※この作品はR-18です。

神楽敗北記   作:gajun

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初花×男子学生(催眠凌辱)

 音羽姉妹は学園のアイドルの様な存在だった。

 元々小さな集落と言うこともあり、生徒の数が多いわけではないが、校内で群を抜いている二人の容貌に加え、村の神社の巫女という立場が拍車を掛け学園内外問わず彼女達に並々ならぬ想いを寄せている男性も多かった。

 実際に告白される事も数多くあるものの、その悉くが儚く散っているのもまた事実だが。

 

「はぁ……。まったく。いくらお姉ちゃんに声を掛けにくいからって、それであたしで妥協みたいな考えはないんじゃないかな?」

 

 また一人新たな失恋者を作り、その背中が見えなくなったところで、初花はどこか呆れた様な溜め息をついた。

 スタイルも良くお淑やかで才色兼備の姉は確かに高嶺の花過ぎて手を出すには躊躇するのかもしれないが、それならばという考えが気に入らなかった。

 ただでさえ何でも優秀な姉という存在に事あるごとにコンプレックスを感じているのに、それを他者から証明されたようなものなのだ。

 自分の胸がお姉ちゃんより小さいのは知ってるし、むしろそれが一番気に食わない事だと言うのに。

 まるでお姉ちゃんが無理なら自分で妥協しよう。それで、もしそこからお姉ちゃんと仲良くなってあわよくば……。そんな下心丸出しな魂胆が見え見えだった。

 事実、先ほど初花がフった男子生徒も「本当はあたしよりお姉ちゃんの方に気があるんじゃないの?」という一言に大きく動揺していた。

 本当に失礼な話だ。さっきまで仲の良い友達と久しぶりに会って、話が盛り上がって楽しい気分だったのに、一気に気分が害されてしまった。

 

「はぁ……こんな事なら、さっさとお姉ちゃんに呼ばれた時に一緒に帰ればよかったかな? お兄ちゃんもいるし」

 

 

 放課後になって桂香が初花の教室に来た時は、ちょうど同級生数人と楽しそうに過ごしている彼女の姿があった。

 普段なら半ば強制的にそのまま一緒に連れ帰る所だったが、先日の件もあり少しでも気が紛れてくれればという想いから、珍しく甘やかしてしまっていた。

 桂香が「先に帰ってるから、あまり遅くなるんじゃないわよ」と告げると、初花どころか周りの下級生達まで驚いてしまっていたあたり、普段どれだけ厳しい人間だと思われているのだと内心では、かなり心外だと憤りを感じていたが、表に出す事はなんとか留めその場を後にした。

 そうして友人達との語らいが一段落し解散し始めていると、先ほどの無礼な男が現れたというわけだった。

 

「そろそろ遅くなっちゃうし、さすがにお姉ちゃんにも怒られちゃうから、もう帰ろうっと」

 

 そう思いながら踵を返し歩き始めた初花だったが、何故か足は昇降口を通り過ぎ、どんどんと更に遠ざかっていく。

 

「う~ん? まぁもうちょっとだけブラブラしてみようかな?」

 

 自分でもわからずに何故か、目的もなく校内を歩き回り始めていた。

 ふらふらと当てもなく歩いているようでいて、まるで何かに誘き寄せられている様な、不思議な感覚。

 そして初花は奇妙な霊気が漂っている場所へと自分が向かってしまっている事に気づくが、その歩みが止まることはなかった。

 やがて初花が辿り着いた先は『オカルト研究同好会』という室名札が掛けられていた教室だった。

 

 その札を初花が目にすると、以前姉の桂香と共にその教室に訪れた時の事をぼんやりと思い出していた。

 

(……確か、部員が一人しかいないから部にできなくて、仕方なく同好会にしたって言ってったっけかな?)

 

 初花と同級生ではあったが、あまり元気もなく一人で何か変な本を黙々と読み耽っている姿くらいしか記憶になかった。

 日頃から活動的で男女問わず人に囲まれている初花とは、あまりにも対照的な存在でもあったが故に、その日になってようやく初めてまともな会話をしたような、そんなレベルでしか彼女には認識されていなかった。

 

 そしてこの教室に入ったきっかけもまた奇妙な事が原因だった。

 学園内に妖気とまでは呼べないものの、何かおどろおどろしい霊力が湧き出ている事を二人が察知し、その出どころを探していたらこの場所だったのだ。

 神社と言う神聖な霊力が充実している場所で衣食住を過ごしている二人にとって、あまりにも禍々しさと危うさを感じる霊力が湧き上がってしまっていた。

 この状況に万が一でも、何かよからぬモノが呼び寄せられる事を危惧した桂香が教室全体を浄化したのだが、どうやらまた堆積してしまっていたのだろう。

 

 もしや霊力が消耗している自分は、無意識に霊力が濃い場所を求めてここに来てしまったのでは?

