セッ○スしか娯楽がない! 作:性戦の別府
二十一日目の夜。
ティルテュとティニー、二人の未来を賭けた“賭けセックス”が始まって二十日が過ぎた。今日を含めてあと十日耐えれば母娘の勝利となる。しかし……
「ご主人様……」
「うん? 二人ともいきなりどうしたんだい?」
部屋に入ってきたユリウスを母娘は従者のように腰を曲げて迎える。
セックスの最中でもないのに“ご主人様”と呼ぶ二人を見てユリウスは「いよいよ来たか」と心を弾ませた。
「ご主人様、本日もよろしくお願いいたします」
「お、お召し物をお預かりします!」
「……ふーん? 二人とも、今日もよろしくね」
母ははにかみながら、娘は頬を少しだけ赤く染めながらユリウスの衣服を脱がしにかかる。ユリウスは特に抵抗もせず流れに身を任せた。
一分もかからずに“主”は全裸となった。その全身を真正面から見たティルテュ達はゴクリと息を飲み込む。ありていな言葉になるが、ユリウスの身体は実に男らしい、鍛えぬかれた肉体だった。
転生者として覚醒した半年前からユリウスの肉体は急成長してきた。筋肉は一回りほど膨れ上がり、身長は実に10センチも伸びている。
今から二ヶ月前、ユリウスが健康になったと知った父アルヴィスは専属の教師を用意した。そしてその日から午前中は帝都バーハラで訓練または勉強、午後は自宅として利用している現在の屋敷で過ごすという生活を送るようになる。ユリウスの成長は凄まじく、あっという間に職業軍人レベルの強さまで育った。
もちろんたった二ヶ月でそこまで強くなれるはずがない。だからユリウスは「転生特典は成長チートの可能性が高い」と予想した。もっともそれを知らないアルヴィスや教師は彼の成長の早さに驚き喜んでいたが。
娘の将来のことでいっぱいいっぱいだったティルテュは、ユリウスの逞しい肉体にまったく気付いていなかった。何度もその腕で抱かれてきたのに、何度もその胸の中で眠りに落ちたのに、彼女は気付かなかった。意識すらしていなかった。
ティニーも同じく気付いていなかった。ユリウスと母ティルテュのセックスを間近で見続けていたというのに。自分自身も何度もセックスしてきたというのに。
二人ともそれを意識出来る精神的余裕が無かった。だから今更気付いたのだ。
全裸になったユリウスはそのままベッドに腰掛ける。ティルテュ達は一度顔を見合わせて頷いた後、あの時のようにユリウスの前でひざまずいた。
「ユリウス様、少しだけお時間をいただきたく」
「なにか話したいことがあるんだろう? 二人の雰囲気でわかるよ」
「ありがとうございます。……ティニー」
「は、はいっ」
ひざまずいた二人の口から出てくる言葉。それはユリウスが予想していた通りのものだった───
◆ ◇ ◆
「こう……んちゅ……やるのよ」
「れろっ……こうですか?」
「そう、上手ねティニー」
女が手本を見せる。それを見て少女が口と舌を動かす。
いま、ティルテュとティニーは“ご主人様”であるユリウスに口奉仕を行っている。
「ご主人様、どうですか……?」
「最高だよティニー。すぐにでもイってしまいそうだ」
頭を撫でながら答えるユリウスに、ティニーは目を細めながら悦ぶ。
ティルテュは娘に口奉仕を任せ、ユリウスの隣に座りなおした。
「ご主人様、失礼します」
「ん? ぉ、おぉぉ……!」
彼女の舌がレロォ…と音をたててユリウスの首を撫でる。そしてそのまま頬、口、耳と順番に愛撫していく。以前彼がティルテュの全身を舌で愛撫したように。
全身愛撫、それは想像していた以上の興奮をユリウスに与えた。ティルテュの舌が自身の胸板をナメ始めてからそれは頂点に達し、本日一度目の絶頂を迎える。
ビュクッ! ビュルルッ!
