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天使の顔した小悪魔
「ごめん、ちょっと今日は帰るね」
ずらりと並んだスイーツを前に、私はカフェの席を立った。せっかく好物のマカロンをゲットできたのに、一つ摘んだだけで終わってしまうなんて悔しい。けれど――
「体調が悪いのかい? いや、顔色はいつもどおりか。そうか、一暴れしてきたいんだろう。昔の血が騒いだかな?」
「……いや、そういうのじゃないから」
「言い返さないなんてよっぽどの重症じゃない。早く帰って、大人しく寝てなさいよ。風邪だったらみんなに移るでしょ」
「うん、そうする」
前のめりになるナツとヨシミを軽く流して、カバンを担いだ。
いつもなら、ナツの挑発的な言葉にカッとなって手が出たり、言い方にトゲのあるヨシミと言い合いになったりするところだけど、今はそんな気分じゃない。
「カズサちゃん」
「アイリ、大丈夫だから。明日にはまた元どおりになってるよ」
病気や食中毒じゃない。頭もお腹も痛くないし、吐き気もない。
ただ、これ以上この場にいると、衝動に任せて取り返しのつかないことをしてしまいそうだ。私はアイリにも背を向けて、その場を離れた。
酷く、全身がざわついていた。
スイーツ部のみんなと離れて少しは落ち着くかと思ったけれど、全くそうはならなかった。紅茶を飲んだばかりなのに喉が渇くし、体が熱いし、股に違和感があって歩きづらい。奇妙な昂りが血管をギュンギュン駆け巡っていて、それがトリニティ指定服の白いプリーツスカートを持ち上げそうになっているものだから、猫背になって歩かなければならない。胸を張って歩けないのがストレスだった。
「はぁ、厄介すぎるでしょ……」
月一で抱えるコレを、みんなどうやって乗り切っているのか、私には不思議でならなかった。
私の「男の子の日」が始まったのは、どうやら平均よりもかなり遅かったらしい。トリニティの高等部に進学して、六月の上旬が初めてだった。ムラムラして集中力が低下するし、射撃も安定しなくなる。頭の奥がカッと熱くなって、道行く女の子や学校の友達がエッチに見える。思わず誰かを襲いたくなってしまうぐらいだ。
「男の子の日」の仕組み自体は知識を入れてあるから、どうすればこの疼きが軽減されるかも知っている。
寮の自室にいればそこで。
もし屋外だったら、公衆トイレとかの、一人きりになれる所に移動する。
そうしてプライバシーを確保してから、硬く膨らんだおちんちんをゴシゴシ擦って、それを白くてトロッとした精液が出るまで続ける。そうやって、数秒間の中毒的な快感と共に射精してしまえば、しばらくは落ち着く。
だけど問題なのは、ただ漫然と触っているだけでは一向に終わらないことだ。焚き火を起こすのに糸屑みたいな火口が必要なのと同じように、性的に興奮し続けながらおちんちんを弄っていないといけない。何とも間抜けな話だけれども、無心で処理しようとして一度もうまくいったことがなかったから、間違いない。
エッチなことってスマホでいくらでも調べることができてしまうし、夜に友達と集まったときは「そういう雰囲気になって」猥談したこともある。ナツはそういう話が好きそうだったし、ヨシミは顔を真っ赤にしていても何だかんだ知識はありそうだった。唯一、アイリは顔を赤らめて苦笑いするばかりで、今一つ反応が読めなかった。
* * * * *
アイリ――私の憧れ。
スイーツ部に入ったのも、あんな感じの、ゆるふわで清純な女子高生になりたいって思ったから。
私は気づいてしまった。男の子の日を迎えてアイリに会った後は、面倒な一人での処理が、とんでもない速度で終わってしまうということを。20分ぐらいかかっていたのが1分で終わってしまったり、白いのが飛び散りすぎて周りを汚してしまったり。
私は今日も、憧れの女の子を妄想の種にしていた。
アイリに会った後だったからか、おちんちんがすごく硬い。
「こんなの、いけないのに……」
爽やかなミントと甘いチョコレートの混じったような、清涼感のある匂い。さっきまで右隣に座っていたアイリからは、風が吹くたびにそんな匂いがしていた。
さらさらと宙を泳ぐ黒髪に、視線を奪われた。
アイリが一口サイズに切ったチーズケーキを食べる瞬間、屋外席の木漏れ日を浴びてツヤッと光を帯びた唇に、私はごくりと生唾を飲み込んでいた。
伸びをしたとき夏服のブラウスから覗いた腋とか、ブラウスの裾からちらっと見えたお臍とか、ミニスカートから伸びる脚の細さとか、そんな所ばかりが気になって――
「はっ……はっ……」
バナナみたいに反り返ったおちんちんを、夢中で扱く。
上下、上下、上下。先っぽ、くびれ目、長い竿。
電池が切れるまで決まった動きしかできないオモチャみたいだ。
気持ちいい。手が止まらない。息が荒くなる。
脚をだらしなく開いて、シコシコ、シコシコ。
青春の象徴を脳内で都合よく汚しながら、私はおちんちんのオナニーに耽る。
掌と竿の摩擦に水音が混ざり始める。イチゴみたいに赤い先端をヌメりに任せて擦ると、座った便座から腰が浮き上がりそうだ。
