ルビーのお腹をポンポンするやつ 作:リリシク
「うぉりゃぁぁ!」
「今の私に恐れるモノなんてない!どんな案件でも掛かってこいやぁーッ!!」
メムが燃えている。
「メムちょ凄いよね。ここ数日でチャンネル登録者数凄い増えてるみたい」
「よく燃えてるからな」
「そうそう。ほら、この雑誌とか『視聴率・話題性ともに名作と名高い今ガチ○○シーズンに異物混入!?』だって…MEMチョには悪いけど笑っちゃった。」
「それに今は年齢詐称以外にも派生してて外見詐欺の話も出てるみたいでね。なんか今は人外説とか出てきてるらしいよ。」
「MEMちょもこの炎上を乗り切ってやるー!って張り切ってるから大丈夫だろうけど」
俺の肩に寄っ掛かってるルビーが詳しい話を教えてくれた。
「人…外?」
普通に生きてたら聞く事がない言葉だ。
どんな炎上してるんだよアイツ…
ここまでメムの年齢詐称に火が着いた理由は主に3つ。
「ルビーのメディア露出と共に増えたB小町への注目度が上がっていたこと」「メムの出演作である『今ガチ』を見ていた視聴者が多かったこと」「そして最近アイツがせっせと上げていた俺とルビーの日常風景が継続的にバズってたこと」
…って感じでアイツにも責任あるからな
あとルビーと一緒に昼寝してるとこまで上げるの止めろ!おかげで共演者からの視線が生ぬるくなってんだよ。
「…それでね。」
「今日もおにいちゃんの部屋、行っていい?」
上目づかいでルビーが見つめて
「…いいけど」
あの夜、結局ルビーは戻って来なかった。
俺もルビーに「あの時イッてなかった?」なんて聞けるはずもなく…
あの日のことはお互いに触れないことが暗黙の了解となっている。
ただあれからお腹ポンポンの頻度は減らした。
ルビーはどこか不満そうにしていたが、代わりにスキンシップを多めに受け入れるようにした。今も後ろで手を繋いでいたりする。
それから不満を表すとことないしベタベタと抱き着いて来る回数も減った。今も隣に座って話しているだけで兄妹としてあるべき距離感に戻れた気がする。やはりこれが正解だったのだろう。
「おにいちゃんとお泊りー♪」
「配信ちゃんと頑張ってこいよ」
「うん、分かってるーっ!」
上機嫌でソファーから降りて配信室に駆けていく。
MEMなら兎も角、ルビーが早く行ってもやること無いと思うんだが…
まぁやる気があることは良いことだ。俺も復讐計画を進めなければ…
「で、アンタは何読んでるのよ…メイク、アップ術?」
「有馬か。これは肌のたるみやほうれい線とか加齢に必要なメイクのやり方が載っててだな。30~40代の歩き方とか体力面で気を付けることなんかも書かれてる貴重な本なんだ。」
「なに?おっさんの役でも演じるの?」
「アンタが任せられるのって顔が良い高校生とかの役だと思うんだけど?」
「・・・・」
「必要に…なるかもしれないだろっ!」
有馬は何とも言えなそうな顔でこっちを見た後
「…そうね必要になるかもしれないわね。」
「でも最近事務所の雰囲気おかしいからアンタもちゃんと休みなさい。」
「ルビーは蛇口壊れてんのかってくらいやる気と生気に満ち溢れてるし、ストッパーだったミヤコさんはオーバーワークっぽいでしょ?」
「最後の良心だったMEMは…」
「これは…イケる!イケるよ!! 同続10万やれるかもしれない、私は天才だった?」
「アレだしね。アンタも気を付けなさいよ。ただでさえ芸能界って常識が欠落してるやつ多いのに、その中で過ごしてると知らない間に価値観歪んでる…なんてよくある話なんだから」
「…あぁ、ありがとう有馬」
「ふん。」
「…何時もこれくらい可愛げが有れば良いのにね。」
「じゃあね、あーくん配信行ってくるわ。」
と言ってメムを引っ張りながら有馬は行った。
こういう時、有馬はほんと頼りになる。今度何かお礼しないとな。
「えへへー♬」
「ふ~ん♬ふふ~ん♪」
指先を絡めながら寄りかかってくるルビーが何かの歌を口ずさんでいる。
