※この作品はR-18です。

アイマス非Pドル部   作:ハピエン大好き侍

1 / 11
三年生に上がったあなたがアイドルの甘奈ちゃんと出会って彼氏になる話です


甘奈と同じクラスになったあなたが、些細なきっかけで話すようになって幸せな初体験を迎える話

 今や大人気となった3人組のアイドルユニット、アルストロメリアの一人。同じクラスという奇跡がなければ会話することもできなかった高嶺の花。こっそりCDやグッズを買って遠目に眺めるだけの遠い存在。それがあなたにとっての大崎甘奈だった。

 

 

 

 あなたは中学生の頃からの生粋の帰宅部だ。というのも運動が得意というわけでもなく、文科系の部活にも興味が湧かなかったという単純な理由だ。それならまだ家に帰って好きなゲームをしていた方が楽しいので帰宅部になったというだけの話だった。親も特段何を言うわけでもなかった。

 

 そんなこんなで同じような生活を繰り返し、3学年に進級して2週間ほど経ったある日、あなたはいつも通り授業を終えてまっすぐ帰ろうとしていたが、その日は日直の仕事として部活やすでに帰宅して空っぽになった教室の中で一人机に座って日誌を書いていた。そんな時だった、あなたが彼女と初めて会話したのは。

 

「えっと、――君だっけ?そっか、日直だったね」

 

 教室に入ってきてなんてことないようにあなたに話しかけてくる。実際、彼女にとってあなたはただのクラスメイトの一人にしかすぎないのだろう。名前がうろ覚えな上に、同じクラスになって2週間経つのに今まで会話したことがないというのがいい証拠だ。名前がうろ覚えなのは仕事で休みがちだからと信じたいが。話せなくとも認識ぐらいはしていてもらいたいものだとあなたは思う。

 

 とはいえ覚えられていないのはあなただけではない。イケメンでモテモテなサッカー部員も学年一の秀才も平凡な自分も彼女の前では等しくただの無価値な一男子だ。それぐらい彼女は魅力に溢れていた。あまりの可愛さに話しかけることができず、クラス男子の中では半ば聖域化していて「こちらからは話しかけない」という暗黙の了解ができていたほどに。その結果、当然のことながら女子にも大人気な彼女は常に人に囲まれているか別のクラスにいる姉の大崎甜花と一緒なので男子とは接点が0となっていた。―この日までは。

 

「おーい?―わわっ、大丈夫!?」

 

そんな思考に没頭していたあなたは、気づけば目の前に来ていた甘奈のあまりにも整った顔に驚いて身を引いた結果、みっともなく椅子ごと転倒してしまった。そんなあなたを、優しい彼女は慌ててそばに駆け寄ってきて、しゃがみこんで気遣ってくれる。必然、未だ倒れたままのあなたの視界には短いスカートから覗く彼女の白い脚が映り、高校生男子には刺激的過ぎるその光景にドキリと心臓が跳ねた。

 

 大丈夫、とあなたは短く答え心臓を落ち着かせながら素早く立ち上がる。このままでは彼女に襲い掛かってしまいそうだったからだ。教室でそんな暴挙に及べば放課後で誰もいないとはいえ悲鳴を聞いた誰かがすぐさま駆けつけてあっというまにお縄だろう。だが大崎甘奈という少女はたとえそうなっても後悔はしないほど魅力に溢れていた。

 

「ごめんね、甘奈が驚かせちゃったからだよね」

 

 謝る彼女にこちらがぼーっとしていたからだと伝える。申し訳なさそうに眉を下げる姿ですら可愛い彼女と話せるのならお釣りがくるぐらいだ、とあなたは心の中で思った。しかし、あなたと彼女との間には話題というものがない。なにしろ陽キャを極めたような甘奈と、陰キャとまではいかないがどちらかといえばそちらに属しているという自覚のあるあなただ。だから、ここで日誌を出しに行くからと言えばそれでこの幸せな時間も終わるはずだった。

 

―僕はこの通り日直の仕事だけど、大崎さんはどうしたの?普段はレッスンとかアイドルのお仕事があるって聞いてるけど。

 

 気づけば、そんな言葉が口から出ていた。話しやすさを感じさせる甘奈の人柄か、それとも放課後の教室で二人きりだというシチュエーションがそうさせたのか、暗黙の了解を打ち破ってあなたは甘奈に話しかけた。

 

「そーなんだけど、今日はちょっとトラブルがあってね。プロデューサーさんが迎えに来てスタジオに送ってくれるはずだったんだけど、ちょっと遅れそうなんだって。甜花ちゃんはもうレッスン場に行っちゃったし、やることもないから教室で時間潰そうと思ったんだー」

 

 初めてまともに話す同級生のあなたにも甘奈は構えることなく答えてくれた。この時点で彼女の優しさがわかるというものだ。そして、甘奈な何気なく口にしたプロデューサーやスタジオという言葉に、彼女とはやはり住む世界が違うんだなとあなたは思った。そして同時に、そんな彼女が自分と話してくれるのなんて今ぐらいだろうなとも思った。

 

―じゃあ、僕でよかったら時間つぶしに付き合うよ。

 

 だから、あなたはなけなしの勇気を振り絞ってそんな言葉をひねり出した。どうせこれが最後になるなら少しでも長く話していたいと。今こうして話しているだけでも心臓がうるさくてまともに話せるはずもないのに。そもそも彼女に迷惑だ、などとあなたの思考がすぐさまネガティブな方向に向かい始めた時―

 

「ほんと?ありがとっ!もうスマホの充電も切れちゃいそうでどーしようかと思ってたんだー」

 