初めての口奉仕にも関わらず、ティニーは“主”の射精を零すことなく口の中で受け止めた。
彼女は何度も見てきた。この一ヶ月、母の口奉仕をとても近くで何度も見続けてきた。だから分かったのだ。“主”の絶頂を迎える、その前兆が。だからこそ受け止めることが出来た。
「ンック……ンン……」
「ああ……ティニー……」
頬を赤く染めながら主の精子を飲み込む娘。それを羨ましそうに見つめる母。
二人を見てユリウスは「二人は完全に堕ちたな」と確信する。
同時に狙い通りに事が運んだとほくそ笑んだ。
ユリウスの狙い。それは“妥協”だ。あるいはそれは“諦め”と言った方が良いのかもしれない。
ティルテュはヒルダの下で地獄としか表現出来ない環境で生きていた。彼女が耐えられたのは娘、ティニーが居たから。娘にヒルダの魔の手を伸ばさせないためにティルテュはずっと耐えてきた。
彼女にとって娘はもはや自分のすべてだった。愛した夫は生死不明、もう一人の子供である長男とも離れ離れ。彼女に残されたのは娘だけだった。その娘を守るためならばティルテュはどんな地獄だって耐えられた。
ユリウスにとって彼女はこの上ない教材だった。
娘のために地獄の日々を耐え抜いたティルテュを堕とすことが出来たのならば、その手法は他の“原作キャラ”にも通用する。彼はそう考えた。
ユリウスには“原作キャラハーレム”という野望がある。その原作キャラはティルテュを見ると分かるように、非常に強い意志を、高潔な意思を持っている。普通の手段ではハーレムなど不可能だ。そしてこういった人物が相手の場合“暗黒魔法による支配”は悪手。魔法の力に耐え、支配を跳ね返してしまう可能性があるからだ。魔力を大量に注ぎ込めば支配が可能だが、その場合高い確率で相手の精神が壊れる。それでは何の意味もない。今は亡き大司教のように魔力の繊細なコントロールが出来れば話は別になるのだが、彼はまだその域に達していなかった。
ユリウスがハーレムを構築するためには、まずその意思の強さをどうにかする必要がある。それも暗黒魔法による洗脳という手段を除いて。故にその経験を積むのにティルテュという女は絶好の相手と言えた。
原作から得られる知識。実際に調査し、対話して得られた情報。そこから見ることが出来るティルテュという女性の実像。
それは“鋼のように固く強い意志を持つ母”であった。
娘を守るためならばどんな仕打ちも受け入れる。それがこの世界、この時代に生きるティルテュである。
娘の未来さえ約束したならば、性奴隷になれという命令すら喜んで受け入れるだろう。
ユリウスは「原作キャラはこうでなくちゃ」とほくそ笑んだ。そしてそれを理解してしまえばやりようはある。そう、それこそが“妥協”だ。
ユリウスの支配下に入ることを受け入れる。いや、むしろ母娘諸共そうなった方が娘の未来は守れるだろう。そう思わせるのが彼の狙いだった。
フリージに、ヒルダに囚われていた時にされた数々の拷問とレ〇プ。ユリウスに保護されてからの甘く激しいセックス。その待遇の差だけでティルテュは“妥協”する可能性が高かった。
そして娘であるティニー。彼女は母ティルテュとユリウスのセックスを間近で見た結果、性に目覚めてしまう。
ティルテュがセックスで苦痛の表情を浮かべていたら、苦しいのを我慢しているようであればまた違った反応になっただろう。しかし実際に見たのは与えられる快楽に我を忘れ、悶える姿。母の乱れに乱れるその姿に、ティニーは性的興奮を覚えてしまった。
彼女がそこまで深みにハマった原因、それはユリウスの“性魔法”だ。彼はティルテュとセックスをする傍らに、ティニーに性魔法を浸透させていった。
性魔法で性的興奮を高められ、目の前で激しく乱れるセックスを見続けたらどうなるか。その答えはティニーがユリウスの寝込みを襲うという形で現れた。賭けセックス期間中ティニーはユリウスに手を出してはいけないというルールは破られた。
事実を知ったティルテュは諦めに等しい感情をもって妥協を模索する。そして彼女が出した答えが───敗北を認め、ユリウスの性奴隷になることだ。
もちろんこれには打算があった。ユリウスは女性が大好きな色狂いである。その食指は同年代のティニーだけではなく、親子ほど年齢の離れたティルテュにまで伸びていた。ここが付け込む隙だとティルテュは睨んだ。
賭けの敗北によってではなく自らの意思によって性奴隷へと堕ちる。それがユリウスに対し一番印象が良く、そしてティルテュ達が望む未来へと続く選択肢だと彼女は思ったのだ。
すべてがユリウスの想定通りだった。
暖かい食事と寝床。許された母娘の時間。性魔法による気持ちの良いセックス。
