「……わかってると思うが、くれぐれも私の信用を損なう様な行為は極力控えてくれ。私はまだ妖怪の仔を産む事も私自身が妖怪になるわけにもいかないんだ。頼む」
「へっ……巫女さんに、直々に頼まれたとあっちゃあ、従わないわけにはいかねーわな」
涼香のどこか縋る様な表情と声に、男も彼女の指示を無視して好き勝手に動いて自分の性技を味合わせてやる。という考えをわずかに改めていた。
聞いた上で、自慢のテクを味合わせてやれば問題ないだろうと。
「それで、俺はどこで相手をしてもらえばいいんだ?」
「また口を頼む。他はまだ私の身体の準備ができていないからな」
「なんだそういうことか。なら、ちょいと俺に身体を預けてみねぇか? どうせなら前の穴を一番に使わせてもらいてえしよ。すぐに使えるようにしてやるぜ?」
「……おそらく私のために言ってるのだろうから聞き流してやるが、その下卑た言葉遣い少し改めてもらえないか? 本気で怒りが沸いてしまいそうだ」
まるで妖怪が捕らえた相手を嬲りものにする時の様な不快さを彷彿させる感覚に酷似しているが涼香の神経を逆撫でしてしまっていた。
そんな彼女の本気の警告と怒気を孕んだ声色に男もすぐに慌てて言葉を改め彼女に謝罪する。
「さすがに調子に乗り過ぎちまったな。悪かったな、巫女さん」
「ふん。本当に自身があるのなら、さっさとやれ。途中で暴発させてしまうようなことがあったら、許さんからなっ」
「まかせなって。んじゃ、ちょいと失礼するぜ……っ」
「……ん、あ、なっ……ちょ、ちょっと待てっ!?」
男は涼香の頬に手を当てる。
乱暴な言葉遣いの割に思った以上に丁寧な触れ方と、真っ直ぐと見つめる熱い視線に一瞬心がドキリと高鳴ってしまっていたが、ゆっくりと男の顔が近づいて来た事に気づくと慌てて男の行動を中断させた。
「あん? どうした? まだ何もしてねぇだろ?」
「待て待て、いっ、いま絶対私に……く、く、口付けをしようとしてただろっ!!」
「そりゃ、その方が盛り上がるだろ? ……あぁ、もしかして実は心に決めた奴がいるから、これだけは絶対に他の男とはできない。とかってやつか? 健気だねぇ」
「私にそんな男がいるものかっ!?」
「なら、別にいいじゃねぇかよ」
「気持ちの問題だっ。何度も言ってるが、私たちは治療のために行っているのだっ!! なら、せ、接吻などという浮ついた物など不要だろう」
涼香はこれまでにも治療のために何度も様々な男に身を委ねなくてはいけない事があったが、そのどれもが全てどこか神聖な儀式として厳かな空気の元で行われていた。
そのはずだったというのに、なぜか今の妙に明るく、まるで互いに愛を確かめ合うとまではいかずとも、まるで行為そのものを楽しみながら治療を行っている風景が朧気ながら脳裏に浮かび上がっていた。
もしかすると記憶を失う前の過去の自分の記憶が影響しているのだろうか?
