とりあえず現時点では構想自体無いですが、基本的には今後も該当しそうな部分や展開はなしにしていこうと思います。
「……う、ぁ、ぁぁ……う、うぅ……」
意識を失っていた梓紗が目を覚ます。
障子越しに窓から差し込む朝日が室内を明るく照らし、夜明けの訪れを彼女に伝えていたが、梓紗にとっては最低最悪な目覚めだった。
酷い倦怠感と無力感に包まれながら、わずかに首を動かし仰向けに倒れていた自分の身体を確認し言葉を失う。。
妖怪の穢れた妖気交じりの体液が全身にこびり付き、吐き気を催すほどの不快感と嫌悪感しかなかった。
今すぐ身を清めたかったが、体力も霊力も枯渇した状態では身体を動かす気が起きなかった。
「……ひくっ、ひくっ……ひどいよ……」
その場で身体を休めて少しでも気力と体力を回復させる以外のことができない状況で、意識を失う直前までの光景が梓紗の脳裏にフラッシュバックした。
助けを求めて来た相手に自分の言葉は届かず、完全に相手の術中に嵌まり、まともに戦う事すらできないまま一方的に身体を弄ばれ穢され続けた記憶に梓紗はただ泣く事しかできなかった。
『ホッホッホッ。ようやくお目覚めかのぅ。お嬢ちゃん』
「――ひっ!? ……い、いやぁ……」
突然立ち込めてきた妖気と妖怪の声に、梓紗の表情は恐怖一色に染まる。
すっかりしおらしくなった梓紗の様子に『ぬらりひょん』は満足げに頷くと、
『ホッホッホッ。安心せい。存分に楽しませてもらったからのぅ。嬢ちゃんの中にたっぷりと子種を注がせてもらったから満足しておるぞ? まぁ、嬢ちゃんが欲しいと言うのであれば、付き合ってやっても良いがのぅ』
「……ボクをどうするつもり?」
変わらずねっとりとした厭らしい視線と言葉を向けられ梓紗は顔を顰めつつも、このまま解放される可能性に一縷の望みを掛けた。
『ホッホッホッ。そんなに警戒しなさんな。まずはゆっくりと湯浴みでもして、身を清めたかろう? まぁ嬢ちゃんを穢してしまったのは、ぜ~んぶ、儂の粘液じゃがのぅ。キィヒッヒッ』
「……………………」
身体の穢れを洗い流したいのは事実だが、だからといってそれを、はいそうですか。と素直に聞き入れる事ができるわけはなかった。
今も布切れ一枚ない状況で晒されている自身の裸身に厭らしい視線を向けている相手に背を向けられるわけがない。
抵抗したところで無駄なのは彼女自身が嫌と言う程わからされてしまってはいるが、だからと言って自ら進んで犯されるつもりもなかった。
『なんじゃ? もしや一人で行くのは怖いかのぅ? ホッホッホッ。ならば仕方ない、儂が一緒に付き添ってやるとするかのぅ? なんなら、そのまま風呂場で嬢ちゃんの身体をじっくり隅々まで洗ってやってもよいぞ? 嬢ちゃんの身体は乳も尻も実に洗い応えがありそうじゃからのぉ』
「――っ。ひ、一人で行ってくるから、絶対覗いちゃダメだからねっ!」
このままいつまでもこの場に留まっている事の方が危険だと感じ取った梓紗は、慌てて廊下へと続く襖へと手を掛けると、
『ホッホッホッ。ゆっくり身を清めてくるとよいぞ――それと、間違っても逃げようなどとは考えんようにの。うっかりこの住居から出てしもうたら、さすがの儂も嬢ちゃんの身は保証できんからのぅ。くれぐれも気を付けるのじゃぞ?』
「……っ」
退出間際にその背中に向かって掛けられた言葉に梓紗は背筋が凍り付く様な恐怖を感じながら従う事しかできなかった。
その場から逃げる様に部屋から出て行く彼女の後ろ姿に『ぬらりひょん』は釘を打てた手応えを感じ満足げに頷き、次の準備に取り掛かるのだった。
***
「うぅ……ひくっ、ぐすっ……ボクの……ひく……っ」
梓紗は何度も何度も念入りに身体を洗い続けていた。