彼女は屈託のない笑顔の花を咲かせた。彼女にとっては特別でもないその笑顔はあなたにとってはあまりにも眩しくて、それまで偶像だった彼女に恋心を抱かせるに十分だった。

 

―――

――

―

 

「えーっ!CD買ってくれてるんだ、ありがとう!」

 

 勇気を出して彼女と二人きりで話せるというご褒美を勝ち取ったあなただったが、やはり甘奈との話題など一つも思い浮かばず、気を利かせてくれた甘奈がアイドルの仕事について話すのに相槌を打ちながら聞いているうちに、ポロッとアルストロメリアのCDを買っていることをこぼしてしまった。

 

 ただの同級生がCD買ってたら気持ち悪いかな、とあなたが失言したと思った矢先に彼女はあなたの手を両手で包んで嬉しそうに顔を綻ばせた。甘奈の手はあなたが想像していたよりも小さく、白く、なにより柔らかかった。

 

 そして距離が近くなった彼女の甘い匂いを感じた瞬間あなたは勃起してしまっていた。全く意識していなかったところにすべすべの手がやってきたものだからたまらなかった。幸い机があるおかげで気づかれていないが、このまま彼女に手を握られているだけでも射精してしまいそうだったあなたは、後ろ髪を引かれながらも理性を振り絞って彼女の手を優しく振りほどいた。

 

ファンサービスが過ぎる、これ以上は他のファンに殺されちゃいそうだと茶化したあなたを見て彼女もようやく自分が何をしていたか気づいたらしく、恥ずかしそうに顔を反らした。

 

「ご、ごめんね!同級生でCD買ってくれてる男の子なんて初めてだったから嬉しくて、つい…」

 

 嘘だ、とあなたは思った。少なくともこのクラスの男子は全員甘奈のCDやポスターを買っているし夜な夜な妄想で彼女の身体を汚している。そのことは体育の着替えの際に行われる下世話な会話の中でわかっている。今までの同級生たちも絶対知られるのが恥ずかしくて隠しているだけだと思ったが、こんなに喜ぶ甘奈の姿に独占欲が湧いて事実は伝えなかった。

 

―他の人は知らないけど、僕は大崎さんのアイドル活動応援してるよ。新曲も絶対買うから。

 

 それはどんな形であれ自分だけが彼女にとって唯一の男でありたいという下心と打算に塗れた言葉ではあったが、まぎれもない本心だった。

 

「うん、ありがとう!……あっ、プロデューサーさん着いたって連絡来たからもう行くね!お話に付き合ってくれてありがとう!またね!」

 

 そう言って彼女は教室から出ていった。

 

「またね」

 

 きっとまた明日教室で会おうぐらいの軽い言葉だろう。でも「またこうして話そうね」という意味だったらいいな、と彼女に握られた手を見つめながらあなたは思った。

 

 

 

 次の日から、あなたの下校時間は少し遅くなった。また昨日のように甘奈と話せないかと一縷の希望を籠めて、放課後は学校をぶらついてから教室を覗いて彼女がいないことに落胆して帰宅する。そしてあの日の甘奈の白い足とすべすべの手の感触と匂いを思い出しては自慰をする。

 その度にあなたはまるで猿みたいだなと自虐するが、この年頃の高校生男子としては特段おかしくはないだろう。ましてや懸想しているのが人気アイドルの大崎甘奈であればあなたを責めることはできないと全国の男子が思うことだろう。

 

 そんな調子で2週間が経った頃、あなたはまた奇跡に巡り合った。もはやルーティンとなった校舎徘徊を終えていつものように教室を覗いた時、いつも空席だった席の一つに女の子が退屈そうにスマホを操作して座っていた。

 

―大崎さん。

 

「あっ、――君!」

 

 あなたの声に顔を上げてこちらを見るや花が咲いたような笑顔を浮かべる甘奈に、またあなたの心臓がきゅっと締め付けられる。まだ2回しかちゃんと会ったことがないというのにすでにあなたは甘奈にどうしようもないほど惹かれていた。

 

「聞いてよー。今日もプロデューサーさん遅くなるらしくてさー」

 

 そんな彼女の言葉に大変だね、と無難な答えを返す。

 

「ん-ん。プロデューサーさん一人で甘奈たち皆のプロデュースしてくれてるんだもん。これぐらいは我慢しないと」

 

 たしか甘奈の事務所に在籍しているアイドルは30人近かったはずだ。それを一人でプロデュースしているなんてどんな超人だ、とあなたは思った。

 

「それでね?せっかくこうして会えたんだから、またお話ししたいなって思うんだけど…駄目?」

 

 駄目じゃない、とあなたは被せるように答えた。大崎甘奈に可愛らしく首をかしげてお願いされて断ることができる男がいるはずもない。どうして甘奈がお話しに誘ってくれたのかはわからないが。あなたはまさに甘奈と話したくてこうして残っていたのだから。

 

「ありがとう!教室で一人ってなんか寂しくて嫌だったんだ~」

 

 そうしてあなたは甘奈と教室で二人、話をした。それは彼女のアイドルとしての仕事だったり、彼女が大好きな姉の話だったり、最近駅前にできたお店のことだったりと色々な事を楽しそうに話す彼女にあなたが反応を返すというものだった。お話し好きの甘奈と穏やかなあなた。不思議とかみ合ったようで、甘奈もあなたが時折挟むなんでもない事を楽しそうに聞いてくれた。

 

 そんな幸せな時間も、彼女のスマホから通知音が聞こえたことで終わりを迎えた。

 

「あっ、プロデューサーさん来ちゃった。まだお話ししてたいけど、行かなくちゃ…」

 