作業を終えてニュースを確認していると、先ほどやっていたB小町の配信が取り上げられていた。
「今日の配信反響凄いけど何やってたんだ?」
「えっと、ん~。かなちゃんがキレッキレだったかな」
あぁなんか想像できた。天然でボケ続けてるルビーと今の最高にハイなメムから繰り出されるコンボを必死に捌いてる有馬の姿が…
今度甘いモノと一緒に肩でも叩いて労わってやろう。
「そうか。そうか…」
「もーっ! 私もいっぱい頑張ったんだよ。おにいちゃん褒めてー!」
「はいはい。
そう言って頭を撫でる。
「んふっ」
「ふふーん。分かれば良いよ」
ホント何時も楽しそうだなコイツ。
有馬からも言われたし今日は早めに寝るか。
「じゃあもう電気消すぞ~」
「えー!まだ話足りないよ~!」
「お前も俺も仕事量自体は前より増えてる。今何とも思わないのは身体が慣れて来ただけ、実際の疲れは溜まったままだから休める時にはちゃんと休まないとな。」
「えー私そんなことないんだけどなー。」
「でも、おにいちゃんが言うならそうなんだろうね。」
「あぁ、
「…ぅぅ」
「ルビー?」
「どうしたのおにいちゃん?」
あれルビーの様子がおかしい気がしたんだけど…
「いや、何でもない。」
「変なおにいちゃん。あっでも私まだ眠れそうにないかなー」
どこか期待するような目で俺を見つめてくる。
「…そうか。じゃあ子守唄でも歌ってやるよ」
「おにいちゃんが唄うの?」
「う~ん、凄い気になるけど…。あれの方が眠れる気がするあのお腹撫でるやつ!」
「・・・・」
どうなんだ?
あれから何回かはお腹をポンポンしてみたが、あの時のような激しい反応をすることはなかった。
それに今俺に頼んでいるルビーからは邪なモノは感じない、が…
「分かったよ。けどポンポンするのはお腹じゃなくて背中にする。」
「んー、分かった。」
そう言うとルビーは横向きになってそのまま俺に抱き着いてきた。
…背中を叩くならお互いが向き合う体勢になるよな。
まぁ上に乗っかって抱き合っていたこともあったし今更なんだが…
俺も向き合い手をルビーの後ろへと回す、至近距離で目が合う。
ルビーがにへらっと笑う。
「ふふっ、くすぐったいよぉ」
(ピンクのパジャマ、時折見せる純心な笑顔、薄い布越しに伝わる体温、触れ合う度に分かる下着の感触、大人になりかけの未成熟な肢体、密着するたびに感じる女性らしい柔らかみが包み込むように形を変える)
何を考えていた?
さっさとルビーを眠らせて俺も寝ないと…
「…おにいちゃん」
「どうした?
「…っ、とね。今日かなちゃんとなにあったー?」
「あぁさっき事務所で話した」(トン、トン)
「そっぅなんだ。今日のかなちゃんツッコミ凄かったからねー」
「んっ!おにいちゃんとねー。一緒にいるとっね。安心するのー」
「そうか」(トン、トン)
あんなに眠たくないと言っていたのに、背中をトントンし始めると10分も経たないうちに夢見心地となった。
瞼が下がりトロンとしたルビー。
もっと俺にくっつこうと脚を絡ませて…俺の脚を挟み込む。
「でねー。ずっと調子が良かったんだけど。んふぁ、最近身体がちょっと、おかしくて…」
「そうか、どんな感じにおかしいんだ?」
うとうとしてて今にも眠りそうだ。
「んぅ… えっとぉー」
「おにい、ちゃんと一緒に、いると…」
「身体が、ぽかぽかして…」
「あぁ」
「ポン、ポンってされてっ…ると」
「お腹の奥がきゅうってなって…」
「…あぁ」
「それで…お股のところが…」
「・・・・・」
「すぅすぅ」
「お股のところが!?」
「…んにゃ?」
「あぁ、ごめん起こすつもりはなかったんだ。」(トン、トン)
「ん~あぅ」
「…すぅすぅ」
いや、落ち着けまずは状況を整理しろ。ルビーの背を撫でながら脳のギアを上げる。
まず「俺と一緒に居るとぽかぽかする」これは素の自分で甘えられるという安心感からくるもの?
