一之瀬アスナの一件から、異変の答えはまだ見つからず。壁の奥ではエレベーターが稼働していた。不気味な空間を探索する先生に謎めいたオートマタが狙いを定める。羽川ハスミが合流して地下探索を進めると、開けた空間に出た。ハスミの異変を感じ取って引き返すも、執務室へ続くエレベーターの中で先生は再び襲われてしまう。強姦のようなひと時を経てハスミは落ち着きを取り戻すも、KVバイオサイエンスラボへ送られて、アスナ共々隔離されてしまうことになった。
Signal Detected
ほんの好奇心から壁を開いて二週間。一之瀬アスナと羽川ハスミは、KVバイオサイエンスラボで泊まりこみの精密検査を受けることになり、まだ隔離状態だ。私も私で、シャーレを留守にすることもできないまま訪問検査を受け続けている。ここ一週間はシャーレ地下には立ち入らず、手に入ったデータを元に状況の整理を進めるに留まった。
念のために生徒の当番も非番にするよう連絡を入れ、一人きりで執務室に籠り、時々コンビニに食事を買いに居住区へ降りて……。シャーレに赴任したばかりで右も左も分からず、住む家すら決まっていなかった数日間を思い出す。あの頃は周辺の地理すら知らなかった。やることも定まっていなかったからさほど忙しくなく、辺りをブラブラ歩いたりもしたものだったけれど、今は到底そんなわけにはいかない。
ひっきりなしに送られてくる書類や電子データは、生徒間での武力衝突や暴行事件の増加を示していた。婉曲的な表現にされているが、中には性暴行と思しきものまで含まれている。単なる治安の悪化かと思われたが、己の身に降りかかった事態を顧みると、そう単純でもなさそうだ。KINVID-22がシャーレビルの中だけで収まっているとは、考えづらい。
動かなかったはずのエレベーターが、ある時動くようになっていた奇妙な事実。ハスミの一件の後、壁を施錠する時、鍵穴がスムーズに回らなかったのも気になった。開かれてしまった封印の合わせ目から、シャーレが侵食されているのかもしれない。キヴォトスにやってきて以来、非日常は日常茶飯事なのだ。
広く知られているウイルス感染同様、KINVID-22も、一度発症してから回復した者の体内には抗体が生まれるらしい。私とアスナとハスミの三人の血液を詳しく検査し、実験を何度か試みる内に、発症、感染を抑える仕組み自体は見つかったようだ。が、仮にワクチンを開発して普及させるにしても費用が相当にかかるし、シャーレの権限でそこまでやれるかどうかも不明だ。
空気中に漂うナノウイルスを吸引して体内へ取り込んだものに感染し、そこから飛沫や接触を通して広がっていく、というのが現時点での見込みだ。恐らく、地下の奥にあったあの湯気が発生源だろう。発作が収まる原因は今もってはっきりしていないが、状況から導き出されうる仮説があった。
それは――
あの奇妙な変化が治まったのは、二人とも情事の後だった。
……考えると頭が痛くなる。
治療法もそうだが、肝心なのは
吸引の遮断と、飛沫拡大の防止、その両方が求められる――となると、マスクだ。ただ、キヴォトスに出回っている不織布マスクの網目は1,000ナノメートルもあり、50ナノメートルを下回るナノウイルスには効果が無い。医療用のマスクですらもザル同然だろう。水分に付着して網目で止まる分には問題なさそうに思えるが、KINVID-22はウイルス構造を内包するナノマシンだ。何らかの推進力を得て自分で動くこともできてしまう可能性もある。だとすれば、ただのマスクではダメだ。50ナノメートル未満のメッシュ構造を持つ素材が無ければ。
ふと、電話が鳴った。一昨日に問い合わせた先からの折り返しだった。
『もしもし、先生。今大丈夫かい?』
「ああ、ウタハ、折り返しありがとう」
『先生直々の依頼だ。エンジニア部一同、気合を入れさせてもらったよ』
技術者でもない私ができることといえば、思い当たる節に相談してみることぐらいだった。電話口の向こうで、白石ウタハは落ち着いた声色を弾ませていた。
『新素材開発部にも手伝ってもらって、フィルターの元になるシートができたんだ。40ナノメートルの三次元構造メッシュに微弱な電磁波を流し、呼吸に必要な分子は通しつつ、ナノマシンの活動を阻害して遮断できる。後はこれを元にマスクの形に成形して……骨伝導マイクと毒霧噴射装置を組み込めば、注文通りのマスクが完成さ』
「ま、待ってウタハ。骨伝導マイクと……なんだって?」
『毒霧噴射装置だよ。マスクと言ったら毒霧だろう?』
ウタハの声色はあくまで真面目だった。プロレスの映像でもどこかで観たのだろうか。
「……その装置は外そうか」
『えっ、どうしてだい? ビームジェネレータを仕込んだ方がよかったかな?』
「いや、今回は機能をあまりゴテゴテさせないようにしたいんだ。場合によっては外部企業に技術を売り込んで、量産することになるかもしれないから」
『……そうか。なら、仕方ないな。ロマンがあっていいと思ったのだけど』
「その代わりと言っては何だけど、形にするのを少しばかり急いでくれるかな? 付ける機能が少なくなるなら、作業時間もその分軽減されるはず」
『了解だ。目途が立ったら、また連絡するよ。ロボット製作とは毛色が違うけれど、マイスターの名に恥じぬ仕事をしてみせるからね』
機械工学を得意とするエンジニア部に任せるには専門外だったかもしれないが、KINVID-22をブロックできるマスクの開発を依頼したのは正解だった。横の繋がりも活用して、期待に応えようとしてくれたのだ。
成果物を見てみないとまだ安心するのは早いし、バッテリー駆動になるということで、コストも心配しなければならなかった。何しろ、ライセンス使用料という形でミレニアムサイエンススクール随一の利益を生み出す部活動であるとはいえ、それを帳消しにするほどの損害を出していることも、会計報告書で詳らかにされているのだ。
* * * * *
二日後。試作品のマスクが出来上がったとの知らせをウタハから受けた。成型するのに少しばかり手間取った、とのことだが、依頼してからほんの数日で形になるとは、驚異的な制作スピードだ。今回はこだわりよりも納期を優先させてくれたらしく、早速試作品のテストを行うことになった。これが上手く動作するようであれば、抗体を持つ二人に防御装置としてマスクを着けてもらい、次のステップへ進むことができる。
ナノウイルスの発生源を破壊できればそうしたいが、所々岩の剥き出しになった地下洞窟だ。大規模な破壊は、雲を突くようにそびえ立つシャーレの足元への影響が出かねない。何らかの手段で地下道を封鎖し、ナノウイルスが通過できないよう遮断してしまうのが最善策であるように思えた。
机上の空論をあれこれ考えていると、オフィスの扉がノックされた。エンジニア部、いやミレニアムサイエンススクール
「こんにちは、先生! 豊見コトリ、ただいま到着です!」
「やあコトリ、いらっしゃい……って、それが試作品のマスク?」