 自分との会話を名残惜しそうにしてくれるだけで嬉しい、とあなたは伝える。それは普段のあなたからは出てくるはずもない言葉だったが、この時のあなたはまた甘奈と話せたことで浮かれていた。だから、思うだけで伝えるつもりのなかった言葉をポロっと言ってしまった。それは甘奈と話せて嬉しいと言っているようなもので。

 

「え、あ、そ、そっか…」

 

 そのことにあなたが気付いたのは甘奈が照れくさそうにしてからだった。あなたは焦って弁解の言葉を並べ立てるも、甘奈の言葉によって遮られる。

 

「それじゃあ、さ。最近教室から出てもすぐに帰らず、ちょっとして教室を覗いて帰るのは、なんで?」

 

 思わず心臓が跳ねた。まさか知られていたとは。ここでさらに否定するのは簡単だ。だが果たしてそれでいいのだろうか。否定した瞬間、せっかくできた甘奈とのつながりが切れてしまう気がした。だがそれは彼女の質問に肯定しても同じな気がした。なにしろ自分の行為はストーカー染みている。ここでふと、どうして自分は迷っているのだろうと思った。元々高嶺の花だ、どうせ失うなら自分で切るのではなく彼女に切られようと思い、

 

―大崎さんと、またこうして話したかった、から。

 

 あなたは甘奈の目を見てはっきりと伝えた。高校生という時分において、あなたと話したいと伝えるのは告白に等しい。まだちゃんと話したのはこれが2回目だ。こっぴどく振られるだろうなとあなたは思ったが、彼女は鞄からメモを取り出して何かを素早く書き込むとあなたに握らせる。そして逃げるように教室の出口へ移動し、

 

「プロデューサーさん待たせてるからもう行かなくちゃ!それ、他の人に教えたら絶対駄目だからね!」

 

と、赤くなった顔を隠すようにして去っていった。

 

 余りのスピーディーさに呆然と彼女を見送ったあなたの手には、彼女のトークアプリのIDが書かれていた。

 

 

 

 その日の夜から、あなたと甘奈はトークアプリで会話する仲になった。

 

 ちなみに、あなたは緊張のあまりに連絡するのが遅くなったことを「遅い!」と怒られた。なんでも連絡を車の中で待っていたら収録が始まってもなかったので不安だったらしい。確かにあの流れで連絡がなかったら自意識過剰みたいになってしまう。嬉しさを噛み締めていたと伝えることでなんとか許してもらえた。その日は寝る前に交わした「おやすみ」の一文が頭から離れなくてなかなか寝られなかった。

 

 トークアプリで話すようになってから、あなたと甘奈の距離は急速に近づいていった。相変わらず彼女が話すことの方が多かったが、自分から話題を振ったりもした。今日の学校はどうだった、新曲の感想や彼女の仕事についての話、彼女が学校を休んだ日のノート画像添付、最近甜花ちゃんがしっかりしてきて寂しいなど、本当になんでも話した。たまに彼女が迎えを待っている日は顔を合わせて話した。教室で目が合うとこっそり手を振り合うようにもなった。

 

 そんな日々を過ごす中であなたは甘奈のことをどんどん好きになっていったし、勘違いでなければ甘奈も自分のことを思ってくれていると感じていた。

 

 ただ、甘奈はアイドルだ。想いを伝えては迷惑だろう、と最後の一歩を踏み出すことはなかった。

 

 

 

 あなたと甘奈の関係が変わるきっかけになったのは夏休みの真っ最中、あなたの誕生日だ。正確には誕生日の数日前だが。

 

 当日は仕事が入っているから祝えない、ということであなたと甘奈は二人でカラオケに来ていた。もちろん甘奈はバレないように変装した上でのことだ。気にしないでとあなたは伝えのだが、甘奈はどうしてもお祝いししたいからとの一点張りで誕生日プレゼントを聞いてきた。折れたあなたが甘奈の歌を直接聞きたいと答えた結果、カラオケであなたのリクエストを甘奈が歌ってくれるという最高に贅沢な誕生日プレゼントとなった。

 

 甘奈は自身が所属するユニットであるアルストロメリアの曲やソロ曲、人気のJ-POPや、サプライズとしてあなたが以前一番好きだと答えたゲームの主題歌まであなたのためだけに歌ってくれた。時折アドリブで振り付けまで入れるのは流石現役アイドルだと思ったが、ウインクまでするのは心臓が耐えられないので止めて欲しいと思いつつも、彼女の楽しそうに歌う姿を見て言い出せなかった。

 

「はー、ごめんね、ちょっと休憩!」

 

 流石に歌い続けて疲れたのか、甘奈はドリンクを飲んで一息入れた後、天真爛漫な笑顔で聞いてくる。

 

「ね、甘奈の歌どうだった?」

 

―最高、もう死んでもいい。今日の歌をCDにできないのが残念でしかない。

 

「あはは、大げさだよ。でも喜んでもらえたならよかった。当日にできたらもっとよかったんだけど…」

 

―当日にこんなプレゼントを貰ったら幸せ過ぎて死ぬ自信がある。

 

「も、もう!恥ずかしいなぁ…でも、折角だから歌だけじゃなくて何かプレゼントってはっきりわかる物もあげたいな。何か欲しいものないかな?」

 

 甘奈の言葉にあなたは考えるも、あなたは本当に思いつかなかった。なにしろ人気アイドルである大崎甘奈が自分のリクエストを自分のためだけに歌ってくれるソロライブである。ただでさえファンに知られたら皆殺しにされそうなほどのプレゼントなのに、これ以上となると考え付かない。

