大正の時代、東京から帰った軍人の青年と……彼に見込められて結婚した神様の話。
ドスケベいちゃらぶセックスでございます。

◆pixiv、ノクターンノベルズとマルチ投稿。

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土着神狐娘といちゃラブセックスする話

婚姻、という言葉に宿る意味と示唆するところのものは多岐にわたる。

言葉の文字面だけを見れば、結婚して妻を娶るということなのだが大正──あるいは昭和においてまずなにより大事にされたのは『跡取りを作る』ということなのである。

子を孕め、代わりに守る。家を支える大黒柱となる。俺の家の内に入って、妻となってほしい。

 

言ってしまえば契約関係に近い。そこには愛も、信頼も、責任も、多く含まれている。

愛した人の一生を背負うのだから、当たり前のことである。

 

しかし────ほんとに好き合っているならば、そんなことは建前にすぎない。

そう、子を孕むこと、孕ませることは義務ではなく。

当然の欲求としてそこにあるのである。男は己の女を孕ませたいと願い、求める。女は、己の男の種を受け入れて孕みたいと願い、強請る。

欲望の輪廻、ウロボロス。それはたとえ、人では無い者にとっても同様なのだ。

 

◆◆◆

 

薄暗い、ぼんやりとした部屋に煌々と明かりが灯されている。

風情を壊さないように、という配慮から来るものなのか、行灯のような明るさである。

その部屋の中央にはやはり布団が敷いてあり、さらにいうならその上に2つの影が存在していた。

 

方や、女。方や、男。

 

2人とも、先ほど──七分ほど前に床入りしてから、恥ずかしそうに手を重ね合わせてもじもじと、身を動かしながら目を合わせては逸らしを繰り返していた。

女の名は稲穂と言った。名前の通り、秋口に見える黄金の稲穂のような、綺麗な金の髪をその頭に湛えている。

 

さらに言うならば、この女は人間ではない。郷里の山、霊山に住まう古き神の一柱である。目元の泣きぼくろに少々垂れた瞳、妖しい色香をその身に纏わせながらも、まるで生娘のように慌てふためく様はいっそ滑稽でさえある。この女が神である、などとは外から来た者ならば一笑に付すほどの威厳のなさであった。

 

男は、その稲穂を口説き落とした色男である。山手一の色男と称えられた美貌を持つ、屈強な青年である。

名を犬養と言った。いや、正確には苗字である。

つい先日、稲穂に苗字を捧げたばかりなのである。いわば、今日は初夜ということになる。

 

婚礼の式を済ませ、あとは若いふたりで…と年寄り衆に笑顔で部屋から叩き出された2人は、顔を見合わせて手を繋いでこの部屋に来た。

いざこうしてしっかりと意識してみると、中々に気恥しいものだと犬養は痛感していた。

 

彼は憲兵として東京で働いていたものの、結婚の約束をした稲穂を娶るためにわざわざこの田舎へ来たのである。

おおよそ、この時代に東京で働くということはそれだけで出世頭であることを示しているのだが、そんなこととばかりに蹴って引き戻ってきた。

 

特に上司には惜しまれた、と思う。彼──柄本大佐という──には惚れた女のために田舎へ参りますと言ったのだが、非常に惜しまれつつも送り出して貰えた。

 

──────いざとなれば、細君も連れて東京に戻ってこい。なあに、席は空けておいてやるとも。みなそれを承知しているから。

 

そんな具合のことを言われたか……と回想をしてみる。

つい先程からこんな具合で思い返しているのは、つまるところ緊張しているのであった。

 

むかし、物理的に初めての契りは交わしたものの、夫婦として初めての……しっかりとこうして向かい合うのは、これが初めてであるからだ。

 

いけない、こんな具合では彼女を心配させてしまう。

 

所在なさげに頬を染めて目を彷徨わせ、俯きながらこちらの手をにぎにぎと触ってはちらっとこっちを見てくる彼女を見据えて、声を出す。

 

「その……だな、稲穂」

 

「は、はい……あなたさま……」

 

か細い声であなたさま、と呼ばれる。心臓が早鐘を打つ感覚を覚える。

改めて夫婦になったのだ、と実感しながら彼女の返答に続ける。

 

「俺は随分長く待たせてしまった凡骨だが、どうかこれからよろしくたのむ」

 

すっ、と頭を下げる。

男とはこういうときにしっかりとせねばならないと散々言い含められてきたのだが、どうも上手くいかない。

その様子を見て、彼女は目を伏せながらも慌てたように言う。

 

