※この作品はR-18です。

なのはさんが堕ちる話   作:ジクサー先輩

2 / 6
なのはさんが堕ちた後の話

「は……ん、ちゅ……、ぁ……ん……」

 

ぴちゃぴちゃと、幼い猫がミルクを舐めるような微かな水音。

それに付随するように吐き出される熱い吐息が、深淵の黒の中、二人だけを照らしだす眩い光の中で響いていた。

無数の人々が炎に焼かれながら身悶えしたままの姿で固められたようにも見える、異形の椅子に腰を下ろした主の前になのはは傅き、差し出されたその足先を丹念に舐め上げている。

ただそれだけの事だと言うのに、彼女の口から荒く漏れ出る息には明確な艶が含まれていた。

その興奮を裏付けるように、薄布一枚に覆われた乳房の先端は既に固くしこり、開かれたジッパーの向こうの幼い陰裂は花開きながら濡れそぼリ、ブーツに覆われていない白い内腿には大量の滴が垂れ落ちていった跡がはっきりと見て取れた。

ヴァイパーは己のお気に入りの玉座にもたれかかって、新たな下僕の辿々しいながらも丁寧な口の動きに満足気な吐息を吐き出し続ける。

 

「御主人様、なのはのご奉仕、気持ち良いですか……?」

「えぇ、なのはは飲み込みが早いわね。さっきと比べたら、格段に上手になってきたわよ」

「えへへぇ……。ありがとうございますぅ…っ」

 

上目遣いで不安げにそう問いかけるなのはへと、彼女は満面の笑みで答えた。

事実、つい先程初めてそのひれ伏した眼前へと足を投げ出した時と比べてみれば、彼女の舌使いには雲泥と言っていいほどの差が付いている。

ゴツゴツとした質感の肘掛けに肩肘を就いて、彼女の学習能力の高さに舌を巻く。

ちろりちろりと親指の爪の間をくすぐるように舐め取られて、ヴァイパーは己もまた、下腹部にじんわりとした熱が生まれている事を自覚した。

 

「んふぅ……」

「んっ……んぅっ……、はぁ……む……っ」

 

彼女の視線からは、淫らな衣装に包まれたなのはの身体がまるで己を誘っているように左右に揺れているのが分かる。

特に、ほぼ外気に露出したままの肉付きの薄い小さな臀部が、ふりふりと揺れ動く様はこの上なく淫靡な光景だった。

その足の付け根から抑えるもの無く匂い立つ女の香りは、特に嗅覚を強化していない現在のヴァイパーであってもはっきりと分かるほどに色濃い。

 

「なのはは、もう、我慢出来無いのかしら?」

 

問いかける。

一瞬ビクリと身体の動きを止めた少女は、まるでいたずらが見つかった時の子供のような表情でヴァイパーを見上げた。

 

「う、うぅん、全然、平気です。いまのなのはは、御主人様に気持ち良くなってもらうために居るんだから」

「嘘つきね。私の指、舐めてるだけで、感じちゃってるんでしょう?」

「ふにゃぁああっ……♡」

 

舌先の奉仕を受けていなかったもう片方の足の親指が、張り詰めた彼女の胸の先を押し潰すように薄い肉の中へと食い込ませる。

なのはは顔を仰け反らせるように、切なげな声で喘いだ。

 

「うふふ、可愛い。でも駄目よ。ほら、早く私の足、舐めなさい」

「んぅ……ふぁい……あ、む……」

 

絶頂へと至るには、ほんの少しだけ満たされない刺激。

なのはは一瞬、胸中に雲霞のごとく湧き上がった色欲に流されそうになり、大好きな御主人様の前でそのような醜態を見せるわけにはいかないと必死で己を取り繕う。

僅かな接触だけで与えられた痺れるような快感に、見て見ぬふりをしていた性感がはっきりと目を覚まし、幼い彼女の淫裂から下腹部にかけてが今までとは比べ物にならないほどの熱を帯び始めた。

