泥酔期――Drunken period
I stopped resisting. That doesn't mean it anymore.
We mix endlessly because we can't distinguish between good and bad judgments.
But it's okay. Because we are happy.
Because even staggered feet support each other.
I want to immerse myself in the melody of happiness like this toy piano forever.
「聞いた? シグレ先輩、大抜擢されたって!」
「各学園から召集した選りすぐりの生徒で構成されたシャーレ選抜部隊、その遠征遊撃隊長に任命されたんでしょ? まさか227号特別クラスから選ばれる生徒が出てくるなんてビックリよ!」
「チェリノ会長も彼女の任命にえらくご機嫌らしくて、227号特別クラスの私たちも特赦で全員復学だって! これで赤貧生活とはおさらばね!」
「ノドカ先輩も嬉しいですよね? 友達の出世に特赦! これからプリンも食べられる機会、増えますよ!」
「うん、とても嬉しいよ! シグレちゃんが幸せになってくれて、私とても嬉しい! それに覗き見ポイントも増やせるし……いいことづくめだなぁ……ぐへへ……」
「また覗きですか……? 気をつけないとせっかく復学したのに227号戻りになっちゃいますよ?」
「大丈夫! これからの覗きは許可を貰った覗きだから! そろそろ「時間」だから、私は出かけるね! じゃ!」
「あー、行っちゃった……こんな朝早くから何を観測するんだろ?」
「さぁ? 鳥とか熊とかじゃない?」
ゲシッ、ゲシッと胎内から痛みと衝撃を感じて目を覚ました。
「いてて……元気だなぁ……」
ベットの上で上体を起こし、衝撃の主がいる腹部を優しく抱き止める。既に妊娠から九ヶ月が経過し、お腹は誰が見ても妊婦だとわかるほどに大きくなっている。時折感じる胎動とともに、お腹の上に稀に映る私とそっくりな小さいヘイローが現れるのが最近の幸せの一つだ。順調に私と先生の子は成長している。あとは無事に産んであげるだけだ。
「……まだ5時過ぎかぁ」
ダブルベッド脇の電子時計に目をやりながらため息をつく。あれから私は先生と共に過ごすようになった。シャーレの移住区の一つを改装して、私と先生の愛の巣に作り変えた。ここで私は家事をしながら育児の準備をして、出産に備えている訳だ。名目的には先生が作った「シャーレ選抜部隊」という枠組みの遠征遊撃隊長に任命されているけど、この選抜部隊自体私がレッドウィンターを長期不在にするのを隠すための隠れ蓑でしかない。あとは先生に好意を持つ生徒への欲求解消も兼ねているとかなんとか。そのせいで先生はシャーレにいても生徒との交流が増えたけど……その全ての誘惑を振り切っていつも私たちの家に帰ってきてくれる。最初は浮気が心配だったけど、先生の態度を見ている内に杞憂だと悟った。仕事場をこっそり覗いたこともあるけど、他の生徒の好意を私と結ばれる前みたいにのらりくらりとかわして「正しい大人」として振る舞っていた。――勿論それは他の生徒だけで、先生は必ず毎日私と先生の家に戻ってきて、私にキスしてくれる。抱きしめてくれる。愛の言葉を囁いてくれる。
間違いなく先生は私だけ愛してくれている。不公平に、身勝手に。嬉しかった。私だけその愛を独占できることが途方もなく嬉しかった。トリニティの偉いお嬢さんも、ゲヘナの無敵鉄人も、ミレニアムの冷酷な算術使いも、七囚人すらも堪能できない先生だけの寵愛を私だけが味わえる事実に途方もなく幸せを感じた。あぁ、側から見たらとんでもない悪女だね、私。みんなを出し抜いて、抜け駆けして先生と秘密を拵えて、二人きりで愛し合っているんだから。
でも、何回も言うけど、私が先生に選ばれたんだから。私だけが選ばれたんだから。両思いなんだから。引け目を感じる必要はないよね?
