そしたら、ウナきりを書くの、最低でもあと4回後じゃん!
時系列をまとめて、各話の整合性を取って・・・
確か、Zガンダムって、Zが出るの何話目だっけ? そんな事を思い出してます。
ウナ「ウナきり以前に、これすら最後まで続けられるのか?」
努力します。
今回はきりたんの一人エッチがありますので、未成年と苦手な人はお帰り頂きます。
好物と言う方は、パンツを下して楽しんでから、感想をいただけるとありがたいです。
あ、何もなければ4でこの話は完結します。
6月。そろそろ蝉が鳴き始めようかと言う暑さです。いえ、気の早い蝉はもう鳴いています。
さすがに私も、隣を歩いてる音街の足も、ゆっくりになりがちです。
ゆっくり歩いたからどうなるものでもないですけど、走って自分から暑くすることもありません。
「と~ほく~、今日は何をしようか?」
「私は予定はありませんよ。音街はどうです?」
「ウナも、お仕事もデートの予定もないぞ。東北、ウナとデートするか?」
と、音街は無邪気な笑顔を向けてきます。何言ってるんですかね、この子は。
「女の子同士でデートする気ですか? 済みません、私には心に決めた人が……」
いつもの言葉を言おうとしたら、音街が肩に手をまわして、私の胸を揉んできます。
揉むと言っても私の胸は膨らんでないから、撫でるようなものですけどね。
「へっへっへ、そうは言っても身体は素直だなぁ」
皆さん、これがネットで人気の小学生アイドルの日常の顔です。
演技なのか素なのか、エッチな目をして中年男性みたいなこと言ってきます。
でも私は、音街の手を取って外してやります。
「暑いですってば。音街、自分がアイドルだって忘れてませんか?」
「アイドルの前に、一人の恋する乙女だよ。愛してるぜ、東北」
懲りずに今度は、正面から私の顎をつまんで上を向かせてきます。
音街だって大きい方じゃないけど、残念ながら私はクラスで一番小さい。何なら学年で一番小さいかも知れません。
5年生になって各人の差は顕著になってきてますけど、私が最小であることには変わりはないようです。
「音街、冗談で終わらせてくださいね。私の唇は、ただ一人のものなんですから」
「それを奪うのが良いんじゃないか。いいか東北」
「良くありません」
私は音街の顔の真ん中、鼻を押しつぶすようにして顔を遠のかせます。
まったく、音街はドラマにも出てるから、こういう時は本気に見えて怖いです。演技ではなく、本気に思えます。
「ま、お互いに予定がないならさ、何かして遊ぼうよ」
「構いませんけど、私の家に来ても何もありませんよ? 図書館でも行きますか?」
「何で本なんか読まなきゃならないのさ。もっと他にないのか~」
「パソコンなら、兄様の家に行けばあるんですけど、音街を上げてもいいのかな?」
きっと兄様なら笑ってOKを出してくれるけど、勝手に音街に見せちゃいけませんよね。兄様のお宝フォルダの事もありますし。
「何なに? オジサンの部屋に入れるのか? それだったら、エッチな本とか探そうよ」
うん、この子を兄様の部屋に上げちゃ駄目だ。探検感覚で兄様の部屋を家探しする未来が見えます。
「残念でした。兄様はエッチな本どころか、一冊の本も持ってませんでしたよ」
「何ぃ~!? それでもオジサンか~! エッチな本の一冊や二冊、持っておくべきだろ~!」
「音街が兄様をどんな目で見てるか知りませんけど、兄様は紳士ですよ」
「紳士って、大概はろくでもない性癖を持ってたりするぞ~。例えば東北にエッチな事をしたがってたりな」
音街に言われて私は思わず、背負っていたランドセルを前に持ってきて抱きしめてしまう。
「そうだったら…… 良いんですけどね」
ランドセルの中には、兄様に渡すはずのグラスが入ったままです。
買ってから2週間くらい経ってますけど、会えなかったり、会えても他に誰かいたり、渡すタイミングが掴めてません。
嘘です。数回、兄様と二人っきりになる事もありましたが、手元にあっても言い出せませんでした。
「と~ほくぅ~、もしかして、まだグラスを渡せてないのか」