 

「ね、甘奈にあげられるものならなんでもいいんだよ。なんでも」

 

 今まで甘奈から聞いたことのない、色気のある声だった。気づけば彼女はあなたの隣まで近づいていて、あなたの太ももに手を置いて上目であなたを見つめていた。それは、待っているのにいつまでも最後の一歩を踏み出さないあなたにしびれを切らした甘奈が振り絞った精一杯の勇気だった。

 

 そこで、あなたは二の足を踏んでいた己を恥じた。なぜ自分は甘奈がアイドルだからと一線を引いていたのかと。きっかけこそ「アイドルの大崎甘奈」かもしれないが、自分が好きになったのは「大崎甘奈」ではないのかと。彼女が普通の女の子であることなんて、今までにたくさん知ってきたじゃないか。それを甘奈にここまでさせないと気づけない自分が情けない。だけど、もう迷わない。せめて、これだけは自分から伝えようとあなたは甘奈に向き直る。

 

―好きだ。大崎さんが、甘奈が欲しい。

 

「うん…あげる」

 

目を瞑った甘奈の頬に手を添え、唇を重ねる。

 

「ん…」

 

 初めてのキスは数秒程の短いキスだった。若さに溢れた、瑞々しい唇。男なら誰しもが欲してやまない大崎甘奈の唇の感触に、これ以上は身が持たないとあなたが身を引くも甘奈があなたの袖を掴む。

 

「もう一回」

 

 甘奈にねだられては断れない。再び数秒ほど唇を重ねて離す。

 

「もーいっかい」

 

 その度に甘い声でのおねだりはしばらく続き、ファーストキスは10分程続いた。

 

 

 

「えへへ、やっと好きって言ってくれた…。甘奈、ずっと待ってたんだよ?」

 

―意気地なしでごめん。

 

「んーん、ちゃんと言ってくれたもん。甘奈も好きだよ、大好き」

 

 告白と初めてのキスを終えたあなたと甘奈は、カラオケにいるのに歌わず、ソファーで寄り添い合っていた。いや、どちらかというと離れようとしたあなたに離れたがらなかった甘奈がくっついているといったほうが正しい。そのせいであなたは彼女になったばかりの甘奈から漂うコロンの甘い香りに必死に抗いながら甘い言葉を囁かれるという幸せな拷問の真っ最中だった。

 

「あなたの優しい目が好き。甘奈の話をいつまでも楽しそうに聞いてくれるのが好き。甜花ちゃんの話をしても嫌がらないで聞いてくれるところも好き。CDを買ってるのに恥ずかしがって握手会には来ないシャイなところも可愛くて好き。アイドルの甘奈も、ただの女の子の甘奈もちゃんと見てくれるところが大好き」

 

 興味半分で自分のどこを好きに聞いたらそんな答えが返ってきて、さらに甘奈のどこを好きになったのかを同じように伝えることになり、羞恥に悶えた。

 

 そんな恋人になったばかりの甘奈と甘い時間を過ごしているうちに、あなたは段々とまずいことになっているのを感じ始めた。理性を振り絞って抑えていた本能がそろそろ暴れようとしていたのだ。

 

 つまり、勃起していた。だがこれは仕方のない事だろう。手の届かないと思っていた甘奈が自分の腕の中にいるのだ。大人気アイドルの甘奈が彼女になって体を寄せて甘えてくるのだ。これで勃起するなというのは性欲旺盛な高校生でなくとも無理な話だ。

 

 だがあなたと恋人になって幸せ絶頂の中にいる甘奈にバレるわけにはいかない。付き合ってすぐ下半身でも付き合うことを考えているお猿な彼氏など即お別れでサヨナラバイバイされることだろう。

 

「あっ」

 

 だが、人間何かを隠そうとすればよほど慣れた人間でない限りは不自然さが出てしまうものである。なんとしても甘奈にバレるわけにはいかないと必死で隠そうとした結果、あなたの動きを不思議に思った甘奈の視線はあなたの盛り上がった股間にばっちり固定されていた。

 

 終わった、とあなたは思った。だが甘奈は顔を真っ赤にしながらもあなたから離れることもあなたを責めることもなく、むしろどこか嬉しそうにしていた。嫌じゃないのか?とあなたが尋ねると

 

「男の子だもんね。女の子にくっつかれたらそうなっちゃうのは仕方ないよ。むしろ甘奈がごめんなさいだね。あなたの彼女になれたのが嬉しくてはしゃいじゃった。それに、甘奈だって…」

 

と返ってきた。最後の方は声が小さくてカラオケの音に紛れて聞こえなかったが、甘奈が男の本能に理解を示してくれるタイプだったおかげで付き合ってすぐ分かれるといった結末は避けられたらしい。だがあなたがそのことに安堵してほっと息を吐いた瞬間、甘奈から信じられない言葉が飛び出た。

 

「ね、男の子ってそのままじゃ辛いんだよね?その、手でよければシ、シてあげよっか…?」

 

―なんて?

