「皆さん、遅刻してしまってごめんなさい!!」
開口一番梓ちゃんは皆の前で頭を下げ、謝罪をした。
見事な90度のお辞儀を前に、他の三人はたじろぎつつも何でも無い様に振る舞った。
「大丈夫、大丈夫! 俺達気にしてないからさ。遅刻なんて誰にでもあるんだし、な?」
「そ、そうタイ。そんな気負わんでくれタイ」
「ま、まあ。梓ちゃんが無事なら良かったよ。変な輩に絡まれてるのを見た時はどうしたもんかと思ったけどさ」
三人は明らかに動揺していた。無理もないだろう。普段の可愛い彼女の姿しか知らない者なら皆このような反応になる。
さすが元江乃死魔幹部、恐るべし。
「そ、その。時間とか大丈夫っすか? あず集合時間間違えちゃったみたいでマジですんません」
目を伏せつつ何度もペコペコと謝る梓ちゃん。見た感じ流石にわざと間違えて来たわけじゃなさそうだ。
「大丈夫、予約は取ってないけど今から行っても十分間に合うよ」
と言いつつケータイを確認するヒデ。こういう時はやっぱりしっかり者のヒデは頼りになる。
「うん、でも一応急いだほうが良いかもな、もう日も沈んできたし。梓ちゃん早速カラオケに行こう」
「そうっすね先輩。急ぎましょう!」
俺達は頷き合うとチャラ男達を尻目にダッシュでその場を立ち去るのだった。
「はい、では五名様ですね。12番のお部屋へどうぞ~」
俺達は部屋が埋まりきる前に何とかチェックインすることが出来た。予想通り夕方だけあってかなり混雑していて店に着いた時は焦ったが、今日は運が良かったみたいだ。
「よっしゃ! 一番乗りは俺様だ!!」
俺達が部屋へと入るなりサザンは勝手に番号を入力してしまった。どうやら相当今日のカラオケが楽しみだったらしい。
「はぁ~、全くいつも勝手に歌い始める癖なんとかならんタイ? 今日は梓ちゃんも居るのを忘れんといて欲しいタイ」
次藤くんは呆れつつも部屋の隅っこに行き、ドスンとその大きな体をソファーに鎮める。そしてその横にヒデが荷物を寄せつつ座った。
「まあはしゃぐ気持ちも分かるけどな。さてと、俺は先に皆の分のドリンクでも持ってこようかな……っておいおまえら二人。遠慮せずこっち来いよ」
俺は未だに済まなそうにしている梓ちゃんの背をそっと押してあげた。すると彼女は俺の顔を見てホッとしたのかおずおずとソファーへと進んでいった。
「それじゃ皆、欲しいドリンクを言ってくれ」
「俺はコーラ!」
「僕はメロンソーダタイ」
「俺はコーヒー」
「えっとじゃあ、あずは水で」
梓ちゃんの注文にヒデは若干驚きつつ聞き返した。
「え、水? 水でいいの?」
「はい。今ちょっとダイエット中で……てへ」
梓ちゃんは可愛らしく舌を出すと恥ずかしそうに頭を掻いた。
「じゃあ梓ちゃんは水、と。よし、じゃあちょっと取ってくるわ。みんなは先に歌っててくれ」
「ありがとうなヒデ」
俺の返事を聞いて頷くとヒデは足早に部屋を出ていった。
「しかしダイエットかぁ、僕も最近太ってきたし気をつけないとタイ」
先程の梓ちゃんのダイエットの一言を聞いたからか、次藤くんも自分のお腹を摘みだした。次藤くん良く食べるもんな~。
「うーん。食事制限と運動を毎日すればそんなに難しいことじゃ無いんですけどね~。次藤先輩、毎日どのくらい食べてます? もしかして放課後に牛丼3杯とか食べちゃってます?」
「ギクゥ!」
「その様子だと図星っぽいっすね~。駄目っすよ~そんなんじゃ、何時まで経っても痩せられないっすよ」
その後ダイエットについて次藤くんにレクチャーする梓ちゃん。次藤くんも珍しく、後輩からの熱心な指導に耳を傾けていた。これがもし梓ちゃんではなく男相手だったら次藤くんは一蹴していただろう。
楽しそうにダイエット話をする二人。うーんどうしよう、俺の入る余地がない。
「おいお前ら! 俺の歌を聞けぇ!!」
「ど、どうしたんすか!? サザン先輩。いきなり大声出して」