とはいえ、少なくとも自分の中に残っている記憶には、そんな逢瀬の一時を過ごす様な男の存在はどこにもいなかった。
それほど大切な人物すらも忘れてしまっている可能性も否定できないが、どうしても自分にそんな異性がいるとは到底思えない。
仮に将来を誓い合ったような異性がいたとしても、すでに自分の身体は穢れ切ってしまっているのだ。なら、いない方がいいに決まってる。
「でもよ。気分を盛り上げた方がいいってんだろ? 別にキスくらいいいじゃねぇかよ」
「や……そ、それは、そうかもしれないが……。だが、私は先ほど、あの男の魔羅を咥えたばかりだぞ?」
「俺がいちいちそんな細けぇ事に気にするかよっ。俺は一晩愛してやると決めた女は全て愛してやると決めてんだ。他の男のモノ咥えただの、過去に何人と寝ただの、んなこたぁどうでもいいってんだ」
男が強く言い切った言葉に、涼香は不覚と感じながらも胸が熱くなった。
少なからず負い目として意識していた部分に男の言葉が強く届いたからだ。
「……ふっ、いいだろう。今だけはお前に口説かれてやる……。ただし、いきなり勝手に果てる事は許さないからな……っ」
「へへっ。どうだっ。これが女の落とし方ってやつだ。テメエらも参考にしとけよなぁっ」
涼香の目元に涙が浮かび掛けていたことに気づくと、男は視線を外す様に振り返り、他の男達に自分の傲岸不遜な態度を取り軽薄を装った。
「そんじゃ、ま。巫女さんの言う通り、できるだけ厳かな雰囲気に合わせてやらないといけねーから、舌入れるのは我慢してやるよ」
「ふん。本当に口の減らない奴だ」
改めろと言われてもほとんど直らない乱暴な言葉遣いや傲慢な態度を取り続ける男は、決して自分の好みではないが、それでもその口から発せられる言葉や態度からは妖怪や暴漢の様に相手を見下すような厭らしさを感じることはなかった。
そのまま涼香は男からの口付けをすんなりと受け入れた。
「……なんだ、これで終わりか?」
自信満々の事を言ってた割に、わずかに触れ合っているのを感じていたかと思うと、すぐに離れて行った感触に涼香は問い掛ける。
この程度では全然気分も盛り上がらないという落胆さえ感じられていた。
「くくっ。なんだ、巫女さんの方からもっとしてくれって、おねだりしてくるとはな」
「――なっ!? ちがっ、そういう意味で言ったのではないっ! あれだけ貴様とキスをすれば気分が盛り上がると言っておきながら、あれでは全然盛り上がるわけがないだろうと言っているのだっ!!」
迂闊な事を口走れば妙な言質を取られかねないと、しっかりと否定する。
相手のペースにハマってしまえば、うっかりとんでもない約束をさせられ兼ねないという危険を感じた涼香は改めて心を引き締めた。
そんな中、自分がこの男との行為に期待を抱き始めてしまっていると言う事に涼香はまだ気づいていなかった。
「それじゃ、もう一度行くぜ?」
「……ふん。これでダメなら、諦めて口の治療をしてもらう。これ以上治療を滞らせるわけにはいかんからな」
涼香の最後通告とも言える言葉に男は何も返さず、その強気な表情の彼女と再び唇を重ね合わせる。
軽薄そうな見た目と言動の割には優しく温かな口付けをする感触は、確かにどこか心地よさを感じさせるものはあったが……それだけだ。
やはり無理やりにでも自分で意識を高めないと身体の準備を整える事はできないだろう。
涼香がそう判断した瞬間、男が服越しに彼女の豊かな胸を揉み始めた。
「……っ!? んあっ、あぁんっ!?」
不意に荒々しく胸を揉みしだかれ、涼香の身体がびくんと反応した。
決して強く掴まれているわけでも、乱暴にされているわけでもないが、それでも彼女が意識せずにはいられない程に男は彼女の胸を弄り回し続ける。
「っ、ぁ……ぉ、おいっ、ま、まて……んっ」
涼香の制止を無視するどころか、口を離そうと首を振っても尚も男はキスを続けようと口を塞ごうとする。
男の手から逃れようと身を捩らせると、その手は狙いを彼女の襦袢の襟元に変える。
そのまま片側をはだけさせ豊満な胸が零れ落ちる様に外気に晒された。
再び男の手が、今度は直接彼女の胸を掴み、その指先が最も敏感な先端の鮮やかな桜色の突起に触れた瞬間――
「――っ、や、やめろっ!?」
さすがにこれ以上の行為を許容することができずに、反射的に男を突き飛ばしてしまった。
「いてて、さすがに調子に乗り過ぎたか」
「はぁ……はぁ……きゅ、急に女の胸を触るなど、ビックリするに決まってるじゃないかっ!」
「そうかい? 途中までは大人しく揉ませてくれてたと思うんだが、まぁ俺の方もつい夢中になり過ぎて、先っぽを弄るのが少し早すぎたな」
男の言葉に涼香の顔が更に赤みを増す。
胸を両手で覆い隠しているが、その手の中で隠れている乳首は男の刺激にすっかり硬く膨らんでしまっていたからだ。
もしかしたら一瞬触れられた時に気づかれてしまっているかもしれないが、こんな状態の胸を見られてしまったら、さらにあいつを調子づかせてしまうという懸念があった。
「どうだい? 少しは濡れてきたんじゃねぇのか?」
「くっ……いちいちそんな事を聞くなっ」
すっかり男に主導権を握られてしまっていた。
その事実に涼香はなぜか無性に悔しさを感じると、張り合う様な行動をとってしまっていた。
「やるなら早くすませろっ!!
