原作夏神楽だと最低限の性知識はありそうでしたが、黎明記だと本当に何も知らないみたいでしたのでそっちの設定を採用しました。
ナツ無知シチュ1(導入~前戯)
「あ……。えっと、お一人様ですか? お連れの方とかは、いらっしゃったりはしませんか?」
「……いえ、たまたまこの村を訪れただけなので」
「その、実はこの肝試しって男女一人ずつのペアでご案内させて頂いていたものでして……」
「あぁ、だからか」
周りにカップルばかりがゴロゴロしていたのか。と、内心で零す。
訝し気な視線を向けられていた理由も納得だ。
というか、俺以外にも男一人の奴もポツポツ見かけてはいるのだが、もしかすると彼らは相方を待っているだけなのだろうか?
「えっと……せっかくこの村に来て頂いたみたいですし、良かったらお一人様でもご案内致しましょうか?」
巫女服の受付の女性は申し訳なさそうな表情を浮かべながら、そう告げてはくれたが、結局俺は首を横に振る事しかできなかった。
その後、俺と同じ独り身の男達が果敢にも受付の女性にナンパを仕掛けてはいたが、その悉くがばっさりと断られていた。
彼らは彼女の事を桂香と呼んでいた。おそらくこの村で有名な巫女なのだろうが、実際それも頷ける。
一目見ただけで美少女とわかるのだから。
物腰柔らかそうなおっとりとした雰囲気と整った顔立ちに加えて、巫女服の上からでもはっきりわかるぐらいにスタイルもかなり良いのだから。
付き合えないまでも、一夜を共にできればそれだけでも至福のひと時と得難い経験を齎してくれることは間違いないと確信させる程の逸材だ。
まぁ、そもそもが土台無理な話なんだが。あまりにも高嶺の花過ぎて手を伸ばそうという気にすらなれない。
せいぜいその花が誰の手にも取られる事なく、いつまでも美しく咲き誇っていてくれることを願うばかりだが、それも無理だろう。
どうせ、相応しい誰かの物になってしまうに決まっている。
「……まぁ、その辺ぶらぶらしながら帰るか」
元々触れ込みがあったから、興味本位で来てみただけだし。
「……ひとり?」
踵を返し境内に背を向け、長い石段を降り切ったところで、不意に誰かに声を掛けられ振り返る。
先ほどの桂香と呼ばれた巫女さんよりも大分幼さを感じる少女が立っていた。
どこか幻想的な雰囲気を纏った儚げな少女だった。
肩よりもやや短めに切りそろえられた髪は、黒ではなく白や銀と言った不思議な髪色をしている。
彼女も巫女服を着ている辺り、おそらく神社の関係者なのだろう。
まるで魅入られてしまったかのように、返事をする事すらも忘れ目の前の少女をぼんやりと見つめ続けていて不意に気づいたことがった。
「……耳?」
「――っ!?」
無意識に呟いた俺の言葉に、少女は慌てて自分の頭上に生えている犬や猫の様なふさふさした耳を両手で覆い隠す。
「あぁ、悪い。びっくりさせたか」
「……怖い?」
「ん?」
「ナツの耳」
微妙に噛み合わない首を傾げつつ聞き返すと、どうやら動物の耳が生えている自分が怖いかと聞いていたのだろう。
「もしかして、それ付けてるんじゃなくて本物なのか?」
「うん」
「そうか」
肝試しをやってるくらいなんだし、これくらい不思議な事があってもいいだろう。
「……怖い?」
そして少女は再び自分が怖いかと聞いて来た。
どうやら耳を指摘されてしまった事をよほど気にしていたようだ。
「そんなに怯えてる子を怖がれと言われる方が無理だと思うが、まぁ俺個人としては君みたいな可愛い妖怪やお化けなら歓迎だ」
「むぅ。違う。ナツ、神様。妖怪じゃない」
安心させるために言った言葉だが予想外の反応と答えが返って来た。
「……神様、か」
「うん」
「まぁ、神様なら頭に犬だか猫だかの耳が付いててもおかしくはないよな」
「ナツ、猫じゃない。犬神」
物静かな雰囲気から、あまり感情を出さない感じの子かと思ったが、ささやかながらも意外と表情が豊かな子だな。
……さて、どうしたものか。
このどこか、たどたどしく幼い少女であり自称神様のナツちゃん。
本人としては真剣なのだろうし、おそらく嘘を言ってるつもりもないのだろうが、こちらとしては全てを鵜呑みする気にもなれない。