 初花がそう連想してしまうのも無理はなかった。

 元来の退魔士としての血筋と日々の修行により、初花の霊力の許容量は常人の比ではない。

 しかし先日の悲劇の一件により、初花の霊力は大幅に失われており、まだまだ全然本来の量ではない。

 幹也との性行為によって与えられた霊力も妖気の中和が目的であり、それ以降の行為中は幹也自身も意識的に霊力の譲渡を行っていたわけではなかった。

 あまり良質な物ではないが、それでも人間や人間に関する物から発せられている以上、霊力であることには変わりない。

 故に初花はドアを開け、教室の中へと入ってしまうのだった。周囲から発されている異質な霊力を取り込んでしまった事が原因でここに誘い込まれてしまったと言う事に気づかずに……。

 

 

「こんにちは~……」

「――えっ!? お、音羽さんっ!?」

 

 突然ドアが開けられ、入って来た初花の姿に男子生徒は驚く事しかできなかった。

 彼女を良く知る人物が見れば、普段に比べて明らかに元気も生気も感じられない表情と声に気づいたであろうが、もともと接点が限りなく皆無に等しい男がその様子の変化に気づけるわけはなかった。

 

「正直あんまりいい霊力じゃないんだけど、他と比べたら量も多いからさ。ちょっとここで休んでいいかな?」

「う、うん……特に何もないところだけど、ゆっくりしてってよ」

 

 かなり失礼な物言いではあったが、その事にも気づかずにただ初花の要求にのみ応じる返事だけをする。

 実際、この男子生徒にとっては音羽姉妹はもはや崇拝の域にも届く様な対象となっていたのだ。

 他の男達と同様に容姿に惹かれているという点もあるが、一番大きな原因となっているのは、桂香がかつてこの部屋に満ちていた霊力を浄化したことにあった。

 当時も気温や気圧に風圧等々と彼個人が揃えられる記録機材を用いて教室内の変化をつぶさに観測していたのだが、そのどれにも霊力と思われる明確な現象が確認される事がなかったのだ。

 確かに僅かに風が凪いだ様な現象は計測器具に表示されていたが、そんな微々たる物とは比べ物にならない変化を自身の肉体を通じて感じ取ったのだ。

 その後二人が去った後に同じ立ち回りをしてみたり、気合を込めながら発声したりと思い浮かぶ限り、様々な方法を何度も試してみたが、ただの一度も同じ現象が発生する事はなかった。

 神社で暮らす神聖な巫女には霊力が宿っている。男はその事実を確信し何としても自分も同じ能力を手に入れたいと強く望んだ。

 しかし、本人達に方法を聞こうにもそれはあまりにも彼にはハードルが高すぎた。

 元来の引っ込み思案の性格もさることながら、何よりも学園のアイドルとも言える二人にはいつも誰かしらが側にいる。そんな状況でこんな話到底できるわけがなかった。

 

 ならば独学で見つけ出すしかない。結果彼は呪詛や執念とも言える情念を燃やしついに自身の霊力を強化する事に成功したのだ。

 本来、元々人間は個人差はあれ霊力を保有しているが、正しい知識もなく独自の方法でそれを強化できるケースはかなり稀だろう。

 そして自身の欲や願望を肥大化させる事によって強化された霊力は、その性質をも持ち合わせる様に変異してしまっていた。

 この男子生徒は自身の霊力を他者に流し込む事によって、その者を一種の催眠状態に陥れる事ができる様になっていたのだ。

 しかし彼自身はその事実に気づいておらず、またその条件も極めて限定的な状況に限られていた。

 

 仮に彼が自身の能力を自覚し、他の学生や一般人に自身の霊力を流し込んだとしても、その術が発現することはまずないだろう。

 前述の様に霊力の許容量には個人差があるのだ。もともとほぼ満タン状態のバケツに新たな霊力が注ぎ込まれたところで、そのまま溢れ流れ出すだけで何の意味もない。加えて仮にたまたま霊力が枯渇状態の一般人がいて、そこに霊力を流し込んだとしても、そもそも容れ物が小さすぎて発現するだけの量が注ぎ込めないのだ。