「あっ……ん……」
親指と人差し指で環を作り、ホイップクリームを搾り出すように、根元から先端へ扱いていく。
(あぁ……ここ、気持ちいい……♡)
傘のくびれ目を圧迫すると、甘い痺れが脊椎を駆け上ってきて、ゾクゾクした。
尿道の中身がぶじゅっと音を立てて、腫れ上がった先っぽをますます濡らしていく。ネバネバするものが指の腹にまとわりつき、淫らな摩擦音を立てて、私の耳を犯した。
(友達をオカズにするなんて、最低……)
ぎゅっと目を閉じて、私は現実から顔を背けた。
真っ暗な視界に、可愛いアイリを思い浮かべる。
栗村アイリ。私の憧れ。
押しが弱いけど、ふわふわしてて、優しくて。
カラッとして、爽やかで、可愛らしくて。
好きだと思う。
それもけっこう、マジなヤツ。
私は自分を粗暴な人間だと思っているし、実際割と簡単に、手を出したり、トリガーを引いてしまったりする。
昔よりマシにはなったけど、本質は全然変わっていない。キャスパリーグは忘れようと思っても忘れられなかったし、もう今は、無理に過去を忘れようとも思っていない。
アイリには強く出られない。
傷つけたくない。
怖がらせたくない。
四人でつるんでいるときと、アイリと二人きりになっているときの空気は明らかに違う。
手が触れ合ったらそのまま指を絡めたいとか、ずっと取っておいてある唇も、アイリにだったら重ねてみたいとか、そんな邪なことを考えてしまう。それが「男の子の日」になるとエスカレートして、エッチで、背徳的な、イケない欲望になっていく。
告白したら引かれちゃうかな。
でも、もしも付き合えたら。
二人きりでスイーツ巡りがしたい。
デートしようと宣言して、お出かけしたい。
もしその日が「男の子の日」だったら……。
アイリに手でしてもらえたら、どんなに気持ちいいんだろう。お願いしたら、口でもしてくれるのかな。口でされるのって、どんな感じなんだろう。
それよりもっと先もしたい。おちんちんが生えてたら、セックスもできる。好きな女の子とするセックスって、どんな気分になるんだろう。
アイリはエッチする時、どんな顔をするんだろう。
ああ――アイリでシコシコするの、気持ちよすぎる……!
「登ってきた……イキそ……♡」
肉の竿がガチガチに硬くなって、焼けつく砲身と化していく。熱くて濃いものが、おちんちんの根元から迫り上がってくる。おしっこの漏れそうな感覚にも似た焦燥感に、腰が浮き上がってきた。
「あぁ、アイリ、ごめん……♡」
友達をオカズにする罪悪感に、形だけの謝罪を述べながらフィニッシュを――
「大丈夫だよ、カズサちゃん」
「!?」
* * * * *
目を開けた。
「えっ、あ、あっ、ア……!」
アイリがいる。
なんで? どうして?
「カズサちゃん、鍵は閉めないと危ないよ?」
「か、鍵っ……いや、えと、え? あ……!」
見られた――
私の手はピンと上を向いたおちんちんを握り締めている。イく寸前だったところで突然推進力を失い、びく、びく、と手の中でおちんちんが脈動する。
おちんちん……おちんちんが……!
「あ、はわッ、だ、ダメ、アイリ! ごめんっ、でもこんなの見ちゃ」
「しーっ。大声出したら外に聞こえちゃうよ」
私が咄嗟に入った、公衆トイレの一番奥の個室。やや奥行きがあって、二人ぐらいなら余裕を持って入れてしまう。障がいのある人や赤ちゃんを連れた人も使える広い個室だ。アイリは私の逃げ道を奪うように、扉を背にしていた。
「分かってたよ、カズサちゃん。『男の子の日』だったんでしょ?」
「わ、分かってた、って……?」
「そういう雰囲気だったから」
アイリが一歩詰めてきた。局部を丸出しにしたままだった私は、咄嗟に手でそこを隠した。天使のように愛らしい笑みを、アイリが浮かべる。
「カズサちゃんは、顔じゃなくてそっちを隠すんだね」
含みのある言い方だった。それにアイリは、私がおちんちんをシコシコしていたのを目撃したのに、まるで驚いた様子を見せない。どういうことなんだろう。
「え……えっと、アイリ……これは」
「分かるよ。ちゃんと処理しないと、苦しいもんね。お手伝いするよ」
「ええぇっ!? それはダメっ! アイリに、そんな汚いことさせられないからっ」
「汚くなんてないよ」
アイリが私の右隣にしゃがみこんだ。長い黒髪が鼻先をかすめる。ふわっ――コクのある、甘くて爽やかなチョコミントの匂い。私の手の中で、戸惑っていたおちんちんがビクッと跳ねた。
「お世話してもらったほうが、早く落ち着くから」
「そ……そうなの?」
「うん。大丈夫だよ、私に任せて」
「で、でも、そんな、アイリにやらせるなんて」
「……カズサちゃんって、いつも私には優しいよね」
「……!」
「感じるんだ。私のことを傷つけないようにしよう、当たりが強くならないようにしようって、気を遣ってくれてるのを」
「それは……その……」
アイリにはバレていたみたいだ。顔が熱い。
アイリは私の猫耳を撫でながら、ヒト耳の方に囁きかけてくる。息がかかってゾクッとするし、何より恥ずかしいのは、耳へ温かい吐息がかかるたびに、手で隠したおちんちんが反応してしまっていることだ。
