イッセーがヒロインたちと一線を越えちゃう話 作:Scorcher
アーシアの妊娠は本作の結末に大きく影響を与えます。単にボテ腹エッチを書きたいだけじゃないんです。信じてください。
次回はグレイフィアさんが再登場。ついでに弟も出てきます。戦闘回……といっていいのかどうかという内容です。
アーシアの妊娠は瞬く間に兵藤家に住む人たちへと広まり、その一報はさらに人間界や魔界、そして天界へと伝わろうとしていた。
「イッセー、私は前々から言っておいたわよね。」
兵藤家の地下室に集合したグレモリー眷属と他多数。内側が空洞となった楕円形のテーブルを囲むように各々が椅子に座り、俺はその中央に置かれた椅子で罪人のように座らされていた。
「転生悪魔同士は妊娠の可能性も高い。だからしっかりと避妊をしなさい、と。その言葉を忘れていたのかしら。」
俺の正面に座ったリアスは相当にお冠であった。それ以外では恥ずかしそうに座るアーシア、お菓子を持ち込んで一人食している小猫ちゃん、呆然としているゼノヴィア、いつも通り笑顔であり朱乃さん。ゼノヴィア以外は割といつも通りだった。
「うぅぅぅ……ま、まさかイッセーくんとアーシアさんがそこまで進んでいたなんて……!」
「こんなこと……お、教え子同士が不純異性行為をした挙句に……に、妊娠なんて……!ぶくぶくぶく……」
驚きを隠しきれないイリナ、教師として狼狽えた挙句、泡を吹いて気を失うロスヴァイセ先生。各人とも俺に対する複雑な感情は持ちあわせていたようだけど、みんなリアスのような怒気を放ってはいなかった。
「イッセー!私とセックスをした時はしっかりゴムを着けていただろ!?どうしてナマでしようと言ってくれなかったんだ!?」
「ちょっ……ゼノヴィア!今はそういう話をする場所じゃ……!」
「わたしとエッチをした時も、イッセー先輩はちゃんと避妊をしてくれました。アーシア先輩とだけ、避妊をしないでエッチをした理由はあると思います。」
頓珍漢な主張をするゼノヴィアにそれを窘めるイリナ。ゼノヴィアが点火した話題に油を注ごうとする小猫ちゃん。そして、事態はさらに悪化をしていく。
「あらあら……わたくしはイッセーくんにゴムを着けず抱いていただきましたよ。初めてはナマのイッセーくんを感じたいと言ったら、喜んで応じてくださいました。」
「ちょっ……あ、朱乃……!?あ、あなたまで何を言い出して……」
「あ、あのっ……私もその……自分からイッセーさんに……避妊をしなくていいと言って……して、いただきました。」
リアスに対してさり気なくマウント取りつつも、アーシアを擁護してくれる朱乃さん。そしてアーシア自身もまた、避妊をしなかったのは自分のせいだと俺を守ろうとしていた。
「はぁ……結局、私の言いつけをしっかり守ったのは、ゼノヴィアと小猫とした時だけ、ということかしらね、イッセー。」
「は、はい……その通りです。」
リアス、そして彼女の義理の姉であるグレイフィアさんを除けば避妊率は50%であった。しかし、その中で妊娠をしたのはアーシアだけであった。
「アーシアさんも見かけによらず大胆ですわね。わたしも、リアスよりも先にイッセーくんに孕ませてもらえると思ったのだけど……」
「朱乃っ!いい加減にしてちょうだいっ!まったくもう……眷属内だったらおめでたいことでしかないけど、対外的にはかなり面倒になっているのだから。」
アーシアが妊娠したのには相応の理由があった。俺と避妊せずにエッチをしまくったこと以外にも、彼女が俺やゼノヴィアと同じ純粋な人間からの転生悪魔であることが原因だったようだ。
一方で朱乃さんは人間と堕天使のハーフ、小猫ちゃんは人間と妖怪猫又とのハーフと、アーシアとゼノヴィアに比べて妊娠する可能性は低い出自なのが要因なのであった。
「あら、学生という身分ではあるものの、イッセーくんが子を成すことは悪いことじゃないはずよ。いずれはわたくしも、小猫ちゃんも、イッセーくんとの間に子を設けるつもりなのですから。」