 

 思わず聞き返してしまった。それほど甘奈の言葉はあなたにとって信じられないものだった。甘奈が恋人になったというだけでも今日を国民の祝日にするべきの出来事だと思っているのに、交際初日に甘奈の方から性欲処理を申し出ているのだ。あまりにも都合のよすぎる申し出にここが楽園ではないかと錯覚するほどに。

 

「う~、やっぱりこういうの女の子から言うのってはしたないかな?あなたは、えっちな女の子は嫌い?」

 

 嫌いじゃないけど、自分のために無理をしていないか?とあなたは尋ねる。これまでの付き合いの中で、甘奈がギャルっぽいおしゃれを好みながらも、その心根が清楚で優しい女の子であることは知っている。そんな彼女ならあり得ると思っての質問だったが、甘奈の答えはこれまたあなたの予想を大きく外したものだった。あなたに向き直って真剣な顔で甘奈は答えた。

 

「無理なんかしてないよ、甘奈がしてあげたいの。あのね、甘奈はあなたが思っているほど清楚な女の子じゃないよ。ちょっと過激な雑誌だって読むし、そこに載ってることを好きな男の子と、あなたとしていることを考えて自分を慰めちゃうえっちな所だってあるんだ。だから、あなたが嫌じゃないならそういうコトもいっぱいしたい。甘奈はアイドルだから、今日みたいなデートなんて滅多にできないし、その分会える時にいっぱいあなたと触れ合いたいし甘えたい。こんな女の子めんどくさいって思うかもしれないけど、これが甘奈の気持ち。ね、あなたは?何を言っても甘奈は絶対あなたのことを嫌いになんてならないから、正直に教えて欲しいな」

 

 それは、まぎれもない甘奈の下心であり、本心だった。これまで甘奈と過ごしてきたあなたにはそのことがよくわかった。だから、あなたは―

 

―僕は、

 

「うん」

 

―甘奈の事がずっと好きだった。

 

「うん」

 

―だから、万が一でも甘奈と付き合えたらしたい事をたくさん考えたこともある。会うたびにハグしたいし、キスだってたくさんしたい。

 

「それだけ?」

 

―えっちな事だってたくさん考えた。

 

「どんな?」

 

―えっちなキスをしたい。胸だって触りたい。甘奈に手でして欲しいし、口でもして欲しい。それ以上のことだって。

 

「つまり?」

 

―甘奈を、抱きたい。

 

初めて、甘奈にずっと抱いていた下心を吐露した。

 

「うん、いいよ。甘奈もあなたに抱いてほしい。甘奈を、あなただけの女の子にしてくれる?」

 

 

 

 それからのことを、あなたは詳しくは覚えていない。フリータイムで入ったカラオケを出て、一甘奈の手を引いてあなたの家へ向かった。初めてはあなたの部屋がいいという甘奈の可愛い希望を聞いた結果だ。幸い両親は仕事で家を空けており、帰ってくるのは早くとも19時頃だ。まだ14時を回ったぐらいなので時間はたっぷりとある。あなたの家へ向かう間、二人は一言も交わさなかったが、その手は離れないように強く握り合っていた。

 

 そして自宅に着くなりシャワーを浴びたいという甘奈を浴室に案内して互いに汗を流した後、自然とベッドに腰かけてキスを交わしていた。

 

「ちゅ、ちゅ♡ね、優しいキスもいいけど、ずっとしたかったキス、あるんだよね?」

 

 蕩けた顔で遠回しにあなたの欲望を叶えてもいいと許可を出してくれる甘奈。ごくり、と喉を鳴らして近づくあなたの顔をじっと見つめ、とうとうその距離が0になるかという時に目を閉じ、再び唇を重ねた。

 

「んぅ…♡」

 

 すでに今日で何度も味わったぷるぷるの唇。だが今度のキスはそれに触れるだけのものではない。

 

 あなたの舌がつん、つんと閉じたままの唇に触れる。それはまるで甘奈という女の子の中に入室許可を求めるノックのようで。事実それはあなたから甘奈へのおねだりだった。まるで小さい子どものように甘えてくるあなたの姿に満足した甘奈はようやく口を少し開いてあなたの舌を迎え入れた。

 

「んっ♡ちゅる…♡ちゅぅ♡」

 

 エロい。それがあなたの率直な感想だった。甘奈が、ではなく行為そのものに対してである。子どものおままごとの延長上にある唇を合わせるだけのものではなく、正真正銘の粘膜接触。まだ舌先が触れただけだというのに、あなたの興奮はすでに限界寸前まで高まっていた。

 

 なにしろ相手はあの大崎甘奈である。甘奈は学校のアイドルにして本物の人気アイドルでもあるのだ。マスコット的人気を持つ姉の甜花は置いておき、大人の包容力に溢れる桑山千雪と並んでも何ら劣るところがない、あらゆる男がその魅力に跪くほどの極上の美少女だ。そんな彼女とキスできるというだけでもいくらでもお金を積むという男が何人もいるだろう。だが甘奈がそんなお金しか取り柄の無い男に唇を許すことはない。甘奈の唇を好きにできる男は世界でただ一人、あなただけ。

 

 そのことを理解しているあなたは、これがどれほどの幸運なのかをしっかりと噛み締め、独占欲を全開にして決して逃がさないよう細い腰に回した手に力を籠め、さらに深く舌を侵入させる。

 

「んっ♡♡ちゅぅ♡ぢゅる♡はむ♡ちゅぷっ♡」

 

 そんなあなたの独占欲を腰に回された手と自分の口内を蹂躙する舌から感じた甘奈はきゅんと心臓を高鳴らせる。いつも落ち着いていて―そんなことはないが―少し大人びた雰囲気を持つ彼が自分に執着している姿はとても可愛くて、愛おしくて。

 

 もっと、もっと自分の事だけで頭をいっぱいにして欲しいと思った甘奈は、あなたの首に手を回してそのままベッドに倒れ込んだ。そしてあなたの為すがままにさせていた舌を自分からも求めてより一層深い口づけを交わす。はしたないとは思いつつも、足まであなたに絡みつかせてこれ以上ないぐらいに密着して互いを貪る。

 