「そうなんです、クールでしょう! アリウススクワッドの錠前サオリさんのマスクをモチーフにしたのです。とはいえ、ウイルス感染を防ぐマスクですから、清潔感も意識すべきとして、色は白!」
頬骨から顎にかけて、白い樹脂に丸ごと覆われている。空気穴と思しき小さな穴がアルファベットのWを刻むように口元へ配列されている。シュッとしたフレームはどことなく鎧武者のつける
「……ちなみに、医療現場で用いられる白衣が白いのも清潔さを示すためと言われています。その起源はなんと紀元前のインドの医師にあったと言われており、白衣の白さは医療従事者の清潔なイメージを保つために一役買っていたのです!」
これでキャップでも被ろうものなら、顔のほとんどが隠れてしまうことだろう。コトリのトレードマークとも言える、涙滴が左目のフレームにデザインされた大きな眼鏡が、余計に大きく見える。
「……そもそも、科学者、研究者……ミレニアムで言えば私達エンジニア部も、作業中は白衣を身に着けるのが当たり前のこととなっております。理由は簡単、汚れが目立つようにするため。サイエンス、ケミストリーの領域では、有害物質を扱うことも多々ありますので! 異変に気付きやすい環境を整えることは、更なる探求と発見の礎にもなるのです!」
弁舌豊かに、コトリは鳥のさえずるような声でお得意の説明を続ける。これだけ立て板に水と話し続けられるのは、通気性が優れていることの証明とも言えた。本当はコトリが満足行くまで話し続けさせてあげたい所だったけれど、申し訳無いと手刀を切った。
「コトリ、ごめん。続きは後でまた聞かせてね。こっちも結構急ぎだから……。とりあえずこの資料に目を通してもらいたいんだ」
アスナとハスミの個人情報と、おおよそ女子学生には読ませられない部分についてワードを置換したドキュメントを出力し、コトリに手渡す。面倒臭そうな長文だが、彼女は百科事典を好んで読む知識マニアで、科学全般のみならず抽象度の高い形而上学にすら食指を伸ばすほどだ。未知の情報を前にしてレンズの向こうで緋色の瞳を走らせ、まるで会話でもしているように相槌を打ちながら頷いては、肩の上ほどの長さの金髪が揺れる。
「……うんなるほど! 状況は把握しました! ……当番の生徒に襲われるなんて、大変な目に遭われてたんですね……」
「まぁ、大怪我をするようなことはなかったから、それは幸いかな。どちらかといえば、発症しちゃった生徒のメンタルの方が心配で……。ここ最近で上がってくる暴力事件の件数が増えているのも気にかかる。早く何とかしたいんだ」
猫っ毛を指に巻き付け、コトリが大きく頷く。
「…………」
上目遣いの彼女と視線を合わせると、自然と見下ろす形になる。"これは通気性重視の着こなしです!"と大きな胸を張って語っていたのは、いつのことだったか。
襟は閉じているのに、第二ボタンから胸元をガバッと開け広げた着崩し方のせいで、シャツから覗く深い谷間でネクタイが窒息している――ヒラヒラさせるのが落ち着かなくて挟んでいるらしい――のが、どうしても目に入ってしまう。"ここから下にシャツはありません"とばかりに臍を晒し、鼠蹊部の始まりまで見えている。
ぷにっとしたお腹はジャンクフードを好むだらしなさを示唆しつつも、抱き心地の良さを連想させる絶妙なバランスだ。中学生に見られそうな童顔とは裏腹に、セクシーな肉のギュッと凝縮されたカラダは、男の目を惹きつけるのに十分過ぎる。一之瀬アスナに、羽川ハスミ――とびきりグラマーな美女との一件も手伝い、若い女性を眺めるスケベ心がすっかり緩んでいる。あまり健全とは言えない私の倫理観は、更に危ういものとなっていた。
「それで、マスクの性能試験を兼ねて、シャーレ地下へ潜入調査! ということでよろしいのでしょうか? 胸が踊ります! 探究は新たな知の獲得。その新たな知はまだ見ぬ闇を振り払う道標の光となる……うぅ、早く行きましょう!」
ぴょこぴょこ動き回って早口に喋る主人に追従して、胸元がゆっさゆっさと慌ただしい。変な所への探究心をこれ以上刺激されないよう、しばらくぶりに金色の鍵を握り締める。そして、暫定的な地下の見取り図を渡し、コトリを壁の向こうへ送った。
* * * * *
通信機能のテストも兼ねていたので、私はデスクで待機しつつハラハラしていたが、三十分程してコトリは無事に帰還した。音声にノイズが混じっていたが、終始コトリがはしゃいでいた辺り、あの硬そうな外見に反してマスク越しの呼吸は本当に快適だったようだ。
KINVID-22をセンサーで検知し、数体のゴーレムをミニガンで粉砕し、ナノマシン濃度の高い最深部へ踏み込んだ。にもかかわらず、コトリには目立った影響がない。斜辺の膨らんだ三角形のヘイローも、髪の色同様の黄金色にきらきら輝いている。実地試験は大成功と言っていい。エンジニア部の技術力には舌を巻くばかりだ。
地下に持ち込んだスキャナーとセンサーが確保した各種データと、スマホで撮影した画像をクラウドにアップロード。バイオサイエンスラボへのデータ転送までセットし、一旦シャーレの休憩室でコトリとゆっくりすることになった。
「いやはや、胸の躍る空間でした! 最先端テクノロジーとはまた趣の異なるロストテクノロジーの匂い……! もしかしたら、データベースに無いオーパーツなんかも見つかったりするかもしれませんよ!」
マスクを付けたままでも、上機嫌なのがよく分かる。「もっと探索したかった、早く再突入したい」と、双眸がキラキラ騒いでいる。ドリンクサーバーから注いだココアは、もう湯気を立てなくなっていた。
「学園都市が成立するより遥か昔の遺跡がキヴォトスのあちこちに点在すると言われていますが、まさかその種の遺跡がシャーレの地下にまであったなんて! 持ち帰った最奥部の岩石を放射年代測定にかければ、あの遺跡の大まかな時代が分かるはず。早く成分分析して、最適な年代測定法を導き出さないと! そして、ああっ、思い浮かんだ仮説を誰かに説明したいっ、いや説明しないと! 言葉よりも雄弁な説明で語り明かしたい! そして数多の検証を経て仮説は定説へと収束するのですっ、そうエレガントに!」
「コ、コトリ、落ち着いて」
ヒートアップするコトリを宥めつつ、ポリ袋に収められたゴーレムの残骸の欠片に視線を落とす。気のせいだろうか。ハスミと共に潜った時に見た岩壁よりも、色が薄くなっている。剥き出しの岩というよりは、成型された金属のようだ。
「……ところでコトリ、何か音がしないか?」
「……へ? あっ」
ビーッビーッと低いアラート音がして、マスクの顎先に灯っていた緑ランプが消灯した。瞬間、顔の正中線に沿った継ぎ目が音を立てて左右に開く。バッテリー切れだろうか。私の思案を余所に、マスクの内側に向けて蒸気が噴き出す。
「ぴゃいっ!? けほ、けほ……っ! フィルターの排気は外向きになるはずなのに……あっ、排気口が逆向きになってたみたいです……てへっ☆」
「いや……それより……」
――これはマズい。
立ちあがってから思わず後ずさり、休憩室の扉に電子ロックをかけた。わざわざ退路を塞いでいることに他ならなかったが、今、休憩室には他に誰もいない。みるみる内にヘイローをピンクに変色させるコトリをこのまま外に出してしまっては、それこそ何が起こるか分からない。