口元を濯ぎ、口の中に残る不快な残留物を全て吐き出し、髪や全身に付着した体液や粘り気は全て洗い流されてはいるが、それでも全身の汚辱感が消えなかった。
「いやだよ、あんなのが、ボクの……はじめてなんて……っ」
厭らしい笑みを浮かべている『ぬらりひょん』が自分を犯している光景が、いつまでも頭の中から離れない。
身動きする事すらできずに、将来子供産むための大切な場所を穢された感触が今も続いているのは、おそらく錯覚ではないのだろう。
間違いなく『ぬらりひょん』の精液によって孕まされてしまった事を彼女に否応なく自覚させていた。
、このままでは孕まされた妖怪を産み落としてしまうという絶望の未来が、今の梓紗の心を死に至らしめる物でもあり、同時にそれだけは絶対に避けなくてはならないと彼女を奮い立たせるのに十分な理由でもあった。
「……っ。なんとかしないとっ」
この状況を脱し、一刻も早く治療を受けなくては。
神社に我が物顔で居座っているあの『ぬらりひょん』が、十中八九この村に霊障を引き起こした元凶であり親玉なのは間違いない。
「あいつさえ退治できれば」
目指すべき目標を見つけた梓紗は、自身を鼓舞し再び立ち上がる決意をするのだった。
湯浴みを終え、身を清めた梓紗は間借りしていた客間には戻らなかった。
脱衣場で新しい襦袢を身に着けると、社務所内の他の部屋を回り、どこかに隠されてしまっているであろう自分の荷物を探し始める。
その最中に梓紗はこの神社で使われていたであろう緋袴や巫女服と言った装束一式を見つけた。
許可なく勝手にそれらに手を付ける事に彼女も罪悪感を抱きはしたが、状況が状況だけにと、「ごめんなさい」と両手を合わせながら、拝借する。
ごく普通の巫女装束のため、専用の退魔装備と比較してしまうと装備としてはあまりにも心許ない物ではあるが、薄布一枚しか纏っていない今の自分の恰好に比べれば純粋な衣服としては非常に有難い物であることには違いなかった。
「うぅ……ボクの荷物、どこにあるのぉ……」
日頃から愛用している武器も退魔装束が手元から失われてしまっている状況に、梓紗は再び不安と焦りを抱き始める。
少しでも代わりの装備になりそうな物を探してはみるも、退魔機関としての機能を有していないこの神社ではそれも絶望的だった。
その後も梓紗は自身が立てる物音以外聞こえず、しんと静まり返った廊下を渡りながら各部屋を見て回り続けたが、結局彼女の荷物は何一つとして発見することができなかった。
いつまでも自分が戻らなければ、いずれ『ぬらりひょん』が声を掛けに来るだろうという心配も、徐々に現実味を帯び始めてきている。
梓紗はそう考えており、それが再び彼女の胸中に不安と焦りを生み出していた。
しかし実際は違っていた。
『ホッホッホッ。さぁ~て、役立ちそうな物は見つかるかのぉ?』
神主に取って代わりこの神社を自らの根城にしてしまった『ぬらりひょん』は、捕らえた梓紗を飼い殺しにするつもりだった。
いずれは肉体も能力も申し分のない優秀な苗床として、まずは存分に自分の仔を産ませ、飽きたら他の妖怪にも少しばかり使わせてやってもいいだろう。
そうして、少しずつ妖気に馴染んでいった身体はやがて妖怪へと成り果てる。というのが、『ぬらりひょん』が考える梓紗に対しての処遇だった。
なまじ強力な力を有している雌を調教が不十分な状態で早々に妖怪へと変じさせ、縊り殺された阿呆な妖怪も少なくはない。
その後、激しい憎悪に支配され人も妖怪も区別なく、目に付いた存在全てに襲い掛かる危険な存在になってしまえば、もはや孕ますどころではなくなってしまうのだ。
対峙した梓紗にはその可能性が十分にあった。