「それで、神様のナツちゃんは、いったい俺に何の用があるんだい?」
「っ。そうだった。えっと……ひとり?」
「俺の周辺にお化けや幽霊がいなければ、一人だと思うが?」
「うん。だいじょうぶ。妖怪はみんな肝試しの場所に行ってもらってる」
なんか今さらっと、とんでもないこと言ってやしないかこの子。
神社の人間が率先して妖怪を嗾けてるのか、この村の肝試しは……いや、まさかな。
「それなら一人だな」
「ナツもひとり」
「…………………………」
「…………………………」
「……え~と、もしかして一緒に肝試しに参加しようっていうお誘いかな?」
「うん。本当はみきやが一緒に行ってくれる約束したのに、忙しくて行けなくなった」
「俺はそいつの代わりかいっ!」
「……だめ?」
要は保護者に急用が入ってしまって肝試しに参加できなくなってしまったってところか。
それで彼女なりに考えた結果、誰かてきとうに誘えばいいとでも思ったのだろう。
人見知りなんだか大胆なんだかよくわからない子だな。
「っていうか、その耳だと受付の巫女さんに止められちまうんじゃないのか?」
「だいじょうぶ。けいかだったら、そのまま通してくれるはず」
「あ、そうか。ナツちゃんも巫女服着てるし、神社の関係者なんだよな……あれ?」
「ん?」
「まさかとは思うけど……もしかして勝手に抜け出してきちゃったりとかしてないよね?」
保護者の代わりにその辺にいた別の男を引き連れてあの巫女さんの前に現れたら果たしてどんな顔をするだろうか。少し見てみたい気もするが。
「盲点だった。けいかにバレたら怒られる」
「天然かよっ」
どうやら少女が自首する機会を喪失させてしまったようだ。
さて、どうしたものか。
善人であるのならば、ここはやはりちゃんと神社の人間に少女を引き渡してあげるべきだろう。
だが、せっかく逆ナンを仕掛けてくれたこの少女と何もせずに終わるのは非常に惜しい。
しっかり着込んでいるため顔や手くらいしか見えないが、かなり綺麗な肌をしているであろうことは想像に難くない。
たどたどしい言葉遣いのせいでより幼い雰囲気を感じてしまうが、実際は二次性徴真っ只中の頃合いといったところか。
おそらく会う度に成長を感じられる個人的に一番楽しい時期でもある。
まぁ、俺自身がこの村に長く滞在する予定がない以上、今後の成長を確かめる機会があるとは到底思えないが、少なくとも今の発育状況を確認するチャンスでもある。
一期一会。家を抜け出してきた不良少女に、こっそり大人の経験をさせて上げるのも吝かではない。
そう決意した俺は、彼女に別の提案を切り出す。
「なら肝試しは次の機会にして、下の村の出店でも回って見ないか? そっちなら俺が借りてる宿もあるし、軽く回ったらくつろぐ事もできるぞ?」」
「いいの?」
「先に誘ってきたのはお前の方だろ? 今更遠慮なんてするなよ」
「うん。……え、と。ありがとう」
儚げな少女が浮かべた照れ笑いの表情に、柄にもなく胸に温かい気持ちが宿ってしまう。
それならせいぜい優しい人を演じて、身も心も含めてまだあどけなさを残している少女の中に滑り込ませてもらうとしよう。
こうして俺はナツという自称神様の人外の少女を連れ出す事に成功するのだった。
「あぁ、そうだ。一応耳はちゃんと隠しておけよ?」
「ん。わかってる」
頭上に生えていた犬の耳がすぅっと消えていく。
そして、少女がくるりと俺に背を向けると、今度はふさふさの大きな尻尾が現れた。
「……お前もしかしてわざとやってる?」
「ん?」
これが人を油断させる演技だったとしたら確かに恐ろしいが……ないな。
尻尾を指摘されると思い出した様に慌てて耳と同じく消していく姿に、こちらが警戒しようとする気は完全に失せてしまっていた。
***
「お金ならナツも持ってる」
そう言って少女が懐から取り出した財布から出て来たのは古銭だった。
心なし自慢気に取り出しているのだが、突っ込まずにはいられなかった。
「そんな古い金使えねぇだろっ」
「むぅ。退魔士はみんな使ってる」
道中にナツちゃんと会話をしている内に大分打ち解けてきたという手応えはあったが、その度に自分の知らない世界の出来事に驚かされるばかりだった。