「むぅっ……!」
「いぃっ……いや、お、俺は小猫ちゃんとそこまでの予定は……」
持ち込んだお菓子を咥えたまま、汚物を見るような目で俺を睨む小猫ちゃん。おいたが過ぎたことにより、当分の間はツン状態から戻ってくれそうになかった。
「ふむ……まだ膨らんでいるという感じはしないな。」
「はい。でも……もう少ししてくると、お腹は大きくなってくるみたいですよ。」
「それは楽しみだな。しかし、妊娠したと聞いて、改めてアーシアの身体を見てみると……」
席を外し、アーシアのお腹を見つめるゼノヴィア。すると彼女は何食わぬ様子でアーシアのおっぱいを背後から揉むのであった。
「ひゃぁっ!?ぜ、ゼノヴィアさんっ!?」
「やっぱり、胸が大きくなっていたんだな。他の部分の肉付きも少し良くなってきて……てっきりイッセーが揉みまくったせいかと思っていたが、これは……」
「んんぅっ……ひゃぁんっ!!も、もう……ゼノヴィアさん、くすぐったいですよぉっ……!」
「うぅぅぅ……わ、わたしも……イッセーくんとエッチをしたら、赤ちゃん……出来ちゃうのかな……?」
アーシアとゼノヴィアが乳繰り合う傍で、なぜか俺との関係を結ぶこと前提でつぶやくイリナ。無法地帯と化しつつあった円卓会議の中で、頭を抱えているのはリアスとロスヴァイセ先生だけであった。
「当面の間は普通に学生生活を送れるとは思いますけど、出産の時期が近付けばアーシアさんは休学を余儀なくされるでしょう。イッセーくん、あなたはどうするつもりですか?」
「えっ……?そ、そうですね……」
意識を取り戻したロスヴァイセ先生は、すぐに学校関係者、教え子の立場として俺に対する覚悟を問い質してくる。そんな彼女の姿に、俺は身も心も引き締まった思いで返事をする。
「アーシアが休学をするというのであれば、俺も一緒に学園を休みます。まだ、父親になるという心構えは出来てないですけど、少しでも一緒にいる時間を長く取りたいですから。」
「ふふっ……そうですか。この期に及んでというものですが、真っ当な責任の取り方だと思いますよ。」
険しくなっていた先生の表情が、俺の覚悟を聞いて柔らかなものとなる。それは一人の教師として、教え子に対する厳しさを経た安堵の笑みであった。まだ処女だけど。
「んっ……イッセーくん、いま何か失礼なことを思いませんでしか?」
「えっ!?い、いや……別にそんなことは……」
「年上なのに、まだ男と付き合ったこともないと内心バカにしているのではないですか?」
「お、思っていませんっ!そんなこと全く以て……!」
教師として接していたからなのか、ロスヴァイセ先生は俺の心をほぼ見抜いてしまっていた。
「……イッセー、ロスヴァイセにお手付きをするのは、アーシアとの関係に区切りがついてからにしなさい。」
「ちょっ……り、リアスさんっ!?私は何もイッセーくんが初めての相手がいいなどと言ったつもりは……!」
「あら?先生もイッセーくんの凄さはわたくしたちから聞いていますし、他に恋人が出来るような脈もなさそうですから、ちょうどいいのではないでしょうか。」
「うぐぅっ……!ひ、姫島さんはそんな満面の笑みで、よくもそんな酷いことを……!」
リアスからは軽く見られ、朱乃さんからは辛辣な言葉を浴びるロスヴァイセ先生。そうして彼女が最後に視線を向けたのは、未だ罪人扱いな俺の顔であった。
「い、いやぁ……俺もそこまでがっつくような男じゃないですから、安心してもらえるといいんですけど……」
「が、がっつくだなんて……!確かにイッセーくんも、根は悪くない生徒ですけど……うぅぅぅっ……!やっぱり無理ですっ!ケダモノになって襲われたりしたら耐えられる自信がありませんからぁっ!」
北欧の田舎暮らしが長く、男日照りであったロスヴァイセ先生。エロい妄想をしがちな一方で異性に対する免疫は割と低く、俺に身体を許してくれるのはもうしばらく先になりそうなのであった。