 

 不幸な事に初花はその無理難題とも言える条件を満たしてしまうタイミングで、彼の霊力を取り込んでしまっていたのだ。

 そして今も椅子に座っている間も彼女の体内には男子生徒の異質な霊力がどんどんと取り込まれて行き、自我や思考力を失い酩酊している様な状態になりつつあった。

 

「お、音羽さん……その、もし良かったらなんだけど、前に君のお姉さん……音羽先輩がここでやった事を、また見せて欲しいんだけど……駄目かな?」

「う~ん……無理。今、あたし霊力全然ないし」

 

 今こうして二人でいられるという奇跡的なタイミング。絶好の好機に引っ込み思案な性格ながら勇気を振り絞った懇願はあっさりと一蹴されてしまったが、男子生徒はそれほど残念そうにはしていなかった。霊力が存在すると本人の口から言質が取れたからだ。

 

「そっか。それなら仕方ないね」

「……うん。ごめん……そのうちね…………ふわぁ~」

 

 どこか虚ろ気な表情に加えて目の前で生あくびをする初花の姿に、男は思わずドキリとしてしまった。

 学園のアイドルとも名高い音羽初花が、自分の前であまりにも無防備な姿を晒してしまっている光景に妙な興奮を覚え始めていた。

 

「お、音羽、さん? 大丈夫かな……なんか調子悪そうだけど」

「ん~? 平気だよ~。やっぱちょっと疲れてるのかなぁ? そろそろ帰らないと………………ん~、やっぱいいや。もうちょっといていい?」

 

 初花が『帰る』と口にした瞬間、無意識に男子生徒が『もう少し一緒にいて欲しい』と願うと、初花も考えを改めた。

 

「も、もちろんだよっ」

 

 図らずも自分の願い通りの展開になった事に、男はあり得ない事だと自覚しつつも初花が自分に気があるのではと思い込み始める。

 とはいえ、やはりぼんやりと様子がおかしそうに見える初花が心配にもなり、

 

「音羽さん、本当に大丈夫?」

「う~……。ちょっとぉ、触んないでよ……」

「ごっごめんっ!?」

 

 彼女の肩に手を触れると明確な拒絶の言葉を向けられ、しょぼくれる。

 その後も何度か虚ろ気な表情で可愛らしく唸るような声を上げる度に手を伸ばすと、その度に「嫌……」や「触らないで……」と何度も拒絶の言葉を向けられ続けるが、声以外の拒絶がない事に気づく。

 ……もしや自分は、からかわれているのか?

 実は他に誰かがいてこっそりこの様子を見て、後で自分を笑い者にするつもりなのでは?

 

「音羽さん」

「……う~、なにするのよぅ」

 

 猜疑心を確信に変えるべく意を決して初花の頬を指で突くも同じ反応を示すだけだった。

 想像以上に柔らかく温かな人肌の感触に、男は初花の頬を指で突いた状態でビクリと硬直する。

 自分みたいな存在が初花の顔に触れてしまったという罪悪感と、それ以上に特に誰かに対してというわけでもないが、強いて言うならば他の学園の男子に対しての優越感が男の中に生まれ始めていた。

 再び試すように触れていた方の手で、今度は初花の頬に手を添えてみた。より鮮明に手の平全体に伝わってくる少女の柔肌の感触と体温に思わず全意識が向けられていた。

 

「むぅ~……やめてよぅ」

「やっぱり駄目なの?」

「駄目に決まってるでしょ……」

 

 虚ろな表情でこちらの行動や質問に対しては返事だけは返してくる。

 そんな初花の様子を見て、男子生徒は自身の持ち得ている曖昧な知識から、まるで催眠術にでも掛かっているみたいだという発想に至る。

 ……まさかな。

 そんな事を思いつつも男子生徒の目線は初花の顔からやや下がり、黄色いセーラースカーフが巻かれている胸元付近へと向けられた。

 制服越しからでも確認できるなだらかな隆起。胸と言う誰も触れた事がないであろう絶対的な聖域にも等しい場所。

 仮に今までの全てが自分を欺くための嘘だったとしても、彼女の胸を触る事ができるのならば十分に元は取れる。

 

