※この作品はR-18です。

イッセーがヒロインたちと一線を越えちゃう話   作:Scorcher

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サブタイは当作品に本来付ける予定の名前でした。こんな分かりやすいタイトルじゃなくて、本当もっと瀟洒なタイトルにしたかったんです。まぁ全部ウソなんですけど。

アーシア率いるトライヘキサと変態共がULをしばき倒すだけです。これにてハイスクールD×Dは完結です。ご愛読ありがとうございました。たぶんこれもウソです。

というわけで次回が最終パート。アーシアとの2人きりのエッチ、そして真のラスボスが登場します。


LIFE46:パクス・ドラコニカ

「それではお父さま、お母さま、愛理をお願いしますね。」

「ああ、気を付けてな。」

「オーフィスちゃん、イッセーとアーシアをお願いね。」

「ああ、我に任せよ。」

 

兵藤家の玄関。入り用のため家を離れることとなった俺たちグレモリー眷属。アーシアは俺との間に生まれた子、愛理を俺の両親へと任せて、オーフィスと共に出際の挨拶をしていた。

 

「おーい、アーシアー」

「あっ、はいっ……今行きますっ!」

「アーシアも、イッセーを頼むわよ。まだまだ頼りない子でしょうから。」

「ふふっ……はいっ!それじゃ、お母さん……すぐに帰ってくるから。大人しくお留守番をしていてね。」

 

俺のおふくろに抱っこされている愛理に声をかけ、アーシアは小さく一礼をするとオーフィスと一緒に先に出ていた俺のもとへやってくる。新米ママとなったアーシアと俺の新しい戦いが始まろうとしていた。

 

 

 

 

機械生命体『UL』。俺たちが住む世界とは別の世界から現れた侵略者。その別世界に存在する高次元の神が造った存在と聞いているが、その正体はよく分かっていない。

 

強力なレーザービームを放ち、あらゆる攻撃を遮断する透明なバリアを展開し、その戦闘能力はもちろん、個体数も非常に多く、俺たちが住む世界『D×D』を破壊、占領するために次元を転移して現れたのであった。

 

 

レーティングゲームのフィールド技術を応用して形成された『隔離結界領域』。俺たちはその中で異次元から現れたULの迎撃をしていた。その数はおよそ4000から5000ほど。これでも尖兵というのだから驚きだ。

 

しかし、本当に驚くだけであった。俺たちは侵略者として現れたULをこの空間へと誘い出し、完膚なきまでに叩きのめしているのであった。

 

『Longinus Smasher!!!!!!!』

 

ドライグの機械音声が響くと同時に放たれる極太の光線。それは射線軸上のULを展開したバリア諸共一気に消し飛ばしていく。隔離結界領域であるからこそ、俺の力も一切の制限なく行使することが可能であった。

 

だが、この場において俺の力は単なる一戦力に過ぎなかった。得体の知れない敵たちを蹂躙する存在たち、それは

 

「アーシアたんは、絶対に守る。」

 

黄金に輝く鱗のドラゴンがULへの群れへと突っ込み、レーザーの雨を掻い潜り、振り切りながら暴れ狂う。『おパンツドラゴン』の称号を与えられたファーヴニルは、格闘戦で敵のバリアを切り裂き、瞬く間に多くのULを噛み砕いていく。

 

「兵藤一誠!貴様如きに私が遅れを取るわけがないっ!」

 

膨大な魔力を延々と開放して、攻防一体の障壁を展開し続ける純血悪魔。

 

この戦場においてファーヴニルと並ぶ変態、ユーグリット・ルキフグス。姉であるグレイフィアさんから精神を完全破壊されたものの立ち直り、『姉上が認めた男が弱くてはダメだ。』という理論のもと、全力で俺を助けてくれる存在となっていた。

 

近い将来、グレイフィアさんの要請で王となった俺の眷属になることも考えているらしい。どうして俺がこんなシスコンの面倒を見なくちゃいけないんだ!こいつはUL以上の異物だろ!

