの姿でいてくれる彼女が好きだった。
これが少しでも俺の贖罪になれば……。
そんなことを考えていると、ルビーが俺の顔を掴み、正面に目を合わせてくる。
「はぁ……♡ はぁ……♡ んっ、ふぅ♡ おにいちゃん。いま何か不吉なこと考えてたでしょ」
「……どうして、分かったんだ」
「……おにいちゃん、私を抱いていてくれるときは、昔のおにいちゃんみたいな陽のお兄ちゃんに戻るのに、素に戻るといつもの闇のオーラを持つおにいちゃんに戻っちゃう」
「ルビーはよく俺のことを見ているな……」
「そりゃそうだよ!私は双子の妹だもん。それに、初恋の人はおにいちゃん、センセーだったんだから♪ い〜〜〜〜っぱいセンセーの事も、おにいちゃんのことも見てたんだからねっ♡」
ルビーの満面の笑顔が、いまの俺には朝焼けの太陽のように染みた。
「俺は……、救われてもいいのかな……」
「もちろんだよ……。どれだけお兄ちゃんが闇に沈んでも、私が引き上げるんだから。私の恩人だもん」
「ルビー……!」
この十数年感じていた【俺は楽しんではいけない】、その固定観念が溶けていくのを感じる。
後悔、懺悔、罪悪感、全ての負の感情が、ルビーの輝きの前に全て溶け出す。
「お兄ちゃん。……やっと、昔のお兄ちゃんに戻ってきたんだね。いっぱい後悔とかあったと思う。でも……、それでも……! 私が今まで以上に幸せにして上げるから……。だから……」
——私と一緒にやり直そうよ
その一言で、全てが救われた気がした。
俺も新しい人生を決意する。
状況は変わっていない。
何も良くなっていない。
でも、もう復讐に囚われなくていい。
こんな辛く、苦しいことに掴まっている必要性がない。
その靄を、氷を溶かしてくれる人物がこんなにも近くにいたなんて……。
——なんて俺はバカだったんだろう。
「俺ってバカだったんだな……」
「そうだよ♪ おにーちゃんは目的に一直線なのはいいんだけど、自分のダメージを顧みないのが玉に瑕だね」
「……お前に、言われるとなんか腹立つ」
「も〜っ! なにそれっ! せっかくなぐさめてあげたのにっ!」
ルビーは笑いながら抱き寄せてくる。
俺は抱かれるがままにした。
ルビーの女性らしい体温が、俺の悩み、苦悩、後悔を暖かく、溶かしていく。
彼女の胸に抱かれていると、少女らしい甘い香りもあるせいか、少し安心する。
「お兄ちゃんは私が守るし、その悩みもいっしょに背負ってあげる。……だから、その……」
ルビーは恥ずかしそうにどもる。
俺は胸に抱き寄せられながら、その言葉を待つことにした。
「お兄ちゃん! センセっ! 私と……結婚、してくださいっ!」
ルビーは恥ずかしそうに目を瞑りながら、俺に宣言した。
——その言葉だけで、胸が温かくなる。
俺の答えはもう決まっていた。
俺が手を彼女の頬へやると、彼女は心配そうに目を見開く。
「もちろんだよ、さりなちゃん、ルビー」
「〜〜〜〜〜っ!」
ルビーは嬉しい余り、俺の下でジタバタしている。
「ふつつか者ですが、これからよろしくお願いします♪」
「こちらこそ、よろしく」
俺たちは二人で人生を共に歩むことに決めた。
苦難もあるだろう。
困難もあるだろう。
でも、ルビーがいてくれたら二人で、一緒に歩んでいけることができると思った。
〜〜1年後〜〜
あれからお兄ちゃんは俳優、タレントを辞め、私のマネージャー兼護衛に徹している。
「お兄ちゃん過保護すぎ〜〜!」
なんて私は最初揶揄してたけど、お兄ちゃんは合間合間に猛烈な気合いで勉強し、先日は浪人生も含めた全国模試で全国50番以内の高得点をたたき出した!
これにはミヤコさんやかな先輩、慶応のあかねちゃんも驚いていたみたいだ。
そして、お兄ちゃんはこれだけでは飽き足らず、数学オリンピックにも出場し入賞。
才覚という才覚を見せつけ、校長の推薦をもらい、今年飛び級で大学入学に挑む予定だ。
目指す先は東京大学1類らしい。
(1類て何か分からなくて調べちゃった、どうやら医学部らしい》
それに滑り止めで防衛医大を受けるようだ。
本当は防衛医大に行くぐらいなら、私といっしょにいたいらしいのだが、試験日程の都合で、模試と割り切って受けることにしたらしい。
調べてみたら偏差値75! 上位6%の人間しかいけないらしい!