「いえ、いえ!あなたと同じ閨に入って、また抱いていただけると思うと、これまでの事など露ほども苦しくありません…ですからそのような事は…!」

 

頭を戻して見る、そのかわいらしい様子に僅かながら昂ってしまう。男であるとはこんなにこらえの効かない生き物である事なのか、と思わざるを得ない。

 

それに、つまり彼女は己を想ってくれているわけだから。

確かに聞き取った言葉に犬養は少し興奮しながら、それを率直に言ってみる。

 

「…つまり、俺に抱かれるのが待ち遠しかった…と?」

 

「あっ……♡その……♡」

 

自分が何を口走ったのかを理解した彼女は大きく顔を赤らめて口ごもる。

今のは『貴方に抱かれたいです』と据え膳を差し出しているのと同じ。

 

「そうか、そこまで待たせてしまったか……ならしっかりと妻を夫として慰めてやらないといけないな」

 

稲穂を抱き寄せる。しっかりと強く抱きしめる。

着物越しに彼女の豊満な肉体の感触を確かめながら、そこにいる彼女の心と鼓動を感じ取る。

いきなり抱き寄せられたことに驚いたのか、稲穂は体をビクリと跳ねさせて声にならない声を上げる。

 

「あっ、やっ……そんなご無体を……♡」

 

「良いだろう、何を恥ずかしがる。俺とお前は夫婦なのだ」

 

もぞもぞと動く彼女の体に刺激されて興奮が加速していく。

東京で見た、あるいは会った女の誰よりも自分の妻は美しく、またかわいらしい。

そんな女が恥じらいながら己を求めていると思えば興奮しないはずがない。

 

「意地悪しないでくださいまし……♡」

 

「意地悪ではないぞ、そのような事を言えばお前の方が意地悪だろう。そんなかわいらしい反応をして。誘っているのかと思うだろう……」

 

そっと彼女の首筋に唇を落とす。触れる度に正直に体を震わせるものだから、それを幾度となく見たくてたまらなくなる。

 

意地悪、意地悪か。そうかもしれない。

好きな女の痴態を見たいと思うのは男の共通的な認識だと思う。

そのために、意地悪になるのか。男は。

そう思うとなんと男は単純なものだと笑ってしまう。

 

 

「う……ん、あなたさま……♡くすぐったいです……♡」

 

単なる接吻……唇を落とす行為から、だんだんと舌で舐るような、まるでお前を隅々まで味わうのだ……と言わんばかりの愛撫に移行する。

 

おそらくそれは彼にとって意図しないところであり、己が現在進行形でそういった淫らな事柄に耽っている気づいていないことで……

ようやく彼の妻である女の、稲穂の濡れたような声を耳にして、はっと気付くような有様であった。

 

それは責められることでもないし、ましてや悪いことでもないのだが──犬養は恥じるように、あるいは謝るような声色で謝罪をした。

 

「あっ……ああ、済まない。つい夢中になってしまった……お前の首すじが、俺を惹き付けて止まないから……いや、責めているわけでは無いのだが……」

 

まるでイタズラを親に見咎められた子供のように、視線をあちこちにさ迷わせながら言い訳をする己の夫の所在なさげなしぐさに、何となく稲穂は可愛げを覚えてしまう。

 

気遣いが漏れ出ているその所作もさることながら、大きい体が小さく見えるほどにしゅん、とした雰囲気についキュン、と胸が締め付けられるような感覚が、彼女の心を襲撃した。

そのままクスッと笑うと、その豊満な胸に夫の頭を抱き寄せながら、穏やかな声で語りかける。

 

「ふふ、私は気にしていませんよ。夫婦の契りとはそういうものでしょうに。むしろあなた様がそのように私の体に見境なく溺れているのを感じるのは、とても嬉しいものですよ」

 

「そう、なのか?」

 

「ええ、ですからね……」

 

そうやって夫の体を離すと、自らが身にまとっていた衣服をするりと落とす。ゆっくりと、見せつけるように落としていく。

ごくりと喉が鳴る。稲穂の肉体は豊満だ。出るところは出ていて、かつ絞られているところは絞られている。

 

傾国の美女、と言っても差し支えなく、むしろその言葉ですら足りないほどであろう、と犬養は確信していた。

サラリと流れる金色の御髪に子供のようにあどけない表情を魅せる顔。

 

