「うっ! 出るうっ!」
呻き声を上げながら、男は今井リサの顔写真に射精した。亀頭の先端から勢い良く飛び出した白濁の精は写真の中の笑顔のリサへと散り、そのままべっとりと濡らした。
「ふぅっ……」
全ての性欲を吐き出した男は、しかしそれでも萎えることのない陰茎をぎゅっと握りながら、馬乗りになっていた全裸の湊友希那から立ち上がった。
ベッドの上で仰向けになり、頭部に麻袋を被せられた友希那は袋の中で荒い呼吸を続けていた。袋にはリサの顔写真が貼られており、その上には今しがた男が吐き出した欲望がねっとりと付着していた。
「よし、次はナカだ。股、開けろ」
男はぶっきらぼうに放った。すると友希那は何も言わずに両足を広げた。股間の膣口はすでに濡れており、男の竿を受け入れる準備が完全に整っていた。
男はベッドに膝をついた。友希那の両足をさらにぐいっと広げると、その中心に男根を当てた。
股間の中心に男の性的な熱を感じた友希那は全身を震わせた。
男の亀頭が湿っている友希那の割れ目を押し開いていた。男は腰を一気に進めた。刺し込まれた竿が膣を拡張し、その肉の柔らかい穴を進んでいった。
男という異物が侵入してくる感覚を膣で感じた友希那はすっかり火照っており、これから行われる行為に期待感を抱いていた。ついに男に抱かれるんだという恍惚とした期待感だった。
しかし男は、そんな友希那の恋する乙女の情緒を無視し、察することもせずに、気遣うこともせずに、その目は麻袋の上のリサの笑顔に釘付けだった。
「おおっ……、やっぱこっちだけは一級品だなっ」
友希那の股に腰をぴったりと合わせた男は、頭部のリサの写真をじっとりと見つめながら呟いた。写真の中のリサは先ほど吐き出した男の精液が滲み、すでにシミのようになっていた。
男はすぐに腰を動かした。当然今の男は顔写真のリサと行為をしているつもりだった。そのため実際に陰茎を挿入している友希那のことなど眼中に無く、あったとしてもその友希那は自分にとってただの玩具であり人権の類は無いため、この竿によって膣が破壊されようが、身体的又は精神的な苦痛を感じようが心底どうでもよかった。とにかく男の脳にあるのリサとの性行為であり、無遠慮に腰を突き出していた。
男の陰茎の蠢きを膣で感じてる友希那は、機能しない視界の中で男について思考していた。
友希那は男のことが好きだった。しかし同時に、男がリサのことを好いていることも知っていた。だからこそ、今回のこの麻袋を使った行為を男から提案された時、二つ返事で承諾し、こうして行為に及んでいた。友希那はこれで良かったと思っていた。仮初とはいえ男と肉体的に繋がることができて幸福に思っていた。例えその胸中で想っている相手が自分などではなく自分の幼馴染であったとしても、実際に行為をしているのは紛れもなく自分であるため、今日のこの出来事を男との最大級の思い出としていつまでも嗜むことができると思っていた。
男はさらに腰の動きを速めた。友希那の膣は竿に密着し、まるで吸っているかのような具合だった。その極楽の名器に浸っている男は、かつてないほどの快感に酔いながら腰を速めていた。次第に射精感が上がってくると、男はたまらず身体を友希那に這わせた。しかしその視線はやはり麻袋の上のリサに向いていた。男が真に愛しているのはこの世でリサだけであり、友希那などという女に対しては『都合の良い玩具』程度にしか思っていなかった。
「リサッ! リサッ! ああっ! リサッ」
男の嬌声を袋越しに聞いた友希那には悲しみがあった。本心のさらに根っこの部分では、男にリサではなく自分を見ていてほしかった。しかし、それと同等の嬉しさも確かにあった。男が本能の赴くままにリサと性行為をし、さらにその行為の中に自分という玩具が登場しているという事実だけで十分幸福だった。このまま都合の良い玩具に徹し、男の極楽の射精の全てを受け入れようと思っていた。
「リサッ! 中に出すぞっ! リサ!」
男が叫ぶと腰を友希那に打ち付けた。膣の最奥地まで到達した陰茎の先からぬるい感触が放たれた。それは精神的な意味で友希那の身体の芯まで達し、程良い加減でじっとりと湿らせた。男の射精は止まらなかった。長く濃い射精によって、ねっとりとした精液が友希那に注がれていた。男の果てている顔を見ることができず、そこで初めて友希那はこの麻袋が鬱陶しいと思った。
男にとっては友希那に吐き出している精液の全てはリサに『中出し』しているつもりだった。そこに友希那という人間は少しも登場しておらず、己の性欲の全てをリサに捧げているつもりだった。
その男の本意を、友希那はしっかりと察してた。だからこそ男の望む玩具に成りきっていた。友希那はまだ絶頂しておらず、股間と脳がうずうずと燻っていたが、それでも自分の情緒など無視して男直属のただ性欲を発散するだけに過ぎない肉塊として献身した。
男は竿を友希那から抜いた。吸着する友希那の膣のひだは最後の最後まで竿を舐っていたが、完全に離れるといよいよそれまで高まっていた性欲の行き場が無くなり、果てたくても果てることができないもどかしさだけが友希那の中に残った。