もしもワンピースの世界にプロメテウスが転移していたら…… 作:カチコミ侍ニン任にん
どうも、カチコミ侍ニン任にんです!
僅か2日という短期間に高評価が赤色で、お気に入り登録も100を超えていることに驚きを隠せません……!(震え)
また、誤字・脱字報告をしてくれた方もありがとうございます。今回の話ではタイトルで分かるように‶あのキャラ″が出てきます。原作におけるネタバレも含んでいますので、そこはお気をつけください。
それでは、どうぞ!
————‶海軍本部″
それは‶世界政府″において政府の『表の正義』を執行する組織である‶海軍″の本拠地であり、世の中では【王下七武海】、【五皇】と並び世界の均衡を守る‶三大勢力″の一つとされている。
その【海軍本部】があるのは、‶偉大なる航路/グランドライン″前半の海にある『マリンフォード』という場所である。そこは‶世界の中心″に位置すると言われていることから、‶世界政府″の『表の正義』を司る組織である『海軍』の本部を置くには、おあつらえ向きな地であると言える。
そんな海軍本部の中にある一室。そこは和をモチーフに造られた広間であり、そこには百人規模の人が集まっていた。
その場にいる者たちは‶海軍将校″といい、階級は‶少尉″以上で『正義』と記されたコートの着用を認められた実力のある者たちで、この者たちは『とある会議』のためにここへ集められたのだ。
そんな者たちの上座には、3m近い体格の偉丈夫で巨大なアフロヘアーと三つ編みにした長い顎髭が特徴の老齢の男性の姿があった。
男の名は『センゴク』といい、海軍において【元帥】の地位に就いている者だ。センゴクは海賊王のいた時代を戦い抜いてきた猛者であり、その強さと知略から【智将】という異名をもっていて、世界中の海賊たちに恐れられている。
センゴクは広間に呼んでいた者たちが全員集まったことを確認すると、一人の男性へと目線を向ける。
男はアフロヘアとサングラスが特徴的で、名前を『ブランニュー』といった。階級は‶少佐″であり、今回に限らず会議の度に『司会進行』をセンゴクから任せられる優秀な男である。
ブランニューはセンゴクからの目線に頷くと、会議を始める旨を告げた。
「それではこれより緊急会議を始めさせていただきます! 司会は私、ブランニューが務めさせていただきます! ……さて、今回の会議の議題は事前に連絡していたように、‶狂帝海賊団″による『ツイド王国‶滅亡事件″』についてです!!」
ブランニューにより会議が始められたことで、広間にいる者たちの目線が彼の元へ集まる。そして、この会議を開くに当たった議題についてブランニューが話すと、全員の顔が強張り彼らの目にはいつにも増して真剣さが垣間見えた。
ブランニューは、全員の目つきが変わったことを感じ取ると、事件の内容とその結果について述べ始める。
「皆さんご存じの通り、先日世界政府加盟国の一つである『ツイド王国』が‶狂帝海賊団″の侵攻を受けたことで滅亡いたしました。その際、我々海軍は王国から救援連絡を受けたことで『ベルトマン中将』率いる軍艦3隻を向かわせましたが……悲しいことに、中将を含めた全員が戦死することとなってしまいました」
ブランニューがそう言ったことで、先日の悪夢を再確認した将校達の表情は暗い。『ベルトマン中将』は、中将の中でも古株であったことから、将校たちの中でも彼に世話になった者も少なくない。
普段は個人の感情を押し殺すことのできる『海軍本部‶中将″』の中にすら、悲しみによって顔が歪んでしまっている者がいた。
「——だがいつまでも悲しみに暮れている訳にもいかん! 『ベルトマン中将』のため、散っていった2000人以上の若き海兵たちのため、そして何よりも海賊共により怯えた日々を過ごす数多の市民のためにも、我々は闘い続けなければならん!! 『正義』の名の下に!!!」
『!!』
だがそれも長くは続かない。センゴクが覇気を纏わせながら将校たちに檄を飛ばしたことで、彼等は暗い表情を払拭して‶海軍将校″としての顔つきを取り戻した。
将校たちの顔つきに覇気が戻ったのを確認したブランニューは、センゴクに一言感謝を述べると話の続きを始めた。
「センゴク元帥、ありがとうごいます。……それでは話を戻させていただきます。今後の対策を練るためにもまずは、まず最初に‶狂帝海賊団″の【総督】、【最高幹部】そして、一部の【幹部】の懸賞金と詳細を軽くさらっていきます。……本当なら傘下を含めた全員を見ていきたい所ですが、‶狂帝海賊団″は【五皇】の中で最も賞金首が多い海賊団のため、時間の都合上省略させていただきます」
そう言葉を言い終わると共に、ブランニューは電伝虫を利用したプロジェクターを起動させると、早速説明を行うべく手に持っていた手配書をかざした。
「まずは幹部から発表していきます。一人目は、近年加入したばかりで歳も13と若いですが、侮ることなかれ! 1年ほど前に‶狂帝海賊団″がG-24支部を襲撃した際には、当時12歳でありながらも基地長である『ジェニス准将』を含めた百人以上もの海兵をたった一人で斬り殺しており、その剣技は生半可なものでないことを物語っています。
狂帝海賊団【十二狂典 第二席 配下(幹部)】
‶迷霧″の無一郎!!
懸賞金8000万ベリー!!!」
「まだ13歳なのに8000万か…!」
「この若さでその強さ……将来の危険度は計り知れんな…っ」
まだ一人目だというのに、若さに釣り合わぬ実力と高額な懸賞金にどよめく将校達。
ブランニューも内心では彼らと同じことを思っているが、司会である自分がそのようなことを言えば話が進まなくなるため、彼は将校たちの動揺に構わずに次の手配書を手に取った。
「続いて、二人目。元々は『ファルコス王国』にある『ベルモンド教団』司祭の護衛でしたが、十年前に司祭を含めた数十人もの信徒たちを虐殺して逃亡したことで賞金首となります。1年ほど単独で海賊家業を行っていたようですが、ある時‶狂帝海賊団″に喧嘩を売って破れたことから海賊団に加入。その後は持ち前の凶暴性を‶狂帝″に評価されて幹部となっています。スティレットを用いた戦闘を得意としており、わざと急所を外して敵を捕らえては拷問を行いじわじわと殺していくその残虐性は極めて危険であると判断できます。
狂帝海賊団【十二狂典 第六席 配下(幹部)】
‶猪突″クレマンティーヌ!!
懸賞金2億2400万ベリー!!!」
「こ、コイツは…!?」
「あの時に捕らえていれば…!」
大きく写し出されたクレマンティーヌの顔を見て数名の将校が顔を歪める。その者たちは過去に彼女を追っていたことがあり、その際に彼女に拷問された者の末路を知っていたため、逮捕できなかったことを改めて後悔している。
ブランニューはその者たちを見て心情を察してしまい険しい表情をするも、自分が何か言ったところで慰めにもならないため話を続ける。
「……それでは三人目について。その美貌からは想像も出来ぬ狂暴性を持っており、好んで年端も行かぬ子どもを喰らう行いは鬼畜の所業に他なりません! 我々海軍にも甚大なる被害が出ているため、これ以上の犠牲者を出さないためにも早急に捕らえなければいけません!
狂帝海賊団【十二狂典 第三席 配下(幹部)】
‶人飲み″ソリュシャン!!
懸賞金3億3400万ベリー!!!」
「これが例の女か…!」
「私は初めて見ました……」
噂には聞いていても実際にソリュシャンのことを初めて見る将校たちは、本当にこんな美女が人を食っているのかと疑問に思っている。だがしかし、現実として3億を超える懸賞金を掛けられていることやあの‶狂帝海賊団″の幹部を務めていることから、真実だと受け入れるしかない。
そんな将校達を横目に、ブランニューは次の手配書に目を通す。
「次の四人目と五人目については、兄妹のため同時に行わせていただきます。幼い頃より‶狂帝海賊団″にいることが確認されていた姉弟で、まだ20代ながらも油断出来ぬ実力と狂暴性を併せ持っております。また、両名とも『動物(ゾオン)系 古代種』の能力者との報告があり、タフさだけで言えば最高幹部に匹敵しえます。今後のことも考えると、こちらも早めに対処しなければいけない者たちです!
狂帝海賊団【十二狂典 第一席 配下(幹部)】
‶獣躙″のページワン!!
懸賞金2億1000万ベリー!!!
同じく狂帝海賊団【十二狂典 第一席 配下(幹部)】
‶頭壊″のうるティ!!
懸賞金4億ベリー!!!」
「『動物(ゾオン)系 古代種』とは厄介な…っ」
「まだ若いのに2億越え……!?」
「いや、あの姉弟は確かに凶暴だ。早急に仕留めなければならん…!」
20代という若さでどちらも2億を超える懸賞金に加え、身体能力が著しく上昇する『動物(ゾオン)系 古代種』の能力者であることから動揺が見られる将校達。
そしてそれは、ブランニューも同様であった。
実は彼は数年ほど前にこの姉弟が率いる‶狂帝海賊団″と戦闘をした経験がある。その時の結果としては、彼を含めた数百人以外の海兵は皆死んでしまうこととなっており、その際に直でその強さと危険性を見ていたことからブランニューも早くこの2人を仕留めなければならないと強く思っている。
ブランニューはそう心の中で以前から思っていたことを改めて強固なものにすると、話を続けるために新しい手配書を手に取った。
「……次は六人目です。元は‶北の海/ノースブルー″にて小さな海賊団の船長でしたが、ある日から‶狂帝海賊団″に加入し幹部となったことで、その名を世界中に馳せた女。動物(ゾオン)系由来の身体能力の高さを生かした目にも止まらぬ攻撃により、多くの海兵に殉職者が出ております。その攻撃の鋭さは、正に‶豹″と言えるでしょう。
狂帝海賊団【十二狂典 第二席 配下(幹部)】
‶雌豹″のギレーヌ!!
