今回は長くなりましたが、これでグールズ編は一応完結です!
──マリクに洗脳されていた杏子とイシズの二人は、グールズの地下アジトまで助けに来た狐蔵乃の常人離れした巨根と全身から漂う汗臭い雄臭に惚れ直してしまっていた。
千年ロッドを使ったマリクによる洗脳は彼女達の子宮に深く刻まれた性的欲求までは上書きできず、狐蔵乃が二人を犯した事であっさりと解けてしまったのだ。
そして現在──弟のマリクによって無理やり純白のウェディングドレスを着せられたイシズは完全に正気を取り戻したのか、囚われの姫君だった自分を助けに来た狐蔵乃へ感謝を捧げながら彼の肉棒に夢中になってしゃぶりついている最中だ。
「んっ……ちゅぷ♡ あぁ……ありがとうございます狐蔵乃さま♡ わたくしのような卑しい雌を救っていただいて……♡」
褐色肌に純白の花嫁衣装が良く似合うイシズは監禁されていた部屋の床に膝をつくと、熱い湯気を出しながら脈打つ巨大な肉柱へ頬擦りしながら愛おしそうに何度も先端部に口付けし、うっとりとした恍惚の表情で狐蔵乃を見つめる。
「ぐふふ……イシズちゃんもほんとにドスケベで可愛いねぇ。そんなにボクのちんぽが好きなのかなぁ~?」
「ぁ……はい♡ この熱く逞しい素敵なおちんぽで奥の奥まで突かれてしまえば、どんな女性でも絶対に堕ちてしまうでしょう……ふふっ♡」
まるで恋する乙女のように潤んだ瞳で男根を見上げる彼女のエッチな顔からは、エジプトの考古局局長という若くして登り詰めた威厳は全く感じられない。
それどころか自ら進んでブサイクな顔をした肥満体質の男の股間に顔を突っ込み、蒸れた陰毛や根元部分に鼻を埋めてすぅーっと匂いを嗅ぎまくっている始末。
(ああぁ……なんて濃厚なおちんぽの香りなんでしょう♡ こんなにも濃いオスのフェロモンを漂わせているなんて……♡ わたくしを捕まえておきながら結局挿入すら出来なかった粗チンのマリクとは大違いです♡)
今まで愛してきた実の弟よりも遥かに格上の存在だと確信できる圧倒的な存在感を放つ激臭な肉棒を前にして、イシズはもう我慢の限界に達していた。
今すぐにでもこの極太ペニスをもう一度だけ口に含んで思う存分味わいたい──そんな淫らな欲望に突き動かされた彼女は喉を鳴らしながら生唾を飲み込むと、ついにはぁはぁと吐息を出す舌を伸ばして恥垢だらけで物凄い悪臭を放っている竿の部分を可愛らしく舐め始める。
「じゅぽぉ……れろっ♡ ぺちゃっ、ぴちゅ……んっむぅうっ♡ はぁっ、はぁっ……臭くてすごいですわぁ……♡」
亀頭の裏側にまでこびり付いた黄ばんだ恥垢を舌先で刮げ取り、それを美味しそうに飲み込んでいく花嫁衣装の淫乱痴女──最早イシズ・イシュタールは、自分の事を清楚で貞淑な考古学者などではなく、男に飢えた性欲旺盛な一匹の牝犬だと認めていた。
あの日──狐蔵乃に初めてお尻の穴を犯された事で完全に目覚めてしまったスケベな本性を曝け出した今の彼女には、墓守の一族の村を復興する為に頑張ってきた誇り高い姫巫女の面影は一切ない。
……あるのはただひたすらに己の快楽を追求する浅ましい雌の姿だけだ。狐蔵乃に選ばれる為にあっさりと可愛がっていた弟のマリクを見捨て、頼りになる忠臣リシドすらも裏切ってしまった彼女が元に戻る可能性は極めて低いだろう。
……しかしそれでも構わない。何故なら今のイシズには愛するご主人様になる狐蔵乃がいるのだから。
自分を救ってくれた救世主にして最高の雄である彼さえ側に居てくれれば何も怖くはない。そう考えたイシズは心の底から幸せそうな笑顔を浮かべると、狐蔵乃の肉棒を愛おしそうに頬張っていく。
「んっ……あむっ、ちゅぱっ……んんっ、ちゅぷっ……んっ♡」
「うっほぉ~! イシズちゃんのお口まんこの中、あったかくて気持ちいい~!」
「ああんっ……嬉しいですわ♡ もっと貴方の為に尽くさせていただきますね……狐蔵乃さま♡」
狐蔵乃の巨大な肉茎を喉奥まで呑み込んだイシズは、そのまま激しく頭を前後に動かしながら唾液まみれの口内で何度も出し入れを繰り返す。
そして同時に白い手袋を身に着けた両手を使って肉幹の下にある玉袋を優しく揉み解し、尿道から溢れ出る先走り汁を一滴残らず吸い上げていく。
そのあまりにも淫靡で献身的な奉仕により、狐蔵乃の射精感は急速に高まっていき、とうとう我慢出来ずにイシズの頭を掴んで腰を振り始めた。
「うっ、くっ……! そろそろ出しますよぉ~! イシズちゃん! ボクのくっさぁい特濃ザーメン全部飲んでくれますよねぇ?」
口内に広がる濃厚な精液の味を想像しただけで子宮がきゅんきゅん疼くのを感じたイシズは、嬉しそうに微笑んでこくりと小さく首を縦に振る。
「んふっ……はい、もちろんです。どうぞこの卑しい雌奴隷イシズの喉奥にたっぷりと注ぎ込んでくださいませ……♡」
「むほほほ~! それじゃあ遠慮なくぶちまけさせてもらいますよぉおおおっ!!」
言いつつぶるっと全身を震わせた次の瞬間、獣のような叫び声を上げた狐蔵乃は思いっきりイシズの顔へ腰を突き出す。
すると彼の剛直が一気に膨らんだかと思うと、大量の白濁したマグマを吐き出し始めた。
どぴゅっ!! びゅ~~っ! どぶっ、ぶびゅるっ! どぷぅうううっ!!
容赦なくイシズの口内へ大量の白濁液が放出され、彼女はそれを嬉々として受け止める。
「んぐぅ……んぐっ、んく……んぶっ♡」
イシズは喉を鳴らして粘っこい子種を飲み干していく。彼女の表情は実に満足気で、自らの豊満な身体で主の精を受ける事の出来る悦楽に打ち震えていた。
「ん……んふ……♡ ごく、ごくっ……♡ はぁ、はぁっ……♡ 狐蔵乃さまぁ……しゅてきぃ……♡ こんなにも濃ゆい熱々な精子をたくさん飲ませてくださってありがとうございます……あの、これからは上でも下でも……お、お尻でも毎日飲ませてくださいね♡」
そう言って愛おしげに狐蔵乃の肉棒を撫でながら、うっとりとした顔で熱い視線を向けるイシズ。
そんな彼女に対して狐蔵乃はニヤリと笑い掛けると、ぷるんと濡れるピンク色の唇の端から垂れ落ちる精液を指で掬い、イシズに差し出した。
「ふひひっ、それは良いですねぇ~。ですが今日はもうお終いです。まだやる事が沢山ありますからねぇ……」
「あっ……はい、そうでした……申し訳ありません。わたくしったら、つい我を忘れてしまいました」
狐蔵乃の差し出す指先に付着するどろりとした臭い精液にぷちゅっと音を立ててキスをしたイシズは、やがて名残惜しそうに顔を離すと立ち上がってドレスの裾を捲り上げる。
そこには白いガーターベルトとニーソックスを身に着けた褐色肌の美脚があり、さらにその中心部分では何度も中出しされてすっかり緩くなった秘裂が物欲しそうにヒクヒクと収縮を繰り返していた。
露わになった膣穴からは今もなおどろぉ~っとした濃厚な精液が零れ落ち、最早何度中出しされたのか分からないほどの量の白濁液で酷く汚れており、まるで失禁してしまったかのように太腿を伝い、ポタポタと白いゼリー状の水溜まりを作っていく。
「あの、狐蔵乃さま……こちらのウェディングドレス、歩くのに邪魔なので下の部分だけビリビリに破いていただいてもよろしいでしょうか?」
恥ずかしそうに頬を赤らめながらおずおずと狐蔵乃にお願いするイシズ。そんな彼女の頼みを彼は快く引き受けてくれた。
「いいですとも。それじゃあそのままスカートを持ち上げたまま待ってなさい」
狐蔵乃の指示に従い、イシズは先程と同じポーズのまま待機する。そして──
ビリィッ! ビリビリッ……!