 

「……っ!見つけました、この軍勢を指揮している敵を!オーフィスちゃん!グレードレッドさんっ!」

「任せろ、アーシア。」

「……うん。」

 

陣容の中心でドラゴンたちを指揮するアーシア。龍神オーフィスと世界の危機に手を貸してくれたグレードレッドが、アーシアの指し示す方向に突貫しようとしていた。

 

「……防御の陣、か。」

「大丈夫です。みなさんの進路は、私とこの子で切り拓きますっ!」

 

密集陣形を取って自分たちの親玉を守ろうとする大量のUL。それに対してアーシアは、自らの乗っかっている巨大な怪物、黙示録の獣トライヘキサに神器の力を送り込んで攻撃を要請する。

 

「―――――!!!!!!!」

 

俺たちには敵意を感じさせないトライヘキサの咆哮。次の瞬間、龍の頭となっていた口からは一本の青紫色の光線が密集したULへ放たれる。そしてその数秒後、光線が放たれた場所を中心に、超広範囲でとんでもない威力の爆発が発生するのであった。

 

「おわぁぁぁぁっ!!!?や、やっべぇっ……!アーシアっ!」

「すみませんイッセーさんっ、他のみなさんも大丈夫ですか!?一番弱い威力で発射をするようお願いしたんですけど……」

 

一番弱くてこれっ!?爆発が起きた地点に目を向けると、そこにはULの残骸が大量に積み上がっていた。たったの一撃で、おそらくは数千体位の敵が消し飛んでいるのであった。

 

「だが、指揮官は未だ健在のようだ。」

「ほう……面による攻撃は防がれてしまったか。」

 

オーフィスと合流したユークリッドが目を向けた先、そこには大型ULが半壊した状態で鎮座していた。多くの配下による盾と、自らが展開した防壁で、なんとかトライヘキサの一撃を耐え凌いだようであった。

 

「あいつ、アーシアたんをいじめる悪いやつ。」

「我々の世界からは……出て行ってもらうとしよう。」

 

半壊した肉体を修復させ、態勢を整えようとするULの指揮官。その周囲に残存していた敵も集結していく。しかし、既にその数は襲来時の10分の1にも満たないのであった。

 

「再生能力が厄介そうだが……こういう時は、再生のスピード以上にぶっ飛ばしまくるだけだよなぁっ!」

 

脳筋、ごり押し。圧倒的な戦闘能力を誇って襲来した機械生命体『UL』。しかし、その襲撃の尖兵たちは、異世界のドラゴンたちによって蹂躙されてしまうのであった。

 

 

 

 

『イッセー、アーシア、無事か?』

 

絶対隔離領域での戦闘が収束し、俺のもとに外界で支援に当たっていたアザゼル先生からの連絡が入る。

 

「はいっ!俺もアーシアも、他の連中も全員無事です。」

『そいつはよかった。他に何か問題は?』

「俺たちに目立った消耗はないんですが、トライヘキサの攻撃が思ったよりも強すぎて……フィールドのあちこちが壊れかけています。」

『マジかよ……!俺やサーゼクスの見立てだと、トライヘキサでも数百年は封じられる空間だったんだがな……』

 

俺たちのいる空間のULの殲滅が完了し、領域外に出現した敵の迎撃にも成功したとのことだった。そして、アザゼル先生はそのまま俺たちに新たな命令を出してくる。

 

『イッセー、お前とアーシアたちはそのままE×Eへと転移をして、UL本隊の制圧をしてくれ。』

「えぇっ!?そ、そんなことが出来るんですか!?」

『ああ。E×Eからの転移術式の解読は完了している。そいつを逆探知して、こちらからお礼参りをするという算段だ。』

 

ULの体勢が整う前にこちらから攻撃を仕掛ける。その強襲の方法として、この場いた俺やアーシアが一気に攻め込むという手段が採用されたとのことだった。

 

