「映画面白かったですね」
確か一緒に映画を観に行って二回目の時のことだ。
映画を観終わり、感想を話し合いと食事のために茉莉花がオススメしてきた喫茶店へと入った。今までは映画を観たら、適当なところまで感想を話し合いながら送って解散するのが常だった。それが急にお洒落な所へ案内されたので驚いたのを覚えている。
そんな場所に慣れる程度まで今観た映画の事を話し合い、自然と話題は映画以外に移った。
「そういえば、前に君の母親と少し君について話したよ」
「まぁ、どんなことを話したんですか」
「普段余り出歩かない君が楽しそうに外出するから嬉しくなったってよ」
「いいナンパ除けがいますからね。鬱陶しい人が纏わりつかなくなったからそりゃ楽しいですよ」
テーブルの向かいから下品に見えない程度に身を乗り出し小声で話す。
「ここだって、前から気になっていたんですが来られなかったんですよ。柊さんがいるから来る気になったんです」
店員が少し前に頼んだデザートを持ってきたので会話を中断した。その店員が中々のイケメンだと記憶している。
再び小声で話を続ける。
「真偽の程は確かめていないんですけど、ここの店員さんがどうもナンパをするって聞いたことがあるんです」
「ありゃ」
「なので一人でとか、友達とは行きたくなかったんですよ。なので柊さんと一緒に居れば面倒が無くなると思って、ここに誘ったんです」
「いいね、その程度ならもっと気楽に誘ってくれよ」
友人に積極的に愛嬌を振りまくようにしろ、そう言われる程度には仏頂面が酷いらしいが役にたったらしい。
「なら、ネットカフェにも一緒に行ってくれませんか。どんな所なのか興味があるんですけど、一人では少し気後れしてしまって」
「もちろん」
ふと、思い出したかのように茉莉花が神妙な顔をし、質問をしてきた。
「そういえばゴールデンウィークに旅行をするって話、聞いてますか」
「いや、聞いてないな。それって四人で旅行ってことかい」
「母がチラッとそんなことを口から溢しただけなので詳細は何とも」
「俺の父親は人混みが嫌いだからこの時期に遠出はしたことないな」
「私の母もそうなんですよね」
この時は何処にも行かないし、行くにしても日帰りで適当な所だろうと結論が付いた。後日、四人で泊りの旅行をすると親から伝えられ非常に驚いた。親の再婚が現実味を帯びてきて、変に緊張した感覚を今でも覚えている。
結果から言えば旅行は何のトラブルもなく終了した。そしてゴールデンウィークは毎年、泊りの旅行を行うようになった。
▽▲
ゴールデンウィーク後半。前半に旅行をしたので疲れを癒すために家で療養をしたいが、グッと我慢をして出かけることにした。
「若さって偉大だな」
「人多いから気を付けてね~」
そんな両親の言葉に見送られて茉莉花と家を出た。目的地は電車に乗って都会の方にある店だ。時間には余裕あるが駅に向かって最中、これから行く場所への緊張で会話をする気は起きなかった。
駅へ着いて切符を買い、電車を待つためにホームのベンチに座ってようやく雑談をする程度の余裕がやっとできた。
「旅行楽しかったな」
「ええ、そうですね」
でも、と言葉を続ける。
「今日のことを考えると少し窮屈でしたね。兄さんはどうでしたか?」
今日の事があるからではないが苦痛がなかったと言えば嘘になる。それと言うのもこの前、ラブホテルでSMプレイに興じてまたやることを決めた。だが毎回ラブホテルに行くのは出費の面の問題や、プレイ用の道具が意外と置いてなかったので本格的な道具を買うとお互いに話し合った。
だが通販で買うには、もし親に段ボールを開かれたりとか、普段通販はしないので怪しまれて問いただされたりしたら親にこの関係がバレるかも知れない。そういった事情でアダルトグッズ店へ行き購入することにした。電車で少し遠出をすればあることは分かったので早く行きたかったが、両親が同時に家を留守にする日が無かった。なので旅行から帰ったら、親が旅の疲れと長期連休の終わりに合わせて行くことを計画したのだ。
「そりゃね」
スマホを取り出し続く言葉をメッセージで茉莉花に送る。
『ラブホ以降セックスもできてないから性欲を抑えるのも大変だったよ』
『あの時の写真でオナニーをしても辛かったんですか?』
『いや、オナニー自体君とセックスしてからしてないよ。どうせ射精するならセックスでと思ってたから』
隣で座っている茉莉花が肘でこちらを一度小突いてきた。そしてどうにも複雑そうな感情を抱えているのかメッセージを書いては消すことを何度も繰り返した。
ふと隣でいるのに会話をスマホを介して行っていることに対して、周囲から詮索されているのではと思って辺りを見渡すが誰もこちらを見ていない。この無関心が店に入っても続くなら、何もお咎めなしで購入できるだろうと勇気が湧く。マスクなどで顔を不自然にならない程度に隠しているのも悪くないのかも知れない。