イシズが着ている純白のウェディングドレスの下半身部分は狐蔵乃の手によって簡単に引き裂かれてしまう。
「ぐふふ、よ~くお似合いですよ。イシズちゃんのエッチな花嫁姿!」
「ぁ、ああぁ……♡ 嬉しい……元はマリクが無理やり着せたものですが……はぁ、はぁ……♡」
狐蔵乃に褒められた事で興奮が最高潮に達したのか、イシズは息を荒げながら股間部分に付着した精液を手で拭い取り、愛おしそうに舐め取っていく。
「ぐふふ、グールズの壊滅作戦が終わったらイシズちゃんには日本に残って貰ってもっと色々とやってもらいたい事があるんですけど、まずは邪魔なマリクをどうにかしないといけませんねぇ~。アイツさえ居なければイシズちゃんは永遠にボクだけのモノ……だったらもうちょっとだけエッチは我慢しましょうねぇ?」
「あぁ……はい、勿論ですわ♡ わたくしは貴方様の忠実な雌奴隷ですから……♡」
狐蔵乃の言葉を聞いたイシズは蕩けた笑みを浮かべ、妖艶に腰をくねらせながら甘えた声で答える。
「よしよし、良い子ですよ。さて、とりあえずはイシズちゃんのエッチで可愛い花嫁姿をもっとよくマリクやリシドにも見せてあげないといけませんね。皆さんも待ち兼ねてるでしょうし、早速マリクのところへ向かいますか」
「は、はいっ……わたくしを連れていってください♡ 深い闇から連れ出して、あなただけの幸せな花嫁に……♡」
狐蔵乃に手を引かれて歩き出したイシズは、淫らに揺れ動く胸の谷間を覗かせながら、その豊満な尻肉とむちむちな太腿に絡みつく白濁液が床に垂れ落ちて汚していく。
しかし今のイシズにはそんな事を気にしている余裕など全くなかった。何故なら彼女の頭の中は、愛するご主人様である狐蔵乃の事しか考えられなくなっていたのだから……
──その頃、イシズと同じくマリクの千年ロッドに洗脳されて闇堕ちした精霊の美少女マナとキサラを取り戻すべく、二人に戦いを挑んだ闇遊戯はというと……
「くっ……やはりお前達にはオレの声は届かないのか!?」
デュエルモンスターズで共に戦った仲間であるはずの二人が操られているという事実に激しいショックを覚えると共に、怒りと悲しみが同時に込み上げてくる。
しかしいくら叫んでも二人の意識は戻らず、それどころか攻撃の手はどんどん激しさを増していくばかりだ。
「あはははっ! 無駄だよ元マスター! 今の私達はマリク様の為に貴方を始末する事だけを考えて動いているの! だから早く諦めてイキなさい!」
「ぐっ、やめろ……! そんなことしちゃいけない……! うわぁああっ!?」
『ブラック・マジシャン・ガール』──もとい精霊のマナは部屋に置かれたベッドの上に拘束された闇遊戯の逞しい裸体に跨り、騎乗位の体勢で激しく腰を振り始める。
同時にもう一人の精霊であるキサラの方も、ぷりっぷりな白いお尻をふりふり揺らす四つん這いの格好で闇遊戯の頭部に自らの豊満な乳袋を叩き付けていた。
二人の淫らな動きによって激しく擦られ続けた闇遊戯の肉茎は徐々に膨張していき、やがて射精寸前にまで追い込まれる。
……だがマナが手にした筒状の玩具に自らの勃起した肉棒を封じ込められた闇遊戯は、肝心の精を放つ事が長い間出来ずにいた。
そうして射精感を延々と溜め込まれた状態でマナとキサラによる苛烈な責めを受け、闇遊戯は今にも発狂してしまいそうなほどの苦痛に襲われ続ける。
「うっ……くっ、ううっ! 頼む、二人とも目を覚ましてくれ……! じゃないと……このままじゃ……!」
「あははっ! 何がダメなのか知らないけどぉ~、そんなに苦しいならさっさとイッちゃえばいいじゃん! ほらほらぁ~、どうしたの? いつものちっちゃな弱虫マスターみたいに、情けない声を上げてさっさと種無しちんぽ汁びゅるるぅって無駄打ちしちゃいなよぉ~♡」
マナは心の底から楽しそうに笑いながら、まるで小馬鹿にするように言う。一方、彼女の下で組み伏せられていた闇遊戯は悔しさに歯噛みしていた。
(くっ……! こんな屈辱的な真似を……!)
武藤遊戯に変わって闇遊戯が表に出てきてデュエルモンスターズで戦おうと二人に持ち掛ける前に、闇の力を得たマナが精霊の力を用いて発動した永続罠カード『六芒星の呪縛』の効果で身柄を強制的に拘束されてしまった事を思い出したのだ。
更にはマナが発動した罠カード『魔法の筒』によって勃起した平均サイズのズル剥け大人ペニスを根元まで小さな筒穴の中に飲み込まれ、そこから一滴たりとも精液を放出出来なくなってしまった。
──それからというもの、こうしてずっと生殺しの状態が30分以上も続いている。
「くすっ♡ さっきはあんなにかっこいい台詞を吐いておいて、結局はこうなる運命なんですね……がっかりしちゃいました♡」
「うう……そんな事ない、そんな事は……ぐぁっ!?」
「まぁ、まだそんな強気な言葉が言えるのですね……それなら、これはどうですか?」
「うぐぁあっ!?」
そう言って淫紋が刻まれた全裸に黒い首輪を身に着けたキサラはお仕置きと言わんばかりに闇遊戯の顔面に思いっきり爆乳を押し当て、窒息させてしまう。
彼女の大きな乳房が何度も顔に叩き付けられ、その度に柔らかい感触と甘い香りに脳を犯され、理性を削られていく。
「あははっ♡ 闇堕ちキサラちゃんのぱふぱふ攻撃ぃ~♡ マスター、苦しそうだけど身体の方は気持ち良さそうだね、この変態ちんぽめ♡」
そう言いながらマナは片手で自分の胸を鷲掴みにして揉み始め、さらには熱々になった舌でペロリと自分の唇をいやらしく舐める。
「はぁ、はぁ……くそっ、オレは、オレはぁっ……くっ、ああああああっ!!」
闇遊戯は獣のような叫び声を上げながら、どうにか二人から逃れようとベッドの上で必死に身を捩らせる。しかし彼の抵抗は虚しく、逆にマナとキサラを悦ばせる事にしかならなかった。
「あははっ、マスターったら必死すぎぃ~♡ そんなに暴れても無駄だってばぁ♡」
「ふふっ、さすがにもう限界のようですね……それでは私もお手伝いさせていただきます……えいっ♡」
四つん這いになったキサラは両手で闇遊戯の頭を掴むと、そのまま自身の豊かな胸に埋めさせる。すると彼女の柔らかな膨らみの谷間に鼻先から後頭部にかけてを完全に包み込まれてしまい、呼吸困難に陥ってしまう。
その上、今度は腹上に跨るマナが腰の動きを再開し、『魔法の筒』に挿入された肉棒が前後に激しく揺れ動く。前後からの圧迫感に加えて、下半身に響く快感と息が出来ない苦しみが闇遊戯を襲う。
「ぐぁ……あ、ああ……ぐふっ……」
そうして快楽と苦痛の二重苦が延々と繰り返され、闇遊戯の意識は次第に遠退いていった。
「あら? ……気絶しましたか。ふふっ、白目剥いてなんてだらしない寝顔……デュエリストとしては強くても、性欲処理の道具としては全く使えませんね。本当に最低な人……♡」
「あはは、確かにそうだよね~。ねぇキサラちゃん。とりあえずマリク様に言われた通りに武藤遊戯を無力化したし、私達も初セックスのご褒美貰いにマリク様のところへ戻らない?」
ようやく闇遊戯の頭を乳房から解放したキサラは、マナの言葉を聞いて少し考える素振りを見せる。
「……えぇ、そうしましょうか。ですがその前に何か服を着たいです……流石に裸のまま出歩くのは恥ずかしいので」
「あぁ、それもそうだね……ん~じゃ、マリク様が用意してくれたエッチな闇堕ち衣装があるからそれを着ていこっか」
そう言うとマナは何もない空間から出現させた魔法の杖を手に取り、キサラに向けて魔法を発動する。
