□がついた話数は性的描写がありません。
時は大正
鬼殺隊の剣士である竈門炭治郎は任務を終え、藤の花の家紋の家へ向かっていた。その足取りは重く、精神的にも肉体的にも疲弊していた。
ところがその状況を覆しかねない存在がその家にいたことを、その時まだ炭治郎は知らなかった。
「こんにちはー」
「はい。鬼狩り様ですね。どうぞ、中へお入りくださいませ」
この方はこの藤の花の家紋の家に在住しているひささんである。ひささんは一見ただの老婆に見えても、全逸に妖怪婆と言われるほど手際が良い。
「ありがとうございます」
「本日は先着の鬼狩り様が複数名いらっしゃいますが、よろしいでしょうか?」
「はい。僕は気にしていないのでそこは大丈夫です!」
「そうですか。ありがとうございます、では、早速夕御飯の準備をさせていただきますので、部屋でお待ちください」
そう言ってひさは恭しく頭を下げ、厨房へ向かっていった
「ふぅーー」
炭治郎は疲れのあまりひさが厨房へ向かうとヘナヘナと座ってしまった
「疲れた〜。夕食まで時間がありそうだし少し横になっていようかな」
コンコンコン
「!!」
横になったその時、誰かが部屋の襖をノックする音が聞こえた
(誰だろう…ひささんかな?にしては早すぎるし匂い的には…)
「失礼しまーす」
「!」
(やっぱり、カナエさんだった)
「こ、こんばんは。カナエさん」
「こんばんは。炭治郎君」
「な、なんで俺の部屋に?」
「なんでって言われましても、なんとなくです」
「そ、そうですか」
炭治郎は思わぬ来訪者に気が動転していた。
「そうだ!せっかくカナエさんが来てくれたので、一緒に座って話したりしませんか?」
「いいですね。私もずっと立つのは嫌いですからね」
そう言ってカナエは炭治郎に寄り添うように座る
そして、自分たちの自己紹介や身の上話を話して少し落ち着いた時…
「大っきい…」
炭治郎は自身の左手がカナエの豊満な乳房に触れてしまい、思わず口に出してしまった
(まずい…言ってしまった…絶対怒るよな…今は怒った匂いがしないけど、この後絶対怒り出すに決まってる)
炭治郎は自身が失言してしまい、焦っている中…
「嬉しい…」
炭治郎はカナエがこの発言をするとは思わなかった
「え?ホントですか?」
確かに炭治郎は匂いを嗅いだが、カナエからは怒気などの匂いが未だしていないことに気づいた
「私、炭治郎君が那田蜘蛛山の任務の時に最後に拘束されて御館様の所へ運ばれると聞いて御館様のところに急いで向かったの」
「なんで俺が向かうと聞いただけで、急いで来たんですか?元々来る予定だったのでは…」
「いいえ、炭治郎君。この時緊急柱合会議が執り行われることになったの。でも、炭治郎君については既にしのぶから聞いていて…」
「え?俺はしのぶさんとは…」
「会ったことないでしょ?でもね、私以外の柱は私が柱合会議を風邪で休んだ時に、最終選別を突破した5人の情報共有が行われていたようで、その会議から帰ってきたしのぶが、私、この炭治郎って子に会ってみたいなって言ったの」
「そ、そうなんですか…」
「確かに炭治郎君の写真を見たらなんとなくしのぶが炭治郎君に惹かれるも分かる気がしたの。だって、優しそうで顔付きもカッコよかったからね」
「あ、ありがとうございます」
「そして、私決めたの。炭治郎君は一緒に話していて、とっても楽しいし、何故か自分に溜まっていた疲れが少し解消された気がするの。」
「よ、良かったですっ」
「そして何より、あなたの謙虚さや、鬼である禰豆子ちゃんを冨岡さんやしのぶから守る家族への愛に惚れました。」
「お、俺だって、カナエさんと話していてとても楽しかったし、こんな俺と話していて楽しそうにしてくれたり、何よりその笑顔に惚れました。」
お互い告白の一歩手前までくるが、どちらが先に言うべきか心理戦が始まったが、ついに…
「「あのっ」」
「あっ、カナエさん。先にどうぞっ」
「では、お言葉に甘えて。
私、炭治郎君が大好きですっ。これからも、一緒にいてくれませんかっ?」
「俺も、カナエさんが大好きですっ。俺のそばにいてくれませんか?」
勿論、返事は…
「はいっ。喜んで」
「私も、喜んで」
こうして、2人はここ、薬師寺ひさ邸で結ばれたのであった
以上になります
初めての小説投稿でした…
これからも日々精進いたしますので、今後ともよろしくお願いします