※この作品はR-18です。

イッセーがヒロインたちと一線を越えちゃう話   作:Scorcher

42 / 55
本作の最終章です。しばらくはその導入パート、日常回が続きます。

オーフィスは幼女形態のみでの登場です。エッチもしません。あくまでもアーシアのお助けキャラです。

次回は久しぶりにヒロイン勢が集結。家族会議が開催されます。


LIFE39:穏やかな日常

サイラオーグさんとのレーティングゲームが終わった後、俺たちは本当に平穏な日々を過ごしていた。禍の団に襲撃や活動は散発的なものとなり、その間に俺はリアスの眷属として下級悪魔から中級悪魔へと昇格もしているのであった。

 

「イッセー、今日はこれを一緒に見るぞ。」

 

そんな俺の傍にいたのは眷属女子……ではなく、アザゼル先生が拾ってき俺の家に住み着いたドラゴン、オーフィスであった。

 

「またそれかよ。この前も見ただろ。」

「面白かったから、また見るんだ。面白いものは何度見ても良い。」

 

龍神オーフィス。旧魔王派によって担ぎ上げられた禍の団の名目上のトップだったドラゴン。とはいっても、今のオーフィスは俺の膝の上に乗るような幼女の姿をしていた。各地で禍の団が組織としての敗退を繰り返したため、オーフィスは祀り上げられることに飽きてアザゼル先生に接触、保護という名目でうちに住み着いているのであった。

 

「大体……どうして俺まで一緒に見なくちゃいけないんだよ。」

「一人で見るより、二人で見るほうが楽しい。人間も悪魔も、そういう感性を持っているのだろう?」

 

魔界で放送されている魔法少女アニメを一緒に見るとせがんでくるオーフィス。他の眷属女子たちもほとんど出払っていたので、俺は小さな妹の面倒を見るかのように彼女を押し付けられる格好となっているのだった。

 

「む……二人ではなく三人になりそうだ。」

「えっ……?」

 

オーフィスがそう言った矢先、リビングのドアが開かれるとアーシアが姿を現す。

 

「あ、イッセーさんとオーフィスちゃんも残っていたんですか。」

「あ、ああ……残っていたというか、こいつの世話を押し付けられたというか……」

「アーシアも一緒に見るぞ。『魔法少女レヴィアたん』のセカンドシーズンだ。」

「ふふっ……!分かりました。私もご一緒させてもらいますね。」

 

まるで母親が子供をあやすかのように、アーシアはオーフィスと接していた。あまり他者への興味を示さないオーフィスであったが、出会った頃から何かと気にかけてくれたアーシアには、俺以上に心を開いているようであった。

 

「お菓子も飲み物もある。好きなだけ食べていいぞ。」

「はい、いただきます。」

「アーシア……大丈夫なのか?なんだか最近、あまり調子が良くなくて食事もそんなには……」

 

少し前からアーシアは食欲がないことや、体調の優れないことが多くなっていた。ただそうした様子を彼女自身があまり見せようとはしなかったため、俺は余計に心配になっているのだった。

 

「大丈夫です。確かに少し前まではそうでしたけど、今はむしろ前よりも食欲が湧くことがありますから。」

「そ、そうか……だったら……いいんだけどさ。」

 

俺に対しても無理をしているのかと、余計に心配になってきてしまう。だが、オーフィスもいる手前、あまり心配し過ぎるのも考え物だと思い、俺はそれ以上何も言わなかった。

 

「むっ……イッセー、ケースの巻数と入っているディスクが違うぞ。」

「んっ……?あぁっ!?おまっ……オーフィス!お前適当に閉まったんじゃないのか!?」

「我はお前にしっかり仕舞えと言われて仕舞っただけだが。」

「しっかり確認してから片付けろよ……はぁ。とりあえず、見る前にしっかり直すとするか。」

「ふふふっ……私もお手伝いしますね。」

 

ソファーでオーフィスを挟んで、俺とアーシアの3人はいい加減な龍神様の後始末をするのであった。

 

 

 

 

「うぅぅぅ……つ、続きが気になりますぅっ……!」

「続編は鋭意制作中とのこと。セラフォルー・レヴィアタンのスケジュールの都合が問題となっているらしい。」

「ずいぶんと詳しいんだな……」

 

結局、アーシアもオーフィスと同様にドハマリをしてしまったらしく、俺たちは3人で1クール分をぶっ続けで完走してしまった。

 

「イッセーさん、おっぱいドラゴンの撮影やイベントで、セラフォルー様とお会いする機会はないんですか?」

「えぇっ!?い、いや……さすがにそれは……あったとしても気軽に声を掛けられることは……」

「劇場版も制作中とのことだ。おっぱいドラゴンもゲストで出るらしいぞ。」

「そうなの!?というかなんで配役の俺に話がまだ来てないの!?」

 

魔界のアニメに精通し過ぎてしまっているオーフィス。もはや世俗に塗れすぎて龍神としての能力はともかく、神性は皆無になったとも聞いていたが、この状態ではそれも当然だと思うのであった。

 

「イッセーさんが映画に出るのでしたら、私も楽しみにしていますね。」

「映画館にも一緒に行くか?我とアーシアも、イッセーも一緒だ。」

「はいっ!楽しみです。」

 

親子のような、友達のようなアーシアとオーフィスの関係。そんな微笑ましい光景を見守る俺は、差し詰め父親のような立ち位置となっていた。

 

「なんだか……こうして小さなオーフィスちゃんとイッセーさんが一緒だと、私もお母さんになったような気分です。」

「いぃぃっ……!?」

 

確かに俺も思っていたことだけど、さすがに口に出す勇気はなかった。アーシアの大胆な発言に俺が狼狽える一方、オーフィスはきょとんとした顔でアーシアを見つめているのだった。

 

「あ、アーシア……いくらなんでも冗談が……」

「なにを言っているんだ。アーシアはもう、お母さんだというのに。」

 

オーフィスがそう言葉を放った直後、和やかだったはずの部屋に緊張が走る。そして俺は、恐る恐る彼女に向って声を上げる。

 

「お、オーフィス……い、一体何を言って……」

 

問いかけようとした俺を尻目に、オーフィスはアーシアの腹部へと手を伸ばして、労わるように、慈しむように優しく擦る。そして、俺とアーシアに向けてはっきりと伝えてくるのであった。

 

「感じる。アーシアの中で育まれている新しい命を。イッセーと交わったことで創られた、新たな生命の胎動。我もあらん限りの祝福を施すとしよう。」

 

オーフィスの言葉に俺は絶句しながらも、お腹を擦られるアーシアの顔に目を向ける。すると彼女は、自らもお腹に手を当てて、いつもと変わらぬ様子で恥じらうような笑顔を浮かべるのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。