「お……おっ……?」
「おおっ……こ、これは、この溢れ出る知識欲……ッッ! 感じますっ、ノルアドレナリンとドーパミンのカクテルが、血管を駆け巡っています!」
いきなり押し倒してくるわけでもなければ、拘束して壁際に押し付けてくるでもない。このままお喋りが加速するだけだったりしないものだろうか。だが楽観的な私の予想は、目の前に突如広がった白い光に、飲み込まれてしまった。
「……んん……?」
気が付くと、私は休憩室のリクライニングチェアに体を沈めていた。ついさっき何が起こったのだろうか、と思い手を持ち上げ――
持ち上がらない。緑色の光を帯びたリングが、ひじ掛けに手首を固定してしまっている。
「あ、先生、お目覚めですねっ」
空気が揺れ、バニラの甘ったるい匂いがした。乗馬するみたいにコトリが胴体に跨っている。小さな体を包むモッズコートは雑に脱ぎ捨てられている。短い丈の終点が丸見えなブラウスはぴっちりとボディラインに張り付き、大きく丸々と膨らんだ双丘の谷間で踏ん張るボタンは、今にも弾け飛んでしまいそうだ。
まさか、もう――と焦りが込み上げたが、下半身は何もされていない。だからと言ってこれから何もされない保証もない。
「目くらましのフラッシュエミッターです。先生には……てへ、効き目が強すぎたみたいですね。ほんの数秒意識をフリーズさせる程度の威力なのですが、五分近く眠ってらっしゃいましたよ」
寝起きのごとく、体に力が入らない。コトリが言うには、ヴァルキュリア警察学校に卸す予定の電磁手錠が使われているそうだ。親機が必要な装置だが、対象者をより安全に確保できる……とか何とか。
「ふふ……ふふふっ……」
「……コトリ……?」
「何だか、いい気分なんです、今。日頃は歯止めがかかってできないようなことだってできちゃいそうな、全能感が体いっぱいに広がっているんですよ! 特に……
舌舐めずりをして、コトリの顔が迫ってくる。
「こ、コトリ……やめて……っ」
ああ、やはり今回も逃げられないのか――!
救い難いことに……この先どうなるかを学習してしまった男の本能はメスとの交わりを予感して、ぷつぷつと気泡を沸かせつつあった。
「ほ、本やデータでしか知らなかったこと……先生という教材で、学ばせてもらいます……! 隅々までちゃんと覚えますから……♡」
アンダーリムの眼鏡、そのレンズの奥から、欲まみれの瞳が見下ろしている。男女の行為はまだ早そうなあどけない顔つきには、ぼうっと淫らな火が宿り始めていた。私の胸に手をついているせいで、風船みたいな乳房がギュッと寄せられ、谷間からむわっと艶香が漂ってくる。
「先生の体って、カチカチしてますね。生物学的分類は同じなのに、異性の体ってこんなに……女の子のふわふわと、全然違う……」
ぽつりぽつりと呟きながら、コトリの手が布越しに私の肩や胸や腹を撫で回す。
「……ど、ドキドキしますね……先生とこんな近くに……♡ でも不思議です。恥ずかしいけどあんまり恥ずかしくないんです……定量化できない欲求がお臍の下から込み上げてきて……。あの、き……きき、キスしても、いいですか……? いいですよね……♡ しちゃお……♡」
コトリが顔を近づけてきた。首を傾けることができないよう、手で両頬を掴まれる。指先を微かに震わせながら――コトリはお喋りを中断した。甘いバニラの匂いがむわっと濃度を増していく。
しっとりしたものが、唇に触れた。
「……! し、しちゃいました……! か……か、か、顔が熱い〜〜♡ ああっでも、もっとしたいです♡ も……もっかい……ちゅー……♡♡」
"ちゅっ……"
"ちゅ……ちゅ……"
「えへ……ふへへ……♡ 溢れ出す幸福感……♡ でも、お口が塞がっちゃうと説明が……あむ……でも、ん……♡」
顔を撫で回されながら、何度も唇を奪われる。
「ひゅごい……でひゅ……♡ ……ちょっと触れ合うだけで……きもちぃ……♡」
眼鏡のフレームが頬骨にのしかかる。知識の披露には積極的でも、こういうのにコトリは消極的だとばかり思っていたが、絡みつく舌は異性の口腔を貪る欲深さを纏っている。
「んむ……ふっ……♡ ふ〜……♡ あ、ん……きもちいい、けろ……これじゃ、ひゃべれな……ぁ……♡」
こちらからの応答を待たず、歯列を割ってコトリが押し入ってきた。唾液をまとった器官が絡み合い……理性を揺さぶられる。薄くなっていく酸素も、熱い吐息と共にコトリの舌が絡め取ってしまう。顔の角度を変えられる度に、眼鏡のフレームが頬をくすぐった。
"ぴちゃ……ぺろ、れろっ……♡"
"にち……にち……♡"
ミルクを舐める子猫みたいにぺろぺろ唇を舐めるコトリ。淫らなピンクに染まったヘイローが煌々たる呼吸を繰り返している。粘膜の絡み合う心地よさにオスの本能が揺さぶられ……股間にぶら下がる精巣は来るべき時を待ちかねて、疼きをジリジリと焦がしていた。
ようやく解放された唇は、コトリの舌と銀色の糸で繋がっていた。
「ん……♡ えっと……そろそろ説明しますね……。キスの起源には、ヒトの本能だとする説と、学習された文化的行為だとする説がありまして……」
「忠誠の証や親愛の表現と、その形は様々ですが、こと性的接触となると、唇同士の接触により、ドーパミン、セロトニン、オキシトシン、アドレナリンといった快楽ホルモンの波が押し寄せると言われています」
「頬は赤らみ、血管が拡張され、瞳孔が開いて目つきがとろんと……えへへ……先生の瞳に映った私の顔、まさにそんな感じで……♡ え……えっと、えっと……うぅっ、もっとしたい……♡ はむ……っ♡」
滑らかに紡がれていた言葉は緩んでいき……またコトリが顔を近づけてきた。密着した体の間で、柔らかな膨らみがぐんにゅりと潰れている。シャツ越しにも伝わるふわふわの柔らかさに、瑞々しい弾力。
飴を転がすようなキスが続く内に、酸欠で頭はのぼせ上がり……硬くなった男性器が、コトリのむっちりした太腿に当たっているのに気付いた。コトリはすかさずソレを悟り、ニマニマと口元をだらしなくしていた。
「……♡ こっ、これ……これって♡ ……えへへ♡ へへ……♡ お、お、大きくなってますね♡ わっ、すごい、骨が入ってないのにこの硬さ……人体の神秘ですね! で、では早速……♡」
恥ずかしそうに顔をますます赤らめるコトリ。だが果て無き好奇心に突き動かされているのか、迷いなくスラックスのファスナーに手をかけた。金具の縫い目が、チリチリと解かれていく。ベルトのバックルも外され、下着を押し上げる男の肉欲が少女の眼前に晒された。
ごくり。
唾を飲み込む音がした。ヘイローが明滅のテンポを上げていく。
「いっ……意思の力ではなく、男性の本能でこうなると……。脳が性的興奮を覚え、中枢神経から脊椎を通して自律神経の副交感神経が活発化し、海綿体に血液が集まる現象が……ぼっ……
一息にそう言い切って、ボクサーブリーフのゴムにコトリが手をかける。
「そして、えと……ナカに入ってるのが……は、はわ……♡♡」
"ぶるんっ……!"