懸賞金4億4200万ベリー!!!」
「4億…っ」
「元船長は伊達ではない、ということか…」
再び4億という大台の賞金首が出てきたことに難しい顔をする将校たち。普通なら4億ともなれば一船の船長クラスなのだが、先程の『うるティ』も含めまだ一幹部に過ぎないのにこうも4億越えがいると、将校たちの気が滅入るのも理解できる。
「それでは、七人目に参ります。20年ほど前から‶狂帝海賊団″に所属していることが確認されており、格闘家を自称しているためか民間人への被害は少ない一方で、海軍や海賊との戦闘——特に強者が相手となると手が付けられぬ暴れっぷりを見せており、その凄まじさは嵐の如し! 数年前にはあの『ガープ中将』と闘い生き延びていることからも、その強さは計り知れません。
狂帝海賊団【十二狂典 第七席 配下(幹部)】
‶飛脚″のミルコ!!
懸賞金4億8500万ベリー!!!」
「確かにあの女の強さは異次元だった…!」
「あのガープ中将と闘って生き延びているのか……!?」
事件のこと知らない一部の将校たちは、『あのガープ中将から生き延びた!?』と内心で思いながら目を見開いた。だがそれも仕方ない。ガープはとある事件から‶海軍の英雄″と言われており、将校たちにとっても普段の言動・行動は兎も角、その強さに憧れを抱く者も少なくない。
そんなガープと闘い生きて逃げていることから、余程の強者なのだと将校たちはミルコに対する警戒度を上げた。
将校たちがそう内心で決意した所で、タイミングよくブランニューが八人目の手配書をモニターに移した。
「続いて、八人目。こちらも近年‶狂帝海賊団″に加入した者です。オオメジロザメの魚人で元は殺し屋でしたが、‶狂帝″の暗殺依頼を受けて失敗した際に本人からスカウトされたことで海賊団に加入した経緯があります。魚人ということで海上での戦闘の高さは勿論のこと、陸上においても『魚人空手』という武術と名刀‶鮫肌″を用いた強さは何十人もの将校たちを殺めていることから脅威の一言に尽きます!
狂帝海賊団【十二狂典 第十二席 配下(幹部)】
‶荒波″のキサメ!!
懸賞金5億ベリー!!!」
「5億!? 既に大物海賊の額だぞ!?」
「『魚人空手』……何度か扱う者と戦ったことがあるが、あの武術は侮れんぞ…!」
「その上、魚人だから海上では無類の強さか……」
「まったく面倒な……っ」
5億という大物海賊クラスの高額な懸賞金に加え、海上・陸上とも高い戦闘力を持つ『キサメ』のあまりの厄介さに、思わず頭を抱えてしまう将校たち。
ブランニューは将校たちの気持ちが理解できるため、これから先のことを話すのを思わず躊躇してしまいそうになる。
なぜなら————これから先に、今までが可愛く見える程の‶化け物ども″の発表が待ち受けているからだ。
しかし、その躊躇も一瞬のもの。ブランニューはわざわざセンゴクから司会進行に選ばれることはあり、それを言うのが自身の任務でありこれをすることでこれからの海の平和のためにもなると自身を納得させた。
そう心の中で話す決意をすると、未だにキサメのことで頭を抱えている将校たちに向けて声をかけた。
「……皆さん、残念ながらこれからが本番と言っても過言ではありません! ここからはいよいよ‶狂帝海賊団″が誇る12人の最高幹部である【十二狂典】についてです!
それでは【十二狂典】一人目はこの女。ヒラメの人魚であり、‶狂帝海賊団″において魚人・人魚が集まった『海上専門部隊』の隊長。付けられた『異名』の通り幾人もの海兵や海賊を船ごと海に沈めてきており、それによる被害は甚大です。また、近年の‶CP/サイファー・ポール″による調査で、10年ほど前から起きていて事故とみなされていた天上金輸送船及び天竜人の船の沈没に関わっていることが判明しており、直ぐにでも対策が必要と言えましょう!
狂帝海賊団【十二狂典 第十二席】
‶海没″のレミア!!
懸賞金4億9200万ベリー!!!」
「一人目から4億を軽く超えてくるのか…っ」
「おれはこの女に船を沈められて同期を殺された…! 必ず仕留めてみせる……!!」
どうやら将校の一人にレミアの被害に遭った者がいたようで、その時のことを思い出してか怒りの表情で手を強く握りしめていた。
センゴクやブランニューも含めた他の将校たちは、その様子を見てこれ以上の悲劇は起こさせるわけにはいかないと強く誓った。
「……続きまして、二人目。かつては現在SSGの所長である『Dr.ベガパンク』や『シーザー・クラウン』、『ヴィンスモーク・ジャッジ』などが所属していた【MADS】の一員であり、解散後に‶狂帝海賊団″に加入したもよう。【MADS】所属時からとんでもない兵器を生み出しては民間人に多大なる被害を出しており、‶狂帝海賊団″に加入してからそれが更に加速して我々海軍や世界政府加盟国に甚大なる被害を受けています! この者が作りだす兵器の被害の規模は、正に‶天災″と言っても過言ではありません!
狂帝海賊団【十二狂典 第十一席】
‶天災科学者″タバネ!!
懸賞金5億3200万ベリー!!!」
「あの女の兵器は非人道的が過ぎる!」
「確か奴の生み出した兵器の所為で、国が滅んだとも聞いたぞ…!」
「こんなのを野放しにしていたら、世界が滅茶苦茶になるぞ…!?」
‶狂帝海賊団″の中で『タバネ』の兵器がよく使われていることから、その兵器の危険性を目の当たりにした者も多く、一刻も早く彼女を捕まえねばならないと各所からそんな声が聞こえてくる。
それにブランニューは内心で強く賛同しつつも、次の狂典の手配書を手に取ってそれをかざした。
「三人目はこの女。元海軍本部‶大尉″で有望株の一人でしたが、天竜人の目に留まったことで奴隷とされ連れて行かれた後に、あのフィッシャータイガー起こした『マリージョア襲撃事件』の際に‶狂帝″が通りかかったことで海賊団に加入したと言う異例の経歴を持ちます。……彼女の過去を見ると同情の念が絶えませんが、海賊団に加入後は政府側の人間に対して極めて残虐と言えるほどの暴れっぷりを見せており、近年では2年ほど前に『天竜人ハチの巣事件』を起こしていることからも世界政府への恨みは強く、危険度は極めて高いと言えるでしょう。
狂帝海賊団【十二狂典 第十席】
‶多弾″のマミ!!
懸賞金5億3300万ベリー!!!」
「うむ……」
「…一時期、部下だったことがあります。いい奴、でした……」
「…だが、海賊となった以上は倒さねばなるまい……」
マミが元海兵であることや海賊となった理由が自分たちも負の感情しか湧かない天竜人のせいであることから、彼女に対して同情の気持ちが強くなっていて戦いたくないと思う者が多かった。
しかしそれでも、相手が海賊であり『世界政府』に楯突くのならばいかなる理由があろうと仕留めなければならない。
——‶正義″の名の下に。
雰囲気が重くなるなか、ブランニューはこの状態が続くのは良くないと判断し、早くも次の狂典の紹介を始める。
「——んんっ! それでは、次へ移らせていただきます。四人目はこの男! 両手に鎌を持った戦闘スタイルで、海兵・民間人共に今まで数えきれないほどの被害を出しております! 特に世界政府加盟国の市民に対する残虐な仕打ちは到底許されるものではなく、野放しにすれば罪なき多くの市民が犠牲になり続けることでしょう…!
狂帝海賊団【十二狂典 第九席】
‶取り立て屋″妓夫太郎!!
懸賞金6億ベリー!!!」
「この男はあまりに危険だ!」
「市民への被害を抑えるためにも、早急に対処すべきだ……!!」
先程の『マミ』とは異なり、怒りを滾らせる将校たち。それも当然で、『マミ』は過去に同情の余地がある上に民間人への被害は海賊とは思えない程少ないことからそうであったが、妓夫太郎の場合は彼の過去など知らない上に積極的に民間人に被害を出していることは市民の平和を願う彼等にとって到底許されない事だからだ。
将校たちの言葉にブランニューも内心で強く頷いた。ブランニューは五人目の説明をする前に、傍らに置いていた水を一口飲んで喉の渇きを潤した。
「——ふぅ。……さて、五人目についてです。この者は王族から海賊となった、先程の‶多弾″と同様に異色の経歴の持ち主です。溶解液を生み出す能力者であり、それによって海兵に多大なる被害を被っております。また、非加盟国において世界政府への批判を行っていることが確認されており、それにより反政府の意思が年々強くなっていっていることからも早急に止めなければいけない人物です!
狂帝海賊団【十二狂典 第八席】
‶溶海″のメイ!!