出会った当初は少女が語る話全てを鵜呑みするつもりはないと思っていたが、なんとなくだが、おそらく真実なのだろうと信じられた。
そもそも目の前の少女そのものが不思議な存在なのだから。
「なぁ、もしかして今のナツちゃんみたいに耳とか尻尾を隠しながら村に住んでる奴らとかもいるわけ?」
「いるとは思うけど、ナツはようこしか知らない」
「そいつらって大丈夫なのか? 妖怪って言えば人攫ったり悪さしたりする奴らなんだろ? だから、退魔機関ってのが退治してるってのがナツちゃんの話だしさ」
「だいじょうぶ。悪い事をするのは退治するけど、全部が全部悪い妖怪だけじゃないって、みきやも言ってた。ようこはイタズラばかりするけど、ちゃんとお仕事もしてる」
おそらく嘘ではないのだろうが、だからと言ってそれが本当かどうかを確認する事ができる術を俺がもっているわけでもない。
まぁ神社の内情というか裏話めいた話を、こんなにペラペラと見ず知らずの人間に話してしまっていいのだろうかと思わなくもない。
ある意味知らない方がいい話ばかりを聞かされてしまった気さえしている……とりあえず、話半分くらいに聞いておくのが良さそうだな。
その後、この世の神秘の出来事を語るどこか幻想的な雰囲気を纏った少女の面影は、麓の村に到着し祭りの出店の一つ一つに目を輝かせてはしゃぎまわる姿を前にした瞬間、完全に霧散してしまった。
もし今も尻尾が見えていたら、千切れんばかりに全力でぶんぶんと振られていたに違いない。
そしてナツちゃんがもっていた古銭での支払いは案の定拒否されてしまったため、彼女がなけなしの古銭で買おうとしたりんご飴は俺が奢ってやることになった。
結果、彼女の中で俺に対する好感度がうなぎ登りになったのか、物理的にも精神的にも距離が一気に縮まってしまっていた。いや、ちょろすぎるだろ。
ナツちゃんは幸せそうにりんご飴を舐めつつ、反対の手はしっかりと俺の手を握っている。
犬の神とか言っていたが、まんま餌付けされてないかこれ?
可愛い少女に気に入られて悪い気はしないが、逆に不安に感じてしまう事もある。
「祭りなんて毎年やってるんだろ?」
「うん。でも、村まで下りて来たのは初めて。ちょっと前まで境内から離れられなかったから」
「なんか訳ありか? いや、別に答えなくてもいいが」
「ううん。ナツが怖がりだったせい。みきやのおかげで、今は色んなところに出かけてみたいって思うようになれた。でも、神様だからあんまり神社から離れちゃダメなのもあるから、ちょっと複雑」
「なるほど。わからん」
まぁ何かしらの事情でもあったのだろう。
仮にそれを知った所で俺がどうこうできるわけでもないのだから、いちいち聞き出す事もない。
「ん。ごちそうさま」
「……りんご飴をちゃんと喰い切る奴なんて初めてみたぞ」
「食べ物残すのダメ」
芯しか残っていない状態まで食べ切っているのだから説得力が段違いだった。
「りんご飴っていうか、りんごが好きなのか?」
「ふつう」
「……普通か」
さすがにそろそろ俺にもこの子のキャラが読めて来た。
感情の起伏が乏しい割に生真面目すぎるというか馬鹿正直故の天然なのだろう。
「ようこが毎年こっそり買ってきてナツにくれるから、それは好き」
「あぁ、思い入れがあるってことか」
「うん」
自分でも少し言葉足らずを感じたのか、追加で補足してくれた。
さすがにまるまる一個食べた所でりんご飴一つで腹が満たされるわけもなく、その後も肉や脂の焼ける芳ばしい匂いや甘い香りに、そわそわし始めたかと思いきや、かなり控えめに「……食べたい」という少女の微笑ましいおねだりに逆らえるわけがなかった。
小柄な見た目の割に思ったよりも旺盛な食欲には驚かされる。掛かった食費も多少割高設定とはいえ露店程度で済むのだから出費としては全然安いくらいだろう。
ひとしきり祭りというより出店の料理を堪能したところで、いよいよナツちゃんを自分の宿へと連れ込む。
散々楽しみつくした所で、思い出した様に家族が心配するからと帰ろうとした少女を、もう遅い時間で暗いからと引き止め、ついでに『宿泊客の一人』として、神社にナツちゃんを保護していて、明日帰らせるという旨を連絡してもらうことで、公認お泊りという事実を獲得した。