 意を決して男は初花の胸に手を伸ばす。

 手にちょうどすっぽり収まるくらいの半球状の膨らみの存在を確認すると同時に反射的にそれを鷲掴みにする。

 

「……っ……いやぁ~……」

「――っ!?」

 

 今までの拒絶だけでなく悲壮感が漂う様な初花の声に罪悪感から手を放してしまうが、彼女の胸を鷲掴みにした自身の手を見つめ、何度もその感触を思い出す様に手を開いたり閉じたりを繰り返す。

 

 そして、ここまでの凶行に対しても未だに自分を嘲笑う存在も咎める存在も現れない事により、いよいよ男は確信に至る。

 理由はわからないが、今のこの瞬間に限って言えば、音羽初花は自分に何をされようと決して抵抗する事ができない状態にあると。

 そう思った瞬間、男子生徒は自分の中からどす黒い欲望が次々と噴き上げるのを感じながら、払拭された猜疑心の代わりにそれ以上の性欲塗れの手を再び初花の身体へと伸ばし始める。

 湧き上がる情欲の衝動のままに彼女を犯そうと動き始めると、

 

「おーい。まだ残ってるのか?」

「――っ!?」

 ドア一枚隔てた廊下から学園内の見回りに来ていたのか、男性教諭がこちらに向かって声を掛けて来た。

 初花のみに向けられていた意識が現実に引き戻される。激しい動悸を感じながらも、この場を見られてはいけないと必死に声を絞り出す。

 

「すっ、すみませんっ。もうすぐ帰りますっ」

「そうか? あまり遅くならないようにな」

「……………………はぁ~~~っ」

 

 声を掛けるだけで、中を確認することなく遠ざかっていく教師の足音が聞こえなくなったタイミングで、ようやく男は深い息を吐き出した。

 危ない所だった。こんなところを見られたら間違いなく十中八九誤解されるに決まっている。

 せめて過ちを犯した後ならばともかく、まだ未遂なのだ。それなのに理不尽に罰せられるわけにはいかない。

 

「……これで、よし」

 

 教室内を出入りできる唯一のドアに内鍵で施錠する。これでもう邪魔者が入ってくる事は絶対にない。

 

「あとは――」

 

 観測記録用のカメラを『被写体』が、しっかり写る様に机の上に置いて位置を調整してから録画ボタンを押す。

 完全に性欲の事でいっぱいだった頭が肝と一緒に冷えた事で、男はより狡猾な手段を取れるようになってしまったのだ。

 

「音羽さん……いや、初花……は、ちょっと偉そうだよな。初花、ちゃん。これから実験を開始するよ」

「……うん?」

 

 異性の名前を呼ぶという行為にどぎまぎしつつ、緊張しながらも一番しっくりきた呼び名で初花に声を掛ける。

 

「初花ちゃん、自分で服を脱いでくれるかな?」

「……嫌」

 

 男の知り得る知識で催眠術に掛かった相手に最初に命じる定番の命令はあっさりと一蹴されると息を荒げながら追及する。

 

「どうして?」

「……なんで脱ぐ必要があるのよ」

 

 実際露出癖があるわけでもないのだから、服を脱ぐ理由がないのだから当然の反応だろう。

 それならばと、男は教室に添え付けているロッカーを開け、そこから何かを取り出すと、それを初花の前に差し出す。

 

「この服に着替えて欲しいんだ。家ではいつも着てるんでしょ?」

「……わかった」

 

 渡された巫女装束一式を受け取るとそれを机に置き、座っていた椅子から立ち上がる。

 そして、襟元のスカーフを外すとファスナーを上げ、あっさりと上着を脱いでしまった。

 制服の下には下着のみしか着用していなかった。

 男が薄黄色の下着に包まれている双丘に視線がくぎ付けになっていると、その間にも初花の脱衣行為は進んでいく。

 上履きや黒ニーハイソックスを、そしてスカートを脱ぎ、男のリアクションが追い付く暇も与えずに下着姿を晒してしまった。

 全体的に引き締まっているスリムなラインだが、出るところはそれなりに出ていて十分に男を魅了する身体を見て、彼は潮時を感じていた。

 胸を触り、下着姿もしっかりとこの目にも焼き付け、今後何度でも楽しめる様に録画もしたのだ。 

 とりあえず今回はこのまま巫女服に着替える所までで切り上げよう。

 