懸賞金6億1500万ベリー!!!」
「年々、加盟国以外での海兵の志願が少なくなっている理由はそれか…!」
「あの女の溶解液は厄介だ! 生半可な覇気では防ぐことも出来ない…!」
メイの非加盟国での‶世界政府批判″は、海軍にも少なからず影響を与えている。今はまだ微々たる問題であるとしても、今後のことを考えると政府だけでなく海軍にとっても非常に厄介な存在となってしまうため、早く逮捕しなくてはと将校たちは感じた。
「次の六人目はこの男! ‶狂帝海賊団″においては『特攻隊長』の役割を持ち、ミンク族ということで元々の身体能力の高さは勿論のこと、『動物(ゾオン)系 幻獣種』の能力者であること、そしてなぜか満月にしかできないはずの【スーロン】を自在に使用していることから異次元なパワーを発揮しており、それは異名の通り海を割るほどのもの! それにより我々海軍や政府に多大な損害を与えております。
狂帝海賊団【十二狂典 第七席】
‶海割り″リカード!!
懸賞金7億5300万ベリー!!!」
「ミンク族というだけでも厄介なのに、それに加えて『動物(ゾオン)系 幻獣種』ときたか…っ」
「なぜ奴は【スーロン】を自由自在に行うことが出来る? 普通、使用し過ぎれば命を落すはずではないのか…!?」
ある者は希少な『動物(ゾオン)系 幻獣種』の能力者であることに頭を抱え、またある者はなぜミンク族が満月の時のみなれる【スーロン】を常時使用することができることに頭を傾げたりと、将校それぞれが色々な意味で頭を悩ませられる。ただ一つ共通することとして、『‶海割り″リカード』は要注意人物であるということ。
「…続きまして七人目。80年ほど前から存在が確認されており、元はどこかの国の『司祭』であったとの報告があります。最高幹部でありながら、皆様も一度は聞いたことがあるでしょう『プロメテウス教団』を立ちあげた‶教祖″でもあります。その数は現在では5万程とすでに大軍の規模で、今まで‶狂帝海賊団″の戦力増強の一端を担って来た女です。これ以上‶狂帝″の被害を出さないためにも、この女の確保は急を有するものであります!
狂帝海賊団【十二狂典 第六席】
‶宣狂師″メアリー!!
懸賞金8億2000万ベリー!!!」
「8億……っ!?」
「教団員が5万もいるというのか……っ」
「これ以上増えたら、手に負えなくなるぞ……!」
将校たちはここに来て最高幹部の懸賞金が8億を超えたことと『プロメテウス教団』という教団の構成員だけで既に大軍勢なことに驚愕を受けている。
ただでさえ皇帝たちを含めた他の海賊たちへの対応や4つの海にも海兵を割り振らなければならず常に人員不足なのに、これ以上‶狂帝海賊団″の戦力が増えればそれこそ手に負えなくなると全員が強く思った。
改めて‶狂帝海賊団″の構成員の多さと層の厚さに何だか眩暈がしてきたブランニューだったが、何とか気を持ち直すと続きを話し始める。
「……それでは八人目。この女は100年ほど前から存在が確認されており、当時から新世界にて海賊や海兵に対して大立ち回りをしていたとあります。‶狂帝海賊団″きっての武闘派であり、これまで何人もの強者を真正面から切り捨てて来た実力は侮れないものです。戦場にて戦う姿は、正に‶戦乙女″の如し!
狂帝海賊団【十二狂典 第五席】
‶戦乙女″ブリュンヒルデ!!
懸賞金8億1600万ベリー!!!」
「この女が…っ」
「こいつは強いぞ! おれはこの女に腕を切り落とされた……!!」
ブリュンヒルデが武闘派ということもあって将校の中でも戦闘を行った者たちが少なからずおり、その中の一人は腕を切り落とされた過去があったようで肘から先がなくなった腕を抑えながら声を震わせている。その人物が‶中将″の階級についていることから、それよりも階級が低い将校たちは、‶海軍本部中将″の腕を切り落とすブリュンヒルデの実力に思わず息を飲んでしまう。
それは司会であるブランニューも例外ではなく、強いとは聞いていても実際にその強さの一片を実際に目の当たりにして絶句してしまう。
それでも司会として役割があるため、何とかその驚きを内心にしまい込んで話を再び始める。
「——次の九人目はこの女。この女も先程のブリュンヒルデと同じく100年ほど前から存在が確認されております。『コトコトの実』を食べた『‶言霊″人間』で、話したことを現実にすることのできる能力者です。これだけでも十分に脅威でありますが、それに加えて‶学者″ということから嘘か真か【古代文字】を読むことが出来るとの情報も上がっており、それが事実ならば世界政府にとってここまで厄介な存在もそうそういないでしょう。
狂帝海賊団【十二狂典 第四席】
‶文豪″つばさ!!
懸賞金8億2300万ベリー!!!」
「『言ったことを現実にする』、か……」
「面倒な能力だ…!」
「それに【古代文字】を読めるとは…!」
『コトコトの実』の能力を聞いた将校たちはそれだけでもこの女がどれ程厄介なのかを理解させられたが、その上【古代文字】を読めると言う事実にこれまでのこともあって頭の中がパンクしてしまいそうになる者が多かった。
すると、ここでブランニューは残りの3人の紹介をする前に補足説明を行った。
「皆さん! これからの3人は、【十二狂典】の中でも長年‶狂帝″に仕えて来た側近中の側近と言える者たちですので、改めて気を引き締めて下さい!
…それでは十人目! この女は200年以上前から‶狂帝″と行動を共にしており、海賊女帝にも負けず劣らずの美貌からは想像できない程の凶暴性と危険性を秘めています。先日の『ツイド王国‶滅亡事件″』においては軍の指揮を執っており、実力は勿論のことこの指揮能力や知能もとても侮れるものではなく、‶狂帝海賊団″と戦うこととなれば対応が必須と言える女です!
狂帝海賊団【十二狂典 第三席】
‶男殺し″アルベド!!!
懸賞金10億6100万ベリー!!!!」
「う、美しい……❤」
「なんて綺麗なんだ……❤」
「はぁ~…。まったく、これだから男は……!」
「見た目に惑わされるな…! あいつの本性は悪魔と言っていい…!!」
モニターに映し出されたアルベドのあまりにも美しい顔を見て、目をハートマークにする男の将校が続出した。それを見て女将校たちは呆れ顔をし、中将以上やそれ以下でもそうはならなかった一部の者たちは、彼女の顔に見とれている奴らに活を入れる。
彼らは知っているのだ、あの美しい顔の下には悪魔の如き悍ましいほどの狂気が眠っていることを。
ブランニューも手配書の顔に見惚れていたが、活を入れられたことで正気に戻ったようで、一度咳払いをすると紹介を続けて行った。
「——はっ!? し、失礼しました…! んんっ! ……それでは十一人目についてです! この男も200年以上前から‶狂帝″に仕えている古株で、【最上大業物 12工】の一つ『妖刀 ‶阿修羅″』を用いた剣術は‶世界最強の剣豪″と名高い『‶鷹の目″ジュラキュール・ミホーク』にも匹敵するほど! 嘘か真か100年ほど前の資料には、100隻もの軍艦をたった一振りで全て切り伏せたことも確認されており、要注意人物であります!!
狂帝海賊団【十二狂典 第二席】
‶月狩り″黒死牟!!!
懸賞金15億2600万ベリー!!!!」
「15億……!?」
「もはやここまで来ると‶怪物″の域だな……!」
「あの‶鷹の目″と同等の剣士…っ!?」
将校たちはあの‶鷹の目″と同等の剣士と聞いて、その顔を青ざめさせた。‶鷹の目″の実力は彼が『海兵狩り』をしていたことやかの【五皇】の一人である‶赤髪″と引き分けたことからも十分に知っている彼らは、それと同等な剣士が‶狂帝海賊団″にいることの危険性を嫌にでも理解することができた。
‶月狩り″の危険性を将校全員が理解できたタイミングで、ブランニューは【十二狂典】最後となる男の手配書をモニターに映した。
「…【十二狂典】最後にして十二人目はこの男! アルベド、黒死牟よりも更に古株で、実質‶狂帝″の右腕と言っていい存在です。この男が一度戦えばその周辺は更地となるほどであり、純粋な実力だけであれば【五皇】と大差ないと言えるほど! 実際、15年ほど前に『‶百獣″のカイドウ』と戦闘を行った際には、三日三晩闘い続けましたが決着がつかなかったということからも、この男の強さが尋常でないことが窺えるでしょう……!!
狂帝海賊団【十二狂典 第一席】
‶赫腕″のカンメイ!!!
懸賞金18億4000万ベリー!!!!」
「18億、だと……っ!?」
「あのカイドウと引き分けた…!?」
「凄まじいとは思っていたが、ここまでとは……っ!!」
将校たちはブランニューの言うことが信じられなかった。なぜなら『カイドウ』とは世間では‶世界最強の生物″と言われ恐れられる男で、【五皇】中では‶狂帝″の次に強いと思われているほどだ。そんな男と引き分けられるなど、事実だとしても信じたくないと思ってしまうのは仕方のないことだ。なぜなら、それを認めると言うことは、同じ海賊団に【皇帝】が2人……いや、3人もいることになってしまうからだ。そんなのは海軍どころか世界政府にとって最悪と言うほかないことだからだ。
因みにもう一人の【皇帝クラス】というのは、‶狂帝″の【傘下】とみなされている男で、そのことについて丁度ブランニューが最後の【総督】のことについて話す前に発表を行った。
「次の者は【十二狂典】ではありませんが、何十年もの間‶狂帝″の元、新世界にて暴れていることからその危険度は‶最高幹部″と同等かそれ以上であると判断し、発表させていただきます。
……皆さんご存じの方も多いと思いますが、この男は『‶海賊王″ゴールド・ロジャー』の船の元クルーという経歴を持ち、20年ほど前に‶狂帝海賊団″に加入しました。この男の強さは、かの『バスターコール』を単独で発生させた上に当時大将であったセンゴク元帥とガープ中将の2人がいたにも関わらず、それを追い払ったことから簡単に想像できると思います! この男が暴れるだけで海軍や海賊、民間人問わずに甚大なる被害が起るため、今すぐにでも捕らえ奴を止めなければなりません…!!
