※この作品はR-18です。

遊戯王GX 社畜童貞のオッサンBADENDで明日香とR18性活へ   作:SOD

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 まだまだ。ステイ。パンツ履け。


プロローグ バッドエンドの始まり 【非エロ】

 レイたんが明日。帰ってしまう。世界の終焉だ。そんな悲しみにマクラとティッシュと右手を濡らしていた夜。学生手帳に差出人不明で一通のメールが入った。

 

 『灯台下で待つ』

 

 普段なら絶対にシカトする案件。夜中に人を呼び付けるなと言う。

 だが、デュエルアカデミア灯台部は、ほぼ毎晩活動していたはずだ。となると、俺を呼び出すには丸藤亮と天上院明日香が邪魔になるはず。

 

 「…………一応見に行くか」

  

 亮は既に他の転生者からマイナスなアプローチを受けている。下手すると良くないことになっている可能性もある。

 何より原作に無いムーブが起こると、気になってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 「…………来てくれたのね。偽遊くん」

 

 「…………」

 

 眠い目を擦って嫌々歩いて灯台へ行くと、何故か天上院明日香が待っていた。

 これはアレか。美人局か? それとも何か変装的なヤツか?

 

 「ねえ、偽遊くん。アナタ、レイちゃんにデュエルを教えたって本当なの?」

 

 「え? あ、はい」

 

 (まさかこんな真夜中に人を呼び付けといてそれを聞きたかっただけ? アハハハ。帰ってシコって寝よ)

 

 俺はその場で回れ右をする。

 すると、夜風で寒い俺の背中に暖かくて柔らかいものが全面に押し当てられた。あと、逃げられないように両腕が俺の胴体に巻き付いている。

 

 「ずっと聞きたかったんだけど。貴方どうして私から逃げるの?

 それに、よく無視もされるわ」

 

 「あ、いや、その…………取り敢えず離して貰って良いですか?」

 

 「ダメよ。

 今夜は離さないから」

 

 「………………」

 

 身長の足りてない全身で、俺を包み込もうと密着を強めてくる天上院明日香。だが、力関係は男と女。あるいは大人と子供だ。離そうと思えば問題無く………。

 

 「ねえ……逃げないでよ。私、貴方と仲良くしたいわ。

 

 逃げられたくないの。話をしたいの。

 

 レッド寮の食堂で勉強会してたの覚えてる? 翔くんや隼人くんには質問してたのに、私からは目を逸らしたの。

 

 寂しかった」

 

 …………うーん。そう言われるとこっちも弱い。一方的な押し掛けとは言え、こっちも拒否せず同室したのだから。

 あんな態度を取られて傷付きましたは、暴論に見えてこちらにも非はある。あの場は拒絶して初めてこっちに正当性が生まれるってものだ。

 

 だがしかし。

 

 「…………すーっ。

 申し訳ないが、俺はキミが苦手なんだ。同級生以上の付き合いは遠慮させてくれないか」

 

 「…………やっぱり、嫌われていたのね。

 

 でもどうして? 私、何が悪かったの?」

 

 「……理屈じゃない。強いて言えば個性。あるいは好み。

 

 天上院明日香の人(・)間(・)性(・)が、『虚路居偽遊』個人として苦手なんだ。

 

 誰が良いとか悪いとかじゃない。水の中で火が燃えないように、相性だけの問題なんだ」 

 

 

 ひっでーこと言ってる自覚はある。

 だが、こればっかりはどうにもならないだろ。

 誰も悪くないんだから、変えようがない事実だ。

 

 だが、天上院明日香はそれで納得出来ないらしい。

 

 「…………何よ、それ」

 

 「………………」

 

 せめて愚痴を黙って、枯れるまで受け止めてやるのが精一杯ってことだ。

 

 「…………そんなの、わたし……どうすればいいのよ」

 

 「………………」

 

 どうすれば良いって? そりゃあ諦めてもろて。とは言えないよなぁ……。

 

 「わたし……これからもずっと無視され続けるの……?」

 

 「………………」

 

 「これからもずっと、逃げられ続けるの……?」

 

 「………………」

 

 謝ることも、優しく抱きしめることも出来ない。ただ、背中で受け止めるだけ。それが唯一の誠意。精一杯の謝罪。

 逆にそれ以外何が出来るってのさ?