まずはそれぞれで入浴を済ませ、先に終えた俺が部屋でナツちゃんが戻ってくるのを心躍らせながら待っていた。
本心では一緒に入浴をと誘いたい所ではあったが、いきなり下心を見せるリスクは犯せない。
とはいえ、簡単に男と二人きりになってしまう位には純粋無垢な少女だ。
もしかしたら、何も知らないままにあっさりと身体を許しくれる可能性も十分に有り得るが、まぁ多少慎重に進めて行くに越したことはない。
「ふぅ。いいお湯だった」
少しして宿の浴衣姿になったナツちゃんが戻って来た。
それにしても……やはり良い子すぎるのだろう。俺に身体を狙われているという危機感もなければ、疑って逃げ帰るという発想自体がそもそもないのだろう。
これは確かに家族が心底心配しているだろうことは予想に難くないな。
しっかり着込んでいた巫女服に比べて大分薄着になったが、改めてかなり線の細い体付きなのだろう事が伺える。
少女の肢体をじっくり一瞥したところでふと気づく。
「あれ? 耳や尻尾は消してるのか?」
「出していいの?」
「俺はもう見てんだし、今更別に気にしない……いや、せっかくだから、ちょっと触らせて欲しいかも」
「ナツのこと怖くないの? 人じゃないのに嫌じゃないの?」
「嫌だったら、こんなところで二人きりになってるわけないだろ。よし、ちょっとこっちに来い」
懐いたかと思いきや、思い出した様に怯える少女を手招きし、集金フェイズへと入る。
とりあえず頭をと思ったが、犬相手にいきなり頭を撫でようとすると怖がる事があるという知識を思い出し、妥協案として無難に肩に手を置いてみた。
「どうだ?」
「ん、大丈夫」
「それじゃ耳触ってみていいか?」
「……うん」
彼女なりに一瞬悩んだのだろうが、俺を信用しようと思ってくれたのだろう。
すっと頭を差し出してくれた。
少しだけ不安げに揺れているイヌミミに、そっと触れる。ふわりと柔らかな手触りだった。
そのまま一緒に頭も撫でてみるが嫌がる様子もなく、大人しく撫でられてくれている。
さらさらの滑らかな髪質とふわふわの毛並。気を抜くと延々と撫で続けてしまいそうだった。
「ん。気持ちいい」
ナツちゃんの方も満更ではない様子。
このまま何事もなく綺麗な身体のまま帰らせて上げてもいいかも、という感情が芽生えてしまいそうになる。
「尻尾もいいか?」
「うん」
「――っ」
俺に言われるままにくるりと背を向けた少女の後姿を見た瞬間、芽生えかけた善意は一瞬で彼方へ吹き飛んでいった。
大きなふさふさの尻尾が彼女の浴衣の裾を盛大に捲り上げて、純白の下着と未成熟な下半身を露わになっていた。
尻尾を出現させてしまったのが原因なのは明らかだったが、触っていいよと小振りなお尻を突き出している本人はおそらく気づいていないのだろう。
紐の様に細い腰紐部分もさることながら、下着の素材もかなり薄い。
布面積自体がかなり小さいが、それ以上に彼女の体型が小柄なためギリギリ布が陰唇を覆い隠してはいるものの、可愛らしいお尻の形どころか、秘処の形までうっすらと浮き上がってしまっていた。
――あの神社の住人達は巫女服の下にこんなきわどい下着を付けているというのか。
受付をしていた桂香という女性も、あれだけ清楚な雰囲気を漂わせておきながら、実際は巫女服の中は……。
思わず緋袴の中の光景を想像してしまい、ごくりと生唾を飲む。
妄想に耽ってしまっていたが、小振りなお尻と大きな尻尾が揺れて俺を現実へと呼び戻された。
「触らないの?」
少女が立てていた尻尾を下ろすと、露になっていた秘部もその陰に隠れてしまった。
「あぁ、悪い。ちょっと見惚れてた」
首だけでこちらを見てきた少女に、馬鹿正直に答えてしまったが特に気にしていなかったのか、不思議そうに小首を傾げただけだった。
どさくさで少女の生尻に片手を当ててその感触を確かめつつ、もう一方の手で尻尾を下から掬う様に持ち上げてみる――耳と同じく滑らかな手触りだった。
柔肌や髪質からもわかることだが、さすが神と言われるだけあるのか、この少女がよほど大切に扱われているのだろうことが伝わってきた。