"びき……びきっ……"
男の秘密が引きずり出された。感嘆の息をつくコトリの視線が、浅ましく昂揚する怒張に注がれる。足首も手首もロックされているのに身じろぎだけは変にできてしまうのが、羞恥心を更に膨張させていく。異性の性器までしっかり調べこんでいるようで、勃起のメカニズムやら射精に至るまでのプロセスを口走りながら、コトリはペニスをしげしげと眺めていた。
「ほ……ホンモノのペニスだぁ……♡ こんなに大きくなるんですねっ♡」
「そのぉ……猥褻なものを見ると、男性は興奮するんですよね。だ……だったら、私のじゃ不満かもしれませんが……」
パツパツに張りつめていたシャツのボタンに、指がかかる。前身頃がボタン一つ分開いただけで、押し込められていた乳肉が迫り出してきた。それはまるでダムの決壊で、もう閉め直すことなんてできなさそうだ。ライトグリーンのギンガムチェックのブラジャーも内側からの圧力に押されて、今にもフロントが千切れ飛びそうになっている。
「おっぱい……み、見せちゃいます……えへへ……♡」
"ぽろん……っ♡"
"たぽっ……たぷんっ♡"
照れ笑いと共にずれるフロントホック。豊かな実りがまろび出た。拘束を振りほどいて牢を破り、若々しいバストが露出する。息苦しさから解き放たれた双子の柔肉は、その自重故に肋骨にどしっと乗っかっている。橙色の乳輪は、缶コーヒーの直径ぐらいはあるだろうか。お喋りなのに自身のプライバシーについてはシャイな彼女。持ち主のそんな性格を表すように、可愛らしい粒はふっくらした乳輪の天辺で埋もれている。
オスが反応したのを、目の前の少女は目ざとく捉えていた。硬くなったまま角度を上げていく剛直が、そっと握られる。
「すっごい熱いんですね、ぺ……ぺぺ、ペニスって……♡ わ♡ わ♡ まだ太くなる……♡」
「え、えっと……確か、こう……はわっ! ビクってした……♡」
興味津々に、コトリが肉棒に手を添えた。しかしながら、初々しい反応とは裏腹に、指で作ったリングの締め付けは心地よく、尿道を圧迫する力加減もちょうどいい。
「えへへ♡ すごく恥ずかしいんですけど……説明しちゃいますね♡ ミレニアムの子って、自前だったりヴェリタスに頼んだりでR-18コンテンツへのアクセス権限を持ってる子が結構いてですね……非公式の統計では学園の54%にのぼるとか……。ともかく、えっちな動画見たり……VRで一人えっちも満喫したり……オモチャも……♡ やはり、探求の徒ですからね♡ みんな知りたがりなんです♡ だから、そのぉ……こんなことも……♡」
"ちゅこっちゅこちゅこちゅこっ"
"ぬっこ♡ ぬっこ♡ ぬっこ♡"
「ど、どうですか? ホンモノを触るのは初めてですけど……ちゃんとできてますか? こう、牛のお乳を搾るように握ってあげるとイイって……♡」
興味本位のイタズラではなく、男に快感を与える手淫だ。裏筋を指でくすぐるように撫でたかと思えば、女性特有の柔らかい掌で竿を包み込み、猫を可愛がるように亀頭が弄られる。もどかしさを覚え始めると、指の環がきゅっと締め付け、欲しかった刺激を的確に浴びせてくる。
本当は言葉で止めなければならないのに、玩具遊びで慣らしたコトリの手コキは甘い快楽をもたらし、拘束されたままの私は腰砕けになってしまいそうだ。その上コトリが、チェアの背もたれを倒し、もぞもぞと体勢を変えて何かをしようとしている。下から見上げる左の南半球の裏側に、小さなホクロがあるのが見えた。
「片方だけで2キロ近くあるんで、重たくて……。ちょっと置かせてもらいますね……んしょ♡ よっ……♡」
「も……もが……!」
肉布団がずしっとのしかかる。いや、枕かもしれない。微かに汗ばんだ若い肌はしっとりしている。全ての背徳を赦す幸せな柔らかさの一方、呼吸がままならない。息苦しさを訴えることもできず、手コキが再開される。
「ん˝……お……!!」
「は〜、乗っけてると楽ちんです……♡ あれっ、 さっきより硬くなってるじゃないですか♡ もしかして先生、こういうのお好きですか? おっぱいアイマスクで興奮しちゃってるんですかっ?」
「むぐ……んごぉ……!」
「このヌルッてしてるの……カウパー氏腺液ですよね♡ えっと、説明しま……ん……も、もぞもぞされると、くすぐったいです……♡」
弾む声が肉壁ごしにうっすらと聞こえる。跳ね除けようにも手足は動かないし、体を逸らそうとしても腰が跳ねるだけ。唯一私ができる抵抗といえば、押しつけられるプニプニに唇を這わせるぐらいだった。
"ちゅ……"
"ぷちゅ……"
「っ、ひ……♡ あ、やっ、やん……♡ そこっ♡ は、ぅ……♡」
無理矢理息をすると、谷間で蒸れた甘ったるい空気が気道を満たしていく。しゃぶりついたのは丁度、陥没乳首の根元だったみたいだ。舌を伸ばして、ほじり出して、唇で引っ張る。
「あっ、ふ♡ んぅ、舐められる……の……感じちゃいます……♡ あ♡ あっ♡ あ……♡」
こんなことをしたって事態が好転するわけがない。それは頭で分かっていても、男子の夢をモチモチと顔に乗せられての授乳手コキは強烈で、睾丸の中がもうグツグツに煮えている。欲望の象徴は今まさに女の子の滑らかな掌に扱かれ、とぷとぷと先走りを垂れ流しっぱなしだ。
舌の上で転がる乳首はサクランボみたいに膨れていた。コリコリの粒を唇に挟んで反撃していると、粘っこい音を立てて陰茎を擦る手が責めを強めてきた。込み上げる射精感に腰が持ち上がる。
「……パンパンに、張ってきました、ね……♡ んぅ……♡ このまま、コスったら……しゃっ、射精……射精……するんですよねっ♡」
「見たい……! 射精、見たいです……あぁ~♡ オスだけの特権っ♡ 雄々しさの象徴♡ 大人の一番カッコいい所♡ 射精っ♡ 射精っ♡」
コトリの興奮が、海綿体にかかる圧迫感から伝わってくる。勿体ぶろうなんて微塵も考えていない。"出せ、すぐ出せ"。粘液で覆われた亀頭をちゅこちゅこ擦る手が、そう言っている。睾丸がせり上がり、焦燥感が下腹部で沸騰している。
――出る……もう出る……!
