自分からズボンを下ろし、自分からを足を広げて、それは思っていたよりもずっと恥ずかしく、何度も途中で腕が動きそうになっていた。
トレヤくんに抱かれたい。
そう強く思ってはいても、それとコレとは話が別だった。
どうにか、彼の身体が入り込めるくらいには足を開き、愛液の滲む縦筋を指で開いていく。
割れ目の中がヒヤリとした。
ドロリと、入り口に溜まっていた愛液が流れ出してくるのが分かる。
トレヤくんの視線を一身に受け止めて、恥ずかしさに震えた足が閉じてしまいそうだった。
「…穴、見えるかな? そこにね? トレヤくんのおちんちんが挿るから…」
「う、うん…」
やっぱり、本能的な部分なんだろうか?
僕の女の子の部分を見ただけで、トレヤくんのおちんちんが大きく跳ねた。
ビクビクと、ドクドクと、血相を変えて震え出し、おちんちんから強い精の匂いが漂ってくると同時に、押し出されてきた精液の残りが先っぽを白く滲ませる。
僕に出す気なんだ、今度は中に、たくさん出したがってるんだ。
そう考えるだけでドキドキが止まらなくなり、僕の興奮が形になったみたいに、開いた割れ目の奥から愛液が溢れ出してきた。
「でも…痛いって、最初は…ハナは、平気?」
「何処で聞いたの? 知らないって言いながらさ、興味津々じゃん」
「ちがっ。でも、聞こえてくるだろ、こういうのって…」
「ふふっ。まぁね、僕だってそうだもん」
知識なんてどっかからの聞きかじりの寄せ集めで、正しいことなんてきっと1つもないけれど。
一つだけ、確かに分かることがある。
「でもさ? 僕だって詳しい事は知らないけど、ココに挿れたらさ? 僕の女の子の穴に、トレヤくんのおちんちんが挿ってきたら、絶対に気持ちいいと思わない?」
誘惑としてはコレ以上もなかったんだろう。
開いていた足を更に開かされて、トレヤくんの手が僕の腰を捕まえていた。
身体が重なっていく、腰が近づいてくる。
強い興奮のせいか、震えるばっかりのおちんちんは上手く狙いをつけられないでいた。精液の滴る先端に割れ目の上を何度も擦り上げられると、わざとやっているんじゃないかって、あまりのもどかしさに僕の方が根を上げてしまいそうになる。
「もう、ほら。おちんちん、ちゃんと抑えてないと…じゃないと、僕だってコレ、恥ずかしいんだから、いつまでも遊ばれるのはイヤだよ」
「うっ…ごめん、えっと…ココ、だよね? 挿る?」
「うん、そこ…。ぁっ、んッ、ちゃんと挿って来てるから…もうちょっと、ね? はぁ、はぁっ、力入れて? 思いっきりで、大丈夫だ、から…んっ」
加減を間違ったのか。それとも、僕が予想以上に欲しがったのか。
一度先端が食い込んだ後は、勢いのまま滑りこんでくる。
トレヤくんのおちんちんに、僕の中を埋め尽くされる感触。
初めて開かれる女の子の穴。異物感に圧迫感。自分の中に誰かがいる違和感は確かに合って、それらは鈍い痛みを伴って伝わってくる。
なのに、どうしてかな。痛みを通り越すほどに、僕はその感触が嬉しかった。
ぱつんっと、乾いた音がする。
二人の腰が重なっていく。おちんちんに深い所を刺激されると、体の奥からお腹を小突かれる感触に、心が震えた気がした。
「ぁふっ。あっ、んっ、はぁっ、あっ…挿って、ホントに、挿っちゃった…」
「ホントにって…ハナ、が大丈夫って。まって、今…抜くから」
「仕方ないじゃん、僕だって、初めてで。こんなあっさりだなんて、あくっ、だめっ…動いちゃ、ふぁぁっ♥」
気遣うようにトレヤくんの身体が離れていく。
でも、それは全くの逆効果だった。
初めての挿入に慣れない身体はまだぎこちなく、重たく、引きずられるような刺激を上手く受け取れない。
快感ともつかない強い刺激が、お腹の中で暴れている。
ゾクゾクと、すぐにも逃げ出したくなるような感覚が背中を伝い、身体を震わせていた。
「あ、ごめ。ハナ、痛かった? でも、今の声…なんか凄く、エッチで」
「痛いのは…ちょっと。けど、さっきから何? 声、声って、僕の変な声聞いて楽しいの?」
「まぁ、そうかも。ハナの声、聞いてるとすごい興奮するし」
「…トレヤくんのエッチ」
何か納得するようにうなずいて、僕の腰を掴まえる手に力が籠もった。
「ああ、そうだよっ。だから、俺…うごかすよ、ハナ。声、もっと聞かせて」
ちょっと怒らせたかな?