全てがアンバランスで、しかしかえってそれが調和を完璧なものにしている。

 

1と1を組み合わせたものは本来2にしかならないはずのそれは、稲穂の魅力に限ってはその公式は当てはまらなかった。10にも100にもなり得る魔性の輝きが、目の前でその全てをさらけ出そうとしている。

 

その事実に犬養の逸物はぎんぎんとそそり立ち、その先から欲望をとめどなく垂らしていた。

目の前の牝を貪れ。孕ませろ。種を放て。屈服させろ。

雄としての命令が脳から発せられ、総身を駆け巡る。ぎらぎらと鈍色に光るような色を目に宿し、ただただ妻の媚態を眺めている。

 

理性と本能の相克が彼の内部で繰り広げられ、僅かなバランスの崩れがあれば目の前の牝に襲いかかるに違いない。

 

そんな夫に媚びるような流し目を送りながら、稲穂は最後の一枚……肌襦袢を脱ぎ捨てる。

その刺激に豊満かつ張りのある巨乳がふるりと震え、その先に実る桜色のつぼみがつんと尖る。

 

その瞬間、ふわりと閉じ込められていた花のような、蜜のような甘い匂いが犬養の鼻をくすぐった。蕩けるような情欲の香り……そのように形容されるべき、熟成された女体が発するフェロモン。

 

そのままやんわりと手を自らの手に添え、恋する乙女のような、あるいは夢を見ている子どものような。

 

そんなうっとりとしたような目つきで夫の全身を眺め、その視線が彼の牡の部分を射止める。

 

着物を押し上げるようにして主張し、その布の触れた部分をじんわりと染みつかせている……

 

それを目にした瞬間、稲穂の子宮が鳴動する。きゅんきゅんと蠕動し、それを膣内に受け入れるための準備を始める。

 

ふぅ、と吐息が漏れ出る。我慢し切れなくなった牝の衝動を呼吸に仮託して吐き出さなければ、彼女はやりきれなかった。

さらには、彼の逸物から香る匂いがだんだんと濃く、強くなっていくものだから──

 

「あなた様……♡御奉仕、致しますね……♡」

 

遂に、理性の堤防は決壊した。彼女だけではなく、彼の理性も。

理性は本能に駆逐され、駆動する情欲は急激にその勢いを加速させていく。

 

彼の服をゆっくりと、そっと───少しづつ行わねば腰砕けになりそうだったから───脱がせ、体に手を這わせていく。

 

先程まで彼の瞳に宿っていた、僅かな躊躇いや理性、気遣いの光は既に喪失しており、その目にはこの牝をどう貪ってやろうかという欲望のみが輝いている。その方法についての膨大な思案が巡っているから、本能に身を任せながらも稲穂は未だ襲われていない、というのが現実であった。

 

それを押しとどめるように……いや、むしろその逆だろう。押し出すために、稲穂はそっと耳打ちするように、口元を彼の耳に近づけながら、這わせていた手を逸物にそっと触れさせて、そのまましこしこと扱く動きに移行する。

 

「そんなに焦らないでくださいまし……♡♡私は逃げませんから、朝までずっと私を愛してくださいませ……♡♡」

 

その声の甘さに脳髄が痺れる。

 

都会の女が媚びるような声を出して同僚に声をかけているのを聞いたことがあるが、その時の不快さと比べれば月とすっぽん……月と泥団子ほどの違いがある。

 

その掴めないはずの月が、金色の絹糸が、ゆらりと揺れるのを目の当たりにしながらその宣誓を聞き届ける。

 

朝まで愛する──ああ、なんと甘美な響きだろうか。

 

求めるならば、応えようではないか、とどこか遠くから聞こえてくるような気がした。勿論だ、と返す暇もなく、衝動のまま犬養は硬直した体の戒めを解いて、妻の両頬に手を添えてその唇を貪るように接吻を行った。

 

たたの接吻ではない。現代で言うところのディープキス……それに当たる行為を執拗に行う。

 

そして、彼女もその乱暴狼藉に反駁するどころかそれを嬉しそうに目を細め、顔を赤らめ、受け入れる。

ああ、私は今愛する男に牝として求められている、という安堵と嬉しさの沼に身を浸しながら。

勿論、浅ましいことに稲穂の細くしなやかな指は夫の逸物に絡みつき、扱きあげながら、その動きをさらに加速させていくような有様である。そしてそのまま射精させんとばかりに激しく動かす。