どうせ揶揄い交じりに指摘されるくらいならば、こちらから堂々と出してやると覚悟を決めた涼香は胸を隠していた腕をどかす。
必然的に彼女の豊かな双丘に男達の視線が集中した。
白くとても柔らかそうでいて、しかも形が良い美しい膨らみと、まるで自己主張する様に大きく膨らんでいる中心の鮮やかな桜色に男達は見惚れ、感嘆の声を漏らす者さえいた。
「………………っ」
自分の胸に集まる男達の視線がたまらなく恥ずかしい。
心を殺しどこか達観していた時は平気だったはずなのに、なぜか今はものすごく恥ずかしい。
だからと言って今更、再び隠す事もできない。そんな事をすれば目の前の男を調子づかせてしまう。
羞恥の声を上げる事すらできず、彼の次の行動を待ち続けないといけないという状況が、拷問の様にさえ感じられてしまっていた。
「おらおらっ、あんまりマジマジと見てんじゃねぇよ。せっかく巫女さんの具合が良くなってきてるのに、また硬くなっちまうだろうがよ。見てえならテメエらの番になった時に巫女さんに情けなくおねだりしろってんだっ」
この状況を作り出した本人が一切悪びれた様子もなく他の男の不躾な視線を一喝する。
あまりにも理不尽な物言いに彼らも不満そうな表情を浮かべてはいたが、涼香は自身が感じていた男達の熱い視線の圧力が軽くなった事に安堵していた。
「んじゃ、他の奴らが痺れを切らしちまう前に、さっさとヤっちまうか」
「あ、あぁ……」
頭では自分の心を乱している全ての原因は目の前のこの軽薄な男だと言う事はわかっているのに、不敵に笑いながら告げられた彼の言葉に涼香は小さく頷く。
そして、彼に対してトキメキの様な感情を抱き始めてしまった自分に戸惑いと葛藤を感じている内に、肩を抱かれながらその場に二人で寝そべってしまっていた。
「はあ、ぁ、ぅ、うぅ……ん、ぁ……」
裾口を開かれ、そこから内側へと滑り込んてきた手が太腿を撫でる。
大きくゴツゴツとした逞しい手が、その無骨な様相に反した優しい愛撫で安心感を与えてくる。
無意識に過去に自分の治療に携わった男達との行為を思い返し、それらと比較してしまい、涼香は「悔しいが、本当に女の扱いに手慣れていると認めざるを得ない」と彼の愛撫を受け心を許し始める。
身体が熱く昂ぶり、男の気を求めている。
いつの間にか裾をさらに捲り上げられ露になってしまった秘処は、割れ目をきつく閉じてはいるものの滲み出た蜜で濡れている。
涼香自身、すでに自分の身体は彼を受け入れる準備は整ったと感じていた。
――しかし、
「もう少し濡らしてやらねぇとな。ちょいと失礼するぜっと」
「……へ?」
男に女陰を覗き込まれるという羞恥心が、気づかぬ内に快感へと変わり、今か今かと男を待ち受けていると、彼女にとって想定外の出来事が起こった。
足の間に入り込み、ナカを覗き込んでいた男が、さらに顔を近づけて……密着した。
そしてあろうことか、そのままじゅるじゅると音を立てて秘蜜を啜り始める。
「んなぁっ!? な、な、なな……っ、何をしてるかっ、きさまぁぁぁぁーーーーっ!?」
「あん? 何って味見に決まってんだろ。このままふやけるくらいトロトロにしてやるから、楽にしてていいぞ」
男はそのまま会話を打ち切ると、涼香への口淫を始める。
太腿や脚の付け根にうっすらと滲んでいた汗を舐めながら、再び愛液で濡れた柔らかな陰唇を外側からなぞる様に舌を這わせていく。。
彼女が口で肉棒の奉仕をした時と同様に、男もまた口に含んだ自身の唾液を舌で舐め回しながら塗り付け、互いの性感を高める。
「ひぁぁっ!? や、やめろぉっ!!」
たまらず涼香は自分の秘処を貪る男の顔を両手で押さえつけると、なんとか男の行為を中断させる事に成功した。