 

 「…………返事してよ。偽遊…………」

 

 「………………俺はキミと向き合えない」

 

 

 「ーーーーっっ!!」

 

 

 「………………」

 

 そもそも何でこんなに執着されるのさ? 俺フラグとか立てた覚え無いんだけど。 

 

 「………………」

 

 天上院明日香の沈黙。

 そろそろ良いかな? 俺が送っていくわけにも行かないので、亮にでもタクシーして貰おうと、生徒手帳を取り出して…………。

 

 「逃さない」

 

 「ーーえ?」

 

 明らかに今までと声色が変わった。そして、何故か目付きも。ヘルカイザーならぬ、ヘル明日香だ……。

 俺が振り返ると同時に、持っていた生徒手帳がはたき落とされて海に蹴り込まれた。

 

 「………………海に物を捨てるなという」

  

 「貴方は私を捨てようとしているじゃない」

 

 「人聞きの悪い。所有権を持った覚えもないぞ」

 

 

 さっきまでの言葉のつっかえが消えた。その代わり脳内の非常ベルが鳴り止まない。逃げろ逃げろと警鐘を鳴らし続ける。

 

 

 「そうね。だから、わたしが貴方の所有権を貰うわ」

 

 そう言いながら、彼女は制服のボタンを外して前をはだけさせた。

 

 「その言葉、万丈目辺りに言ってやれよ。泣いて喜ぶだろうぜ」

  

 「いらないわよ。あんな男。わたしは、貴方が欲しいの。

 

 …………ああ、そっか。そういうことか。

 

 わたしの初恋、貴方だったのね」

 

 「男を束縛する女は嫌われるぜ?」

 

 「良いのよ。嫌われたって。だって好きになってくれないんでしょう?

 

 だから諦める。

 

 いいえ、諦められない。貴方は私のものになるのよ。私だけの物。

 

 レイちゃんに向けるような優しい眼差しで見てもらうのは諦めるわ。貴方に愛されるのも、無条件に味方をしてもらえるような関係性も諦める。

 

 だから虚路居偽遊。貴方も私以外の女性と一生関われずに監禁生活の人生を諦めなさい!」

 

 

 「冗談じゃねえよ。滅茶苦茶じゃねえか」

 

 「ええ。滅茶苦茶にしてあげるわ。この胸で包み込んであげる。男子は好きなんでしょう? みんな見てるもの。

 もちろん、初めても上げるわ。

 

 ああもう、何もかも滅茶苦茶よ。どうしてこんなことになったのかしら」

 

 「そりゃあ俺が聞きたいね。んで、どうやって俺を監禁するって?

 女の細腕に捕まるような華奢なカラダはしてねえけど?」

 

 

 「どうやってですって?

 

 そんなの、決まってるじゃない」

 

 

 ガッ!!

 

 

 「ーー!?」

 

 突然、後ろから何者かに羽交い締めにされて目隠しをされ、身体の自由を奪われた。

 

 

 

 「その人たち、亮にも貴方を倒すようにそそのかしてたらしいじゃない。

 だったら、一生表舞台に出れないように監禁するのも同じようなものでしょう?」

 

 

 やっべー。そこまで脳みそ働かせてなかったわ……。

 

 

 「オイオイマジかよ! あの化け物を簡単に大人しくさせちまいやがったぜ。やるじゃねえかオカマ野郎」

 

 「オカマって言うんじゃないわよ! ったく。本来ならこんな簡単に捕縛出来るわけないじゃないの。

 

 …………ごめんなさいね。偽遊ちゃん。こんなことになっちゃうなんて。せめて飢え死にとかしないように、物資は定期的に贈るから。

 明日香ちゃんと、幸せに暮らせることを祈ってるわ…………」

 

 え? 何? 誰? 知り合い?

 中性的なイケボのオカマの知り合いなんていないが。

 

 「ギャハハハハハハ!! まさかフェイカー様の終わりがこんなダッセー最後とはなぁ〜! ザマァねえぜ!!」

 

 おお。なんか蹴り飛ばしたいクソガキの声もする。この辺かな?

 

 バキッ!!

 

 「ぐがゃああー!?」

 

 ドボン。

 

 あ、海に落ちた音がした。

 

 「バカねえ。暫く頭を冷やしなさいな。

 

 それじゃあ、明日香ちゃん。本当に島を出ていくけど、良いのね?

 もう一度言うけど、学校に通いながら監禁生活だって出来るのよ? この学園、貴女が知っている以上に真っ黒だし」

 

 「ええ。構わないわ。

 兄さんも無事に見つかるんでしょう?」

 

 「ええ。貴方のお兄さんは遊城十代が洗脳を解いて助ける。

 それがこの世界の正史よ」

 

 「ならもう良いわ。わたしはわたしの初恋に生きる。

 

 誰にも邪魔させないために、このデュエルアカデミアは要らないわ」

 

 「…………分かったわ。

 

 それじゃあ、行きましょうか。船に乗って……」

 

 「ええ」

 

 

 「さあ、偽遊ちゃんも行くわよ。

 

 揺れるから、足元気を付けてね。手足も縛ってるんだから、間違っても暴れないこと。溺死なんてするもんじゃないわ」

 

 

 

 そんなわけで、この世界線の俺は無事に拉致されてデュエルアカデミアからさよならすることになったのだったとさ。

 

 俺を攫った奴が何者なのかを知る機会は、この俺には多分一生訪れない。

 そんな致命的なズレが、どこかで発生したのだろう…………。

 

 

 

 

BADEND.




次回からエロシーン。

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