買う時に付き合ってもらったので、音街はそのことを知っています。
「なんとなく、渡しそびれてるんですよ。二人っきりなれる時間も多くありませんし」
なんでか音街の顔も見られない。別に後ろめたい事なんてないんですけどね。えぇ。
それが判ってるのかどうなのか、音街はわざわざ下から見上げるように私の顔を覗き込んでくる。
「ホントかなぁ~? 東北、ただのプレゼントなのに迷惑じゃないかとか考えてないか?」
「そんなんじゃないですよ。そんなんじゃ」
しまった。なんで的確に思ってることが判ってしまうのでしょう。そのものズバリ、思っていたことです。
もう、顔を見れないどころか音街の方を向けません。首を不自然に捻って、音街と反対の方に向いてしまいます。
と、そこに一台のバイクが止まりました。
「はぁい。美しいお嬢さん方。今帰りかい?」
言ってることは軟派ですが悪そうなバイク、淡々とした喋り方、バイクも服も黒尽くめでヘルメットも黒い。おまけにサングラス。
音街は防犯ブザーを引こうとしますけど、私はそれを止めます。
「兄様、いつも通り引き気味で声を掛けてくれませんと、音街が通報しそうになってるじゃないですか」
「ありゃ? 済まん済まん」
目も見えないから完全に無表情だけど、ヘルメットの上から後頭部に手を当てて口元が笑ってる。
「音街、大丈夫ですよ。兄様のこの姿にも慣れてくださいよ」
「完全に悪党の姿じゃないか~!」
音街、人を指さしてはいけません。それに叫んでも失礼ですよ。
でも、兄様は口元だけですけど笑顔のままです。心が広いって、こういう人の事を言うんですね。
「二人とも、用事がないなら飯に付き合ってくれないか? 一人で食うのは面白くないからな」
「行きましょう。兄様は何を食べたいんですか? お付き合いします」
私はガードレールに両手を掛けて、乗り出して兄様に顔を近づけた。
「私はパース。二人で行ってきなよ。ウナは図書館で調べ物があるからさ」
反対に音街は、大きな帽子の後ろで両手を組んでる。
まだ兄様を警戒してるんでしょうか。悪い人じゃないのに。
しかも図書館ってあなた、嫌がってたでしょうに。
「あ、でもホテルに行くなら、ウナも行きたいかな。見学させてよ」
「ば、馬鹿言うんじゃねぇ! 俺は下心なしにきりたんを誘ってるだけだ! 人聞きの悪いこと言わんでくれ!」
今度は兄様が即座に否定します。
音街、兄様は真面目なんだから、茶化さないでくださいよ。
「ホント~? 焦ってるのが逆に怪しいなぁ」
「勘弁してよぉ。今のご時世、洒落にも冗談にもならないんだからさぁ。父親が公園で娘を遊ばさせてるだけで通報される時代なんだぞ」
兄様の口調は心底困っている。
「オジサン、詳しいね。やっぱりそう言う事も調べてるんだ?」
「や~め~てぇ~」
今、私の目の前で、強そうで悪そうな男の人が、小学五年生の音街に追い詰められてます。
これ以上追い詰めると兄様が本当に困ってしまいますので、切り上げるとしましょう。
私はガードレールの隙間から歩道の縁を歩いて、兄様のバイクにくっついてる予備のヘルメットを取ります。
あ、その前に頭の飾りを外さなきゃ。
飾りを一旦バイクの後部座席に置いてヘルメットを被って顎ひもを付けて、飾りはスカートのポケットに仕舞います。
ランドセルは、バイクの後ろから上に伸びてる棒に引っ掛けました。
「慣れてるなぁ、東北」
「そりゃあ、何度か乗せてもらいましたからね。音街も一度、乗せてもらうといいですよ。楽しいんですよ?」
「そうだね。格好いいバイク乗りを見つけようっと」
「兄様は格好良いじゃないですか。音街は見る目がないですねぇ」
「そう言ってくれるのはきりたんだけだよ。ありがとね」
「それじゃ兄様、失礼しますね」
声を掛けてから兄様の肩を掴んで、教えてもらったステップに足を掛けて私はよじ登るように兄様の後ろに座る。
私は兄様の肩をポンと叩いてから「良いですよ」と声を掛けた。
「OK、それじゃ音街さん、きりたんは預かるよ」
「あ、待って!」
兄様が音街に声を掛けると、音街は大きな声で兄様を呼び止めた。何でしょう?