「だから、私もカズサちゃんには優しくしてあげたいんだ。助けになれることがあるなら、助けになりたい」
助けになる。
そのフレーズに私は、都合のいい連想をしてしまっていた。
鼓動に合わせて震えるおちんちんを、射精まで導く。
それを、憧れの女の子に――。
尿道から先走りが、どくっ♡と溢れてきた。
「ね、カズサちゃん。遠慮しないで。……いい?」
「いい、って」
「おちんちん、触ってもいい?」
「ぁ……♡」
口で断りの文句を述べる前に、私は頷いていた。嬉しそうなアイリの声が聞こえた瞬間、猛烈な後悔と、それ以上の興奮に、全身の毛穴がぶわっと開いた心地がした。
「じゃあ、カズサちゃん。おてて、どけてもらってもいい?」
「う……うん……」
糸で吊られたかのように、両手が持ち上がった。我慢汁でぬらぬらのおちんちんが、アイリの視線に貫かれる。
(見られてる、見られてる、見られてる……♡)
興奮と期待に張り詰めた、女の子には本来ないモノが、憧れの子に触られるのを待っている。
こんなの見られたら、嫌われちゃうかもしれないのに。
どくっ、どくっ、どくっ、と、鼓動に合わせておちんちんが頭を振り回していた。
「えへへ……カズサちゃんのおちんちん、長くて太いんだね♡ 先っぽもぷりっと張り出してて、おツユでテカテカ♡ 傘と幹の段差も凄い……♡」
「やッ、あ、言わないで、ぇ……♡」
「タマタマもずっしり重たくて、手触りがふかふかのとろとろ♡ これじゃ、いっぱい溜め込んじゃって大変だよね♡」
「……っ!」
「ふふっ、カズサちゃん。顔を隠しても、カッコいいおちんちんが丸出しだよ♡」
まだ触られてもいないのに、びくんびくんと肉棒が跳ねた。鈴口で玉を作る先走りをアイリはそっと指先で掬い取り、人差し指と親指の間に塗り付けて、糸を引く様を見せつけてきた。指の隙間から、私はそれを見てしまった。
「あっ、こっちもしっとり……♡」
「ひゃ、あぁっ♡」
中途半端に脱げたショーツの中へ、アイリの手が入り込んできた。びっくりしたものだから、どけていた手で押さえることも忘れていた。割れ目をなぞられた瞬間、ぞくりと快感が込み上げて、変な声が出てしまう。
「柔らかくて、にゅるにゅる……♪」
アイリの指はすぐに女の子の穴へ辿り着き、膣口をくすぐりだした。
濡れた穴、勃起した竿、漏れる吐息。
私が感じてしまっていることは火を見るよりも明らかだ。アイリは私の濡れ具合を確かめるように膣口をなぞると、つぷっ……♡と指を沈めてきた。
「あ……あっ……♡」
「女の子の方を刺激されると、おちんちんにも響くよね♡」
「ね……そっちじゃ、なくて……ん……♡」
感じやすい天井を擦られ、裏側から根元を刺激されたおちんちんがびくっと震える。ぐぐぐ……と角度を上げるのを、アイリのつぶらな瞳が舐めるように見つめていた。
「そっちじゃなくて、どっち?」
「え……えっと、ぉ……♡」
明るい声色だけど、アイリが意地悪だ。穴の中を指が出入りして、私を煽ってくる。
アイリにメス穴を穿られていると、羞恥心が上ってきて、顔がどんどん熱くなる。私が何も言わなくても、おちんちんが勝手に揺れて先走りを漏らし、悦んでいるのがアイリにも伝わってしまう。
でも、そうじゃなくて。
触ってほしいのは、ガチガチに勃起したままのおちんちんの方で、それを口にするのはあまりにも恥ずかしくて。
「ねぇ、カズサちゃん……教えて♡」
「お……おっ……」
「ん~?」
「……おちんちん」
「カズサちゃん。ちゃんと言ってくれないと、分からないよ?」
アイリの声は甘い。天使みたいな優しい声色だけど、穴を責める手つきが少し激しくなった。くちゅくちゅ掻き回す音が聞こえてくる。興奮してますます濡らしているのを、私に分からせようとしているみたいだ。恥ずかしくてどうにかなりそうだけど、私はもう、もどかしさに耐えられなかった。
「お、おちんちんだよっ! アイリの手で、しっ、しごいてほしくて……!」
我ながら情けない声だったと思う。でも、アイリは私の懇願を聞き届けると、唇をきゅっと吊り上げて微笑んできた。
「ごめんね。切なそうなカズサちゃんが可愛かったから、焦らしちゃった♡」
「え……?」
「こんなに血管が太く浮き上がって……♡ じゃあ、触るからね……♡」
ひとしきり私のおちんちんを観察すると、アイリの指先が近づいてきた。
「ひぅあっ♡♡」
「まだ触れただけだよ。ほら、私の指とカズサちゃんのおちんちんが……こんにちは~♡」
アイリの白くて綺麗な指が、そっとおちんちんをなぞりあげた。
体温を感じた瞬間、期待感で背中がゾクゾクした。
(あぁ、アイリがおちんちんを触ってるっ……♡)
憧れのアイリが、一番恥ずかしい所を触ってくる。私の代わりに、男の子の日の処理をしようとしている。このシチュエーションだけで、私はたちまち絶頂してしまいそうだった。
「ん♡ んっ♡ んふぅ……♡」
「大きいだけじゃなくて、すっごく硬いんだね♡ それに……敏感なんだ♡」
すりすり、なでなで。アイリの指が、おちんちんの表面をなぞっていく。感触や温度を確かめるように、優しく、優しく、羽ペンでくすぐるように。