自分を偽り続けたストレスは相当なものだ。前世のことすら共用できる俺に甘えて落ち着けることは良い事に違いない。
今のルビーの躍進が愛情を感じられてストレスを抑えられてる効果ならばこれからも続けていくべきだろう。
次に「ポンポンでお腹がきゅうってなる」これなんだが。寝かせる為にお腹を叩いてたらきゅうってなる要素あるか?
お腹を温めると便通を助けたり、消化器系の働きを良くしたりする効果があるが…
きゅうっとはならないだろ?もしかして心臓のリズムで叩いているから胎内でのことを思い出して本能的にそう感じるとか?
考えても分からん。
最後のお股のところが…」って凄い気になるんだが。なんて言おうとしてたの???
言い方的にそんな重いモノでは無さそうなのは救いだが、何かあってからでは遅いし。…デリケートな場所なのでどんな症状が出ているのかはそれとなく聞き出さないと。
「…はぁ、考えることが増えたな。」
「でもそれだけ俺を頼ってくれてるってことだからな。期待には応えるさ」
「お休み、
こっちを向いて眠っているルビーを仰向けにして頭を撫でる。
「・・・っ!(ビクッ)」
「アハハ八八!こんなにコラボ、案件、依頼が来るなんて始めてだぁ!」
「承認、承認、承認っ!選びたい放題だぜヒャッハー」
世紀末かな…?いや、俺は何も見てない。
苺プロは本日も晴天、異常なしっと。
「あっ、おにーちゃん」
俺を見つけたルビーがるんるん笑顔で駆け寄ってくる。
「ただいまルビー。それで…メムはなんであんなことに?」
「えっとね、MEMちょまた燃えててね。ほら前言ってた妖怪疑惑」
「でさメムちょいつも角付けてるじゃん。それが本物だとか偽物だとか議論してる話がニュースで取り上げられちゃって」
「それにメムちょ童顔だし普通にJKでも通じるから…妖怪だー!って面白がって作られたコラが拡散されて…」
「OK、理解した。」
いや俺も初めて年齢聞いた時ビックリしたけどさ。妖怪は流石に…
あぁなった以上、こちらとしても手の出しようがない。
一応ミヤコさんは年齢バレの対応は考えていたようだが、そこから外見詐称につながり妖怪説までくるとどう対処していいか見当もつかない。
幸いメムは個人で契約してるタレントだ、今の炎上騒ぎの影響はそこまで受けていない…はず。
その代わり個人で案件を取って来れるメムはゲボ吐くほど忙しいだろうが…
代わりに知名度と人気が凄い勢いで伸びているからトントンか?…後で胃薬でも差し入れてやろう。
「それで…ね?」
少し顔を赤くしたルビーがもじもじしながら俺を見てくる。
「…分かった。配信が終わったらな」
「うん!」
「じゃあ、かなちゃんとMEMちょ連れて行ってくるー!」
華が咲いたような笑みだ。大変可愛らしいが…今の俺には気が重い。
あれから二回ルビーと夜を過ごした結果、問題が2つも判明してしまったのだ。
まず一つ目
ルビーがポンポンでイッているのではないか?という疑惑が確信に変わってしまった。
あれは前々回のこと
いつも通り横になっていた俺とルビー。
ルビーが風邪を引きかけていたので看病していた時の事だ。
「
「っ、うん。大丈夫おにいちゃんになでなでして貰ってから凄い、元気がでたから」
「そうか。でも油断は禁物だからな。俺もミヤコさんも
「…ふっ! ぅん。じゃあ、おにいちゃん私が眠るまででいいから優しくポンポンってして欲しいな」
「…分かった。」
正直なところ葛藤はあった。
が、弱っている妹からのお願いだ。聞かなければそれはそれで後悔しただろう。
「
「ん~っ!いい、よ。おにいち…ぁん」
ルビーの手に触れていた俺はルビーの鼓動が早くなっていることが手に取るように分かった。
分かって…いたんだ。
だけど目の前で顔を火照らせてうわ言のように呟くルビーに気が動転してしまった。
「
「ぁ…ッ」
「んーぅぁー」
「熱を測るぞ」
おでこをくっつけて熱を測る。
「ぉ、おにい、ぢゃ…」
「熱いな。これは明日の予定は厳しいな」
ドクターストップだ、ルビーの身体を壊してまで仕事はさせられない。
ミヤコさんに伝えに行かないと
吐息が当たる…どころか前髪が当たって少し痛い。