「東北、オジサンに渡したいものがあるんだってさ」
首だけで振り向いていたのが、兄様は上半身をねじって音街に向いて、自分を指さす。
「俺に?」
「うん」
あああ! 音街、なんで今言うんですか!
これで兄様に、絶対に渡さなきゃならなくなったじゃないですか!
「そっか。きりたん、楽しみにさせてもらうよ。それじゃ行くよ」
兄様は音街に手を振って、それからゆっくりとバイクを走らせました。
「そんじゃな、とーほくー!」
音街の声は、すぐに後ろに遠ざかって行ってしまいます。
前は兄様の大きな背中で見れませんが、斜め横や横の景色は流れるように過ぎ去っていきます。
風は兄様で防がれてますけど、それでも微風と言うには強いくらい当たってきて気持ちが良いです。
「あ~! 飯を食うって言うなら、山の方に向かうんじゃなかったなぁ!」
「こっちに美味しいお店があるんじゃないんですか!?」
ヘルメットと風で会話がしずらいので、会話は自然と大声になってしまいます。
「きりたんは何か、食べたいものはあるか!?」
「特にはないです! コンビニならこの辺にありませんか!?」
「コンビニか!? 味気ないだろ!」
「いえ、コンビニにしましょう!」
景色はいつもよりも近くに山が見え、目の前には田んぼしか見えません。信号も少ないので止まることはなく、風が当たって暑さも感じません。
兄様は信号の近くにあるコンビニに、バイクを入れてくれました。
「コンビニなんかで良いの? まぁ、そうじゃなきゃファミレスになっちゃうけどさ」
兄様がヘルメットを脱ぎながら、私に聞いてきます。
私も同じようにヘルメットを脱いで、兄様のバイクの後ろの長い棒に引っ掛けます。
ランドセルを引っ掛けて、更にヘルメット。この棒、便利ですね。
「いえ、コンビニの方が良さそうですよ。兄様、この辺の公園とか知りませんか?」
「あ~、公園でのんびりとピクニック気分か。良いね」
「兄様はお時間、大丈夫ですか?」
「ダメだったら、美少女を連れ歩いてないわ。とりあえず食い物を買っとこうぜ」
「そうですね」
私はおにぎり一個とペットボトルのお茶。兄様はおにぎりを2つにペットボトル、それにレジのところのから揚げとコロッケを買いました。
大人の男の人って、すごい量を食べるんですね。
「きりたん、遠慮しなくていいんだよ?」
「いえ、私はこれで充分お腹一杯ですよ? 兄様が食べ過ぎなんです」
「俺だって、これで腹八分だわ」
別に太ってもいないのに、どこに入るんでしょうかね。
当然、支払いは全部兄様で、兄様は停めてあるバイクに腰かけてタブレットを操作します。
買ったものは兄様のバイクの後ろの棒、私がヘルメットを引っ掛けたところにレジ袋を引っ掛けてます。
兄様のバイクはアメリカンタイプと言うらしく、長時間乗っても疲れないようなのだと聞きました。
後ろの棒も、荷物を括り付けるためのものだそうです。
「公園、公園っと。俺はこの辺に来て日が浅いからね。知ってる訳ないだろう」
「私だって、こんな方まで出かけないから、公園なんて知りませんよ」
私だって地元って訳でもないし、更に言うならこっちにバスが出てるかどうかすら知しりません。
私は兄様の横に行って、ぴったりとくっついてタブレットを覗き込みます。
兄様は「重くても多機能高性能が良い」と大きいタブレットを使ってますが、確かに横から覗き込んでも見やすいですね。
しかも私のスマホよりも処理速度も速く、サクサクと検索の結果が出ました。
「ふむ、『街路のある道』ってあるけど、ここなんかどうだろう」
地図に載ってる画像だと、いい感じの外国風の街並みがあります。ちょっとお洒落ですね。
「それじゃ、行ってみようか」
二人してヘルメットを被って、兄様が先にバイクに乗って安定させて、それから私が乗り込みます。
バイクは滑るように車道に出て、走り出しました。
バイクは駐車場に入り、バイク用のスペースに落ち着きます。