彼女の主人は、必死にそれらを押し殺して奉仕を続ける姿を愉悦の瞳で眺める。

なんて可愛らしい生き物なのだろうか。

いつの間にかその掌の上に現れていた、拳大の大きさの淡い光を放つ珠をころころと弄ぶ。

 

「はぁっ……あ……、は……ちゅ、ぁ……ぁあ……ん」

 

懸命に衝動を押し殺して我慢するなのはを、ヴァイパーは自身が満足するまでの長い間、そのままひたすら片足に舌を這わせさせ続けた。

絶えること無く唾液のまぶされ続けた足先は、もうすっかりふやけきってしまっている。

なのはの身体にもいつしかてかてかと光を反射する玉の汗が浮き出ていて、その顔は酸欠だけではない理由で真っ赤に染まっていた。

放置されたままの秘裂からは粘つく愛液が留まることを知らず、不定形の肉の床へと垂れ落ち続けている。

ぽとり、ぽとりと糸を引いたそれらがかすかに胎動する大地に触れる度に、内部から現れた細かな触手がそれを舐めとっていった。

 

「もういいわ。なのは、口を離して」

「はぁ……ぃ」

 

己を制しながら主の足指を舐め続けるなのはの、時間の感覚がぼんやりと引き伸ばされ始めた頃。

指先に触れ続けるその舌使いにも劇的な変化の時期が終わったと見て、彼女は静止の言葉を掛ける。

つうっと、指先と唇に長い糸を引いて、なのははヴァイパーへとその顔を向けた。

どんよりと昏く濁った瞳には、己ではどうすることも出来ない快感に対する期待が色濃く渦巻いている。

その息は、まるで今まで走り続けていたのだと言わんばかりに荒く激しいものとなっていた。

今にも泣き出しそうな雰囲気すら感じられるその表情に、少女の主人は内心を走り回るゾクゾクとした快感を味わう。

彼女の肉体もまた、外的に与えられ続けた刺激と内的に膨れ上がる興奮によって、しっかりと出来上がっていた。

そのまま深い悦楽の海へと浸りたいという肉の衝動に襲われるが、ヴァイパーは意識してそれを振り払い、なのはへと先程から己が手の中で弄んでいた珠を差し出しす。

 

「あなたにこれを、返してあげようと思ったの」

「これ、何ですか? 御主人様」

「すぐに、分かるわ」

 

彼女の言葉と共に、真円を象っていた薄い桃色の球は、己の形が保てなくなったようにさらさらと輝く砂へとその身を変えていった。

それ自身が煌めきを放つ欠片達は、意思を持つかのように一直線になのはの元へと漂っていき、その白銀となった頭髪の向こう側へと浸透していく。

不思議そうにそれを眺めるなのはの身に、何ら変わったことは起こらなかった。

てっきり、また新たな方法で気持ち良くして貰えるものだという期待に一杯になっていた彼女は、微かに残念そうな表情を浮かべる。

しかしながら、それらの輝きがすっかりと脳内へ戻っていくに連れて、その顔には徐々に驚きの色が濃く現れるようになっていた。

 

「あぁ、そっかぁ……」

「どう? 思い出せたかしら」

「はい、御主人様。私、今まですっかり忘れちゃってました。なんでだろう」

「一番最初に貴女の頭を弄らせて貰った時に、ついでに奪っておいたの。人形にするなら、余計なものは要らないでしょう?」

「そうなんだぁ。御主人様は、すごいです」

「ふふ、ありがとう」

 

ここでは無いどこかを見ているような虚ろななのはの瞳。

彼女の頭の中ではっきりと像を結んでいるのは、今の今まですっかりと、文字通り頭の中から抜け落ちてしまっていた人々の姿。

それは、彼女の一番の親友の姿であったり、最愛の家族の姿であったりした。

皆が皆、なのはに対して記憶にある限りの一番の笑みを向けている。

無くしていたものが戻ってきたという例えようもない安心感がやってきて、しかしそれと同時になのはの中心にある最も大切な部分がきゅぅんと押しつぶされる様な疼きを発した。