「……んっ」
試しに尻尾の付け根から毛先の方へと梳いていると、途中で少女の腰と尻尾がぴくんと跳ねた。
「嫌だったか?」
「ううん。嫌じゃないけど、ちょっとくすぐったかった」
本人はそう言ってるが、割と敏感な部分なのだろう。
触りまくって発情してくれるのならいいが、そうなる前に機嫌を損なわれても困るし、あまり弄るのは止めておいた方がいいだろう。
「それじゃ、次は抱っこさせてくれるか?」
「うん」
先にその場に腰を下ろして抱っこの要求をすると、すんなりと俺の膝に腰を下ろしてくれると、そのまま俺にもたれかかるように体を預けてくれた。
この反応、おそらく普段からされ慣れてそうだな。
ふわりと甘い香りがする華奢な少女の身体を抱きしめてみる。
その際にさりげなく胸の辺りに腕を押し当ててみると、大きいわけではないが意外にもそれなりの膨らみを確認することができた。
さて、これだけやって一切それらしい反応を見せないと言う事はそういうことなのだろう。
信じがたい事だが、おそらくナツちゃんは性知識をほとんど持ち得ていない。
このまま上手く言い包めて誑かした末に中出ししたとしても、きっとナツちゃんは男に子種を注がれたことにすら気づかずに終わってしまうだろう。
そして周囲が彼女の変化に気づいた頃にはすでに、彼女の胎内に新たな生命が……。というのも今日の結果次第では普通にあり得る話だ。
自称神様のケモミミロリっ子を孕ませるチャンス。
一夜限りのチャンスとはいえ、生涯に一度どころか、どれだけ輪廻転生を繰り返したところで、そもそもそんなチャンスが巡ってくること自体が異常なのだ。
孕む孕まない以前に挑めることそのものが僥倖。
俺は無意識にナツちゃんの身体に回していた腕の力をわずかに強め、顔を彼女のふわふわの耳元へと近づけていた。
もしかしたら滲み出ている下心に本能的に気づかれるかもしれないが、それでも腕の中の少女をもう逃がす気は完全になくなっていた。
「ナツちゃんともっと仲良くなっていいか?」
「仲良く……?」
「そこで疑問を持たれると悲しいんだが……俺とナツちゃん、友達になれたよね?」
「うん……?」
「やっぱまだ俺の事、信用できないか」
できれば合意の方向で話を持っていきたかったが、難しそうだな。
有耶無耶のまま強引にヤれないこともなさそうだが、得体の知らない手合いである以上極力周囲の恨みを買うのは避けたい。
どういう方針で進めて行くかを画策していると、自信無さげな少女の声が俺の思考を遮る。
「ううん、そうじゃない」
「信用してくれてるけど、友達じゃないのか?」
「だって、ナツばっかりいっぱい貰って、全然お返しできてない」
一方的に与えられてばかりの少女が、申し訳なさそうに呟いた言葉。
これを利用しない手はなかった。
「それじゃ、ナツちゃんには俺のわがままに付き合ってもらうとしようかな。ナツちゃんとどうしてもしたいことがあるからさ」
「したいこと……? ナツにできる?」
「もしかしたらお互いにちょっと頑張り合わないといけないかもしれないけど、もしできたら俺たちはもっと仲良くなれると思うよ」
「わかった。ナツ、やる」
その言葉に俺は内心で勝利を確信した。
この調子なら多少性急な要求をしたとしても、間違いなくこの子はその全て飲んでくれることだろう。
「まずはお互い裸になろうか」
「裸?」
「そう。あなたを信用しているので私は何も隠し持っていないし、全てを見せられますよ。ってお互いに見せ合って確認するんだ」
「わかった。脱ぐ」
俺の説明が終わる前に決断したナツちゃんの動きは早かった。
というか、そもそもすでに下着丸出しの状態だったのだが。
帯を解き浴衣を脱ぐと、パンツ同様にかなり布面積も厚さも乏しいブラに包まれた薄い膨らみが露わになった。
最低限の乳首の保護目的でしかないのだろう、動くたびにチラチラと小さな桜色の先端を覗かせながら脱いだ浴衣を丁寧に畳んでいく。
そしてそれが終わると、いよいよ頼りない下着すらも脱いでしまい文字通り一糸纏わぬ姿となった。
こういうのも着やせするとでも言うのだろうか?