「お前らさっきから聞いていればダイエットとかどうでもいいことで盛り上がって……よし、こうなったらとびっきりのクールな歌でお前らをビビらせてやるぜ!! あと次藤くん、今日から3日間飯抜きな!!」
と一気にまくし立てたサザンは、イントロが始まると同時にマイク片手にノリノリで踊り出した。
「はぁ……。ごめんタイ梓ちゃん、こいつ女の子が来てるってんで変に張り切ってるだけなんタイ。許してやってくれタイ」
次藤くんは頭を抱えながら梓ちゃんに謝罪した。だが当の梓ちゃんはアホなサザンのダンスを見ながら笑っていて楽しそうにしていた。
「いえ、大丈夫っすよ。それよりサザン先輩のあのアホっぽいタコ踊り何なんすか? 見てるとなんだかMPが吸われそうなんですけど」
「まああれは気にしなくていいよ。それより俺達も歌を入れちゃおう」
俺達はサザンの音痴な歌と変な踊りを尻目に早速番号を入力し始める。
梓ちゃんはもう歌う曲を決めていたのかささっと入力し終えた。
俺も歌のレパートリーはそんなに無いので迷うこと無くいつもの歌を入れた。
「ま、無難なのが一番だよな」
「愛よ届け~~~~~っ!! ……はぁはぁ、どうだ!?」
ちょうどその時サザンが歌い終え、点数が表示された。あ、これ評価付きでやるのか。
「なんだ、と?……そんなバカな……」
サザンは青ざめた顔でガクリと肩を落とした。何やら画面を見ると25点の表示が出ている。
「うわぁ~。まあドンマイっすよサザン先輩。こういう日もありますって、元気だして次頑張りましょう!」
膝から崩れ落ちているサザンの背中を撫でながら梓ちゃんは元気づけてやっている。やはり良い子だこの子は。
「しかしこの点数は無いタイ。今まで僕ら散々カラオケで歌ってきたけどこんな点数始めて見たタイ。張り切りすぎて結果音痴になるなんて如何にもサザンタイね」
地頭くんは呆れ顔でそう言い放った。おい、今のサザンにその言葉はクリーンヒット過ぎるぞ次藤くん。
「くそぉっ!! お前ら好き勝手言いやがって。大体お前らがダイエットの話ばかりするから調子狂ったんだよ!」
怒りを露わにサザンは立ち上がるとビシッとこちらを指差してきた。おいおい逆恨みにも程があるだろ。
「まあまあサザン。今日は偶々こんな点数とっただけだよ、いつもはもっと高得点じゃないか」
「うるせぇっ! 大体梓ちゃんなんてダイエットが必要な体じゃないじゃんか! ていうか食べたカロリーが全部胸とお尻に行ってるんじゃねえの?」
罵倒しながら梓ちゃんに嫌らしい目を向けたサザン。その目は奴の言葉通り大きく実った胸とお尻を行ったり来たりしていた。
「ちょ、どこ見てんすかサザン先輩! この変態! エロ猿!!」
梓ちゃんはサザンの視線から隠すように胸を両腕で守った。
「何だよ事実を言ったまでじゃないか。だいたいエロい目で見られるのなんて日常茶飯事だろ? 減るもんじゃないしもっと見せろよ~」
そう言うとサザンは両手をワキワキさせながら梓ちゃんに迫っていった。サザンはニホンザルの様に赤くなった顔のまま、膨らんだ鼻孔をヒクヒクと動かしながら徐々に彼女に近づいていく。
「おい、いい加減にするタイサザン。梓ちゃんも抑えて、こいついつも調子に乗るとこうなるんだタイ」
次藤くんが大きな体でヌッと立ち上がり両者の間に立った。両手を広げどうどうと宥めようとする。
「いーえ、ちょっとアズ頭に来ちゃいました。さっきの喧嘩の事もあって我慢しようとしましたがもう限界っす。先輩、良いっすよね?」
そう言うと梓ちゃんは俺に向かってサインを送った。それは俺にだけ分かる微細なサイン。傍目から見たらこれからサザンを痛めつける合図に見えただろう。
俺はゴクリと唾を飲み込むと一呼吸置いて頷いた。
俺の了承を得た梓ちゃんはニヤリと目を細めた。サザンは俺達のやり取りを不思議そうな顔で見ていたが突然体のバランスを崩し、床に倒れてしまった。
「ぐおっ!?」
梓ちゃんが一瞬の隙を突きサザンの足を払ったのだった。当の本人には突然視界から彼女が消えてしまったように見えただろう。先程の喧嘩で見せたような俊足だった。