 

「でも、あなたのこと気に入っちゃったから。この記憶も、ちゃんと返してあげる」

 

ヴァイパーはそう言って、人差し指でなのはの顎をコロコロと撫で上げた。

くすぐったさとも気持ち良さともつかない微妙な感覚が少女の肌の上をピリピリと通りすぎていく。

甘い心地良さにとろんと目を細めながら、なのはを吐息を零した。

その指先からは、主が己へと与えてくれる愛情がダイレクトに感じられるようで、少女の全身がそれを喜んでいるのがはっきりと分かる。

この人に己の全てを捧げてよかったのだと、完全に改変されきった思考が力強くそれを主張していた。

 

「ねぇなのは」

「んぅ……、はぃ…」

「貴女はこれから、何かしたいことはある?」

「ぇ……?」

 

なのはがその絶対的な充実感に包まれたまま茫洋としていると、ヴァイパーは手を休めぬままにそんな事を問いかけてきた。

その目は彼女に答えを期待しているようにも見えず、ただ何となく聞いてみた、というようなはっきりとはしないぼんやりとした雰囲気を纏っている。

 

「久しぶりに目覚めたは良いけれど、やることが無いのよ、私。というよりも、したいことは全部やってしまった、と言う方が正しいかしらね。地位も名誉も国も実力も男の子も女の子も、一度はみーんな手に入れちゃったし」

 

それももう全部無くなっちゃったけれど、もう一度同じものを手にしたところで、以前より面白くなる筈が無いし。

そう続ける主人の瞳の中に、なのはは今まで見たことがないような淀んだ色を見る。

かつての彼女が何度も見てきたような、何かを求めるが故に犯罪へと走る者とは違う、全てを手に入れてしまったが故の退屈とでも言えば良いのだろうか。

そんな思いを抱いた瞬間、今度は胸の奥が締め付けられるかのように切なくなった。

そのような主人の顔は見たくない、となのはは精一杯の愛情を込めて主の内腿へと口付ける。

僅かに汗ばんで湿ったその柔らかな肌に、唇を這わせたままチロチロと舌で触れる。

甘い甘い彼女の汗を舐めとると、一段となのはの身体の疼きは大きくなっていくが、それを無視して口付けを続けた。

 

「は…ぁん……。もう、どうしたの?」

「ん……、私、よくわからないけど、御主人様が、つまらなさそうにしていたから」

「そう。……貴女は随分と気が利くのね」

「えへぇ……」

 

柔らかなその声色に、褒められた、となのはは感じた。

少なくとも己のその行動は、間違ってはいなかったのだと確信する。

続けてその場所への奉仕を続けながら、それと同時に主人の瞳の色を覗いたその時から、胸中で大きく膨らみ始めた自身の思いをしっかりと認識しようと努力する。

一心不乱に肌に舌を這わせる一方で、マルチタスクされた頭の中に展開するその映像。

金色の髪が揺れ、稲光が轟き。

黒い翼の羽ばたきと共に、羽が宙を舞った。

彼女よりも先に、近頃急激に大人の身体へと成長し始めていた親友たちの肢体。

バリアジャケットを押し上げる両の胸の僅かな膨らみや、動作の度に覗く健康的な肉付きの足。

記憶として彼女の脳裏に蘇る度に、今まで全く意識していなかったその映像が、次から次へとなのはにとある衝動を自覚させていく。

その身体に触れたい、汚して、侵して、そしてもっともっと綺麗にしてあげたい。

己が主の手によって生まれ変わらせて貰ったように。

彼女らも、御主人様の元へと導いてあげたい。

そうすれば、いつまでもまた一緒に御主人様へと仕えることができる。

そうやって沢山の人でお仕えすれば、御主人様の退屈も少しはまぎれさせることが出来るかもしれない。

黒い炎が、その胸の奥に燃え上がった。

 