「あぁ……もしかして巫女さん。ここ舐められた経験ないのか?」
「当たり前だ馬鹿者っ!! 妖怪じゃあるまいし、こんな変態的な事をするんじゃないっ!!」
「いやいや、それは巫女さんの偏見だぜ。騙されたと思って、少しでいいから俺に舐めさせてみろって」
「大の男が止せっ。何より私のここは穢れているんだ。あまり余計な事はするな」
故意か無自覚か隙あらば自分の心を開かせようとしてくる男に警告を込めての言葉だったのだが、それはあっさりと一蹴される。
「んなこと言っても、俺が見た感じだと、巫女さんのは確かに使い込まれてるけどすげぇ綺麗な形してたぞ。味もどっちかというと甘くて匂いもエロくて滾る感じだったぜ?」
「――なぁっ!?」
涼香にとって男の言葉はあまりにも理解不能な発言だったのだろう。
思わず絶句している彼女に対して、男はさらに捲し立てる。
「それに後もまだつっかえてんだし、早いとこ入れられる様にしねぇと痺れ切らしたアイツらに襲われちまうぞ?」
「……くっ。なら早く入れればいいだろうっ。これ以上私を辱めた所で、何も起こらんぞ」
「へへ、それもそうだな。じゃ、遠慮なく……と」
男は身体を起こし体勢を変えると涼香の腰を抱え、そのまま互いの腰の位置を調整し魔羅を宛がうと、一息で貫いた。
「……屈辱だ」
実際に膣で受け入れた男の魔羅は見た目よりも大きな印象を受けた。
ゴツゴツと硬く、熱く滾ったモノだったにも関わらず、すんなりと受け入れてしまった事に涼香は多少の驚きを感じていた。
この男のサイズよりも小さいモノでも、受け入れる時に互いに苦労した経験があったのに、それが今回は全然なかった。
彼女自身が行為を重ねるにつれて慣れて来たという事もあるが、それ以上に今自分と繋がっている男が本当に入念な前戯を行ってくれていたという事なのだと理解してしまっていた。
そして、男の腰の動きや膣に擦り付けられている陰茎も、女の女陰に挿入した興奮のあまり滅茶苦茶に腰を振る様な男の物とは明らかに違っている。
「……屈辱だ」
「あん? なんて言ったんだ?」
涼香が再び同じ言葉を呟くと、今度は男がそれを聞き返す。
「屈辱だと言ったのだっ! なんで貴様みたいな男がこんなに――」
「上手いのかって?」
「ぐっ、がぁぁっ!? ……う、うぅ……ああ、そうだっ!! 悪いかっ!?」
「あ~あ、巫女さんすら惚れさせちまったかぁ。モテる男は辛いねぇ。そうだ、これを機に巫女さんじゃなくて、俺も涼香って呼んだ方がいいか?」
「誰がお前の様な男に惚れるかっ。調子に乗るなっ」
涼香が悔しそうに鼻を鳴らすと、そこで二人の会話は終わる。
互いに身を寄せ合い、涼香は自分と繋がっている男の霊力を受け取るために意識を集中させていく。
そして、その時が来たことを男に告げた。
「……いつでもいいぞ」
「あん?」
「お前の霊力を受け取れるようになったから、好きに出せと言ってるんだっ」
「あぁ、そういうことか」
「ふんっ。さっさとイってしまえ」
相変わらず拗ねた様に言葉を吐き捨てながら、涼香は更に男と身体を密着させた。
そして、どれだけ気に食わない相手だろうと、治療のため男の精液をしっかり受け止めなくてはならないのだから仕方がないと内心で自分に強く言い聞かせる。
「そういや、この後はどうするんだ? まだ連戦を続けるのか?」
「……あぁ。完全に浄化しなければ治療の意味がないからな。少なくとも……う、後ろの方もまだしてないからな」
「尻でもするのか」
「くっ……。仕方ないだろう。私だって好きで妖怪に穢されたわけではないんだっ!」