 

「ああ……駄目だ……稲穂、出てしまう……!」

 

一心不乱の口交尾を止め、懇願するような、命令するような、どっちとも付かない声を犬養が漏らす。彼のそれは、苦痛からではなくむしろ快楽から出た言葉で、辞めて欲しいのではなく、ただただ無為に射精するのは勿体無い、という意図で言われたものだった。つまり、妻の孕み袋の中にどっぷりと放ちたいという願いから出た言葉なのだが、稲穂はそれを汲み取れなかった。

 

 

何故ならば、自らの手の中に愛する人が吐精してくれるのだという期待に身を焦がしていたからで。そして、叶うならばそれを間近で見たいし実感したいから、彼女は彼の欲望の籠った言葉の裏に気づくことは出来なかった。

 

そして、一瞬の後彼の体がぶるりと震えたかと思うと───ぶびゅるるる、どくっ、どくっ、と重苦しい音を立てて……勿論そのような音が現実に響き渡ったわけではないが、彼らの耳にはそのような音が出たような錯覚と重みを持って、その射精が受け止められたという意味で……彼女はその白く濁った欲望の汁を手で受け止めた。

 

「はぁ……♡♡これが旦那様の精……♡♡暖かくて……重くて……美味しそう……♡♡」

 

 

手にどくどくと種汁が吐き出される様を恍惚の表情で感じ取りながら、そのような愛欲に塗れた言葉を漏らす。

そして、そのまま手に乗った精液をそっと口に運び───そのまま啜る。

 

蕎麦を啜る時分に立てるような下品な音を響かせながら、口の中に牡の欲望の証を収めていく。その音を聞いた夫の逸物がさらにぐぐっと持ち上がり、射精したばかりだと言うのに、先程までの勃起が可愛らしく見えるほど張り詰めるのに気づかないまま。

 

鼻を抜ける青臭い香り。くらくらと脳を揺らすような濃厚な牡の味。

 

単純な風味で語るとして、美味しいか美味しくないかで言えば、もちろん美味しくは無い。そもそも口の中に入れるものでもなければ、ましてや啜って空気とともに味わうようなものでは無いから。

しかし、その美味しくなさがかえって稲穂には美味に感じるのだ。目を潤ませ、股を濡らし、その味に耽溺していく。

 

私のために射精してくれた、という事実1つだけで天にも登るような心地だというのに、それが己の口の中に収まって居るのだから尚更だ。

名残惜しさを感じながら、その液体を飲み干す。喉を鳴らし、胃袋へと落とす。喉に絡みつくような感覚を感じたあと、胃にそれらが落ちていく。ずぐん、と重しがのしかかるような感じが胃に訪れ、その重みを逃がすように───げぇぇっぷ、と下品極まりない音を気管より掻き鳴らした。

 

「あっ……♡その、ごめんなさいあなた様……♡♡つい、美味しそうに感じてしまって…♡その上こんな下品な音を聞かせてしまいました……♡♡」

 

そのまま流れるように、土下座に移行する。心からの謝意を表すように、綺麗に三指を揃えた家内の者として見習うべき美しさの土下座であった。

 

ただ、その声の中に含まれていたのは謝意ではなく、夫に牝としてしつけられたいという思いである。媚びと祈りが込められたその声を聞き届けた彼は、仕方ないなと言わんばかりに首を振り、彼女の顎に手を添えると、そのまま顔を挙げさせ、そのまま片膝をついた姿勢でべとべとに汚れたままの逸物を突き出すと、その顔で精を拭って、一言告げる。

 

「お前が汚してしまったのだから、お前が責任を持って清めなさい。やり方は分かるな?」

 

顔を雑巾代わりに使われたにも関わらず、怒りはおろか一層その顔を牝の色に染め上げながら、こくんと頷く。

 

「はい……♡♡私の口で、あなた様の逸物を……♡♡」

 

「そうでは無いだろう、お前がこっそり書物で勉強していた呼び方は何だ?」

 

「はぁっ……♡♡あ、……お、おちんぽ様……♡♡あなた様のおちんぽ様を……♡♡私のはしたない口で清めさせていただきますっ……♡♡」

 

貞淑な物言いは許さない。ただひたすら下品に、牝として奉仕しろという命令に答え、淑女としてはありえない、端女のような言葉遣いで稲穂は夫の命令にしっかりと反応した。

そしてそのまま、あ……と口を開き、濡れて汚れ、臭いの濃いままの男根をその中に収めた。

 