「って~頭打った~」
サザンはしこたまぶつけた後頭部を擦りつつ梓ちゃんを見上げる。
それに対し勝ち誇ったように笑う梓ちゃん。その目はとある場所に狙いをつけていた。
「スケベでどうしようもないサザン先輩にはキツイお仕置きが必要みたいっすね~。ん~?」
梓ちゃんは楽しそうにこにこと微笑みながらサザンの両足を掴むと、逃げられないように力を込めて握りしめた。
「ぎぃいい! ちょ、梓ちゃん! い、痛いって! 折れちゃう折れちゃう!」
梓ちゃんは笑顔のままひょいとサザンの足を持ち上げた。サザンは俺らの中でも比較的体重が軽いとはいえ、まるで重さを感じさせないような怪力だった。
「ひいぃ! あ、梓ちゃん! 俺が悪かった! 俺が悪かったから許してくれ!」
「いーえ。許さないっす。アズに嫌らしい目を向けるサザン先輩には……とっておきの躾を施します」
そう言うと梓ちゃんは右の靴を脱いだ。白い靴下に包まれた右足、それを宙吊りになったサザンの股間に静かに乗せた。
「ま、まさか!? アレをやるのかい梓ちゃん!?」
息を呑んだ次藤くんが興奮を抑えつつ言う。エロのスペシャリストの次藤くんにはもう分かったのだろう。これから彼女がサザンにどんなお仕置きをするのかを。
「へ? 何だよ、何するんだよっ」
未だに状況をわかってないサザンは恐ろしさを湛えた顔で梓ちゃんの様子を見ていた。梓ちゃんはそんなサザンをまるで与えられた玩具のように見つめながらゆっくりと股間に乗せた足を動かし始める。
「ほーら、サザン先輩。先輩の好きな女の子の足っすよ~。どうっすか~? 気持ちいいっすか~?」
梓ちゃんは前後に痛くない程度にサザンのモノを擦りだす。彼女はサザンの表情を見ながら、ゆっくりとマッサージするように動かしていた。
そう、彼女は所謂電気按摩を始めたのだ。
緩急を付けながら動かすその足にサザンはただひたすら呻くことしか出来ないようだ。
「うぅおおっ! はひぃ! あ、ちょ、そこは! ハァハァ」
まだ1分も経ってないというのに息も絶え絶えになりながら、サザンはジタバタと快感から逃れようと藻掻いた。
しかし、一度梓ちゃんの手に捕まったらもう誰も逃げられない。俺と次藤くんはこれからサザンの身に起こるだろう恐怖と快感を想像して身を震わせた。
「ふふふ、サザン先輩気持ちよさそうっすね~。でも~、こんな格好で年下の女の子に足で虐められてるってのに恥ずかしくないんすか~? ほらほら~何とか言ってくださいよ~」
彼女は笑いながらもしっかりと両手でサザンの足を固定し、的確に股間のモノを擦り続ける。
「はぁ、はぁ、くそっ!」
梓ちゃんの手を振りほどけ無いサザンはただひたすらに我慢をするしか無かった。しかし迫りくる快感をどうしても避けることが出来ない。何故なら梓ちゃんが前後左右に動く彼のモノを正確に捉え、執拗に刺激してくるのだ。
彼女のほっそりとした白靴下に包まれた足で執拗にゴシゴシと擦られ続けるサザン。よく見るとサザンのモノが徐々に大きくなっていっていた。
「お、おい。マズくないのタイ? 梓ちゃんは楽しそうにイジっているけどどう見てもコレ足コキプレイタイ」
次藤くんは興奮気味に足で弄ばれているサザンの様子を眺めながら言った。
「ほらほらほら! どんどん強くするっすよー! これが良いんすか?、サザン先輩!」
対するあずさちゃんはノリノリで足コキのスピードを上げていった。サザンの股間に張られたテントを上下に素早く擦り上げていく。
そのテントの先っちょには既にシミができていて、梓ちゃんの真っ白な靴下が糸を引き始めた。
「うわー。なんか変な汁が出てきたんすけど。うわっ今ネチャっとした! ちょっとサザン先輩ちんぽから変なもの出さないでくださいよー」
梓ちゃんはケラケラと笑いながらも足を止めない。自分の足がサザンの我慢汁で濡れるのも構わずにさらにスピードを上げた。
「うおおおおっ! ま、マジで、で、出ちまうって!」