狂帝海賊団【傘下】
‶鬼の跡目″ダグラス・バレット!!!
懸賞金26億3800万ベリー!!!!」
「‶鬼の跡目″……!!」
「あの‶海賊王″の後継者……っ」
「『バスターコール』を単独で跳ね返したって……!!?」
「しかもセンゴクさんやガープさんがいたのにか……!!?」
‶鬼の跡目″。その異名を聞いて将校たちは勿論のこと、元帥であるセンゴクでさえ顔を険しいものにしている。‶海賊王″の元クルーであることに加え、バスターコールを単独で発生させた上にそれを跳ね除けるなど、正に‶鬼″の如し強さ。
特にその当事者であるセンゴクは今でもバレットを逃したことに責任を感じており、自分が引退するまでには必ず捕まえてみせるという決意を持っている。
センゴクからにじみ出てきている覇気に、その場にいる者たちは全員息をのんだ。だがそれを感じると共に将校たちは内心にて、『この人と渡り合ったのか』と改めてバレットの脅威を感じ取り、センゴクのように必ず捕らえなければならないと決意を胸にした。
そして、とうとうこの発表も最後となり、ついに世界中から恐れられている男の話をブランニューが始めた。
「——最後は、皆さんも嫌というほど知っているこの男! 300年以上前から姿が確認されており、長い間この海に君臨し続けて来た本物の‶怪物″!! この男がこれまで起こしてきた事件は、公式に残っているものだけでも優に100を超え、揉み消した物も含めれば数えきれないほど! そしてそれらすべての事件が、到底人が起こした事とは思えない程残忍かつ悲惨なものであり、それをただ『面白いから』という理由だけで行って来た狂気と危険性は正に異名に恥じぬもの!! 世界中の人々からは、‶恐怖の象徴″や‶狂気の化身″、‶神殺し″、‶暴力の権化″、はてには‶破壊神″などと様々な異名を付けられて恐れられている、‶世界最狂にして最強″の海賊!!
狂帝海賊団【総督】
‶狂帝″プロメテウス・バーキュラー!!!!
懸賞金60億9510万ベリー!!!!!!」
「……っ!?」
「60億……っ」
「改めて聞いても、凄まじいな……!!」
散々プロメテウスの厄介さと凶悪さを知っていた将校たちではあったが、こうして改めてこれまでの事件の数やかの‶海賊王″をも超える懸賞金額を聞いてしまうと、プロメテウスが‶狂帝″や‶恐怖の象徴″などと色々な異名で恐れられる所以を嫌でも理解させられてしまう。
それに写真の場面が戦闘中のもので、狂気を感じさせる笑顔で顔には返り血がいくつも付着している顔がアップでされているためか、将校たちは無意識の内に身体を震えさせている。
ただの写真なのに歴戦の猛者たちである‶海軍将校″たちを震わせるプロメテウスは、正しく‶狂気の皇帝″であると言える。
そんな将校たちに、センゴクは檄を飛ばす。
「……確かに奴は強敵だ。もしかしたら海軍の……いや、世界政府が所有する全兵力を向けたとしても勝てない可能性もある。……しかし! 勝てる勝てないではないのだ!! 我々がここにいる、対抗するために‶何かをする″ということに意味がある!! それを見た市民が安心し、平和を過ごせるように!! この海賊が蔓延る世界でも、‶正義″はあるのだと知ってもらうために!! 『仁義』という名の‶正義″は決して滅びないということを証明するためにも、我々が戦い続けなければならないのだ!!!」
『っ!!』
センゴクは自身が掲げる『君臨する正義』を説きつつ、将校たちの士気が上がるようにそう大声で断言した。
その目論見は成功したようで、プロメテウスの手配書を見て顔を暗くして顔を下に向けていた将校たちは、センゴクからの言葉を聞いて自分たちの存在意義を確認すると、目に決意を宿らせて顔を上げた。
「そのためにも今回は‶狂帝海賊団″に対抗するため、ここにいる皆を集めた! そしてそれがこれからの世界の平和に繋がると私は信じている! これ以上‶狂帝海賊団″の暴挙を防ぐためにも、諸君の悲嘆なき意見を私は求める!」
『はっ!! センゴク元帥!!』
こうして、センゴクを中心に‶狂帝海賊団″への対策会議が始められたのだった。
さて、そんな海軍本部から恐れられているプロメテウスが、この時何をしていたのかというと。
それは——
……………
…………
………
……
…
「おー、このお菓子美味いなァ。カハハハハハハハ」
「そうだろォ! おれのお気に入りのお菓子だからねェ~! マンママンマ~!!」
————とある『お茶会』に出席し、呑気にお菓子を楽しんでいた。
——‶ビック・マム″の『お茶会』。
それは‶新世界″において、数か月に一度のペースで開催されるイベントとして有名である。
聞いている限りだと『お茶会』という単語から可愛らしいものを想像してしまうかもしれないが、その中身は実にすえ恐ろしいものである。
『お茶会』自体は、一般的に知られている食事会と大差はなく、招待状を貰った者たちが‶ビック・マム″の元で食事を楽しむものだ。それだけ聞けばどこに恐ろしい部分があるのかと思うかもしれないが、新世界に住む一般市民や海兵、海賊が恐怖を感じる所以は、その『お茶会』のための‶準備期間″とお茶会への招待を断った者への‶対応″が関わっている。
【五皇】の一人である‶ビック・マム″こと『シャーロット・リンリン』は、無類のお菓子好きで知られており、それはナワバリとしている島々からみかじめ料として金品と共にお菓子を要求していることからも、それが事実であることを如実に示している。
それが『お茶会』が恐れられることとなる一つ目の理由と関わっている。
何が関係あるのかというと、‶ビック・マム″は『お茶会』の度に、‶総料理長″であり‶美食騎士″の異名をもつ『シュトロイゼン』に目玉となる『お菓子』を作らせている。元々ビック・マムがお菓子好きであることに加え、お茶会の目玉となる『お菓子』のため、それを作る上で妥協など一切しない。
————そう、たとえどんなに‶犠牲″が出ようとも、だ。
ビック・マムはお茶会の度に自身の子供たちや信頼の置く戦闘員に、目玉となるお菓子の材料の『調達』を行わせている。一般人であれば、調達となればお金をもって材料を買いに行くことになるが、彼女たちは‶海賊″であるため必要な材料を買ったりはしない。
ではどうするのかというと、そればズバリ海賊らしく‶略奪″するのだ。そしてそのために障害となるのであれば、誰であろうと‶皆殺し″にするのだ。
実際、過去には必要な材料がある島の住民たちが抵抗したことで、島民全員が皆殺しにされたことがあった。
これが『お茶会』が恐れられる一つ目の理由。
2つ目の『招待を断った者への‶対応″』については、【五皇】という称号が深くかかわっている。
【五皇】と世間(正確には‶世界政府″)に認められるには、本人の武力も勿論だがそれ以外にも軍事力や世間への影響力も必要となってくる。現に、‶世界最強の剣士″と謳われる【王下七武海】の『ジュラキュール・ミホーク』は、【五皇】並みの実力を誇ってはいるが‶皇帝″とまで認められなかったのは、彼が一匹狼であるが故だ。
【本人の実力】と【保有する軍事力】。この2つがあることで、海の‶皇帝″と呼ばれ世間から‶畏怖″されることとなる。
この‶畏怖″されることが重要であり、これがあるからこそ周りの弱小海賊や海軍から一々ちょっかいをかけられることもなく、‶皇帝″と君臨して戦力を更に強化することも世の中を自分の都合のいい様に動かすことも可能となるのだ。
——即ち、周りからナメめられてはいけないのだ。
これが2つ目の理由の肝と言っていい。
‶ビック・マム″はいかなる理由があろうとも、招待状を送った者の欠席は許さない。些細なことのように思うかもしれないが、‶ビック・マム″の名で送ったからには、断られることは面子を傷つけられることと同義だ。そして、それに対して何もしないと言うことは、自身の弱さを見せているようなもの。
そのため、招待したにもかかわらず『お茶会』に参加しなかったものには、それ相応の『落とし前』を付けてもらう必要がある。
その‶落とし前″というのは————参加しなかった者に所縁のある者の『首』だ。
ビック・マムは世界中に自身の諜報網があるため、それを使いその者と所縁のある者を必ず見つけ出して殺し、その‶首″を本人に送り付けるのだ。
『おれの言うことを聞かないとこうなるぞ』という、見せしめのために。
これらのことがあるため、ビック・マムの『お茶会』は恐ろしいと言われ、『‶地獄″のお茶会』や『‶ビック・マム″に呼ばれたら、地獄の鬼も顔を出す』などと世間で噂されることとなっているのだ。
——そんな『お茶会』に、プロメテウスは参加していた。
一見なぜ敵である【五皇】を『お茶会』に呼ぶのかと疑問に思ってしまうだろうが、実はプロメテウスに限れば何ら不思議な事ではないのだ。
なぜなら‶ビック・マム″と‶狂帝″は、世間的には知られていないが【同盟】とまではいかなくともお互いに敵対しないと【約定】を結んでいるからだ。