「んぶっ♡ぶっ♡はっ♡」

 

音を立ててしゃぶりつく。美味しい、嬉しい、と自分の思考が染められていくのを稲穂は感じていた。なんと誇らしく、なんと浅ましいのだろう。

男の種をおねだりするように、乞い願うように、淫らに逸物をしゃぶりあげる。

 

舌でカリ首の溝をなぞり、亀頭をピカピカに磨きあげるように丹念に舐り、竿に自分の唾液を塗り込むように口を動かす。

 

ねっとりとした感触と生暖かい口の中は極上の肉壺であり、彼自身は知らぬ事であったが、そこら辺の娼婦の肉穴に突っ込むよりも快楽を得られるものが、正に彼の妻の口腔内であった。

 

「良いぞ……気持ちいいな。お前の口の中は何にも勝る名器だな……こんなにすけべなものを持っておきながら、日中は清楚な面をしているのだろう?……良い妻だ、愛しているぞ」

 

「……♡♡」

 

そっと告げられた感想の中に交じった愛の言葉に、ぷしゃりと潮を拭きながらその口戯を益々強く、激しく、粘っこくしつこく、動きを縦横無尽に移行させながら、竿に吸い付くようにして稲穂は精液をねだる。

 

愛されている、褒められてしまった。

 

そんな生娘が抱くような暖かい心もちとは裏腹に、口は熟練の娼婦顔負けの性技を見せている。

 

当然のこととして、そんな技巧に興奮しきった牡が耐え切れる訳もなく。びくりびくりと逸物が跳ねたかと思えば、先程と比べ物にならないほど濃厚な射精が稲穂の口の中を襲う。

 

いきなりのことに一瞬驚いたような顔をしつつ、次の瞬間にはにんまりと、嬉しそうに目を細めながら口の中に吐き出された精をごくりごくりと飲み干していく。

 

先程口をつけて飲んだものよりも濃く、粘つくものであったにも関わらず……その喉の動きはむしろ滑らかに動いていた。

 

口の中での脈動が収まると、言いつけを守るように逸物をしっかりと舐り、しゃぶり、一片の汚れも残さないとばかりに吸い上げる。

 

そして、名残惜しそうにその逸物から口を離すと、一息吐いて───

 

「お、おちんぽ様のお掃除……完了いたしました……♡♡このはしたない牝に、お仕置きとご褒美を……♡♡下さいませ……♡♡」

 

 

先程のように、頭を垂れる。絹糸のように細く、美しい黄金の髪がふぁさりと広がる。

その様をそっと目を細め、見つめる。心からの懇願、妻から夫へのか細い救難信号をたしかに汲み取る。

 

そっとその体を抱き起こし───俗に言うお姫様抱っこのような格好で───額に口付ける。そこから首、胸。そして、そのまま布団に横たえると……子宮の辺りに口付けをする。

 

「お前は……ここに、俺の種を仕込まれたいんだな?」

 

「……はい♡」

 

「お前は、俺の子を孕みたいのだな?」

 

「はい♡♡」

 

「膣に俺の逸物を受けいれ、掻き回され、そのまま精を吐き出され、俺の慰みものになりたいのだな?」

 

「はい♡♡♡」

 

本当にいいのだな?という最終確認。ここから先に進んだなら、俺はもう加減はできないし、手心を加えるつもりは一切ないぞといわんばかりに───実際そうするつもりである声色であり、その瞳にも欲望の炎がぎらぎらと燃え盛っている。その最後の問答に、すべて肯定する。

 

稲穂は最初からそれを望んでいたのだから、今更何をか言わんや。

むしろとっとと私を抱いて孕ませて、あなたの妻に名実ともにして欲しいのだ、という心持ちでさえある。

 

で、あるから。この最終確認は稲穂のためではなく、むしろ犬養が踏ん切りをつけるための通過儀礼。

最初から受け入れている女の懐に、男が飛び込んで貪りに行くことができなかったと言うだけの構図でしかないのだ。それをようやく、捨て去ることが出来る。

 

 

「来てください……♡♡私をあなたの種で孕ませて♡♡あなたの妻にしてください♡♡」

 

その言葉に突き動かされるようにして、彼は妻の体に覆い被さり、衝動のままに、しかし優しく膣内に逸物を挿入した。

 