すると先程まで全裸だった二人の格好は黒色を基調とするセクシーなコスチュームへと早変わりし、それぞれの首には変わらず奴隷の証である首輪が装着されていた。
マナは青色とピンク色だった自身の魔法使いの格好をダークな黒とエッチなピンク色に染め上げ、キサラは白い肌に映える黒色の破廉恥な服に着替えを済ませる。
「うわぁ……やっぱりキサラちゃんはスタイル抜群だし、エッチくて可愛い闇堕ちコスがよく似合うねぇ♡」
「あ、ありがとうございます……マナもとてもエッチで可愛らしいですよ。その露出度の高い小悪魔チックな格好……素敵だと思います」
「えへへ♡ 私も結構気に入ってるんだぁ……最初マリク様の命令でこれに着替えさせられた時は悪趣味っぽくて何だか嫌だったけど……今はこれを着てるとすごく胸がドキドキして、子宮がきゅんきゅん疼いて発情しちゃうの……♡」
マナはそう言いながら股間の辺りに指を当て、もじもじと太腿を擦り合わせ始める。そんなマナの姿を見ているだけで、キサラも自然と興奮が高まっていき、二人は同時に熱い視線を交わし合い、やがてどちらからともなく唇を重ねる。
「ちゅっ……んっ、マナ……♡」
「あぁ、キサラちゃん……♡」
それからしばらくの間、マナとキサラは互いの唾液を交換し合う濃厚なキスを続ける。
「んっ……ぷはっ、はぁ、はぁ……キサラちゃんとのベロチュー、かわいい♡ 大好き……♡」
互いの舌と舌を絡ませ、何度も念入りに唾液を交換し合った後に唇を離すと、二人の間にたらぁ……と伸びた銀色の糸が引く。
「はぁ、はぁっ……マリク様じゃないのにエッチなキス、しちゃいましたね……♡」
「えへへ……うん♡ でも私達、もうずっと一緒に友達でいようって決めたもんね」
「……はい、そうですね。いつまでも一緒に、大好きなご主人様に身も心も闇堕ちさせられちゃいましょう♡」
そうして互いに微笑み合って再びぷちゅっと軽い口付けを交わすマナとキサラ。
「……ところで、マナ。一つだけ聞いてもいいですか?」
「んっ、な~に? 何でも聞いていいよ♡ スリーサイズとか、オナニーのオカズや回数でもバッチリ答えられる自信あるし……あ、もちろんおっぱいの大きさなら誰にも負けないけど♡」
マナは自分の豊満なバストを両手で持ち上げながら、可愛らしいドヤ顔をキサラに向ける。だがキサラは特にマナの胸のサイズに興味はなく、すぐに質問の内容を口に出した。
「……デュエルモンスターズの精霊である私達は千年アイテムの力で実体化して、こうして人間の姿に変身出来ていますが……もしもまた“あのカード”の中に戻らなくてはいけなくなったらどうします? やはり、マスターと離れたいですか?」
キサラが口にしたのは、自身とマナがそれぞれ『青眼の白龍』と『ブラック・マジシャン・ガール』というデュエルモンスターズのカードに戻った時の話。
もし二人が再びカードの中に戻る時が来た場合、マナは元々の所有者だった武藤遊戯や自分の師匠でもある『ブラック・マジシャン』の精霊マハードと別れる覚悟が出来ているのか──キサラはそれが気掛かりだった。
「……う~ん、そうだね。お師匠様やデッキの中に居たみんなとお別れするのはちょっぴり寂しいけど、私は多分大丈夫かな。だって、今はもうマリク様の忠実な下僕だもん♡ それに、私達のカードに戻っても……きっとまた実体化して何だかんだ一緒にいれる気がするの。だからきっと、その時が来ても平気だよ」
そう言ってマナはニコッと明るい笑顔をキサラに向けた。それは彼女が普段から見せてくれる、屈託のないいつもの眩いばかりの笑顔──その表情を見たキサラは、安堵したように溜息を漏らす。
「ふふっ、よかった……マナがそう言ってくれて安心しました。私も武藤遊戯のおじい様とは長い間世界中で戦っていたので離れるのは少し切ないですが……それでもマナが傍に居るならお別れしても平気です。これからは闇堕ちした私達二人で、新しいマスターをたくさん気持ち良くさせてあげましょう♡」
「うん、頑張ろうね! キサラちゃん!」
マナは元気よく返事をすると、キサラの手を取ってギュッと握り締める。そしてキサラもまたマナの小さな手を優しく握り、二人は仲良く監禁部屋から退室していった。
全裸のまま『魔法の筒』を股間に装着され、未だに勃起したまま射精管理されている無様な闇遊戯だけをベッドの上に残して……
──同時刻、一連の騒動の元凶であるグールズの若き総帥マリク・イシュタールは部下のリシドに連れ出され、地下に建設されたアジトの一番広い部屋で海馬瀬人と対峙していた。
海馬はマリクが操るレアハンターの一人──『人形』をデュエルで倒し、幻とされる三体の神のカードの一枚『オシリスの天空竜』を手に入れていた。
「海馬……まさかお前がボクの操る人形の必殺コンボ『ゴッドファイブ』をウイルスカードのデッキ破壊で攻略するなんて思わなかったよ。神のカードも無しにルールの裏を突いて最強の神を破るとはね。流石は『カードの貴公子』と称されるだけはある」
「ふぅん。マリク、動物園の猿山の大将らしく無駄に強気な態度だな。だが、貴様らグールズのこそ泥悪事もこれまでだ。大人しくこの俺によって倒されるか、それともこの地下で日の目を見る前に死ぬか……どちらか選ぶがいい」
海馬コーポレーションが誇る特製のジュラルミンケースを手にした海馬は、目の前に現れた本物のマリクに対して鋭い視線を向ける。マリクはそんな海馬の威圧的な態度にも一切動じる事なく、余裕の笑みを浮かべていた。
……そもそも、今のマリクはかつての弱かった幼い彼とは違う。今では自ら進んで闇の世界に身を投じ、自らに絶対の忠誠を誓う奴隷を何人も侍らせ、絶対的な権力を手に入れた。
全ては千年ロッドに宿りし邪悪な闇の力を使い、三枚の神のカードを揃え、この世の全てを意のままに動かす為──そんな彼の野望を阻む者は誰もいない。
仮に居たとしても、自分よりも強い者などいるはずがない──そう信じて疑わないマリクの瞳には、まるで己の勝利しか映っていなかった。
……だが、その慢心な考えこそがマリクの最大の弱点であり、隙でもあった。
「……マリク様、ここは私が海馬瀬人の相手を致します」
「あぁ、頼むよ。リシド」
マリクの隣に立つリシドがそう言うと、主であるマリクを守るように一歩前に出る。
……そう、これも全てはグールズ壊滅を成功させる計画の内……リシドが自ら進んで海馬との相手を引き受けたのは、マリクを孤立させる為に他ならない。
──今現在、アジトへの侵入者である海馬と向かい合っているのはリシドただ一人。他のレアハンターは全員、既にリシドと海馬の手によって倒された。
あとはリシドが海馬の相手を引き受ける間に、別室に囚われていたイシズを救出した狐蔵乃がマリクと対峙すれば、作戦は最終段階へと移る手筈だ。
(狐蔵乃……イシズ様はまだ救出出来ないのか? あれから既に時間も経つが……)
海馬と向かい合うリシドは内心焦燥感に駆られていた。既に狐蔵乃にイシズの救出を任せてから三十分以上経過しているが、未だ狐蔵乃がこちらに現れる気配はない。
いくら相手が千年ロッドに洗脳されたイシズだとはいえ、まさか洗脳解除に難航或いは失敗しているとは思いたくないのだが……そう考える度にリシドは嫌な予感がしてならなかった。
と、その時──薄暗い通路の奥から二人組の人影が姿を現し、小走りでこちらに向かってくるではないか。
(ようやく来たか……! 狐蔵乃、それに……?)