緩やかではあるものの女性である事を主張するかのようにしっかりと膨らんでいる双丘。
全体的に細く華奢ではあるが、それが一層彼女のすらりと伸びた四肢をより強調し、不思議と大人びた印象を感じさせられた。
薄く膨らんだ陰唇はぴっちりと閉じられていて、実際に開いてみないと中を確認することはできなそうだが、おそらくかなり小さいのだろう。
毛並みや肌艶の良さもあり、ある種の神々しさを抱いてしまいそうな程に綺麗な裸身だった。
「……? どうして脱がないの?」
「あ、いや。その、ナツちゃんがあまりにも綺麗だなって思って……」
ナツちゃんに可愛らしく首を傾げながら問い掛けられた言葉に、俺は呆然と見惚れてしまっていた彼女の裸身に対して誤魔化すという発想すら浮かばずただ正直に伝えてしまった。
「え……あ、う……ちょっと、恥ずかしい……」
急な恥じらいの反応にこちらも思わずドキリと胸が高鳴ってしまった。
おそらくこの子の事だから、胸や秘処を見られてというわけではなく、単に綺麗だと褒められて照れているのだろうが、そんな事は関係なかった。
全裸の美少女が恥じらいの表情を浮かべられて、そそられないわけがない。
「早く脱いで、ナツだけ裸は、ずるい……」
ナツちゃんの反応に一喜一憂し、自分の手が疎かになっていると再び彼女の催促の声。
促されるままに俺も彼女の前に裸を晒してはみたが……あまり俺の身体にはあまり興味はないようだ。
こちとら、すでにいつでも使用可能のガチガチに勃起しているというのに、それすらもスルーされてしまっていた。
「次は?」
「次?」
「二人で裸になった。次はどうすればいいの?」
そういえば、俺が裸になるように指示したんだっけと思い出す。
「もう一回抱き合ってみるか。おいで」
「ん」
あぁ、やっぱりこの子は本当に無頓着なんだな。
手を広げながら再び懐に招き寄せると、躊躇なく抱き着いて来た。
あまりにも躊躇いがなかったため、危うく柔軟性を失ったブツが変な角度で彼女の太腿とぶつかって大変な事になりそうになるのを寸でのところで角度を変えて回避する。
今は互いの腹の間に挟まり、少女の柔肌と高めの体温を感じ、さらに肥大し硬度を上げていた。
「ん。温かい」
ぷにぷにした小さな膨らみを俺の胸板に惜しげもなく押し付け、ナツちゃんは心地良さそうに目を細めていた。
出会ってすぐはかなり大人しく人見知りの様な印象を受けたが、一度懐くと実際はかなり甘えたがりな子だった。
「ナツちゃんって抱っこされるの好きそうだね」
そんな少女の小さく白い背中を愛撫しながら、何気なく尋ねてみた。
「うん。今は好き」
「今は?」
「前は、怖かった」
何かトラウマ経験でもあるのだろうか。とも思ったが、その割には今の状況は不自然だ。
俺が思うのもなんだが、今まさにナツちゃんは性的被害に遭遇中なのだから、過去に経験があるのなら、間違いなくこの状況にはなるまい。
ナツちゃんの答えは、そんな俺の想像とは違う次元の話だった。
「みんな死んじゃうから……」
もしかして、俺……しくじったか?