尿道が内側から押し広げられていく……
――――!
"びゅくっ♡ びゅくんっ♡"
「わぁ……っ♡♡」
"どぷ……どぷ、どぷっ……♡"
鈴口をこじ開けて、熱いものが迸っていく。PC筋が痙攣する度に、脳を蕩かす快感が頸動脈を登ってくる。腰をがくがく揺らし、精を吐き出すこと一色に意識の全てが塗り潰される瞬間。しかしながら、射精を迎える寸前にピタッと刺激が止んだせいで、十分に放ちきれない。ああ、もう二、三往復擦ってもらえれば、気持ちよく全部吐き出せるのに――
ここ数か月で、すっかり他者による射精の快感に心が染められてしまった。責任ある大人として、時には生徒を諭し、導かなければならないというのに、私ときたら、浅ましく勃起させた性器をまだ痙攣させている。更なる愛撫をねだるように、生徒の乳首へ吸い付いている。
乳肉の重量がたっぷりと顔に乗り、雪で潰れる屋根よろしく、鼻筋がひしゃげてしまいそうだ。だけど、グミのように硬くなった乳首を舐っていると聞こえてくる甘く震える声が、童顔で騒がしいコトリのものだと思うと、ひどくそそられる。
ころころ、ちゅぱちゅぱ、膨れて張った乳頭の感触が心地よい。ヒトに刻まれた本能だろうか。劣情を吐き出して、欲望を抑え込む理性も剝ぎ取られ――母性の塊に甘えてしまう自分がいた。
「……ふふふ……♡ はぁ……はぁ……♡ これが……これが、先生の精子ですねっ♡ ネバネバしてて、あったかいです♡ 質感はドロッとして……はむ……んちゅ……♡」
数秒して、踏まれたカエルのような声があがった。
「に……苦い……! 80%は水分で、蛋白質、アミノ酸の他に果糖やブドウ糖も含まれてるから、ほんのり甘いのを期待していたのに……!」
「まぁ……食生活によっても味が変動するそうですし……。それはそうと……先生……んっ♡」
顔面を覆っていた生乳アイマスクが、ようやく外れた。かと思えば、頭だけを持ち上げられ、膝枕される。天井を見上げる私の視界を占めるのは、発情に目をとろんとさせたコトリの顔。それと、圧倒的な体積の、片方で2キロ近くあるという爆乳。私が口に含んでいた乳輪はぷっくりと隆起して、まだ唾液の乾ききらずぬらぬらした乳嘴は、ボイルしたてのソーセージみたいに張り詰めている。
「えっと……こっち側も……♡」
ピンクを通り越して、赤紫になりつつあるコトリのヘイローが、私を見下ろしている。微かに汗ばんだ肌の匂いが、すうっと鼻の粘膜へ染み込んできた。導かれるままに、唇に触れるものへ舌を伸ばす。
「あっ♡ ふあぁ……♡ その……ホジホジされるの、気持ちいい、です……♡
乳頭の陥没するカルデラに舌を突っ込み、掘削する。刺激に反応して、盛り土に芯が入って持ち上がる。膨れ上がった乳輪は、唇いっぱいに含んでようやく縁を感じられる大きさだ。ぽてっと体積を増した先端を口内で舐り回すと、蕩けた悲鳴があがる。出るはずもないミルクを啜るように吸い付く内、中途半端な射精で硬度を失わずにいた陰茎に、再び甘い痺れが走った。
"ちゅぅ……♡ ちゅぱ、ちゅっ……♡"
"にゅこ、にゅこ、にゅこっ……♡"
「あ、ん……っっ……♡ んへへ……あっ、赤ちゃんみたいで、カワイイ、ですね……♡ っっ……あ、も……もっと、吸って、ください……♡♡」
コトリが強い性感に肩を震わせると、肉竿をぎゅっと握り締められる。アンバランスな応酬。互いのダメージ差は明確だ。ハァハァと吐息を乱し、私の頭をさわさわ撫でながら時折唇をきゅっと結び、コトリは童顔に似合わない官能的な声をあげている。生殖器をダイレクトに愛でられている内に、波打ち際でさらわれる砂のように、意識にしがみつく理性が溶けていく。
ぬかるみに任せてカリ首を執拗に嬲られ、裏筋を小刻みに刺激される。リズミカルに竿全体を扱かれている内、早くも二度目の限界が近づいてきた。このまま、今度はエクスタシーを完遂することになるのだろうか……と思っていたその時、授乳手コキの責めが止まった。
「……動画で見たんですけど、胸が大きい人って、
根元から尿道の内容物を搾り出し、コトリがそれを手に握った。「こうやって、滑りをよくして」などと言いながら、精液の残滓と採れたての先走りを谷間に塗り込んでいく。眼鏡のフレームに施された涙滴型の出っ張りが、ひどく卑猥に見えた。
仕方ないんだ。
止めようがないんだ。
行為を完遂すれば治まるんだ。
自分に言い聞かせる言葉が誤魔化しに思えた。
脚の間からひょこっとコトリが上半身を出し、自ら掴んだ重たそうな乳たぶを寄せて開く。"今からここで"という、婀娜な挑発だ。塗り付けた粘液が谷間でてかてかと輝き、摺り寄せた乳肉の間でくちゅっくちゅっと潰れて泡立つ。ナノウイルスに染まったヘイローの下、レンズの向こうから、蠱惑的な視線が亀頭をじりじり焦がしていく。
「じゃぁ……挟んじゃいますね♡」
鼠径部が、雪崩に襲われた。
"もぢゅ……♡"
"むぎゅ~っ♡"
高さのある肉壺に竿のほとんどは埋まり、亀頭の先端が僅かに露出しただけ。無理矢理押し込められたペニスが左右から乳圧に挟み撃ちにされ、息苦しさにヒクヒクしている。
「わっ、焼け付いた銃身みたい……♡ えへへ、こんにちは~♡」
猫撫で声でコトリが鈴口に語り掛ける。
「ん……と……♡ こ、こうでしょうか?」
フィットする角度を模索しようと捏ね回される中、汗ばんだ肌がペニスに吸い付いてくる。傘の裏側までもっちり包まれ、噴出口にまた一滴、玉が形成されていく。その滴も、コトリが体を揺すりだすと、潤滑液の中に溶け込んでしまった。
「はっ……♡ はっ……♡」
ぶるん、ぶるん、ぶるん。真っ白な餅が大胆に跳ねまわる。橙色の乳首が上下に揺れて軌跡を描いている。抑えつけるコトリの両手は、胸部に寄せ集められた脂肪の塊に沈み込んでいる。凶悪な柔らかさと弾力で、陰茎がもみくちゃだ。体液ローションで濡れた接触部から粘っこい音が立ち、水気を増していく。編んだ髪束が、耳の傍でぴょこぴょこ揺れていた。
"たぽんっ♡ たぱん♡ たぱっ♡"
"だぷん♡ だぷ、だぷ、だぷっ♡"