 それは高校生がするにはあまりにも淫らなキス。過激な洋画でしかお目にかかれないような深いキスを日本の高校生が休日の昼下がりから交わしている。やがて少し落ち着いたのか、ねっとりと絡みついた唇が離れ、二人の間には唾液の橋がかかりシーツを汚す。二人の乱れた呼吸がどれほど激しいキスをしていたのか物語っている。

 

「えっちなキス、しちゃったね…♡」

 

 あなたより先に息を整えた甘奈が笑みを浮かべる。純粋な嬉しさで笑ったであろう甘奈の姿はあなたにとってはあまりに煽情的で。その姿も、声も、可愛らしい仕草のなにもかもが自分を誘っているようにしか思えなかった。事実として、甘奈はあなたを誘っているのだった。

 

「カラオケでなんて言ってたんだっけ?えっちなキスの次にしたいこと♡」

 

 その言葉に、あなたの視線はおのずとそこへ向かう。すなわち、甘奈の―

 

「いいんだよ?甘奈の80cmおっぱい♡もうあなたの、あなただけのものだから♡他の男の人が見ることしかできない甘奈のおっぱい、あなただけは好きな時に触っていいんだから♡―きゃっ♡」

 

 耳元で囁かれる甘奈の甘い声による誘いに、あなたは耐えられる訳もなく、甘奈の上に覆い被さったあなたは甘奈の胸をまさぐり始めた。

 

「んっ♡甘奈のおっぱい、もみくちゃにされてる♡彼氏に、――君に初めて触られちゃってる♡えへへ、夢中になっちゃって、可愛いなぁ…♡」

 

 桑山千雪という特大のロケットを持っている上に内面も魅力あふれる女性が同じユニットに所属しているせいで少し不安だったが、杞憂だったと甘奈は内心で安堵の息をこぼした。ブラの上からではそれほど柔らかさを感じないだろうに、初めて触れるであろう女体に興奮している様にやはり彼も男の子なんだなと実感する。

 

 そんなことを甘奈が考えている一方で、あなたは甘奈のおっぱいに夢中だった。服越しだというの確かに感じる柔らかさ。ブラの少し硬い感触でさえ、今のあなたにとっては興奮材料でしかなかった。この下に甘奈のブラがあると思うだけでキスの最中からずっと硬いままの逸物から我慢汁が溢れるほどだった。そんな甘奈の誘惑によって理性を半分失ったあなたを現実に引き戻したのも甘奈の声だった。

 

「ね、そのままじゃあまり楽しくないよね?脱ぐから、一旦離れてあっち向いててくれるかな?」

 

 このままでもめちゃくちゃ楽しいと答えようとしたあなただったが、続く甘奈の言葉にぶんぶんと頷く。そして、甘奈だけに脱がせるわけにもいかないと下着だけを残して服を脱ぎ去り、甘奈が服を脱ぐ衣擦れ音を聞きながらその時を待つ。

 

「い、いいよ…」

 

 恥ずかしさを感じながらも許可を出す甘奈の声に、あなたは獣欲を抑えながら振り向いた。

 

―そこには女神がいた。比喩でもなんでもなく、あなたにとっての女神がいたのだ。

 

 シミ一つない白い肌にバランスの取れた身体。スレンダーなモデル体型ながらも柔らかさを感じさせる女性らしい肉付き。秘所を隠す淡いピンクの下着は、上下ともに大人っぽくも可愛らしさを損ねない絶妙なデザインだ。どこに出しても恥ずかしくないのに自信なさげにしているのは、なによりもあなたの反応が気になるからだろう。そんな彼女の不安を払拭するために、あなたは素直な感想を口に出した。

 

―可愛いよ。それに綺麗で、似合ってる。

 

「ほ、ホント?えへへ、よかったぁ…♡甘奈が持ってるので一番可愛いの着けてきたんだけど、やっぱり実際に見せるまでは不安だったんだぁ」

 

 心から安堵した表情を見せる甘奈を見て、あなたもやはり甘奈に不安げな顔は似合わないと一人ごちる。そこでふと、今日は元々あなたの誕生日の前祝いだったはずなのにわざわざ一番可愛い下着を着けてきたと言ったことを不思議に思った。そのことを甘奈に尋ねると彼女は顔を真っ赤にして目を反らしたがやがて観念したのか理由を話した。

 

「…元々、今日はあなたに告白するつもりだったから。それで、万が一、もしかしたらこういうコトになるかもって期待してて…だから、家を出る前にシャワー浴びて、気合いを入れて選んできました…」

 

 あまりの羞恥に敬語になって答える甘奈。それを聞いたあなたの頭はもはや甘奈と繋がることしか考えられなかった。せっかく可愛くして来てくれた甘奈には悪いと思いつつも、これ以上甘奈の身体に触れれば入れる前に暴発してしまいそうだった。

 

―ごめん、初めてだからもっとゆっくりしたかったけど甘奈が可愛すぎて我慢できない。甘奈と一つになりたい。

 

 だから、あなたは正直に甘奈にセックスがしたいと伝えた。

 

「…うん、いいよ。甘奈も早くシたかったから♡甘奈の初めて、貰って…♡」

 

 そんなことはないはずだ、とあなたはわかっていた。甘奈の性格上、もっとあまあまでロマンチックな、それこそ少女漫画のような初体験を想像していたはずだ。だというのに甘奈はあなたの堪え性のなさを馬鹿にすることなく、自分もしたいと伝えることであなたが引け目を感じないようにしてくれているのだ。かといってあなたの性欲はこれ以上耐えられないというところまできているので甘奈の気遣いに甘えることにした。

 

