ルビーのお腹をポンポンするやつ 作:リリシク
健全?健全かな?
きっとめいびー
ここ最近のルビーは絶好調でその人気は収まるところを知らない。
この前ロケ番組で予定していた場所が放送出来なくなった時も一人で番組を持たせてちゃっかりB小町の宣伝に利用していた。
今のルビーを見ていると応援したくなる。なんというかどんな時でも全力で楽しんでることが伝わってくる。何か失敗したとしても何やってんだーってヤジよより次はいけるぞって声が聞こえてくるほど場が和ませてしまう。
知名度では同じく人気女優の道を駆け上っているあかねや盤石の知名度と人気を誇るフリルに及んでいないが…
今の勢いとアイの娘ということを加味すればアイ役をルビーに据えたことは正解だったかもしれないな。
(ガチャ)
「ただいまー」
「ルビー、ちゃんとうがいしてから上がりなさい。今体調崩したりしたら大変よ?」
「はーい。」
「あっ、おにいちゃん♪」
ルビーが来た。変装したまま後ろから抱き着いて来る。
「今日はこっち居たんだね。…もしかして待っててくれたの?」
「…事務所でやることがあったからな。ついでに話題になったお前のロケ見てた。」
「えへへー。あの時のやつ?大変だったんだよ。日付間違えてたとかで紹介できるところ殆どなくて…ディレクターさんから好きにやっていいって言われたから道の駅に有ったのを先輩とかメムチョみたいに紹介してみたんだけどなんか凄いウケた。」
「有馬verは炎上しかけてたけどな。」
「でも面白かったって、監督さんからもこんどB小町で番組やってみないって言ってくれたんだよ。」
「マジかよ。そんなウケてたのかよアレ」
「うん。それに最近は色んな人から食事とか誘われるの。」
「ふふん。魔性の女ってやつ?やっと世界が私の魅力に気付いたんだよ。」
「…絶対に行くなよ。行くならミヤコさんに話し通してからにしろ。」
「えへへー。分かってるよ私にはおにいちゃんがいるからね。」
「あなた達…前より距離が近くなってない?」
「お疲れミヤコさん」
「そう、前からこんな感じだったよ?」
「まぁルビーも最近調子戻ってきてるからとやかく言わないけれど…」
眉を顰めどこか逡巡するミヤコさん、連日の疲れが溜まってるみたいだ。
「あぁコレ。俺とあと有馬とメムのスケジュール、予定入れられそうなとこも纏めといたから。」
「助かるわ。じゃあ私は明日の準備があるから」
「今日もおにいちゃんの部屋行っていい?」
「もう遅いからな。寝るだけだぞ」
「はーい。」
パタパタと足音を立てて自分の部屋に戻ってくルビー。
「危なっかしいな」
芸能界は厳しい世界だ。才能がない者、必死に足掻いてる者、結果を出せない者、そして成功している者。
落伍者も成功者も傍観者でさえ踏み外した道のさきは等しく奈落なのだから。
「おにいちゃんの匂いだー。落ち着くぅ」
「そりゃまぁ俺だしな」
今俺の胸の中でルビーが抱き着いたまま顔をすりすりして俺の匂い?を嗅いでいる。
…慣れたから良いが服越しに柔らかい女性特有のモノが当たってる。それよりヤバいのがしがみつかれることで下着の形が丸わかりだという事だ。ブラは良いとしてパンツは…あー今日はフリルついてるやつだなとか、普通のブリーフタイプだとか、えっ?なんか股のところ感触おかしくない?まさかこれ!?ってなって混乱する。
いや最後のヤツはマジで確認しないとダメじゃないか?ミヤコさんが買う訳ないだろうし、まさかファンからの贈り物?