降りるときは私が先で、その後に兄様が降りてスタンドを出します。そしてバイクから荷物を降ろして持って歩きます。
まさかランドセルなんて持っていく人はいないでしょうけど、世の中どんな人がいるか判ったものじゃありません。
お昼ご飯は兄様が持ってくれました。
「地図で見るとこっちの方なんだけどね」
兄様はタブレットを片手に、私の少し先を歩いていきます。
だけど、少し歩いては私を振り返り、決して私を置いてったりすることはありません。
音街は怖そうとか言うけども、中身は優しい人なんです。
更には「きりたん、ランドセルが重くないか? 持とうか?」なんて聞いてくれます。
「いえ、これは自分で持っておきたいんです」
持つというか、背負ってるんですけど。
中には兄様に会えたら渡そうと思ってるグラス。これが入ってるから、自分で大事に持っておきたいんです。
「そっか、重たくなったら言ってね」
あぁ、兄様の優しさに、身悶えしてしまいそうです。この優しさを独り占め出来たら、どんなに幸せでしょうか。
そんな気持ちを隠しながら兄様の背中を追いかけました。
「あった、ここだね。って、なんか画像と違わないか?」
「そうですね。撮影のセットとしても、う~ん……」
薄っぺらいと言うか、張りぼて感満載と言うか…… 壁だけそれっぽく作って、それっぽいものを置いただけって感じがします。
それっぽいってだけで、「コレジャナイ感」が滲み出てると言うか、そんな感じです。
壁の窓っぽいところを覗き込むと庭のように作ってあるのが見えて、家の中じゃないの? って違和感を感じてしまいます。
「せめて、バルコニーにお洒落なテーブルを置くとか、凝って欲しかった気がするね」
「洗濯物なんかが干してあると、一気に生活感が出るんですけどね」
「ま、市が無料でやってるんだ。予算がないんだろうね」
施設は楽しいものじゃありませんけど、兄様と感想を言い合いながら歩くなら別です。
兄様と同じものを見て、感想をぶつけ合って、理解し合うのは私には何より楽しい時間なんです。
でも『街路のある町』は、ほんの数分ゆっくり歩いただけで終わってしまいました。
1km作ってくれとは言いませんから、せめて100mくらいは欲しかったものです。
「何と言うか、こっちは『日本風』って感じ? 日本かと言われると微妙だね」
「それを言ったら、さっきのヨーロッパ風って言うのもそうじゃないでしょうか? その国の人が見たら、苦笑いするんじゃないですかね」
「ま、ナニナニ風って言うのと、そのものじゃ違うって事だね。あっちに良い感じに日陰になったベンチがあるから、そこで昼にしようぜ」
「そうですね。お腹が空きました」
兄様が指さす先には、ベンチと言うにはちょっと大きい、建物にくっついた縁側のような縁があります。
二人で入ってもまだ余るような日陰もありますし、確かにお昼を食べるには良い感じでしょう。
私たちは並んでベンチに腰を掛け、それぞれのお昼ご飯を広げます。
「きりたん、足りなかったり欲しいのがあったら、遠慮なく言ってね」
「ありがとうございます。それじゃ…… その唐揚げ、一口だけ貰って良いですか?」
折角だし、確かに少し欲しいから兄様にお願いしてみました。
「構わないけど取り分けられないし、えっと…… 間接キスになっちゃうけど、嫌じゃない?」
「あっ」
音街とは良く、お互いのアイスとかを一口分け合ったりしてたから、忘れてました。
と言いますか、兄様はそう言うのを気にする人だったんですね。
言われると、私の方もなんか意識してきちゃいました。
「兄様が気にしないのでしたら、私は構いませんよ」
声が固くなっちゃってるのが、自分でも判ります。音街とならしょっちゅうやってる事なのに。
「それじゃ、どうぞ」
兄様が唐揚げの袋を半分外して、私に差し出してくれています。
え? これって!?
恋人や親しい同士でやる「あ~ん」って奴じゃないですか!?