汗でじっとり濡れているおでこは熱くなっていて、間違いなく熱が出ていた。
「
…ルビーの様子がおかしい
「
「うー、ぅーぅ」
「
身体を起こしかけた手を下へ降ろす。
そこにはルビーのお腹があって図らずもポンッと叩いてしまった。
ルビーの身体が跳ねた。
「ゔっーゔーっ」
びくびくと全身を痙攣させなたと思うと、くの字になって跳ねまわった。
「はぁ、はぁ、は…ッ!」
「…っ。」
(くったり)
浅い呼吸が続いた後、蕩けた顔で小刻みに震えて動かなくなった。
「・・・・」
念のために容態を調べる。もちろん刺激を与えないように慎重ににだ。
脈拍の急激な減少を確認、性的な筋肉の収縮運動を確認…
「うぅ……」(ビク…っ!)
仮説は実証されてしまった。
ルビーはお腹を叩かれる若しくは撫でられると性的な快感を覚える。また場合によっては絶頂へと至ると。
なるほどなー
「どうしよう」
ミヤコさんに相談するわけにもいかず、俺は…途方にくれた。
これが一週間ほど前の事だ。
因みに翌日ルビーは元気いっぱいの笑顔とともに収録に行った。
昨日の弱り具合は何だったんだ…
俺、ミヤコさんから看病お疲れさまと言われて労われたんだが?なんて返せと?
これだけでも頭が痛いというのに前回一緒に寝た時は…
ルビーがポンポンで性的快感を覚えてしまうと学習した俺はその手の行為を全て断ち切った。
日常で妹のお腹を撫でる必要なんてほとんどないし、そういう視線を感じた時は代わりにスキンシップをすることで乗り切った。
ルビーも前回のことを気にしたのか求めて来なかったしな。
寧ろ俺からのハグなどに喜んでたくらいだった。
2~3日くらいは…
3日経った辺りから様子がおかしくなり始めて、4日目の昼には纏ってるオーラに女の色が混ざり始めた。
これはマズいと頭を撫でたり、抱き締めたりしてみたが。
夜俺の部屋に来る頃には起きているにもかかわらずトロンとした目で湿り気を帯びた雰囲気を纏っていた。
比較的症状の緩和に効いたハグをしながらルビーと話す。
「おにい、ちゃ…ん」
「どうした?」
「…その、ね」
「昨日の夜からずっとお腹のきゅうきゅうって…」
「おにいちゃんの側にいたら収まってたんだ…けど…」
「今日は朝から…おにいちゃんから抱き締めて貰っても治らなくて…」
「私、病気、なのかなぁ…」
胸元から響くその艶やかな声にはほんの少しの諦観が混ざっていた。
「
「…っ!」
病気と認められるのが怖かったのだろうか、その身体が震える。
「大丈夫だよ。今の
優しくそれでいて力強くルビーの憂いを断ち切るように語る。
「
「…っ、ぅう。」
安心したのか俺を抱きしめていた手の力が抜けたのが分かった。
とても妹にいう事じゃないが仕方ない。妹の心配ごとを取り除くのも兄貴の役割だ。
「
「っ、じぃ…?ゴキブリ?」
「それはG。…じゃなくてうーんそうだな。」
「胸を揉んでだり、股…おしっこが出るところを弄ってみたりしたことがあるかい?」
「おっぱい…」
「みなみちゃんのおっぱいはよく揉むよ、フリルちゃんのも揉んだことある。あとママの」
「おしっこが出るところって弄っていいの?血も出てくるし、そんな怖いこと出来ないよ…」
「なるほど」
薄々気付いていたが今時珍しいくらいルビーには性知識がないみたいだ。
つまり俺からお腹を撫でられたことで性的な感覚に目覚めて自分で発散することが無かったから溜まり続けた。
前世でも性差が現れる前から病院に入院して、今世ではアイのこともあり軽い男性不信になっていたのならあり得るか。
中学校でもアイドルになるために色んな活動してたし、大手のアイドルグループの審査に出掛けることも多かった。気質もあって友達と性についてディープな話をすることがなかったのだろう。
しかし自慰のやり方を知らない。詰まるところ性欲の発散をしていないことで今の状況に陥っているなら解決策は単純だ。
ルビーが自分で性欲を発散できるようになればいい。
ルビーに自慰のやり方を教えてしまえば今まで性欲を発散していた俺はお役目ごめんとなり、俺もルビーもここ半月のことを忘れるだけで元の兄妹に戻れる。
解決への道筋が見えたなヨシ!
