※この作品はR-18です。

男の俺は聖女になれませんが……聖女の力を覚醒させるチ××はあります!   作:elly

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第一章  『聖(性)なる力目覚める!? 幼馴染とせがまれエッチ』 ③

第五話

 ――ジャー!

(終わったみたいだな……)

 水を流す音がして、ローナが身支度を終えたようだ。

(どうにかやり過ごせたみたいだな……)

 今度はルパートが安堵する番だった。

 ローナの足音が聞こえ、ルパートは完全に安心しきっていた。

「きゃあっ!」

 短い叫びが聞こえた次の瞬間、シャワーカーテンが床に落ちていた。

 

 

 ルパートは、何が起こったのかわからなかった。

 目の前には、尻もちをついたままの姿勢でいるローナがいる。

「いたたたたたた……」

 尻をさすりながら、ローナがゆっくりと立ち上がる。

「ごめん、クレアちゃん。カーテン壊しちゃった……って、えっ! あなた誰?」

 ロングヘア―のかつらをかぶっているが、バスタブからのぞいているのは、男の上半身。服を着ているときは何とか騙せたが、もう騙せない。

「ま、待て、ローナ! これは違うんだ!」

 ルパートは思わず立ち上がった。すると、勃起したままの男根も露になった。

(しまった!)

 後悔したがもう遅い。

 ローナの視線は、ルパートの股間に釘付けになっている。

「あ、あああああ……」

 ローナは顔を引きつらせながら、後退している。

(ヤバい!) 

「き、き、きゃあ――」

「ローナ、落ち着け! 俺だ! ルパートだ!」

 

 

第六話

「え……ルパート君? ルパート君がどうしてここに?」

 ローナが本格的に悲鳴を上げる前に、ルパートは自分の正体を明かした。それが功を奏した。

「とにかく! 事情はちゃんと話すから、部屋で待っててくれ!」

 バスルームからローナを押し出した。

 ローナには事情を話してもいいと考えていたが、こんなに早く正体を明かす羽目になるとは……。ここは覚悟を決めなければならない。

 ルパートは、急いで着替えをした。

(ローナ、どこにも行っていないよな……) 

 不安を抱えながらバスルームから出ると、ローナはベッドのふちに腰かけ、うつむいた姿勢のままじっとしていた。

「ローナ」

 声をかけると、ローナは力なく顔を上げた。

 

 

「……というわけだ。俺はクレアが見つかるまで、ここでクレアのふりをしなきゃならない」

 ルパートは、包み隠さず全てをローナに打ち明けた。

 ローナはルパートの話を、静かに聞いていた。

(いくら幼馴染とはいえ、お互いもう子供じゃないんだ。恋人同士でもない年頃の男女が同室なんて嫌だよな……)

「わかった! 協力するよ!」

 いきなり両手を強く握られた。

「へっ……?」

 予想外の答えだった。

「あの、ローナ……?」

「幼馴染が困っているんだもの。当然じゃない!」

「いや、でも……男と一緒の部屋なんて嫌じゃないのか?」

 こんなにもあっさりと協力が得られると、かえって不安になるものだ。

「どうして? そりゃあ全然知らない男の人だったら嫌だけど……ルパート君だもの。平気だよ!」

 ローナの瞳には迷いがない。本心からであることは間違いない。

「わかった。力を貸してくれ」

「うん!!」

 

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