私がためらっている間、兄様は差し出したまま待っててくれています。
長い時間か短い時間か、自分では判りませんけども、意を決して唐揚げに顔を寄せます。
「あ…… あ~ん」
気が付いたら声に出してて、一口と言うには多い量を口に入れてました。
私が食べちゃった量が多いのに驚いたのか、兄様はそのまま動きません。
慌てて噛んで飲み込んで、兄様に謝ります。
「済みません! 半分以上食べちゃいました!」
私が声を掛けると、驚いた顔のままだった兄様が苦笑いになってくれます。
「い、いや、良いんだよ。それじゃ、俺も食べるとするか」
兄様は唐揚げは汚れないように袋の上に置いて、おにぎりを剥き始めます。
唐揚げ、やっぱり私が食べすぎちゃったから、がっかりしてるんですかね。
剥いたおにぎりを兄様は、ものの1分も掛からずに食べてしまいます。その食欲は見ていて気持ちのいいものです。
さっきまでの気持ちを忘れて、私は思わず言ってしまいました。
「ふふっ、最初に会った時は、兄様とこんな風にご飯を食べるなんて思いませんでしたね」
そう、最初に会った時は…… あっ!?
兄様も思い出したのか、深く苦笑いをしています。
「最初に会った時ねぇ。こんな風どころかいつ通報されるかと思ってたよ」
「やっぱり忘れてください~!」
何で私はあんな所であんな事をしてしまったんでしょう。
それが兄様との出会いだとは言え、恥ずかしくて私は思わずうつむいてしまします。
私たち東北三姉妹は訳あって、6Kユニットバスのアパートの二階に暮らしています。
実のところは血の繋がった姉妹でもないのですが、それは機会があればお話ししましょう。
今、ずん子姉さまと私しか家にいません。イタコ姉さまは久々のお仕事で、早くても明日の昼まで帰らないそうです。
私とずん姉さまの二人で晩御飯を食べて、ずん姉さまが先にお風呂に入っています。
私はと言うと…… 今日、学校で見たのが頭から離れなくて、ずっとモヤモヤしっぱなしでした。
私はクラスでは浮いた存在ですがそれとは関係なく、バカ男子たちがバカなことをやっていたのです。私の隣で。
「お前もチンコあるんだろ! 見せてみろよ!」
「なんだよぅ! あるに決まってるだろ! 見なくても判るだろ!」
「いや、お前は女みたいだから見ないとわからねぇ!」
バカです。馬鹿で下品な、そんな会話をされるだけで私は憂鬱になってしまいます。
「見せろよ!」
「嫌だよ!」
「だったらお前もいじめられるぞ!」
この状況がすでにいじめなんですよ。バカですね。
「俺だって、男だよ! ほら!」
何で私の隣でやってるんですか。いじめられてたバカ男子は体操着を下げて、おち……局部を数秒間、人の目に晒しました。
私は我関せずと国語の教科書を読み物代わりに読んでましたが、その数秒の間につい、見てしまいました。
何と表現するべきでしょう。
細めのウィンナーのような、余った皮がよじれて咲いて萎んだ朝顔のような、そんな感じでした。
何がとは言いたくありませんが。
ほんの数舜見ただけですが、いじめていたバカ男子は私にもちょっかいを掛けてきます。
「あ! 東北! 眺めてたな! エロいな!」
「ホントかよ! エロ女だな!」
「ホントホント! もうじっくり見てたぜ!」
聞こえない聞こえない。聞きたくもない。
私はバカ男子の声を無視して教科書を読みますが、文字を目でなぞるだけで、内容はまるで頭に入りませんでした。
そんな事があって、その…… おちんちんが頭から離れないのです。
前に体育の時間を使ってやった性教育では、あれが女の人に入るそうですが、とてもそんな風には見えませんでした。
でも、そうすると気持ちいいともありましたし……
そんな事を考えてると、お腹の下の方と言いますか、お股と言いますか、変な感じが帰ってからも今まで続いてるんです。
ずん姉さまはお風呂に入ってますからお股をいじる事もできますが、いつ上がってくるか判りません。
あんまりエッチな子だと、見放されてしまいそうで…… 怖いです。
私はぼうっとした頭で、気が付くとお風呂のドアをノックしていました。
「ひゃっ!? き、きりたん、どうしたの?」
お風呂場の中のずん姉さまは、何でか少し慌ててました。なんででしょうか。
「少し外に出てきますね。ちょっと散歩してきます」
「そ、そう? もう暗いから、すぐに帰るのよ?」
「判りました」
何ででしょう、ずん姉さまと話している間にもお股の変な感じは高まっていきます。
気が付くと私は内股で歩きながら、しかも右手でお股を押さえて玄関を出てました。
今、アパートの2階には私たちしか住んでいません。2階の真ん中が私たちの部屋で、両隣は真っ暗です。
まだ肌寒い空気の中、私は階段の一番上に座り込みました。
そこで私は気づきました。このアパートの周囲、明かりが少ないんです。
そして階段の手すりにはアクリル製の板。暗い上に外から私は見えていません。ましてや小柄な私が座り込んでるのです。
「っ……!」
気が付くと私の手は、パンツの上からお股を触ってました。
前の方を…… 回すように……
そして2階に住んでいるのは私たちだけ……
お昼からずっとこうしたかった私の身体は、人差し指と中指がお股の前の方を触るたびに、小刻みに痙攣してしまいます。
イタコ姉さまは明日まで帰ってきませんから、この階段を通る人はいません。
お股から広がる感覚に、家の外でお股を触っているという異常な状況に、それを止められない自分に、なぜかいつもよりも身体が大きく動きます。
駄目っ! 駄目っ!