「あのね、御主人様」

「なぁに?」

「お願いがあるんです」

「言ってみて」

「私のお友達も、御主人様にお仕えさせて貰いたいなって」

「ふぅん……」

 

少女へ記憶を返却したことから、半ば予想はできていた提案だったと、ヴァイパーは少しだけ考えこむような素振りを見せる。

別段彼女は、これ以上この世の中に姿を現すような行動を取らなくても良いと思っていた。

ほんの少しの気まぐれで、もしくは寝起きの機嫌の悪さに任せるまま、たまたま間借りしていた惑星に現れた管理局にちょっかいを出してしまったが、彼らに対して特に大きな感情を持っている訳でも無い。

あまつさえ、その母体をどうにかしてやろうなどとは、面倒臭すぎて考えることすらしていなかった。

彼女としては、偶然の拾い物だったなのはと共にこのまま深い深い地下へと潜り、そのまま彼女を味わい尽くすまでは快楽に耽っていても良いと思っている。

しかし、と最中に垣間見た彼女の記憶の中の少女達を思い起こしてみる。

そのどれもが、彼女の美意識に照らしあわせてみれば、一級品かそれ以上の御馳走じみた輝きを放っていたことも事実だった。

積極的に動いて己のモノにしたいとは思わないまでも、その従者が自身にそれを献上したいと言うのであれば何も拒む理由は無い。

そしてまた、通じ合っていたはずの親友に裏切られる少女達の姿というものも、極上の喜悦をヴァイパーの身に引き起こすエッセンスであるには違いなかった。

 

「みんなが御主人様の事を大好きになったら、とってもとっても素敵なことだから」

「なのははそんなに私の事、好き?」

「はい!」

「あなたの大切なお友達をみんな、差し出してもいいくらいに?」

「私、御主人様の事、それよりも大好きですから」

 

感情すら、改竄されきったものでしか無いというのに。

少女の浮かべる笑顔は彼女によって歪められたとはとても思えない、純真さすら伺わせる輝きを放っていた。

相反するように、その下半身は相も変わらず発情しきって、とろとろと甘い愛蜜を溢れさせ続けているのだ。

その、あまりにもなギャップに、ヴァイパーは笑う。

心の底からの、愉快な気分に浸る。

 

「いいわ、なのは。貴女のお友達を、私に頂戴」

「にゃはは、やったぁ」

 

小さくなのははガッツポーズ。

まるで汚れを知らぬ童女のそれのようであった。

握りこまれた掌で、光沢のあるグローブの表皮が擦れあい、鈍い音を立てる。

ヴァイパーはその愛らしい仕草に誘われるまま、絹糸の様になめらかな触り心地の頭をそっと撫で上げた。

 

「あ、あの……、それとぉ……」

「ん……?」

 

心地よさそうに目を細めて少しだけの間をとった後、再び彼女は主人に対して口を開く。

それまでとは全く異なる趣のその響き。

熱く湿った吐息が抑えられること無く、ヴァイパーの肌を撫でていく。

なのはの身体を見下ろしてみれば、その薄いお尻が左右に揺れ動く間隔は極めて短いものとなっていて、欲の篭った瞳が再び彼女を見上げていた。

先ほどまでのあの幼げな表情は何処へやら、そこにあるのは完全に快楽に流された女の顔である。

 

「なぁに? お友達を犯している姿、想像してたら、我慢できなくなっちゃったの?」

「は、はい、そうなんです……。みんな、とっても可愛いからぁっ……」

 