ひえぇ……!
私なんか、逆立ちしても、それこそもう一回生まれ変わっても無理だ!
どうして、そんな人が私と結婚してくれるのか、本当に不思議でならない。
でも、お兄ちゃんも以前の闇系オーラは少なくなって、最近は幼いころのような陽のオーラを過ごしています。
私も、以前のようにはテレビに呼ばれなくなったけど、かわいい衣装を来て、皆からコールを受けて楽しくアイドル活動をしています。
純粋にまっすぐ! これが私の目指すアイドルだ!
あのときのえっちで子どもは出来なかったし(すっごく残念だったけど!)、おにーちゃんはあれ以来コンドームを付けるようになったけれど、医者になったら一緒に子どもを作る約束している。
結婚の約束は所詮口約束だから、と不安になる私を見越して、契約書まで書いてくれた。
お兄ちゃんマジ紳士……!
改めて惚れ直したのは内緒。
ちょっと照れくさくて言えなくて、
「もう〜お兄ちゃんのシスコン!」
とテンパってツンデレムーブをかましてしまったのを反省してます。
……だって、恥ずかしいからしょうがないじゃん!
〜〜7年後〜〜
お医者さんになったことを機に、私とお兄ちゃんは密かに結婚しました。
常夏の楽園と呼ばれるハワイに、私の知人友人が皆集まっています。
「まさかあの二人が結婚するなんてねー……。アタシの初恋を返せっ!」
「まぁまぁ、かなちゃん。その気持ちも分かるけど……、今日はおめでたい席なんだし……。元同僚として、暖かく見送ってあげようよ」
「私、三十路になっちゃったよぉ〜〜〜……! ミヤコさん、助けてぇ……!」
「そんな顔しなくても、アイドル辞めても事務所に置いてあげるわよ、むしろ私としてはMEMちょに次の第三世代B小町のインストラクターと動画編集に配信者してほしいぐらいだし……」
「あ゛り゛がどう゛〜〜〜〜っ!」
私とお兄ちゃんを中心に、役者やアイドルをやっていた仲間達。
今日、私は内々でハワイで結婚式を上げています。
内々にしか言わず、守秘義務契約書までを取り交わしての結婚式です。
——私はお兄ちゃんの子どもを授かりました。
それと、同じくして、アイドルをやりきったと感じたので、アイドルは引退しました。
ちなみに最も大きいところは東京ドーム。
……では無く、水道橋ホールだったけど、それでも母の目指してた場所と近い所に立てたのは私の誇りです。
お腹の中を調べたら双子でした。
お母さんもそうだったけど、子宝に恵まれやすいのが、うちの体質なのかも?
それとも、お兄ちゃんとだから純粋に相性がいいんだろうか?
『兄弟で結婚?』と揶揄してくる人もいたけれど、そういう人はお兄ちゃんがまとめて縁を切ってくれました。
私の為に全てを投げ出してくれるお兄ちゃん……、改めて惚れちゃいますっ!
『前世の因縁』とか、こればっかりは言っても信じて貰えないので……、むしろ頭の弱い人だと思われちゃいます。
お兄ちゃんが縁を絶ってくれて、矢面にたってくれて私は感謝しています。
アイドルをやっていた事は、私にとって誇りでした。
そのイメージが崩さずに、代わりに泥をかぶってくれるお兄ちゃんには感謝しか有りません。
私が兄の赤ちゃんを妊娠したと今となっては、「淫乱第二世代」とまで言われ兼ねません。
そしたら母の名誉だって丸つぶれです。
ミヤコさんには申し訳ないことをしました。
兄と恋人関係にあることを告げると、とても悲しそうに泣かれました。
それはそうでしょう。
実の息子娘のように育ててきた二人が、実の兄妹なのに結婚するだなんて。
しかも看板になりつつある私たちが二人そろって芸能活動を引退するのです。
でも……!「私はミヤコさんを母親だと思ってる。孫の顔、どうか見てください!」と言ったら、今度は喜びで泣かれました。
感情のジェットコースターです。
ごめんなさい。
ここまでお金をかけて、芸能人として育ててもらったのに、アイドルを辞めて不義理をします。
兄の子を産む以上、芸能活動も出来ません。
出産して続けることも考えましたが、母の事件を思うと、お兄ちゃんは反対しました。
あれ以来、お兄ちゃんは私本意で全て考えてくれて、女としては幸せいっぱいすぎます!
