男の俺は聖女になれませんが……聖女の力を覚醒させるチ××はあります! 作:elly
第三話
こうしてルパートの女子校生活が本格的に始まった。
朝はローナよりも先に起きて身支度を整え、夜はローナが眠りについてから眠る――細心の注意を払っているつもりだが、ローナは幼馴染ということもあり、何がきっかけで正体がバレてしまうかわからない。
だが、幸いなことに、各部屋にバストイレが備え付けてあったので、トイレと入浴はゆっくりできる。
「はーっ! 生き返る……」
バスタブに浸かり、両足を伸ばすと、体のこわばりがみるみる解けていくようだった。
今のルパートにとって、入浴が唯一の至福の時間だった。
そのため、ついつい長風呂をしてしまい、ルパートが浴室から出るやいなや、ローナがトイレを使用するために駆け込んで来ることもしばしばだ。
(我慢させちゃっているのか……悪い、今後、なるべく早く出るようにする……)
この日もルパートは長風呂をしていた。やはりこの時間は短縮することができない。
――ドンドンっ!
激しくドアが叩かれた。
(何事……?)
慌てて上半身を起こし、身構える。
「く、クレアちゃん! お願い、開けて!」
ローナの声から、かなり逼迫している様子がうかがえる。悪いことでも起こったのだろうか? 不安が胸をよぎる。
「何があったの?」
「おしっこ、おしっこが漏れそうなの!」
「おしっこ……?」
第四話
「ちょ、ちょっと待ってて! 今、開けるから!」
漏らされてはたまったものではない。本当は全て衣服を身に付けてからドアを開けたかったのだが、そこまでローナを待たせたら、完全に間に合わない。
ルパートはとりあえずかつらをかぶり、バスローブだけを羽織った。
「は、早く……!」
ローナはもう限界らしい。
足の水気もろくに取らないまま、ルパートは、急いでドアに向かった。
「いいって言ったら入って来て」
鍵を開けると、すぐにルパートはバスタブに戻り、シャワーカーテンを閉めた。
――ガチャ、バン!
――ダダダダっ!
――ガタっ!
――バっ! カサカサっ……。
「ふー」
シャワーカーテンの向こうから、大きなため息が聞こえた。どうやら間に合ったようだ。
――ジョロッ、ジョボボボボボボボ……。
間もなくして、排尿音が聞こえてきた。
(ずいぶん勢いよく出てる……相当我慢してたんだな)
シャワーカーテンを一枚隔てた所で、女の子が下半身裸で用を足している――ルパートはそんなことを考えていた。
(しまった……!)
ローナの排尿シーンを想像していたら、勃起してしまった。
(何とかしなきゃ……。ま、ローナが出て行くまでの辛抱だ)