インペルダウン性拷問部門部門長『ナルイト・ホーテンス』 作:栗藤 紅
「観念しろ!! 『流し目のルラ』!」
「チッ!! いよいよアタシも年貢の納め時ってか!?」
*
はぁ。また仕事か……。
気が乗らねぇんだけどなぁ。
「ん~~~~♡ 精が出るわねぇ、『ナルイト・ホーテス』部門長」
「あんまり出したくねぇんだけどな。俺が出ねぇと仕事になんねぇだろ? サディちゃん」
「ん~~~~♡ それはそうねぇ。困ったことに」
部屋から出ると獄卒獣指揮官のサディちゃんと出くわした。
正直、俺の仕事をサディちゃんがやってくれるとありがたいんだけどな。
好きそうだし。
「ん~~~~♡ ドミノ看守長がお待ちよ~」
なんて言って、靴を鳴らしながらどっかに行ってしまった。
はぁ。マジで気が乗らない。
こうなったら、今日の仕事が楽なものであることを祈ろう。
扉の前に立ち、ノックをして。
「入れ」
という言葉を受けて扉をくぐり。
「拷問部門・部門長。ナルイト・ホーテス参りました」
看守長であるドミノ看守長に敬礼して挨拶。
「ご苦労。今回任せるのは懸賞金3300万、流し目のルラ」
そう言って手配書を俺の方へと投げて寄越した。
受け取り、確認すると。
まるでバカにするように舌を出し、あっかんベーをした状態で写真に撮られた女の姿が。
今日の獲物はこいつか。まだまだガキじゃねぇか。
「能力者ではないが、違法薬物の売買に海賊行為。さらに、薬物売買による利益を買収に充て、実質一国の中枢を掌握していた」
「それなのに3300万? もう少し高くてもいい気がしますが?」
「情けない事に、一部の海軍も買収されていたそうだ」
「納得」
妙に頭が回るガキだな。後ろに誰かついてやがるか?
「一応そいつが海賊の頭だが、残りの船員はまだ捕まっていない。そこで、貴様にはこいつから
「船員の潜伏場所、後ろに付いている組織について、薬の出処。……他に吐かせる内容は?」
「それだけでいい。手段は問わない。ああそれと……ついでにだが、もう既に
ほぉ。もう既に落札とは、だいぶ人気者だな。
まぁ、生意気そうなガキとなれば、もの好きはどれだけでも居るか。
「値段を聞いても?」
「280万ベリー。正直かなり釣り上がったという印象だ」
「見た目もいいですし、まだ若い。それくらいの金額なら払っても高くないという考えなんでしょうね」
「だろうな。引き渡しは三か月後と伝えているが、別にそこまで引き延ばさなくていい」
「ガキは趣味じゃねぇんで、ちゃっちゃと終わらせますよ」
そう言って敬礼し、部屋から出ていけば。
「囚人は三番拷問室に既に準備済みだ。後は任せた」
とのこと。
手を挙げて聞こえたことを知らせ、重い脚を運んで三番拷問室へ。
さて、今回の流し目のルラとやらはどれくらい持ちますかね。
*
「おっさん誰?」
拷問室に入ると、早速対象からおっさん呼ばわりされた。
「俺、これでもまだ26なんだけどね」
「十分おっさんでしょ」
なんて言ってくるけど、今のルラの格好はすっぽんぽん。
一糸纏わぬ素っ裸で、しかも、まんぐり返し状態で固定され。
手首と足首が鉄の錠によって繋がれ、満足に動かせない状態。
さらには手首の錠から延びる鎖には鉄球が繋がれ、仮に抜け出せたとしても動けない状態にしてある。
「さて、一応規則なんで通告するが、たった今からお前に拷問する。俺は拷問部門部門長、ナルイト・ホーテンスだ」
「こんな格好にしといて拷問なんて、随分いい趣味してやがんな」
「そりゃあ、そっちの拷問の専門だからな」
今から拷問するぞと宣言すれば、口では言い返してくるものの。
本能からか、僅かでも俺から距離を取ろうと可能な限り腰を浮かし、俺から遠ざかった。
実際の距離にして3㎝程度しか動けてないけどな。
「さて、差し当たってまずは、準備運動といこう」
そう言って腕を、
もう一本をへそのすぐ下、そしてもう一本を、ルラの割れ目へと移動させる。
「んんんっ!!?」
「ああ言ってなかった。俺は『ウネウネの実』を食った触手人間。体のあらゆる部位を触手に変化させることが出来る」
驚き目を見開くルラにそう説明し、口の中に入れた触手を奥へと押し込み、ルラの喉奥へ。
そして、その触手の先端から粘液を発射。
「うぐぉっ!?」
「安心しろよ。ただの栄養液だ」
これから先はかなり体力の消耗が激しい事をするからな。
疲労による心臓麻痺とかにならないよう、定期的にこうして栄養液なんかを無理やり飲ませる必要がある。
もちろん、脱水症状にも対応できるよう水分補給も兼ねている。
「んで、これが潤滑油兼媚薬」
と、先程とは違う粘度の液体を、三本の触手からそれぞれ発射。
飲み込ませ、消化させて効果を発揮させ。
皮膚の上から子宮に向けて噴射し、浸透させて効果を望み。
最後に、秘部に直接塗り込むことで即効性を確保。
これだけで仕事がやりやすくなるんだよな。
「じゃあ今から拷問を始めるから、話す気になったら教えてくれ。そうだな……話す気になったら大きく首を左右に三回振ってくれ。それがお前のギブアップの合図だ」
そう伝えると、少し目に涙を浮かべながら俺の事を睨んできて。
「ああ忘れてた。俺が聞きたいのはお前の船の船員がどこにいるか。お前に色々と吹き込んだ連中の事。そして薬の出処について。どれか一つでもいいし、全部でもいい。とにかく話す気になったらさっきの合図を頼む」
まだ睨み続けるルラを尻目に、俺はゆっくりと宣言する。
「じゃあ、無限絶頂拷問をこれより開始する」
ヌルヌルの実か、ニュルニュルの実か、ウニョウニョの実か、ウネウネの実でしばらく悩んだことは内緒。