退魔巫女であり、想像以上に高い霊力を持っていた彼女相手に、その実力を発揮させる事なく勝負を付ける事ができたのは大きかった。
今も装備さえあればと、有りもしない武器を求めて忙しなく動き回る彼女の気配を『ぬらりひょん』は完全に捉えている。
『……しかし、さすがに少々待ちくたびれてきたのぅ』
いよいよ痺れを切らし始めた『ぬらりひょん』の身体が次第に薄れて行き、周囲の風景と同化するように消えて行く。
『しばしそこで待っておれ。くれぐれも逃げるでないぞ?』
完全に姿を消し不気味な声で何かにそう命じると、『ぬらりひょん』は、壁や戸をすり抜けながら、最短距離で梓紗の元へと向かうのだった。
***
『なんじゃ、すっかり着込んでしもうたか……じゃが、ホッホッホッ。その膨らんだ乳は隠し切れんようじゃのぅ。なかなか戻ってこんから迎えに来てやったぞぇ』
「――わぁっ!?」
突然目の前に現れた『ぬらりひょん』の姿に梓紗は驚きの声を上げた。
変わらず厭らしい視線を向けてくる妖怪相手に梓紗は少しでもその視線から隠すように両手で自分の胸元を庇う。
結局、『ぬらりひょん』の思惑通りにまともな装備を見つける事ができなかった彼女には現状これくらいしかできなかった。
何度も自分の身体を犯され、穢される恐怖もあるが、なにより妖怪の仔を産みたくないという強い意志がある以上、梓紗の心は絶対に折れるわけにはいかなかった。
『して、探し物は見つかったかのぅ?』
「……わかってるくせに……」
『ホッホッホッ』
わかり切っている事を嘲笑いながら訪ねてくる『ぬらりひょん』に、梓紗は悔しさに歯噛みする事しかできなかった。
しかし、いつでも隙あらば自分の寝首を掻こうとしてくるであろう梓紗の強い意志を感じ取っている『ぬらりひょん』は、自身の絶対的な優位に酔いしれながらも、彼女の心を折るための策を弄する事には微塵の油断もなかった。
『ほれ。早く部屋に戻るぞぃ。お嬢ちゃんが求めてる物も儂が用意してやったからのぅ』
十中八九罠だろう事はわかり切ってはいたが、従う以外の選択肢が選べない梓紗は渋々その言葉に従い、部屋に戻ることしかできなかった。
「……え?」
梓紗は『ぬらりひょん』に促され、襖に手を掛け、恐る恐ると行った様子でゆっくりと襖を開けて行くと、不思議そうな声を上げると同時にその手が止まる。
何かしらが待ち構えているであろうことは彼女自身も薄々と察しており警戒していたが、その正体は梓紗が想像していた類とは異なる存在からだ。
部屋の中にいたのは三人の若い男達だった。
「……人?」
「え? あ、う、あ、あんたが……?」
「こんな若い子が……?」
「い、いや、まさか……」
梓紗と同様に突然の対面を果たした男達もまた戸惑いの表情を浮かべ、それぞれで困惑している様子だ。
『ほれ。こんなところでお見合いしとらんで、早く中に入らんか』
「……え? あ……う、うん」
一瞬梓紗は他の妖怪が人間に化けている可能性がよぎり男たちの気配を探ったが妖気を感じる事はなかった。
加えて特段強い霊力を感じるわけでもなく、ごく普通の人間であることがわかると梓紗は自分が妖怪から守るべき側の人間であると判断する。
そして、梓紗は彼らに背を向けると退魔巫女として、再び目の前の邪悪な妖怪と対峙する覚悟を決めた。
「いったいどういうつもりなの? 今度はこの人たちを人質にするつもり?」
『ホッホッホッ』
未だに困惑しつづけている男たちを背で庇いながら、梓紗が強く睨みつけても『ぬらりひょん』は、それを意に介さず愉快気に笑うだけだった。
例え戦う術を持っていなくとも、一般人を見逃すことができない退魔士としての誇りと彼女の健気さを純粋に楽しんでいた。