「……わりぃな。あんたがこうなっちまったのも俺らの村を守ってくれたためだもんな。本気で感謝してるんだぜ。こんな状態で言っても説得力ないかもしれねぇけどな」
「まったくだ。特にお前みたいな奴は女を抱く事しか考えてなさそうだしな。せいぜい治療のため役立ってもらうさ」
いつまでも繋がったまま膣内に居座り続けている男の陰茎に、まるで「早く射精しろ」と言わんばかりに膣圧を掛けきゅうきゅうと締め上げていく。
そんな涼香の催促に対して、男は予想外の反撃をする。
彼女の尻を抱きかかえていた手がわずかに動き、指先が目的の菊門を捉えるとぬるりと侵入した。
「――ひっ!? ん、ぁ……んっ!? んなあぁぁぁっ!? きっ、き、貴様っ!? いきなり人の尻に指を突っ込む奴があるかぁぁぁぁっ!?」
男が射精するのを待っていた涼香からしたら、この不意打ちはたまったものではなかっただろう。
しかし男は全く悪びれないどころか、油断し切っていた涼香の慌てる声と更に締まりの良くなった膣圧に気を良くする。
直腸内に侵入した指はさらに腸内を解すように腸壁を撫で擦っていく。
「んあっ!? よっよせっ!? や、止めるんだっ! この痴れ者がっ!!」
「何言ってんだ、巫女さんよぉ。次はここを使うんだろ? だったらちゃんと解してやらねぇと」
自分の腰の上で慌てふためく涼香の反応を楽しみながら、男は器用に膣穴と菊門を陰茎と指で同時に責め立てていく。
子宮口近くの敏感な膣奥に亀頭を押し付ける様に何度も突き上げ、菊門に差し込んだ指が入り口や中の緊張を解し広げる様に抜き差しを繰り返す。
すると、快楽に流されかけ蕩けた表情をしていた涼香が、緩んだ表情のまま男に懇願し始めた。
「くぅっ!? だ、ダメだっ。頼むっ、こ、これ以上は本当に止めてくれっ!!」
「我慢せずにイっちまっていいんだぜ? 巫女さんがイくところ、しっかり見ててやるからよ」
「違うっ!! 一人がイったら意味がないんだっ! だから、頼むっ。一回止めるか、は、早くイってくれぇ……っ」
涼香が絶頂寸前の状態を必死に堪え、涙で潤んだ瞳で自分に訴えかける姿に男も応じ、彼女を解放することにした。
「いいぜ。巫女さんがイくのに俺も合わせてやるから、思い切りイきな……っ」
「はぁんっ!? わ、わかっ……し、しんじる、信じるからなっ……ちゃんと、私の中でイ……イくぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーっ!!」
男にとどめとばかりに子宮口を付き上げられると、涼香は言い終わる前に絶頂を迎えた。
前後の穴に入ってる物をきつく締め上げ、背中を弓なりに反らせながら、浮き上がりそうになっていた腰をしっかりと抑えつけられる。
約束通りタイミングを合わせる様に吐き出された大量の精液は、そのまま一気に彼女の子宮へと流れ込み、我が物顔で居座り続けていた妖気を跡形もなく浄化した。
妖気の穢れによる焼け爛れる様な熱さが消え、代わりに穢れていた胎内がじんわりと柔らかな温かさで包まれている様な心地よさを涼香は感じていた。
このまましばらく浄化された子宮内に残っている熱い感触と絶頂の余韻と開放感に浸るのも悪くはない。
そんな事を思っていた涼香の意識は唐突に現実へと引き戻されるのだった。
「……おい。何をしている」
「あん? ケツの穴を解してやってるに決まってるだろ。次はここにぶちこんでやるよ」
これで、もし男がしくじって浄化し切ることができていなければ、そのまま殴り飛ばして罵倒するくらいはしていただろう。、
あまりにも不躾で乱暴な男の言葉に、涼香は一瞬、本気で手が出そうになりかけたが、呻き声を上げながら必死に堪える事しかできなかった。
「はぁ……。お前はもういい。あとはあの二人とするだけで浄化できるだろうしな」
