※この作品はR-18です。

Ventangle Days   作:神谷涼

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ENDROLL-3

SECOND DAY 0:00~6:00

 

 

 

 深夜。

 堕天特区と呼ばれる墜落したコロニーが、大阪湾に異様なシルエットを作っている。それは無数の光を内から放ち、近隣一帯に自らの存在を示すのだ。

 しかし、ほとんど光を発さぬ場所もある。

 すべてが廃棄された場所、日の射さぬ領域、居場所のない連中が集う……宵闇区。

 

 傾いたコロニー外壁が空を覆う、宵闇区の奥。

 頭上の金属壁には、鍾乳石のようにいくつかの建物が逆さに生えている。

 コロニーから溢れる魔力を応用して築かれた、特区外ではありえない建物だ。

 しかし、宵闇区自体が廃棄されて数十年。

 この区域に住み着いた連中は、これらの建物も利用した。

 物資を運ぶために粗雑なクレーンや連絡橋を築き。

 異様な蜘蛛の巣じみた領域を作り出したのだ。

 俗に“蜘蛛ノ巣城”と呼ばれる場所。

 そんな一角に、宵闇区でも悪名高い座金井工房がある。

 

 

 

   ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 工房主の座金井ライナは、高い技術力と低い倫理観で知られる技術者(テクニカ)だ。

 エキセントリックかつ表情豊かで、年齢より幼く見える。

 外見だけなら珍しくないが、彼女の場合は人格が子供っぽいのだ。肉体は十分に発育していても、言動からは十代の少女としか思えない。

 もっとも、その旺盛な性欲は年齢相応かそれ以上に歪んでいる。

 そんなライナが、エンドロールの“恩人”だった。

 

「ふーん、それでリアちゃんにぐちょぐちょにされてから、かわいそーな子助けたんだー? かっこいー♪」

 

 あからさまにどうでもいい口調。

 ライナは、コンソールを操作しながらエンドロールにもたれかかった。

 背後からライナを抱えている体勢だ。

 ライナの体重がエンドロールにのしかかる。

 

「っぐぅ♥」

 

「ちょっとー、よがってないでちゃんとマッサージしてよー?」

 

 体重をかけたまま、ライナが体を左右に揺らした。

 

「ぁぁぁぁああ♥ ぃ、ゆる、ゆるして♥」

 

「何? 私にマッサージできないってー?」

 

「ちっ、ちが……ぅっ♥」

 

 エンドロールからは見えないが、もうさんざん嬲られたのだ。

 ライナが、にやにやと笑みを浮かべているのがわかる。

 

 今、エンドロールは床から生えた二本の疑似男性器(バイオディルド)に浅く跨らされ、ライナを抱きかかえてマッサージを強いられているのだ。 

 その部屋の床は全面がスライム状の可変粘体物質(マルチマテリアル)で覆われており、ディルドはそこから直接生えている。しかも屈辱的に開かされた足はスライムの中に沈み、固定されている。

 

「シャワーよりずっと高級な新商品で洗浄実験してあげるんだからさー、一人で気持ちよくなってないで……ん♥ いいよー♥」

 

「っ♥ んっ♥」

 

「あはは♥ 自分で腰使ってー♪ 相変わらず体だけ素直だねー♪」

 

 背後からライナを抱きしめ、手で股間や乳房をまさぐり、首筋にキスをするエンドロールだが。

 同時に己の乳房をライナの背に押し付けて乳首を刺激し、腰を揺らして両穴を刺激してしまっていた。

 

「よーし、じゃあちょっと早いけど本格的に洗浄したげる♪」

 

「んんっ!? ちょ、ちょっと待っへええええええ♥♥」

 

 ライナがコンソールを操作すると同時に、両穴を貫いたディルドにぞわぞわと柔らかな突起が生えだす。

 肉のブラシを両穴に入れられているような感触。

 わずかに体が震えるだけで、膣襞や腸壁を隅々まで擦られてしまう。

 

「いや、洗浄って言ったのに、跨ってるだけじゃダメでしょー♪」

 

「ひっ!? ひぁ!」

 

 そんなブラシディルドが、両穴の中で回転を始めたのだ。

 驚愕と共に絶頂すると……バランスが崩れ、開脚したまま尻もちをついてしまう。

 そのまま背後に倒れれば、挿入も浅くなっただろうが……。

 

「おっと、あぶなーい♪」

 

「ひぃぃぃぎいっぃぃぃぃぃぃ♥♥♥」」

 

 ライナの操作により、床のマルチマテリアルから背後に座椅子状の壁が生み出される。

 その素早く的確な変形は、ライナ手製の“新型”ゆえだろう。

 座り込んだエンドロールは、二人分の体重で深々と貫かれ。

 潮を噴きながら、両穴をブラシディルドで隅々まで磨かれてしまう。

 

「うーん、このままスクワットしてほしかったけどきつそうかなー」

 

「むり、むりぃ……ぃぎぃ♥」

 

