※この作品はR-18です。

セッ○スしか娯楽がない!   作:性戦の別府

9 / 13
一ヶ月以上エタらせてたので初投稿です


其の二

 グラン暦772年 春 グランベル帝国直轄領アグスティ

 

 

 

 周囲を厳重に警備されているアグスティ城の奥まった場所にある、今は死したアグスティ王の私室。現在そこはユリウスの部屋として扱われていた。

 

「……アグストリア解放軍は無事に“マザー”を救出したと。セイラム君は上手くやってくれたようだ」

 

「んっ…んっ…」

 

 その私室でユリウスは“銀髪の少女”と座位セックスしつつ、届いた報告書を流し読みする。セイラム、それは数ヶ月前にこの少女と共にユリウスのもとへ現れた少年の名だ。

 

 あの日、少女は自らの異能“人の心を聞く能力”を使いユリウスの心を覗こうとした。そのことを不快に思ったユリウスは少女の意識を奪い、身柄を拘束。セイラムはユリウスを止めようと動くも、彼もまた暗黒魔法によって拘束された。

 拘束されたセイラムは記憶を改ざんされ、ユリウスの手駒へ作り替えられた。セイラムは他国にいるであろう“獲物”を調べさせるのに丁度良い駒になると思ったのだ。

 そして少女の方は長い時間をかけてじっくりと調教され───屈服した。

 

 報告書である羊皮紙へ視線を落とし続けていることにイラついたのか、少女はユリウスの首に腕を回し強引に口を奪う。

 

「んふ、んん……!」

 

「強引だね、サラ」

 

「いまはっ、そんなものじゃなくてっ、あたしを見てください……!」

 

 

 

 少女───サラは抗議の声をあげながら腰を動かし続ける。

 

 サラ。美しい銀の髪を持つその少女はあの大司教マンフロイの孫娘である。

 

 艶やかな声と共に腰を上下に動かし続けるサラを見て、ユリウスは“十二魔将化”が上手くいったとほくそ笑んだ。

 

 十二魔将。それは死者に暗黒魔法をかけて作られる戦闘用の傀儡人形。戦闘能力は生前を遥かに上回り、かの十二聖戦士に匹敵するレベルとなる。サラはユリウスの手によってその十二魔将に作り替えられた。

 

 もっとも、彼女は死んではいない。サラは生きたまま十二魔将化している。

 

 十二魔将としてのチカラを持ちつつ人間としての自我を保つ。新十二魔将───それがいまのサラだ。

 

 彼女はまだ幼い。なんとあのティニーよりも年下だ。そして年齢相応に身体は小柄である。本来なら成人男性よりも一回り太く大きいユリウスのイチモツを受け入れることなど出来ない。

 

 しかしその身体を十二魔将化させた場合話は別となる。今のサラは見た目は幼い少女のままで身体の頑強さは職業軍人のそれを超えている。故にユリウスのイチモツを受け入れることが出来るのだ。

 

「ん♡ んんんっ♡」

「おぉ~……そろそろイきそう」

「あたしも、あたしもイき───んんんんん♡」

 

 サラの絶頂と同時に膣内がギュッと締まり、射精を誘発する。ユリウスはその快感と誘惑に抗うことなく放出、精液を少女の膣内へ注ぎ込んだ。 

 

「んぅ♡ んぅ♡」

 

 サラは両腕をユリウスの背中に回し、自らの唇を噛みしめながら耐える。セックスがあまりにも気持ち良すぎて意識が落ちる寸前だった。

 少女の呼吸がある程度整ったあと、ユリウスは少女へと唇を重ね、貪り始める。

 サラは恍惚とした表情でそのキスを受け入れた───

 

 頬を染めながら腰を振る少女を見てユリウスは思う。マンフロイは良い土産を残してくれた。やはり原作キャラとのセックスは気持ち良い。

 サラは外伝作品『トラキア776』という作品に味方として登場したキャラクターだ。祖父は信じられないことにあのマンフロイである。

 ユリウスは彼女の存在を知っていた。外伝は未プレイだが、そういうキャラクターがいることだけは知っていた。当然、彼女の異能についても知っている。だから自らの前に現れた時に拘束し、強引に堕としたのだ。この少女が持つ“他人の心を聞く異能”はユリウスの野望に大いに役立ってくれることだろう。

 

 例のアグストリア解放軍への対応も順調に進んでいる。軍の規模、拠点の位置、協力をしている商人達。そのすべてをユリウス陣営は把握していた。手駒として部下に加えた男、セイラムの調査によって。

 セイラムは優秀だった。ユリウスから“とある許可”を得たことでここまで完璧に情報を揃えることが出来たのだ。

 その許可とは“マザー”と呼ばれている女性───ラケシスの情報を解放軍に教えること。たったそれだけ。

 効果は覿面(てきめん)だった。彼らはその情報を持ち込んだセイラムを疑いもせずに受け入れ、即座に動き始めたのである。少し前にユリウス皇子が国主としてアグスティへ赴任するという話が広まっていたこともあって、皇子が到着する前にラケシスを救出したかった。