主人からの承認を得たなのはの脳裏には、既に大好きな人達が快楽に悶える姿がありありと浮かび上がっていた。

己の手で、口で、そしてこの身と一体化した相棒から這い出す触手達によって、様々な粘液でその肌を染め上げた彼女らの痴態が。

幾多ものその光景を思い浮かべて、なのははそれだけで軽い絶頂に達したように身体を震わせる。

ヴァイパーに禁止されていなければ、その両の手はとうに口をぱっくりと開けた赤い花園を遮二無二掻き回していたことだろう。

はぁ、はぁという切なげな声が、ヴァイパーの耳朶をくすぐるように打つ。

 

「仕方のない子ねぇ。それじゃ、貴女がちゃんとお友達を狂わせることができるように、その身体に教えて上げる」

「ぁっ、はぁあ……、ありがとうございます……御主人、さま―――ぁッ♡!」

 

太ももの間に顔を埋めるように跪いたままだったなのはの股間に、ヴァイパーの足がするりと伸びた。

にちゃぁという淫らな水音と共に、彼女の足先が異物の侵入を待ちわびていたなのはの秘裂へと食い込んでいく。

ピンク色の肉の中に食い込むその指は、先ほどまで少女が奉仕をしていた指先だった。

 

「あ、はぁっ♡ ……きもちいい……きもちいいいよぉ………♡ わたしの、あそこっ……はぅうっ―――♡!」

 

少女の幼い身体は、主人であるヴァイパーの肌に触れている時に、最上の快感を感じるように書き換えられていた。

触れられ始めたその瞬間から、いとも容易く絶頂に達してしまいそうなほどの悦びが激しくなのはの身体を打つ。

ヴァイパーの指が膣口の浅い部分を動きまわる度に、びくんびくんと身体を揺らしながらも、彼女は主を退屈させないようにと、己の感じた快感を出来るだけ言語化しようと努力していた。

 

「あぁっ……♡! ごしゅじんさまのゆびでっ、なのはのおんんこぐちゅぐちゅってされてるのぉ――ッ♡♡ そん、にゃッ、これだけでぇっ―――♡♡ わたし、イッちゃう、イッちゃうよぉ………♡♡♡!!」

「んふ……、まだ触れてから一分も経っていないのに、もうイッちゃうの? 随分とHな魔法少女さんだこと」

「あ、はぁっ―――♡♡ そう、そうなのぉッ……♡ なのははっ、ごしゅじんさまにあたまのなかいじられちゃってぇ―――♡♡ とってもえっちになっちゃったんですからぁ………ッ♡♡!」

「あら、私のせいにするのかしら? 元々貴女には、そういう素質、あったと思うんだけどなぁ」

「ひにゃぁ―――っ♡♡ ごめ、ッなさいッ――♡♡♡ あッ、も、もう、クるっ―――♡ あ、あぁッ♡♡―――はぁっ、イクっ、イクイクイクイクッ―――♡♡♡!!」

 

ヴァイパーの親指と人差指が器用に動き、なのはのクリトリスを挟み、捻り上げる。

そのままぐいっと引っ張り上げられて、彼女の快感の許容量をあっという間に飛び越えていく。

 

「イクぅッ―――♡♡! あ、あはぁああぁああぁっ――――――♡♡♡♡♡!!!!!!」

 

感極まった嬌声と共に、なのはは身体を思い切りくねらせて絶頂に達した。

その陰核を握りしめたままのヴァイパーの足先に、生暖かな飛沫がぴちゃぴちゃと浴びせかけられる。

彼女に触れられて僅か数十秒、瞬く間に深い絶頂へと誘われたなのはは、にへらとした笑みのまま脱力しきって床に倒れこんだ。

痙攣し続けるその身体を見下ろして、ヴァイパーは楽しそうに微笑む。

 

「そうね、やっぱりもう少し貴女を楽しんだ後にしましょうか。どうせ時間は、無限にあるのだから」

「あ、ひ、あぁ……♡ もっと、してくれるんですか……? ごしゅじんさまぁ……♡♡」

「そうよ、なのは。もっと一緒に、気持ち良くなりましょう」

 