「はい、脚は開いたままだよ。そのままらく~にして、リラックスしててね」
驚くほど素直に、私は言われたとおりにしていた。タイツを膝まで下ろした脚をパカっとだらしなく開いて、屹立するおちんちんをアピールしている。
猫の顎をくすぐるみたいに、アイリは指でペニスの根元を撫でてきた。
「は、っ♡ あ……♡ ん♡ ん~っ……♡」
「わぁ、カズサちゃんの声、とってもエッチ♡ えへへ……♡」
「っ♡ ぅ……そ、そんな声、私、出してない、からっ♡」
「遠慮しないでいいんだよ? ここには私しかいないんだから……♡ カズサちゃんの恥ずかしい所、もっと見せて……♡」
甘く優しい囁きと共に、おちんちんが可愛がられる。
まだ人差し指の先っぽで軽くなぞられているだけ。
それなのに、表面張力の限界を超えた先走りが、玉をぷつりと破って幹を濡らしていく。
「あ、すご~い♡ 透明なおツユがどんどん垂れてくる♡ やる気満々だねっ♡」
「はッ♡ あ♡ アイリっ、そんな……っ♡」
「ふふっ。カズサちゃん、気持ちいいんだね♡ こことか、どう?」
「ふぐゥっ♡♡ お……♡」
「あ~♡ やっぱり裏筋のここ、弱いんだ♡ カズサちゃんの弱点、見つけちゃった♡」
アイリの指が裏筋をつつつ~っと撫で上げた瞬間、私の腰がびくんと跳ねて、おちんちんもぶるんと揺れた。その反応を見てか、アイリは愉快そうにくすくす笑う。
「ほら、ここ……♡ かりかりかりかり……♡」
「んぉ♡ ほッ♡ あぁ、あっ♡ あっ♡」
裏筋の縫い目を甘く引っ掻かれて、びゅるっ♡と先走りが噴きあがった。電気でも流されたみたいに肉茎が暴れる。
亀頭の裏筋から竿の根元までを、そうやってカリカリやってから、アイリの手がさらに下ってきた。竿の根元にぶらさがった袋が、体温に包み込まれる。
「えへ♡ カズサちゃんのここ、柔らか~い♡ ふにふにしてる♡」
「や……くすぐった……♡ そ、そんな所、揉まないで、ッ……♡」
「ううん。ここはね、モミモミしてほぐしておいたほうがいいんだよ♡ ここでいっぱいグツグツさせておけば、一度にいっぱい『びゅ~っ♡』とできて、すぐスッキリできるんだから♡」
「ぅあ……っ♡ そ、そうなんだ……♡」
「うん。だから遠慮しないで、ほら♡」
ふにふにふにふに。
アイリの手が袋の皺を伸ばすように、玉袋を揉みほぐしてくる。
手の中で二つの球がぷよぷよと形を変えるたびに、私は腰を震わせて反応してしまう。腰の奥から湧いてくる先走りが、尿道の中身をどんどん押し出し、おちんちんの幹には小川みたいな筋がいくつもできていた。
「フーッ……フーッ……♡」
「カズサちゃん、大丈夫?」
「い……言いにくいんだけど……」
竿はなぞられるだけ。
先っぽも、軽くくすぐられるだけ。
玉袋を揉まれているけれど、じれったい。
じわりじわりと絶頂に近づいているけれど、それ以上にもどかしくて、辛くなってきた。でも「思い切りおちんちんをゴシゴシしてほしい」「アイリの手で射精させてほしい」なんて、言えるはずがない。
かといって「後は自分でやる」なんて、アイリの親切心を無下にするようなことなんて、もっと言えるはずがない。
「大丈夫だよ、言ってごらん?」
「あっ……あの、サワサワされるだけだと、その……」
「……触ってるだけだと気持ちよくない?」
「そうじゃ、ないんだけど……も、もっと……♡」
「もっと?」
「あ♡ あっ♡ も、もっと、ぉ……♡」
きっと、私の考えていることはお見通しなんだろう。アイリは私の興奮を煽るように、また裏筋をくすぐってきた。
生殺しだ。もう耐えられない。
早く射精したい。
出したい。
出したい。出したい。
出したい。出したい。出したい。
出したい出したい出したい出したい――
「もっとカリカリしてほしい?」
「ち、ちが♡ あッ♡ ちがうっ♡ カリカリだけだと、イけないっ♡ 優しすぎて、イけないからぁっ♡」
「そっかぁ……じゃあ、どうしたらいいかな?」
「にぎ、にぎって、っ♡ ぎゅっとつかんで、しこしこっ♡ しこしこがいいっ♡ ねぇ、アイリおねがいっ♡ じらさないでっ♡ イキたいよぉ♡」
自分の口走った言葉を振り返る余裕もなかった。頭の中が射精欲求一色に塗りつぶされて、浅ましく腰を振りたくる。くすくす、と笑う吐息が、耳の穴をくすぐってきた。
「射精したい?」
「したい、したいっ♡ アイリの手でイキたいっ♡」
「えっとぉ……どうしたらカズサちゃんは気持ちよくイけるのかなぁ?」
天使の笑顔でニッコリ笑う小悪魔。どう答えようか考える前に、私の口は言葉を紡いでいた。
「さっき言ったじゃんっ♡ おちんちんにぎって、しこしこ、しこしこしてっ♡ おもいっきりゴシゴシしてほしいっ♡ おっ、おねがいっ♡ おねがいだからっ♡」
へこへこ浅ましく腰を振る私を横から眺めて、アイリはご満悦だった。
「……いいよ♡ じゃ、シコシコしてあげるね♡」
アイリが私のおちんちんにそっと手を添えた。根元から亀頭まで、小指から順に握り、亀頭をきゅっ♡と締め付けてくる。そして、圧力が上下に動き出す。
「おっ♡ おぉ♡ おほ、ぉ……♡ おうおぉ~~~っ♡」