「
「ぅ、うん。なに、おにいちゃん?」
「今
「うゅん。」
「? それでな。これは思春期に入れば誰にでも起こることなんだ。」
「そうなの?でも皆がこんな風になってるの見たこと無いよ。」
「あぁ。それは皆が自慰っていう性欲を発散するための行為をしているからなんだ。」
「皆してる… おにいちゃんも、やってる?」
「…俺もしてるよ。」
「そうなんだ!」
ホッと安心した声とともに胸に押し付けられていたルビーの頭が離れる。
その顔は色っぽさよりも天真爛漫で見るモノを明るくさせる笑顔だった。
「おにいちゃんもやってるなら安心だね」
「それで、そのじい?ってどうすればいいの?」
無邪気な笑みでキラーパスを放ってくる。
自慰なー。いや、分かるよ。
俺は医者だった、それも女性に多く関わる産科医。
だから妊娠中の性欲発散とか相談に乗ったこともあるし、知識としてはずっと自慰してきた女性よりも多くのことを知っているし教えられる。
ただそれを妹に教えられるかというと…(チラッ)
火照った頬、とろんとした瞼の中でも輝く瞳、皴のついたパジャマ。
ふにゃりとした笑みで俺の返事を待ってるルビー
その眼には兄に対しての全幅の信頼があった。
「その、だな…」
「うん。」
「自慰っていうのは…」
どこかワクワクした雰囲気で俺を見つめる二つの瞳。
その眼を見た俺は…
「…男女でやることが違うんだ。」
「そうなの?」
「あぁ、だから男の俺はルビーに教えられない。」
「だから、ミヤコさんにでも…」
待てよ。これ以上ミヤコさんの負担を増やしていいのだろうか?
今もまともに休憩が取れないほど動き回ってくれてる。そんな彼女に
メムなら…
今のアイツはやめとこう。テンションガン極めしてるからな、どんなこと言い始めるのか想像がつかん…
有馬なら…でもアイツ芸能歴=年齢ってくらい芸能界に染まってるんだよな。前会った枕騒動でもそういう伝手がないといけない訳で…
芸能人って凄い性癖持ったやつ多いって聞くよな…最悪の場合ルビーに変な性癖を植え付けかねない。
ナシだな
あかねならどうだ!?
アイツはそういう所は常識があってルビーと仲もいい、無茶なことでも答えてくれる信頼がある。…けど。
…どの面下げて頼みに行けばいいんだ?
それも頼む内容がルビーに自慰のやり方教えてくれって。
じゃあっ、じゃ…あ?
あと信頼出来そうな人、誰か居たっけ…?