ちなみに、兄が追っていた復讐人物は、他の人に刺されて亡くなったようです。
芸能事務所の社長です。
…………しかも本人がトラブルばかりの。
表向きはいいのでしょうが、人に恨まれていたに違いありません。
話が逸れました。
不安はもちろんあります。
双子が無事に生まれてきてくれるか、とか。
私と同じ道を辿らないか、とか。(アイドル生活は楽しかったので、それはそれでアリだと思ってます)
お兄ちゃんはタラシなので!
これから他の女の人を引っかけないか、とっっっっっっても心配です!!!!(一番重要!!!!!)
意識を戻すと、皆厳粛な表情で私たちの進展を祝ってくれている様子でした。
式が進展します。
何回もしたけど、皆の前でするおにいちゃんとのキス。
…………とてもコーフンします。
でも一方で、すごく神聖な気がしてきました。
後ろを見渡すと、最前列にはミヤコさん、それと復帰したのか斉藤社長もいます。
私たちには親戚がいないので、共通の友人知人がいます。
アイの母を探すことも考えましたが、ミヤコさんが止めてくれました。
どこまで秘密を守れるか分からない、と言われたら納得でした。
孫の顔を見せてあげたいですが、こればっかりは申し訳ないです。
友人知人の皆。
かな先輩、あかねちゃん、MEMちょ、皆忙しいと思うのに、わざわざパスポートを取ってまで、ハワイに来てくれたのがとっても嬉しいです!
あかねちゃんは正直呼ぶのに悩みましたが……、悩んでいるとお兄ちゃんが助言してくれました。
「向こうも気まずいなら招待状を断るはずさ。出すだけ出しておけばいい」
「それもそっか!」
結果、あかねちゃんは来てくれました。
「ルビーちゃん、アクアさん、おめでとう!」
今は看板女優と呼ばれる、人気で観客を動員できる女優さんです。
——美という化身がそこにあります。
——美しいが過ぎます。
今や日本の女性の憧れです。
この式が終わったらとんぼ返りとの事でした。
来てくれたことが本当にありがたいです。
しかもお兄ちゃんのことを「さん」付けです。
私を気遣ってくれていることが透けて見えます。
優しい……!
「ルビー……! 幸せになりなさいよ!」
かな先輩は無事に演技派女優として進み始めています。
こないだも、変なドラマに出演してました。
なんでもレズビアンで、相手の経血をチョコに入れて食べるヘンタイさんでした。
…………本当にそれでいいんでしょうか?
心配ですが、本人は役をもらえて嬉しいようです。
「二人とも、おめでとう!」
MEMちょが一番アイドルとして、最も健全な卒業を遂げ、今やタレント兼YouTuberとして活動しています。
今後はアイドルの育成にも携わっていくようです。
後々聞いたのですが、数字も見れるので、社長たちから次世代社長として、育成を受けている様子です。
ミヤコさんの旦那さん、斉藤一護社長は復讐相手が刺されて以来、ミヤコさんに頭を下げて復帰しました。
一発ビンタされたそうです。
……一発ですんでよかったね!
今ではミヤコさんが社長、一護さんは副社長です。
最近、新しく子どもをさずかり、今日も連れてきています。
5歳児なのにハワイとは、前世の私からしたら、うらやましいこと違いありません。
でも、……よかった。
子ども同然の私たちが不義理を果たしたから、ミヤコさんには幸せになって欲しかった。
斉藤副社長もまんざらではないようです。
式も終わり外に出たところで、二人で花のシャワーの歓迎を浴びます。
周りも祝福してくれますが、ごめんなさいだけどお兄ちゃんしか見えていません。
腕を組むと、普段むっつりなお兄ちゃんも少し恥ずかしそうです。
小声で、
「今日が人生最良の日だよ……♡」
と耳元にささやくと、顔を真っ赤にしていました。
こういう素直さのあるお兄ちゃんが大好きです。
私たち、いっぱい幸せになろうね!
123話で衝撃を受け、誰も妹のルビーと結婚する話を書かなかったので、激怒して自分で書きました。
みんな……、もっと安易にインモラルなルートを書こうな!
三角関係だったのが、ルビー含めた四角関係になってくれて嬉しいです。
感想、評価お待ちしてます!