ぐちゅっぐちゅっと粘っこい水音が立ち始める。ドアの外まで聞こえてしまいそうだ。掌とペニスの間で粘液の橋がいくつも架かっている。その体液全てが潤滑油となり、手コキの快感を高めていた。急激に射精感が沸騰して、体の深いところから迫り上がってくる。
「えへへ、カズサちゃん、腰振っちゃって、気持ちよさそう♡」
「あ、ッ♡ い、イクっ♡ おちんちんシコられて、濃いの出るッ♡ あああシコシコきもちいいッ♡ いく、いく、いく、アイリのやわらかい手でしゃせいするっ♡」
――びゅるっ……♡
脳味噌が放り出されたかと思うほどの脱落感。
神経を焼くエクスタシーと共に、精液が放たれる。
大きな弧を描いて、一部は天井まで飛び、個室のドアに木工用ボンドよろしくべったりと張り付いた。
「お♡ おぉぉぉぉッ♡ あ、っ、で、でてるっ♡ でてるからッ♡ まって、アイリっ、ゴシゴシらめっ♡ イッてる♡ イッてるからぁっ♡ うおほぉぉぉ♡♡」
爪先立ちになった足をガクガク揺らして射精が続く。アイリは手を休めてくれない。拍動と同時に白濁液が放たれる瞬間、根元からしごき上げてくる。
指で作った肉環が執拗に亀頭のくびれ目を責め立ててくる。止まらない。私はただ、無様に腰を揺らして、獣のような声を上げて絶頂するばかりだった。
…………
……
深いオーガズムの波はなかなか引いていかない。頭の中がドロドロだ。
チカチカする視界にぼんやりしていると、何だか脚の間が温かい。温泉に浸かったみたいにそこだけ液体の当たる感触がして、ヌルヌルしたものがおちんちんに巻き付いたり、おちんちんを包み込んできたり……とにかく、すごく気持ちいい。
「ちゅぷ♡ ぢゅ♡ じゅるる♡ ぺちゃ♡ っぷ♡ ちゅぽ♡ ちゅぽ♡」
「あ……おぉぉ……♡ はぁ♡ あぁ♡ きもち、っ……♡」
私の股に顔を埋め、アイリがおちんちんをしゃぶっていた。根元をマッサージするみたいに指圧して、先っぽを吸いながら唇で裏筋を挟み込み、頭を前後に揺り動かしてくる。
「んぷ♡ くぽ、くぽっ♡ ぢゅる♡ ちゅぶ……ッ♡」
「おぉ……ほぉっ……♡ あぁ、らめ……♡ アイリ、ひょんな、おひんひん、なめぅ、らんて……♡」
頭が濁っていてよく分からない。舌も回らない。
大好きなアイリに汚いおちんちんを舐めさせるなんて、止めさせないと。
でも、気持ちいい。気持ちいい。きもちいい――。
腰がへこへこ動いて、体が勝手におねだりしてしまう。おしっこが漏れているような感覚がずっと続いていて、じゅるっと啜られるたびに、先走りか精液か分からないものが尿道を駆け上がっていく。
「はへ……♡ ひ、おッ♡ おっ、おひんひん、とけりゅ♡ とろけひゃう……あ~っ♡ いくっ♡ またでひゃう♡ せいしでりゅ♡ おおぉ~~~~っ♡♡」
我慢なんてできなかった。
こみ上げる切迫感のままに射精する。
さっきあんなに射精したばかりなのに、どくんどくんと放尿みたいに飛び出ていく。
吸われている。おちんちんを大きなストローにして、中身をじゅるじゅる啜られている。大好きなアイリの口に吐き捨てていると分かった瞬間、精液の勢いが増した。
玉袋を揉みしだかれて、中身を搾り取られる。カップの底に残ったタピオカを飲もうとするみたいに、アイリが吸い付いてくる。私はお尻を浮かせたまま、一度目よりも強いオーガズムに身を震わせるばかりだった。
「んふふ……♡」
頬を膨らませたアイリが、妖しく微笑んだ。
じゅるっ、ちゅう♡と吸い付きながら頭を引いていき――
「んぁ~……♡」
口の中を見せてきた。
私の吐き出したクリームみたいな精液が、口の中で水溜まりになっている。
そのいやらしい光景に私が息を飲んだのを確認すると、アイリは口を閉じてしまった。そして、真っ白な喉を晒して、ごくっ、ごく……♡と、喉仏を上下させて、飲み込んでしまった。
数秒かけてゆっくりと飲み干し、アイリは口を開いた。もうそこに、白いものは何も残っていなかった。
「カズサちゃんの、すっごく濃くて、こってりしてるね♡」
精液を飲んだことを見せつけるアイリに、私は言葉を失っていた。まだ絶頂の余波が脳を揺らしている。ぼんやりしていると、アイリがまたしゃぶりついてきた。
「あっ……アイリ――はぅ♡」
「んひゅ……♡ おそうじ、するね……んぷ♡ ちゅぷ……♡」
「あっ……はへ……♡ へっ……♡ んへぇ……っ♡」
「ちゅ♡ ちゅぱ♡ れりゅ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡」
全身に力が入らない。アイリの舌が、亀頭の隅々まで磨いてくれている。私は何もできずだらしない喘ぎ声を漏らすばかりだ。硬さを失って柔らかくなりかけていたおちんちんは、敏感な亀頭をピカピカに磨かれている間に、また元どおりの硬さを取り戻してしまっていた。
「んぷぁ……♡」
「ぁ……アイリ……♡ あの、ごめん……お口に、出しちゃって……」
「えへへ、ナツちゃんもヨシミちゃんもだったけど、カズサちゃんも、お顔がとろ~んとしちゃってるね♡」
「んぇ……?」
ふと、我に返った。
ナツも、ヨシミも?
