イッセーがヒロインたちと一線を越えちゃう話 作:Scorcher
実際リアス、ヴェネラナ、グレイフィアによる爆乳三連星みたいなシチュを書くと執筆カロリーが作品一つくらいになります。あと確実にリアスの価値が相対的に下がるかと。そもそもヴェネラナママに対する理解力が低すぎるんですよね……
LIFE29:情愛深きグレモリーの血脈
俺とリアスが正式に付き合い始めたこと、レーティングゲームでサイラオーグさんに勝利をしたこと、そして俺を含めたグレモリー眷属が中級悪魔へと昇格したことを報告するため、俺たちは冥界にあるリアスの実家へと訪れていた。
「そう……サイラオーグは元気ですか。」
「はい。彼の母が意識を取り戻して、少しだけ威容が和らいだようにも思えたのだけど、これからも良いライバルとなりそうです。」
俺の傍にいたリアスとサイラオーグさんについて語るヴェネラナさん。ヴェネラナさんはバアルの出身であり、滅びの魔力を継承していた。
「大きな力を得ながらそれに驕ることもなく、弱き者のために奮起しようとする。バアル家の宝ですね。」
「ええ。私も一人の悪魔として、尊敬をするばかりです。」
しかし、本来のバアル家嫡子であったサイラオーグさんにはその力はおろか魔力自体が継承されず、一度は廃嫡をされる憂き目に遭いながらも彼は拳一つで次期当主の座に返り咲いたという経緯があった。
「リアス。あなたもその力を、これからも大切しなさい。グレモリー家の次期当主としての自覚と同じくらいに、滅びの力は頼もしくも恐ろしいものだから。」
「ええ……分かっています、お母さま。」
バアル家の出身として複雑な心境のヴェネラナさん。滅びの魔力を継承“してしまった”自らの息子と娘に、彼女は少なからず負い目のようなものを感じているようであった。
「というわけだから。イッセーさん、これからも娘を傍で一層支えてもらえたら嬉しいわ。」
「えっ!?あっ……は、はいっ、努力させていただきます。」
「イッセー……ちゃんと話を聞いてた?」
「き、聞いていたって!そのなんか……俺にはよくわからない複雑な家庭事情あるってことだけはなんとなく分かっているから……」
「はぁ……あまり分かっていないみたいね。」
俺の言動に呆れるリアスを見て、安堵するような笑みを浮かべるヴェネラナさん。そうして3人で話をしていると、室内にサーゼクス様の妻であるグレイフィアさん、その息子のミリキャスくんが姿を現す。
「リアスおねえさま、お久しぶりです!」
「ミリキャス!ふふっ……元気にしてた?」
「はいっ!いっぱい元気にしていました!」
リアスと同じ真紅の髪色をした少年、ミリキャスくんは無邪気にリアスへと飛び付き、彼女も嬉しそうにそれを抱き止める。
「ミリキャス、イッセーさんもいる前なのだから、あまりはしゃいではいけません。」
「あっ……はい、お母さま。お久しぶりです、イッセーおにいさま。」
「あ、ああ……久しぶり。大丈夫、俺はそんなに気にしないから。」
無邪気ながらも礼儀正しさも忘れることはないミリキャスくん。さすがに『おにいさま』と呼ばれるのには小恥ずかしさもあったが、一人っ子である俺には嬉しさも大きいものであった。
「随分と頼もしくなられましたね。ライザー様に挑もうとしていた時とは見違えるくらいに。」
「グレイフィアさん……」
息子であるミリキャスくんを窘めつつ、俺に顔を向けて口を開くグレイフィアさん。彼女との出会いは意外と前で、俺とリアスが一線を越える前まで遡る。割と微妙な初対面ではあったものの、多忙であったり不用意に動くことが出来ないグレモリー卿やサーゼクス様に代わり、俺とリアスの間を取り持ってくれた人でもあった。
「あの時の俺って……そんなに頼りなかったですか?」
「ええ、もちろん。とてもリアスお嬢様には似付かわしくないと思っていました。」
「うぐぅっ!?」
「ちょっ……グレイフィアっ!」
相変わらずメイド服にカチューシャという使用人のような格好しているグレイフィアさん。だが、その口から放たれる言葉は割と辛辣で、俺の心へと突き刺さる。
「ですが、お嬢様が見初めた相手である以上、きっと何かがあるとも思っていましたよ。」
「ふふっ……今ではグレイフィアもサーゼクスと同じくらいに、イッセーくんには期待を寄せているから。」
「は、はぁ……」
「もう……あまりイッセーをからかわないで。」
実母と義理の姉を前にして、あまり余裕がない様子のリアス。きっとこの場で彼女の心の拠り所になっているのは、恋人である俺とミリキャスくんだけなのだろう。
「ん?あれ……?」
俺はリアスの隣に座ったミリキャスくんの顔を見ながらとある考え事をする。それはリアスと彼の関係についてであった。
「イッセーおにいさま?」
「イッセー、ミリキャスがどうかしたの?」
リアスとサーゼクス様は実の兄妹である。そして、そのサーゼクス様とグレイフィアさんの間に生まれたのがミリキャスくんだ。そのミリキャスくんはリアスのことを「おねえさま」と呼び慕っている。
しかし、実際にはミリキャスくんはリアスにとって甥っ子という立場になる。つまり本当はお姉さまではなく、リアスはすでにおばさ
「イッセー、いま何かとても失礼なことを考えていなかったかしら。」
「うわぁぁっ!?か、考えていない、そんなこと絶対に考えていないからっ!」
こめかみに青筋を立てて俺を睨みつけるリアス。魔力ではなく物理で処されそうなる気配を感じた俺は、すぐに思考を停止させて必死の弁解を図ろうとするのであった。