遊戯王GX 社畜童貞のオッサンBADENDで明日香とR18性活へ 作:SOD
「………………」
「………………」
アレから船に乗せられて船酔いして、飛行機で飛んで飛行機酔いして、地下へ向かうエレベーターに乗って、べつの場所のエレベーターで上に登って。タワマンの最上階みたいな場所に連れてこられた。
景色は良いし、ネット環境も有線で整えてくれて、PCもモニターも用意してくれた。マスターデュエルには課金して生前のデッキを全部揃えてくれたらしい。神か。定期的に食い物を運んでくれるし、希望があればゲームとかも買ってくれると道中オカマの兄ちゃんが教えてくれた。今の俺にはよく分からないが、もしかしたら昔は仲良かったのかもしれないな。少なくとも人として大分好意が持てた。
…………少なくとも、目の前で俺を睨んで仁王立ちしている天上院明日香よりは遥かに友好的でしたよ。ええ。
「………………」
ピッ。
天上院明日香がスマホらしきものを操作する。すると、それまで俺の両手首を磁力で拘束していたゴッドイーターみたいな腕輪の拘束が解けて腕が自由になった。
「おお〜」
ピッ。
ガチン!! 秒で元に戻された。
「でぅおぅっ!?」
「貴方の自由の有無は私の気分次第よ。
せいぜい私の機嫌を損ねないことね」
「…………ハァ」
ため息しか出ない。この神環境でただひとつ。天上院明日香がいると言うだけで悲しいほどここは牢獄だ。
「…………返事は?」
「……はい」
無感動に無感情。社畜のお手本のような返事。流石にまだ錆びついてはいないね。
「拘束を解くから、腕を後ろに回して」
「おおせのままに」
一瞬解かれて後ろに腕を回してすぐにガチン。さっきよりキツい体勢だ。ツライ。
だがこっちの事情などお構いなしな天上院明日香が何をしようとするのかステイしていると、恐る恐ると言った様子で、俺のシャツに手をかけてゆっくり捲っていった。
指や爪が肌を擦れてくすぐったい。
「な、何このカラダ……!?」
「………………」
俺の肉体に驚いた……と言うと語弊があるが、俺の『獣に引き裂かれた』ような疵痕を目の当たりにした天上院明日香が、驚愕の声をあげた。
肩から股関節にかけて大きな疵痕をゆっくり触れてくる。
「あっ。ごめんなさい。痛くない?」
「別に」
急に素に戻ったのか、いきなり疵に触れたことに謝罪してきた。
俺は一言事実を告げるだけ。
「その、いきなりキズに触ったのは悪かったわ」
「現状なにか一つでも落ち度がねえとでも?」
「………………」
「人を拉致っておいて今更善人ぶるのは止めてほしい。虫酸が走る」
「…………そうやって、少しでも話してくれていれば。こんなことしなかったのに」
そう言いながら、天上院明日香は俺の腹部から首筋までを舌で這わせて舐め上げて来た。
「ーーっ」
「嫌そうな顔。それは普段と一緒なのね」
落ち込んだ声でポツリと言って、今度はハサミを持ってくる。
「善人ぶるなって言ったもんね? 好きにするから……」
一度俺の肌に刃の腹部分を当ててきて、それからシャツを切り裂いた。勢いよく切り裂くから刃がちょっと首に刺さった。痛え。
「ちっ、危ねえな……」
「…………あ、謝らないから。善人ぶらない……から。
あ、貴方が言った……のよ。自分の発言には責任を持ちなさい!」
「人に刃を向けるの殺人鬼か狂人の類だろうが」
「……なによソレ。よく分からないわ」
「こっちのセリフだ。
アンタこんなとこまで来て何やってんだ? ただの同級生を拉致して、拘束して、服切り裂いて。
この行動のどこに理性がある?」
「……そうね。今の私は間違いなく、頭のおかしい女だわ」
それは嘲笑か、軽口か。よく分からない言い方だった。
天上院明日香は切り裂いたシャツを更に切って俺を半裸にすると、今度は自分の服を脱ぎ始めた。
恥ずかしいのかなんなのか。何度か俺の方を見ながら、赤面しつつ服の裾を掴んで、持ち上げたり、下げたりしている。
そんな女のコらしい様子を見て俺は……。
「ふわぁ……やっべえ眠くなってきた…………」
「!!?」
昨夜寝ずに拉致された疲れがドッと押し寄せて来た。
「ベッドくらいあるんだろ? 強姦ならせめて布団の上でやってくれ。
なーんでこんな男にそこまでしたいのか、甚だ疑問だけどな」
「な、な、なな……!!」
「あー……扉開けらんねえ。あーっ、くそダルいなぁ!」
蹴ってみる。当然開かない。
「開けてくれよーなあ」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!