 実際は正に千載一遇のチャンスとも言える状況であったのだが、僅かにでも理性を取り戻してしまった男には、いつ初花の催眠が解けるかもわからない状況というリスクを受けながら行為を継続する度胸もないのだ。

 もっとこの現象を理解し、あわよくば桂香さんの方も……。

 そんな男の打算的な理性と計画は、彼の想像を超えた光景にあっさりと破綻した。

 

「――えっ!? そこまで脱いじゃうのっ!?」

 

 下着姿で机に並べていた巫女装束を確かめる様に手を動かしていた初花が、今度は躊躇なく自身の下着にまで手を掛け、すでにブラのホックを外してしまっていた。

 身体の中心に寄せる様に拘束されていた双丘はわずかに全体に広がる。そして柔らかく温かそうな血色の良い肌色とその中心の鮮やかな突起部までもが、男の目の前に晒される。

 露わになった双丘をまるで強調するように前傾姿勢になり、そのまま彼女が身に付けている最後の下着に手を掛け、スルスルと下ろしてしまった。

 ショーツから足を抜く時にわずかに片足を上げ、一瞬だが初花の秘裂の全貌が男の視界に向けられた。

 

 ……見えてしまった。心の中で呆然と呟くと同時に男の理性が今度こそ完全に決壊した。

 

 後ろを向き巫女装束に袖を通し始めた初花の背中に男が飛び掛かると、乱暴に彼女の乳房を揉み抱き始める。

 

「――っ。い、いやぁ……っ」

「はぁはぁ……初花、ちゃん……初花ちゃんっ、好きだよっ!!」

 

 抵抗する事ができず、ただ力なく拒絶の言葉だけを発する初花の胸を荒々しく揉みしだき、ズボン越しに彼女の尻に腰を押し付け、擦り付け始める。

 

「おっぱいとても柔らかくて温かい。……ち、乳首も、ぷくっとしててかわいいねっ」

 

 初花は男の声に反応せずに、ただ目を強く閉じ、身を固くし恐怖に怯えながら必死に耐えることしかできなかった。

 そんな初花を気に掛ける素振りを見せずに男はただ自身の欲望のままに行動を続ける。

 片手は依然初花の胸を揉み続けながら、通常時よりも固く肥大化した肉棒がズボンの中のままでは窮屈で痛くなって来たからと、もどかしそうに解放を試みる。

 そして、取り出すことができた自身の肉棒に醜悪な笑みを浮かべる。

 

「はは、ようやく出せた。やっぱ本物の初花ちゃんの身体はすごいね。いつもと全然違う大きさになってるよ」

 

 まるで自身の興奮を伝える様に初花の尻や太腿に押し当て、先端部から滲み出ている液体を塗りつける。

 愛撫と言うよりは、ただ初花の秘処に触れているという事実と優越感に浸るためだけの拙い指使いで、彼女の土手や陰唇に指を這わしその柔らかさと熱さに一喜一憂する。

 陰唇をわずかに広げる程度で、せっかくの大切な処女膜を破ってはいけないと膣口には一切指を入れずに、もう準備ができただろうと雑な愛撫を終える。

 

「これくらいでいいかな。さあ初花ちゃん、初めて同士素敵な思い出を作ろうね」

 

 腰を突き出し、勃起した肉棒を初花に押し付けるが、膣への挿入に失敗する。

 一度腰を引いて溜めを作り、もう一度腰を突き出すが、魔羅はヌルりと初花の身体を滑り狙いを大きく逸れて行く。

 その後二度三度と何度も挿入を試みるが、その悉くが失敗し苛立ちともどかしさを感じていたが、当然の事だろう。

 

「あぁ、もうっ。早く挿入れたいのに、全然入らないな」

 

 互いの性器を固定することもしなければ、そもそも視る事もしていないのだから、そう簡単に挿入できるはずがなかった。

 男がその事実に気づいたかどうかは定かではないが、必然的に確実に挿入ができる様な体勢を取り始める。

 

「最初からこうすれば良かったな」

 

 初花の上半身を机にうつ伏せに寝そべらせながら、わずかに腰を浮かさせる。

 男は身を屈め、下腹部を覗き込みながら陰唇を左右に開き、見えた膣口に、掴んだ肉棒の先端部をグイグイと押し当てる。

 

――そして、そのまま一気に腰を突き出し強引に押し込んでしまった。

 