そんな彼女を男たちの目の前で辱めれば、どれだけの愉悦を味わう事ができるだろうか。という興味もあったが、『ぬらりひょん』が彼らを用意した理由は別にあった。
『言ったはずじゃぞ。お嬢ちゃんが求めている物を用意してやったとのぅ』
梓紗には『ぬらりひょん』の言葉の意味がわからなかった。
今彼女が心から欲しているのは自分の大切な薙刀だった。
もちろん彼女も目の前の妖怪が自分にそんな物を返すはずがないことぐらいはわかってはいたが、だからと言ってまだ霊障を解決したわけでもないのに、こんな危険な場所に一般人に来られてもただただ困るだけでしかない。
そんないつまでも自分の意図を理解していない梓紗に『ぬらりひょん』は婉曲的に自分が用意した男の使い方を伝える。
『察しの悪い嬢ちゃんよのぉ。それとも儂との仔をそのまま産み落としたくなったか?』
「――なっ!? ま、まさか……っ」
梓紗が顔を紅潮させながら驚愕の声を上げ、ようやく理解に至った彼女に対して『ぬらりひょん』は、厭らしい笑みを浮かべながら続ける。
『さすがにこんな寂れた村に退魔士などはおらんからのぅ。まぁ質より量じゃ。たいした霊力がなくとも三人もおれば十分じゃろぅ? ホッホッホッ』
梓紗がいざ出産が避けられない状況になれば、死に物狂いで自分に挑んでくるか、最悪自害しかねない。
そうさせないために、そして妖気を取り込み過ぎて調教が済む前に妖怪化してしまわないための手段として『ぬらりひょん』は人間の男を利用したのだった。
『なんじゃ? ほれ、遠慮せず早うまぐわうと良いぞ? 儂の様な妖怪じじいの子種なんぞ浄化してしまいたかったのじゃろう?』
「え、あ、うぅ……そ、そんなぁ……こ、こんなのないよぉ……っ」
確かに現地の男に協力を求めて孕んでしまった妖怪の精を浄化する事もあるが、それは緊急時の最終手段だ。
状況的にはまさに緊急時でもあり、今も『ぬらりひょん』がたまたま気まぐれを起こして、浄化するチャンスを用意しているに過ぎない。
もし気変わりを起こし、それを引き上げられてしまったら完全に手遅れになってしまう可能性の方が現状では遥かに高いと判断せざるを得ないだろう。
だからと言って、年頃の少女である梓紗が自らの意志で知らない男に身を委ねる選択ができる程、達観した精神を持ち合わせているわけでもない。
彼女の葛藤と苦悩の表情を存分に味わいながら、『ぬらりひょん』は彼女が望まぬ助け舟を出す。
『ほれ? お前たちもなんじゃ? 女を抱けるというのに、いつまでボケっと突っ立っておるんじゃ?』
事前に説明したにも関わらず、いつまでも会話に加わらずしどろもどろになってる男たちに発破をかけるも、こちらもいまいち動きが鈍い事に苛立ちを感じ始めつつあった。
そして、その苛立ちの矛先は梓紗へと向けられてしまうのだった。
彼女の両手を後ろ手に触手で絡め取ると、別の触手が粘液を滴らせながら、彼女の巫女服の襟元へとヌルりと滑り込む。
「きゃあっ!? や、やだっ! い、いやぁーっ!!」
『よう見てみぃ。こんなにけしから乳をしておるというのに、貴様らは何も感じんのか? 今ならこの乳を自由にできるというに、まったく情けない奴らじゃのぉ』
盛大に胸元を開かれると、大きな双丘が弾みながら外気に晒された。
両腕を押さえつけられて隠すことすらできずに、体を左右に身じろぎする度に形が良く弾力もある大きな膨らみが煽情的にぷるぷると弾み、揺れ動く。
「う、うぁ……」
「す、すげぇ」
「あ、あぁ……」
「や、やだっ! み、見ないでっ、見ないでよーっ!?」
男たちの呻く様な感嘆の声と熱い視線が自分の胸に集中するのを感じ、顔を真っ赤に染め上げながら懇願するが、彼らの視線が外される事はなかった。
守るべき者だったはずの男たちの視線が今や梓紗にとっては不安と恐怖の対象へと変わりつつあった。