そう思った時にはもう遅く。語気を荒らげたトレヤくんは、その勢いのままに、僕の中でおちんちんを動かし始めていた。
「あふっ、まっ、やっ、もうちょっとだけ…やすませっ、きゃっ!」
「無理だって、ハナから誘っといて、俺に我慢しろって言うの?」
「それは…やっ、はぁっ、んっ、んんぅぅぅっ…!!」
目の前がチカチカする。お腹の中で暴れる彼のおちんちんを受け止めるだけで精一杯だった。痛いほどに心臓が胸を打ち、ドキドキと、それ以外の音が聞こえてこなくなる。
強すぎる刺激にそれ以外の何も分からなくされると、僕はトレヤくんの思うままに声を上げさせられていた。
エッチしてる。トレヤくんと大人のエッチをしてしまってる。
やり方が分からないなんて嘘だ。あんなに必死に腰を振って、僕の事をイジメてくるのに。
繰り返し、繰り返し、訪れる強い刺激。内側から身体を広げられる異物感、おちんちんを押し付けられる圧迫感が、鈍い痛みとなって身体を軋ませる。
それなのに、僕の身体は甘い痺れも生み出し始めていた。
体の奥を おちんちんでイジメられているはずなのに、段々と彼の動きに合わせて腰が揺れ始めてしまう。
最初に負けたのは声だった。
「ふぁっ♥」とか「やっ♥」とかいう甘い響きが喉を震わせた。自分でも聞いた事もないような変な声。その嬌声が、トレヤくんを更に興奮させると、指の跡が付くくらいに腰を掴まれ、おちんちんの動きが大きくなる。
逃さないようにって、僕にもっとエッチな声を出させようとして。
我慢して、声を抑えようとして、でも無理で。
深い所を刺激されれば、どうしても声が上ずってしまうし、エラの張った雁首に中を広げられ、ひっかくように入り口の裏側を擦り上げられると、呆けたような甘い声が引き出されてしまう。
気持ちいいって、それは僕が待ち望んでいたものだった。
固い膝の上で乱暴に擦られるよりも強い刺激。
もっと乱暴で、ちょっぴり痛くって、自分の中を他人に好きにされるのなんて怖いだけの筈なのに。トレヤくんの熱を感じるだけで、意識が飛びそうな程の快感が僕をダメにしていった。
おちんちんが愛おしくってしょうがない。
ああ、ダメだ。
それじゃ、トレヤくんがあんまりにも可愛そうで、自分の事があんまりに情けない。
おちんちんなら何でも良い訳じゃない。
僕はトレヤくんの おちんちんで気持ちよくなりたかったんだって強く思う。
「ああっ、好きっ、好きっ。トレヤくんっ、トレヤくんっ、もっとして、もっともっと、僕の事イジメていいからっ、気持ちよくして、一緒に、一緒に気持ちよくなろっ」
返事はない。きっとそんな余裕なんて無いんだろう。
荒い息遣い。興奮で赤みを帯びた僕の肌に、彼の熱い吐息が降りかかる。
爛々とトレヤくんの赤い瞳が浮かび上がる。熱い視線に晒されて、見下されながら抱かれている事に、僕の胸の内から、お腹の奥から、堪らない興奮が湧き上がってくる。
我慢出来ずエッチな声を上げて、身体をくねらせた。
中で膨らんだ おちんちんが更に熱を上げ、一生懸命に僕の事を責め立ててくれる。
「ふぅ、ふぅっ、あっはぁぁっ、やっ、ひゃんっ♥ また、また僕、僕もうっ、イッちゃ、あ…やぁぁぁあぁぁぁあっ!!」
ゾクゾクと身体が震え上がり、弾けた快感は、頭の中にまで押し入ってくる。
お腹の奥で生まれた熱が、かぁっと身体を染めていった。深い所に入り込んできた おちんちんにもっと近づきたくって、勝手に腰が落ちていってしまう。
もう何度目かの絶頂。緩い絶頂を重ねる度に、敏感になった身体は、より強い快感を求めてしまう。理性が奪われる。まだ、お姉ちゃんぶっていたいのに、もう何も言えなくなって、もう何も考えていたくなくて。
どこまでも彼は男の子で、僕はどうしようもなく女の子だった。
「ハナっ…俺っ、そろそろ、やばっ…んうぅ、はなれ…っ」
言われなくても分かってる。
おちんちんがビクビクと震えて、僕の中で出したいって言っている。
それはいい、そのままでいいのに。
射精の瞬間に腰を引き、逃げようとした トレヤくんの身体を両手で引き止めた。足を絡ませて逃さないように、それどころか、もっと深くに入るようにと抱き寄せてしまう。
「ハナっ! ダメだよっ、中に出したらだってっ…っぅぅ!!」
「いいからっ、トレヤくんだったら、良いんだからっ。トレヤくんは、お姉ちゃんの中で、気持ちよくなりたくないの? 一緒に気持ちよくなろうって、いったよ、ね? 良い子だから、だそ? 一杯僕で、気持ちよくなって、ね? ほら、僕もう、気持ちよくなってるからっ、君もっ」