『まさか……あのリゼヴィムがやろうとしたことを俺たちが引き継ぐことになるなんてな。』

「ほ、本当に俺たちで行かないとダメなんですか?」

『安心しろ。隔離領域に頼れる援軍を2名ほど送った。転移手段もそいつらに伝えてあるから、気兼ねなく行ってきてくれ。』

 

いや、一応敵地へ殴り込むっていうのにフランク過ぎません?心の中でアザゼル先生にそんなツッコミをしていると、先生の言った2名の援軍が転移をしてくる。

 

「にょおぉぉぉぉぉぉっ!!!!!イッセーちんひさしぶりだにょぉっ!」

「いぃぃっ!?み、ミルたん!?」

 

特殊な魔方陣で転移してきたのは、魔法少女のコスプレをした筋骨隆々な漢女のミルたん。そして、どことなく不機嫌そうな様子のヴァーリだった。

 

「お前やアーシア・アルジェント、それからオーフィスに手を貸すことは構わん。しかし、どうしてこの男が一緒なのだ。」

「いや、どうしてだなんて……俺に聞かれても。」

 

クリフォトとの戦いでも多くの戦果を上げたヴァーリ。援軍としては申し分なかった一方で、その隣にいるのが猫耳を付けたゴリゴリマッチョの魔法少女であることに、こいつは相当精神ダメージを追っているようであった。

 

「あっ!ヴァーリさん、ミルたんさん、お久しぶりです!」

「んにょわぁぁぁぁ!!!アーシアたんもぉっ、お久しぶりだにぃっ!」

 

トライヘキサの上から呑気な声を上げ、転移してきた2人に挨拶をするアーシア。手を振る彼女の元にミルたんが地面を蹴り上げて飛んでいく一方、ヴァーリは何かを思うようにアーシアを見つめる。

 

「ん?どうしたんだヴァーリ?」

「……いや、彼女もずいぶんと変わったと思っただけだ。」

「アーシアが……変わった?」

 

少しだけ笑みを浮かべているようなヴァーリに、俺はもう一度問いかける。

 

「初めて会った時はもっと大人しくて、お前の陰に隠れているような子だったからな。悪い言い方してしまえば、かなり臆病だったのだが……ずいぶんと逞しく、強くなったようだ。」

「そう……だな。とんでもない力を持つことになっちまったけど、それを全然気にしたりもしないからな。」

 

ヴァーリの言う通りだった。もしかするとアーシアは、俺やヴァーリを遥かに上回る過酷な運命を背負ったことになるのかもしれない。龍を引き付ける体質。それは頼もしくもある一方で、アーシアの身をこれからも危険に晒してしまうかもしれない。だからこそ俺は、これまで以上にアーシアに寄り添い、誰よりも大切すると心に誓うのであった。

 

「それから、子を産んだことでずいぶんと肉付きもよくなったようだな。」

「は?ヴァーリ……一体何を言って……」

「まぁ、赤龍帝であるお前にはリアス・グレモリーの乳が一番かもしれないが、アーシア・アルジェントの尻はこの世でもっと理想的な安産タイプの尻をしていると俺は……」

「ヴァーリてめぇっ!一体アーシアをどんな風に見てやがるんだっ!?」

 

ミルたんと一緒に転移をして心が病んだのか、なぜかアーシアのお尻を熱く語ろうとするヴァーリ。乳龍帝ドライグ、おパンツドラゴンファーヴニルに続き、ケツ龍皇アルビオンが本当に誕生しそうな事態に、俺はヴァーリとの臨戦態勢を取る。

 

「俺のアーシアをこれ以上汚すんじゃねぇっ!」

「汚してなどいない。俺は彼女の尻がこの世で最も崇高な存在だと認識しているだけだ。」

 

やはりニ天龍とは相容れない存在なのだと俺は思った。この世で一番崇高なのはリアスのおっぱいだ。アーシアの尻は確かに良い。だが一番なのは尻じゃなくておっぱいだ。

 