単純な上下動の刺激に慣れてくると、摩擦のパターンが変わる。皮を引き下げて粘膜の露出を上げ、敏感なところを容赦なく揉み潰してくる。この世で一番柔らかいものによる、この世で一番優しい拷問。生徒に襲われ拘束されているという状況なのに、大容量のミルクタンクに男の肉欲は甘やかされ、どろっとした涎を垂れ流して、ますます滑りをよくしていく。
「カチカチですね♡ こうやって、ぎゅ~ってすると……あは♡ あったかいのが滲んできましたよ♡ 私のカラダ、気持ちいいですか?」
男の性器を弄びながら、コトリがニヤけた笑みを浮かべる。ぱっちりした双眸も、今は色欲に半開きだ。お喋り好きの快活な声が、男を篭絡する色気を纏っている。幼さすら感じさせる外見に似合わない妖艶な仕草と、肉付きの良い蠱惑的なカラダのアンバランスさが、脳の中心を熱くさせていく。
すっかりその気にされている私は、好き放題にオス肉とイチャつくつくパイズリに身を任せ、性器に染み渡る快楽を貪っている。ふわふわしっとりの餅にカリ首をマッサージされて、腰が浮く。
乳の牢獄から一瞬解放されたからと思えば、コトリは自らも嬌声をあげながら、コリコリの乳首で裏筋を愛でてくる。
乳布団に包まれる幸せな心地よさに慣れていた所へ、またもや手コキ責め。それも滑りがいいのをいいことに、敏感な亀頭を狙い撃ちだ。
「あは……♡ 先生、腰がカクカク揺れちゃってますね♡ 気持ちよさそうな顔してますよ♡ "あっ♡ あっ♡" って漏れちゃう声もすっごくエッチで……♡ おっ……お、おちんちんってそんなに気持ちいいんですねっ♡」
卑猥な名称を口にして、コトリの頬が色濃く紅潮した。勉強熱心な生徒が、知識欲よりも性知識の実践学習で頭がいっぱいになっている。執拗な手責めにビクビク悶絶するペニスを見下ろして小柄な少女はニヤリと笑い……上目遣いになって、瑞々しい大ぶりの果肉をぶるんと振って、またもぐもぐと男を頬張りだした。
"たぱんっ♡ たぱんっ♡ たぱんっ♡"
"もぢゅっ♡ ぶちゅ♡ ぬちゅ♡ ぬちゅ♡"
「そろそろ、"びゅう〜♡"ってしちゃいそうですか? 白くて気持ちいいの、お漏らししちゃいそうですか?」
「タマタマがぐぐぐ〜っ♡ って持ち上がって、おちんちんがギッチギチに硬くなってます♡ "あ〜~♡ 出ちゃう〜♡ 出ちゃうよ〜♡ コトリのおっぱいに出しちゃう~♡"って震えてます♡」
「はっ、早くっ♡ 射精する所、特等席で見たいですっ♡ おっぱいでくるんでてあげますから、
弁舌豊かに劣情を煽ってくる。
一層高まっていく乳圧。
頭の中心がかっと熱くなり、視界が白む。
排尿時に似た快い切迫感が形を取り始める。
「……あ゛……うぁ……っ」
"びゅっく……♡ どぴゅるるるるっ♡"
"ぶびゅ♡ ぶぴっ♡ びゅぶぶ……っ♡"
「んぁ……熱い、っ♡ 暴れてますっ……♡」
"とく……とく……とぷ……♡"
「っっ!! っハァ……ハァ……!」
濃厚な
私が吐き出した劣情はコトリの谷間に白濁の水溜まりを形成し、勢いよく飛んだ分が顎の先端からどろっと糸を引いて垂れている。にんまりと口元を吊り上げ、コトリは痙攣が治まるまで、乳房で剛直を抱き締めていた。射精を終えても熱を冷まさせまいと、おしくらまんじゅうの狭間でザーメンを泡立てて、立ち昇る精臭を吸い込んでいる。
「え……へへぇ……おっぱいで、搾り取っちゃいました……♡」
射精後のくたびれたペニスをコトリがひとしきり弄ぶと、下腹部にずしっと乗っていた重みが消失した。馬乗りの体勢で私にまたがるコトリが、ジャンパースカートの裾を摘まむ。
「その……触ってないのに、私もこうなってて、ですね……」
たくし上げられる暖簾。クレバスの輪郭に沿って色濃く湿ったショーツが露になった。プリーツの内側に籠っていた湿気がむわっと立ち込め、甘酸っぱいメス臭が漂ってくる。ハの字に眉を下げて恥ずかしそうにしているが、激しい昂りにそれどころではないようだ。
フェロモンを発散させるようにスカートをぱさっと下ろすと、すぐに手を突っ込んで、性器を隠す一枚がむちむちした太腿の間を降りていく。ネバっとした銀糸が裏地に引っ付き、たっぷりたわんでから、ぷつんと切れた。くるくるになったショーツを足首に引っかけると、コトリが自らの股に手を伸ばす。
「ひゃ♡ すごい、濡れちゃってます……んぁ♡ あっ♡ あ♡」
"ちゅぷ♡ くちゅっ♡ ぐちゅ♡"
"ちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっ♡"
手首を、押し込み、引き抜き。スカートの向こう側で、泥を捏ねるような音がする。穴の具合を確かめる程度だったのかもしれないが、へっへっと浅く息を吐き、水音が加速していく。
「や♡ あっ……♡ せ、先生に見られてるのに♡ 穴ほじくるの止まらないですっ♡ ぬるぬるの、とろっとろで、きもちいっ……♡ んぉ♡ お゛っ♡ きたない、こえ、でちゃ……う゛♡」
もし手を伸ばせたらすぐに届くであろう距離で始まった、生徒の卑猥なオナニー。布一枚隔てて現場を隠されているだけで、想像力を掻き立てられてしまう。
粘膜はどんな色なんだろう。
恥毛の生え具合はどうのだろう。
締まりの良いタイプなのだろうか。
ふんわり包むタイプなのだろうか。
体つき同様に肉厚な襞なのだろうか。
どこまでも欲望に正直な性器が、ムクムクと立ち上がる。自らを慰める指に代わって、ぐちゅぐちゅの膣を耕したい。ずっぽり奥深くまで突き入れて、腰を振りたい。気持ちいい雌穴の奥で盛大に果てたい。
「あ♡ おおきく、なって、きました、ねっ♡ ずぶぶっ♡ って、いっ、いれた、ら゛っ♡ いれたら、ぜったい、きもちいいですよねっ♡ う゛♡ お゛♡ うぐ♡ あ、い……い゛ぐっ♡ おちんちん、おかずにして、イ゛ぐ……ッッ♡♡」
腰を突き出して、コトリが硬直した。ぴく、ぴくっ、と体が痙攣する。挿入を前にして好き勝手な自慰に耽り、品の無い嬌声をあげて、遂には男の見ている前で絶頂してしまった。
「はぁ……♡ せんせいを見ながら、ほじほじオナニー、しちゃいましたぁ……♡」