「にゃー。ごろごろ~」
「うぁーお」
考え事をしているうちに猫のまねしたルビーが身体全体を擦り付けて構え構って!と甘えていた。
胸にうずめていた顔を俺の肩に乗せている。上から抱き着いてるこの姿勢、初めの頃は何度か注意もしたが何度言ってもやめないので今は為されるままにしている。
それに抱き締めてるまま背中を叩くと機嫌直してくれるから対応が楽なんだ。
「どうしたルビー」(トン、トン)
「…んぅ。に、にゃーぁ!」
「はいはい、ごめんな。ちょっと考え事があったんだ。」(トン、トン)
「ぅゃーお」
俺の耳元からルビーの声が響く。メムが出すとか言ってたASMRがこんな感じだっけ?耳元で囁くように聞こえるように音源を調整してるとか。
ていうか服着てるだけでなんかこういうプレイあったような…*1いや気のせいか。
今日もすぐ降りてくれたのでそのまま電気を消した。
「んん…」
「んぅ?」
暫くして俺も微睡んできた頃、ルビーはまだ寝付けてないようだ…変に身体に力も入ってみたいだし。
寝やすいように、撫でとくか
(ポン、ポン)
「…んぅ」
「・・・・」
「ぅう?」
「…っっ!」
「ふぅ…」
「・・・?」
横向いて撫で始めたら良い感じでリラックス出来たみたいだ。
明日も早いからな
「お休みルビー」
「・・・・」
(がちゃ)
「すぅすぅ…」
「良い顔してるよほんと」
起きるとルビーが俺を抱き枕のように抱えて眠っていた。はぁ起こさないように出ないとな
絡んだ脚から感触が伝わってくる。あれ昨日こんなパンツだっけ?なんかフリル着いてたような…
態々変える訳ないし、別に見たって訳じゃない。朝から妹の履いてるパンツのこと考えてる兄とかヤバいし気のせい気のせい。
暫くはスケジュール詰まってるしテキパキ動かなきゃなー
「おはようミヤコさん。朝から仕事してるの?」
「おはようアクア。ちょっと企画が溜まっててね…」
「そうなのか。ほどほどにしとかないとミヤコさんが身体壊すぞ」
「そうなんだけど…アクア、あなた今日は昼からずっと収録よね?」
「あぁ、だから午前中まで学校行ってそれからだから夜遅くなる。」
「そう。ちゃんと学校生活も楽しんできなさい。」
「ありがとう。じゃあ朝食は俺が作るから…」
収録が終わって事務所のドアを開ける。
「ただいま…って誰も居ないわな」
聞き込みをしていたこともあって今は午前0時。さっさと風呂に入って寝よう明日からも数日予定が詰まってる。
部屋の扉を開けるとタオルケットに包まったルビーがポンポコとお腹を叩いてた。
「っぇ!お、おにいちゃんお帰り!!」
「どうした。腹でも痛いのか?それとも
「ふぇ!違うけど!ていうかおにいちゃんデリカシー、女の子にそんなこと聞いちゃダメなんだからね!」
「はいはい。じゃあ今度の演技練習は舞台形式で大仰なヤツにするか。」
「?」
「おにいちゃんが言うならそれでいいけど」
「…じゃあそうするか(太った?って意味だったのバレたらめんどくさそうだな)」
「・・・・・」
「どうした」
なんて事考えてたらルビーがこっちをジーッと見ていた。
「おにいちゃん」
「なんだ。」
「ちょっと私のお腹叩いてみて。いつも眠る前におにいちゃんがやってくれてるやつで」
「いいけど」
良く分からないが断ることでもない。ベットに腰掛けていつも通り後ろからルビーを抱きしめる姿勢になる。
「こんな感じでいいか?」(ポン、ポン)
「んふぅ。…いいよー。続けてー」
「はいはいっと。」(ポン、ポン)
「んんぅ…。今日ね。ミヤコさんが忘れものしてたから私が届けに行ったんだよ。」
「それでね。んぅ…ルビーも頼りになるわねって褒められたんだー」
「そうか。よくやったな」(ポン、ポン)
「んんっ…コホン!でね先輩とやってった演技見せて貰ったとっきにね…」
疲れでぼんやりとした頭でいつも通りルビーの話に相槌を打つ。…打ってるんだけどなんかルビーの反応おかしくない?
時々身を捩ったり、身体に無駄に力入れたり、貧乏ゆすりもしている。
「
「やっぱりお腹痛かったりするのか」
一定のリズムで叩いていた手を今度は温めながら悪い場所はないかと探るように動かす。
「んっ」
「お腹が張ってるわけでもない、妙なしこりもない。」
触診できる範囲では異常は見受けられない。まぁ専門じゃないから簡単なことしか分からないんだけどな。
「んんっ」
「あっ、く…ぅ」
触診に移ったからだろうか、ルビーがくすぐったそうにしている。
「何かあったらすぐに俺やミヤコさんに言うんだぞ」
「今が大事な時期なんだから。大丈夫、
「んん~っ!」
抱き締めていたルビーの身体が震える。
ビクン、ビクンと痙攣した後、くったりと身体から力が抜ける。
「はっ?」
落ちないように小刻みに震えているルビーの身体を抱えていること少し。
「ん、はぁ…」
「はぁ…あっ!」
何かに気付いたルビーがベットから飛び降りた。
「私、ちょっとお花摘んでくるねっ!」
慌てた様子でルビーが部屋から出ていく。
「・・・・」
えっ、今イッてなかった?
理解不能な状況にベットに横になる。
いや、お腹叩いてただけ、だよね?それでああなるのか?俺の勘違い?
いや…
疲れと驚きで錆びついた頭は何も答えを返してくれなかった。
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思ったより導入が長くなった。
伸びたとしても一話で全7話くらいだと思ってたのに…