 座り込んで両穴をかき混ぜられるだけでも、腰砕けになっているのだ。

 今日一日であれだけ快楽漬けにされたのに、言葉を発するだけでカチカチと歯が鳴ってしまう。

 

「よーし、じゃあ手伝ったげよー♪」

 

「ひっ、やぁ……やめてっ、やめてぇ♥」

 

 抗おうとしても、絶え間ない快楽が甘えたような声しか出させてくれない。

 表情を見るために、ライナ自身が正面から向き合う体勢になる。

 もう、マッサージも関係ない。

 ただエンドロールをいたぶって楽しむつもりなのだ。

 

「コレに慣れたら、きっとすぐヘタレちゃう性格も治るって♪ それに、この追加改造してるから、メンテ料タダにしたげてるって、わかってるんでしょー?」

 

「いや、いや……ああああああ……」

 

 哀願するような言葉も、ライナを楽しませるだけだ。

 にやにやと笑い、片手でコンソールに伸ばす。

 ライナの手で、エンドロールの意志と無関係に【機械化脚】(サイバーレッグ)が操作される。

 各種ウェアの施術者であり製作者であるライナゆえだ。

 股を開いたまま、腰を上げさせられる。

 深々と貫くディルドが引き抜かれていく。

 

「ひぃぃぃぃぃぃぃ♥♥♥」

 

 引き抜く際にも、両穴を隅々まで磨き上げられる。

 たまらない感覚に絶頂へ追いやられるが、膣口と菊座に触れる程度まで抜ければ、正気も戻る。

 

「それじゃ長さの調整して~♪ 腰の深さはさっきくらいで~♪」

 

「やめて、やめて、やめてぇ……」

 

 無駄とわかっていても必死で愛玩する。

 このまま、あの回転するブラシディルドに強制ピストンさせられれば、正気を壊されかねない。

 

「えぇ~、ダメ? 気持ちいいよぉ?」

 

「ゆるして、ゆるして……」

 

 正面から目を合わせて言ってくるライナに、哀願する。

 

「んー、わかった♪ じゃあお願い通り……」

 

「…………」

 

「もっと気持ちよくしてあげるねー♪」

 

 エンドロールの陰核に吸引愛撫盤(サックキャップ)が取り付けられた。

 小型の小さな吸盤だが、有機コンピューターAIが仕込まれ、内部に自ら突起や粘液を造って吸着した箇所を“吸い”“舐め”“転がす”淫具である。

 さして珍しいものではないが、媚薬と連続絶頂で火照りきったエンドロールには激しすぎた。

 

「ふぇっ? あひぃいいいいいいいいいいいいいいいい♥♥♥」

 

「媚薬ナシだからへーきへーき♪」

 

 のけぞるエンドロールの両乳首にも同様のものが取り付けられ。

 

「いやああ、そんなあああああああ♥♥♥ こわれるっ♥♥ こわれるぅぅぅ♥♥♥」

 

「よーし、じゃあ悦んでるみたいだし、本番ゴー!」

 

 サイバーレッグが勝手に、素早く脚を曲げた。

 回転するブラシディルドが、両穴を深々と貫く。

 

「んぃぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」

 

 もう声から艶すら失われ、喉の潰れそうな絶叫をあげる。

 奥にはまだ、サキュバスの淫魔精液が残っているのだ。

 

「よーし、言ってた通り淫魔ザーメンがなくなるまで、奥をキレーにしよっかー♪」

 

「おごっ! ごほっ! ひぬっ! しぬぅ! えげええええええええええええええええ!!!! たす、たすけ! ぎっいいぃいいいいいひいいいいいいいいいいいいい!!!!」

 

 脚が勝手に激しく腰を上下させる。

 ライナを乗せているせいで、突き入れる勢いは本来の脚が行う以上の勢い。

 両穴をめちゃくちゃにかき混ぜられながら、己の奥から溢れ出す媚薬を塗り付けられるのだ。

 しかも、敏感な突起も責めさいなまれている。 

 快楽が強すぎて、絶頂から戻れない。

 強すぎる刺激は、失神すら許さない。

 

「だいじょーぶだいじょーぶ、まだいけるって♪」

 

「ひぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

 もう喘ぎ声でも何でもない、本気の悲鳴。 

 両穴でブラシディルドが振動し、その先端から激しい勢いで液体を放出し始めたのだ。

 

「本当なら媚薬だけど、ただのぬるま湯だよー♪ やさしーでしょ?」

 

「あ゛あああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

 絶え間なく流れ込む水が、強制的に奥に流れ込んで洗浄する。

 中に入りきらなくなった水が、両穴を押し広げて溢れ出し。

 潮と尿を交えながら両穴から噴き出す。

 

「あっはは! すっごいアホ顔! でーも、いつもよりこっちの方がかわいいよー♪ んー♥ かわいい♥ かわいい♥」

 

「あ゛っあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……」

 

 突き出したエンドロールの舌を啄むように舐め、ライナが体を擦りつける。

 ライナが全身でしがみつき髪を撫でてやるが……快楽拷問の中では気づく余裕もない。

 