少女と抱き合ったままの体勢で固まる。
「ナツはずっとずっと死ねないから、いつも独りぼっち」
ぽつりぽつりと語り出すナツちゃんの言葉を聞き続ける。
「そうしたら、みきやが教えてくれた。好きな人ができて別れるのは悲しいけど、それでも独りでいるより好きな人をいっぱい作った方がきっと楽しいって」
「あぁ、そういうことか」
一瞬自分の死を覚悟しかけたが、勘違いだった事に安堵しつつも、想像以上に重い話だった。
これからヤろうというタイミングで聞くべき話ではなかったかもしれない。
「うん。だからこうやってぎゅってされるの、ナツは大好き。人の温かさを感じられる」
「中でもその『みきや』っていう奴が特にお気に入りと」
正直他の男の名など口にしたくはなかったが、彼女の口から度々でてくるおそらく保護者であろう『みきや』という人物への探りを入れてみる。
「ん~……うん。でもようこも、けいかも、はつかも同じくらい好き」
どうやら恋愛感情とまでは言っていないのだろう。
……っていうか『みきや』以外全員女かよ。なんだただのハーレム生活野郎だったか。
なら、ナツちゃんくらい俺が先に頂いちまっても構わんだろう。
「でも、みきや、あまり抱っこしてくれなくなった。一緒に寝ようとしたら、けいかにも怒られたし」
……そろそろ俺の精神衛生上この話題は止めた方が良さそうだな。あまり聞きすぎると『みきや』とかいう野郎に本気で殺意が芽生えてしまいそうだ。
まぁ、見ず知らずの男に嫉妬心を燃やしたところで不毛だ。なにより。
「ん。あったかい」
今はナツちゃんが完全に俺の手中にあるのだ。
それなら俺が代わりに一緒に寝て姦通させてあげないとな。
「これ、硬くてあったかい」
ナツちゃんは無自覚に俺の思惑に沿った反応を示してしまっていた。
互いの腹に挟まれていた硬い陰茎の熱と感触が心地よかったのか、体を上下に揺らし何も知らずに腹で扱てしまっていた。
ヌルヌルした先走りの汁が二人の身体を穢していくが、そんな事もお構いなしにナツちゃんは動き続け、こちらの射精欲を高めてくる。
とはいえ、このまま無駄撃ちするのはもったいない。
「ナツちゃんはこれがなんだか知ってるのかな?」
「おちんちん」
特に恥ずかしがる様子もなくあっさりと隠語を口にしながら、代わらず身体を密着させ摺り寄せてくる。
「何をするためのものかは?」
「? 知らない。みんな教えてくれないし、ようこも笑うだけで意地悪。男の人の大事な……あっ、ごめんなさい」
不意に思い出した様に慌ててわずかに密着していた身体を離されてしまった。
「どうした?」
「大事な場所なのに、勝手に弄っちゃった。だから、ごめんなさい」
「あぁそういうことか。別に気にしてないぞ。ナツちゃんが触りたいなら好きに触っていいくらいだし……あ~、ただ、そうだな」
このまま何も知らないナツちゃんに一回ヌいてもらうのも悪くはないとも思ったが、別の考えが浮かんだ。
そろそろ一回目の挑戦に望んでもいい頃合いだろう。
「せっかくだし、ナツちゃんに使い方を教えてあげようかな」
「うん」
「それで、教えるにあたってナツちゃんの方の大事なところをちょっと触らせてもらうことになるんだけど……」
「ナツは女だからないよ?」
少しばかり興味を持ち始めたのか、反り返った陰茎を眺めていた少女は、俺の言葉に視線を下ろし自身の秘処を見つめると、不思議そうに首を傾げた。
「ほら。ここを広げるとちゃんと穴があるだろ」
「う、ん……」
どさくさで陰唇を広げると、さすがに少しは恥ずかしいという気持ちを感じたのかもしれない。わずかに言葉を詰まらせていたが、それでもこちらの行動を嫌がる素振りはみせず、なすがままになっている。
「ナツちゃんのこの穴に何か入れられそうじゃないか?」
「おちん、ち、ん……?」
自信無さげなナツちゃんの言葉に、答え合わせをするように彼女の割れ目に肉棒を押し当てる。
薄い肉付きながらも、ぷにぷにと柔らかな秘肉に挟まれる感触。