ズドドドドッと音を立てながら、サザンの股間を連打し続ける梓ちゃん。そんな地獄のような、でもちょっと気持ち良さそうな様子を僕と次藤君は固唾を飲んで見守っていた。否、見守る事しかできなかった。
「えー? 何が出るんすか? サザン先輩。あず良くわかんないなぁ」
「出るって言ったら、あれしかないだろう! はーはー……もう本当にイっちまうから」
顔を真っ赤にして、サザンは自身の限界を告げると、手で降参の意を示した。
「本当にマジで出ちゃうから、この辺でやめよう、な? 梓ちゃんも俺のなんかで足汚したくないだろ?」
必死の降参を目にしたあずさちゃんは、ぴたっと足を止め、サザンの真っ赤になった顔を見つめた。ようやく止まった連撃にほっとしたのか、サザンは額の汗をぬぐう。
「ふうっ! やばかった~。あと少しで俺のマグナムからアレが発射されるところだったぜ……さっ梓ちゃん、俺の足を解放してくれよ。そんで歌の続きを聞いて」
「なーに終わった気になってんすか!」
サザンの言葉を最後まで聞かずに、梓ちゃんは無慈悲に足コキを再開した。
「うおおおおっ!、な、なんでえええぇっ!?」
「誰が許すなんて言ったんすか? あずはまだまだイジメ足りないっすよ!」
サザンは再び開始された攻撃に慌てふためきつつ、必死に逃れようとする。しかし。
「くそ! あああぅぅ。股間への刺激が強すぎて抜けられねー! このままじゃもうすぐ!」
もうすぐ。サザンの限界はとっくの昔に通り越していて、発射までのカウントダウンは既に始まっていたようだ。って、いやちょっと待て!。
このままだと梓ちゃんの足に出される!。たとえズボン越しとは言え俺の彼女の体が汚されてしまう。そのことを意識してしまった俺は自分のものに血流が洪水のように流れ込むのを感じ、思わず腰を引いてしまった。
「さ~て、そろそろフィニッシュといきましょうか! 誰かさんももう我慢出来ないみたいっすからね」
それは誰に向けて言ったのか。梓ちゃんはこちらにチラリと目を向けると、ラストスパートに向けてより激しく足を動かした。
「ほらほらほら! みんなが見ている前で、無様にイッちまえ!」
「ひぐっ! ああああっ! くそ! もう駄目だーっ!」
ビュルルルッ!!
「お、おおおおっ! はっあああぁ……」
2回3回とサザンは腰を梓ちゃんの足に押し付けながら体を震わせた。もう駄目だと言いつつもっと気持ちよくなりたいという衝動が、彼をそのように突き動かしたのだろう。
そして己の欲望を出し切った直後、まるで死んだようにぐったりとしてしまった。
「うわー。まさか本当に出しちゃうなんて……。あずこんな人初めて見たっすよ」
そう言うと梓ちゃんは、ぐったりとしたサザンにお構いなくぐりぐりと股間を刺激し続けた。当のサザンはと言うと、完全に放心してしまったのか白目をむいて口から涎を垂れが流している。
未だにちんぽを攻撃されていると言うのに、完全に無反応だった。
「ふふふ、サザン先輩のここ。すっかりしぼんじゃいましたね?。それに、このグチュっとした感触、相当溜まってたみたい。あはは! タプタプとしているのがあずの靴下越しでもわかるっすよ」
「……」
「……」
一連の流れを見てしまった俺と次藤くんの二人はその場から動けず、すっかり固まってしまった。
「
な、なあ大。彼女はいつもこんな感じなんタイ?」
猫のようにサザンの股間をいじめ続ける梓ちゃんを見ながら掠れる声で俺に聞く次藤くん。あまりの光景に彼は喉がカラカラになってしまったようだ。
「い、いや、そんなことないと思うけどな。今日はたまたまだと思うよ。うん」
俺は苦し紛れにそう言うしかなかった。さすがに彼女に俺の寝取らせ性癖を解消してもらっているとは言えない。
「あー、サザン先輩動かなくなっちゃった。結構面白かったのになぁ。さてと!」
弄っていた股間から足を退け、クルリとこちらに体を向ける梓ちゃん。
「次は誰があずの相手になってくれるっすか?」
彼女はクスリと笑うと魅惑的な瞳でこちらに語りかけてくるのだった。