「おにいちゃん」
「おにいちゃ~ん!」
「はっ、どうしたルビー?」
「いや急に黙り込んでたから気になって。」
「それで、私ミヤコさんに自慰のやり方聞いてくればいいの?」
そのままミヤコさんのとこまで突撃しそうな雰囲気だ。
背に腹は代えられない。
「
「ぅん。」
「自慰っていうのはとても恥ずかしいことなんだ。」
「恥ずかしい、こと」
「あぁ、自慰について人に聞くことは下着のまま渋谷の街をうろつくくらい恥ずかしいことだ。」
「ええ!? 今私ミヤコさんに… えっ、おにいちゃ…」
「あぁ、落ち着いてくれ
「っ、うん。」
「
「イケナイ、こと…」
「あぁ、だからおれは明日女性の自慰についての本を買ってくる。それを見て
「自慰…恥ずかしいこと…。私ずっとおにいちゃんに恥ずかしいはなし…」
「で、今日は少しお腹撫でるからそれで明日を乗り切ってくれ」
「兄妹、がしちゃ…イケナイ… ~っ!」
「
「ど、どうしたの?おにぃ…ちゃん」
なんか久しぶりに感じるなこれ。
ルビーを後ろから抱き締めを抱え込む姿勢になった。
ルビーのドキドキという鼓動がもろに感じる。
期待してるなあ、今日は様子を見ながらある程度性欲を発散させる程度で抑えるが。
「…お腹ポンポンってどんな感じなの?」(ポン、ポン)
「っとね。身体がぁ、じんわり温まってきてっ」
「前も言ってたな」(ポン、ポン)
「お腹の奥がねっ…きゅうきゅうってなってぇ」
「なるほど」(ポン、ポン)
「なにかがね、背中をぅ昇ってきて、ぱぁんってお星さまが、見えるっの!」
こんなもんかな。
ルビーのお腹を叩くのを止める。
「
「ぁ…っ…」
「はぁ…はぅ…っ」
「それ、でね… 凄い…っ!しゅっきり…」
最後に一押し叩いた後、それだけ言ってルビーは夢の中へと旅立った。
「お休み
もう一度俺の腕の中で震えたルビーを抱えて俺は眠りについた。
最近は時間があればルビーと一緒に居たからな。
これが最後になるかと思うとすこし寂しくも感じるな。
翌日俺は幾つかDVD付き性教材の本を買った。
実際に視聴してこれなら大丈夫だと思うモノをルビーに渡して口止めをした。
「
「
「自慰について分からないことがあったらこの本を読んで、これも恥ずかしいことだからあまり人に聞かないように。」
「これからも偶になら一緒に部屋で眠るけど、前やっていたことはしなくなるからね。」
羞恥心からか少し震えていたルビーは最後には納得してコクコクと頷いてくれた。
部屋でルビーを待ちながらあったことを思い出していた。
ルビーに性教材の本を渡したのが三日前。
あれからルビーは俺の部屋に訪れることはなく、過度なスキンシップも減って、纏うオーラに変な色が混ざることもなくなった。
だから教本を読んで自分で性欲を発散できるようになったのだろうと安心していたのだが…
今日のルビーの雰囲気は前と同じ、もしかするとそれ以上に…
(ガチャ)
部屋の扉が開いた。
扉の陰からルビーが俺を見つめる。
「どうしたルビー、入って来ないのか?」
そう声を掛けて漸くおずおずと部屋に入ってきたルビーの顔は真っ赤に染まっていた。
今も前やっていたように抱きしめて話を振っているが、中々要件を切り出そうとしない。
なのでゆっくりでいいよと話してくれるまで待った。
。
もじもじと顔を赤らめたルビーが覚悟を決めたように俺に向き合った。
「えっと…その…」
「おにいちゃん…いや、せんせに」
「相談があります」
Qなんでゴロー先生は産科医だったのにボルチオについて知らないの?
Aゴロー先生が産科医をやっていたのはざっと20年前のこと。
いくら産科医として女性の体について詳しかったとはいえ、20年前にボルチオ開発のことなんて広まってない上に、実際に女性がしているとこなんて見るはずがない。
知識としては知っててもずっと子宮を圧迫し続ける必要があるとか、凄い気持ちいやり方があるらしいとか、そんな話を聞いた程度。
だから目の前でルビーちゃんを開発していても気付けなかった。