先生も仕事があるからずっとはいられないけど、でも彼と日常を過ごせるのが嬉しい。妻として支えられるのが嬉しい。家族として暮らしていられるのが嬉しい。トイピアノのような優しくて甘美な音色のような日々が――最高に、幸せだ。
「ぐぅ……ぐぅ……」
まぁ先生は珍しく休みなので、私の隣で涎垂らしながら爆睡しているのだけど。
彼は以前以上に仕事の効率を上げて今日のように定期的に休みを作るようになった。「実は今まで手を抜いていたんだよね」と笑いながら殆ど残業無しで私のいる家に帰ってくる彼の笑顔を見て、実は先生も結構ズルいところを隠していたんだなと再認識した。そう言うところも私には隠さず晒してくれるのも、最近の小さな幸福の一つだ。
先生の顔を覗く。安らかな寝顔は子供のようだった。いつもより幼く見えた。まるで同い年の友達みたいで、自分がずっと昔からこの人と恋していたんじゃないかと錯覚しそうになる。
胸板に耳を当てると、薄いタンクトップ越しに力強い心臓の音が聞こえる。見た目は弱そうだけど、今まで聞いた音よりも生命力に溢れた音だった。絶対子供が大人になるまで健康でいるって言い切ってタバコもやめたぐらいだし、きっと私がお婆ちゃんになってもそばにいてくれるよね。
先生の身体を間近に堪能する。銭湯で再会してからは一切抱いてもらってないからちょっと身体が切ないので、こっそり首筋に唇を押し当てながら抱きついちゃう。硬い身体と体温に私の女心はじんじんと疼いてしまう。寝てる間ぐらいはちょっと悪戯していいよね。
そう思って足を先生の下半身に絡めたところで、先生の身体の異変に気づいた。
(あっ……硬くなってる……)
先生のおちんちんがズボン越しに膨らんでいた。なるほど、これが朝勃ちってやつか。いつも先生は私より早起きだから初めて見たなぁ。触ってみると、私を抱いて犯した時と同じぐらいの熱がズボン越しに伝わってくる。すでに臨戦態勢だ。もしかして、先生も我慢してるのかな。私の身体を気遣って。
……ちょっとぐらい、発散させてあげてもいいよね?
先生との接触で興奮し始めていた私は先生のズボンを降ろして、硬く張ったおちんちんを取り出した。久しぶりに見たそれは相変わらず肉肉しくて性の臭いがした。あは、臭いを嗅いだだけでクラクラしちゃう。もうお母さんになったのに、未だに彼女気分が抜けないみたいだ。発情が止まらない。
気づけば私は唇で先生のおちんちんを愛撫していた。なぞるように唇を押し当てて、優しく吸い付いて、奉仕するように繰り返す。
「ん……っ、んん……?」
敏感な部分にキスしたところで、先生が呻き声を上げながら上半身を起こした。半開きの赤い瞳で周りをきょろきょろと見回して、そして自分のおちんちんを可愛がっている愛妻を見て、一気に瞼を見開いた。かわいいなぁ、私が先生と結ばれる前に悪戯してた時みたいな顔しちゃって。
「……!? シグレ!? ちょっ、何して……!?」
「おはよー、あなた……♡ おっきくなってたから発散させてあげようと思って……張ったままじゃ辛いでしょ?」
先生の玉袋を握る。中で熱い精液がぐつぐつと煮えたぎっているのを感じる。やっぱり先生も溜まっているんだよね。気持ち良くなりたいよね。
先生が抵抗する前に上半身を先生の腰に乗せる。そして先生のおちんちんを私の胸に挟んでしまう。元々そこそこ大きかったと自負してるんだけど、妊娠してからさらに大きくなったからあっという間に大きなおちんちんを全部挟み込むことができた。腕で力をかけながらずりずりと擦り上げてあげると、先生が情けない声で呻く。
「大きくなったふわふわぷにぷにシグレっぱいは気持ちいい? あなた?」
「う、あ……き、気持ち、良いけど、いいけどっ……」
あはっ、攻められてこんなに負けかけている先生なんて久しぶりに見たなぁ。いつも私が先生にいいように攻められて可愛がられるから新鮮だ。なんだか開いちゃいけない扉を開けちゃいそうだ。感じたことのない部分がむず痒い。なんか、胸の奥深くから何かが出てきそうな、感じ――
そう思った途端に、私の黒ずんだ乳首から液体がどぷりと吹き出した。白くて、どろりとした液体が。なんだか懐かしい臭いがするそれは先生の下腹部を汚していく。これって――母乳?