因みにプロメテウスが【約定】を結んでいるのは‶ビック・マム″だけでなく、他の【五皇】……‶白ひげ″や‶赤髪″、武闘派として知られている‶百獣″とも行っているのだ。これはお互いに利益のあることであり、他4人の皇帝からしたら約定を結ぶことで【五皇】の中で最も戦力を保持している‶狂帝海賊団″と敵対しないで済み上にその分を他に集中でき、プロメテウスからしたら4人が戦力を増強していくことでいつかは自分に対抗できるほどになって楽しませてくれることへの期待や自身が楽しいことをする際に皇帝たちのことを気にせずに行える。
こうした互いの利益があることから、プロメテウスと4人の皇帝たちは【約定】を結んでいるのだ。
——場面を戻そう。
場所はホールケーキシャトー。ビック・マム海賊団のナワバリである‶万国/トットランド″内において、そこはビック・マム海賊団の威光を示す象徴でありビック・マム本人が住んでいる巨城でもある。
その城の屋上にて、お茶会が開催されている。周りにはビック・マム海賊団の船員やビック・マムの子供たちは当然のこと、世界経済新聞の社長や運送業界の王、闇金界のドンなどと、いわゆる裏の世界の重鎮と呼べる者たちも数多く参加していた。
周りにこれ程の大物たちがいたら普通の人であれば否応なしに緊張してしまうものだ。しかし、唯一ビック・マム海賊団以外の海賊としてお茶会に参加しているプロメテウスにはそう言ったものが一切なく、むしろ出されている料理や菓子を食べて笑みを浮かべているほどだ。
一応【約定】を結んでいるとはいえ、表向きには敵対しているのにもかかわらずここまでリラックしてお茶会を楽しんでいられる肝の太さは、流石は【五皇】の中で‶最狂で最強″と謳われる男と言えるかもしれない。
そうやってプロメテウスが、お菓子を食べながらお茶会に呼ばれた重鎮たちとの会話に花を咲かせていると、後ろから彼へと『ズシンズシン』と音を立てながら迫ってくる者の姿があった。
「ハ~ハハハマンママンマ~~!! よく来たねぇバーキュラー! 楽しんでるかい~?」
その人物はピンク色の巻き毛の髪に8mを優に超える背丈が特徴的で、ピンクの水玉模様のワンピースに白と黄色のマントを着用した女性。彼女がプロメテウスに話しかけると、つい今しがたまで話していた者たちは空気を読んで2人の邪魔にならないように遠ざかって行った。
なぜ周りがここまで女性に気を遣うのかというと、それはこの女性こそがこの『お茶会』の主催者でありプロメテウスと同じ【五皇】の一人である‶ビック・マム″こと『シャーロット・リンリン』であるからだ。
『 五皇 ビック・マム海賊団 【船長】
‶ビック・マム″ シャーロット・リンリン
懸賞金 43億8800万ベリー 』
リンリンから楽しんでいるかと問われたプロメテウスは、笑い声を上げながら勿論と答えた。
「カハハハハハハハ! もちろん楽しませてもらってるさ、リンリン!」
「そうかいそうかい♪ そりゃあ良かったよ! ハ~ハハハ! …そういえば、プリンの奴は元気にしてるか~い?」
プロメテウスの返答にリンリンも満足げに笑った。そして、ふと彼の元へと‶約定″のために嫁がせた娘のことを思い出し、元気にやっているのかを今度は問うた。
「カハハハハハハハ! もちろん元気さ。先日だってたっぷり奉仕してもらったしな~♪ カハハハハハハハ!」
「ハ~ハハハ! そうかいそうかい♪ もしや娘が粗相でもしてるんじゃないかと心配だったが、それならもんだいないねェ~! マンママンマ~♪」
プリンとは‶ビック・マム″の35番目の娘であり、世間では知らないことだが希少な‶三つ目族″の血筋を引いている。‶約定″を結ぶ前は‶狂帝″と縁を結べるとはいえ、希少な種族の血を引くプリンを手放すことに躊躇した彼女であったが、今ではそれが正解だったと内心にて思っている。なぜなら、『お茶会』の度にプレゼントとして『美味なお菓子』や『希少な宝石に財宝』、そしてときたま『珍しい生き物』を持ってきてくれるようになったからだ。‶ビック・マム″としてはたった一人の娘を差し出しただけで、自分の好きな物が3つ、しかも『お茶会』の度に手に入るようになったのだから万々歳であった。
また、‶ビック・マム″の後ろには彼女の子供たちが控えていた。それは護衛というよりもプロメテウスの元へ行ったプリンのことが気になったために付いてきていたのだ。
……しかし、今ではそれを少々後悔していた。なぜなら、元気ということを聞けたまでは良かったのだが、可愛い妹と目の前にいる自分たちの母親以上の‶化物″であるプロメテウスとの行為のことを聞かされてしまったからだ。何が悲しくて可愛い妹の夜事情という生々しい話を聞かなくてはいけないのか、これから時々帰ってくる妹と顔を向けられそうにないと、子どもたちは頭を抱えたくなった。
そんな子供たちの内心を知らないリンリンとプロメテウスはその後も楽しそうに話していたが、そんな中ふとプロメテウスが彼女のために用意したプレゼントを渡していないことを思い出し、それについて彼女にはなし始めた。
「ああ、そうだ! お前に俺から贈り物があるんだ。受け取ってくれや♪」
プロメテウスがプレゼントのことを口にすると、元々上機嫌であったリンリンは更にそれが良くなって嬉しそうに声を上げた。
「贈り物~~~!! おれの大好物だよ~~~❤ 一体何なんだい!?」
「まぁ、そんな慌てんなって。ちょっと待ってな。おい、鳴女! プレゼント出せ!」
リンリンからの催促に落ち着くように言ったプロメテウスは、自身の後ろに控えている女性に声をかける。
その女性の名は『鳴女』といい、プロメテウスがどこかへ出かける際にはいつも連れて行く者だ。
『 五皇 狂帝海賊団 【総督‶直属幹部″】
‶神隠し″の鳴女
懸賞金2億6000万ベリー 』
プロメテウスが鳴女をいつも連れて行くのは彼女が『お気に入り』ということもあるが、それの他にも護衛の一人としての役割も持っている。ではなぜ彼女のみが護衛なのかというと、それは鳴女の能力が関わっている。
鳴女は『ヘヤヘヤの実』の‶部屋人間″であり、その能力は亜空間に自身の‶部屋″を想像してそこに色々な物をしまい好きなタイミングで取り出すことが出来るもの。そして‶部屋″ということもあり、その中には空気が存在しているため物だけでなく‶生き物″も入れることが出来る。それは即ち、人間も入ることが出来ると言うこと。
今、彼女の作り出している『部屋』の中には、数千規模の軍がもしもの事態に備えて待機している。プロメテウスとしては護衛など最悪なくてもいいのだが、配下たち(特にアルベドから)にとっては彼の強さは理解していても、護衛を付けて欲しいという願いがあった。そこでそれを解決したのが鳴女であり、彼女の能力を利用することでプロメテウスは実質護衛一人で出かけることが出来、配下たちはもしもの時には部屋に大量の護衛を待機させていることから安心できる。
こういったことがあり、鳴女は付き人として重宝されているのだ。
鳴女はプロメテウスに声をかけられたので、それに対して頷くと背中に背負っていた琵琶を持つとそれを鳴らした。すると、唐突に何もない場所からリンリンクラスの大きさの箱2つとプロメテウスの身長程の箱一つの計3つの巨大な箱が現れた。
普通であれば驚くところであるが、この『お茶会』に出席している者たちは何度か鳴女の能力を見たことがあるので、そのことには驚かない。
プロメテウスは箱が出てきたのを見ると、リンリンほどの大きさの箱の一つ包装を解き、その中身を彼女へと見せた。
「これが俺からの贈り物さ。満足してくれると嬉しいんだが」
「ロールケーキ~~~っ!! こいつは美味そうだね~~~!!」
「正確に言えば『チョコロールケーキ』な。前回お前が美味しそうに食べていたから用意した。俺のナワバリの中から厳選した食材でウチの料理長が作った超高級品だァ。美味いぞォ~。カハハハハハハハ!」
その中身とはお菓子の『ロールケーキ』である。といっても、サイズはどう考えても普通ではないのだが、今更誰も気にしない。リンリンはそれを見ると、目をキラキラと光らせながら喜んでいた。プロメテウスがお菓子の補足説明をすると、リンリンはそれを聞いただけでもどれ程美味しいのかが想像できてしまったようで、その大きな口から涎がポタポタと落ちてきていた。
「お~~~!! そいつは楽しみだよ~! ……ん~? そっちの宝箱は何だい~?」
「ああ、こっちは財宝だ」
リンリンは残り2つの内、小さいほう(一般人から見たら十分大きい)の箱の中身が気になりそれをプロメテウスに問いかけた。
因みにもう一つの同じサイズの箱について尋ねないのは、匂いからそちらもロールケーキが入っていることを見抜いていたからだ。
リンリンから問いに淡々と答えながら、プロメテウスは箱を空けて彼女に中身を見せた。箱の中にはこれでもかという程の宝石や装飾品などといった財宝が入っており、それを見ていたリンリンや距離を置きながらも見聞きしていた客人たちは、その量と煌びやかな財宝に感嘆の声を上げた。
「ざっと3億ベリーくらいはある。資金の足しにでもしてくれ」