倒れ伏したなのはを、ヴァイパーは手の一振りで宙に浮かせて、玉座へ座る己の膝の上へと抱え込んだ。

自らのふとももの上に、熱くひくつく少女の陰裂を押し付けるようにして、彼女はその小さな体全体を覆い隠すように腕を回す。

耳元で静かに囁きながら、蠢き続けるなのは自身と起立した桜色の乳首それぞれへと、そっとその手を伸ばしていく。

幸せそうななのはの喘ぎ声を心地良いBGMとしながら、彼女は己の愛玩物を更に自分色に染めるべく、指を動かし始めるのだった。

 

 

 

 

 

☆

 

 

 

 

 

次元の強固な障壁を突き破り、何者かが現れようとしていた。

プレ・ドライブとして現れた青白い光と魔法陣が、惑星の衛星軌道上に眩く煌めく。

惑星上、その軌道上にまで幾重にも張り巡らされたヴァイパーの瞳からその光景は受け取られ、闇の中に巨大な映像となって映しだされている。

主は玉座に、下僕はその足にしなだれかかり、今まさに現界しようとする新たな次元航行艦の巨大な姿を眺めていた。

 

「意外と、早かったわね。大きな図体せっついて、無理矢理動かしたってところかしら。なのは、貴女って随分あいつらには期待されていたみたいよ」

「にゃはは、そんなこと言われても。私は御主人様に全てを捧げているんですから、どうしようもないですよぅ」

 

困ったように、媚びるように、少女は答える。

なのはがヴァイパーの手へと堕ちてから、この惑星の昼夜は三度ほど入れ替わった。

それは、彼らの使用する次元標準時間を当てはめれば、大凡三週間と言ったところだ。

先に沈めた艦に、ヴァイパーは詳細な報告を外部に送る余裕など与えてはいない。

しかしながら今回新たに送り込まれてきたのは、大規模な兵装を幾つも備えた、現行の戦艦である。

近いうちに艦の消息を辿って後続が送り込まれるものだとは思っていたが、いきなりここまでの大物がやってくるとは、ヴァイパーの予想を越えていた。

無論、彼女にとってその最新式の戦艦が何らかの障害になり得るのかと問われれば、それは否であるのだが。

しかし、本来ならば動かすだけでも多大なコストが必要とされる巨大な艦がこうして現れたということは、それだけ緊急を要する事態であると上層部が判断した結果に他ならない。

ぴゅう、と赤い唇から賞賛の笛が吹かれた。

この艦に指示を与えた人間は、余程の大馬鹿者に違いない。

あるいは、それほどまでに思い入れの強い存在が沈めた艦に搭乗していたのか。

ふとそんな事を思いついて、ヴァイパーは傍らのなのはに目をやった。

少女は、主の視線を真正面から受け止めて、笑う。

自然と、ヴァイパーの口元にも笑みが浮かんで来た。

どうでも良い事かと吐き捨てて、なのはの愛くるしい頭を、そっと撫であげる。

微かに、嬉しそうな声。

戦艦は、暫く出現時の迎撃を恐れるようにその場に留まった後、巨大なシールドを展開して惑星への突入を開始した。

乗組員たる彼らが厚い雲を突き抜けた先で目にしたのは、自然の力の他には何者の意思も介在していない無垢な惑星の姿だ。

周囲に対しての警戒を続けながらも、先遣隊だろうか、開放されたデッキから複数の人影が飛び立っていく。

夜明けの薄い大気の中を飛行する幾筋かの魔力光。

 

「あ、ヴィータちゃん」

 

その中に良く見知った顔を見つけて、なのはは呟いた。

いかなる仕組みか、彼女の視線を追うかのようにクローズアップされる映像には、赤いバリアジャケットに身を包んだ幼い少女の姿が写り込んでいる。

愛用のデバイスを力強く握り締める彼女のその表情は、ただただ焦燥に満ちたものだった。

 

「んん……、御主人様ぁ」

 