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
指が止まりません。いえ、いったん止めて、私はパンツを脱いで片足に引っ掛けました。
私の短いスカートの中は、生まれたままの姿です。
こんなこと、外でしてはいけないのに!
だけど、私の指は、手は止まりません。
「はぁ~っ、はぁ~っ……」
実は、指で直接触るのは、初めてなんです。
私は足を開いて、授業で習った……クリトリス? 少し出っ張ったところを覗き込みながら慎重に指を伸ばします。
「ふぁっ!」
これまでにない感覚に、思わず仰け反って声が出てしまいました。足も跳ね上がるように伸びてしまいます。
これ、すごい……! パンツの上から触るのとは比べ物になりません!
もう一度、気持ちよかったところを確かめるために、私はお股を覗き込みます。
私の足の付け根、真ん中の切れ込んだところの前の方……
開いた足の真ん中に切れ込みがあって、そこの前の方が膨らんでフニャフニャの皮が出ています。
そして少し下の方は、わずかに差し込む街灯の光にキラキラと光ってます。
そこを指で触ってみると、ヌルヌルしてました。授業で習った愛液と言うのでしょうか。
そう言えば授業では「気持ちいい」「気持ちよくなる」とか言ってました。この感覚が「気持ちいい」なんでしょうか。
私はさっきの「気持ちいい」が欲しくて、クリトリスの方を、人差し指でそっと触ってみました。
「あっ!?」
それだけで気持ちよさが体中に広がって、足が伸びてしまいます。
まだ軽く触れただけなのにです。
場所は判りましたので、指先でつつくように…… その度に私の身体は大きく痙攣します。
少し刺激に慣れてきたので、今度はクリトリスを摘まんでみます。やわらかい皮の中に、芯のような固いっ!?
その芯を軽く捩じるように揉むと、これまでにない感じが!
「あっ、あっ、あっ……」
私は左手で内ももを押さえ、右手でクリトリスを揉み続けます。やがて、頭の芯が痺れるような感じが広がり
カツン。
階段の下の方から、階段を踏む音が聞こえました。
まさか!? 上がってくる人なんているはずがないのに!
すぐに正気に戻った私はとっさにスカートを押さえてお股を隠し、音の方を見ました。
「えっ……?」
何とも言えない、黒い影。
カツン。
全身真っ黒、異様に大きな頭と胴体は、鈍く周りの光を反射しています。
そして奇妙な動作で、また階段を一段上がってきました。
その姿はまさしく、妖怪でした。
ナンデナンデドウシテ!?
お外でエッチな事をしてたから、こんな妖怪が出たんですか!?
こんな時に限ってイタコ姉さまはいませんし!
カツン。
奇妙な動作で、妖怪はまた一段上がってきます。
それまで火照ってた頬が青ざめ、全身に嫌な震えが走ります。
「嫌っ……!」
私が声を出すと、妖怪は動きを止めました。
「気づいてくれたか」
人の声。その妖怪は、普通の男の人の声を出しました。
「え?」
「お嬢さん。見たところ、服が乱れているようだ。俺が後ろを向いているうちに直してくれ」
えっ!? えっ!? えっ!? どう言う事なんですか!?