だが……近付いて来るその二人の姿を見て、リシドは思わず眉根を寄せた。何故ならリシド達の前に姿を現したのは狐蔵乃とイシズではなく、マリクが武藤遊戯の中に宿るもう一人の人格『闇遊戯』へ復讐する為に呼び出した二体の精霊モンスター──『ブラック・マジシャン・ガール』と『青眼の白龍』のカードに宿りし古代エジプト時代の美少女──マナとキサラだったからだ。
二人は服従の首輪を嵌められ、下腹部に子宮の形を模したピンク色の淫紋を刻まれたままの状態で、その美しいむちむちぷりっぷりな若い乙女の身体を惜しげもなく晒していた。
マナは黒色とピンク色を基調とするダークでエッチな衣装に身を包んでおり、露出度は普段彼女が着ている魔法使いのコスチュームよりも断然高い。
一方でキサラも闇堕ちに相応しい黒色の破廉恥な服に着替えており、二人は頬を赤らめながら内股気味に歩を進めて現れた。
「マリク様~。闇堕ち精霊二人、ただいま戻りましたぁ♡」
「マリク様、お待たせして申し訳ありません。言い付け通りに武藤遊戯を再起不能にしておきましたが……」
そこまで言い掛け、二人はようやく追い詰められたマリクの前に立つリシドと海馬の存在に気付く。するとマナとキサラの二人は一瞬だけ驚いたような表情を見せた後、妖艶な笑みを浮かべて臨戦態勢を取る。
一方、海馬は突然の乱入者に怪しげな目を向けていた。しかしそれも無理もない……何しろ海馬の前に現れた二人の巨乳美少女のうち、片方はどう見ても『ブラック・マジシャン・ガール』にしか見えないのだから。
所々彼女の着る衣装がカードに描かれたイラストの物と違い、色合いは邪悪な闇に染まったような黒色とピンク色で、胸元やスカートの丈が短く、淫紋が刻まれたお腹はへそ出しで露出度が高いという相違点はあるが、それでもあの特徴的な魔法使いの帽子や肩出し衣装、そして長く伸びた金髪にグリーンの瞳まで同じとなれば見間違えても仕方ない。
「精霊……俺も噂には聞いた事がある。デュエルモンスターズの世界には、極稀に特別な魂を持ったカードの精霊が何体か存在すると。最初はくだらんオカルト話だと思って信じてなかったが……」
「ふふん♪ 私達がデュエルモンスターズのカードに宿る精霊なのは事実だけど……私達二人は仲良く淫らに闇堕ちして、身も心も新しいマスターの忠実な下僕になったのよ。大好きなマリク様の邪魔をするというなら、私達が全部倒しちゃうから覚悟してよね?」
マナはそう言って海馬に不敵な笑顔を向け、自慢の大きな乳房をぶるんっと揺らしながら戦う構えを取った。その一方でキサラはどういう訳かマナの背後に隠れるように立ち、不安そうな表情で海馬の顔を恐る恐る見上げていた。
「か、海馬瀬人……何だか不思議です。理由はわかりませんが、彼を見ていると胸の奥がチクッと痛んで……」
胸を押さえ、苦しそうに表情を歪めるキサラ。するとその様子を見兼ねたマナが、キサラを庇うように振り向いて彼女をぎゅっと抱き締める。
「大丈夫だよ、キサラちゃん。私がどんな時でもキサラちゃんを守ってあげるから」
闇堕ちしたとは思えないマナの優しさにキサラは表情を綻ばせ、彼女の豊満な胸の谷間に顔を埋めて甘えるように抱き着いた。
「マナ……ありがとうございます。おかげで少し……落ち着けたみたいです」
「うん。それより、今は海馬瀬人をどうにかしないと……!」
二人は言葉を交わすと、改めて正面から海馬の事を見据えた。しかし海馬はそんな彼女達のやり取りを気に掛ける様子もなく、逆に冷ややかな視線を向けてくる。
「……なるほど。マリク・イシュタールが俺の予想以上にイカれた男だという事はわかった。ならば、こちらも遠慮なく貴様らを潰させて貰うぞ」
海馬はそう言うなり手にしたジュラルミンケースを地面に置く──その時だった。
「おやおや……皆さんお集まりのようですねぇ」
突如、海馬達がいる地下空間に一人の怪しい少年の声が響き渡る。その声を聞いた瞬間、海馬やマリク達はハッとした表情を浮かべ、すぐに警戒するように辺りの様子を窺い始めた。
「こちらは上手くいきましたよ。囚われのお姫様はこの通り、ボクの虜になりました」
声の主──狐蔵乃はまるで自分の手柄を誇示するように両手を広げ、自信に満ちた笑みを浮かべながら姿を現す。
「………」
そんな彼の背後からは、狐蔵乃に連れられた花嫁衣装のイシズが。
「なっ……!? 姉さん……!? まさか、お前が洗脳を解いたというのか……!?」
目の前に現れたイシズの姿に、マリクは驚愕のあまり目を大きく見開いた。マリクが操る千年ロッドの力によって心を操られていたはずのイシズ……だが今、目の前にいる彼女は生気を取り戻した力強い瞳で真っ直ぐにマリクの事を見つめている。
「えぇ、そうですよ。イシズちゃんはもう完全にボクのモノ……ほらぁ、こんなに仲良くなっちゃいました。ぐふふ、嬉しいなぁ~!」
「ぁんっ……もぅ、困ったお人……♡ おやめください……みんなに見られて恥ずかしいですわ」
狐蔵乃はイシズに愛おしそうに寄り添いながら、その柔らかな褐色の頬に自らの頬を押し当ててすりすりする。その光景を目の当たりにし、マリクとリシドは驚きと困惑が入り混じった複雑な面持ちで互いを見た。
一方の狐蔵乃はマリクとリシドの方に振り返ると、口角を吊り上げてニヤリと笑う。
「残念ながら、グールズの計画は失敗です。あなたの大切なお姉さんは、ボクが美味しく頂きましたよ。あ~はっはっはっは! ざまあみろ!」
狐蔵乃はイシズを抱き寄せたまま、勝ち誇る顔でマリクを嘲笑する。しかしイシズを人質に取られてしまった以上、マリクも迂闊に手を出す事が出来ない。
「くっ……狐蔵乃ッ! お前よくも、よくも姉さんを……ッ!!」
マリクの瞳に激しい怒りと憎しみの炎が灯る。しかし狐蔵乃はまるで動じる素振りすら見せなかった。
「ぐふふふふっ! 悔しかったらもう一度千年ロッドで洗脳してみればいいじゃないですか。ま、無理でしょうけどねぇ~?」
「……ッ!! 狐蔵乃貴様ぁ……! 覚えていろ! 必ず後悔させてやる……!」
マリクの怒りが頂点に達しようとしたその時、イシズは不意に彼の方へ向き直り、穏やかな口調で語り掛けた。
「待ちなさい。マリク、どうか落ち着いて。わたくしは大丈夫ですから……ね?」
「姉……さん……?」
イシズの言葉にマリクは大きく動揺する。
「マリク……あなたとはいずれ決着を付けなくてはと思っておりました。しかし、まさかこのような形で……姉弟のお別れになるとは思いもしませんでしたが……」
イシズは自分の豊満な胸に手を当てながら、悲しげな表情で呟いた。その様子にマリクの心臓は張り裂けそうになる。
イシズとマリクの仲は幼少期の頃から良好だった。むしろマリクが一方的にイシズの事を愛し、最低最悪な父親の陰に隠れて甘えるように慕っていた。
父親から虐待され、惨たらしい拷問を繰り返された絶望の日々──幼いマリクにとって、姉のイシズは唯一の心の支えだったのだ。
……だが、それも全ては過去の話。今のイシズは日本で出会った狐蔵乃という醜悪な男に弄ばれ、心も身体も汚されてしまった。
イシズ自身はその事を恥じながらも、今も尚狐蔵乃に対して芽生え始めた愛情と調教される期待感を抱いてしまっているようだ。
「や、やめてくれ……そんな事、言わないでくれ……姉さん……ッ!」
マリクは唇を噛み締め、拳を強く握り締めながら俯いて嗚咽を漏らす。そんな彼を見て、イシズは優しく微笑んだ。
「マリク……あなたはまだ若い。これから先はリシドと共に改心し、きちんと贖罪をしながら生きていきなさい。この世界にはまだまだ、あなたのような希望が必要なのですから……」
「姉……さ……ん……」
マリクは信じたくないとばかりに項垂れた。しかし、それでも残酷にも時は過ぎていく……
すると狐蔵乃がイシズの手を引いて歩き出した。向かう先はリシドのいる方向だ。
「イシズ様……ご無事で何よりでございます」