ふるり、とその小さな身体を震わせたなのはが、囁くような声で主に向けて声を発する。

甘えた声で、より一層主人の脚へと寄りかかりながら。

 

「言いたいこと、わかっているわ。あの娘が欲しいんでしょう?」

「はい。ヴィータちゃんにこっちに来てもらって、そのままおうちに戻れば、はやてちゃんのおうちはもうみぃんな、御主人様のものなの」

 

サラサラと、ヴァイパーの指がなのはの細やかな髪を梳いていった。

心地良さそうに彼女は目を細めて、その太ももへと己の頬をぴったり添わせながらにふにゃりと笑う。

 

「いいわ、行ってらっしゃい。あぁ、それと」

「………にゃ?」

「せっかくだからあの船も、一緒に手に入れてきなさい。何に使うにしても、便利でしょう?」

「はい、わかりました!」

 

主人の許可を得、満面の笑みでなのはは立ち上がった。

褐色の肌の上、下腹部に同化したレイジングハートの中央部には、いつの間にか人間の瞳のような黒い染みが浮かび上がって、なのはと同じようにその映像を眺めているようにも見える。

 

「それじゃ、行こっか。レイジングハート」

『Yes,master』

 

機械的な音声と共に、なのはの全身を、溢れ出る魔力光が包み込んだ。

その身に纏う卑猥な装束を覆い隠すかのように、その光は暫くの間眩く展開され続け、やがて微かな音を上げて闇の中へと飛び散り、消え去っていった。

地面に降り立ったなのはの身体を包み込んでいたのは、淫らに変形させられたそれでは無く、元々の彼女が愛用していた。清純さに溢れるバリアジャケット。

驚くべきことに、変貌した筈の白い肌も、栗色の髪も、寸分の狂いも無く以前の少女の姿を作り上げていた。

その中に唯一違いを上げるとすれば、その表情だろう。

純粋無垢であったはずの美しい微笑みは、どす黒く濁ったような妖しい笑みと化し、親友を陥れるという背徳の行為に刺激されたのか、既に頬には若干の朱が混じり始めていた。

 

「やっぱり嫌だなぁ、これ。御主人様がくれたものの方が、断然可愛いです」

 

じとっとした視線で身に纏うジャケットへと目をやってからとてとてと近寄ってきたなのはは、別れのあいさつを求めるかのように玉座に座る主人へと目を閉じた顔を近づける。

その衣装も相まって、彼女の姿は穢れ無き無垢な小鳥が親鳥に餌を求めている様子にも見えた。

やれやれ、といった具合に肩をすくめたヴァイパーは、その無垢なるものを入念に穢していくかのように長く、濃厚な口吻を己が下僕へと与える。

 

「ふふ、準備が済んだら、私を呼びなさいね、なのは」

「ん――――ぅ。ちょっとだけ、待っていて下さいね。私、急いで準備しますから。行ってきます、御主人様」

 

その靴が柔らかな肉の床を蹴り、ふわりと浮き上がるなのはの身体。

ヴァイパーは宙へ漂う彼女へ向け、小さく手を振りながら送り出す。

主人へ向けた蠱惑的な笑みを最後に、なのはは暗闇の中から姿を瞬きの間に姿を消していた。

少女の姿が消えたことで、再びその場に舞い降りる静寂。

映像の中の魔導師達はようやく、原型を留めぬほどに破壊された艦の痕跡の一つを発見したようである。

この後に彼女らに訪れるであろう、素晴らしき法悦の時を思い浮かべ、ヴァイパーは闇の静けさに身を委ねながら、一人静かに微笑みを浮かべるのだった。

 

 




閑話のようなものです。
皆様は喘ぎ描写の中の♡ってどうお思いでしょうか。
個人的には大好きなんですが、!や?と微妙に同居しづらいのが難しいです。

次のお話は修正し終えたら投稿します。
いつになるかはわかりませんが。

百合調教悪堕ちものがもっと増えるといいですね。
よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。