秘部に突き入れていた指を引き抜き、中指と薬指にねっとり架かる吊り橋を、コトリが見せびらかしてくる。両手の拘束がもどかしくて仕方がない。先生と生徒の禁忌を止めようという倫理はもはや機能しておらず、我慢汁の雫を膨らませるペニスは結合の瞬間を待ちわびてぶんぶん頭を振っている。
「ふー……♡ ふー……♡」
これから手品でもするみたいに、プリーツスカートの向こうへ陰茎が招かれていく。べとべとに濡れた粘膜が触れたのが分かる。少女の性器は熱を持ってじゅくじゅくに腫れており、まだなぞっただけの割れ目は欲深に吸い付いてくる。
ひとしきり体温を味わうと、コトリがほぐれた膣口を亀頭に擦りつけ、生殖器同士のディープキスが始まった。
「あっ、熱い、ですね……♡ それに、ぷにっとしてるのにカッチカチで、オモチャと全然違います……♡」
コトリは初めて触れる男性器の感想をこぼしながら蕩けた笑みを浮かべていたが、ゆっくりと腰を持ち上げて、照準を定めた。
"にゅぷっ♡ ぬぷ♡"
"ずぷ……ずぷ……っ♡"
"ぬりゅんっ♡"
「ア♡ あおッ……♡♡」
じっとり濡れた温かさに、ペニスが根本まで包み込まれた。セルフプレジャーのグッズで慣らしていたおかげなのか、男を受け入れたのは初めてと思われるコトリは痛がる様子を全く見せず、異物のサイズを賞味するように下半身を震わせていた。
「う゛、うっ……♡ 先生の、
騎乗位のコトリは、愛おしげに臍の下を撫でていた。姿勢を安定させるために少し体を動かしただけで粘膜が擦れあい、二人揃って湿った空気を吐き出す。
ざわめいていた膣壁は初めて迎えたゲストの形に程なくして馴染み、傘裏の隙間にまでぴっとり張り付いてくる。セックスの動かぬ証拠は、隠されて見えない。見えていない分、余計に結合部の様子が気になってしまう。男をぐっぽり咥えこむ光景を思い描き、剛直が反り返った。
「う……動きますね♡ 先生は、じっとしていてくれれば……は、あ゛……っ♡ んっ♡ んっっ♡ ン゛……♡」
"くち……くち……"
"たんっ、たんっ、たんっ、たんっ"
挿入してしばらくは、クリトリスを擦りつけるように、あどけない少女は腰を前後させていた。しかし、心地よい摩擦をもっと堪能したくなったのか、私の胸に手を当てて、体を上下に揺すりだす。ぐっぽり奥までハマる度に、体重がかかる。二人で乗っかることなんて想定していないマッサージチェアが不穏に軋みだすが、すぐにそのノイズは生ハメセックスの快楽の中へ溶け込んでしまう。
「は、あ♡ あっ、あ、あっ、あっあっ♡」
膣口すぐの浅くを、カリで引っ掻き――
肉厚な膣で竿をしゃぶり――
ザラついた最奥で裏筋を舐める。
惜しげもなく豊乳をぶるんぶるん振り回し、コトリが
夢中で私を咀嚼するコトリは、開拓した己の性感帯へ小刻みにペニスを擦りつけては、もったり重い蜜をとぷとぷ垂れ流す。ハンバーグの種を掻き混ぜる音は次第に水気を増していき、空気を巻き込んで卑猥な音が立つ。ミニ丈のスカートの中は、淫らなコンサート会場だ。
「ん゛♡ あ、ぐ……♡ 奥、当たる、とっ……擦れただけで、イッ、ちゃ……お゛♡♡ ん゛ぉ……♡♡」
膣壁がねじれ、ガチガチに勃起したペニスが蜜肉に搾られる。複雑に絡みつく襞が亀頭の裏側に食い込み、奥へ奥へと引き込んでいく。エクスタシーを告げて桃色ヘイローをカッと輝かせながらも、コトリは最奥で交わす濃厚な接吻を止めようとしない。それどころか、ザラつく内壁で裏筋を包んで舐め回し、襞に亀頭をくぐらせて小刻みに扱いてくる。
"ぢゅぽ♡ じゅぷん♡ じゅぷんっ♡"
"ぶちゅ♡ ぶちゅ♡ ぶちゅ♡ ぶちゅ♡"
掻き出された愛液の潰れる音が、隠蔽しきれずない犯行現場から漏れてくる。品の無い声をあげながら悶えるコトリは、腰を打ち付け続けている。絶頂を訴える度にギチギチと若い肉が敏感なペニスを締め上げ、射精を催促するようにしゃぶりついてくる。
「ハァ♡ ハァ♡ ん~~♡ う゛うっ♡ ン゛ッ♡ あっ、いっ、い♡ せんせい、もっ♡ あっあっ、うごい、てっっ♡ おっ♡ おっ、おぉおっお♡ おふ、うぅ~~♡♡」
コトリが体重をかけた反動で私の腰もひとりでに持ち上がり――いや……私も自ら腰を振り、コトリの子宮を突き上げていた。自ら雌肉を割り開く達成感と、ふっくら分厚い膣に包まれる幸福感。結局の所、私はまたもや女体の魅力に溺れ、生徒との背徳的なセックスに耽溺している。
こちらからもセックスに応じてしまったのが分かったからだろうか。コトリは掌サイズのリモコンを操作した。両手の拘束が緩み、手首を縛っていた緑色の光がすぅっと消えていく。そして、光が消えるなり、コトリは私の両手を掴んで、自らの体へ導いていく。触って欲しい、ということだろうか。
目の前でゆっさゆっさと揺れる乳袋に目を奪われたが、反射的に下半身へ腕が伸びた。胸に負けず劣らず肉付きの良いお尻を鷲掴みにして腰をぶつけ、射精に向けてのスパートをかける。
"ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡"
"どちゅっ♡ どぢゅ♡ ばちゅん♡"
"ごりゅっ♡ ごり、ごり、ごりっ♡"
「~~~~♡♡ せっ、せんせぇ♡ せんせ、っ♡ はっ、はげし、ぃ♡ う゛♡ っぎぅ♡ こつこつされて、ぎもぢい……♡ ど、どのぐらいかと、いいます、とっ♡ っハッ♡ あ゛お♡ お゛……せっ、せつめい、でき……な゛……♡」
導火線に火が付いた。もうここでピストンを止めた所で、吐精は確実に訪れる。尿道に残っていた分はもう搾り取られ、精巣の残りをさっきから蜜壺が催促し続けている。背筋を伸ばしていられなくなったコトリが倒れこみ、その拍子に眼鏡がずり落ちた。
「あうぅ、う゛……♡ せ、せんせい……♡ もう、おっきいの、きちゃい、ま゛ず♡♡ ナカ……今日はだいじょうぶです、から……♡ なか……ナカに……なかだし……なかだし……♡♡ あつあつ♡ どろどろ♡ おなかにくだしゃい♡」