「ちょっ、ちょっとぉっ!イッセーさんもヴァーリさんも何をしているんですか!?ミルたんさん、お二人を止めに行ってもらえますか!?」

「にょぉぉぉぉぉぉ!!!!イッセーちんもヴァーリちんもっ、ケンカはめぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」

 

ULとの決着をつける前に、俺はヴァーリとの雌雄を決すことにした。こいつだけは、誰に何と言われようが譲れねぇ。

 

「うおぉぉぉぉぉぉっ!!!!覚悟しろヴァーリぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!」

「兵藤一誠!やはりお前とは永遠に分かり合えないようだなっ!」

 

乳か尻か。赤が勝つか、白が勝つか。ついにその瞬間が訪れるのであった。

 

 

 

 

その後、俺とヴァーリはミルたんの介入を受け、魔法少女ステッキによる魔法攻撃(物理)で無力化された。そして、ひとまずは休戦協定を結ぶと、予定通りUL本隊が存在するE×Eへと転移して無事お礼参りを完了したのであった。

 

「ヴァーリ!お前との決着はいつか必ずつけるからな!」

「当然だ。異世界の脅威がなくなった以上、これからは長い戦いになりそうだがな。」

 

俺たちが住む世界であるD×D、そして俺やアーシアによって制圧されたE×Eの世界。そのいずれもがドラゴンによって平穏がもたらされる状態となる。

 

「アーシア、トライヘキサはどういう状態なんだ?」

「はい。ULのみなさんを相手に一生懸命戦ってくれましたから、しばらくはお休みをしたいみたいです。」

「しばらくっていうのは……悪魔としても膨大な時間になるのか?」

「いえ……力が必要になれば、いつでも目を覚ましてくれるそうです。自分が寝ている間は、先に時空の狭間へと帰ったグレートレッドさんに力を貸してもらえばいいとも言っていました。」

 

グレートレッドにトライヘキサ、そして龍神オーフィス。そのいずれの存在も、まるで友人か言葉の通じるペットのようにアーシアは接していた。ドラゴンによって平和となった世界で、アーシアはそのドラゴンを統べる存在に君臨する。

 

「もはやアーシア・アルジェントは神に等しい存在……いや、あらゆる神話体系の神より上の存在となったんだ。そんな彼女の尻こそが至上であることは、既に証明されたに等しい……」

「ヴァーリ、本当に大丈夫か?」

 

ヴァーリに自らの尻を崇拝され、恥ずかしがりつつも困惑した様子のアーシア。さらに厄介となっていたのが、そのアーシアの尻を包み込むパンティーを集めていたファーヴニルは、ヴァーリの意見に賛同していることであった。

 

「アーシアたんのお尻は良い。そのお尻を隠すためのおパンツは、もっと良い。」

 

そんな変態ドラゴン2体を前に俺たちに味方をしてくれたのが、グレートレッドへの敵意を完全に失ったオーフィス、さらにはミルたんとシスコン拗らせ野郎のユークリッドだった。

 

「ヴァーリちんもファーヴニルちんもぉ……アーシアたんを困らせるのはめっ、だにょ。」

「白龍皇などに後れを取ってはならんぞ。貴様には白に打ち勝つ赤として君臨してもらわねば困る。それが姉上が惚れたお前の宿命なのだからなっ!」

「安心しろイッセー。お前もアーシアも、アーシアの尻も。我が守ってみせよう。お前たちの父と母に頼まれたからな。」

「あ、ああ……頼もしい限りだよ。」

 

ドラゴンたち(と異物2名)によってもたらされた恒久平和、『パクス・ドラコニカ』。しかし、何かがおかしい。本当に俺を含めたこんなやつらが平和の礎になって良いのだろうか。俺がそんな疑問を抱いたまま、龍を統べるアーシアは平和の象徴である女神へと君臨していくのであった。

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