結局彼女は電車を降りるまでに納得のいく文章を作れなかった。改札を通る前には気にしている素振りもなさそうなので大したことではないか、俺の考えすぎなのだろう。
事前に地図を読み込んだお陰で迷わずに目的地へ着く。駅から大して歩かずにたどり着けるアクセスの良さに驚く。店構えもそういった雰囲気が全くなく、知らずにこの前を通ってもアダルトグッズが売っているなんて夢にも思わないだろう。二度店前をただ通り過ぎて周囲の様子を伺ったが俺たちが入っても誰かがきて何かを言うようなことはなさそうだ。意を決して店内へ歩みを進める。
それでも緊張をし過ぎていたのか、中へ入ってから外に出るまでの記憶はほとんどない。かすかに有るのは予算以内に収まるように頭の中で計算していたこと、購入するものをお互いに籠の中へ適当に入れていたこと、それといつ高校生だと店員にバレて叱られるのではないかと言う恐怖にも似た感情だけだ。結局何も言われずに購入できた。
透けていない袋の中に買った商品をいれたので周囲からはエログッズを持っているとバレることは無いだろうが、気が気じゃないので帰ることにした。
その後からずっと何か気になる感覚があった、けれどそれが何かは分からなかった。茉莉花が改札にICカードをかざそうとした時、やっとその答えに辿り着いた。彼女の手首を掴んで改札から離れるよう移動する。
「どうしました、兄さん」
「パッケージって家で捨てたらやばいよな」
「……やばいですね」
購入したアダルトグッズのパッケージを家で捨て、両親に見られでもしたら言い訳など聞き入れて貰えないだろう。そうなると必然、茉莉花と俺が性欲処理のためだけにセックスする関係だとバレ、最悪離婚にまで発展してもおかしくはない。
やっと掴んだ幸せを子供の俺たちが台無しにはさせたくない気持ちはもちろん茉莉花も持っている。そのためにはやはりいかがわしいグッズのパッケージを完全にバレずに捨てなければならない。
駅のゴミ箱に捨てるのはどうだ、人目のあるところでアダルトグッズの開封なんて死んでもゴメンだ。家に持ち帰ってシュレッダーにかけてから捨てるか、悪くない様に思えるが完璧に安全とは言えないだろう。
色々な案を考えるがいい案は浮かばなかった。俺はそうだったが茉莉花はいい案を思い付いて話しかけてきた。
「ラブホテルで捨てるのはどうでしょうか。前行った感じ、そうしても良さそうでしたけど」
「それだ」
そんなこんなでパッケージを捨てるためにラブホテルへ入ることになった。
▽▲
ラブホテルの場所は検索すれば近場にある事が分かった。値段も前に行った所と同じくらいだったのでそこの一番安いタイプの部屋に入る。
「今すぐ出ようが、三時間以内に出るのも値段変わらないみたいだな」
「なら折角ですしギリギリまで部屋に居ますか」
「いや、ギリギリは怖いから余裕をもって三〇分前退室を目指そう」
という訳でセックスもすることになった。そうと決まれば早めの行動をしよう。
「パッケージ開けるか」
そう呟いたら茉莉花にアダルトグッズの入った袋を奪われ、
「兄さんはお風呂を貯めて下さい」
断固とした態度でそう言い放った。袋に手を伸ばしてみたが体の後ろへ隠し部屋の隅まで後退りされた。
「パッケージを捨てるのは私がやります。良いと言うまでお風呂から出ないで下さい」
自分で選んだアダルトグッズを見られるのが恥ずかしいだろうか。セックスをする間柄だし、どうせいずれは今日買った全てのグッズを見ることになるのだから、気にするだけ無駄だと思う。そう考えるとやはり茉莉花の恥かしがるポイントが分からない。
だが嫌だと言うならその意思を尊重するために風呂場へ向かう。結局浴槽にお湯を貯め終わっても声がかからず、汗を流し終わるとそのタイミングを見計らったかのように浴室の扉が開き、
「三〇秒待ってから上がってきて下さい」
と言ってきた。何故待たなければならないのか分からなかったが律儀に待ってから扉に手をかける。
「お待ちしておりました。どうぞこの淫らな女体をお使い下さい」
もうすでにベッドの上で全裸になっていた。さらに三つ指をついて惚れ惚れするほど綺麗な形の土下座をしており、その左右には今日買った様々な淫具が整頓して置かれている。
これをやりたいが為に俺を風呂へ無理やり行かせたのかと納得。スマホのカメラを起動してエアコンの音のみが鳴る部屋にシャッター音を響かせる。音を聞いてピクリと体を震わせたがそれ以上のことはせず、ただ撮られるがままにした。
後で写真を見ればいつでもこの光景を鮮明に思い出せるよう、立ち位置を何度を変えて撮影を続ける。後ろに回って撮っている時にマンコが既に濡れていることに気付く。
「ほう、何時でもセックスできるように性器にローションでもかけたのか」