あ、貴方……私にそこまで興味がないの……??」
愕然とした……というか若干青ざめた表情で聞いてくる。
「……まあ、ぶっちゃけあんまり」
(昔から天上院明日香のカラダに興奮したことないんだよね……)
俺の返答に俯いてプルプルと震えだす。心折れた? 帰っていい?
なんて俺の甘い妄想は涙目の怒号でかき消された。
「も、もう! もう!! あったま来たぁー!!!!
偽遊、私と勝負しなさい!! 私が貴方を射精させられたら、貴方はわたしを愛する努力をするの!! もしも子供が出来たら一生かけて責任を取りなさい!」
「いや、愛するって努力してやるもんじゃない……」
「うるさいうるさいうるさーい!!!!」
焼けっクソになったからか、さっきまで躊躇してたのが何だったのかってくらいにバッと服を脱ぎ切ると、小玉スイカみてえな胸を押さえつけてたブラを外した。
「ほら、どう!? 男子って大きな胸が好きなんでしょう!?
今ならさわり放題よ!?」
バーゲンじゃねえんだからよ。
「なんだろう……性的なカラダしてるはずなのに、光より速く色気から遠ざかって行ってる」
「〜〜っっ!!!!」
俺の言葉がよっぽと癇に障ったのか。今度はスカート履いたままパンツを降ろして突き出して来た。白のフリル付き。これがダサいかどうかは童貞オジサンの俺には分からない。
「これは!? 小学校の頃男子はよくスカートめくりしてたわ!
好きなんじゃないの!?」
「それだって好きな子のものであることに意味があるだろ」
俺確かに天上院明日香に興味ないって言ったけどさ、枯れてるってことはねえんだよ。
なのにもう、ここから息子がご起立する気がしないんだけど…………。
どんだけ必死こいてんだよ。婚期逃したアラフォーじゃねえんだからよ。
「…………っ! ーーっっ!!」
万策尽きましたかそうですか。
「………………あのさ、そもそも俺の何がアンタをそこまでさせたの?」
「…………分からないわよ。こんな気持ち、初めてなんだから」
そう言えば十代の時も、なんか明確なフラグが何もないまま、いつの間にか好きみたいな描写になってたんだっけか。
でもその時は暴走どころか告白すらしていない。
「……俺としてはさ、アンタのその初恋自体が、実はアイツらに洗脳されてたとかなんじゃないの? って思っちゃうんだよね」
「なんですって!? ふざけないでよ! そこまでバカにするの!?」
「いや、だって冷静に考えてみろよ。
『虚路居偽遊を好きになる理由』って何よ?」
「………………………………」
ほーら、な〜んにも言えない。
「………………」
ピッ。
天上院明日香が三度スマホで俺の手錠のロックを解除した。
「ふぅ〜やっと解放された……もう肩外れそうだぜ」
グルグルと肩を回して解放感に浸る俺。自由って素晴らしい。
しかしそれもつかの間。天上院明日香は今度は俺のベルトに手をかける。まだやんのか……ムキになったのか?
ベルトを外してズボンを下ろして、そのまま俺のイチモツとガチ恋距離のご対面。
しかし我が愚息はスカート一枚きりの金髪巨乳美女が目の前にいるとは思えないくらい、垂れ下がっている。
「………………本当に、わたしに興味無いのね」
「頭では魅力的なカラダしてるなぁと思うんだけどね」
俺はロリコンだが、真崎杏子とかブラック・マジシャン・ガールとかも好きな部類だ。
ただ、天上院明日香にはマジでこう……可愛いなぁとか思ったことがない。
「…………そう。魅力的だとは思うのね」
そう呟くと、背を向けてどこかに行ってしまった。
立ち去る姿がまた凛々しくもどこか雄々しい。それが余計に俺の好みから外れている。
天上院明日香の魅力は、虚路居偽遊のツボから尽く外れている。
病んでいってタガが外れる