「……っ!! ……ひ、ひどい……よ………………」

 

 再び自分の身体が望まぬ相手に穢された事に涙を流し絶望を感じながら、それ以降初花の意識は暗い底へと沈んでいった。

 これまでも何度も男の命令や行動に対して必死に拒むことができていたのは、男から取り込んでしまっていた霊力以外にも、神社や幹也から得た純粋な霊力で必死に抗っていたからだったのだが、それも遂に使い果たしてしまったのだ。

 もはや初花は自我を失い、人形の様に虚ろ気な瞳で虚空を見つめ続けるだけの存在となってしまった。

 

「うわっ!? 初花ちゃんのマンコ、めちゃくちゃ熱いし、すごいキツ…………ヤバっ」

 

 男は初花の膣内に肉棒を入れると、直後敢え無く精液を膣内に吐き出す。

 肉体的な快楽を得るまでもなく、初花を犯したという事実に感極まりそのまま暴発させたのだ。

 せっかく幹也によってようやく自分が綺麗な状態に戻れたと思えた矢先。再び女性の大切な場所を望まぬ存在の精液で穢されてしまうも、もはや初花には反応を示すことができなくなってしまっていた。

 ただ強制的に閉ざされた心の奥底で再び絶望の闇が増していくのを感じ取れただけで、今も膣内に無理やり押し込められた肉棒を咥え込みながら、机の上でだらりと力なくうつ伏せのまま倒れこんでいる。

 

「ヤバいな。ここまですごいと思わなかったら、思いっきり膣内(なか)射精()しちゃったよ…………まぁ、射精しちゃったもんは仕方ないし、デキちゃったら、僕が責任をもって正式に恋人になってあげればいいか。よしっ、まだまだ行くよっ」

 

 一瞬、膣内に射精してしまった事に罪悪感を抱くもすぐに開き直った男は、自分勝手な都合を思いつくと、これを機にすればいいと言わんばかりに、このまま満足するまで初花との性交を継続する事を決める。

 

「いきなり射精しちゃったけど、まずはこんな感じだよな、っと。うはっ。すごい、な、これ……初花ちゃんのマンコ、擦れまくって気持ち良すぎて……また、すぐに射精()ちゃいそう……だっ」

 

 挿入途中だった肉棒を一度根元まで押し込み、膣内の届く所まで差し込む。

 そして碌な知識もない見様見真似の動きで抽送を開始すると、自身の快楽のみを考えた乱雑な動きを始める。

 初花自身の膣は到底性交を行える状態まで濡れているわけではなかったが、先に放たれた精液が潤滑液となり幸いにも拙く性急な行為でも膣内が傷つけられるのは避けられたものの、望んでもいない精液を膣襞に塗り付けられてしまうという見るに耐えない惨状を引き起こしていた。

 

「――うっ。はぁ……はぁ……」

 

 男が二度目の膣内射精を行うのもあっという間だった。

 初花の膣から魔羅をゆっくり引き抜くと、ぽっかり空いてしまった膣口から逆流し糸を引きながら零れ落ちる白濁液の様子に満足気な表情を浮かべる。

 

「ふぅ……もっと、今のうちに、ヤっておかないと…………っ」

 

 まだまだヤり足りないと、ぐったりと倒れたまますでに何の反応を示さなくなった初花の身体から視線を上げると無機質な瞳と目が合った。

 今までの初花の身に起きた最悪な悲劇であり、男にとっては愛の思い出である一連の行為を余すことなく記録し続けていたカメラの存在を思い出す。

 

「ははは。そうだよな。ちゃんと繋がってる所も写しておかないとね」

 

 今までの様に必要性の無い命令を拒絶することができなくなった初花は、男の命じるままに覚束ない足取りでふらふらと机から起き上がり立ち上がる。

 目元から流れ落ちた涙の痕や、口の端から零れたよだれを拭う事もなければ、今も膣から太腿を伝い流れている白濁液を一切気にも留めていなかった。

 

「よし、いいよ。初花ちゃん、ゆっくり挿入れるんだよ」

 

 初花が寝そべっていた机に今度は自分が座ると、未だに勃起状態を維持している肉棒を上に向かせ、その上に初花に座る様に命令する。

 命令された初花は、特に頷く事もせずにただ言われたままに行動するように、男の上に覆い被さる様にしながら、腰を下ろし始める。

 