水音が鳴るように手の平で円を描くように刺激する。そうしたらそぞろに内側から愛液が溢れてくる。これがローションではなく愛液であることはもちろん分かっている、その上で茉莉花を辱めた時にどんなことを言うのだろうか。
「それはローションではなく、私の愛液です」
「ふーん、マンコだけじゃなくて周囲に塗しても余るくらいに溢れているこれが愛液なのか」
「そうです。兄さんと久しぶりにセックスできると思うと淫乱と罵られるくらい溢れてしまいます」
それに、と続け、
「今から拘束されて、私の意思なんて軽視されて兄さんの射精の為の道具に成り下がると思うと、より一層興奮して愛液が止まらなくなってしまうのです」
「いつからこんなに愛液を漏らしてるか答えろ」
「……」
後ろからでも分かるくらいに体を緊張させる。答えたくは無さそうだ。クリトリスを守る皮を剥いて弱点丸出しにさせてから指で潰す。
「あ゛っ♡」
「俺が答えろって言ってんだぞ。答えろ」
「お店に入ってからです♡淫具を選んでる時から虐められることを考えてオマンコ濡らしてました♡」
鼻で笑い嘲笑する。その後、仰向けになれと命令する。素直に仰向けになったので脚を掴み、足首が頭の近くへ来るように動かし、俗に言うマングリ返しの体勢をとらせる。
「これでよく見えるだろ。淫乱マンコのこれが全部愛液だって?」
「そうです!セックスが待ち遠しくてパンツも濡らしました!兄さんに拘束されて自由を奪われると思うとオマンコの奥から止めどなく溢れてしまいました」
「そのまま脚を掴んでいろよ。その体勢で拘束してやるからな」
茉莉花は脚の上に腕を置き、さらに足首を掴んで決して体勢が崩れないようにした。まずアームバインダーに足を固定させ閉じる行為を制限し、足首と手首を手錠型の拘束具で纏める。これで脚を閉じる事も降ろす事も出来なくなる。
最後の錠をかけたらますます愛液を分泌させた。頭よりマンコの方が上に位置しており、見えやすいよう殆ど顔の直上になるよう拘束した関係だ。垂れて糸を引いた愛液が顔に降りて行くが身を捩っても何もならず、自分の愛液で顔を濡らす。その瞬間肛門が軽く窄んだ。軽く絶頂したのだろう。
「まだ悦ぶな、もっと自由を奪うぞ」
そう声をかけてからアイマスクをつけ視界を奪う。耳にかけるマスクタイプのものではなく、頭の後ろで縛って装着する物なのでしっかり目を覆える。彼女は今何も見えないだろう。
「減らず口も叩けないようにしてやるよ。嬉しいだろ」
「はい!ありがとうございます!」
ボールギャグも噛ませてズレないようにキツく縛る。これで意思疎通もできなくなった。
さらにローターを両乳首に一つずつテープで貼って固定する。試しに電源を入れ、振動を最大にしたが取れる様子は無い。
これだけでの刺激でも体を震わせた。また軽いアクメをした。
「マングリ返しで拘束されて、目隠しされて言葉を喋れず、乳首は機械で刺激。そんな状態になってマンコを高く掲げて、愛液垂らして弱点アピールするなんてプライドないのか」
初めての拘束にしては上手くできた方だろう。初拘束の記念写真を残すことにする。茉莉花が後から見て不満が残らないように全方位から撮影する。
視線が塞がれ、言葉も喋ることが出来ないので意思疎通は不可能。だがシャッター音が鳴るたびに掲げられた性器が震え、愛液の分泌が増えるので寧ろ平時より感情が分かりやすい。
バイブを手に取り、スイッチを入れる。そのまま茉莉花の柔らかなほっぺに押し付ける。
「今からお前を虐めるバイブだ。これで飽きるまで遊んでやる。よく形を覚えておけよ」
このバイブは二股に分かれているタイプのものだ。膣内に挿入すれば、もう一つの先端がクリトリスへ当たるようになっている。しかもそれぞれの先端に振動部があるため非常に快楽を得やすい、と言った商品説明がパッケージに書かれていた。
未知の快楽への期待から、それともどう足掻いても逃げることの出来ない恐怖からか。茉莉花は鼻の穴を広げて早い呼吸をしている。
ローションが必要ない位に愛液があるので、まずそれをバイブ全体に塗す。流石に少し時間がかかるかと思ったがこの作業は簡単に終わった。愛液の量が多いからだ。
入れる準備ができたが焦らすようにバイブの先端でマンコの表面を撫でる。拘束されているなりに腰を振り、早く膣内へバイブを迎え入れようとしている。
「カウントダウンしてやるからそう焦るな」
そう言えば体を止め、俺の言葉を聞き漏らさないよう集中した。
「五、四、さんはい」
「ん゛ん゛ん゛♡」
カウントダウンの途中でバイブを奥まで突き入れる。自分の予期したタイミングから盛大にズレ、茉莉花は意図も簡単に絶頂した。
電車で返信に悩んでるまつりかちゃん
まつりかちゃん(兄さんオナニーしてないの!?)
まつりかちゃん(私なんてセックスを思い出すかハメ撮り見て一日二回はやってるのに!?)