涼香は深いため息と共に怒気を全て吐き出し、淡々と告げた。
「連れねぇなぁ。ってか、あいつとはもう一回するって言ってたのに、俺とはもうしてくれねぇのか?」
「ふん。知らんっ。とりあえずしっかり休んでろ。不本意だがお前の陽の気をだいぶもらってしまったからな。そこだけは礼を言う」
そう言い終わると、涼香は再び凛とした表情と強い信念を宿した瞳の輝きを取り戻すと、残りの二人の男の元へと向かって行く。
一拍遅れて彼もゆっくり立ち上がると、直後くらりと目眩を起こし、また座り込んでしまった。
たった一回の行為で気力や精力がごっそり失われている事にようやく気づいたのだった。
「へへ。確かにこいつは連戦は厳しいわな」
「大丈夫ですか?」
「あぁ。思ったよりハードだったな。ってか、お前はもう平気なのか? へへ、意外と絶倫の素質あるんじゃねぇのか?」
「いや、多分俺は失敗しちゃったから、じゃないでしょうか?」
「んじゃ、次はちゃんとやらかさない様にしねーとな」
「涼香さんのさっきの口ぶりだともう終わりじゃないんです?」
二人が視線を向けると涼香たち三人は少しの間、会話を交わしていたが、やがて話が纏まったのか三人で行為を始め出す。
一人の男が仰向けに寝そべり、その上に涼香が跨る。そしてその後ろでもう一人の男が彼女の腰に組み付く。
やがて三人が呼吸を合わせる様にゆっくりと腰を揺らし始める。
その行為を眺めながら二人の男は会話を続ける。
「……これは俺の予想だが。多分、まだしばらく続くと思うぜ」
「どうしてです?」
「あの巫女さん、確かにヤるのは仕方ねぇって思ってそうだけど、身体はヤる事に慣れちまってるみてぇだからな」
涼香は自分の前後に組み付き、感嘆の呻き声を上げる男達に挟まれながら、自身も気づかずに内に熱っぽい吐息を漏らし始めていた。
「身体弄られるどころか、中に出された時にすげぇエロい顔して悦んじまってたぞ。身体がすっかり快感を覚えちまってんだろうな」
「………………っ」
「ま、そんなわけだから、お前も次はどこに入れるか考えといた方がいいぜ。あぁ、マンコ使いたいってんなら、使っていいぞ。都合この村三番目の男になっちまうが、せっかく自由に中出しもできるんだから、それも経験しとけ」
「いいんですか? てっきりまたあんたが使うのかと」
「ん? ああ、俺は尻を頂く。さすがに使わせてくれる女なんて滅多にいないから俺もあまり経験ないからな。巫女さんは経験豊富みてえだし、良い機会だからじっくり練習させてもらうわ」
三人の情事を眺めながら二人は気持ちを昂らせていく。
それぞれの結合部から、聞こえてくる淫靡な水音。
汗まみれになりながら体がぶつかり合い、その度に大きな乳房が上下に激しく揺れる。
その光景に感極まった男が、思い切り彼女の胸を鷲掴みにすると、一際高い嬌声が上がった。
二人が生唾を飲みその光景に魅入っていると、やがて組み合っている三人の動きが相手を貪り尽くす様に激しくなっていき、
「はぁ、はぁっ。いいぞっ、このまま、わ、私の、中に……中に出してくれ……っ」
二度目の絶頂を迎えた涼香が、前後の穴をきつく締め上げ、放たれた熱い精液を一滴残らず中で受け止めた。
男の精液が帯びていた陽の気と陰の気が相殺し合う事で生じる激しい快感に涼香の身体が一度びくんと跳ねると、そのまま下の男に折り重なるように身を預け余韻に浸るのだった。
「はぁ……はぁ……んっ、ぁ、ぁぁ……っ」
未だに前後の穴で深々と咥え込んでいる二本の陰茎は、衰えることなく熱さと硬さを保っている。
膣内と直腸内に放たれた精液が中で流れているのを感じる。