リシドは主の無事に安堵すると、その場で恭しく一礼をする。一方、狐蔵乃は嬉しそうに笑いながらイシズの腰に手を回し、彼女の美しい黒髪を指で掬って撫で上げた。
「ぐふふ、“ちょっと”遅くなってしまいましたが……約束通り、イシズちゃんは取り返せましたよ」
「はい……狐蔵乃さま。本当に……ありがとうございます」
イシズも狐蔵乃に身を寄せながら、どこか安心した表情で優しく微笑む。
「リシド……わたくしはどうしてもエジプトではなく、この日本で幸せに暮らしたいのです。その為にあなたとの結婚は正式に致しましょう。ですが……その……子作りエッチ……“夫婦の営み”をさせるわけにはいきません。わたくしの身体を抱いてよいのは未来永劫に狐蔵乃さまただお一人……わかりますね?」
「……はい、かしこまりました。それでも構いません……私にとっては、昔と変わらずにマリク様やイシズ様のお側に居られる事それが一番の幸せでございます」
イシズから結婚後の性行為は一切禁止と釘を刺されたにも関わらず、リシドはまるで最初からこうなると分かっていた様子で深々と頭を下げる。
「ふふ……相変わらず退屈で真面目なお人。でも、リシドのそういう所がわたくしは小さかった頃から大好きですよ」
ようやくマリクの洗脳から取り戻せたイシズの言葉に、リシドは思わず涙ぐみそうになった。
「イシズ様……わ、私も……あなたのお側で仕える事が出来て、これ以上の幸福はありません」
「ありがとう、リシド。でも、いつまでも泣いてはいけませんよ? これから始まるのはわたくしと狐蔵乃さまの幸せな生活の始まり……そして、あなたとマリクの新しい人生の幕開けでもあるのですから」
イシズに諭されてリシドは小さく息を吐き、目元の涙を拭う。そんな二人のやり取りを端から見ていたマリクは、明らかに狼愕した様子で顔を強張らせていた。
「姉……さん……どうして……どうしてそんな奴らなんかに……!?」
マリクがイシズに問い掛けた時、イシズは優しい笑みを浮かべて彼の方に振り返った。
「マリク……わたくしを姉ではなく、女として愛したいというあなたの気持ちはわかっております。ですが、これが運命というものなのでしょう。それに、これは今まで悪い事ばかりしていたあなたを長い間放置したわたくしの責任──」
「違うッ! ボクはそんなこと一度も望んでいないッ! 姉さんがボクの側から離れて行くなんて、絶対に嫌なんだッ! 姉さんはずっとボクだけのものだ! 誰にも渡さないッ! 姉さんだけは、永遠に弟のモノなんだあああァッ!!」
ついに我慢出来なくなってしまったのだろう。発狂したマリクが叫びながらイシズの元に駆け寄ろうとした瞬間、狐蔵乃とリシドの二人がすかさずイシズの前に立ち塞がる。
「ぐふふ! そうはさせません! だいたいさぁ~、大好きなイシズちゃんから最初に離れたのはお前の方だろう~? それを今更会いたいだとか嫌だ嫌だと癇癪起こして──そんなんだから、いつまで経っても姉離れ出来ないんですよッ!」
「……マリク様。ここはリシド、心を鬼にして言わせて頂きます。どうか御覚悟をお決めくださいませ」
イシズを守らんとする狐蔵乃とリシドを前にして、マリクは悔しげに歯軋りしながら二人を恐ろしい形相で睨み付ける。しかし……どれだけ怒り叫んでも愛するイシズが自分の元へ戻って来てくれる訳でもない。
「くそぉッ! リシドも最初からグルだったのか!? クソッ! クソぉッ! 許せない……許せるはずがないッ! お前らよくもこのボクを騙してくれたなぁッ!!?」
マリクの怒りは限界を超え、憎悪の炎が激しく燃え盛った。復讐に取り憑かれた彼は千年ロッドを手にすると、その先端をリシドと狐蔵乃の二人に向ける。
「リシド! 狐蔵乃! お前らはボクの手で地獄に送ってやる!」
マリクは激昂すると、凄まじい殺気を放ちながらリシドと狐蔵乃に向かって突撃する。しかしリシドは臆する事なく、イシズを守るべく進んで前に出た。
「くっ、マリク様……!」
リシドはイシズを庇いながら、マリクの千年ロッドによる攻撃を身体で直接受け止める。しかし、怒りに我を忘れているマリクの暴走は止まらない。
「おい女共ぉッ! 命令だ! 海馬瀬人なぞ最早どうでもいい! そいつを……ボクから姉さんを奪った狐蔵乃とかいう醜いブタ男を真っ先に始末しろぉッ!」
「「は、はいぃっ!」」
変わり果てたマリクの指示を受けたマナとキサラはビクッと怯えながらも、二人で一斉に狐蔵乃の元へと向かう。
「おやおや、おバカさんですねぇ。洗脳解除したのは何もイシズちゃんだけじゃないんですよ~?」
狐蔵乃は不敵な笑みを浮かべると、パンパンと手を叩いて誰かを呼び寄せる。
「もういいでしょう……さぁ、皆さん隠れてないで出て来なさい。結局ボクから離れたくなかったのでしょう?」
狐蔵乃が呼び掛けた直後、通路の影から全裸の巨乳美少女達が現れた。彼女らは唯一無事なミホを除いて全員、イシズと同じくマリクの洗脳を受けていた奴隷達だ。
「えへへ……バレちゃったか♡ 狐蔵乃さま、ミホ達ちゃんとみんなの貞操帯を外して来たよ~。まだ静香ちゃんと玲子ちゃんは洗脳状態が解けてないけど……」
狐蔵乃に指摘されたミホは照れくさそうに頬を赤らめる。彼女の言う通り、三人の奴隷達は皆、マリクによって強制的に装着させられていた貞操帯から解放されていた。
「あ、あの……狐蔵乃、さん……」
そんな中、全裸のまま大きく膨らんだお腹に手を乗せた静香は恐る恐る狐蔵乃に近付くと、不安そうな眼差しでもじもじと内股を擦り合わせる。
彼女は目の病気で長い間入院していた病院で狐蔵乃に犯されて調教された後、マリクの千年ロッドで一時的に記憶を奪われ、今まで自分がしてきた事を忘れてしまっていたらしい。
だがそれでも彼女は自分が狐蔵乃を一度裏切ったという事を理解しており、今はこうして罪悪感を覚えていた。そんな心優しい静香に対して、狐蔵乃は手招きしながら優しく語り掛ける。
「ぐふふ……怒ってないので大丈夫ですよ。さぁ、いらっしゃい。静香ちゃん、久しぶりにボクの臭い身体の匂いをしっかりと嗅いでおきなさい」
「あ、ありがとうございます……♡ んんぅ……あぁ……く、臭いですぅ……♡ 何日お風呂に入ってないんですか……? もぅ……マリク様よりずーっとえっちなんですから……あはぁん……♡」
狐蔵乃に抱き締められた静香はくんくんと犬のように激しく鼻息を荒くさせると、彼の汗と垢まみれの悪臭放つ胸板に顔を埋めながら、うっとりとした表情で身体を火照らし始めた。
一方、静香の隣では同じように洗脳状態にある玲子も股間から大量の愛液をポタポタと垂れ流している。
狐蔵乃とは今日が初対面である彼女もまた、静香と同じく監禁部屋での狐蔵乃の性行為を見てしまった事で、愛する主人のマリクよりも狐蔵乃とのエッチに興味津々らしい。
「はぁ……はぁ……こ、狐蔵乃さん……わ、私にもそのぅ……気持ち良くなっちゃうエッチなことしてください……♡ マリク様が全然お相手してくれなくて……何だか物足りなさを感じて……♡」
「ぐふふ! いいですとも。ほら、玲子ちゃんも恥ずかしがらずにこっちへ」
狐蔵乃は嬉しそうにニタニタと気持ち悪く笑うと、両手を広げて二人の巨乳美少女を受け入れる。まずは静香が狐蔵乃の胸元に顔を押し付け、彼の着ているシャツの下の強烈な臭気を肺いっぱいに吸い込んだ。
次に玲子は狐蔵乃の下半身に抱き着き、大きなテントを張った股間にすりすりと赤らめる頬を押し付ける。
「すん……はぁ……んん……♡ 狐蔵乃さんの大きなおちんちん……すごく臭い……でも、この匂い癖になりそう……あぁん♡」
「ぐふふ、玲子ちゃ~ん。ボクのハーレムに加わりたければ、今後は“ちんぽ”と呼びなさい。わかりましたね?」
「は、はぁい……ちんぽしゃまぁ……♡」
狐蔵乃に言われた通り、玲子は甘える仕草でズボン越しに勃起した狐蔵乃の巨大な肉棒を指先でつんっとおねだりする様子で突き始める。
「むふふふ……玲子ちゃんは清楚なお嬢様っぽい見た目のくせに、大変スケベで可愛い子ですねぇ。ボク大好きですよ~、ふひひっ!」