でも、妖怪の言う事はすごく常識的です。
私は立ち上がってパンツを履き直し、階段を登り切って道を空けました。
「ど、どうぞ……」
「そっちを向いても大丈夫だね? 本当に大丈夫だね?」
そんなことを言ってきます。これじゃ、どっちが妖怪に出会ったのか判らないじゃないですか。
「本当に振り向くぞ? 大丈夫だね」
「大丈夫ですよ。どうぞ……」
その妖怪は前と後ろを変え…… 人間です!
頭が大きく見えたのは、バイクのヘルメットを被ってるから、身体と頭が反射してたのは、ヘルメットと皮の上着の光沢。
奇妙な動きだったのは、手すりを案内に背中から登ってきてたからでした。
「お嬢さん、通らせてもらうよ」
黒尽くめの男の人は柔らかい声で言うと、私の横を通っていこうとします。
「待ってください!」
思わず私は、男の人の袖を掴んでいました。
私の力なんて弱いはずなのに、男の人の動きが止まります。
お外でエッチしてた女の子を見たのに、何もしないなんておかしいです。
それが、横を素通りしようとするなんて。
それに、私たちの隣には誰も住んで……あ……
ちょっと前、引っ越してきた人がいました。この人でしょうか。
男の人は長く思える間、私に袖を掴まれたまま動きませんでした。
「こ、この場合、俺は悲鳴を上げればいいのかな?」
なんで私に聞くんですか。どっちかと言えば悲鳴を上げるのは私の方なのに。
「お嬢さん、手を放してくれ。俺はここに引っ越してきた者だ」
と、男の人は私たちの隣の部屋を空いてる方の手でつんつんと指さします。
私もどうすればいいのか判らないまま、ただ袖を掴んだまま、時間が過ぎていきます。
でも、男の人は何かするつもりに違いありません。
私はつばを飲み込んで、言葉にしました。
「い…… 今見たことで、私を脅迫するつもりでしょう!?」
それを聞いた男の人が素早く動いてそでを引きはがすのと、小さい声で叫ぶのは同時でした。
「しないよ! 出来るはずがない!」
「だって、そう言うのってよく聞くじゃないですか」
「どこでだよ! 俺は聞かないよ! 頼む、俺の事は忘れてくれ!」
「そんなことを言って、後から脅迫されたらたまりません!」
「なんでそうなるんだよ!」
もう夜なので騒ぎたくないのか、男の人は勢いはあるけど小さい声で私の言葉を即座に否定します。
「だったら、その証拠を見せてくださいよ。そうじゃなければ叫びますよ?」
「勘弁してくれよ~」
問答を続けるうちに、男の人の声は泣きそうなものになっていきます。
何かおかしくありませんか?
男の人は大きく息を吸って吐いて、それから落ち着いた声で喋り始めました。
「君の名誉のために、俺の胸の内にしまっとくつもりだったんだがなぁ」
「私の名誉ですか?」
「そうだよ。俺がこのまま通り過ぎれば、俺が見たかどうかも判らないじゃないか。大事なところは見えてないから安心してくれ」
「大事って……」
思わず私は、スカートの上からお股を押さえてしまいます。
「見えてないからな。それで、脅迫なんかもできない。俺が脅迫したことを誰かに言ってみろ。俺は一発でおしまいだ」
「でも、恥ずかしいから言えないって」
「そう言うのもあるかも知れんが、そうじゃなかったら? 俺はそんな快楽のために残りの人生を賭けるつもりはない」
男の人の説明は、どこまでも筋の通ったものでした。
でも最後が……
「だからお願いです見逃してください」
「え~っと……」
考えてみれば見逃してもらうのは本当は私ですし、私がこの人を捕まえちゃったんですよね。
更に言うなら、私がエッチな事をしてるのを見ちゃったからこの人は後ろ歩きで階段を上ってきたんだし、通るのを邪魔してたのも私ですし……
もしかして、私が一方的に悪いんでしょうか!?