ずるずると突き入れられたその竿に、絡みつくようにして蠢く肉襞。以前1度だけ行った睦みあいを覚えていたのだろうか。

極限まで興奮した脳から分泌されたアドレナリンによって、久方ぶりの交わりにおける大きな逸物を受け入れた衝撃が薄れているのだろうか……兎も角として、稲穂の体に与えられたものは、破瓜して以来の交尾に伴う痛みではなくとてつもない快楽であった。

 

「はっ♡♡あっ♡♡あなたさまっ♡♡だいすきっ♡♡あいしてますっ♡♡」

 

「……ッ!俺もだ!稲穂!俺の妻、俺の女、俺の牝……ッ!絶対孕ませてやるからな……!絶対に……!」

 

「はいっ♡あっ♡あなたさまっ♡わたくしっ♡ぜったいげんきな♡ややこをうみますからっ♡」

 

パンッ♡パンッ♡と激しく、水を打擲するような……あるいは火薬を破裂させたような音が鳴り響く。びちゃびちゃと愛液と先走りを漏らしながら、濃厚な接吻を交わしつつ、蕩けるような膣穴の感触を……堅くそそり立つ勃起魔羅の感触を……互いに確かめ合ってひとつに溶け合う。

 

婚礼の儀式、というのは本来おそらくは此の交わりをもって完遂されるべきものに違いない……と見るものが見れば感心すら抱いてしまうほどに美しく、しかし野生のような粗野さも孕んだ交尾。そう、性交セックスなどというお上品な語り口ではなく、まさに牡と牝の性器を絡ませあう野性的な行為……本能をむき出しにした交尾に他ならない。

 

言葉にならない言葉を交わし、嬌声と雄叫びが交差する寝床は既に睡眠という役目を果たすには、力不足なほどに濡れてしまっていて……そして、またその役目を果たすことは無いと確信を持って言えるほどの力強い腰使いが牝を鳴かす。

 

今夜に限って言えば、犬養は体力精力ともに無尽蔵であると言える。そして、また現人神の類である稲穂も、体力精力ともに人を遥かに越えた閾値のものを持っている。並の女であれば既に気絶し、玩具代わりに使われかねないその猛りを受け止められるのも、一重に彼女が神であるから。

神と人の嬌宴乱舞。種乞い豊穣の儀式。

 

その最初の一回が終わろうとしていた。

 

「ふっ……!ふっ……!稲穂、稲穂……!射精すぞッ!!受け止めろ……!最初の一回だ……!お前の胎を満たしてやるからな……!逃げるなよッ……!」

 

「ああああっ♡♡♡はいっ♡♡あなたさまぁっ♡♡♡射精して♡♡射精して♡♡♡孕ませてっ♡♡♡受け止めますからっ♡♡」

 

「行くぞッ……!!!!うおおおおおおッ!!」

 

「きゅうううううううううん♡♡♡♡♡♡あああああああああああっ♡♡♡♡」

 

 

───ぼびゅるるるるっ♡♡♡♡♡どくっ♡♡♡どくっ♡♡♡びちゃびちゃびちゃっ♡♡♡♡

 

濃厚で、かつ確実に孕ませる、と念が籠った精が稲穂の子宮に放出された。たった一発で並の女であれば一粒種の子どころか、五つ子すら孕まされかねない濃密で元気な種汁。それがへばりつくように稲穂の子宮の壁をびちゃびちゃと叩く。

 

手と指を絡ませあい、種汁と愛液だけでなく、唾液すらも交換し合う生交尾。

 

猛々しい放出をその胎で受け止め、かつその衝撃を声に変えて互いに叫び……そして、その射精が終わりを迎える。しかし……

 

「……すまん、稲穂……まだ足りん……今夜はまだまだ、もっと付き合ってもらうぞ……!」

 

「ええ……♡♡あなた……♡♡あなたの気の済むまで、満足するまで……♡♡私のお腹の中にたくさん濃ゆ〜い種を吐き出してくださいませ……♡♡」

 

そして始まる第二回戦。激しく、絡み合う男と女───牡と牝。杭打つように抜き差しされる男根と、それを受け止める牝穴。

 

敷かれた布団が一晩で廃棄処分寸前になるまで、汁を吸うことになる一夜の営み。

 

都合二十の射精を受け、百はくだらない絶頂を迎えることになったその一時は、子ができても変わることの無い愛の証として、その後何度も何度も、似たような有様になるまで交わされることになるとは。

 

この時の二人には思いもしない、未来の出来事であった。




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