狐蔵乃は満足げに微笑むと、静香と玲子の二人を交互に強く抱き締める。
「は、はい……私、実はこんな風に男性に求められるのは初めてで……その、最初は怖かったけれど、今は狐蔵乃さんのお側に居られて幸せです♡」
玲子は狐蔵乃の胸に顔を擦り付けながら、どこか嬉しそうにはにかんでみせた。その隣では静香も狐蔵乃の胸の中で幸せそうに目を細めている。
どうやら二人共マリクに洗脳された身でありながら、敵であるはずの狐蔵乃の事をすっかり気に入っしまったようだ。そこに洗脳されていない杏子とミホの二人も加わり、狐蔵乃の身体は忽ち美女達の群れに囲まれてしまう。
自分が洗脳した奴隷少女達に慕われる狐蔵乃の姿を見て、リシドと交戦していたマリクは悔しさのあまりギリギリと歯軋りする。
「クソッ! どうしてだ!? ボクの洗脳や計画は全てが完璧だった! なのに、どうして姉さんの心はあんな奴に奪われてしまったんだ!?」
「……それは、あなたがわたくしの一番大切なものを理解しようとせず、あまつさえ記憶を消し去り、奪おうとしたからでしょう?」
怒りが収まらないマリクの疑問に答えたのは、イシズであった。イシズは狐蔵乃とリシドの二人に見守られながら、ゆっくりとマリクの方へと歩み寄る。
「姉……さん……!?」
「マリク……いい加減、わたくしも我慢の限界です。あなたは昔から本当に手の掛かる弟でしたが、ここまで愚かだったとは……!」
イシズから放たれた冷たい言葉はマリクにとって予想外だったのか、彼は愕然と目を見開く。
「なっ……! ぼ、ボクを、見捨てるっていうのか……? そんなの嫌だ! お願いだ! ボクを捨てないでくれぇッ!」
マリクはイシズに必死の形相で訴え掛けると、イシズに向かって手を伸ばす。しかしイシズは一切躊躇することなく、マリクの手を強く払い除けた。
「触らないでくださいッ! マリク……あなたの事は嫌いではありませんでしたが……今の闇に染まったあなたを見て幻滅しました。マリク、恥を知りなさいッ!」
イシズからの拒絶を受けて、マリクは石化したようにピタッと動きを止める。そして次の瞬間──マリクは絶望に満ちた表情を浮かべると、震えながら千年ロッドを地面に落とした。
「あ、ああぁ……そ、そんな……姉さんに嫌われたらボクは生きていけない……!」
マリクは大粒の涙をボロボロと零すと、そのまま床に崩れ落ちる。今まで自分がイシズにしてきた数々の行いを振り返ってみれば、彼女に疎まれても仕方のない事だとようやく理解出来たのだろう。
だがイシズの身体と心はマリクにではなく、狐蔵乃に今も奪われたまま……その事実がマリクの心を深く傷付け、打ちのめしてしまったのだ。
それこそ、もう二度と立ち直れないかもしれないと思えるほどに……
「うっ、ううっ……ごめんなさい……ボクが悪かった……! グールズは今日限りで解散する……! だから、もう一度ボクを愛して……!ボクの側に戻ってきて……ボクを一人にしないで……!」
「マリク……?」
態度が急変したマリクを見て母性本能を刺激されたのか、心配したイシズが彼の元へ駆け寄ろうとした時、狐蔵乃はすかさず彼女を後ろから抱き止めて制止する。
「おっと……ダメですよ。イシズちゃんはもうボクのモノなんですから」
「狐蔵乃さま……で、でも、マリクを放っておくわけには……」
「ぐふふ……大丈夫ですよ。ほら、見て下さい。マリクは今、自分自身と向き合っている最中です。ここで彼が本当の意味で改心して生まれ変わるかどうか……それが全てですよ」
狐蔵乃の言葉にハッとしたイシズは、狐蔵乃に抱き締められたまま改めてマリクに視線を向ける。するとそこにはイシズと決別したショックからか、呆然自失となったマリクの姿があった。
「あ、ああぁ……姉さん……そいつじゃなきゃダメなのか……? 姉さんを愛せるのは、ボクではなくあの男なのか……?」
「マリク……」
イシズは切なげな眼差しでマリクをじっと見つめる。最早そこに居るのはグールズの総帥ではなく、ただの一人の哀れな男だった。
するとそこに闇堕ちしたマナとキサラの二人が駆け寄り、崩れ落ちて項垂れるマリクの左右から彼の肩に手を置く。
二人は千年ロッドの洗脳が解けておらず未だに心を奪われたままだったが、それでも彼女達は主人であるマリクを慰めるべく優しく声を掛ける。
「マリク様……私達、今でもマリク様の事をお慕いしております。どうかアイツらの事は忘れて、私達の愛を受け入れてくだされば嬉しいです……♡」
「そうです。私もマナも、マリク様が望むなら何でも致します。ですから、どうか悲しまないでください」
マリクがイシズではなく自分を選んでくれると信じているのか、彼女達の瞳は希望に満ち溢れていた。しかしマリクは黙ったまま二人の身体を乱暴に押し退けると、よろめきながら立ち上がる。
「……うるさいッ! 男なら誰でもいいビッチのお前らに何がわかる!? ボクは、ボクは姉さんに愛される為に今までグールズを組織して頑張ってきたんだ……! なのに、やっと手に入れたと思ったら、今度はアイツがボクの姉さんを奪うなんて……そんなのあんまりじゃないか!」
悲しみと怒りが入り交じった感情のままに叫ぶと、マリクは激しい嫉妬の炎を燃やしながら狐蔵乃を睨み付ける。一方、イシズはマリクの豹変ぶりに戸惑いながらも、一度大きく深呼吸した後、強い意思の籠った声で語り出す。
「……確かに、あなたが言う通りわたくしの身体と心は狐蔵乃さまに奪われてしまいました。ですが、わたくしは後悔など一切ありません。だって、わたくしは……狐蔵乃さまのエッチで今まで知らなかった気持ち良い世界をたくさん知る事が出来たのです」
イシズはそう言って妖艶に微笑むと、自らの巨乳を持ち上げて褐色の谷間を見せつける。その光景を目の当たりにしたマリクは思わず生唾を飲み込んでイシズのたゆんと揺れるたわわな胸に注目してしまう。
……どうやらイシズの心と身体を我が物にしている狐蔵乃に対する憎しみが一瞬にして吹き飛び、今は愛する姉の淫らな肉体に夢中になっているようだ。
「あ、あぁ……姉さん……その花嫁衣装、すごく綺麗でエッチだ……」
イシズの美しい純白のウェディングドレス姿に見惚れたマリクは、熱に浮かされたような表情でふらふらと覚束無い足取りでイシズの元へと歩み寄る。
そして彼女のすぐ側で立ち止まると、マリクは物欲しげに喉を鳴らしながら、イシズの大きな胸元を凝視し始めた。イシズはそんなマリクの様子を見てクスッと小さく笑うと、自分の大きな乳房を両手で鷲掴んで揉み始める。
するとその瞬間、マリクの頭の中にイシズの胸を触っているという妄想が流れ込んできた。同時にマリクが羽織った紫色のローブの下から覗かせる股間もビクンっと跳ね上がり、堪らず先走り汁を出す。
マリクの脳裏に映るのは、イシズの豊満な胸を正面から抱き締めながら激しく乳首を責めている自身の姿であった。姉弟同士の卑猥なビジョンを見たマリクの肉棒は痛いほどに勃起し、無意識のうちに片方の手で扱き始めてしまう。
そうしている間にマリクはイシズの目の前でしゃがみ込むと、イシズの顔を見上げながら恐る恐る口を開く。まるでイシズに何かを期待して懇願するような仕草だ。
「姉さん……お願いだ……! 子供の頃みたいにボクの頭を撫でてくれ……! 姉さんのおっぱいに顔を押し付けさせて……!」
「あらまぁ……くすっ♡ 身体は大きくても中身は甘えん坊さんですね、マリク」
イシズはマリクのしたい事を察したのか、聖母のような優しい微笑みを浮かべてゆっくりと膝を曲げて屈んだ。そしてイシズが中腰の姿勢になった事で、ぷるんと強調された豊満な胸はマリクの眼前に晒される。
「くすくす♡ あなたがどうしても姉に甘えたいというのでしたら……妄想の中でたっぷり可愛がってあげましょう」
イシズは妖しく囁くと、右手の人差し指で膝立ちになったマリクの顎をツンッと上向きに持ち上げる。
「ね、姉さん……! う、うぅ……」