私はとっさに頭を下げました。
「ごめんなさい! 勘違いしてたようです!」
本当に顔から火が出そうな気持で、私は謝ります。
「きりたん、どうしたの? 大きな声を出して」
さすがに騒ぎ過ぎたのか、ずん子姉さまが玄関を開けて出てくる。
お風呂は廊下に近いですし、声を聴かれてしまったのでしょう。
もう私は終わりです。
家族にもエッチな子だと思われて生きて行かなければならないんです。
「こんばんわ。この子のお姉さんかな?」
「えぇ、そうですけどあなたは?」
もうダメです。ここで男の人に、私がエッチな事をしてたと言われてしまうんです。
男の人はヘルメットを脱いで…… 普通の顔ですね。捕えようによっては整ってると言えなくもないけど、オジサンです。
「初めまして。お姉さんのイタコさんとはもう会ったんだけどね。ちょっと前から隣に引っ越してきたモンだよ」
「あ~、姉からお話は聞いています。なんでも、業務用スーパーで買った鶏モモを余らせて困ってたとか」
「そこピンポイントかぃ。ちょっと冷凍物を買い過ぎたんだよ」
あれ? あれ? ずん子姉さまとオジサンの話に、私の話題は一向に出ません。
「あの~?」
話が弾んでるようなので、ついに私から声を掛けてしまいました。
「あぁ、済まないね。この辺の事はよく判らないからさ、妹さんに酒屋が近くにないか聞こうとして、話が盛り上がっちゃったんだよ」
嘘です! と言いたいのを、グッと飲みこみました。
確かに嘘ですけど、誰も不幸にならない嘘です。と言いますか、本当の事の方が大事になってしまいます。
「でも、酒は今日はいいや。騒がしくしちゃって済まないね」
「いえいえ、こちらこそ、妹が済みませんでした」
ずん子姉さまとオジサン、お互いに頭を下げあってます。
「それじゃ俺は失礼するよ」
オジサンはずん子姉さまと私を交互に見て手をひらひらと振って、カギを取り出して自分の部屋に入っていきました。
部屋に明かりがついて、人がいることを教えてくれます。
ずん子姉さまは私を向き直らせて人差し指を立ててきます。
「ダメよきりたん。もう遅いんだから、お外で騒いじゃ」
「済みませんでした、姉さま」
私はずん子姉さまにも頭を下げて、続いて部屋に入りました。
私と兄様の最初の出会いは、本当にヒドイものでした。
よく兄様は、私のことを避けなかったものです。兄様の優しい人柄には、感謝してもしきれませんね。
「しかしきりたん、あんな所でだなんて大胆だよなぁ」
兄様は笑いますけど、私には今でも人生の汚点です。
「忘れてください~!」
おにぎりを食べようとしてる兄様の腕を掴んで引っ張ると、兄様はその動きに合わせて身体を傾けてくれます。
「嫌です~、いいもの見ましたわ~」
言いながら、今度は兄様が引っ張って反対方向に身体を傾けます。
「忘れろ~」
「やだ~」
「忘れろ~」
「やだ~」
何回も兄様の身体は左右に揺れ、そのうちに私たちは歳の差も忘れて同い年の友達のように笑い合います。
最初に出会った時は、ちょっと優しい、どこか面白いオジサンでしたけど、それが強そうで頼もしいオジサンになるのは、この後の出来事でした。
(つづく)
ついに・・・ ついに愛しの天使でR-18書いちまった・・・
ウナ「オジサンのお気に入りは、東北が一位でウナ、ずんだもんだっけか?」
エッチな目で見る好みはそうだね。
エッチじゃなければイタコさんとかも入るんだけど。
つ~か、イタコさんの微コッショリは構想はあるぞ?
まぁ、俺のリアル特技をイタコさんに行うと、微コッショリになるだけだが。
ウナ「オジサン、イタコさんにも手を出すのか~。ずん子さんには何もしないのか?」
実はTwitterでSSやってるから出してるキャラは動かしやすいだけで、あっちのSSにずん子さんを出したことはない!
ウナ「そーなのかー」
君が言うとルーミアっぽいね。
んで、AHSの公式キャラは、Twitterで名前を呼ぶとどこにでも「確実に」現れるのが2人、来そうなのがウナちゃん公式だ。
ウナ「マジか」
そんで、ずん子さん公式もエゴサ? 名前で検索してるから、下手に出そうものなら・・・
ウナ「それって、東北やイタコさんの名前でもやってるんじゃないのか?」
あ"・・・ オタワ/(^o^)\