セッ○スしか娯楽がない! 作:性戦の別府
そこら辺を考えて創作しようとした場合、話がまったく進まなくなるうえに、最悪エターになるからね!
話はティルテュ達がユリウスの部屋へ入る前まで戻る。
時刻は深夜。いま屋敷のなかで起きているのはティルテュ、ティニー、そしてユリウスの三人のみ。
ティルテュとティニーの母娘は階段をのぼり三階へ向かっている。二人の目的地は三階にあるユリウスの部屋だ。
三階到着後、一度立ち止まる。ティルテュは娘の手をとり、再度確認を行った。
「ティニー。分かってますね?」
「はい、お母様…」
今日の昼、ユリウスが二人に対し“賭け”を提案した。賭けの内容は『今日から一ヶ月間、ユリウスとティルテュがティニーの目の前でセックスすること』というもの。
母娘に課せられたルールは、ティニーは二人のセックスを最後まで見続けること。いかなる理由があろうともティニーはセックス中の二人に手を出してはいけないこと。
一ヶ月間このルールが守られたならば、ユリウスはティニーには手を出さないと約束した。
そのルールを聞いた時、ティルテュは「やられた」と思った。ルールを破らせることなど簡単だ。ルール上、ティニーは近くで二人のセックスを見る必要がある。その彼女の前でティルテュを痛め付けるようなセックスをした場合どうなるか。……まず間違いなく止めに入るだろう。ティニーは優しい子だから必ずそうする。
敗北を確信するには充分すぎた。しかしルールの変更を申し出ることは憚られた。本当ならこういった慈悲──賭けですら許されない立場に二人はいる。故にこれ以上を求めるのは無理だった。
その考えが変わったのはユリウスがティニーへと賭けの内容を説明している時だ。
ちょっと待て、どうして賭けを提案した? そんなことをしなくても後ろ楯はおろか味方すらいないわたし達にユリウスから逃れる術はない。最初からわたし達母娘は彼のモノなのだ。なのにわたし達を手に入れるために賭けを提案するというのはおかしいではないか。
一度疑問を抱いてしまったら、以前はまったく気にしていなかったことが気になり始めてくる。例えば初めて出会ったあの城の地下室───
◆ ◇ ◆
アルスター城 地下室。
あの日、この地下室でティルテュは新しい飼い主となる少年ユリウスと出会った。
ティルテュは出会って早々、着ていた衣服を脱ぎ捨て全裸となり、己のすべてを晒しだす。その肌は鞭による切り傷や、タバコを押し付けられて作られた火傷痕といった、生涯消すことが出来ない傷がいくつも存在していた。
ティルテュは言った。こんな醜く穢れた女をあなたは飼うおつもりですか?
ユリウスは応えた。貴女は醜くないし穢れてもいないよ。
年齢が娘と同じぐらいの少年からまっすぐにそう言われ、ティルテュは思わず固まってしまう。
それを好機と捉えたのか、ユリウスは彼女へとスッと近付き───唇を奪った。
「えっ!?」
「はぁぁぁ……経産婦とは思えないエッチな身体だぁ……」
舌なめずりをしながら離れていく。少年の目は完全に欲情した男の目そのもの。
その後地下室の別の部屋にいた娘ティニーと合流したのだが、少年は娘に対してもまったく同じ目を向けていた。
この少年もヒルダがわたしをなぶるために用意した男達と同じなのか。最初はそう思った。
少年───グランベル帝国の皇子ユリウスに引き取られてから一週間。
ティルテュ達母娘は何事もなく穏やかな日常を過ごしていた。そう、何事もなく、だ。
暴力を振るわれるわけでもなく、性欲をぶつけられるわけでもなく。ただただ穏やかに過ぎ去っていく平和な日々。
娘と、ティニーとこんなにも平和に暮らせたのはどれぐらい振りになるのか。一緒に食事、一緒に近くの森を散歩、さらには教師として魔法の教育なんてこともして……。