マリクは至近距離で顔を見られながら、中腰の姿勢を維持するイシズにされるがままの状態で身動きが取れなくなってしまう。
「くすっ♡ ほぉ~ら、マリク……妄想の中でしたら、好きなだけわたくしの胸に思う存分甘えても良いのですよ? 昔エジプトの家で度々夜泣きするマリクにしてあげたように、よしよ~しって甘やかしてからお眠りになりましょう?」
「あぁ……あぁぁ……!」
イシズの卑猥な言葉を聞いたマリクは興奮を抑えきれず、鼻息を荒げながら無意識に腰を前後に振り始めた。
「ふふっ……わたくしをオカズにいやらしい妄想をしちゃって……何とも哀れで可愛い弟です♡ さぁ、もっとわたくしとの性交を妄想しなさい。そして、そのまま意味も無く空気中にびゅくびゅくと射精してしまいなさい……!」
イシズはマリクの耳元で甘く囁くと、白い手袋を嵌めた左手をマリクの頬に当てて優しく撫でる。
「あ、ああっ……姉さん……姉さん! 好きだよ……!」
花嫁衣装のイシズに愛されているという妄想に耽りながら、マリクはひたすら公衆の見ている目の前で無意味な自慰行為を続ける。
「姉さん……! 姉さん……! ううっ……! ううううっ……!」
マリクは何度もイシズとの激しい姉弟セックスを妄想しながら、先走り汁で濡れた手で勃起が止まらない肉棒を扱いて絶頂を迎えようとした。
だがその時、イシズは突然マリクの顎から手を離して立ち上がり、マリクの側から離れて狐蔵乃の隣に……
「ふふふっ……さぁ、狐蔵乃さま♡」
「おっ? イシズちゃん、もう良いのかな?」
「えぇ。もう弟に用はありません」
イシズは淡々と言うと、再びマリクの方へと振り返る。するとマリクは未だに妄想の世界から抜け出せず、虚ろな瞳で腰を振りつつイシズを見つめていた。
「はぁ、はぁっ……ね、姉さん……?」
イシズはそんな哀れなマリクを見てクスッと笑みを零すと、何と驚いた事にマリクの目の前で狐蔵乃と濃厚なキスを交わし始めた。
しかもイシズは妖艶な表情で舌を絡ませ合う二人のディープな接吻を弟のマリクに見せつけるようにして行う。当然、マリクの脳内ではイシズと愛を確かめ合っているという身勝手で都合の良い妄想が繰り広げられている最中なのだが……
イシズの裏切り行為を見たマリクは愕然とした表情で目を大きく見開き、全身をガタガタと震わせる。
「あ、あぁっ……姉さんが……ボクの憧れのイシズ姉さんが、あんな気持ち悪くて不潔なブタ男とキスして……」
マリクは今にもショック死しそうな勢いで顔面蒼白になると、力無くその場で苦しそうに勃起したままの肉棒を扱く。
「ぐふふ……それじゃあ、そろそろ仕上げといきますか」
狐蔵乃はそう言うとイシズと唇を重ねたままマリクに近付き、彼の見ている目の前でイシズの着ている純白のウェディングドレスを両手でビリビリに破り捨てていく。
「あ、あぁ……姉さん……ボクがプレゼントした姉さんのウェディングドレスが……! やめてくれ……お願いだ、ボクの姉さんを返してくれぇ……ッ!」
最早マリクはイシズのウェディングドレスが無惨に破られる様を泣きながら見る事しか出来なかった。そうして狐蔵乃はイシズのウェディングドレスを破り捨てた後、今度はイシズの褐色の裸体をマリクに晒す。
「さぁ、よ~く見ておくんですよ~? これがあなたの愛しいイシズ姉さんがずっと隠してきたドスケベボディです!」
「うわああぁぁッ! 姉さん……! いやだいやだ……! あぁ、姉さん……っ」
狐蔵乃に無理矢理イシズの裸身を見せられたマリクは、激しく動揺しながらも彼女から目を逸らす事が出来ずにいた。
何故なら……イシズの美しい褐色の肌と大きな乳房に映えるピンク色のぷっくり膨らんだ乳首、そしてマリク自身が千年ロッドの力を使って下腹部に刻んだピンク色に光り輝く淫紋が視界いっぱいに映っていたからだ。
「ふふっ……マリク。わたくしの身体、とても綺麗でしょう? あなたがくれたこの淫紋も、今となっては狐蔵乃さまをより深く感じられて好きになってしまいました……♡」
イシズはそう言って下腹部に宿りし子宮の形を模したハート型の淫紋を指先でなぞると、妖艶な微笑みを浮かべてマリクを見下ろした。
「くすくす……可哀想に。あなたはきっと一生、姉であるわたくしの身体を忘れられなくなるのでしょう♡」
イシズは哀れみの籠った声で呟きながら、隣に立つ狐蔵乃に寄り添う。その一方でマリクは愛する姉の調教された肉体を間近で見て、より一層激しい興奮を覚えたのか、腰の動きを速めて自身の寝取られオナニーに没頭する。
「姉さん……! 姉さん……! うぅっ、ダメだ……! こんなの見せつけられたら……!」
マリクは情けない声を上げながら、必死になって妄想の中のイシズを犯し続ける。しかし……いくら妄想の中でイシズの肉体を貪っても、それは所詮マリクの幼稚な脳が生み出した幻想に過ぎない。
壊れ始めた夢に目の前の現実が侵食していき、とうとう妄想の中にまで狐蔵乃が乱入してくる。現実と妄想のどちらでも狐蔵乃はイシズの背後から抱き締めるように密着すると、彼女の大きな乳房を両手で鷲掴んで激しく揉む。
「んぅっ……♡ あぁんっ♡ 狐蔵乃さまぁ……おっぱい気持ち良いぃっ♡」
「むほほ~!そうですかそうですか! だったらもっと気持ち良くさせてあげましょうねぇ~!」
狐蔵乃に胸を揉まれて興奮した様子のイシズは、蕩けた表情で甘えたような喘ぎ声を上げる。一方、マリクも目の前で繰り広げられる光景に興奮したのか、一心不乱に肉棒を擦る手を動かす。
マリクの脳内でイシズはベッドの上で仰向けに横たわり、全裸のまま大きく股を開いていた。そしてそのイシズの上に覆い被さっているのは……もちろんマリクではなく乱入者の狐蔵乃であった。
「さぁ、イシズちゃん! 弟の前で孕ませてあげましょう! あなたも早くママになるんですよ!」
「ああっ……は、はぁいぃ、狐蔵乃さまぁ♡ どうぞ、わたくしを孕ませてください♡ 早く、赤ちゃん産みたいのですぅっ♡ ああっ……イクっ! おっぱいだけでイッちゃいますぅっ♡」
マリクの妄想の中でイシズが狐蔵乃の種付けプレスで潮吹き絶頂を迎えた瞬間……現実のイシズも同時に達し、ポタポタと愛液垂らす淫らな蜜壺から大量の潮を噴き出した。
「姉さん……ぐぅっ!」
マリクは自身の肉棒を激しく弄りながら、愛する姉が狐蔵乃に抱かれてイキ狂う姿を目に焼き付けるように凝視する。
「はぁっ、はぁっ……姉さん……! すっごくエッチだよ姉さん……ッ!」
「ぐふふふ……さぁ、イシズちゃん。泣き崩れた弟の目の前で盛大にお漏らし放尿する姿を見せてやりなさい! ほらほらぁ、マリクにぶっかけですよ~!」
狐蔵乃はイシズの両脚を抱え込むように持ち上げ、そのまま真上へと引き上げる。するとイシズは狐蔵乃に抱えられながらも腰を浮かせてガニ股の格好になった。そして……
「ああっ……! い、いやああっ! 見ないでください、マリク……! ああっ、だめっ! 恥ずかし……! あああぁっ!」
イシズはビクビクと痙攣しながら、長らく我慢してきた膀胱のダムを決壊させた。じょぼぉっ……と凄まじい音を立てながらイシズは失禁し、そのまま弧を描いてマリクの顔に命中させる。
マリクの顔面にはイシズの黄金水を浴びて、びちゃっと不快な感触が走った。だがマリクはそれでも尚、自身の肉棒を扱くのを止めようとしない。
むしろイシズの放尿を顔面に浴びた事で、マリクは今まで以上に興奮して絶頂へと駆け上がっていく。
「あぁ、姉さん……姉さんのエッチなお漏らしおしっこ……っ! 姉さんのおまんこから出たおしっこがボクの顔を汚してる……! はぁっ、はぁっ……姉さん、姉さんっ! ううっ……! ダメだ出るっ! ボクも出ちゃうっ!」
マリクはイシズの痴態を見ながら、ついに限界を迎えてしまう。そして姉に対して我慢して来たものを一気に放出するように、勢いよく腰を突き上げて射精してしまう。
「はぁ、はぁっ……あぁ、出てしまった。姉さんの目の前で……ボクの精液が……うぇっぷ!?」