裸眼では見え辛いからか、折り重なったコトリが、膣内射精を煽りながら顔を近づけてくる。首の根元に頬擦りされたと思ったら、次の瞬間には唇を塞がれていた。尿道にこみ上げていたものが、一気に噴きあがってくる。私の口内へ押し入ってきた舌を捕まえ、先端同士を絡めあってしゃぶりつくと、コトリの鼻息が勢いよく顔を滑っていく。
「ん゛ひ♡ ひゃう゛♡ んむっ♡ イ゛きゅ♡ い、イ゛、イ゛ッ♡ ン゛ンンン゛ン~~~~~~~♡♡♡」
キスしながら絶頂を迎えるコトリが、トロけた膣肉を締めあげた。根本まで埋没しきった瞬間に亀頭が強く吸われ――ぷつん。張りつめていた糸が小気味よくはじけ飛んだ。
"どくっ♡ どぴゅるるる♡"
"びゅっ♡ ぼびゅっ♡ びゅわ~~♡♡"
"どぷっ♡ とく、とく、とぷ♡"
"ぴゅっ♡ ぴゅく……♡"
「っ♡♡ ん、ン~……♡ はふ♡ ふぅ♡ フーッ♡ フーッ♡ ふー……ン゛ぁ……♡」
勢いよく放たれた濃厚オスミルクを、コトリの膣は根こそぎ搾り取っていく。尿道の中身を吸い上げるように、揺すられる。ぐちゅ、ぐちゅっ、と、厚みのある粘液が攪拌されていく。スカートの薄いプリーツの向こう側は、目も当てられないような光景になっているに違いなかった。
「ンフ……はふ……っン……♡」
肩を持ち上げて、コトリが呼吸する。
離れゆく唇に、名残惜しい橋がかかる。
「……あ……えっと……」
液体が蒸発するように、ヘイローの呪わしい色が薄らいでいく。焦点が定まっていなかった瞳に理性の輝きが戻ってきたが、コトリはぱっちりした目をすぐに伏せ、顔を隠すように慌てて眼鏡をかけてしまった。下半身はまだ繋がったまま、唇だけが、諦めたように僅かな苦笑いを浮かべている。
「あ……あはは……や、やっちゃいました、ね……」
「せ……せ……説明した方が、よろしいでしょうか……?」
* * * * *
事故や損害も珍しくないエンジニア部にあって、"やらかし"はそれほど非日常のことではなかったのだろう。私と目が合う度に素っ頓狂な悲鳴をあげ、首筋までトマトみたいにしてコトリは気まずそうだったが、落ち着きを取り戻すまでそれほど長い時間はかからなかった。「もう見られちゃったから」と割り切って、乱れた衣服を直す姿を隠そうとしなかった辺り、意外と神経は図太いのかもしれない。一度外したネクタイを巻きなおし、律儀にも谷間の
バイオサイエンスラボへ連絡を取り、ミレニアムへ出席停止の手続きを要請して、(どこも体調は悪くないけれど)コトリを搬送する手続きを待つ間、エスプレッソマシンで抽出したコーヒーを二人で囲む。
「いやはや、私もこれでラボに隔離ですね……」
「……ごめんね、結果的にはコトリも感染させてしまった」
「組み立て工程にエラーこそありましたが、マスクのテストそのものは成功でした。意義ある一歩を踏み出したと言えます。そういう意味では大きなマイルストーンを刻めましたよ!」
「コトリはポジティブだね」
「……ま……まぁ、その……わ、悪い気は、しませんでしたし……願ったり叶ったりというか――ハッ! とっ、ともかく! テストデータはエンジニア部に送信して、改良と増産に繋げてくださいねっ!」
砂糖を入れずエスプレッソを口にしてコトリは眉間に皺を寄せたが、構わずに啜る。カバンからタブレットPCを取り出して膝に乗せ、彼女はカタカタとキーボードを叩き出した。
「先生、そういえば、例の地下空間の奥で、気になる事象があったんです」
報告事項をドキュメントにまとめる傍ら、コトリが眼鏡を持ち上げた。
「……wi-fiが入った?」
「そうなんです。ずっと圏外だったスマホが自動接続して気づいたんですが、シャーレそばの地下鉄駅のSSIDと同一だったんです。一瞬だけだったんで気のせいかとも思ったんですけど、電子機器に"気のせい"はあり得ません」
「もしかして、地下鉄シャーレ駅の近くなのかな。何かの拍子にナノウイルスが漏れ出したら、大変なことになるね……」
やはりあの地下空間には、何かが
「コトリ。マスクを人数分用意できたら、バイオサイエンスラボにいる二人と一緒に、作戦行動に加わってほしい。ナノウイルス発生源の破壊、困難ならば地下空間の封鎖を決行したいんだ」
「もちろんです。一度感染した人には抗体ができるそうですし、お役に立てるのであれば!」
ドンと大きな胸を張って、カップの残りをコトリが飲み干した頃、休憩室の扉がノックされた。ラボからの迎えに連れられて行く彼女は、ほんの刹那、寂しそうな目をしていたけれど、シャーレオフィスのヘリポートへ向かう前に、にっこり笑って手を振ってくれた。
* * * * *
連邦捜査部所属の部員から、三人目の罹患者が出てしまった。だが、今回コトリがもたらしてくれたテストデータとレポートから得られたものは大きい。事態の打開へ向けて作戦を練る材料は、十分に集まったと言えるかもしれない。なるべく早く、なるべく有効な手立てを打ち……最悪でも、しばらく場を凌ぐだけの対応はしておきたい。地下鉄駅へ漏出し、公共交通機関を通じてのパンデミックが発生しようものなら……考えただけでも恐ろしくなってくる。
執務室のデスクに戻って早速策を――と椅子へ腰を下ろすと、スマホに一着の電話が入ってきた。
『もしもし先生、セミナーの早瀬ユウカですが、ちょっとお時間よろしいですか?』
「ああ、ユウカ。どうしたの?」
『ミレニアムのエンジニア部と新素材開発部から、使途不明金の領収書が上がってきたんです。ミレニアムサイエンススクール内部のことではありますが、もしかしたら何かご存知ないかと思いまして』
「ああ、うん。それなんだけどね……」
ああ、嫌な予感がする。
胃袋が縮み上がってきた。
私の予想した通り、通話の向こう側からはトゲのある言葉が飛んできた。
『せーんーせーい! ずいぶんな額なんですよコレ! セミナー会計の私に事前の相談が無かったこともそうですが、請求先がミレニアムなのもおかしいと思います! 今日はちょっと動けないので、明日シャーレに直接伺いますから、そこで詳細な説明をお願いしますっ!』
早口に言い切ると、ユウカはさっさと電話を切ってしまった。
やれやれ、怒られるだけで済めばいいのだけど……。
Case 04へ続く