「んむ♥ じゅる♥ んふ……それじゃ、そろそろ参加しよっか♥ 私の体力だと20分くらいかなー♪」

 

「んぶ♥ おごおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

 舌を離された途端叫び始めるエンドロール。

 その手前……ライナの股間の下に、また二本のブラシディルドが生えてくる。

 

「あは♪ どれだけ気持ちいいか楽しみ……♥ いっしょに、壊れよーねっ♥」

 

 それはエンドロールの脚の上下に合わせて。

 ライナの両穴を深々と貫くと。

 回転し、振動し、両穴を洗浄し始めた。

 しかもライナの方は軽い媚薬混じりの洗浄液である。

 

「いぃっぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいぃいいいいい!!!!!」

 

「お゛ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

 ライナのセットした20分間が過ぎるまで。

 二人は絶叫しながら、絶え間ない絶頂の中で抱きしめ合っていた。

 

 

 

   ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 20分後にブラシディルドは、マルチマテリアルへ吸収されて消えたが。

 二人は息も絶え絶えで、ディルド停止と共に意識も失ってしまった。

 その間に、二人が体内から出してしまっていたものも、マルチマテリアルが吸収分解する。

 エンドロールに取りつけられていたサックキャップも、マルチマテリアルが取り外した。

 このマルチマテリアルは粘菌コンピューターの集合体であり、高度なAIを組み込まれている。いわば淫具として調整された高性能スライム。ライナによって改造を重ねられ、彼女のプレイルームの清掃を含めた雑務全般を担っているのだ。

 

 そうして一時間後、ライナが先に目を覚まし。

 のろのろとエンドロールとシックスナインの体勢になると、未だにひくつきながらぽっかり開いた状態の彼女の秘所にキスをした。

 

「あ゛っ♥」

 

 それは本来甘い声だったろうが、先の快楽攻めで喉を傷め、ひび割れた声になる。

 

「あ゛ー……ずごがっだねぇ♥ んっ♥ ちゅっ♥ ごれば、売れるよー♥」

 

 ライナの声も大差はない。

 

「の゛、の゛どが……」

 

「ごぉらー、ちゃんと舐めてよー♥ んじゅるるるるぅ♥」

 

「お゛っ♥ ま、まだイキ癖が止まっでない、のにっ♥♥ んぢゅるるっ♥」

 

 シックスナインへの抗議はない。

 ライナは指よりも舌での愛撫を好むため、エンドロールにとってみれば日常的に彼女の股間を舐めさせられているし……舐められてもいるのだ。

 結局そのまま喉と感度が落ち着くまで、互いに長時間の舌奉仕をし合い。

 

 その後のシャワーでも思いのほか、甘い時間を過ごしてしまう。

 

 ようやくライナから離れてボディスーツに身を包む時には……既に空は明るくなっていた。

 時間が必要なだけの【内蔵放電装置】(エレクトリッガー)充電も、この長いプレイの中でとっくに終わっていた。

 

 

 

 

   ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 早朝、堕天特区が最も静かな時間だ。

 オフィスや工場の並ぶ中層では、もうすぐ通勤でにぎわい始めるだろうが……繁華街や、この宵闇区のような場所では早朝に活動する者はいない。

 座金井工房を出たエンドロールは、標的の拠点を目指して物陰を移動していた。

 見る者がいれば、無防備に歩いている女が……ふと視線をそらした瞬間には消えたように見えるだろう。断続的に影から影へ。注目させず、深く認識もさせず。

 まさに熟練の暗殺者の移動術。

 

 そうして進みつつも。

 出発前に、ライナとした恋人のようなキスを思い出す。

 

 ライナとの関係は重要だった。

 今回のような無茶な実験を兼ねたプレイに付き合えば、メンテナンスを無料にしてくれる。

 エンドロールの体は(当人の了解なくライナによって)多くのサイバーウェアとナノウェアを施されてしまった。武器だって手入れが必要だ。

 しっかり付き合っておけば、今回しくじっても痛手は少なくなる。

 

「それだけの関係……でしょ。アイツ、クズだし」

 

 ライナがろくでもない人間なのは間違いない。

 エンドロールにしても、己の過去や本名は教えていない。

 元々、潜り込んだ娼館でも最悪の客の一人だったのだ。

 

 とはいえ日常的に交わっているといろいろと妙な信頼関係もできてくる。

 昨夜のプレイでも、完全に廃人にするようなマネはしないという信頼はしていた。

 使い潰さない程度には、愛着を持たれているという自信がある。

 そして彼女から欲望を受けることに、奇妙な優越感がある。

 

「……はぁ。早くケリを付けて、出てかないと」

 

 それが容易でなく、いつまでかかるかわからないと……重々承知で呟くのだった。

 





●座金井ライナ立ち絵
【挿絵表示】

腕利きの技術者だけど、マッドで変態。
人を実験台に使うだけじゃなく、ちゃんと自分でも味わいます。
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