「し、ぐれ……っ」
先生が私の母乳を垂らす光景にゴクリと喉を鳴らして、赤い瞳を見開いて凝視している。その瞬間に胸元でどぶり、どぷりと広がる熱。先生が射精しているんだ。おっぱいを解放すると精液が生臭い淫臭を放ちながらどろり白い橋をかけるようにべっとりと私の谷間を汚していた。……先生、私が母乳を出す光景に興奮しちゃったんだ。
……ふふ。これはチャンスだ。私の発情を解消する大チャンスだ。
「私の母乳でイっちゃうなんて、先生もなかなか変態だねぇ?」
「うっ、ちがっ……いや、違くないけど……興奮したけど……」
「正直に言えて偉いね。そんなあなたには――」
口元を先生の耳元に寄せて囁く。あの日私が囁かれた時みたいに、誘惑の言葉を吐く。
「――特製しぐれっぱいミルク、飲ませてあげるよ」
先生の肌がざらりとした感触に変わった。鳥肌が立っているんだ。精を吐いてちょっと萎びていたおちんちんもまたピンと伸びて、熱い鼻息を立てて目をまんまるにして私の顔を先生が見つめてくる。今まで見たことないぐらいに先生が興奮してる光景に私の胸の高まりもどんどん上り詰めていく。
「ほら、吸っていいよ? ちょっと先生の精子混じっているかもしれ――」
言い切る前に先生が私のおっぱいに吸い付いた。黒ずんだ乳首を唇で挟まれ、力強く吸われる。じゅる、じゅるとはしたない音とともに私のおっぱいからとろとろと濃い母乳が先生の口内に流れ出す。
「あ、はっ♡ はげしっ♡ もうっ、がっつきすぎだって、あなた……っ」
先生は聞こえているのかいないのか、一心不乱に私のおっぱいに顔を埋めて懸命に私のミルクを啜っている。こんなみっともない姿を先生が晒すなんて初めてだ。なんだか見たことのない先生をさらに見れて、また知らない先生の顔を見れて満たしきったはずの独占欲が天井を超えていくのを感じる。
「もう……そんなに美味しいの?子供みたい……♡」
ちうちうと乳首を引っ張られる感触が擽ったい。とろり、とろりと母乳が胸から溢れるたびに感じたことのない感覚に襲われる。目の前の先生を抱きしめて、撫で回したいこの感情はきっと母性なんだと思う。子供に抱かなきゃならない感情なのに大きな赤ちゃんに抱いちゃうなんてイケナイお母さんだなぁ。
さて、そろそろ取引の時間だ。
「はい、そこまで〜。ここから先は有料で〜す」
先生を無理矢理引き剥がして授乳を強制終了させる。先生の表情には落胆が感じられた。よしよし、これなら私の願望も叶いそうだ。
「まだ私のおっぱい吸いたい? 吸いたいよね? ならさ……」
私は服を全て脱ぎ去った。それで足を開いて、先生にぐちゃぐちゃな性器を見せつける。子を宿しているのに先生のおちんちんが欲しくて欲しくて仕方ないほぐれ切った肉壺を指で広げて、こぽこぽと愛液を垂らしながら尻尾をふりふりと先生の眼前で振っておねだりする。
「私のことも、気持ち良くしてほしいな……♡」
先生は迷わなかった。私に覆い被さって、骨盤を両手で掴んで、そそり立ったおちんちんを私の膣に遠慮なくねじ込んだ。
「あっ……♡」
どちゅん、と久しぶりの衝撃にパチンと視界が白く染まる。久しぶりの交尾だから挿れられただけでイっちゃった。涙と涎が止まらない。私たちは完全に子供のことを考えてない、己の欲望だけに従う悪い夫婦なのに、体内の臓器が糸で引っ張られて踊るような感触に心躍ってしまう。
鼻息を荒くして紅瞳の瞳孔を開き切った先生の頬に掌を添えると、彼はその指を甘噛みしてしゃぶり出した。ちゅぱ、ちゅぱと何かを吸い出すように。――あは、おしゃぶりしてる赤ちゃんみたい。そんなに私のおっぱい吸うことしか考えられないんだ……♡ 可愛い……♡
「せん、せ……♡ 吸うなら私の指じゃなくておっぱい吸いなよ……♡ 早くしないと、私が飲んじゃうよ……?」