やがて、最初の一人の男が彼女の痴態に魅入られ、引き寄せられるように動き始める。
一人が動き始めると、残りの二人も後を追う様に動き始める。
「――ひっ!?」
まるで自分の胸を凝視するようにしながら、少しずつ近づいてくる男たちの姿に梓紗は女としての危険を感じ逃げようとするが、それを『ぬらりひょん』が許すことはなかった。
反射的に男を蹴り飛ばそうとした足すらも、すでに触手が絡み付いてそれを阻害されてしまっている。
「うわっ、で、でけぇし、すごい柔らけぇよ……」
「お、俺も……っ」
「す、すげぇ……。こんなでかいの初めて見たぞ」
「……やっ、いやぁ……や、やめてよっ……ん、くぅ……っ」
三人の男は梓紗の声や反応にまるで気づかずに、彼女の胸を夢中で弄び始める。
おもむろに鷲掴みにし、沈み込む胸の柔らかさと伝わってくる温かな温もり。
何度も揉み抱き、その度に形を変えながら押し返してくる弾力。
乳肉の白い柔肌の感触に対して硬くコリコリとした感触と鮮やかな桜色の乳首。
『乳に群がりおって、まるで赤子よのぅ』
胸を弄り倒していた男たちに先んじて秘処に触手を這わせていた『ぬらりひょん』が、彼女の膣内に粘液を放ったところで更なる行為を促し始める。
男たちを『乳離れ』させ、触手を使い梓紗の身体を抱え上げると、彼女の両足を大きく開かせる。
辛うじて前を隠すように掛かっていた袴を完全に捲り上げ、彼女の下半身を剥き出しにしてしまった。
「やだっ!! み、見ないで…………むぐぅっ!? んぐぅーーっ!?」
『あまり騒ぐ出ない。今更一回も二回も変わらないであろうに』
騒ぎ出した梓紗の口に触手を突っ込むと粘液を飲ませながら、その口腔内を犯し始める。
『どうじゃ。この女の女陰もすでにいい具合に解れておるぞ。締まりも良いからのぅ。存分に味合うと良いぞ』
膣口をヒクつかせ、すでに放たれた白濁液を滴らせている秘処を見せつけながら男たちに告げるが、彼らの反応はいまいち乗り気ではなかった。
「で、でもこの子、妖怪を孕んじまってるんでしょう?」
「こ、このマンコから出てるのだって、あ、あんたがヤっちまった奴なんだろ?」
「そんなとこに突っ込んじまったら、俺らまで妖怪になっちまうんじゃ?」
『ホッホッホッ。その程度で妖怪になるのであれば、今頃この世は儂らで溢れかえっておるぞ。儂らは女を苗床にする以外に数を増やせんからのぅ。まぁ、それを信じるかどうかはお主ら次第じゃが』
妖怪が妖怪を増やすには人間の女に孕ませるという方法が広く認知されているのは事実だった。
特に知能をほとんど持たず本能のままに活動する妖怪が大半であり、それらの多くが近くの雌を犯す以外の繁殖方法を持ち得ていない。
例外として元人間がいつの間にか妖怪に堕ちる場合もあるが、それをわざわざ自らの保身を気にしている相手に伝えてやる義理もなかった。
『それに、この嬢ちゃんはこのままだと儂の妖気で妖怪になってしまうぞ? よいのか? この嬢ちゃんが妖怪になってしもうたら、近くにいるお主らを喰らってしまうかもしれんのぅ?』
「……っ!!」
自身の身の安全と彼女を救うという大義名分を得た男たちの行動は早かった。
左右から陰唇を開かれ、薄桜色の膣粘膜を覗かせながら蠢く少女の肉壷の味を知った男たちが狂乱の笑みを浮かべながら代わる代わる少女を肉棒を突き入れ競い合う様に精を注ぎ込む様になるのにそう時間は必要としなかったのだった。
「……お、おいっ! は、はやく前、代われよっ」
「はぁっ、はぁっ……くっ、こいつ、急に締まりが……うっ」
「……う、あ、あぁ、あ、んっ」