「ふ……二人とも、してるの?」
「うん。ナツちゃんはカッコつけたがるし、ヨシミちゃんはすごく恥ずかしがるんだけど、二回ぐらいぴゅっぴゅすると、二人とも大人しくなっちゃうんだ♡」
メラッ――私の心に炎が灯る。
私より先にナツとヨシミが、なんて悔しいし、嫉妬もしてしまう。
でも、私はアイツらとは違う。
さっきまで無様に情けない声をあげていたことは、ひとまず棚に上げよう。
アイリの余裕を崩してやる。
ちょっと怖がらせてしまうかもしれないけど、私をアイリの特別にさせてやるんだ。それで、ナツやヨシミのことなんて考えられなくなるぐらいにする。そうだ。今の私にはうってつけのおちんちんがあるじゃないか。これで、アイリをメロメロにしてやればいいんだ。
白い制服は何かと汚れが目立つ。ホックを外して、壁際のオムツ交換台にスカートを乗せる。するともう一枚、スカートが重なってきた。視線を下ろすと、ツヤっとした生地のショーツが天井の明かりにキラリと光った。体育の授業で一緒に着替えた時とは違うデザインだ。
何より私が目を引かれたのは、頼りない面積のピンク色を辛うじて腰に引っかけるための紐。アイリみたいに清楚な女の子が、こんな大胆な下着をつけているなんて――
「カズサちゃん、気になる?」
「え……っ」
「見ててね……♡」
音も立てずに、紐が解けた。
派手な光沢を放つショーツがあっさり取り去られて、薄い陰毛が見えた。視線が奪い取られる。割れ目についた水滴が光を反射した。私の目にそれは飛び込んできて、何かを考える前に、おちんちんがビキビキっ♡と張り詰めていく。
「あっ、あぁっ、アイリ……」
「えへへ、欲しくなってきちゃった……」
アイリは股を広げて、割れ目を自ら開いた。自分にもついているけれど、自分ではまず見ることのない、女の子の大切な場所。濡れている。花弁が咲くみたいに広がった膣口に、透明な糸の橋が架かっている。ひくっ、ひくっと震えて、そこを塞ぐべきもの――男の子のおちんちんを誘っていた。
「ねぇ、入れたい?」
「あ、入れ……っ♡」
アイリは制服の胸ポケットから何かの錠剤を取り出して、一粒渡してきた。自分でも口の中に放り込んで、口の中で嚙み砕いて嚥下する。
「それ飲んだら、おちんちん入れていいよ♡」
「……ッ!」
私はすぐ、言われたとおりに薬を飲みこんだ。
この薬が何なのかは知らないけれど、セックスの前に飲むものだ。この薬を飲むということは「セックスするぞ」っていう意思表示なわけで、私は、アイリに向かって「セックスしたい」と表明してしまったわけで……。
「ア……アァ……ッ♡」
セックス♡ アイリと、セックスっ♡
あぁっあの穴♡ 絶対気持ちいいっ♡
ぐぐぐっ……♡とおちんちんが持ち上がった。幹が膨らんで尿道が圧迫され、何もしていないのに先走りがどぷっと溢れてくる。
入れたい。入れたい。入れたい。
したい。したいっ、アイリとセックスしたいっ。
好きな女の子におちんちんハメたいっ……♡
「おいで、カズサちゃん♡」
「フー♡ フーッ♡ フーッ♡ フーッ♡ フーッ♡」
立ち上がったアイリが壁に手をつき、私を誘った。お互い下半身は丸出しだ。胸は私と同じく控えめなアイリだけど、お尻の肉は思ったよりも大きくて、柔らかそうだ。
勇ましい決意はどこへやら。盛りのついた獣になって、私はアイリのお尻に熱い塊を押し当てた。ふっくらしたお尻の肉に隠れて、この杭を差し込む穴がよく見えない。
「う……♡」
腰を突き出すと、ぬるっとした溝を滑った。そのまま腰を振ってみても、しょりしょりした毛の感触と、ぷにっとしたお腹に峰が擦れるだけだ。
「あうぅ……な、なんで、っ……♡」
ぬるぬる、つるつる、熱い粘膜同士が滑って、なかなか命中しない。
穴はすぐそこにあるはずのに、アイリもおちんちんを受け入れる準備ができているのに。
引いては押し付け、それでも中に入れない。先っぽが穴の入口に当たっても、上に下に、おちんちんが逃げてしまう。
「はっ、はっ……うぅ、はいらない、よぉ……おッ♡」
亀頭が割れ目にめり込みそうになった。でもすぐ、それ以上進めなくて、つるんっと滑る。腰を振っているというより、カクカク前後に揺すっているだけだ。
アイリはくすくす笑いながらそんな私の様子を見守っていた。でも、見るに見かねてということなのか、そっと振り向いて、私のおちんちんに手を添えてきた。
「ほら、カズサちゃん、あとはこのまま、前だよ♡」
「え……あ、うん……んうぅぅ♡ う……♡」
アイリに促されて、私はまた腰の位置を調整した。今度こそと狙いを定めて、腰を突き出す。
「おほォっ♡♡♡」
ずりゅんっ♡と亀頭が埋まった瞬間、私の口からは下品な声が漏れていた。おちんちんの先っぽがお尻の間に埋まっている。ビキビキ血管を浮かせた竿が、まだ残っている。
「あっ♡ あ、あったか、っ♡ アイリのおまんこあったかいっ♡ はぁ、入れる、まだ、まだおちんちんあるから、ア♡♡」