「それ、はっ。そんなのは…ハナ、ハナっ! ねえちゃっ、俺、もうっ!」
プツンっと何かが切れた音が聞こえた気がした。
僕の事を引き離そうとしていた手から力が抜けた代わりに、急に抱き寄せられると、勢いづいたおちんちんが僕の中で暴れだす。
逃げ場を失っていたトレヤくんの腰が前へと進み出る。
深くに入り込んできたおちんちんに、体の奥から突き上げられる。
一瞬、見せた気遣いはとうに吹き飛び、パンパンと、グチャグチャと、乱暴な抽挿が、僕の中からエッチな音を響かせる度に快感が高まっていく。
ふふっ、お姉ちゃんだって。
ハナなんて、生意気言った時はどうしようかと思ったけれど。久しぶりに、そう呼ばれると、なんだかイケないことをしているみたいで、仄暗い興奮を感じないでもなかった。
トレヤくんの背中に手を回し、細い体を抱き寄せる。
まだ華奢な、でも、女の子の僕とは違う肉付きにドキドキさせられながら、彼の動きに合わせて腰を持ち上げた。
奥に、深くに、それこそ子宮に直接響くような刺激に、全身が甘く呆けていく。
それが良い、それしかいらない。快感が極まり、二人の体が一番深いところで重なった瞬間に、僕たちは一緒になって幸せを感じていた。
「ふぁっ♥ あ、あぁぁ…いぅ、あぁあぁっ、ぃひゃっ、ひゃぁぁっ!!」
快感が弾ける。意識が白く染まっていく。
きゅぅっと締まったお腹の奥で、おちんちんの熱が直に伝わってくる。
トレヤくん、トレヤくんと、絶頂の中、快感で濡れる唇で、うわ言の様に彼の名前を呼び続けると、ハナ、ハナって、同じ様に名前を呼び返された。
僕の大切な人が、僕の中で気持ちよくなってくれている。
ドクンっと、お腹の奥で広がった精液の熱が愛おしく、ビクンッと震える身体が心地良い。二人で一つの快感を抱きしめながら、その幸せを噛みしめた。
ドクンっ、ドクンっ。
ビクンっ、ビクンっ。
抱きしめて、抱きしめられて、触れ合った肌から温かいものが伝わってくる。
はぁっ、はぁっ…。
ぼぅっとして、呆然としていて、恍惚と艶めいた唇から漏れる深い溜息。
「トレヤくん…」
「ハナ…」
近づいてくる彼の顔に吸い寄せられる。すぅっと瞼が落ちていく。
唇を重ねて、触れ合って、エッチの後の深いキスは、僕たちの心を幸せて満たしてくれた。
ー
番えて、構えて、引いて、射る。
言うのは簡単だけど、それ相応には難しい。
放たれた矢は空を掠め、それが届くよりも速くに、野ウサギは逃げ出してしまっていた。
「あっ、くっそ…また外した」
「ふふっ、惜しかったね」
結局あの後、お姉さんに頼み込む形でトレヤくんを森の中に連れ回す事にした。
また無茶をされては敵わないと、僕の目の届くところならまだ安全でしょって。
それらしい理由はあったけれど。なんのかんのと、僕が彼と一緒にいる時間を増やしたかった だけだったんだと思う。
「最近、サボってたでしょ? 魔法のお勉強ばっかりしてた? 矢じりの先がプルプル震えて…くすっ。生まれたての子鹿みたいで可愛かったよ?」
「笑うなよっ。別に弓が引けなくたって、魔法でどうにかするさっ」
「とっさに使えないものに頼らないの。魔法が良いって言うなら、それでもいいけど。僕が教えてあげられるのはコレしか無いからね?」
番えて、構えて、引いて、射る。
流れるような動作に無駄はなく、音もなく放たれた矢は、逃げ出した野ウサギをあっさりと射抜いてしまっていた。
「それに、ちょっとは期待してるんだよ?」
「期待って?」
「一般的に獣人の女の子は、自分よりも強い男の子が好きだって話し。まぁ、僕に勝てとまでは言わないけど。もうちょっと筋肉つけてくれると、惚れ直すかな? なんて?」
そう言ってからかっては見たものの。今の華奢な身体付きも惜しいと思わなくもない。自分の胸の内に収まる背丈は、もう少しだけ彼のことを子供扱いしてられる証でも合った。
「わかったよ。流石に、生まれたての子鹿は恥ずかしいし…」
「すねないで。僕も手伝うからさっ」
「ひっつくなよ、ハナ。歩き辛いって」
「ハナって、前みたいにお姉ちゃんって呼んでくれていいのに」
「呼ばない。そういうのはもう良いんだ。いつまでも甘えてられないだろ」
「それじゃ、僕が寂しいって言ってるの…もっと甘えてよ? ね…」
「なっ…」
頬にキス。
初めてでもないくせに、もっと凄いことだってした後なのに。いちいち顔を真っ赤にさせる初々しさは変わらない。
不意を打つ度に嬉しくなる。
あと何回、こんな可愛い反応が見られるのかって思う反面。
立派な男鹿。
そんな風に成長した彼の姿を想像すると、ちょっとだけドキドキするんだ。