『ホッホッホッ。すっかり猿の様にまぐわっておるのぅ。わかっておると思うが、逃がすでないぞ。あと、くれぐれも殺すなよ。万が一でもやらかしおったら、儂自らが貴様らをジワジワとじっくりと時間を掛けてゆっくりと縊り殺してやるからのぅ』
そう告げると『ぬらりひょん』は、周囲に溶け込む様にして姿を消していく。
残された男たちには、もはや梓紗の今の境遇に不憫さや罪悪感を抱けるほどの良心など残ってはいなかった。
梓紗は媚薬効果のある粘液を飲まされてしまい朦朧とした意識の中、自分の腰をがっしりと掴まれながら膣内を激しく突かれる衝撃を感じていた。
昨晩意識を失うまでの間延々と中で暴れ回っていたうねる触手とは違い、一度膣から抜けると直前まで突き入れていた物とは太さも固さも違う別の物が入って、再び激しく自分の膣内を突き続ける。
放たれた熱い液体が自身を蝕む妖気を僅かに浄化することで一時的に正気を取り戻し、一瞬深い悲しみを覚えるがすぐに敏感になった膣襞を擦られる快楽で有耶無耶になってしまう。
「はぁ……はぁ……そ、そろそろ限界だっ」
「あと何発ヤればいいんだよっ」
「し、しらねぇけど、ヤ、ヤれるだけ、ヤりまくるしかねぇだろっ」
梓紗が何度目かの束の間の正気を取り戻した時には、すでに膣以外にも男たちの肉棒が突き入れられていた。
膣、尻、口と三か所の穴に異なる肉棒を突き入れられ、両手で握らされていたり、胸を荒々しく揉み抱かれている。
目の前で自分で必死に肉棒を扱いている者もいる様に見えた。
なんとなく数が合わない様に感じながらも、もはやそんな事に思考を回すことができる程の精神は彼女には残されていなかった。
――妖怪と人間によって犯され続ける梓紗の地獄の様な日々は唐突に終わりを迎える。
完全に連絡が途絶えてしまった梓紗の救援に向かった一人の退魔士は、早々に村が妖怪の手によって完全に堕ちた事に気づくと村全体を結界で囲う。
結界により村から脱出を図る妖怪の逃亡を阻止し、その退魔士は村に蔓延る妖怪を次々と切り伏せて行く。
その最中に救援対象であり、彼女自身の最優先の目的ともなっていた九重梓紗を幸いにも生存状態で発見する。
一糸纏わぬ彼女の身体に覆い被さり一心不乱に不気味に蠢き続ける存在が人から飢鬼へと変貌していく様に見えたが、彼女からしたら、それを切り捨てること自体にはなんの問題もなかったのだろう。
やがて全ての元凶とも言える『ぬらりひょん』が姿を現し、梓紗を人質に退魔士が持っていた武器の放棄を要求すると、彼女はあっさりと要求を飲む。
すでにこの村に入っただけで数十体以上の妖怪を切り伏せていた得物を遠くへ放り投げると、それを見た『ぬらりひょん』は、すぐさま彼女に向って何本もの触手を伸ばし彼女の拘束を図る。
しかし、梓紗の姉である『九重静琉』は素手になったところで、『ぬらりひょん』程度の妖怪が敵う相手ではなかった。
自身に向かって殺到してくる触手を霊力を込めた手刀で斬り飛ばしながら一気に距離を詰めて行く。
自身の劣勢を悟り『ぬらりひょん』は、慌てて姿を消して逃亡を図ろうとするが、透け始めたその身体に静琉がナイフを投擲した。
不自然に浮かぶナイフの場所にめがけて静琉が『轟雷の符』を使用すると、突然大気荒れ狂い、突風を受けて身動きが取れなくなっている『ぬらりひょん』の頭上に雷が炸裂した。
降り注ぐ稲妻と雷音の中『ぬらりひょん』は、断末魔すら残すことなく完全に消滅したのだった。
大切な妹を背負いながら帰還した静琉は桜姫に梓紗の救助の完了と村の陥落を報告する。
「梓紗が妖怪化してなかったのは幸いでしたが、すでにあの村には『人でなし』しかいなかったようです」
そして静琉は心身ともに衰弱し切ってしまっている自身の妹の治療と回復を願いながら、最も信頼している男に彼女の身を託すのだった。