ほんの数センチも動かせずに、腰が抜けそうになってしまった。お口で咥えられていた時よりもさらに狭く、ヌルヌルしたお肉が皮の剥けた所にぴとっと吸い付いてくる。
「あぁぁ……っ♡」
「どうしたの、カズサちゃん? まだ途中だよ?」
「う、お……♡ き、気持ちよすぎて、動けな、っ……♡」
「あとちょっとなのに♡ ほら♡」
「んおぉおぉぉ……♡」
アイリがお尻を押し付けてきた。その勢いで、ずぶん♡と飲み込まれる。沼に沈むようにして、おちんちんがずっぽり埋まりきった。
「えへへ、全部入っちゃったね♡ えらいえらい♡」
亀頭は狭いトンネルを無理矢理抜けて、根元までみっちり、温かい肉に包まれていた。ぞりゅっと滑り込んだ摩擦の快感が、一瞬置いて脳を揺らしてくる。びく、びく、びく、とおちんちんがアイリの奥で何度も痙攣する。
「ひ……あっ♡ すっ、吸い付かれる♡ 動けな、いっ……♡」
「無理しなくていいんだよ。カズサちゃん、入れるの初めてだよね?」
「そ……そうだけど、っ」
「童貞卒業だねっ♡ おめでとう♡」
童貞卒業。
それは、女の子の体であったら絶対にできない体験。
(あぁ、私、アイリと……♡)
好きな女の子に、おちんちんを入れてセックスした。
男の子の日だったからできたことだ。
ぐっぽりハメこんだアイリのナカは温かくて柔らかい。なんて幸せなんだろう――その実感が湧いてきた瞬間、おちんちんの根元が急沸騰した。
「ア……だめっ、出る……おおぉぉぉ……♡♡」
予兆もほとんどなく、熱塊が迸った。
膣内の一番奥で精が弾ける。
頭が真っ白に塗り潰されていく。
「んおぉ、ほ、おおぅっ♡ ほッ♡ お♡ あ……!」
私は縋りつくようにアイリを抱き締める。腰砕けになって崩れ落ちそうだった。
どぷっびゅるっと射精するたびに、気が遠くなる。絶頂するまでの刺激はさっきより緩かったのに、蛇口が壊れた水道みたいにドバドバ出る。いつまでも止まらなくて、怖いぐらいだった。
とぷんとぷんと、大量の精液を垂れ流しながら震えるおちんちん。奥で締め付けられたまま動けなくて、痙攣が治まっても、硬いまま元に戻れなくなっていた。
「はぁ……あぅ……♡」
「えへへ♡ カズサちゃん、入れただけで出ちゃうなんて可愛い♡」
「あ、はへ……っ……♡」
まだ足腰に力が入らない。後ろ向きにひっくり返ってしまいそうだ。勝手にお尻が引いてしまう。
へっぴり腰になろうとすると、射精したばかりの敏感な亀頭が、何重もの襞に舐め回される。びゅるっ♡と尿道の残りをそこで吐き出して、私は逃げるように結合を解いていた。
ぽたぽたと、タイルの上に白濁液が落ちていく。私が出したものだ。おちんちんの穴とおまんこの穴が白い糸で結ばれている。
中に入れて、中に出しただけ。
こんなものでは全然足りないはず。
それなのに、お腹の深い所に射精した快感がまだ脳を揺らしていて、視界がチカチカする。体の電源が落ちたみたいになっていた。
「え……あれっ……」
「カズサちゃん、座って、リラックスしてていいよ」
いつの間にか、私は便器に座らされていた。アイリが見下ろしてくる。その目が妙にギラついていた。ぼんやりする頭の中、おちんちんをギュッと握られた感覚だけは鋭く神経が拾い上げる。
「あっ、アイリ……」
「続き、しようね♡ いただきま~す♡」
アイリが跨ってきた。まだトロッと白い混合液が垂れ落ちる裂け目を、おちんちんがぬるっと擦りあげる。粘膜の擦れあう心地よさに私が溜息を漏らすと、そのまま――
「おっおおっ♡ んおぉ、お……♡♡」
「はぁ~……♡ カズサちゃん、あんなに出したのに、まだ硬いね……♡」
おちんちんが丸呑みにされてしまった。アソコの毛が擦れあうぐらいに下腹部がぴったりくっついている。私のおちんちんがアイリのおまんこに咥えこまれている。根元まで、全部だ。
アイリのナカはますます熱くなっていた。奥深くに突き入れた先っぽが、キスされているみたいにちゅうちゅう吸いつかれる。射精する直前の快感が急激に上ってきて、頭がおかしくなりそうだ。ちょっとでも動いたらまたイッてしまいそうなのに、アイリは対面座位の姿勢で腰を揺すり出した。
「じっとしてていいからね、カズサちゃん♡」
「あッ♡ はひ、あぐぅ……♡」
「おちんちん、ナカで持ち上がってるよ♡ 気持ちいいの?」
「ね、ダメ……♡ アイリ、動いたら、イッ、ぁ♡」
「動き始めたばっかりなのに、また出ちゃいそうなの?」
情けないことと知りながら、私は首を縦に振った。「私がアイリを堕としてやる」なんてカッコつけていたのがバカみたいだ。
挿入しただけで射精した。今この瞬間も、好きな女の子にちょっと腰を振られただけで、興奮しすぎてイキそうになっている。
「ガマンしないでいいんだよ? これはカズサちゃんをスッキリさせてあげるためなんだから。イキそうになったら、気持ちよくイこうね……♡」
「あ♡ アッ♡ やっ、ダメ、だめぇ……♡」
「そんな甘~い声で『だめぇ♡』って言われても、止められないよ♡ もっと、いつもみたいに厳しく言わないと♡」