 解放軍のその動きはさすがに想定外だった。故にセイラムは怪しまれることを覚悟の上で単独行動、ラケシスが監禁されている砦にいた少年・少女達を確保し別の場所へ移送した。この少年達は未来のロプト教団信徒、あるいは生贄候補だった。

 ユリウスはセイラムの働きに喝采を送りたかった。解放軍が監禁されている少年達を発見した場合、最悪ロプト教団まで辿り着かれる可能性がある。彼はその可能性を摘み取ってくれた。その働きはまさしく忠臣だ。

 

 解放軍はラケシス(マザー)の救出に成功する。そして彼らは彼女をシンボルにアグストリア奪還へと動き出すだろう。

 この国に住む民の多くがグランベルからの独立を望んでいる。故に今なお慕われている獅子王エルトシャンの妹であるラケシスが表舞台に立てば、国民は確実に解放軍へ味方するだろう。

 しかし本格的に動くには時間が必要だった。独立を勝ち取るにはどうしても軍事力が必要であり、彼らはまだそれを用意出来ていなかったのである。

 

 これは明確な隙だ。それも原作知識を持つユリウスにとっては。

 

 彼らが獅子王エルトシャンの妹(ラケシス)を独立のシンボルにするというのならば、こちらもそれに対抗出来るシンボルを用意すればいい。

 そう。獅(・)子(・)王(・)の(・)息(・)子(・)をユリウスの陣営に迎えれば良いのだ───

 

 

 

◆ ◇ ◆

 

 

 

 グラン暦772年 春 旧アグストリア諸国連合 オーガヒル砦

 

 オーガヒル砦。アグストリア北部にあるその砦は、かつては海賊達の拠点だった。現在はアグストリア解放軍が利用している。そこに彼女は───ラケシスは居た。

 いま彼女は多くの資料に目を通している。それは帝国統治下におけるアグストリアの状況を事細かく記された資料だった。

 彼らのやり方はとても上手かった。圧政はせず、さりとて軽くはない統治。徴収する税は『不満に感じる程度には重いが、反抗するほどではない』といったレベルで抑えられている。

 こんな状況では軍を決起し独立を目指すなど到底不可能だ。民がまず協力してくれない。民の協力無くしては独立に向けて動くことなど到底出来ない。

 独立を目指す場合、間に必ず戦争が挟まる。そして戦争をするためには大義が必須。この場合の大義とは『民の意思』だ。多くの民が独立を求めることが必要不可欠なのだ。

 その大義を得るシンボルを解放軍は手に入れた。獅子王の妹ラケシス───彼女が居れば話は変わる。民は惜しみなく協力を申し出て、共に独立を目指してくれるだろう。

 

「……武器、食料は商人達の協力で集まりつつある。人材は……最低でも半年の訓練は必要と」

 

 アグストリア解放軍にラケシスが加わった。その情報は裏で広がりつつある。志願兵は加速度的に増え、商人達も帝国から解放軍へ寝返る者が多い。

 戦力は整いつつある。独立戦争への目途も付いた。あとはその時期が来るだけだ───彼らはその事実に沸き立っている。

 

 ラケシスだけは違った。彼女は半年後自分たちが起こすであろう独立戦争、それに敗北し全滅するという確信があった。

 何故なら彼女は知っているからだ。グランベルの強さを。皇帝アルヴィスの恐ろしさを。

 今から12年前のあの日。バーハラの地にて彼女は見た。彼はあ(・)の(・)シグルド公子と戦い、勝利した。もっともその戦いはシグルド公子が一人だけだったのに対し、アルヴィス卿は……。

 ふるふると頭を振る。ラケシスにとってあの光景はトラウマの一つとして刻まれている。出来れば思い出したくはなかった。

 

「……アルヴィス皇帝も恐ろしいけれど。それよりも問題は……」

 

 小さな木箱を開け、その中に保管されていた二枚の手紙を取り出す。その手紙はかつての戦友から送られてきたものだった。

 一枚は“シレジアの王”レヴィン。そしてもう一枚は───

 

「レヴィン王子……いえ、レヴィン王が生きていたことにも驚きだけど。あなたも無事だったのね……シルヴィア」

 

 旧アグストリア諸国連合内で起こった内乱の際シグルド軍に加入した“ダンサー”シルヴィア。それがもう一枚の手紙の差し出し主だった。

 両者の手紙には決して無視することが出来ない共通点が存在している。それは……

 

「……ユリウス皇子が……ロプトウスの継承者………」

 