「おーおー悪いねぇ~! こんなに用意してもらって~♪」
「カハハハハハハハ! 気にすんなよ。お前と俺の仲だろ? それよりもロールケーキを食べようじゃねぇか。…ここにいる全員の分もあるから食べてくや!」
リンリンからのお礼の言葉にプロメテウスは気にするなと返すと、それよりもロールケーキを食うことを提案した。それはリンリンとだけでなくこの『お茶会』に参加している全員に対してであり、周りで話を聞いていた者たちもロールケーキから漂ってくる香ばしく甘い香りに魅了されていたため、自分たちの分もあると聞くと喜びの声を上げた。
そうして暫くの間はプロメテウスが持ってきたロールケーキを食べる時間が続くこととなった。そうして時が経ち、食べ終わった者もチラホラみられるようになり持ってきた本人であるプロメテウスが食べ終わったタイミングで、彼に話しかける金髪のショートヘアが特徴の美女の姿があった。
「——久しぶりね、バーキュラー」
「ん? お~、ステューシーか! 久しぶりだな~、会いたかったぜェ! カハハハハハハハ!」
「ふふふ、私もよ❤ 貴方ったらいくら待っても会いに来てくれなかったから、寂しかったわ❤」
美女の名前は『ステューシー』といい、新世界にてとある島の歓楽街を占める女傑で、裏の世界では‶歓楽街の女王″という異名が付けられている。
声をかけられたプロメテウスは顔を綻ばせると、笑い声を上げながらステューシーとの久々の再会を喜んだ。ステューシーの方は彼のことを責めるような言葉を発しているが、プロメテウスと会えたことが嬉しいのか顔を綻ばせて微笑んでいる。
なぜこの2人がこんなに親しげなのかというと、それはプロメテウスの女好きが関わっている。
プロメテウスは自他認める程の女好きの性豪であり、普段から自身の海賊団に所属している女性たちとセックスはしているが、ずっと海賊団内だけでは時には飽きてしまうことがある。そんな時に利用するのが、ステューシーが元締めをしている歓楽街の情婦たちだ。プロメテウスは数か月に一度のペースでそこを訪れており、その度に通常の数十倍近い金を落としていってくれる。その上、経験豊富でセックス上手な情婦たちが満足するほど、プロメテウスとのセックスは気持ちがいいため歓楽街の情婦たちも彼のことを快く思っている。それに偶には配下の労いのために大勢で来てくれることもあるため、ステューシーからしてみれば彼は上客中の上客なのだ。
——まぁ、実はそれ以外でも2人が親しい確固たる理由があるのだが、それはまた後ほど語らせてもらう。
「カハハハハハハハハ! すまんすまん。俺だって色々忙しくてなぁ、会う時間がなかったんだよ」
「そんなこと言って……どうせ他の女を抱くのに忙しかっただけでしょう?」
「カハハハハハハハ。バレたか」
「貴方だったらそれ以外考えられないわ。…というか、少しは否定してほしいのだけど?」
「俺は女のことには嘘をつかねぇ主義だからなァ! カハハハハハハッ!」
「はぁ……。貴方は相変わらずのようね…」
プロメテウスはステューシーからの苦言に対して、謝りながら忙しかったからと訳を話した。‶狂帝海賊団″は20万を超える大所帯であるため、そんな海賊団の【総督】ともなれば忙しくても一見仕方がないと言える。
しかし、そんな普通であれば信じそうなプロメテウスの言い訳を聞いたステューシーの表情は、とても納得したものではなかった。なぜなら、ステューシーは長年の付き合いから、嘘ではないだろうがそれが本当の訳ではないと察しており、『本当は他の女を抱いていただけだろう』と当たりを付けてそれを言うと、あっさりとそうだと白状したプロメテウスに思わずため息を吐いてしまう。
しかしその後は、楽しく会話に花を咲かせていった2人。
そうして暫く話をしていると、いきなりステューシーがプロメテウスの腕に抱き着いて自身の豊満な胸部を押し付けたのだ。
「……おいおい、どうしたんだよ?」
「うふふふっ❤ もしかしたら酔っちゃったのかも? ……ねぇ、休むために部屋に行かない? 久しぶりに会えたんだから、‶2人っきり″で色々と話したいこともあるし❤」
プロメテウスはステューシーが何をしたいのかを察していたが、わざと分からないふりをして彼女に問いかけた。ステューシーはそんなプロメテウスのことを内心で『意地悪な人』と呟くと、部屋に移動して2人きりで‶色々″と話しをしたいと提案した。
それを遠巻きに見ていた招待客たちは、あの‶狂帝″をも手玉に取ろうとしている‶歓楽街の女王″を見て怖いもの知らずだなと思いつつも、プロメテウスと仲良くするということはこの裏世界で生きる上でこの上ない後ろ盾となるためその行動力は自分たちも見習わなければならないなと思っている。中には、ステューシーに先を越されたと焦り、美しい娘や女の部下を持っている者たちが‶ビック・マム″のように嫁がせて縁を持たなければ内心にて計画を立てていたりもする。
「カハハハハハハハ。そうだなァ、そろそろ食休みをしようと思ってたから丁度いいなァ。 ——おい、リンリン! いつもの部屋借りるぞ!」
プロメテウスはステューシーの言葉を聞くと、ニヤニヤと顔を笑わせながらその提案を受け入れた。そして即行動に移すために、この『茶会』の主催者であるリンリンに退場と部屋を使わせてもらう旨を告げた。
食事中だったリンリンであったが、話はきちんと聞こえているためプロメテウスからの要請に対し、好きにしろと答えた。
「んん? ああ、好きにしな! ——おい! 誰か送ってやんなァ!!」
「は、はいっ! ママ!」
リンリンがそう叫ぶと、『ホーミーズ』という彼女の悪魔の実の能力にて生み出された無機物軍団の一つである‶チェス戎兵″という兵の数人が返事をし、プロメテウスとステューシー、そして護衛である鳴女の3人を部屋までに案内することとなった。
こうして2人は客人たちに見送られる中、『茶会』を退出して部屋に向かうのだった。
プロメテウスとステューシー、鳴女の3人は、チェス戎兵の案内の元とある部屋の前までやって来ていた。そこはプロメテウスが『ホールケーキシャトー』に泊まる際に使用される部屋で、そこにはこの国中のいたるところにいる『ホーミーズ』が一切いない。
なぜならそこはプロメテウスが、彼に嫁いだプリンやステューシーのような連れてきた女性たちと行為をするためによく使用されるため、リンリンが気を遣って彼らを配置していないのだ。
チェス戎兵たちは、部屋の前まで3人を送ると挨拶をした後に『茶会』の会場へと戻っていった。そんなチェス戎兵たちを見送ったプロメテウスは、鳴女に扉の前で待機しておくように言うと、ステューシーを連れて部屋の中へと入った。
そして部屋に入り、プロメテウスが邪魔の入らないように扉のカギをかけると、ステューシーは彼の身体に抱き着いた。
しかし、ステューシーの表情は『茶会』の時のような‶歓楽街の女王″としてものではなく、一人の女性———否、雌としてのものであり、プロメテウスに向けて熱い視線を向けている。
「————ああっ❤❤ プロメテウスさまぁ❤❤ やっと、2人きりになれましたぁ…❤❤」
「そうだな。さっきのは中々にうまい演技だったぞ、ステューシー♪ カハハハハハハハ」
「そう言ってもらえて、嬉しいですぅ❤❤」
プロメテウスからの称賛に顔を少々赤くさせながら嬉しがるステューシー。
いくらステューシーにとってプロメテウスが上客と言っても、今の様子はまるで主人と配下のようであり、普通ならありえないことだ。
しかし、これは別に不思議な事ではない、なぜなら、ステューシーはプロメテウスの配下であるからだ。
ステューシーは、‶歓楽街の女王″の他に3つの顔を持っている。
一つ目は、彼女が政府の組織である‶CP0/サイファーポール・イージス・ゼロ″の一人であるということ。彼女は‶歓楽街の女王″として君臨しているのも、世界政府のためにそこから数多物情報を収集して役立てるためだ。リンリンの『お茶会』に何十年も参加しているのも、【五皇‶ビック・マム″】の動向探るために行っている。
二つ目は、彼女がただの‶人間″ではないこと。実はステューシーは、海軍特殊化学班——通称‶SSG″の現所長である『Dr.ベガパンク』が作成した‶複製人間/クローン″であり、世界政府ではなく彼に仕えているということ。ステューシーは20年以上前から世界政府の内部に潜入しており、『Dr.ベガパンク』へと政府の動向を報告し続けていたのだ。
そして、最後となる三つ目の顔というのは————実は『世界政府』も『Dr.ベガパンク』も裏切っていて、【五皇‶狂帝″プロメテウス・バーキュラー】に身も心も全て捧げて永遠の忠誠を誓っていること。
なぜステューシーがプロメテウスに忠誠を誓うこととなったのかというと、それは両方の方から【‶狂帝″と接触し、奴の情報を探り報告せよ】との任務を言い渡されたのが原因だ。プロメテウスは海賊たちの中で最も危険かつ世間への影響力をもつ海賊のため、今後のことを考えると少しでも多くの情報が欲しくなるのは必然のことである。