一心不乱に私の指を啜る先生の眼前でおっぱいを持ち上げて、乳首を自分で甘噛みして啜るような仕草をする。ちょっとだけ口に流れ込んできた母乳は仄かに甘く、そして鉄の風味がした。その光景に先生のおちんちんが私の中でさらに膨らむ。私のおっぱいとミルクの誘惑に負けているのが丸分かりだ。……ふふ、こんな妊婦の大きな身体でも、ちゃんと先生を悩殺できているんだね……♡
「……し、ぐれ……ッッッッッッ!!!」
ついに先生が私のおっぱいに飛びかかってきた。胸を鷲掴みにして、ビュービュー私の乳首から母乳を搾って、それを懸命に啜る。そこに「正しい大人」の姿はなかった。欲望に飲まれて理性を捨て去り愛するメスの乳をしゃぶる一匹のケダモノしかいなかった。そんな猛獣に私はきゅんきゅんと胸を締め付けられて優しく頭を撫でてしまっている。歪な夫婦の姿、誰かに見られていたら恥ずかしいな。
でも――私はまた先生と繋がれて幸せ。
「あなた……♡私のことも気持ち良く、してね……♡」
あまりにもおっぱいに集中している先生の耳元に囁く。すると先生はこくこくと頷きながらゆっくりと律動を始めた。ジリジリとおちんちんを抜いてはまたジリジリと私の奥にねじ込んで、ゆっくりとした攻めを繰り返してくる。多分私に対する配慮とおっぱいに集中してるせいでのスローペースなんだろうけど、おちんちんの先端がゆっくり気持ちいい部分をなぞってくるから激しい動きよりも何倍も心がぞわぞわする。
「あ、はっ、しっぽ、しっぼ、だめぇっ……♡」
先生が私を抱きやすくするためにふさふさのしっぽを片手で握りしめた。その指は櫛のようにぞりぞりと毛並みに沿って動いて、付け根部分でぐりぐりと肌と尻尾の境界線をとんとん、すりすりと撫で回してくる。ここは先生と戯恋合ってた頃に開発された部分で、いつも私を発情させるために先生は手櫛でここをなぞっては熱い吐息を私の耳にはきかけていたっけ。その思い出を思い出すだけでもまたパチンと意識が弾けて絶頂してしまう。こういうの脳イキって言うんだっけ。性感帯でもない場所なのに、脳の盛大な勘違いなのに、甘く切ない感触だって錯覚しちゃって忘れられないんだ。これでイかされるのは、怖い、けど、いつも頭の中で幸せな成分がとばどば止まらなくなってますます先生がカッコよく見えるから、嫌いじゃないな。
「だいすきだよ、あなた……♡」
感極まって先生の耳元で囁くと、彼の腰の動きが早くなる。妊婦の私に気を遣えないほど、言葉で返事できないほどに先生は私に夢中になっているんだね。愛してくれているんだね……♡
「あ、ぐ……っ!!!」
どぷん、びゅー、びゅー。
先生がケダモノみたいな声を上げながら私の膣内で果てた。いつも以上の白濁が私の中を汚して、結合部からコポコポと泡混じりで溢れ出す。先生が我慢してた証拠であり、お腹を膨らませ母乳を垂らす妊婦の私に興奮した証拠を手で掬って口に含む。懐かしい、初めて結ばれた時以来の雄の味。私がぐちゃ、ぐちゃと噛むように恍惚の表情で咀嚼している姿を見てようやく先生は理性を取り戻したのか、冷や汗を流しながら私に向けて額をベッドに擦り付けた。
「ご、ごめん……シグレ……我を失ってた……」
「謝らなくていいよ。私から誘ったんだし。それに……」
頭を擦り付けて謝罪する先生の身体を引き起こす。その股のおちんちんは未だに力強く勃起していて、まだ目の前のメスを犯し足りないと言わんばかりに反り立っていた。
「口では謝っててもまだ満足出来てないでしょ? 私もまだ、もっと繋がっていたいし……今日一日ぐらい遠慮なくヤろうよ……♡」
熱を帯びた声で囁き、柔らかくなった身体と尻尾を先生の身体に擦り付け、乾いた唇にキスする。高揚した気分で薪を焚べて、もうちょっと幸せを噛み締めたい私の気持ちを汲み取ったのか、先生は優しく私を抱きしめて押し倒した。
「あぁ……いけない子だな、シグレは」
「あなたも悪い大人だよね……♡」
「でも、愛している」
「私も、愛してる」
どちらからともなく深い口付けを交わす。こうして私たちはその日の大半を、お互いの白濁を交換し合うのに費やすのだった……。