「でも、さすがにいきなりは少し難しそうだな」
肉棒を掴み軽く調整しながら先端を突き立てて挿入を試みる素振りをみせて、こうやるのだと伝える。
「ナツちゃん、ちょっと痛いけど頑張ってくれるか?」
「あうぅ、痛いの嫌……」
腰が引けてしまっていたが当然の反応だろう。ただでさえ小さな膣穴がさらに膜で狭まってしまっているのだから。
先端部を押し当てられた時点で、不釣り合いの大きさだと感じてしまってもおかしくはない。
「それじゃ、じっくり行くとするか」
そのままナツちゃんを抱き上げたまま、布団の方へと場所を移す。
ついでにそのまま軽く口付けをする。
「ん。……いまのキス?」
「あぁ。初めてだったのか?」
「んぅ……。わかんない」
「なら、初めてってことにしとけ。その方が喜ばれるぞ」
「わかった」
律儀に自分の記憶を思い返して答えた少女の言葉に軽く返すと、素直に頷く。
「もっとするぞ。で、慣れてきたら、ちょっと口開けてみろ。すごく気持ち良くしてやるから」
「ん。わかった」
再び唇をわずかに触れ合わせる。
従順な彼女がこちらを拒絶する事もなく、なすがままにこちらの行為を受け入れ続けている。
軽く触れては離してを繰り返し、唇を触れ合う感触と温もりを覚え、少しずつ慣れさせていく。
やがて受け入れるだけだったナツちゃんの方からも、真似する様に唇を押し当てて来るようになった。
優しく頭を撫でてやると、安心したのかキスも積極的な物へと変わっていく。
わずかに小さな口が開かれると、そこから出て来た小さく生暖かな舌がこちらの唇を舐め始めて来た。
応じる様にこちらも舌を出し、彼女の舌へと触れ合わせると、小さな身体がぴくんと跳ねた。
「ん、あ、んぅ、これ、よくわかんないけど、気持ちいい……もっと、したい」
互いの舌が絡み合いぴちゃぴちゃと水音を立てながら、ナツちゃんは夢中で俺の舌を貪る。
俺の口の中まで侵入してきてしまった彼女の舌をしゃぶる様に軽く啜ってやると、気持ち良さと驚きが交じり合ったような甘い嬌声を漏らす。
今度は俺の方が彼女の口の中へと舌を滑り込ませていくと、お返しと言わんばかりに真似をして口を窄めて俺の舌に吸い付いて来た。
この辺りから少しずつ俺の思惑は確信へと変わり始めていた。
熱烈なキスを交わし合いながら、俺はナツちゃんを撫でていた手を頭から離し、彼女の胸元へと滑り込ませる。
手の平で覆い切れる程のささやかな膨らみの柔らかさを確かめる様にわずかに力を込め、揉み始めると再びナツちゃんの身体がかわいらしく跳ねた。
「んぅっ。おっぱい、くすぐったい。変な感じする」
夢中になっていたキスを中断し、訴えてくるくらいには刺激が強かったのだろう。
初めて感じ、意識している性感に対応し切れず戸惑っているのもあるのかもしれない。
元よりこの子は知らないだけで、発育途上とはいえ身体は十分に女としての機能を備えているのだ。
「大丈夫だ。ちょっとずつ良くなってくるから、このまま続けるぞ」
「んぅ……ん、あ……ん、ぁ……っ」
苦痛を感じてるわけでもなく、自身の変化に戸惑っているだけのナツちゃんが拒否できるわけもないと、やや強引にキスと愛撫を継続する。
次第に手の中で揉み抱かれていた膨らみの小さな頂点がぷっくりと硬く尖り始めた。
胸を弄られる事に快感を覚え始めた少女の生意気な小さな突起を指で摘まみ、さらに快感を教えてやる。
「んぅっ、や、やぁ……んぁ、ぁぁ……んっ」
身体が快楽を覚え始めた事に戸惑いながらも艶っぽさが声に滲み始めてきていた。
胸の愛撫から逃れようと身を捩らせるが、当然俺の手がそれを許すわけがない。
華奢な身体の割に主張する膨らみの柔らかさに俺自身が夢中になってしまっているのもあるが。
何も知らない無垢な少女にもっともっと快楽を教えてやりたい。
教え込まれるたびにどんな反応をみせてくれるのかを知りたい。
少女と触れ合う度に俺の中の昏い欲望が増幅されて行くのを感じ始めていた。