この任務を受けた当初のステューシーは、プロメテウスの危険性は十分に分かっていたが、彼が超の付くほどの‶女好き″であることから懐に入り込むのは簡単で、自分の容姿をもってすれば情報を得ることはさほど難しい事ではないと思っていた。しかし、現実はステューシーが思うほど、プロメテウスは優しい相手ではなかった。
彼のお気に入りとなるべくセックスをするところまで至ったのは彼女の予定通りであったが、それから先が彼女にとって想定外であり諜報員としては‶地獄″で、女——雌としては‶天国″なことが行われることとなった。
行為をする直前にステューシーは自分が何者で何の目的で近づいてきたのかを全てバラされた。当時の彼女はなぜプロメテウスが自分のことを全て知っているのかが分からなかったが、兎に角逃走をしようとした。戦ってもかてないのだからその判断は正しいものであるが、相手がプロメテウスであったことが悪かったと言うほかない。逃走を図ったものの、あっという間に捕らえられてしまい、そこから3日に及んで‶尋問″という名のセックスが行われた。
ステューシーが如何に優秀な諜報員であったとしても、相手が‶最上位淫夢族の王/インキュバスロード″のプロメテウスである。一切の休憩を禁じられた中、3日間もの間女——否、雌として麻薬の如き極上の快楽をこれでもかと身体に教え込まれてしまえば、たとえ誰であろうとそれに抗う術などない。それは当然ステューシーも例外ではなく、3日経った頃には凄腕の諜報員として姿はそこにはなく、本当の情婦の様にプロメテウスのことを求めて媚びる姿があるだけであった。
このようなことがあったため、その時からステューシーはプロメテウスの忠実なる僕として政府内部やベガパンク関連などの様々な情報を彼に流しているのだ。
——場面を戻そう。
「プロメテウスさまぁ…❤ ——むちゅ❤ れろっ❤ んこくっ❤ んろっ❤」
「ちゅる……カハハハハハハハ。おいおい、やけに積極的だなぁ。そんなに俺とのセックスが恋しかったのか?」
「だってぇ…ちゅろっ❤ 私以外のぉ…んろっ❤ 子とばっかり、するからぁ…❤ ちゅぱっ❤ 凄くぅ……寂しかったのぉ…❤」
「んむ……カハハハハ! それは悪かったなぁ。そんじゃあ、今日はそのお詫びとして、たっぷり可愛がってやるよォ……!!」
「~~~っ❤❤ 嬉しいですぅ……っ❤❤❤」
ステューシーはどうやら我慢が出来なかったようで、プロメテウスの首に手を回して背伸びすると、彼の唇に自身の唇を重ねたのだ。しかもただ重ねるだけでなく、舌を突き出してプロメテウスの口内へと侵入させると、彼の舌に自身のモノを絡めさせながら唾液を啜り取っていく。
プロメテウスは内心でよっぽど溜まっているんだなと思いながら、ステューシーの好きにさせてやり、彼女の口撃が一旦やんだ時に今日は可愛がってやると言い、彼女のことを悶えさせた。
2人はキスを止めると、部屋に備えられているキングサイズのベッドへと向かった。そしてプロメテウスはベッドの縁に座り、ステューシーの方は彼の股の間に身体を滑り込ませた。そして慣れた手つきでプロメテウスのズボンに手をやりチャックを開けると、そこから彼のペニスを取り出した。
——ブルンッッッ!!!!
プロメテウスのペニスは先ほどのキスで既に臨戦態勢が整っているようで、ステューシーの顔より長く彼女の腕程に太い剛直が反り返っていた。
ここまで大きいとそこらの女であれば怖気づいてしまってもおかしくないが、ステューシーにはそんなものは欠片ほども見られず、むしろその勃起したペニスを見て顔を蕩けさせている。
「ああ…っ❤ いつみても逞しいおチンポ…❤」
「おっさんたちの話相手して疲れてんだ。お前だったら、どうすればいいかはわかるよなぁ?」
「——はいっ❤ 精一杯、ご奉仕させていただきますね❤ ……ちゅっ❤」
ステューシーはペニスの先端にキスを落とすと、その周りをペロペロとキャンディを食べるが如く舐めまわし始める。その間他を疎かにすることはなく、竿の部分は片手で上下に扱き、もう片方の手では優しく丁寧に睾丸を揉み上げ射精欲を高めさせる。その手際の良さは、‶歓楽街の女王″に相応しい技量であった。
「れろっ❤ ちゅるっ❤ んむっ❤ 気持ちいですかぁ…❤」
「ああ、気持ちいぞ…! カハハハハハハハ! 最高の気分だ……っ!」
プロメテウスがステューシーの手淫を褒めると彼女は頬を綻ばせる。そして、もっと気持ちよくさせようと彼女は行動を始める。
「ふふふっ❤ いつでも好きに射精してくださいませ❤ じゅぽっっ❤❤ んぼっっ❤❤ んじゅぱっっ❤❤ じゅるるるっっ❤❤」
彼女は手淫と亀頭を舐めるのを止めると、亀頭を咥え込んだ。そして、ゆっくりと剛直を根元まで飲み込むと頭を上下に激しく動かしてディープストロークを始める。頬の内側をこれでもかとチンポにぴったりと吸い付かせ扱き上げ、喉を秘所の如く締め上げる。出し入れの度に顔にプロメテウスのチン毛が当たろうとも全く気にしていない様であった。
プロメテウスの剛直は通常のものよりも太くそれでいて長いため、咥えるだけでも顎が外れてしまいそうになるのに、根元まで飲み込めば当然のごとく喉奥まで到達してしまう。そこらの女であれば泣き出して思わず吐き出してしまうものだが、『歓楽街の女王』であり何十年もプロメテウスの剛直の相手をしてきたステューシーからしてみれば朝飯前のことであり、むしろ喉奥まで犯してくる彼のペニスにうっとりと顔を蕩けさせているほどだ。
これにはセックスに対して百戦錬磨であるプロメテウスも、あまりの気持ちよさに思わず声をあげてしまう。
「んじゅぱっっ❤❤ んぶっっ❤❤ ぐぽぽっっ❤❤ じゅぽぽぽっっ❤❤」
「おおっ!? それ凄くいいぞ…っ!? もう射精しちまいそうだ…っ!!」
「んじゅぱっっ❤❤ しゅきに、らしてくらはい❤❤ わらひのふひにいっふぁい❤❤ じゃーふぇんいっふぁいぃぃっ❤❤」
ラストスパート言わんばかりに激しく吸い付いてくるステューシーの口淫にプロメテウスは我慢などせず、彼女の後頭部に手をやって押さえつけるとペニスを喉奥へと差し込んだまま大量の精液を吐き出した。
「オラ……ッ!! 飲めや……!!」
「んぶぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!?❤❤❤❤」
ステューシーが根元まで咥え込んだ状態で射精をしたために、喉から直接胃の中へとドロドロとした精液が流れ込んでいっている。
いつもであれば30秒ほど(それでも十分長いが)で射精が収まっているはずが、プロメテウスの射精は数分間も続いた。その理由は彼がお茶会までの数日の間禁欲をしていたためである。
彼はどこかへ行く際には必ず鳴女‶部屋″の中に性欲発散係として女の配下を最低一人は控えさせている。今回においてもそれは例外ではなく、発散係を控えさせてはいた。ただ、セックスどころか前戯すら行わなかった。
その理由は、ステューシーとのセックスを楽しむためのものだった。プロメテウスとしても久々のステューシーとの行為を楽しみにしており、全力で行いたいと思いこの数日の間何も行わなかったのである。
ペニスの脈動が収まったことを感じ取ったステューシーは、ゆっくりとペニスを吐き出していく。プロメテウスのペニスが露わになると、それは彼女の唾液でテカテカと輝っていて、竿の至るところには精液の残りが少量こびり付いていた。
「カハハハハハハハ! 最高だったぜ、ステューシー…!」
「プロメテウス様にお喜び頂けて嬉しく思います❤」
「ただ、まだ吸い残しがあるぞ?」
「…これは失礼しました。——んじゅぱっ❤ じゅるるるるるっっっ❤❤」
彼女はもう一度亀頭を咥えて根元まで飲み込みんで竿に付着した精液を舐め取りながらも、舌を尿道に差し込んで吸引を始めて残りの精液も一滴残さず回収していった。
「じゅぷぷぷっっっ!!❤❤❤ ——ぷはぁ…っ❤❤❤ …これでよろしいでしょうか…?」
「カハハハハハハハ! ああ、上出来だ…!」
再びステューシーが口を放すとそこに精液に汚れたペニスはなく、亀頭から根元まで彼女の唾液でコーティングされながらも未だに硬さが衰えない剛直。
プロメテウスはステューシーのお掃除フェラの上手さに笑みを浮かべると、彼女にベッドへ上がるように言った。
「次はお待ちかねの本番だ。ベッドに上がれや」
ステューシーはそう言われると、嬉しそうな雰囲気を隠さずに笑顔となってベッド上に上がると、仰向きになってパンツを自ら脱いで自身のマンコをプロメテウスに見せつけた。
「これで、よろしいですか…?」
「ああ、くるしゅうねぇぞ…! にしても、もうこんなに濡れてんのかよ」
プロメテウスは露わになったステューシーのマンコを見ると、もう既に濡れているマンコに向けて右手をやるとそこに指を3本入れてかき回し始める。
「んんっ!?❤❤❤」
「そういえば部屋に入った時からこんな感じだったけど、いつからこんなに濡らしてたんだぁ? んん?」
「んん…っ!?❤❤❤ か、会場…でぇ……あんっ!❤❤❤ プロメテウス様を、見つけた時からですぅ……っ❤❤❤」