マリクはイシズが狐蔵乃に持ち上げられ、小さな子供のように小便を撒き散らしている姿を見て酷く興奮してしまったのだろう。勢い余ってイシズの黄金水を口で受け止めてしまい、思わず吐き気を催す。
「う、うげぇっ……! うおぇぇっ……!」
大好きな姉が寝取られたショックと強制放尿を見せられた事で一気に気分が悪くなったのだろう。マリクは口の中を大きく膨らませて嘔吐すると、胃の内容物をその場に何度も吐き出した。
「ぐふふふふっ……あ~はははははっ! いや~、実にいい気味ですね~! 自分の姉が他人に犯されて、おまけにお漏らしするところを見て、あなたは地面に這い蹲ってゲロまで吐いて……ぷぷっ!」
狐蔵乃は言いつつ持ち上げていたイシズをその場に降ろして立たせる。
「マリク、あなたの千年ロッドはこちらで没収です。もう二度とこんな馬鹿げた真似はしないように」
狐蔵乃はそう言うなり、マリクの足元に落ちている千年ロッドを拾い上げる。
「ぐふふ、これが千年ロッド……こんなモノを使って女の子達の心と身体を人形のように操ろうなどと……いかにも童貞が思い付きそうな愚かな考えです」
狐蔵乃はマリクから奪った千年ロッドを興味なさげに近くに立っていたイシズへと預けて呟く。
「マリク……最後にボクからの助言を聞きなさい。ボクは千年アイテムなんてこんな超能力に頼らずとも、たくさんの可愛らしいエッチな女の子達を全員手に入れ、自慢のハーレムを作る事が出来ました。確かに最初はボクが考えた予言を利用したり、時には無理やり抱いて調教したりと散々ズルをしてきましたけど……彼女達はいつだって本心からボクに惚れ込み、淫らに愛してくれていました」
マリクを見下ろす狐蔵乃の言葉を聞いたイシズは、新しいご主人様である狐蔵乃の言葉を肯定するかのように微笑む。そんなイシズの様子を見たマリクは愛する姉の幸せそうな表情に再びショックを受けると、今にも泣き出しそうに顔を歪めた。
「ですから……ブサイクでチビなインチキ予言者のボクを受け入れてくれた彼女達に報いる為にも、これからも“本物の超能力”なんて使わない、ボクらしい本当の愛を育んでいこうと思います。そしてマリク……あなたもいつか姉ではない、本当に愛する女性を見つけて、その人の為に頑張れる男になればいいんですよ。もちろん、つまらない洗脳なんて使わずにねぇ?」
「う、ぁ……こ、狐蔵乃……ッ!」
狐蔵乃の説法染みた胡散臭い言葉を聞きながら、地面に四つん這いの格好になったマリクは心底悔しそうに涙を流す。
「うぅっ……ううぅ……ッ!」
狐蔵乃はマリクの事を心の底では冷たく見下していたが、彼の持つ潜在的な能力だけは認めてもいた。
イシュタール家の宝として保管されていた千年ロッドを無断で持ち出し、若いうちにエジプトの貧しい村を捨てて海外に飛び出し、そこで数々の苦難と経験を経て手に入れたグールズという組織──
その力は全て千年ロッドによる洗脳で容易く得たもの──だからこそ生まれながらに陰で努力してきたインチキ超能力予言者を自認する狐蔵乃は、千年アイテムという超能力で人間を意のままに操ろうとするマリクのやり方が気に食わなかったのだ。
しかし……それもこれも全てはマリクが千年ロッドと自身の力を過信した結果に過ぎない。
──マリクは所詮、ただの幼稚な少年だった。どんなに強大な力を手に入れても、それを正しく使う事が出来なかったのだから……
「さぁ、皆さん。マリクはこの通り無力化しましたし、千年ロッドは没収──グールズも解散という事で目的は達成しました。もうじき外も夜になる時間帯でしょうし、今日のところはこれで帰りましょうか」
狐蔵乃はイシズに抱かれたままの千年ロッドを尻目に、イシズを始めとした自分のハーレムへと語り掛ける。
するとイシズ以外の他の美少女達も狐蔵乃に従うようにその場を離れていく。そして……去り際に狐蔵乃は未だ四つん這いで泣き続けるマリクに視線を向けた。
「……お別れです、マリク。女の子達を自由自在に操れるあなたの千年ロッドは、きっとボクにとって最大の障害になると思っていましたが……結局最後まであなたは自分の力じゃ何も出来ずに終わってしまいましたね」
狐蔵乃はマリクを見下ろしたまま、若干の憐れみの籠った声で告げる。対してマリクは未だに大粒の涙を流しながら、悔しさを滲ませた声を上げ続ける。
「うぅっ……常に最強だったボクの姉さんがお前なんかに負けるはずがないんだ……! うぅっ……! なぁ、待ってくれよ姉さん……! 行かないで……っ!」
「おやおや……今更何を言っても無駄ですよ。イシズちゃんの子宮には既にボクの赤ちゃんが宿っているのですから……弟のあなたの入り込む余地などありません」
狐蔵乃はイシズの下腹部を摩りながら、勝ち誇った笑みを浮かべて言い放つ。
するとそこに長い間見守っていたリシドと海馬が歩み寄る。どうやら二人共、マリクがデュエルもせずに完全敗北する姿を目にしても同情する様子はないようだ。
「ふぅん、何やら退屈しのぎになると黙って見てれば……所詮、マリクも井の中の蛙だったという事だ。まぁ、あの程度の力で調子に乗っていた貴様に同情の余地はないがな」
冷たく見下ろす海馬は地面に置かれたジュラルミンケースを手にして踵を返すと、この場所にはもう興味は無いとばかりに立ち去っていく。
一方、黒いローブを着たリシドは無言でマリクの前にしゃがみ込んだ。
「マリク様……」
そしてリシドはまだ泣き続けているマリクの肩に手を置いて、優しく語り掛けた。
──それはマリクの心に温かく響く、部下にして優しい兄の声であった。
「マリク様……もう一度、全てを捨ててやり直しましょう。私やイシズ様と一緒に日本に残り、新たな贖罪の人生を歩めば……きっとこの先、あなたを心から理解してくれる素晴らしい女性との出会いが待っているはずです」
「う、ううっ……リ、リシド……?」
項垂れていたマリクはくしゃくしゃに泣き腫らした顔を上げてリシドを見る。するとそこにはいつものように入れ墨だらけの寡黙な顔があった。
「マリク様、私はいつまでもあなたの部下であり続けます。あなたが道を間違えた時は、私が必ず正しい道へと導いて見せましょう。ですから、どうか私を信じて付いて来てください」
「あ、ああ……わかったよ、リシド。ボクは……ボクは……!」
一度は粉々に砕かれたマリクの心は今まで味わってきた屈辱や名も無きファラオへの復讐なども全て忘れて、目の前にいるリシドに救われたいという気持ちで一杯になったらしい。
「う、ううっ……ありがとう、リシド……そしてごめん……!」
マリクは涙を拭いながらふらふらと立ち上がると、目の前のリシドに抱き着く。
「マリク様……今回の件でお辛い思いをさせて申し訳ありませんでした。ですが、これからはずっと一緒です。私と一緒に今まで犯した罪を償い、イシュタール家の新しい人生を始めていきましょう」
リシドの言葉にマリクは感極まったのか、そのままリシドの逞しい胸の中で号泣した。すると……そんな二人の主従の様子を見て、イシズは穏やかに微笑む。
──これでマリクの心を縛り付ける楔は完全に断ち切られた。千年ロッドの洗脳が解けた後は静香や玲子、マナにキサラとの関係性も元に戻るだろう。
「マリク……あなたにちゃんと素敵な恋人が出来るかどうか、先の未来を千年タウクで占う事もできますが……ふふっ、その様子では必要無さそうですね」
イシズは心の底から安堵した表情で小さく呟くと、千年ロッドを持ったまま狐蔵乃や他の美少女達と共に地下アジトから立ち去っていく。
──こうしてグールズとマリク・イシュタールの野望を結果的に打ち破った狐蔵乃は、マリクに奪われてしまったハーレム要員を新たなメンバー含め全て取り戻す事に成功し、そして……長い夜が明けた。
ちょっと後半やりたい事と展開の構想が一致せず、なかなか書くのに時間が掛かりましたが……
次回は何話かグールズ編の後日談を挟んだのち、新キャラ登場オリジナル展開の海馬ランド編が始まる予定です!