妖怪ではなく、人間と行為ができていると実感できるこの瞬間が、彼女自身が気づかぬ内に強い依存心を生み出しかけていた。
相殺し切れずに残っている陽の気が全身を火照らせ、彼女の身体を疼かせる。
「巫女さん、まだいけるかい?」
「ふっ。まったくお前ときたら、仕方のない奴だな。まぁいい、手荒な真似さえしなければ、付き合ってやるさ」
そこに疼きを治めるのにちょうど良さそうな男が声を掛けて来た事に、男たちへの礼のためだと自分の心に言い聞かせた。
合意を得た男たちは歓声を上げると、代わる代わる何度も彼女と身体を重ね続けるのだった。
「じゅるっ……ちゅぱ、んぐ……はぁ……んぅ……お、おい、おまえらっ……そろそろいい加減に……んぶっ!?」
飽きることなく男たちは涼香を抱き続け、思い思いの場所へ精を放っては、次の男に順番を回す。
終わらない男達の輪姦にさすがに涼香も抗議の声を上げようとしたが、口腔内を犯していた男の陰茎から精液が噴き出し、彼女の言葉は途中で遮られてしまう。
口の中で出されたばかりの熱い精液を必死に飲み干して、なんとか呼吸を落ちつけようとするが、今度は彼女の腰をがっしりと抑えて自分の腰を打ち付けていた男が射精しようと動きを早めていく。
すでに何人もの精液が混ざり合い、ドロドロになっていた膣内をさらにかき混ぜ膣壁に擦り付けながら奥へ奥へと押し付け、最奥に新たに自分の精を吐き出す。
「さすがに巫女さんも限界みてぇだし、これくらいにしとくか」
男の射精と同時に涼香は身体を大きく仰け反らせながら果てると、軽く意識を飛ばしてしまったのか、そのままぐったりと脱力する。
最後に抱いていた男が彼女を床に寝かせると、豊かな胸は上下に動き呼吸はしているが、反応は薄かった。
すでに全身が白濁液塗れになり、何度も精液を注がれ続けた精液が穴から大量に逆流し垂れ流されている。
長く艶やかだった髪も乱れ体液がこびりついてしまっていた。
「……言っちゃ悪ぃが、さすがに汚ねぇし湯殿に連れてってやるか?」
「いや、お前が湯を汲んで来い。ついでに手ぬぐいでも何でもいいから布持ってこい」
「ここで拭いてやるくらいなら、風呂場で洗ってやった方がいいんじゃないか?」
「バッカ、お前。風呂なんか後で自分で勝手に入るだろ。気を失うまで文句も言わず俺らに付き合ってくれたんだぞ? ゆっくり休ませてやれよ。後処理なんて簡単でいいんだよっ」
「そういうもんかねぇ?」
「それに風呂場なんかに連れて行っちまったら、また始まっちまうだろ」
「はは、違いねぇや。涼香さんとだったら何発でもヤれちまいそうだ」
「とりあえず、今晩はもう巫女さんに手を出すのは終わりにしてやろうぜ。着替えさせて寝かし付けたら、俺らで反省会だ」
彼の指示に他の男たちも頷くと、協力し合いながら涼香の介抱を終えると一夜を明かすのだった。
***
「はぁ……はぁ……か、身体が、熱い……はっ」
身体の内側から燃え滾る様な熱さと、喉の渇きのあまり涼香は目を覚ます。
身に付けていた寝間着は汗でじっとりと濡れていたが、身体は不快を感じるよりも、それ以上に何かを求めていた。
疼き続ける下腹部からは汗以外の液体が零れ落ち布団に染みを作っていた。
そのまま熱に当てられ、ぼんやりとした頭のまま涼香は渇きを癒そうとふらふらと歩き出す。
「涼香さん、おはようございま……っ」
たまたま廊下で涼香の姿を見つけた男が声を掛けていたが、思わず途中で言葉を止めてしまった。
着崩れていた身なりを整える事もせず、あられもない姿を晒していた涼香の姿に一瞬目を逸らしたが、すぐに視線は彼女の魅力的な肢体へと戻される。
「はぁ……はぁ……んっ、ぁ、ぁぁ……っ」
「涼香さんっ!?」