 甘奈の秘所を包む最後の一枚を脱がすために手を伸ばすと、仰向けになった甘奈が腰を浮かせて脱がせやすいようにしてくれた。甘奈の身体は震えていたが、それでも自分の手に委ねてくれたのでするっとそれを取り去り、甘奈の身体を覆うのはブラ一枚を残すところとなった。

 

 甘奈のそこは綺麗なピンク色をしていた。ネットで検索すると出てくる、使い込まれて黒ずんだものではなく、ぴっちりと閉じた割れ目は誰も侵入したことがない未開の地であることを如実に示しており、これから自分がそこに押し入ることを考えるとどうしようもなく興奮する。毛が無いのは天然か、それともアイドルという仕事上なのかはわからないが、自分の性癖に合ったのは幸運と言うべきだろう。少しでも破瓜の痛みを和らげようと愛撫をしようと思ったが、甘奈の秘所からはすでに愛液が溢れておりしとどに濡れていた。

 

 そうしてあなたが甘奈のおまんこをじっと観察してる間、甘奈は恥ずかしさに頬を染めながらも、あなたに貫いてもらうために足を閉じることなくあなたの欲望に塗れた視線にさらし続けていた。

 

 大崎甘奈の処女おまんこ。世の中の男が一体何度妄想したかわからない部分をあなたは今、世界中でただ一人じっくりと見つめることを許されている上に、これからその処女を散らすのだ。これ以上はない優越感をあなたは感じていた。

 

「ね、ねえ。そんなにじっと見つめてどうしたの?甘奈のあそこ、何か変?」

 

 だが、いつまでも見惚れているわけにもいかない。おまんこを見つめて微動だにしないあなたを見て不安にさせてしまった甘奈の頭を撫でて見惚れていただけだよ、と安心させる。言ってることは変態チックなのによかったぁと安堵する姿はなんとも愛おしい。

 

「わ、おっきい…♡」

 

 繋がるために自分の下着を脱ぎ去ったあなたは、思わずといった感じで漏れた甘奈の感想に内心安堵しつつも、帰る途中にコンビニで購入したコンドームを装着しようと封を開ける。だがそこに甘奈からストップがかかった。

 

「あ、待って。その、着けなくてもいいよ」

 

 そんなわけにはいかない。甘奈を大切に思うからこそ、たとえ甘奈から許可が出ても避妊だけはしっかりしようとあなたは心に決めていたのだ。一時の性欲で甘奈を不幸にするわけにはいかないと、あなたは甘奈の目を見てしっかりと伝える。

 

「もう、――君甘奈の事好きすぎだよ…♡―じゃなくて。甘奈、アイドルでしょ?だからお仕事の予定を崩さないようにお薬飲んでるの…」

 

 お薬。つまりピルを飲んでいるということだ。あなたは成年漫画での知識しか持ちえないが、それが意味するところは知っている。漫画ではお約束の生中出しセックスの許可証だ。甘奈にとっては急な生理を抑えてアイドルの仕事に穴を開けないための物だが、あなたにとってはまさに天恵だ。だが念には念を入れて甘奈に確認を取る。

 

―いいの?気を遣ってとかじゃないよね?

 

「違うよ、甘奈が着けないでしたいの♡大切な初めてだから、直接あなたを感じたいなって。…駄目?」

 

 妊娠の危険はない上に、そんな縋るような目で見られてはあなたも断れない。本来生でしたがるのは男の方のはずなのに女性の方から生ですることをねだられるとはなんとも不思議な感じだった。

 

 少しでも甘奈が楽な姿勢でしようと、ネットで聞きかじった知識を用いてクッションを敷いて甘奈の腰が少し浮くようにして準備完了だ。ビンビンに張りつめた肉棒をおまんこに擦り付けて愛液をまぶす。いよいよ繋がるという直前、甘奈からお願いをされた。

 

「きっと甘奈、痛くて泣いちゃうかもしれないけど途中で止めないで。あなたの大きいから少し怖いけど…それでも、ちゃんと最後まで初体験したいから絶対に止めないでね」

 

―わかった。だったら怖くないように抱き合ってしよう。それで、痛かったら背中ひっかいてもいいから。甘奈の痛みを引き受けることはできないけど、せめてそれぐらいはさせて。

 

「うん…ありがとう♡」

 

 甘奈の覚悟を受け止めて、まずを先端だけを埋める。柔らかな肉の感触に思わず発射してしまいそうなのを堪えて、手による支えがなくとも抜けないことを確認して体を甘奈の方に倒す。甘奈の腕が背中に回され、いよいよ甘奈と一つになるときが来た。

 

―甘奈、大好きだ。

 

「私も大好きだよ…きて♡―ひ、ぐぅ!痛い、痛いよぉ…!」

 

 亀頭が全部埋まったところで一度動きを止め、甘奈の呼吸に合わせてゆっくりと時間をかけて根元まで挿入する。やはりというべきか、処女膜を通過する時に激しい痛みが甘奈を襲ったが、あなたは甘奈に言われた通り腰を止めず、閉じ切った膣肉にあなたという存在を刻み付けた。

 

「好き、好き、好き、ぃ…!」

 

 痛みを少しでも誤魔化すために甘奈から好意を伝える言葉が連呼される。背中に回された甘奈の爪が食い込むのを感じるも、こんなものは甘奈の感じている痛みに比べれば大したことはない。身体の内側を裂かれる痛みが落ち着くまで、あなたはひっきりなしに襲ってくる快感に耐えながら、甘奈をぎゅっと抱きしめて頭を撫でていた。

 

 

 

「ちゅぅ♡んっ♡ちゅる、ぢゅる♡もっと、もっとちゅーして…♡」

 

