※この作品はR-18です。

男の俺は聖女になれませんが……聖女の力を覚醒させるチ××はあります!   作:elly

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第二章  『公開セックス! お嬢様は陥没乳首』 ③

第五話

 ――ドンっ!

「「痛っ!」」

 鈍い衝撃と共に、ルパートの上に重量のあるものがのしかかって来た。

 マリアから逃げることに必死で、前方に注意を払っていなかったため、誰かと正面衝突したらしい。

「ローナ⁉」

「るぱ……じゃなくてクレアちゃん⁉」

 お互い顔を見合わせる。

「ごめんなさい! 今、急いでいるの!」

 ローナは素早く立ち上がると、そのまま走り出した。

(ローナのやつ……一体、何だ?)

 ルパートが首をかしげていると、

「ローナさん、お待ちになって! 今日こそは話していただきますわよ!」

 とローナの名前を叫び、金色の巻き髪を振り乱しながら後を追う者がいた。

(あれは……同じクラスのエレーナじゃないか!)

 

 

(何をやっていたんだあの二人……)

 ルパートは、ローナとエレーナの追いかけっこが気にかかっていた。

 エレーナ・ボイントン――大金持ちの貴族の娘だ。金は唸るほど持っているが、ルパートやアミーリアの家に比べれば、天と地ほどの差がある。

(そもそも、追いかけっこするほど仲が良かったのか、あいつら……)

「ただいまあ!」

 そうこうしている間に、張本人の内の一人であるローナが帰って来た。

 

 

第六話

「エレーナと随分仲がいいんだな」

 単刀直入に聞く。

「ああ、あれ……別に遊んでいたわけじゃないよ……」

 ローナの口ぶりからすると、心底困っているようだ。

「話してみろよ。力になれるかも知れない」

「うん……実はね、どうして〈聖女の力〉が戻ったのか、しつこく聞かれてるの……」

「お前、まさか……!」

 慌てて身を乗り出す。

 まだ確証はないが、ルパートもローナも、<聖女の力>が戻ったのは、関係を持ったことが原因なのではないかと思っている。

 だが、そんなことを他人に言おうものなら、大事になる。だから誰にも言わない、いや、事が事だけに言えるはずなんてない。

「大丈夫! 心配しないで。私の足が速いことはルパート君も知っているでしょ?」

「そうだな……」

 一応は納得した形になったが、不安しか残らなかった。

 

 

 早くも翌日、ルパートの不安は的中した。

「さあ、その特訓とやらを、わたくしにもして下さいませ!」

 何とローナは、エレーナとその取り巻きのベスとメアリ―を連れて来た。

「ごめん、クレアちゃん。捕まっちゃった……」

「はあ?」

 聞けば、いつものように逃げていたところ、三人に挟み撃ちにされてしまい、敢え無く捕まってしまったということだ。

 そして、窮地に陥ったローナは、苦し紛れに、ルパートと特訓をしたと口走ってしまったらしい。

「どうしました、クレアさん? わたくしにも特訓を――」

 エレーナが一歩足を踏み出した。

「特訓も何も……」

 どうにか誤魔化せないものか――しかし、一筋縄ではいかない相手のようだ。

(困った……何も思いつかない)

 ルパートは顔を伏せた。

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