環境や状況を整えることによってティルテュの思考を狭め、ユリウスが望む結論へ到達するように誘導する。これはその結果である。
狙った相手を望んだ結果へと誘導する。それが見事に叶った今、ユリウスは大きな喜びと共に確かな成長を感じ取った。
◆ ◇ ◆
「うっ♡ うっ♡ ふぅ♡」
「ユリウス様♡ ご主人様♡」
対面座位の状態で懸命に腰を動かすティニーと、貪るようにキスを繰り返すティルテュ。
ユリウスは時々腰を上下に動かしたり、舌を絡めたりしながら二人を悦ばせていた。
射精はすでに三回ほどしている。ティニーが腰を動かすたびに膣内から音が響き、精子が零れてくる。ティルテュは羨ましそうにそれを見ながら、しかし「次はわたしが」と言うことが出来なかった。ユリウスはそんな彼女を慰めるようにキスと愛撫を繰り返す。
「はっ! はっ…はっ…♡」
二人のキスを見つめながら腰を動かしていたティニーが、突然ビンッと弓なりに上体を反らす。同時に膣内がグニュリと動き、イチモツに強い快感を与えてくる。
「んっ、イくよティニー」
「はっ、はっ───はぁぁぁ♡」
耐えきれず、四度目の射精。放たれた精子は膣内を奥まで満たし、軽く絶頂しながら少女はその感覚に浸る。
ティニーは寄りかかった胸板から顔をあげ、潤んだ瞳で“ご主人様”を見つめる。彼女が何を求めているのか、ユリウスにはすぐに分かった。
「ティニー」
「んっ……」
三人でセックスを始める前、ティニーはこんなことを言った。私もお母様のように愛して欲しい───と。
少女にとって二人のセックスは愛情表現の完成形に見えた。だからこその懇願。
ユリウスはその願いを受け入れた。そしてそれはいま叶う。
互いの唇を重ねると、間髪入れずにティニーが舌を絡ませてくる。ユリウスは敢えて抵抗せずにそれを受け入れた。
ティニーの願いは、端的に言ってしまうと「キスをしながらセックス」だ。それを実行するためにユリウスは対面座位から正常位へと体位を変えていく。
体位を入れかえた後、ユリウスは───
ズンッ!
───と、腰を思い切り打ち付ける。
「お母様と同じように、だったね」
「かっ、おっ」
たった一度、勢い良く腰を打ち付けただけでやってきた未知の、そして強すぎる快楽。
さすがに耐えきれなかったのか、ティニーは助けを求めるように右手を伸ばす。
その手をユリウスは優しく握り……
「君の望み通りに愛してあげよう。……ここからが本番だ」
凶悪すぎる快楽をもって、その答えとした。
「はおっ♡ お゙ぉ゙ぉ゙っ♡」
「はっはっはっ、ティニーはイったら潮を吹くタイプか。いいぞ、もっとイっちゃえ!」
「んんっ! ん゙ーーー!」
「ダメだよ喘ぎ声を我慢しちゃ。さぁ声を出して」
「イく! イく!! イ゙ぎま゙ずぅ゙ぅ゙ぅ゙!!!」
「ティニー、ボクが何回キミの中でイったかわかるかい?」
「ごめ゙ん゙な゙ざい゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙! わ゙がら゙な゙い゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙!」
「九回だよ九回。そしてこれで───十回目!」
「ダメ! イく! またイく───あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!」
ティニーとの“本日の”セックスは終わった。
今の彼女は汗と精液でドロドロになっている。事情を知らない者がこれを見れば輪姦被害者Aにしか見えないだろう。
ユリウスは少女の身体を軽く拭いた後、近くのソファーへと運ぶ。そして……
「さあティルテュ。これからが本番だ」
「……はい♡」
主と娘のセックスを見てすっかり発情してしまったティルテュとのセックスが始まった───
◆ ◇ ◆
グラン暦772年 春。
その日グランベル帝国から一つの発表がされた。
帝国直轄領である旧アグストリア連合国、そこの国主としてユリウス皇子を派遣するというものだ。
帝国の発表では「次代の皇帝として国家運営を学ぶための派遣」となっている。
これに平民、貴族問わず多くの人々が揺れた。
ある者は「皇帝陛下は皇子殿下に大きな期待をしているんだ!」と捉え。
ある者は「帝国の皇子が来る! これはチャンスだ!」と捉え。
またある者は「アグストリアを本格的に吸収しに動いたか!」と捉えた。
ユリウスがこの地へと来ることによって、世界は大きく動き始めることになる……。
アグストリアで真っ先に思い浮かべる♀キャラといったら彼女しかいねーよなぁ!?