「あ……アイリに、そんなこと、いえな、い……♡」
「どうして?」
「アイリには、優しく、したいから……っ」
「くすっ♡ こんな時にまで、優しくしようとしなくてもいいんだよ? 男の子の日なんだから、もっとガツガツしても……ね?」
「アイリ……あっ、あっ、あっ♡」
抱き合ったまま、アイリが耳元で囁く。甘い声が私の心を溶かしていく。お腹を押し付けるようにくねくね腰を振る姿は、たまらなくいやらしい。
清純JKなアイリがそんなことをしているだけで、私のおちんちんは浅ましく膨らんでしまう。
奥で射精する快感を思い出した瞬間、またも「その瞬間」は訪れた。
「お……♡ い、イクっ♡ またでるっ♡ ぉほ♡ いぐうぅぅぅ♡♡ んおぉぉぉぉっっ♡♡」
腰が勝手に持ち上がり、また熱いものを好きな女の子の奥にぶちまける。
声が外に聞こえたらどうしよう、なんて考える余裕もなく、脳天に突き抜ける快感に舌もしまえない。
今度はさっきよりも少ない量。でも、アイリのナカに精液を塗りたくった感覚は、さっきよりずっと強い。私の意思とは関係なく、おちんちんがビクビク跳ねている。
「さ、カズサちゃん♡ もっと出そうね♡ それっ、それっ♡」
「やぁ♡ あっ、アイリっ♡ イッてる♡ でてる、からっ♡ おおぉっ、おう~~♡♡」
小さなお尻を持ち上げて、アイリが腰を打ち付けてくる。
おまんこの肉でしごかれるたびに、ぴゅっぴゅっと残り汁が吐き出されていく。
ぐちゅぐちゅと水音が立ち、出入りする竿を伝って精液がボタボタ垂れてくる。
「いっぱい射精するカズサちゃん、カッコいいよ♡ 好きになっちゃうな~♡」
(今、「好き」って言った?)
(アイリが、私を……?)
「あ……す、すき……♡ あーーーっ♡♡ でる、でるっ♡♡」
たった二文字の言葉を吹き込まれただけで、興奮に脳が茹った。射精中の尿道へさらに精液が押しかけてきた。
ぷにっとしたお尻の肉を鷲掴みにしたけれど、気持ちよすぎて腰を振れない。それなのに、体が勝手に動いて、腰をへこへこ揺らしてしまう。
「えへへ♡ カズサちゃん、すぐイッちゃって可愛いっ♡」
「あっ♡ アイリっ♡ アイリっ♡ あぁぁっ♡ でる、いっぱいでりゅ……♡」
アイリは自由に動いて、一番気持ちいい所を、一番気持ちいいもので、嬲ってくる。
おまんこがうねって、竿をしごき上げてくる。襞の一本一本の凹凸に、精液をねだる動きに逆らえない。
一つの射精が終わる前に、また次の射精が呼び起こされて――私はずっと、アイリに抱き着いたまま、おちんちんの中身を吐き出し続けていた。
* * * * *
「んぇ……♡ ふへ、おぉ、お……♡」
イく感覚があっても、もう何も出ない。
酸素が足りなくて頭がクラクラして、失神してしまいそうですらあった。
アイリも何度か「イく♡」と口にして、細い体をぶるぶる震わせていたけれど、アイリがイッている所はほとんど見られなかった。マヨネーズの容器みたいに四方八方からおちんちんを押しつぶされて、勢いよく射精していたからだ。
「……はぁ~……♡ すごかったね、カズサちゃん……♡」
「う、あ……あっ、アイリ……」
頬を紅潮させたアイリは、ゆっくり腰を持ち上げて、結合を解いた。どぽどぽどぽっ、と練乳みたいなものが垂れてきて、便器の下に形成された水溜まりを広げていく。
私のおちんちんが、アイリのおまんこからようやく解放される。おちんちんはぐったりして、しんなりして、今の私を代弁していた。頭の中にかかっていた霧のようなムラムラはすっかり晴れていたけれど、酷い倦怠感が全身を苛んでいる。
「あ……うぅ……」
「カズサちゃん、大丈夫?」
「だ、だっ……だいじょうぶ……」
本当は大丈夫じゃない。多分、顔にも出ている。
アイリは私の強がりをにっこり笑って見逃してくれたけど、その笑顔に、私はぞくりとするものを覚えていた。
「男の子のセックス、覚えちゃったね♡」
私は何も言えなかった。好きな女の子の手でシコシコされて、お口に咥えてもらって、セックスまでしてしまった。その上、(お薬を飲んだのはそのためだったのだろうけど)中出しまであんなにしてしまって――。
この先、もう一人では男の子の日を処理できないかもしれない。自分の手で得られる快感のちっぽけさを、脳に刻み込まれてしまった。〝おちんちんがあってよかった♡〟とすら、今は思い始めている。それと同時に、アイリが口にしていたことをふと思い出した。
(そういうことなんだ……)
ナツも、ヨシミも、こんな風におちんちんの気持ちよさを刻み込まれて、アイリにセックスの味を仕込まれたんだ。エッチの巧みなアイリが逆に男の子の日を迎えた時は、一体どうなってしまうのだろう。
「今度、私のお世話もしてね、カズサちゃん♡」
アイリの屈託ない笑みを、私は初めて怖いと思った。
終わり
感想・高評価・リクエストなど頂けると幸いです。
なお、2025年10月開催のふたけっとにてChapter5の書き下ろしを含めた個人誌にも改稿して収録予定です。