ステューシーからの予想外の返答を聞いたプロメテウスは、驚きからマンコに入れていた指の動きを止めてしまっている。
「は? ……ってことは、1時間以上も濡れたままお茶会してたのかよお前!? よくばれなかったなぁ…」
「演技は、得意だからぁ…❤❤❤ でも、もう限界…なのぉ…っ❤❤❤ おまんこぉ……疼いちゃってるのぉ……❤❤❤ 早くぅ……っ❤❤❤ ハメてぇ……っ❤❤❤」
プロメテウスはやや呆れながらそう呟くと、ステューシーは甘えた声色で早く挿入して犯して欲しいと懇願した。
「——カハハハハハ! そうかそうか! だったらお望みどおりにしてやるよっ!」
プロメテウスはマンコの中から指を引き抜いた。そして、ステューシーの膝裏に両手をやってM字開脚させると、ペニスの先端をマンコに合わせて一気に膣内へと突っ込んだ。
「んぎぃぃぃいいいいいいっっっ!!?❤❤❤❤」
「おお……っ!? 相変わらずのトロトロマンコだなァ…!!」
ステューシーは、マンコから伝わってくる久しぶりの快感に耐えることができずに絶頂してしまう。
だが、プロメテウスの方も久々の彼女のマンコの気持ちよさに思わず感嘆の声を上げてしまう。ステューシーのマンコは、締め付けるというよりは肉ヒダ一つ一つがまるでタコの吸盤の如く強く吸い付いていると言った方が正しい。それぞれが独立したかのように強弱を付けてくるマンコの気持ちよさは、他ではそうそう味わえないものでありそれがプロメテウスが気に入った理由でもあった。
「これぇぇぇっ❤❤❤❤ これがほしかったのぉっ❤❤❤❤ (おチンポ、ゴリゴリしてるぅぅぅ❤❤❤❤ 子宮口突かれてぇ…気持ちいのぉぉぉぉぉっ❤❤❤❤)」
「カハハハハハハ! お前はほんとに俺のチンポが大好きだなァ…!! 肉ヒダがくっ付いて離れねぇぞ…!?」
ステューシーは快感に体を震わせながらも、言葉を発した。そんなステューシーの呟きを聞いたプロメテウスは、彼女の蕩けている顔を見て猛獣のような笑みを浮かべると、顔を寄せて彼女の耳元で言葉を囁いた。
「でも、この程度で根を上げるなよ~? これからもっと気持ちよくなるんだから、よっ!!」
「んおぉぉぉおおおおおおおおおおおおおっっ!?❤❤❤」
プロメテウスはそう一言告げると腰を動かしてピストンを始めた。彼女のマンコをプロメテウスのペニスがゴリゴリと広げていき、子宮口に勢いよく突いてきている。
ステューシーはピストンの気持ちよさに喘ぎ声を上げているが、自分を犯しているペニスを離すまいと無意識的に肉壁や子宮口を吸盤のように吸い付かせているため、それがペニスに快感を与えることとなりそれに気分を良くした彼が更にスピードを加速させていく。
「んごぉっっ!!❤❤❤ ん゙んんっっ!?❤❤❤ いあぁぁぁあああああああっっ!!❤❤❤」
「カハハハハハハハ! いい声で鳴くじゃねぇかァ!? そらァ! これはどうだァ!?」
プロメテウスは足裏を掴んでいた両手を離すと、身体を屈めてハンコックにのしかかるように密着させると、彼女の首元へと顔を近づけると綺麗な彼女のそれを甘噛みしたのだ。
すると突然弱点である首筋を噛みつかれたことでステューシーは、更に大きな声で喘ぎ声を上げていく。
「ん゙ほぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!?❤❤❤❤」
「いいぞォ、ステューシー…! もっと喘ぎ声出してよがれやッ!!?」
ステューシーの痴態にプロメテウスは嬉しそうにもっとよがれと叫ぶと、再び顔を彼女の首筋に近づけると、噛みつきながらも舌で舐めまわした。そうすると先ほど以上によがりだすステューシー。プロメテウスは、首元を弄られることをステューシーが好んでいることを知っているから、彼はわざとそこに攻めて彼女へ着実に快楽を与えていっている。
そうした状態でステューシーを攻めてよがらせていたプロメテウスは、体位を変えながら彼女の身体を楽しんでいった。
そして十数分程すると、攻めるほどに強くなっていく彼女のマンコの締め付けにより射精欲が高まったようで、ようやく射精しそうになっていた。
現在はバックの態勢でステューシーを攻めていた彼は、首筋を攻めるのを辞めると口をステューシーの耳元に寄せて言葉を囁く。
「カハハハハハハハ! そろそろ射精すからなァ……!! しっかり子宮で受け止めろよォ……!!?」
「ん゙んんっっ!?❤❤❤❤ は、い゙ぃぃぃいいいいいいいいいっっ❤❤❤」
ステューシーは性感帯である首筋を攻められた辺りからあまりの快感に半ば意識が飛びかけていたが、耳元から囁かれた言葉を聞くと最後の力を振り絞ってマンコをめいいっぱい締めつけた。
そのステューシーの行動が射精への最後の一押しになったようで、プロメテウスは子宮口すら貫いて子宮の最奥までペニスを突き入れると、その状態のまま射精を行った。
「ん゙おぉぉぉお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙っっっ!!!!??❤❤❤❤❤❤❤❤」
ステューシーは子宮の最奥にて射精される快感に耐えきれずに、普段ならありえないであろう大声を上げながら絶頂してしまっていた。口はだらしなく開き、目からは涙が出ており、普段の凛々しく美しい彼女の顔が台無しとなってしまっていた。しかし、その表情は快楽に溺れたことを嬉しがっているようにも見えた。
何日もの間禁欲をしていたためか、いつも以上に精液がペニスから放出されてきており、彼女の子宮はあっという間に満タンにされてしまうが、尚も射精が治まることはなく入りきらなかったものが接合部からどんどん溢れていき、彼女の足の間に精液による水溜まりが出来てしまっていた。
プロメテウスは長い射精が終わると、腰を掴んでいた手を離してペニスも未だに強く締め付けてくるマンコから力を入れて引き抜いた。そうすると快感から力が抜けてしまったようで、ステューシーの身体がズルズルと落ちていき、やがてベッドの上へと崩れ落ちた。
ベッドのシーツには精液と愛液による水溜まりが出来ており、崩れ落ちたことで身体が液体で汚れてしまう彼女であったが、快感が抜け切れていないのか言葉にもならない声を漏らしながら身体を痙攣させて快感に浸っている。
「い゙……っ❤❤❤ お゙ほ……っ❤❤❤」
「カハハハハハハハ! 幸せそうな顔しやがって。——オラッ!!」
「——ぴぎぃっっっ!!?❤❤❤❤」
プロメテウスは快楽に溺れているステューシーの姿に笑みを浮かべると、突き出されているお尻に向けて手を振り落とした。
『パンッ!』という乾いた音が部屋に響くと同時に、ステューシーの意識が無理矢理戻されて口から嬌声を上げる。
プロメテウスはステューシーの意識が戻ったのを確認すると、彼女の顔を向けさせるとキスをした。
「ハァ……ハァ……ッ❤❤❤ ——んむ゙っ!?❤❤❤ んろっ❤❤❤ んちゅむっ❤❤❤」
「んれろっ……はぁ! カハハハハハハハ! 何一人だけ満足げな顔してるんだァ? おれは一回しかまだ射精してねェから、全然満足できてねェぞ?」
プロメテウスはキスを止めてそう言うと、未だにガチガチに勃起しているペニスでステューシーのお尻をペシペシと軽く叩く。
そう言われて自身の失態に気がついたステューシーは、起き上がるとプロメテウスに奉仕すべく仰向けになると未だに精液が流れ出ているマンコを彼に見せつけると、彼をその気にさせるべく甘い声でおねだりをした。
「これは申し訳ございません。……私のおまんこに、逞しいプロメテウス様のおちんぽ入れて下さいっ❤❤❤ 貴方以外じゃ満足できなくなったどうしょうもない淫乱女のおまんこに、いっぱい熱々な精液を射精して気持ちよくなってくださいっ❤❤❤」
「カハハハハハハハ…! そうこなくっちゃなァ……!!」
「きゃっ❤❤❤」
プロメテウスはステューシーからのおねだりを聞いて満足したのか、猛獣のような笑みを浮かべながら彼女の手を握ると押し倒した。
「自分から言ったんだ。途中で止めてって言っても止めねェからな……!」
「っ❤❤❤ ……はいっ❤❤❤ どうぞ、プロメテウス様のお好きな様に❤❤❤」
ステューシーはプロメテウスの目付きを見て女としての部分がキュンキュンとトキメいていることを感じながら、プロメテウスからの最後通告に問題ないと答えて彼を抱きしめた。
そしてステューシーからの返答を聞いたプロメテウスは、溜まりにたまった性欲を解消するために2回戦を始めるのだった。
その後、その部屋からは嬌声と淫臭が絶えず発せられることとなり、それは翌日の朝まで続くこととなった。
どうでしたでしょうか?
正直ステューシーの会話シーンがそう多くないため、口調に違和感があると思ったら申し訳ありません。
それと活動報告にて、この作品におけるリクエストを募集しておりますので、何かしら希望がある方はそちらに書いていただけるとありがたいです!
それでは最後に、この話を見て面白いと感じた方は、『高評価』と『お気に入り登録』、『感想』のほどをどうかよろしくお願いいたします!