 あれから痛みを紛らわせるためにキスをし続けていた。その甲斐もあってか、だんだんとあなたの背に回された腕の力が弱まり、痛いぐらいにぎちぎちだった締め付けも程よい刺激ぐらいに緩んでいた。

 

「ぷは…♡我慢させてごめんね。少しは平気になったから、動いていいよ…♡」

 

それでもまだ辛そうな甘奈を見てまで、あなたは無理に射精までするつもりはなかった。甘奈と繋がることができただけで本当に幸せだし今日はこのまま終わっても構わないことを伝えるも、甘奈は首を振った。

 

「甘奈、最後までしてって言ったでしょ。ちゃんと、あなたの精液を受け止めるまでがえっちだから、お願い」

 

 そう言って甘奈はあなたの顔を引き寄せて再び唇を重ねる。そして、その細い脚であなたの腰を抱え込んで動くように促してくる。痛みを感じる側の甘奈がここまでしているのに腰を振るだけの自分がこれ以上気遣うのは逆に失礼だと、あなたは甘奈の望み通りゆっくりとピストンを開始した。

 

「甘奈の中、気持ちいい?」

 

 甘奈の不安げな問いに、あなたはただ首を振ることだけで答えた。言葉にするほどの余裕がなかったのだ。

 

「そっか、よかった…♡」

 

 大崎甘奈という極上の美少女は性器まで極上だった。元々入れているだけでも達しそうだったのを気合いだけでなんとか耐えていたのだ。しばらくじっとしていたことで波が少し引いたとはいえ、膣内の締め付けはあなたから精液を搾り取ろうとぎゅうぎゅう締め付けてくる。激しくしないように気を付けていてもつい腰を思い切りたたきつけそうになるほどに。

 

―痛くない?

 

 できるだけ甘奈を苦しませないように射精まで持っていこうと腰を振る中、あなたは甘奈に尋ねる。わかりきったことだが、何度も聞いてしまうほどあなたは甘奈の事が心配だった。

 

「んっ、まだ、痛みの方が大きいかな…でも、それ以上に嬉しいんだ。だから、遠慮とかしないでね。射精しそうになったらあなたが一番気持ちいように動いて、今までで一番幸せな射精を甘奈でしてほしいな…♡」

 

 こんなことを甘奈ほどの美少女に言われてくらっと来ない男はいないだろう。結合部から破瓜の証である赤を愛液に混じらせながらも、こんなに男に都合のいいことを許してくれるのだ。甘奈への愛情と肉欲が限界まで高まったあなたは、彼女の言葉に甘えて思うがままに腰を動かし始めた。元々寸前なのを耐えていたのだ、甘奈の負担を考えなければとっくに射精に至っていた。

 

「んっ、あっ♡イきそうなんだね♡いいよ、甘奈は大丈夫だからっ。最後にぎゅってして♡」

 

 あなたは甘奈の膣内にぐつぐつに煮込まれた精液をぶちまけるためにラストスパートをかけた。そのことを感じ取った甘奈も膣内だけでなく、背に回した腕で、腰に回した脚で、全身余すところなくあなたに密着させてその時を待っていた。

 

 そして、最後の一突きとばかりに処女を卒業したばかりのおまんこに深々とそそり立った肉棒を奥まで突き込んだ瞬間、

 

「んんっ♡」

 

びゅぐう~~♡びゅるるっ♡どびゅう~♡

 

びゅぶっ♡びゅくくっ♡

 

ぐびゅるるるるる♡ぶびゅるるるるるるう♡♡♡♡

 

 人生最高の射精を全て甘奈の膣内に注ぎ込んだ。一滴も余すことなく。これまで甘奈を思って無駄撃ちしてきた精子の分まで甘奈の子宮に届けと、全身で愛情表現をしてくる、アイドルで普通の女の子である大崎甘奈の膣内を白く染め上げた。

 

 

 事後。互いの体液を拭き取った後は、甘奈が落ち着くまでゆっくりしようということであなたは甘奈に腕枕をしていた。さらには空いている方の手で彼女の希望で乱れた髪を手で梳くサービス付きだ。甘奈の綺麗なストレートを痛めないように触れるのは神経を要するが、あなたは全集中力を研ぎ澄ませて自分を頑張って受け入れてくれた甘奈を甘やかしていた。

 

「えへへ…♡感じるよ、あなたの熱い精子♡元気に甘奈の子宮泳いでるのわかるもん…♡幸せだぁ…♡最後の方は甘奈も少し気持ちよかったし♡ね、あなたはどうだった?甘奈で人生最高の射精、できた?」

 

甘奈にとっては痛みの方が大きい初体験だっただろうに、うっとりとした笑みを浮かべて聞いてくる。

 

―もちろん。今までで出したことのない量が出たよ。これから先こんな幸せな射精はないと思うぐらいだ。甘奈が彼女だなんて、僕は間違いなく人生の運を使い切ったよ。

 

そんな甘奈に、あなたは心のままに思いを伝える。

 

「よかった、二人にとって最高の初体験にできて♡」

 

―だとしたら甘奈が頑張ってくれたおかげだよ。甘奈、ありがとう。

 

「うん♡痛いし苦しいし大変だったけど、あなたとだから頑張れたんだよ…だから

甘奈を大事にしないとひどいんだから、ね……ん……」

 

 流石に疲労が限界に達したのか、眠ってしまったらしい。あなたは枕元の目覚まし時計をセットして、情事の邪魔にならないように寄せていたシーツを被る。

 

―一生大事にするからね、甘奈。

 

そして、幸せな重みを感じながら甘奈と同じく眠りについた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。