「あ、いや。向き、逆……ま、いいか。初花ちゃんはエッチに積極的なんだね」

 

 まずは背面座位でより鮮明に結合部の映像をと考えていたが、初花が自分に抱き着く様な形で腰を下ろしてきた事に体位を修正させようと思ったが別に必要ないとそのまま近づいてくる少女の身体を抱き止める。

 しかし、初花が腰を下ろす速度が男が考えていたよりも早く急だったため、膣内にずぶずぶと飲み込まれて行く魔羅にも重さが掛かってしまい男が表情を歪めた。

 

「いづっ……いてて、まったくゆっくりって言ったのに、エッチな子にはちょっとお仕置きが必要だな」

 

 目の前の手頃なサイズの双丘を荒々しく揉みしだき、感触を堪能してから左右の乳首を指で強めに抓り上げた。

 柔らかい乳房よりもコリコリと硬い感触する部位を何度も指先で挟みながら擦り付けるが、初花の表情は無表情のままだった。

 

「もしかして何も感じてないのかな? それはそれでちょっと寂しいけど、まぁ催眠術に掛かっちゃってるみたいだし仕方ないか」

 

 命令を出して初花に自ら腰を振らせる考えが浮かんだものの、先ほど出鱈目な加減で腰を下ろされた事を思い出す。

 まともな力加減ができない状態で腰を振られ、体重を掛けられてそのまま自分の大切なモノが折られてしまっては一大事だ。

 初花の濡れていない状態の膣を手加減なく犯しておきながら、自身の保身には気が回るのだろう。

 

「……んぅ。ぷはっ。もうちょっと意識が残ってる時にキスしとけば良かったかな? まぁあの時はここまですごいものだったなんて思わなかったからな」

 

 ぼんやりと虚空を見つめ続けている無表情の初花に口付けをすると、散々弄び続けていた乳房や乳首から手を放し、今度は尻を揉む様にがっしりと掴む。

 

「また僕が動いてあげるから、いっぱい気持ちよくなろうね」

 

 掴んだ初花の腰を上下左右にと揺らしながら、自身の腰も何度も突き上げ続け、男による一方的な凌辱行為は再開された。

 

 

***

 

 

「……っ……はぁ、はぁ……さ、さすがに……もう、射精ないや…………」

 

 その後も男は何度も体位を変え、初花の口内に舌を滑り込ませ口腔内を犯し、舌をしゃぶり、互いの唾液を混ぜ合わせじっくり味わいながら飲み、飲ませ彼女の口を徹底的に穢す。

 小振りな胸にむしゃぶりつき、乳首や乳輪を舐め回し、吸い付き、歯を突き立て乳房にうっすらと歯型や吸われて赤くなった痕を自分の証として何か所も残していく。

 そして絶頂したにも関わらず、もはや精が放てない空撃ち状態になるまでの間吐き出した全ての精を彼女の膣内や子宮に注ぎ込み続けたところで、ようやく男は行為を終える

 

「ヤっちゃったもんは仕方ないけど……どうしよう」

 

 事ここに至って、ようやく男はこの状況をどうやって収拾を付けるかを一切考えてなかった事に気づく。

 

「ヤバいな……」

 

 必死に対策を思案するが、そのどれもが自分の破滅に繋がる未来しか見えない。

 初花だけをこのまま放置すれば、いずれ夜間の見回りの守衛か教師が彼女を見つけてしまう。

 こんな状態の初花を水杜神社まで送り届ければ真っ先に自分が疑われるどころか、もしかしたら、霊力を通じて自分の行いがあっさりバレてしまうかもしれない。自宅に連れ帰るどころか、そもそも誰かに見られてしまうだけでも駄目だ。

 自身の手詰まりを悟った男は、問題発覚の先延ばし――逃げを選択した。

 

「とりあえず学園近くの森まで行こう。このままここにいるだけも危ないんだ」

 

 自分の衣服を整えながら、全身が穢されぐったりとしている初花に着替え掛けだった巫女装束を着る様に命じ、制服は彼女の学生カバンの中に強引に押し込む。

 そのまま唯一の証拠物となるカメラを取り、初花と共に見つからないように隠れながら学園を後にするのだった。

 

 男のこの選択は命と引き換えに自身の悪行が明るみに出る事を防ぐことになり、初花の身には更なる悲劇が起こる未来が決定付けられてしまうのだった。

 

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