奴隷として飼われたはずなのに、多くの自由をユリウスはあたえてくれた。何度か食事を共にする機会があり、その時はやはり性的な目で母娘を見ていたのだが、しかし決して二人が傷つくような何かをするわけでもなく……。
そして例の賭けだ。あの賭けの内容を客観的な視点でみて彼女は思った。彼と出会ってから僅か一週間。その一週間でなんとなく分かったのだ。性欲の対象として見られてはいるが、決してひどいことはしないだろう。少なくとも彼女を拷問したヒルダや、なぶるために連れてこられたあの荒くれ者達とは違う。ティルテュはそう思うようになった。
賭けのルールの説明後、ユリウスは二人に「そこで話し合いをするといい」と個室を貸しあたえた。二人きりになった部屋の中で、ティルテュはこれまで隠していた秘密をティニーに打ち明ける。あの城の地下室でされてきたことと、その結果作られた数々の消えない傷を。
最初に想像していた通りに、ティニーは「わたしなんかを守るためにお母様はこんなにも傷付いてしまった!」と泣き叫び、自らを責めた。ティルテュは「それは違うわ。あなたはなにも悪くない」とティニーの涙がおさまるまで優しく抱き締める。
なんとか落ち着かせたあと、ティルテュは自身が感じたユリウスへの印象と、提案された賭け……慈悲の狙いについて話し始めた───
◆ ◇ ◆
そして時は戻り現在───ユリウスの私室。
ティニーは恥ずかしさのあまり全身を真っ赤に染め上げながらも、ベッドの上で行われている“賭け”から目をそらすことなくジッと見つめている。
「あっ…い、いけません…そんな、汚いところを…」
「あなたに汚いところなんてないさ。その証拠に見なよ、ボクのコレを。痛くなるぐらいギンッギンに勃起しているだろう?」
「し、知りません……!」
初々しいなぁ、と笑いながら愛撫を再開するユリウス。首、胸、脚、そして膣……彼はティルテュのありとあらゆる場所を舌でなめあげていった。それをすべて見て、ティニーは確信した。お母様が言っていたのは正しかったと。
(ゆ、ユリウス様はへ、へんた…。い、いえ女の子が大好きな、性欲旺盛な男の子だとお母様は言ってた。だからユリウス様とのセック、せっ、…性行為には、暴力的なものはないとも言ってた)
ティニーという少女は年齢の割には賢いところがある。自分達の立場、それを察せるぐらいには。
だからこそ始まった“賭け”を見て、母ティルテュの予想は正しかったのだと認識し始めた。
───ユリウス様は親子ほどの年齢が離れたわたしやあなたを性の対象として見ている。それは間違いのない事実。
───だけど慈悲深い御方でもあるの。わたしとあなたがこの屋敷の中と周辺を自由に動く権利をあたえてくれたのがその証拠。
───そして“賭け”について。あれはねティニー、あなたを自由にするためのものだとわたしは思うの。
母ティルテュは懇願した。娘は、ティニーだけは許してくれと。奴隷という立場から解放してくれと。その懇願に対するユリウスの答えが“賭け”の提案だ。
ユリウスが慈悲を何一つ持たない人間であるならば、このような“賭け”など提案しない。
だからこそたどり着いた結論。ユリウスという少年は回りくどいが、とても慈悲深い御方である───
「へっへっへっ…! 乳首もクリもビンビンだな奥さんよぉ…!」
「い、いや…! 言わないで…!」
「初めて出会った時も、この屋敷に連れてきた時も、そしてついさっきもキミは自分は穢れたオンナと言っていたな? だったらボクのこの舌でその穢れをぜ~んぶなめとってあげるよぉ!」
……ユリウスという少年はとても慈悲深い御方───
「ジュル! ジュルルルル!!」
「だめ、ダメぇ! そんな汚いところ…!!」
慈悲深い……
「ぷはあ~! ティルテュのマンジュースは最高に美味しいなぁ!」
「言わないでって言ってるでしょバカぁ!」
………………ただのヘンタイだこれぇ!!