「す、すまない……からだが、あつくて……す、すこしだけでいいから、わたしのうずきを、しずめてくれ……」
見蕩れていた男は、ゆっくりと近づいて来た彼女に抱き着かれる。
突然の事態に動揺している間に唇を塞がれると、その場に押し倒されてしまった。
そのまま男は流される様に、涼香に求められるままに応じて行為を始める。
涼香が自分の上に跨り腰を振るという、思いもよらぬ出来事に彼が没頭している間に、その光景を見つけた他の男たちが続々と混ざり始めるのにそう時間は掛からなかった。
***
「……なんということだ」
離れで一晩を過ごした神主が様子を見に来ると、目の前の光景に愕然とする。
「じゅるっ、じゅぶじゅぶっ、じゅぼっ、んっ、んぐっ、ぴちゃっ、んぁぁっ」
涼香は自分を後ろから抱き寄せている男と深々と繋がりながら、さらに伸ばした左右の手で別の男の肉棒を掴み扱き上げ、眼前に突き出されている肉棒を夢中で咥えていた。
「っ、あっ、あぁぁあっ、い、いいっ、いいぞっ、もっと、もっと突いてくれえぇぇえぇぇぇっ、私の中に、熱いの、いっぱい出してくれぇぇっ!!」
四人の男たちの肉棒を巧みに操り、自分の絶頂にタイミングを合わせる様に力や動きを調整していく。
「んぁあぁあぁ、い、いいかっ、イくぞっ、い、一斉に、私に出してくれぇぇぇえええぇぇぇぇっ!!」
涼香に声に合わせて男たちが射精を開始すると、彼らの熱い白濁液を外と中でしっかりと受け止めて行く。
大きく身体を仰け反らせ、注がれた精液の熱さに恍惚とした表情を浮かべながら、絶頂の余韻に浸っているその姿には、もはや昨日の凛々しい退魔巫女の面影は完全に失われてしまっていた。
理性を失い、ただ無心で男の精を貪るだけの存在になってしまった彼女の成れの果てに、神主は言葉を失いただただ茫然とすることしかできなかった。
――淫乱化。
神主も噂程度には聞いたことはあるが、まさかここまで人格を狂わせてしまう症状となってしまうとは思いもよらなかったことだろう。
一時的に陽の気を体内に取り入れる事によって、身体の気のバランスが乱れ精神的に高揚しやすく不安定にもなりやすくなってしまう。
妖怪の陰の気が浄化されるという安心感や救心感が、性行為による快感を高め、またそれによって得られる陽の気への依存心へと繋がってしまう事がある。
涼香の体内では現在進行形で送り続けられている陽の気が、妖怪から注がれた陰の気どころか、彼女自身の陰の気すらも相殺してしまっている状態にあった。
もはや完全に陽の気への依存心で理性が蝕まれてしまっている今の涼香から陽の気を断たせるのは容易な事ではないだろう。
そして、彼女を性欲に狂わせてしまっている原因が自分達であるということすら知らずに男たちは群がり涼香を犯し続けてしまっていた。
「こうなっては仕方あるまい……」
絶頂の余韻から戻って来た涼香が更に催促する様に腰を振り、誰でもいいから早く入れろと男たちに強請る。
そんな目覆いたくなる様な悲痛な光景を前に、神主は苦渋の決断をする。
派遣してもらった退魔巫女を治療目的で輪姦したあげく、淫乱化させてしまったなどと報告できるわけがなかった。
ならば任務中に負傷し、無事依頼は達成できたが負傷してしまい治療のためにしばらく村に逗留してもらう事にしたとした方が体裁を取り繕う意味でも都合が良いだろう。
そして、なにより――経緯はどうあれ退魔巫女という貴重な血筋をこの村が授かれるのだ。
「全ては神のみぞ知る、か」
嬌声と淫靡な水音が鳴り響く中、神主は天を仰ぎながら、祈る様に呟いた。
子を孕み産み落としてなお、いつまでも性の快楽に溺れてしまうか、今この瞬間にも正気を取り戻すかはこの場にいる誰にもわからないのだから。