 二人がどのようにしてその事実へ至ったのかは分からない。しかし手紙にはそのように書かれていた。

 この事実を公表すれば、あるいは交渉の武器にすれば。間違いなくアグストリアの独立は成るだろう。しかしそれをやってしまえば最後、必ずどこからか情報は洩れる。ユリウス皇子があのロプト皇帝の血を受け継ぐ者であるという事実が。そして帝国は割れるだろう。いや、最悪崩壊まで進むことも考えられる。この大陸においてロプト皇帝の血は、ロプトウスの後継者とはそういうものなのだ。

 

「……出来ない……出来るはずがない………」

 

 ラケシスはそれだけは避けたかった。何故ならば──

 

「……ディアドラ様……あの人に危険が及ぶことだけは………」

 

 ──何故ならば、ユリウス皇子の母はあのディアドラだから。

 ディアドラ。彼女は兄の親友であり自身の恩人でもあるシグルド公子、その妻だった人。ラケシスが今なお敬愛する女性の一人。

 どのような経緯でディアドラがあの皇帝の妻となったのかは分からない。噂では過去の記憶を失っているらしいが、そのあたりに理由があるのかもしれない。

 

「二人が送ってきた手紙が正しいのだとすればどちらかが………いいえ、それはもう関係ないわね……」

 

 アルヴィスが、またはディアドラが、あるいはその両方がロプトの血を引いている。聖戦士の血を受け継ぐ彼らがそうであるのは確かに問題だ。しかしいま重要視すべきは二人の間からロプトの後継者が生まれたという事実。どちらかが、あるいはどちらもロプトの血縁者であることなどその事実に比べれば些細な話だ。何故ならこの事実が公表された場合ユリウス皇子を含めた全員が処刑されるからである。処刑を拒んだ場合──当然拒むだろうが──皇帝派と確実に作られるであろう反皇帝派による内戦が始まる。とても外部に関わっている余裕など無い。

 そう。アグストリアの独立を目指すならこの事実を公表してしまえばいいのだ。しかし彼女にはそれが出来ない。恩人であり、敬愛しているディアドラを危険な目にはあわせたくないのだ。

 そしてそう思っているのは自分だけではないはずだと手紙を見てラケシスは確信している。レヴィンとシルヴィア、真実を知る二人がそれを公表していない。彼らもまた自分と同じ思いを抱いているのだとラケシスは思った。

 

 だからだろう。彼女はシルヴィアが送ってきた手紙の最後に書かれているものを無視出来なかったのは。

 そこにはシルヴィアがこれからどう動くのか、概要だけだが記されていた。

 

 ───わたしがやろうとしていることは正しく裏切りです。

 ───夫クロード、息子と娘、そしてかつての仲間達への裏切りです。

 ───しかしわたしは、わたしとクロード様はこれこそが最善の未来へ繋がる布石だと信じています。

 ───だからわたしはこの大陸の未来のために、そしてなにより子供達のために裏切ります。

 ───最後に。未来はすでに変わっています。かつて存在していた運命の扉は閉じ、消え去りました。

 ───この大陸の未来は“塔”ですら見ることが出来ない道を歩み始めているのです……。

 

 ……クロード神父はシルヴィアの夫であり、ラケシスのかつての仲間の一人だ。彼はあのバーハラの戦いの後、深い傷を負いながらシルヴィアと共にブラギの塔へ落ち延びた。以後は“塔”の加護によって今日(こんにち)まで生き延びる。

 しかしその加護もある時期を境に失われつつあった。この手紙がラケシスのもとへ届いている頃にはクロード神父は亡くなっている……らしい。

 神父は塔の加護がまだ充分にあった時期に再度神託を受ける。それによると未来は本来のものからまったく別なものへと変わってしまった、どのような未来になるかは神々ですら見通せない状況らしい。

 

「最善の未来……裏切り………」

 

 シルヴィアの手紙の内容が真実だとした場合。ラケシスは自分も彼女と同じように動いた方が良いのだろうという考えが頭の中で何度もよぎる。

 しかしそれはあらゆる意味での裏切りだ。バーハラで自分を庇って死んだ夫、イザークにいるであろう息子、レンスターに残した娘、今でも敬愛している兄、未来を信じて共に戦った戦友達、そして祖国アグストリア。その選択はすべてに対する裏切りになる。

 ラケシスには思い切った決断をくだせない。もしシルヴィアと同じ道を歩むのだとしたら、それに足る理由が必要だろう。

 だからこそ───

 

「ラケシス様! 大変です!」

「落ち着いてジャンヌ。……何かありましたか」

「帝国が! アグスティ城のユリウス皇子が布告を!」

 

 ───だからこそ、その報告は彼女が決断を下す切っ掛けだったのだろう。

 

「ユリウス皇子がエルトシャン様のご子息を! アレス王子を自らの幕下に迎えたと大々的に布告しています!!」

 

 もはや迷うことすら許されない。ラケシスは覚悟を決めた。そう、すべてを裏切る覚悟を───




ラケシスはアレス君を見捨てることが出来ないと理解してるオリ主くん
原作知識ってやつァまじでヤッカイだよな!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。